コラム 自己免疫疾患はない

自己免疫疾患はないpart.1 2019.6.13更新

投稿日:2019年6月13日 更新日:

なぜ自己免疫疾患がないのか パートⅠ(リウマチ(膠原病)は自己免疫疾患ではない リウマチは治る)自己免疫疾患とされているのは化学物質かヘルペスウイルスが原因である。自分の免疫が自分の成分を攻撃する病気はない。

膠原病という病気の概念は、1942年に米国のポール・クレンペラーという病理学者によって提唱されたものでありますが、彼は、始めは膠原病は細胞自身に問題があるために起こる病気と考え調べたのですが、病理学的に探索しても細胞には全く問題はないということに気がつきました。ということは、細胞外に生じる病気であることがわかり、細胞外の何に問題があるかを調べ始めました。細胞と細胞を結びつける結合組織の成分である膠原線維に問題があると炎症が生じ、その炎症が波及して、その周辺の組織や器官の機能が障害されると結論づけたのです。クレンペラーはこの病気を膠原線維が異常になったために生じたので「膠原病」と名づけ、体全体のあらゆる組織に分布する細胞を結びつける結合組織に起こると考えたのです。従って現代も、膠原病を結合組織病と名づけているのです。ところが残念なことにこの膠原病を後の医学者が自己免疫疾患というとんでもない間違った病名に変えてしまったのです。なぜならば、膠原病と自己免疫疾患の概念は全く異なるからです。膠原病は存在しますが自分の免疫が自分の組織を攻撃する自己免疫疾患はありえないのです。これを論証するために筆を取りました。

この膠原病は病名としてはある意味では正しいのですが、なぜ膠原線維に病気が起こるかについては、彼は答えを出せませんでした。実は答えは簡単なのです。体内に摂取された化学物質は腸管から吸収されて栄養物と共に全身の細胞へと血管を通じて運ばれていきます。もちろん空気中にある化学物質は肺の血管からも取り込まれることもあります。血管は人体のあらゆる結合組織に張り巡らされています。従って血管に取り込まれた栄養物や化学物質は、まずは膠原線維の多い結合組織にもれ出て、必要な栄養分だけは毛細血管から出てすぐ真横の細胞に取り込まれます。細胞に取り込む必要がない化学物質は、結合組織にとどまり細胞同士を結びつけるボンドの性質を持っている膠原線維の蛋白と結びつきます。

膠原繊維について勉強しましょう。膠原線維は結合組織のなかで最も重要な基質で膠原細線維の大きな束からなり、その主成分はコラーゲンです。コラーゲンは英語でcollagenと書きます。真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを構成するタンパク質のひとつであり、多細胞動物である人間の細胞外基質であり、英語で細胞外マトリクスといいます。そのマトリクス(基質)の主成分であります。組織の細胞がなくなったときに補充する役割を膠原繊維が担っています。元来、膠原線維は主に細胞と細胞、組織と組織の隙間を埋める接着剤の役目をしています。したがって細胞のあるところや組織の至る所に存在しているので、体内に存在しているコラーゲンの総量は、ヒトでは、全タンパク質のほぼ30%を占めています。体外から異物である化学物質を取り込まれると蛋白質の接着剤として化学物質と結びついてしまうのです。このとき蛋白であるコラーゲンをキャリアタンパクといい、化学物質をハプテンといいます。キャリアタンパクとハプテンとが結びつくと複合抗原となります。この複合抗原を免疫が認識してしまうと、IgGで戦う炎症が起こり、いわゆるリウマチを初めとする様々な膠原病(自己免疫疾患)になったりするのです。あくまでも、自己免疫疾患の敵は化学物質であって、自己の成分のせいではないことを充分ご理解下さい。

このハプテンとキャリアタンパクの複合抗原を認識できるMHC‐2の遺伝子を持ったantigen presenting cell略してAPCといわれる抗原提示細胞という特別な細胞を持っている人は、アレルギーや膠原病の症状が出るのです。APCは3種類あります。樹枝状細胞と大食細胞とBリンパ球の3つです。人類が作った化学物質は30年前までは7千5百万種類と言われていましたが、現時点(2019年)で2億種類と言われています。したがって、30年前に作られて化学物質を認識できなかった人もその後に増えた化学物質を認識せざるを得なくなってIgEで戦うとアレルギーになり、ステロイドホルモンを使い過ぎたり、自分でストレスを耐え過ぎたり、頑張り過ぎたりすると殺しの武器であるIgGから抗体のクラススイッチをして排除の武器であるIgEになりにくくなり、いわゆる自己免疫疾患という病気でIgGで戦うことになるのです。

しかしながら、IgGは抗原と結びつくと同時に好中球やマクロファージに貪食されて殺され溶かされるはずの生きた異物、例えば細菌やウイルスなどには有効でありますが、死んだ異物である化学物質を殺し溶かすことはできないのです。するとますますその結合組織には溶けない化学物質が溜まっていきます。その時にまた再び無駄な好中球による貪食が始まりますが、好中球は溶かしきれない化学物質を吐き出す時に結合組織を傷つける様々な有害物質を出し続けます。もっとどのように好中球や大食細胞などの貪食細胞が異物を取り込んで殺しきれない化学物質を外へ吐き出すか詳しく勉強しましょう。

貪食(どんしょく)は別に食作用といい英語でphagocytosisといいます。細菌やその他の化学物質などの固形物を細胞膜に巻き込んで取り込みます。それを食胞といい、英語でファゴソームといいます。「胞」は「膜」という意味ですね。食作用を行うのは食細胞とか貪食細胞といわれる好中球、好酸球、単球、マクロファージ、樹状細胞だけです。一方、エンドサイトーシスや飲作用(ピノサイトーシス)はすべての細胞に備わった機能です。エンドサイトーシスは、細胞が異物を内部に取り込む作用であり、取り込まれる物質が固体の場合は食作用、液体の場合は飲作用として区別されます。エンドサイトーシスはクラスリン被覆小胞を介して、さまざまな細胞外分子や細胞膜タンパク質などを細胞内に取り込む機構であります。飲作用は、英語でPinocytosisと書き、ピノサイトーシスと呼びます。エンドサイトーシスの一形式であり、小粒子が細胞へ接触し、細胞膜が陥入し、小ベシクル(vesicle)内に貯留されます。これらのピノサイトーシス性ベシクル(vesicle)は次にリソソームと融合し、粒子は加水分解されます。ベシクルは英語でvesicleと書き、水の多い細胞の中で親水性と疎水性をもち合わせる両親媒性分子が隙間なく並び、細胞膜と同じ脂質二重層から作られています。取り込まれて食胞ができることはすでに述べました。この取り組みではアクチンが関係しています。アクチンは筋原繊維を構成する主要なタンパク質の1つで、繊維状の構造をとり、ミオシンと結合して筋収縮を起こします。平滑筋や他の細胞などに広く分布しています。取り込んで食胞するときに、収縮する必要があるのでアクチンが必要なのです。食胞はリソソームと融合し、リソソーム中の分解酵素によって菌やその他の固形物が分解されます。食胞は、菌の取り込みと殺菌と化学物質などの異物を取込んで生体防御の仕事をしています。抗原の取り込み、分解、T細胞への提示など、更に死細胞の除去などの仕事もしています。

