うつ病 コラム ヘルペス関連

東京慈恵医大による「うつ病の原因遺伝子の発見」の矛盾 2020.7.2更新

投稿日:2020年6月25日 更新日:

 まず最近メディアを騒がせている、東京慈恵医科大学の「うつ病の原因遺伝子の発見」は全て間違っているという論証の第一報を書きましょう。さらに続いて、第二報、第三報を出す予定です。まずこの論文の間違いの根拠をいくつか提示しておきましょう。詳しくは、論文の内容の一つ一つを検討する際に証明していきましょう。

まず1つ目は、うつ病の定義がなされていないことです。うつ病は、絶対に異常な遺伝子が発現するタンパクが原因ではありません。ちょうど自己免疫疾患になる遺伝子がないのと同じです。もちろん自己免疫疾患は医薬業界が作り上げた病気ですがね。アッハッハ!全ての人が耐えきれない状況に陥るとうつ病になれるのです。全ての人を不幸にすれば、全ての人がうつ病になれます。一例としてあげれば、殺されるためにアウシュヴィッツの収容所に入れられた全ての無垢なユダヤ人は、多かれ少なかれうつ病だったのです。アウシュヴィッツからの数少ない生還者の1人であるヴィクトール・E・フランクルの「夜と霧」を読めばお分かりになるでしょう。

 2つ目は、東京慈恵医科大学は、以前から「6番目のヘルペスウイルス(HHV-6)がうつ病の原因である」と主張し続け、HHV-6がどのようにうつ病を引き起こすのかを研究し続けてきました。ところが本当のうつ病の原因は、自分の欲望が満たされない強いストレスに耐えるためにステロイドホルモンを出し過ぎたために免疫が落ち、とりわけ脳神経に住みつきやすいHHV-6が増えただけであるのです。つまり現代医薬業界が絶対に認めようとしないのは、ストレスに耐えるためにステロイドホルモンを出し過ぎて、その結果HHV-6が増えたという真実です。ストレスがなくなれば、この世にうつ病などは全く起こりようがないのです。全ての人間の欲望が思い通りに満たされれば、ほとんどの精神病はなくなるでしょう。昔から精神分裂症(統合失調症)は遺伝子病だといわれましたが、完全に否定されています。同じように、うつ病も遺伝子の問題ではなくて、ストレス、つまり心の問題に過ぎないのです。この人間社会において、資本主義であろうが共産主義であろうが、人間関係から必然的に生じるストレスから逃れることはできません。だからこそこのストレスに対抗するために、人類はステロイドホルモンを作る進化を遂げたのです。ストレスホルモンだけでストレスに耐えられない人は、うつ病をはじめとする様々な精神の疾患、つまり心の疾患を招いてしまうのです。ステロイドホルモンとストレスについてはこちらを読んでください。

ところが東京慈恵医大の研究者たちは、うつ病の真の原因は目に見えないストレスであるということに気づかずに、たまたまうつ病の人は後述するメガゲノム研究でHHV-6が多かったので、「このHHV-6の何かが原因になる」というつまらない研究に手を出し始めたのです。その結果、HHV-6の遺伝子が作るSITH-1というタンパクが原因だというとんでもない結論を出してしまったのです。うつ病の最高の治療法は、不可能ではありますが、患者の思い通りになんでもしてあげることです。アッハッハ!

3つ目は、うつ病を起こす遺伝子などは存在しないのです。うつ病は遺伝子が作り出すタンパクとは全く関係ないのです。東京慈恵医大の論文は牽強付会に作られた間違った論理のオンパレードです。うつ病というのは、遺伝子の問題ではないので、遺伝子の作り出すタンパクとは全く関わりのない心の問題です。この論文の著者は、この事実を知っているので、うつ病を引き起こす遺伝子をHHV-6が持っているとすり替えたのです。

HHV-6がうつ病のタンパクを作るSITH-1の遺伝子を持つなどということは、絶対にあり得ないことです。というのは、既に述べたように、うつ病というのは自分の思いが叶えられない時に葛藤が起こり、それがストレスとなり、免疫が落ちてHHV-6が増え過ぎただけであり、HHV-6が作った病気ではないからです。うつ病の度合いが異なるのは、ストレスの強さとストレスが継続する長さによってうつ病のひどさが決まるだけです。

