アトピー性皮膚炎 症例報告

アトピー性皮膚炎完治の症例報告Part3(コメントなし)更新2022.2.8

投稿日:

症例報告18例目

治した病名:1)アトピー性皮膚炎

患者:31歳 女性

この患者さんは、20年ほど前、2000年代の始め頃、通院されており、ある時突然良くなり、完治されました。

当時、32歳であった患者さんは介護関係の仕事をされており、一人暮らしをしていました。18歳くらいの頃に体に現れ始め、皮膚科を受診しましたが、どんな治療を受けても、一時的に良くなってはまたリバウンドするという繰り返しで、心身ともに疲れ果てていたそうです。そこで、現代医学でダメなら漢方はどうだろうと考え、インターネットで「アトピー、漢方、高槻」と検索され、当院を発見されました。患者さんは、漢方治療は初めてではなく、中学生の頃にデリケートな部分のかゆみに悩まれ、近所にある漢方薬局で紫雲膏を処方してもらいよくなったことがあったそうです。

当院を受診され、漢方煎じ薬と抗ヘルペス剤、漢方風呂、紫雲膏などを処方し治療をスタート。治療開始してすぐにリバウンドが始まりました。よくなったり悪くなったりを繰り返すというよりも、ずっと悪い状態が続きましたが、治療開始から1年経った頃から急に状態が良くなり、完治してしまいました。

現在は通院しておられません。

研究報告19例目

治した病名:1)アトピー性皮膚炎、2)花粉症、3)線維筋痛症

患者:年齢非公開、女性

この患者さんは、赤ちゃんの頃から耳たぶが切れ、合成繊維の衣類でかぶれていました。また、頻繁に熱を出しては近くの医師の往診を受けていて、中耳炎を繰り返し、10歳までの間に中耳炎で処方されたピリン系の薬で2度アナフィラキシーショックになりました。嘔吐するまで治らないような激しい頭痛もよく起こり、そのたびに鎮痛剤を服用していました。さらにスギ花粉の頃から徐々に花粉症の症状が出始め、4月になりヒノキ花粉になると花粉症の症状は軽くなる代わりに顔から首や胸あたりにアトピーが出ていました。10歳〜25歳頃まで皮膚科で処方されるステロイド軟膏を使用していました。

皮膚科での処方:ステロイド軟膏

ステロイド治療ではいつまでたっても治らないため、30歳手前(25 年以上前)で、独学で薬草を煎じたお風呂に入り、大変なリバウンドを経験されましたが、そこでステロイドを一旦やめる事に成功されました。以後はマルチビタミンやミネラルのサプリメントと漢方の粉薬を続け、アトピーは軽くなっていたそうです。

40歳を過ぎた頃から7年間ぐらいは抗アレルギー剤(ジルテック)を使っていました。せっかくステロイドを離脱していたにもかかわらず、抗アレルギー薬などのような炎症を抑える薬を飲んでおられました。次第に慢性的に身体のあちこちが痛むようになってきました。また、夜に眠りに入りそうなタイミングで必ず軽い咳き込みが起きていました。そのうちに左胸の上に楕円形に表皮がポロポロと剥けて落ちる症状が出始めます。痒みはない代わりにどんどん皮膚が剥げ落ちる状態でした。当時は事業や家庭での様々なストレスが特に多い状況だったそうです。

ある春の日、出張先で夜中に胸の表が真っ赤になり、激しい痒みと痛みと共にリンパ液が出だしました。それはかつてステロイド離脱をした時と同じ様な症状で、それまでの様な無理は効かなくなり、生活に支障が起こりました。入浴と漢方粉薬とマルチビタミンミネラルを用いながら養生していましたが、抗アレルギー薬と鎮痛剤を長年使っていた間にヘルペスがどんどん増殖し、口元に出来たヘルペスが頬や顔にも広がり出しました。皮膚科では抗アレルギー剤に加えて抗ウイルス薬も処方されましたが一向に良くならず、困り果てていたところに、インターネットで当院のサイトを発見されました。

当院に通院されていたのは2014年ごろの事です。アトピーは軽症でしたが、やはりヘルペスが問題で、体が痛いということで線維筋痛症もあると診断しました。検査の結果、ヘルペスの数値は200を超えていました。漢方煎じ薬と抗ヘルペス剤によるアトピーとヘルペスの治療を開始しました。

治療開始からリバウンドを経て、患者さんの症状は明らかに回復傾向になりました。花粉や黄砂やPM2.5が飛ぶ時期以外はアトピーはあまり気にならないほどまで落ち着きました。頭痛は各段に減り、体の痛みもほぼ問題なくなりました。一晩中寝付けなかった頑固な不眠も軽減しました。たまに目眩が気になるということで、車の運転はされませんでした。

2019年の春は閉経に伴う激しいリバウンドを再び経験されました。閉経が近くなっていた事により生理出血過多で貧血が強く、半年かけて鉄剤の注射治療を受け数値が改善したところだったそうです。いつもの春とは様相が異なり、顔から始まり首や胸まで真っ赤になり、喉の所にリンパ液が集まり大きく腫れ上がりました。次第に腕や背中にも症状は進み、気付けばリバウンドの始まったタイミングで月経は止まっていたそうです。私の論文を読んで女性ホルモンによる免疫抑制の事をご存知だったので、ホルモンの影響から解放され、免疫上がった事が発端だと確信をお持ちで、希望を持って治療に臨んでおられました。このリバウンドがおさまるまではおよそ5ヶ月かかり、2019年の秋にはフワフワする目眩感が続きましたが、冬には次第に落ち着きました。

今現在は、日によって喉がイガイガしたりヒリヒリする事があったり、ちょっとした温度変化でホットフラッシュが起きたり、就寝時に動悸が気になるといった更年期症状があります。また軽度の頭重感や目眩が起きる事があり、春になると花粉で軽いアトピー症状が出ています。抗ヘルペス剤を服用するとこれらの症状は落ち着いているようです。

もともとあった花粉症はほぼ無くなり、アトピーもかなりましになりました。今現在も通院しておられます。

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