ここで、リソソームとエンドサイトーシスとピノサイトーシスについて詳しく勉強しましょう。リソソームには一次リソソームと二次リソソームがあります。まず、一次リソソームは英語でprimary lysosomeといい、正式には一次水解小体といわれます。この中には分解すべきものは入っていないので一次リソソームなのです。一次リソソームが分解すべき物体を含んだ小胞に融合した後に始めて二次リソソームとなります。英語でsecondary lysosomeといい、日本語で二次水解小体と訳します。分解すべき物体の種類によって二次リソソームには2種類があります。一つは、エンドサイトーシスによって、細菌や巨大な化学物質などの異物を取り込んでファゴソームや、ピノソームとなって取り込んだ物を分解します。もう一つはオートファゴソームです。オートファジーは、リソソームにより細胞質内のタンパク質や細胞内小器官を分解するシステムです。細胞内のタンパク質や細胞内小器官(オルガネラ)が、不要になったときに、あるいは細胞が飢餓状態に置かれたときに必要に応じ、オートファジー(autophagy)によって分解され、その成分は細胞内で再利用されます。このオートファジーの研究によって大隅良典がノーベル生理医学賞を2016年に受賞したのはご存知ですね。

リソソームはどんな仕事をするのか?見てみましょう。リソソームの加水分解酵素は酸性で働きます。リソソーム内部の水素イオンはプロトンポンプの働きによってpH5程度と酸性に保たれています。中性状態の他の細胞内区画ではリソソームの加水分解酵素は不活性となります。リソソームの酵素にはグリコシダーゼ、リパーゼ、ホスファターゼ、ヌクレアーゼなど様々な加水分解酵素があります。これらの酵素は粗面小胞体で合成された後、マンノースが付加され、ゴルジ体に輸送され、マンノースにリン酸基が付加されます。生じたマンノース-6-リン酸はリソソームに運ばれるシグナルとして膜受容体であるマンノース-6-リン酸受容体に認識されます。マンノース-6-リン酸受容体は膜タンパク質であり、マンノース-6-リン酸を持つ分子を結合させこれを輸送小胞へ取り込むことによってリソソームへのタンパク質輸送を行っています。被覆小胞は先程述べたように、一次リソソームと融合しその酸性環境下でレセプター結合蛋白質を切り離します。その後、レセプターは更なる分子輸送のためにゴルジ体へと戻ります。

食胞内では顆粒内容物が放出され、細菌類は2つの手段で殺菌されます。1つは酸素依存性の機構で、NADPH酸化酵素系の働きで活性酸素や過酸化水素を発生させ食胞内にて殺菌します。一次顆粒であるアズール顆粒に含まれるミエロペルオキシダーゼは過酸化水素(H2O2)と塩化物イオン(Cl-)から次亜塩素酸(HOCl)を産生されます。細菌は、酵素反応によって生じた次亜塩素酸(HOCl)に殺菌されます。もう1つは酸素に依存しない機構で、二次顆粒から放出される殺菌性酵素(ラクトフェリン、リゾチーム、エラスターゼなど)などで殺菌・分解します。細菌類を飲み込んだ好中球はやがて死亡し、死体は膿になって体外に放出されるか、組織内のマクロファージなどにより処理されます。

1次顆粒(アズール顆粒):ミエロペルオキシダーゼ、カテプシンG、エラスターゼ、プロテイナーゼ3、デフェンシンなど。

2次顆粒(特殊顆粒):ラクトフェリン、リゾチーム、コラゲナーゼ、チトクリームb558、カテリジンなど。

3次顆粒(ゼラチナーゼ顆粒):ゼラチナーゼ、リゾチーム、ロイコリジンなど。

分泌顆粒:補体レセプター、CD14、CD16、ホルモンペプチドレセプターなど。

その為、結合組織の膠原線維は分断され、細胞に穴が開き細胞の中から成分がもれ出てきます。特に免疫にとっては細胞内にある核膜に覆われて、免疫の働きから隠されていた核の様々な成分が初めて免疫の目の前に現れ、それを異物と認識できる正常なBリンパ球を持っている人は多かれ少なかれ核の成分のタンパク質に関する様々な種類のIgM抗体を作るのです。いや、間違えました。IgM抗体を作るのではなくてBリンパ球がIgM抗体を持って生まれてくるのです。核の成分であるDNAに対してIgM抗体が作られていることもあります。従って免疫学者はこのような生命の設計図であるDNAが内蔵されている核成分に対して様々な抗体をBリンパ球が生まれながらに持っているものですから、自己免疫疾患を診断できると称する試薬を作って、たまたまその試薬をIgMを生まれながら多種多様に多く作りIgM抗体が高値であった人に対して、軽率にも膠原病を自己免疫疾患だと囃し立て始めたのです。自己免疫疾患による試薬の反応が全くない人は誰もいないことを知っておいて下さい。IgM抗体の高さが基準値よりも高い人を恣意的に自己免疫疾患という病名をつけているだけです。基準値よりも高すぎる人はいずれ自己免疫疾患となるでしょうから経過観察をしましょうといわれるのです。(しかもパートⅢに書いていますが、実は抗体を調べる試薬は患者自身の成分ではないことを知ってください。Bリンパ球が生まれ持ったIgM抗体なのです。つまり、自分の組織を異物として認識して作られたIgG抗体ではないのです。)このような抗体は何の目的もなしに核を排除する為に作られた抗体ではなく、結合組織の炎症の波及によって生じた、謂わば必然的な副産物に過ぎないのです。つまり、免疫は忠実に見たこともない自分の核に対して異物と認識し排除しているに過ぎないのです。(パートⅢに書いているように、いわゆる様々な核に対する抗体は、自然抗体であるに過ぎないのです。言い換えると、自分の免疫が自分の核の成分を異物として認識したのではなくて、毎日毎日骨髄で新たに作り続けられるBリンパ球が、生まれたと同時に自然にBリンパ球の細胞膜に引っ付いているIgMというレセプターが剥がれて血中に漏れ出たIgMに過ぎないのです。このIgMのレセプターの種類は10億以上もあり、この世のあらゆる成分と結びつく可能性を持っているのです。だからこそ膠原病でない人が大量に破壊された細胞から漏出する核の成分に対して、多かれ少なかれ、この自然抗体であるIgMのレセプターに結びつくことができ、陽性になるのは当然なのです。)さらに核にはMHCのクラス1抗原も発現されていないので、自分の免疫のキラーT細胞が攻撃することも絶対にないので、自分の免疫が核そのものを直接的に殺しにかかることも絶対にないのです。

 

いつも私が疑問に思っていることで、世界中の自己免疫疾患を言い続けている医学者たちに問いかけたいことがあります。免疫の働きには抗体が関わる液性免疫と、キラーT細胞が関わる細胞免疫があります。彼らは自己抗体のことは朝から晩まで語るのですが、細胞免疫が自分を攻撃するという話は一切しないのです。自分の免疫が自分を攻撃するという話をするときは、抗体のみならずキラーT細胞の働きについても語るべきでありますが、いまだかつて一行も書かれたことがないのです。しかも自己抗体ができたからといって、その後何が起こるかについては一言も語らないのです。これも変だと思いませんか?

