アトピー性皮膚炎 症例報告

アトピー性皮膚炎完治の症例報告Part4(コメントなし)更新2022.2.8

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症例報告20例目

治した病名:1)アトピー性皮膚炎、2)花粉症

患者:47歳、女性

この患者さんはもともと皮膚のトラブルやアレルギー症状は一切ありませんでした。ところが、トラックのよく通る道路のそばのマンションに住み始めると、すぐに花粉症が出たそうです。今から30年以上前のことで、当時は「花粉症」という言葉も無く、しつこい風邪だと思って放置しておられました。

その後、長男を出産されてしばらくして、両手の指に湿疹が出て、近くの皮膚科では「主婦湿疹」と診断されました。このような病名も言葉のあそびで、主婦であろうが子供であろうが、免疫が皮膚から異物を排除しようとする戦いは全てアトピー性皮膚炎であります。そして数ヶ月、皮膚科や薬局で処方された軟膏を塗っていたら、一旦はおさまっていたそうです。おそらくこの軟膏もステロイドだったと考えられます。

旦那様の転勤に伴い、ドイツに住むことになり、ドイツでは花粉症は少し出たものの、皮膚の湿疹は全く出なかったそうです。ところが、日本に帰国してから1〜2年経つと、また手の湿疹が出始めたそうです。今度は皮膚科でもらった軟膏を塗ってもなかなか良くならず、あきらめてそのままにされていました。どこの医院に行っても症状は良くならず、「炊事の時は綿の手袋をしてその上にゴム手袋をするように」と言われますが良くならず、真冬よりむしろ季節の変わり目の時の方が悪化するので、単純な手荒れや洗剤負けではないと感じていたそうです。

そんな時に松本漢方クリニックに来られました。煎じ薬を処方し、漢方治療をスタートしましたが、漢方薬といえば、副作用は少ないけれど効くのに時間のかかる、長く続けないといけないものという先入観があったそうで、1か月ほど煎じ薬を処方したのち、一度は来院されなくなってしまいました。

しかし、その後、花粉症や手の湿疹がひどくなっていき、アレルギー科や皮膚科にいっても強力なステロイド軟膏を処方されるだけで、段々と悪化していきました。花粉症の方は春先から6月くらいまで市販の薬か耳鼻科の薬を飲まないと、普通の生活も難しいくらいでした。ある薬局で抗ヒスタミン剤を勧められ、1年ほど少しずつ服用されましたが、全く良くなりませんでした。これらの薬をやめると、1ヶ月目くらいから湿疹が体中に出て猛烈にかゆく、手の湿疹はますますひどくなり、人前で手を出せないくらいになってしまいました。

次に京都で有名だという皮膚科を受診されました。医師は「弱い薬をだらだらと続けてもだめだから、きつい薬で治しましょう」とのことで軟膏を処方します。軟膏を使用すると少しは良くなりましたが、治ったあとの皮膚は白く厚くもりあがり、ちょっと掻くと簡単に皮膚が破けて悪化してしまいます。処方された軟膏について疑問感じて調べてみると、最強で劇薬指定のステロイドだということがわかりました。このステロイドをすでに7~8本使用しており、やはりステロイドでは根本治療にはならないことを痛感され、再び当院に通い、漢方で治療することを決意されました。

2回目の治療開始から1か月ほどでリバウンドの肩、背中、腹部の発疹が収まり、手指の湿疹も収まってきました。治療開始から3か月ほどたった頃、頻繁に蕁麻疹が出て心配されていましたが、蕁麻疹は完治の過程で起こることだと説明しました。

現在は完治され、通院もしておられません。

症例報告21例目

治した病名:1)アトピー性皮膚炎、2)乾癬 

患者:57歳 女性

この患者さんは平成7年秋頃から肌の柔らかい所に発疹が出てきはじめ、平成8年5月に近くの皮膚科に来院されました。アトピー性皮膚炎と診断され入浴と石鹸に気を付けたり、下着は刺激の少ない綿製品に変えたりして対応しましたが治らなかったそうです。その内に全身の皮膚や頭の中にも発疹が出始めました。

平成9年5月17日、医師の紹介にて大学病院に通院され、炎症性角化症(乾癬)と診断されました。症状は皮膚が赤くなってもりあがって、表面が魚の鱗のような白い垢が付着し乾燥してポロポロと剥がれ落ちてくる状態です。医師からは、根本治療法がなく、悪くなったり良くなったりすることを繰り返す経過の長い病気であることを告げらました。始めは2週間に1回の通院から始まり、チガソンカプセルを4ヶ月処方されました。また、ステロイド軟膏を使用して一時は良くなるようでしたが、だんだんと悪くなっていき、当初の体重より7kg増加し、血圧も高くなり肝臓も悪くなられたそうです。
 大学病院での処方:チガソンカプセル、ステロイド軟膏

平成10年6月17日に松本漢方クリニックへ来院されました。漢方治療をスタートし、リバウンドによって一時は全身が赤くなり皮膚の色も変わっていき、座ったりすることもできない状態にもなりました。しかし10月に入ってからはだんだんと回復してきました。皮膚の色も元に戻りハリも出てきました。

現在は完治され、通院もしておられません。

症例報告22例目

治した病名:1)アトピー性皮膚炎(脂漏性湿疹)

患者:50歳 女性

この患者さんは10年ほど前に脂漏性湿疹で2年くらい通院されましたが、全く治らなかったそうです。

脂漏性湿疹も結局はアトピーなのです。脂漏性湿疹の本質もどんな本にも書いていませんが、脂腺の多い前額部、外耳道、顔面、陰股部によく見られる紅斑と落屑が主症状で、リンパ液を伴う丘のような湿疹が見られ、痒みのない(或いは少し痒みがある場合もある)ときに脂漏性湿疹と名付けられるだけです。原因不明とされていますが、この世に原因不明の病気などありません。脂腺に入り込んだ異物が、アレルギーで脂腺から排除されるだけですから痒みもほとんどなく、従って症状もひどくないアトピーなのです。これはちょうど脂腺で感染を起こしてニキビを持っている人がアトピーを合併するときに、ほとんど痒みを感じないのと同じです。

この脂漏性湿疹で長年悩んでおられましたが、新聞の広告のチラシで見た無添加の河合化粧品で一時は治ったかのように見えていました。このような化粧品の中には免疫抑制剤が入っている可能性があります。というのも、化粧品でアトピーが治るはずがないからです。その証拠に後でリバウンドを起こしておられます。数年は皮膚の症状は出ませんでしたが、平成10年12月頃から急にリバウンドでアトピーが再びひどくなり、顔が赤くなったところ、知人からの紹介で松本漢方クリニックに来院されました。

アトピーの煎じ薬を飲み始めて1年3ヶ月ほど経過し、リバウンドも乗り越えられ、ほとんどの症状がなくなりました。

現在は完治され、通院もしていません。

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