例えば、今をときめくソフトバンクグループの大天才 孫正義社長も、仮にコロナ禍で何十兆円も失って借金まみれになって破産し、再起不能が明確になれば必ずうつ病になります。うつ病の極限は自殺ですから、ひょっとすればあり得るのです。

ここから分かるように、うつ病の治療は、ストレスを避け、かつ抗ヘルペス剤を飲ませれば治ってしまうのです。現代の精神科のうつ病の薬も全て根本治療ではありません。

 4つ目は、原因を結果と取り違えていることです。後で詳しく書きますが、HHV-6が作り出したSITH-1というタンパクが原因と彼は述べていますが、これは嗅球の細胞自身が隣の細胞にHHV-6が感染しないようにアポトーシスを行った後、つぶれた細胞のタンパクの一部がSITH-1であるのです。しかも嗅球というのは、においを嗅ぎ分けるためだけの脳細胞ですから、まるでうつ病とは関係のない働きしか持っていないのです。しかもこのSITH-1というタンパクの精細については一言も述べられていません。

実はこのSITH-1はDAMPの一部に過ぎないのです。DAMPとはdamage-associated molecular patternの略で、日本語で「ダメージ関連分子」と訳します。DAMPの機能は、細胞の危機を仲間の細胞に知らせるアラーム(警報)であり、タンパク質から核酸まで細胞の構成成分や機能成分や生理学的成分の多岐にわたります。DAMPはアポトーシスの残骸ですから、このように生きた細胞が作った様々な化学物質であり、あるいは残りカスの全てが含まれているのです。DAMPについてはこちらを読んでください。

ちなみに、後でも書きますが、脳細胞が死に至る原因は他に3つあります。1番目は、患者の免疫が高い時に、脳細胞にヘルペスウイルスが感染すると、キラーT細胞やNK細胞に細胞もろともヘルペスを殺してしまう場合です。2番目は、患者の免疫が低い時に、ヘルペスウイルスが脳細胞で増殖して次の細胞に感染する時の、ヘルペスによる細胞変性死であります。3番目は、患者の免疫が高い時に、ヘルペスウイルスが感染すると、感染した細胞からIFN-αとIFN-βというサイトカインを作り出し、隣の細胞にヘルペスウイルスが感染しようとしているのを伝えると同時に、自分も自爆テロをやってしまう方法です。もちろんIFN-αとIFN-βを認知した隣の細胞も、ヘルペス感染が生じれば同じように自爆テロをしてさらなる感染を防ぐという愛他的行為を行うのです。ちなみにDAMPの中にIFN-αとIFN-βが含まれていると考えられます。

 5つ目は、この東京慈恵医大の論文では、ストレスによってHHV-6が増えると述べているのにもかかわらず、この増えたHHV-6がどんどん感染脳細胞に増殖し、隣の脳細胞に感染する時に利用し尽くされて変性死を起こした脳細胞のDAMPの中にSITH-1というタンパクが生じているだけに過ぎないのに、この事実を無視し、HHV-6がSITH-1を作ることによってうつ病の原因となるという新たなる論理を提示していることです。繰り返しますが、うつ病は心のストレスによって起こるだけなのです。

現代の日本人で絶対にうつ病にならない人物がいます。ユニクロの柳井正さんですね。今日の新聞でも我が母校の京都大学に100億円寄付するというニュースが載っていました。柳井さんの両隣にかの有名な本庶佑先生と山中伸弥先生の満面の笑顔で満ちた顔が並んでいましたね。アッハッハ!

6つ目は、この論文の趣旨である、6番目のヘルペスウイルス(HHV-6)が嗅球の細胞に感染し、SITH-1という遺伝子を発現させて、SITH-1というタンパクを作り、嗅球の細胞をアポトーシスするという間違った理論の根幹であります。なぜ間違いかというと、あらゆるウイルスは人体の細胞に入り込んで、細胞の生化学機構を利用して増殖をするために細胞に感染し続けることによってしか生き続けることができないのです。そのウイルスが自らアポトーシスを起こし、自ら命を断ち切ることは絶対にあり得ないことなのです。ウイルスの生存原理を、ウイルス自身が破ることは絶対にあり得ないからです。皮肉を言えば、HHV-6がうつ病にかかったようなものですね!アッハッハ!ちょうどうつ病で自殺する遺伝子が人間に備わっているわけがないのと同じです。同様に、自己免疫疾患があり得るわけはないのと同じであるにもかかわらず、世界中の難病の全ては自己免疫疾患なのは医者が作り出した病名に過ぎないのです。嗅球の細胞をアポトーシスさせるのは、嗅球の細胞が隣の細胞にHHV-6が感染しないように、免疫が高い時にIFN-αとIFN-βという自然免疫のサイトカインを作って自爆テロを行った細胞による愛他的行為なのです。人間の心よりも細胞の方がはるかに立派な心を持っているようですね、アッハッハ!IFN-αとIFN-βについてはこちらを読んでください。