まず自己抗体の話をしましょう。抗体の働きは3つあります。1つ目は敵である毒素などを中和して無力化し、かつ敵が細胞に入らないようにすることです。2つ目はオプソニン作用といって、敵と結びついて目印をつけ、好中球や大食細胞に食べやすくするという2点に尽きるといっても過言ではないのです。3つ目はADCCという働きがありますが、これは敵が細胞に入ったときの働きですから、最初に述べたように、自己免疫疾患は細胞の中で起こっているのではないので話す必要はないでしょう。自己免疫疾患論者は、自己抗体があるということを証明すれば、まるで鬼の首を取ったかのように自己免疫疾患が存在するという証明になると考えていますが、実は仮に自己抗体ができたからといって、何もすぐに組織に炎症が起こり、病気が生じるわけではないことを論証しましょう。

まず抗体の1つめの働きでは炎症は絶対に起こることもないこともお分かりでしょう。なぜならば中和抗体は炎症が起こらないようにしているのです。例えばIgA抗体は、中和抗体の働きしかないのは、まさにIgA抗体は炎症が起こらないために進化の中で作られた粘膜免疫の代表であります。IgA抗体は平和をもたらす使者と言ってもいいぐらいです。敵も味方も殺さないで、お引き取り願うという仕事をもっぱらやっているからです。IgA抗体のような仕事を人間社会においてもやれる人や国があれば、戦争は起こらないのですがね。ワッハッハ!それでは2つめの抗体の働きであるオプソニン作用によって自己免疫疾患が起こり、その結果炎症が生じ、様々な症状が出てくるでしょうか?これについて考えてみましょう。このように考えていけばいくほど、アホらしいことをやっていることに気がつくのです。確かに自己抗体ができた上での話をしているのですが、この自己抗体がどのようにできるかについて世界中の自己免疫疾患論者は一言も語っていないので、この世に絶対にない自己抗体があるとして考えることは本当にアホらしくなるのです。自己免疫抗体という特定の抗体を作るまでの複雑でかつ緻密なプロセスについて、世界中に何百とある名門大学の医学部の教授先生方が一言も語ることができない、つまりこの世に自己免疫疾患にみられる抗体などができるわけではないということを知っている時に、ドンキホーテのように自己免疫抗体の話をすることが虚しく感じてしまうのです。世界中の医者は頭脳優秀ですが金儲けのためには嘘つきですから、そのような世界中の偉い嘘つきに対して私がたった一人で論陣を張ることの虚しさがわかってもらえますか?その虚しさを超えて、仮に自己免疫疾患によって作られた自己免疫抗体があるとして話を続けましょう。その話が2つめの抗体のオプソニン作用によって果たして炎症が起こるかという問題です。

上で述べたように、オプソニン作用はあくまでも好中球や大食細胞が抗体と結びついた敵(つまりここでは自己の成分)を食べやすくするだけであります。さぁ、確かに自己の成分を好中球やマクロファージが食べ始めたと考えましょう。好中球やマクロファージはどのようにして自己の成分(本当は化学物質と結びついたタンパク質ですが)を処理するでしょうか?仮にこれが自己の成分であれば、この自己の成分は、何から成り立っていると思いますか?3大栄養素である、タンパク質と炭水化物と脂質がほとんど全てです。もちろん核の成分である核酸や核タンパクなども入っているでしょう。これらは好中球やマクロファージなどの貪食細胞に取り込まれて、消化分解されてしまいます。まず好中球から具体的にどのように自己成分を処理するかを見ていきましょう。その後で、大食細胞の処理の仕方も考察していきましょう。

好中球は、本来は敵である細菌病原体と接触すると、細菌表面分子に対応するToll like receptorを始めとする各種レセプターを介して細菌の成分を異物と認識し、接着結合するのですが、自己成分は細菌ではないのでなかなか接着結合することはできません。しかし、細菌類の場合も捕捉して認識するのは細菌表面分子だけでは不十分なので、その場合は上で述べたように、捕捉してくれるオプソニンが必要です。特に重要なのはIgG抗体であります。ところが自己成分に関しては、IgG抗体は作られませんから、実際はオプソニン作用を持つIgG抗体は生まれないのですが、自然免疫としてのあらゆる種類のIgM抗体が少量ながら作られています。仮に作られたと考えて話を進めましょう。実はオプソニン作用は、補体も持っています。(補体についてはここを読んで下さい。)補体は病原体に接着すると活性化し、補体成分C3bになり、これもオプソニン作用を持っていることを知っておいてください。好中球はIgGのFc部分に対するFcレセプター(FcγR)とC3bに対する補体レセプターなどを持っているので、抗体と補体の両方でオプソニン化された細菌類は貪食細胞である大食細胞や好中球に捕捉されやすいのですが、自己成分は病原体ではないのでIgGも活性化補体のC3bも作られません。C3bが作られたとしても、このC3bは自己成分と結びついて、炎症が続くことはないので、いずれにしろC3bによって自己免疫疾患が起こるわけではありません。ご安心ください。

ところが化学物質が人体のキャリアタンパクと結びついて摂取されるときや、食べ物や飲み物の中に化学物質とタンパク質が既に結合しているものを摂取するときに、大食細胞や抗原提示細胞である樹状細胞は、貪食して取り込み、これらをT細胞に提示して、殺すべくIgGを作ります。ところが化学物質を殺すことはできないので、抗体のクラススイッチをしてIgEを作り出し、排除しようとしますが、最後は無限に人体に入ってくる化学物質に対しては自然後天的免疫寛容を起こすことは何百回も述べました。一方、Bリンパ球も補体に結びついた化学物質とタンパク質の結合体を異物と認識し、同じ結合体を認識したヘルパーT細胞の力を借りてIgGを作り、さらにIgEに作り変えるメカニズムも既に何百回も述べました。IgE抗体は、ハウスダストやダニのみならず、あらゆる種類のタンパクが運ぶ化学物質に対して何百種類も知られています。同じように花粉が運ぶ化学物質、つまり自動車の排気ガスが出すPM2.5は日本語で粒子状物質であり、英語でParticulate matterといいます。Particulateは「粒子の」という意味であり、matterは「物質」という意味ですね。このPM2.5が花粉の持つ蛋白と結びついて、様々なIgE抗体ができることも確認されています。にもかかわらず、同じ化学物質に対して作られているIgGの検査が、なぜ保険適用されないのか、皆さん疑問に思いませんか?IgGがIgEにクラススイッチする時に、IgGとIgEの抗体の変化を確認すれば、単に痒みが出るという以上に、抗体の量でクラススイッチの度合いも証明できるのに残念です。ありもしない自己抗体検査試薬に大金をつぎこむよりも、ハウスダストやダニや花粉に対するIgGを調べれば、自己免疫疾患を持っている患者はどんな化学物質と戦っているのかすぐにわかるのに、なぜ調べようとしないのかお分かりですか?現在、IgEの検査は190種類が保険対象になっています。

同じアレルゲン(抗原)に対してIgGの検査試薬は簡単に作れるので、現在、研究用にダニ・カゼイン・グリアジン(小麦)・卵白・ミツバチ・白樺・アルペルギルス・カンジダなどのカビ5種類も作られています。しかし近頃は、こういうアレルゲンに対して研究用のIgG抗体さえも作られていないようです。ここで注意を喚起しておきたいのは、ダニがアレルゲンではないのですよ。アレルゲンは、ダニが運ぶ化学物質であるということを忘れないでください。ダニのタンパク成分と結びついた化学物質が複合体を作って、全体としてアレルゲンになっていることも十分に理解してください。ダニ(ダニのタンパク成分と結びついた化学物質)は、ほとんどのアレルギーの患者さんがIgE抗体を持っているので、膠原病の患者さんがクラススイッチしていく様子を、例えば同じダニ抗原(ダニのタンパク成分と結びついた化学物質)に対して並行してIgGとIgEを同時に調べれば抗体のクラススイッチの度合いも同時にわかり、かつ膠原病がアレルギーに変わっている度合いもわかるのにもかかわらず、なぜダニに対するIgGの検査を保険でさせないのかご存知ですか?これも答えは簡単です。自分の成分を敵にして自己抗体を作る自己免疫疾患などという病気はないということがわかるからです。なぜならば、皆さんがご存知のようにアレルギーは自己免疫疾患ではないでしょう。つまりアレルギーは自己の成分とIgEで戦っているわけではないでしょう。従って、ハウスダストやダニに対してIgG抗体がいくらあるかがわかれば、まずアレルギーと膠原病は同じ敵を相手に戦っている真実が分かるのみならず、まさに化学物質に対して免疫のIgGの殺しの世界から、排除のIgEの世界にクラススイッチしていることもばれてしまうからです。この事実はクラススイッチの遺伝子を見つけ出した我が母校の名誉教授でいらっしゃり、かつ文化勲章受章者でいらっしゃる本庶佑先生は世界中の誰よりも知っていらっしゃるのに一言も口にされないのです。情けない話ですね。嫌味をもう一つ書かせてもらえば、京大の今現在は阪大の坂口志文先生がiTreg(inducible regulatory T cell)、日本語で誘導性制御T細胞を発見されたようですが、彼はこのiTregの働きは自己免疫疾患を起こさないためだとおっしゃっておられるようですが、実を言えば、無害な化学物質との戦いをやめさせるために自然に誘導された免疫寛容を起こすためであることをお伝えしたいと思います。私はこの免疫の働きを自然後天的免疫寛容と名付けたのです。私は研究者ではありませんが、最高の人体実験をしてきた患者から学んだ研究成果です。アッハッハ!

ここでiTregについてもう少し詳しく勉強しましょう。無害な化学物質と免疫の戦いを終わらせるために自然後天的免疫寛容を起す働きをもつiTreg(誘導性、制御性T細胞)が、Foxp3遺伝子を持っています。iTreg(誘導性、制御性T細胞)は人体の全ての細胞によって作られるTGF-βの刺激を受けたiTreg(誘導性、制御性T細胞)はFoxp3の遺伝子はFoxp3を発現します。なぜ、全ての細胞がTGF-βを作り続けているのでしょうか?それは天然の化学物質や人工の化学物質と結びついたタンパクの複合アレルゲンを取込み続けて、MHC-1とその複合タンパクを分解したペプチドをキラーT細胞に提示し続けてもキラーT細胞に無視されるという無駄な事をやめる為に新たなる進化を起したのです。それは、TGF-βを作ることによって未熟なTregを刺激してiTreg に変えてFoxp3を発現させ、最後は化学物質に対して自然後天的免疫寛容を起こさせる為なのです。

Th細胞(ヘルパーT細胞)の各サブセットへの分化にはサイトカインによる刺激が重要な役割を果たしています。Th0(ナイーブT細胞)からTh17への分化にはTGF-βおよびIL-6の刺激により誘導されます。TGF-β単独の刺激では制御性T細胞へと分化してしまうため、2つのサイトカインによる刺激が同時に起こることが重要です。

IL-6とTGF-βの共刺激によってTh17細胞への分化が促進されてしまうためにTregがiTregへの分化は抑制されてしまいます。なぜならば、自己免疫疾患といわれている関節リウマチや多発性硬化症などの自己免疫疾患の発症は、免疫系の司令塔の役割をするT細胞のなかでも、Th17細胞が中心的な役割を果たしているからです。TGF-βは全ての細胞で作られるので、もし同時にIL-6が作られ続けられると関節リウマチや多発性硬化症などの自己免疫疾患はいつまでも治らなくなります。制御性T細胞が免疫抑制作用を発現するメカニズムは抑制的サイトカインであるTGF-βおよびIL-10の2つのサイトカインがナイーブT細胞に働いて始めて制御性T細胞(Treg)が誘導性制御性T細胞(iTreg)に分化することができるからです。ここで少しFoxp3について勉強しましょう。その後で、IL-6について詳しく勉強しましょう。

 

Foxp3は免疫の働きを抑止するための転写因子であります。Foxp3は抑制Tリンパ球、英語でregulatory T cells (Treg)の分化や機能に関わり、かつ中心的な転写因子であり、他のT細胞の活性化のための転写を抑制してしまうのです。その結果、Tregは免疫の働きをやめさせます。例えば、無害なアレルギー反応を最終的に終わらせる自然後天的免疫寛容に関わっています。逆に、癌においてはTregの働きが過剰になるとがん細胞を殺す事ができなくなります。これはちょうど今、ときめいているPD-1と似ています。オプジーボはこのPD-1に引っ付きます。キラーT細胞のPD-1にがん細胞のPDL-1と結びつくとキラーT細胞の働きがなくなります。そこでオプジーボと作られました。オプジーボがPD-1というキラーT細胞のレセプターに先に引っ付くと癌細胞が作るPDL-1がPD1に引っ付かなくなるとキラーT細胞が癌細胞を殺す力を回復し、抗癌剤として役割を果たす事は皆さんご存知でしょう。このPD-1は実はヘルペスとの闘いをやめる為にがん細胞を殺す免疫の力を落とすのと似ていますね。ちょっと難しいですけど理解できますか?