7つ目は、それではDAMPにSITH-1というタンパクが含まれていますが、このSITH-1は誰が作ったのでしょうか?決してHHV-6の遺伝子が作ったのではなくて、人間の嗅球の細胞が作ったのです。SITH-1を誰が作ったのかを調べると、脳のアストロサイト(星状膠細胞)が特異的に作っていると他の論文で書かれていますが、一体アストロサイトとはなんでしょうか?別の論文では、SITH-1はHHV-6が作ったと書かれていますが、この矛盾はどのように理解すればいいのでしょうか?

今日はここまでです。2020.6.25

以下に東京慈恵医大の論文をまな板の鯉にして詳しい説明とともに論文の誤りについても批判していきましょう。その前に嗅球とアストロサイトについて詳しく正確に理解しておきましょう。

嗅球はにおいをかぎ取る嗅覚組織です。

左に嗅球と第一脳神経である嗅神経についての3つの絵図を掲載しておきます。嗅球はヒトにおいては前頭葉の下に位置する長円形の小さな構造です。鼻腔中の嗅上皮でにおいを受け止めた嗅神経細胞からの入力(刺激)を大脳の嗅皮質に出力(伝達)します。他の感覚である視覚や聴覚や体性感覚や味覚の情報は、いずれも視床を通って大脳皮質の一次感覚野に入力するのに対し、嗅覚情報は嗅球から直接脳の嗅皮質に入力します。人間は動物から進化してきました。動物は嗅覚でにおいを鋭く分別し、自分にとって毒であるかないかとか、敵か味方かをとっさに見分けて生き延びてきたので、そのシステムを受け継いだ人間も、においを素早く嗅球から直接脳の嗅皮質に伝えるシステムをそのまま受け継いで進化してきたのです。従って、時間のかかる左右の嗅球を直接つなぐ交連繊維はなく、左右の嗅球はそれぞれ独立して交連繊維を通さずして嗅皮質に伝えられます。

交連繊維とはなんでしょうか?ヒトの大脳は左右二つの大脳半球から成り立っており、におい以外の他の感覚神経は左右の大脳半球間を連絡し合いながら情報を伝え合っている神経で成り立っています。左右の大脳半球をつないでいるのが交連繊維なのです。嗅球は前頭葉の下に位置する長円形の小さな構造で、鼻腔のてっぺんにある嗅上皮の匂い受容体でにおいを嗅ぎ、このにおいの刺激を嗅神経細胞に伝え、交連繊維を用いずに直接に嗅皮質(嗅覚野)へと伝達します。人の脳の嗅皮質は365種類のにおいを嗅ぎ分けられます。嗅神経から嗅皮質(嗅覚野)へ伝わる経路は少し複雑ですが、左の3つ目の絵図をしっかり見て理解してください。ちなみに動物は1000種類以上のにおいを嗅ぎ分けることができます!

上に嗅球と嗅球を構成している細胞と嗅球周辺の組織を詳しく絵図で示しましょう。まず嗅球は、神経と神経を繋ぐ単純なシナプスでもなく、さらに末梢神経と中枢神経とを繋ぐ神経細胞体の集まりでもないのです。人体の外部の全てのにおいを処理するためのにおいに関わる細胞の集団である組織全体を嗅球とまとめて表現しているだけです。左の図の黄色い部分の1)は嗅球、2)は僧帽細胞、3)は骨(篩骨の篩板)、4)は鼻粘膜上皮、5)は嗅糸球(嗅神経の軸索)、6)嗅覚受容細胞です。ちなみに嗅糸球というのは、腎臓の糸球体は毛細血管が無数に巻きついて糸玉を作っているように、嗅神経の軸索が集まって巻きついて糸玉を作っているというイメージで嗅糸球と名付けられたのです。嗅球組織が複雑なのは、やはり動物であった人間の祖先が嗅球から入ったにおいの判別が生命を制したので複雑にならざるを得なかったのです。左の3つ目の絵図に鋤鼻神経(じょびしんけい)と書かれていますが、人間においては、鋤鼻器や鋤鼻神経は胎児期には存在していますが、存在していていても痕跡のみとなっています。他の動物ではこの鋤鼻器はフェロモンを認知しているといわれています。人間は他の動物と同じようにフェロモンを出しているかについては確定していません。

アストロサイトは脳のグリア細胞の一つです。

アストロサイトは、脳のグリア細胞、英語でglial cellで、日本語で神経膠細胞と訳しますが、このグリア細胞の一つがアストロサイトです。グリア細胞は、神経系を構成する神経細胞(ニューロン)ではない細胞の総称で、人間の脳では1000億個もある神経細胞の50倍〜100倍ほど存在しているといわれています。gliaという言葉は、膠(にかわ)、英語でglueを意味するギリシャ語に由来しています。

グリア細胞の役割

グリア細胞の役割は、1つ目が、神経細胞(ニューロン)の固定であり、神経細胞の支持組織といえます。2つ目が、神経栄養素の合成と分泌です。3つ目は、神経を取り囲む髄鞘(ミエリン)の構成要素です。4つ目は、血液に過剰に放出されたカリウムなどのイオンをグリア細胞に再吸収します。5つ目は、脳内の神経伝達物質をグリア細胞内に素早く再回収して、神経伝達物資がいつまでも神経に伝達し続けることを防止します。6つ目は、血管内皮細胞とともに血液脳関門(Blood Brain Barrier、縮めてBBB)を形成し、脳に入れてはならない脳血流に混ざり込んだ脳にとって有害な物質を取り除くフィルターの役割をします。さらに、7つ目のグリア細胞の役割は、脳内の多種多様な神経伝達物質の受容体となっています。この受容体へのリガンドである神経伝達物質を結合してグリア細胞自身もイオンを放出し、シグナル伝達の役割も行っています。

グリア細胞は、ミクログリアと、アストロサイトと、オリゴデンドロサイトと、上衣細胞と、シュワン細胞と、衛星細胞の6種類あります。

1つ目のミクログリアは、英語でmicrogliaであり、日本語で小膠細胞と訳し、Hortega細胞(オルテガ細胞)とも呼ばれます。ミクログリアは中枢神経系で食作用を示し、免疫のほか異常代謝物などの回収を担う細胞です。他のグリア細胞が外胚葉由来であるのに対して、ミクログリアは白血球同様造血幹細胞由来、つまり中胚葉由来であり、マクロファージ(大食細胞)の特殊化したものです。ただ人体は異物が多すぎるので、大食いしなければ異物を処理できないのですが、脳の中はBBBがあるので、血液から異物が入りにくいのでミクログリアは小食細胞と名付けていいでしょう。アッハッハ!

2つ目のアストロサイトは、英語でastrocyteであり、日本語で星状膠細胞です。アストロはギリシャ語で「星」という意味であるので、星のように突起がいくつか出ているようですが、実際はきわめて多数の密な突起を持っている複雑な構造をしています。アストロサイトの多数の突起の間を走行する神経線維が見られます。既に述べたように、この神経線維の保持と固定に、支持細胞としてアストロサイトは役割を果たしているのです。アストロサイトは脳の血管基底膜に多数の密な突起を接して、血液脳関門(BBB)の閉鎖機能を担っています。

3つ目のオリゴデンドロサイトは英語でoligodendrocytesであり、日本語では希突起膠細胞や乏突起膠細胞や稀突起膠細胞といいます。アストロサイトと比べて小型で突起が少ないので、「希」とか「乏」とか「稀」という日本語になり、オリゴも少ないという意味ですね。オリゴデンドロサイトは、軸索に巻きついて髄鞘を形成と、髄鞘で巻きついた神経細胞の維持と栄養補給の機能を持ちます。髄鞘は英語でmyelin sheathといい、神経細胞(ニューロン)の軸索の周りに巻きついている絶縁性の脂質の層を指します。おもにミエリンという脂質からなることからミエリン鞘ともいいます。ミエリンの成分のひとつのコレステロールが絶縁性を持ち、神経パルスの伝導を高速にする機能があります。髄鞘は、グリア細胞の一種であるシュワン細胞とオリゴデンドロサイトから成り立っており、シュワン細胞は末梢神経系の神経細胞の軸索を覆っているのが髄鞘であり、オリゴデンドロサイトは中枢神経系の神経細胞の軸索を覆っている髄鞘であります。髄鞘中のミエリンが顕微鏡では見た目が相対的に白く見えるので、神経繊維が多く分布する大脳の内側にある髄質や、脊髄の外側にある皮質などを白質と呼びます。ひとつのオリゴデンドロサイトは数本の突起を伸ばし、2種類以上の神経細胞の軸索突起を同時に取り囲む髄鞘となることもあります。