 

さて、IL-6の話をしましょう。IL-6はT細胞やB細胞、線維芽細胞、単球、内皮細胞、メサンギウム細胞などの様々な細胞により産生されます。マクロファージは細胞表面のToll様受容体(TLR)を介してグラム陰性の細菌の膜が持っているリポポリサッカライド(LPS)の刺激を受けることによりIL-6などのサイトカインを分泌します。また、扁桃腺リンパ球や線維芽細胞が持つプロテインキナーゼC(PKC)という酵素の働きによって核に送られるシグナルによりIL-6の発現が亢進されます。

IL-6受容体(CD126)には膜結合型IL-6受容体(IL-6R)の他にヒトの血清や尿に存在する分泌型の可溶性IL-6受容体、英語でSoluble IL-6 Receptor(sIL-6R)があります。sIL-6RはIL-6受容体切断酵素の働きによるIL-6Rの切断、または選択的スプライシングにより生じ、膜結合型と同様の働きをします。これらの受容体はグリコプロテイン130(gp130)と会合することによってシグナルを伝達することができます。gp130が様々な細胞に発現しているのに対して、IL-6Rは肝細胞や好中球などに多く発現しています。IL-6受容体にリガンドであるIL-6が結合するとIL-6受容体はgp130と会合し、JAK-STAT (Janus Kinase – Signal Transduction and Activator of Transcription)経路とMAPキナーゼ経路の2つの経路で細胞内へシグナルを伝えます。

1)JAK-STAT経路について説明しましょう。IL-6が受容体に結合するとgp130のTyr683残基に結合しているJAK1 (Janus Kinase)とJAK 2が活性化し、gp130のチロシンをリン酸化します。このgp130のリン酸化チロシン残基がSTAT1 (Signal Transduction and Activator of Transcription)とSTAT 3分子がSH2ドメインに結合します。転写因子であるSTAT1とSTAT 3はSH2ドメインを介したホモあるいはヘテロの二量体を形成して活性化し、核内へ移行した後にDNA上の配列に結合することにより転写活性化を引き起こします。

2)MAP(mitogen-activated protein)キナーゼ経路について説明しましょう。gp130のTyr759にShp2が結合するとアダプタータンパク質であるGrb2を介してSos1を活性化させます。Sos1はGDP(guanosine diphosphate)がGTP(guanosine triphosphate)に変わりかつGTPがGDPに変わる交換反応を起させます。GTP は主として細胞内シグナル伝達やタンパク質の機能の調節に用いられます。交換反応をして作られたGTPは活性体に変化します。細胞膜と結合している低分子Gタンパク質であるRasを活性体に変換します。さらにRasはRaf-1を活性化し、Raf-1はMEKを、MEKはERKをというように次々とシグナルを伝えていきます。活性化したERKは核内へ移行した後に転写因子のNF-IL-6の活性化を引き起こし、二量体形成を誘導します。NF-IL-6二量体は転写因子として働き、DNA上の配列に結合することにより遺伝子発現調節を行います。

転写因子とは何でしょうか?転写因子の同義語として他に転写因子と転写調節因子と転写制御因子があります。転写因子(てんしゃいんし)はDNAに特異的に結合するタンパク質の一群です。DNA上のプロモーターやエンハンサーといった転写を制御する領域に結合し、DNAの遺伝情報をRNAに転写する過程を促進、あるいは逆に抑制します。転写因子はこの機能を単独で、または他のタンパク質と複合体を形成することによって実行します。構造上の特徴により、いくつかのファミリーに分類されます。転写因子(転写制御因子、転写調節因子)はリン酸化などの様々な調節を受け、個体発生から脳高次機能までの多くの過程を制御する因子です。ヒトのゲノム上には、転写因子をコードする遺伝子がおよそ1,800前後存在します。

IL-6は造血や炎症反応などにおいて重要な役割を果たすサイトカインであり、IL-8やMCP-1などのケモカインの産生亢進及びICAM-1、VCAM-1などの細胞接着分子の発現亢進、B細胞から抗体産生細胞への分化促進などの生理作用があります。また、IL-6は活性化した樹状細胞から分泌され、制御性T細胞の活性を抑えて、免疫が炎症反応を起し続けるようにさせます。つまりIL-6はTGF-βとは逆の働きをします。一方で、Th0(ナイーブT細胞)からTh17への分化にはTGF-βおよびIL-6の刺激により誘導されます。ちなみにTh17は、Il-17、IL-21、IL23を産生します。特にIL-23はTGF-βおよびIL-6とともにナイーブTh細胞がさらにTh17に大量に分化するように働くサイトカインであります。Th17の働きについてはまたの機会に詳しく話します。TGF-β単独の刺激では制御性T細胞へと分化してしまうため、TGF-βおよびIL-6の2つのサイトカインによる刺激が同時に起こることが重要です。とにかく、命を守る免疫の精密な働きは複雑怪奇でありますが、理解してしまえばこれほど素晴らしいシステムを作った免疫の進化に対して感動せざるを得ません。免疫の真実を知る勉強というのは切がないのです。

Foxp3は転写因子であり、転写因子であるFoxp3がCD4+CD25+Tregの特異的分子マーカーであると共にTreg分化のマスター遺伝子であります。マスター遺伝子とは、他の一群の遺伝子に連鎖的な反応を引き起こし、特定の形質発現を制御する遺伝子であります。iTreg はCD4+CD25+Tregとも言われます。iTregは、末梢において、TGF-β, IL-10, IL-4の3つのサイトカインが同時に存在している時にナイーブT細胞(Th0)が抗原刺激を受けると、ナイーブT細胞から分化誘導され、このようにして誘導されて生まれたiTregはTGF-β, IL-10, IL-4の3つのサイトカインによって自然後天的免疫寛容を引き起こすのです。先程述べたように、制御性T細胞(Treg)が免疫抑制作用を発現するメカニズムは抑制的サイトカインであるTGF-β以外にTh2によって作られるIL-10とIL-4も必要であることを知って下さい。

これからもIL-10、IL-4、TGF-βについて勉強していきましょう。なぜならば、現代の病気の原因は化学物質と免疫を抑えて増やしたヘルペスしかありません。化学物質はIgEと戦う時にはアレルギーとなりIgGと戦う時には自己免疫疾患(膠原病)になるのですが、最後はIL-10とTGF-βとIL-4の3つのサイトカインこそが化学物質を自然後天的免疫寛容を起させるのでそれぞれの働きを充分に理解して欲しいのです。

まず肥満細胞がIL-4を作ることによって、ナイーブT細胞を殺しではなくて排除の仕事をするエフェクターTh2細胞(Th2)に分化させます。このTh2細胞自身も自らIL-4を産生し自らIL-4と結びつき、新たにIL-5やIL-10を作り出し、IL-10はこれらの殺しのエフェクターTh1細胞の増殖を抑制し、化学物質と戦う時に必要でないTh1細胞を増やさないようにするのです。このエフェクターTh1は病原体を殺したり、いわゆる自己免疫疾患を起すときに必要なIFNγ(インターフェロン-ガンマ)を作ります。IL-10はTh1を減らそうとしますが、逆にTh1が作るIFNγ(インターフェロン-ガンマ)はTh2を減らそうとします。このエフェクターTh1が減り、IFNγも減っていくと殺しの世界から排除の世界へと変わっていくのです。その結果、ますますTh2はIL-10をどんどん作り始めます。IL-10は同時にあらゆる細胞で作られるTGF-βと共同して誘導性制御性T細胞(iTreg)を作り、最後は自然後天的免疫寛容を起し、化学物質と共存できるようにするのです。このIL-10はTreg自身も産生しているのですが、IL-10をTregに産生させるのはIL-27であります。IL-27 は、ヘルパーT 細胞や多くの免疫細胞の活性を抑制するユニークなサイトカインであります。このIL-27の働きは、Th細胞にIL-10を産生させ、かつTregをiTregに誘導します。CD4+CD25-lymphocyte activation gene-3(LAG-3)+Treg(以下、LAG-3+Treg)は末梢で誘導されるTregであり、やはりIL-10がその制御活性に重要です。いずれにしろ、IL-10が細菌を殺すための炎症を止め、化学物質との共存への第1段階として極めて大事な事だとわかるでしょう。CD4+CD25-lymphocyte activation gene-3(LAG-3)+Treg細胞(以下、LAG-3+Treg)は、CD4陽性CD25陰性LAG-3陽性Treg細胞を意味します。つまり、CD4を持ちCD25はなくLAG-3という遺伝子は持っている制御性Tリンパ球であるという意味ですね。それでは、上で書いたように自然後天的免疫寛容を起すCD4陽性CD25陽性Foxp3陽性iTreg細胞は何者でしょうか?それはCD4というタンパクを持ちCD25というタンパクを持ち、かつFoxp3というタンパクを持っているT細胞のことです。TregがCD25を作り出すとiTregになると考えて下さい。

TregとiTregの違いは解かってもらえるでしょうか?まぁ、難しいでしょうが着いて来て下さい。TregとiTregの違いをもっともっと詳しく勉強しましょう。

TGF-βは英語でTransforming Growth Factor-βといい、Transformingは日本語で形質転換といい、Growth Factorは成長因子といいます。したがってTransforming Growth Factor-βは形質転換を行う成長因子βであります。別名、ベータ型変異増殖因子とも訳します。つまりTransformingは変異という意味もあるのです。変異というのは、遺伝子を変異させて形や性質の違う蛋白を作るという意味です。

TGF-βは細胞増殖・分化を抑制し、時に細胞死を促すことが知られているサイトカインです。哺乳類においてそのファミリー分子は約40種類報告されており、TGF-βスーパーファミリーを構成しています。TGF-βスーパーファミリーは、大きく分けて3つのサブファミリーに分類されます。1つ目がTGF-βファミリー、2つ目がアクチビンファミリー、3つ目がBMP(bone morphogenetic protein)ファミリーと呼ばれています。bone morphogenetic protein のmorphogeneticという意味は形態形成という意味です。したがってBMPは骨形態形成タンパクあるいは骨形成タンパクと訳します。1つ目のTGF-βファミリーの代表であるTGF-βの最も大きな仕事は細胞増殖抑制作用です。TGF-β(ベータ型変異増殖因子)はほぼ人体の全ての細胞で産生されます。皆さん、何故TGF-βは全ての細胞で作られるのでしょうか?それは全ての細胞が増殖し過ぎたら癌になるので、お互いに増殖し過ぎないように抑制しているのです。勿論、免疫系の細胞も増殖し過ぎると白血病や悪性リンパ腫になるので、免疫系の細胞であるT細胞の分化増殖も抑制しているのです。TGF-βは初期癌に対しては強力な細胞増殖抑制能、アポトーシス誘導能により抑制的に働く一方、ほとんどの進行癌では発現が亢進しています。それは何故でしょうか?進行癌の細胞ではTGF-βシグナルに関わる分子がなくなっているためにTGF-βによるがん細胞の増殖を抑制できないので、がん細胞がどんどん増えてしまいます。2つ目のアクチビンファミリーであるアクチビンは、下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌されるのを促進するホルモンであり、かつ月経周期を調節する役割を持ったペプチドです。アクチビンは性腺、下垂体、胎盤や他の臓器でも産生されます。更にアクチビンは、赤血球分化、神経分化ならびに生殖細胞の成熟を促し、発生初期段階から重要な働きをします。アクチビンと逆の作用を持つのがインヒビンであります。インヒビンは英語でinhibinと書きます。雌では顆粒膜細胞、雄ではセルトリ細胞から分泌される糖タンパク質ホルモンです。インヒビンは卵胞刺激ホルモン(FSH)によって合成、放出が促進され、血中に放出されたインヒビンはフィードバック作用によって下垂体前葉に直接作用してのFSHの分泌を特異的に抑制します。

3つ目のBMPは、bone morphogenetic proteinの略語であり、骨形成タンパクという名の通り、骨や軟骨の形成を促すサイトカインです。BMPは、単球遊走能亢進、神経細胞分化、血管新生促進等の作用やアクチビンと同様にBMPの遺伝子群は胎児の発生に重要です。

それではTGF-βの受容体について勉強しましょう。TGF-βは、仲間が多い大ファミリーですからTGF-β受容体も同じだけたくさんあります。TGF-βファミリー分子に対する受容体として、7種類のI型受容体、5種類のII型受容体が存在します。それらすべての受容体は細胞内領域にセリン/トレオニンキナーゼドメインを持っています。TGF-βがTGF-βII型受容体に結合すると、TGF-βII型受容体キナーゼはTGF-βI型受容体の細胞膜貫通領域直下に存在するグリシンとセリンが多いGS領域(Gはグリシン、Sはセリン)と呼ばれるドメインのセリンとトレオニン残基をリン酸化し、I型受容体内で不活性化されていたセリン/トレオニンキナーゼ酵素を活性化します。