4つ目の上衣細胞は、中枢神経系に存在するグリア細胞であり、脳室系の壁を構成する細胞です。脳室内で脈絡叢上皮を、脳室正中面で脳周囲器官を形成しています。脳室とは脳脊髄液が産生される脳内の腔です。左右一対の側脳室と、脳のど真ん中である正中に第三脳室、第四脳室が一つずつ、計四つの脳室があります。これらは相互に連絡があり、くも膜下腔へと繋がっているので、脳脊髄液は脳室内を循環できます。脳脊髄液は英語でCerebrospinal fluidといい、略してCSFといいます。CSFは、脳と脊髄にある無色透明の体液で、脳室の脈絡叢の特殊な上衣細胞によって産生され、くも膜顆粒に吸収されます。 CSFは常に約125 mLあり、毎日約500 mLが生成されます。 CSFはクッションまたはバッファ(buffer)として機能します。バッファとは、緩衝液と訳し、外から少量の酸や塩基を加えても,また,希釈して濃度を変えても,その影響を緩和してpH(水素イオン指数)をほぼ一定に保つ緩衝作用の働きを持つ水溶液を緩衝溶液といいます。さらに頭蓋骨内部の脳に基本的な機械的および免疫学的保護を提供します。 CSFは、脳の血流の自動調節においても重要な機能を果たします。 CSFにはリンパ液も流れているので、免疫学的保護があると考えられてますが、詳細は不明です。

5つ目のシュワン細胞(鞘細胞)は、既に説明しましたが、末梢神経の軸索に巻きついて髄鞘を形成します。髄鞘を持つ神経細胞を特に有髄神経といい、一つの有髄神経細胞にはたくさんのシュワン細胞が通常巻きつくのに対し、複数の神経細胞にまたがって巻きつくシュワン細胞は存在しない。 一方、中枢神経の髄鞘を形成するアストロサイトは複数の神経細胞の軸索にまたがって巻きついている話は既にしましたね。

6つ目の衛星細胞(satellite cell)は、別名、神経膠細胞であり、英語でganglional gliocyteといいます。外套細胞(satellite cell)とも呼ばれます。衛星細胞も外套細胞も英語では同じsatellite cellと訳します。また英語でNeuro-satellite cellともいいます。衛星細胞は、脊髄神経節、感覚神経節、交感神経節、副交感神経節にあって、神経細胞体を取り巻きます。および自律神経系神経節の神経細胞体を取り囲む細胞です。衛星(外套)細胞は、脊髄神経節や交感神経節の神経細胞体の周囲を取り囲んで存在し、ひとつの神経細胞に対して数個から十数個がとり囲んでいます。役割は、神経細胞体への栄養供給および神経細胞体の保護です。細胞質はやや塩基性であり、核周囲に細胞小器官が局在しています。

ちなみに筋肉中に存在する衛星細胞もあります。筋肉の衛星細胞は、神経の衛星細胞と同じく、英語でsatellite cellといいます。骨格筋の前駆細胞であります。成熟した筋肉の細胞は多数の核を持った合胞体でありますが、筋肉の衛星細胞は核が一つである(単核)前駆細胞であります。前駆細胞であるので、成熟した筋肉の細胞に見られる細胞質をほとんど持たないのです。活性化により、衛星細胞は細胞周期に入り、増殖および筋芽細胞に分化することが出来ます。衛星細胞は基底膜と筋鞘の間に存在しています。筋肉の衛星細胞は分化し、既存の筋繊維に融合することができます。この筋肉の衛星細胞は最も古くから知られていた成体幹細胞であり、通常の筋成長や受傷後の再生に関与しているのです。

東京慈恵医大の「うつ病はHHV-6が作り出すSITH-1タンパクによる」という研究論文を批判したかったのですが、今日はここまでです。乞うご期待!

今日はここまでです。2020/07/02

東京慈恵医科大学の「うつ病の原因遺伝子の発見 -ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)の潜伏感染はストレス応答を亢進させることで、うつ病のリスクを著しく上昇させる-」の論文はこちら

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