TGF-βと同様にアクチビンは、アクチビンI型受容体(ALK4)とアクチビンII型受容体(ActRIIまたはActRIIB)が複合体を形成します。

BMPの受容体としては、BMPI型受容体(ALK2、3、6)とBMP II型受容体(ActRII,ActRIIBまたはBMPRII)の複合体があります。活性化したI型受容体キナーゼはR-Smad(receptor-regulated Smad)タンパク質のC末端に存在する2個のセリン残基をリン酸化します。TGF-βやアクチビン刺激でリン酸化されるR-Smad(Smad2とSmad3)をAR-Smad(TGF-β/activin R-Smad)と呼びます。一方、BMP刺激でリン酸化を受けるR-Smad(Smad1、Smad5、Smad8)をBR-Smad(BMP R-Smad)と呼びます。リン酸化を受けた2分子のR-SmadはSmad4とヘテロ三量体のSmad複合体を形成し、核内に移行したSmad複合体は、標的遺伝子の転写調節領域に存在するSBE(Smad binding element)に結合し、他の転写因子ならびに転写共役因子と共に標的遺伝子の発現を促す事ができるのです。転写共役因子とは何でしょう?ほとんどの転写因子は単独では機能せず、遺伝子の転写には多数の転写因子の結合が必要となります。この転写因子の集合体、つまり、前開始複合体やRNAポリメラーゼの効果的な補充を行うための転写共役因子を次々に補充します。このように、一つの転写因子が転写を開始するためには、他に必要なタンパク質の共役因子が全て存在し、結合しなければ転写できないのです。

それでは、iTregの元であるTregはどこで作られるのでしょうか?Tregは元来、CD4というタンパクを持っていますから、ナイーブCD4+T細胞として胸腺で生まれます。どのようにしてナイーブCD4+T細胞が生まれるのでしょうか?もう一度復習してみましょう。まず骨髄で未熟なT細胞が生まれます。骨髄から抹消へ出た未熟なT細胞は胸腺へ向かいます。分化した新生T細胞は未熟な状態であり、CD4抗原もCD8抗原も持っていないT細胞です。このようにCD4抗原もCD8抗原を持っていないT細胞をダブルネガティブT細胞といいます。英語でDouble Negative T cell、略してDN細胞といいます。これを更にCD4-CD8-T細胞と表します。つまり、T cell受容体(TCR)にco-receptor(補助受容体)であるCD4抗原もCD8抗原も持っていないT細胞であります。DN細胞はその後CD4+CD8+T細胞(ダブルポジティブ細胞)略してDP細胞になり、最後にCD8+シングルポジティブ(SP)細胞へと分化していきます。これらの過程中においてTCR遺伝子の再編成が行われ、TCRの多様性の形成が行われていきます。更に胸腺において、ポジティブセレクションおよびネガティブセレクションが行われます。ポジティブセレクションは胸腺の皮質で行われ、CD4+CD8+T細胞の中から外来性抗原に対して反応性を持つTCRを有するものを選別する選択機構であります。一方、ネガティブセレクションとは外来性抗原に対して反応しないTCRを持つT細胞を選別する機構であります。ネガティブセレクションを受けたT細胞はアポトーシス(自発的細胞死)で除かれます。制御性T細胞も胸腺内で分化するのです。

ここでTh1とTh2の関わりについて詳しく説明しましょう。既に述べたようにTh1細胞とTh2細胞は互いに抑制し合います。細菌が人体に入ってくるとTh1細胞が優位になり、化学物質が入ってくるとTh2細胞が優位になるとすでに述べましたね。Th1細胞が作り出すIFN-γとIL-12というサイトカインは殺しのサイトカインであり、Th2が作り出すサイトカインのIL-4、IL-5、IL-10は化学物質との戦いのサイトカインであり、最後は自然後天的免疫寛容を起すのに関わっているのはIL-10であることはすでにご存知ですね。

T細胞がどこで作られ、どこでTh1やTh2へ分化しどのような仕事をするのかについてはあちこちに書いていますがTh1とTh2の話が出るたんびに難しい事を書いていますからTh1、Th2について皆さんが理解できる程度で簡単にまとめて復習していきましょう。

T細胞はまず最初、骨髄の造血幹細胞で作られ血管を通じて末梢血に出て、胸腺で成熟分化しますね。T細胞は成熟したナイーブヘルパーT細胞(Th0)になるまでに実は複雑な過程を経ます。その過程でT細胞受容体(TCR)遺伝子の再編やCD4をはじめとした補助受容体(co-receptor)の発現などが起こる事はすでに皆さんご存知でしょう。それでは胸腺から血管に出たナイーブT細胞がどのようにTh1細胞やTh2細胞に分化していくのか、簡単にまとめましょう。

Th1細胞への分化について説明しましょう。CD4+CD8-T細胞からIFN-γ産生能を有するTh1細胞への分化誘導は主にIL-12とIFN-γの刺激によって行われます。Th1分化の過程には樹状細胞をはじめとした抗原提示細胞が重要な役割を担っています。樹状細胞がToll様受容体(TLR)からの刺激により成熟すると、細胞表面にCD80(B7-1)とCD86(B7-2)の分子を発現してMHCクラスII分子を介したナイーブT細胞への抗原提示における共刺激分子(co-stimulatory molecule)として働き、T細胞の持つ共刺激分子のCD28と結びつきT細胞を活性化させます。一方、活性化したT細胞は樹状細胞を刺激し、樹状細胞にIL-12を産生させます。この活性化T細胞表面に存在するIL-12受容体と結びついたIL-12は転写因子STAT4(Signal Transduction and Activator of Transcription 4)を介してIFN-γの産生を誘導します。また、IFN-γ自身によるIFN-γ産生細胞であるTh1への分化誘導もします。IFN-γはIL-12の作用に対して協調的に働きます。IFN-γの下流には転写因子STAT1が存在し、T-betの転写を活性化させます。T-betタンパク質もまたT-boxファミリーに属する転写因子として機能し、IFN-γ遺伝子に作用して凝集したクロマチン構造を部分的に緩めて他の転写に関与する因子がDNAに結合しやすい状態することによりIFN-γの産生をさらに亢進させます。T-betはTh1細胞への分化を積極的に誘導するだけでなく,Th1細胞において1型インターフェロン(IFN-αとIFN-β)の異常なオートクラインおよびその下流のシグナル伝達系を抑制します。オートクラインとは、Th1細胞が作った分泌物である1型インターフェロン(IFN-αとIFN-β)がTh1細胞自体に作用することをオートクライン(オートクリン)と呼びます。1型IFNにはIFN-αとIFN-βがあります。2型IFNにはIFN-γがあります。その他にも、IL-18が転写因子NF-κBを介してIFN-γの産生を亢進させる経路もあります。IL-18はIFN-γ産生を誘導するサイトカインです。IL-12と機能的な共通性を持っています。一方、Th2サイトカインであるIL-4の遺伝子はTh1分化に伴い不可逆的に抑制されTh1分化をもたらします。

Th2細胞への分化について説明しましょう。一次リンパ組織である胸腺において産生されたナイーブT細胞(Th0)は末梢のリンパ組織を循環し、抗原を探し回ります。ナイーブT細胞(Th0)がIL-4の刺激を受けると転写因子であるSTAT6(Signal Transduction and Activator of Transcription 6)を介してGATA-3の転写活性化が誘導される。転写因子であるGATA-3はナイーブT細胞(Th0)においてもある程度の発現が見られ、Th2細胞への分化過程で発現がさらに上昇して転写因子として機能するタンパク質である。GATA-3はTh2サイトカインの発現を制御していると共にTh1分化に関与する転写因子であるSTAT4の発現を抑制します。花粉症を代表とするI 型アレルギー性疾患の発症には,IL-4,IL-5,IL-13 などIgEの産生や好酸球の分化・増殖に関わるサイトカインが深く関与しており,アレルゲン特異的に免疫反応を起こすサイトカイン(IL-4,IL-5,IL-13)を産生するTh2 細胞はナイーブT 細胞(Th0)から分化します。この分化過程はT 細胞抗原認識レセプター(TCR)とIL-4 レセプター(IL-4R)を介する細胞内シグナル伝達系が協調的に働くことによって生じます。このTCRとIL-4Rの2 つのシグナル伝達系を介してT細胞が生み出すGATA-3は、Th2 分化のマスター遺伝子として働く転写因子であります。このGATA-3 は、IL-4、IL-5、IL-13 などTh2 が産生するサイトカイン遺伝子が集中する遺伝子座のためにクロマチンレベルで構造変化を引き起こし,T 細胞がこれらIL-4、IL-5、IL-13などのサイトカインを産生できる状態に分化させます。ところが,T 細胞がTh2 に分化するためにはGATA-3が発現しているだけでは不十分であり、TCR シグナル導入後,非常に短時間でGATA-3 が発現した場合にのみTh2 分化は起こるのが分かっております。

 

抗原提示細胞に取込まれた化学物質と結びついた蛋白質は殺し溶かすことができないのですが免疫反応を引き起こす事はできるのです。つまり、化学物質単体では、ヘルパーT細胞には認識されませんが化学物質と結びついた蛋白複合体は蛋白を持っているので認識されます。この化学蛋白複合体抗原を認識したヘルパーT 細胞は免疫反応を起し始めることができるのです。抗原となっている化学蛋白複合体に対しては、まずこの複合体と認識できる自然抗体であるIgM抗体が結びつき、補体の古典経路(補体第一経路)を活性化します。そして好中球にその蛋白複合体を食べさせようとします。IgDとIgMを同時に膜に発現しているB細胞は自分が作るCD40とBCR(B cell receptor)とTh細胞の発現するCD40LとTCR(T cell receptor)との相互作用によってAID(activation induced cytidine deaminase)の転写を増強してIgMからIgGへのクラススイッチを引き起こします。誘導すると同時にIgMはすぐに抗体のクラススイッチをしてIgGを作り出します。補体第一経路を経路によって働き出した補体は5量体~6量体のIgMやIgGのFc領域に結びつきます。さらに、その補体に引っ付いた化学物質・蛋白複合体抗原は好中球や大食細胞などの貪食細胞に貪食されて溶かし殺されようとします。ところが好中球や大食細胞は本来殺し溶かせない化学物質を貪食しても無駄ですから吐き出します。本来、殺しきれない化学物質ですから殺し溶かすことができないので再びその化学物質は人体の蛋白と結びつき、再び貪食細胞に貪食されて吐き出すという同じ事を繰り返します。同じ事を繰り返す間に作られ続けるIgGが組織に増えるばかりです。ところが、人体の免疫は殺しきれない化学物質をIgGで殺し続けるというアホな働きを続けません。つまり、化学物質に対しては免疫の働きは殺すのではなくて排除することに気がつきます。そのために抗体の機能を変えて殺しの免疫の働きから排除の免疫の働きに変えるのです。これが殺しの抗体であるIgGから排除の抗体であるIgEへの抗体のクラススイッチを行うことです。このIgGからIgEへとクラススイッチを行うためにはIL-4が絶対に必要なことは知られていたのですが、世界中の誰一人としてIL-4が最初に作り出す細胞が何であるのかを見つけ出す事が出来なかったのです。このIL-4を世界で最初に見つけたのは私です。そのIL-4がどのように生まれるかメカニズムを説明しましょう。

本論の機能的に粘膜型と異なった結合組織型の肥満細胞がどのようにしてインターロイキン4(IL-4)を作るのかを説明しましょう。先程述べたように、結合組織型の肥満細胞にはIgGのレセプターが膜の表面にあります。何故、アレルギーに一見全く関係ないIgGに対するレセプターを結合組織型の肥満細胞が持つようになったのでしょうか。しかも、粘膜型の肥満細胞が全てのアレルギーを起すのにもかかわらず、まるで正反対の働きに関わるIgGのレセプターを持っているのでしょうか?この答えこそ、免疫の全てが合目的に働いている証拠の1つとなるのです。この証拠を掴む事が免疫学を学ぶ最高の醍醐味の1つなのです。私はその醍醐味を常に満喫しています。元来、肥満細胞は殺しきれない異物であるアレルゲンを処理するために存在しているのです。ところが、アレルギーで化学物質を排除する反応には2種類あるのは述べましたね。即時型と遅延型でしたね。肥満細胞はこの2種類の反応を起させたくてたまらないのです。残念なことに、いずれの免疫細胞も細菌やカビやウイルスを殺すIgG抗体は無限に作り出しているにもかかわらず肥満細胞に関わる生命のない天然の、あるいは人工の化学物質を処理する命令をしてくれないのです。免疫の進化の歴史の中で仕方なく、肥満細胞は自分で自分の仕事であるアレルギーを起させ始めたのです。つまり、自分の仕事は殺しのIgGの働きには関係ないのですが、そのIgGの働きを利用する事を見つけたのですね。IgGに対するレセプターを自分の細胞膜に作ることで、IgGというリガンドを自分のIgGレセプターを結びつける事によって、そのシグナルを自分の核に送る事によって、まずインターロイキン4(IL-4)を作らせこのIL-4を血中やリンパ管にばら撒き始めたのです。すると、リンパ節にいるナイーブヘルパーT細胞はこのIL-4を見つけ出し、自分の細胞膜にあるIL-4のレセプターに引っ付けて始めます。すると、ナイーブヘルパーT細胞(Th0)はその情報を核に伝え、自分自身もIL-4を作り始めます。

インターロイキン-4 (Interleukin-4, IL-4) は何者でしょう?IL-4はサイトカインの一種であり、インターロイキンの中でも造血などに関与するヘマトポエチンファミリーというサブファミリーに分類されます。IL-4は129個のアミノ酸から構成される可溶性タンパク質であり、活性化CD4+ T細胞をはじめ、マスト細胞(肥満細胞)、NKT細胞などによって産生されます。細胞膜表面のIL-4受容体がヘテロ2量体を形成すると、IL-4受容体の細胞内ドメインの自己リン酸化が生じます。IL-4受容体に限ったことではないのですが、チロシンキナーゼ型受容体の自己リン酸化を受けた部位はシグナル伝達分子の結合部位となります。IL-4R(IL-4 Receptor)のリン酸化された部位にチロシンキナーゼであるJAK3が結合すると転写因子であるSTAT6(Signal Transduction and Activator of Transcription 6)のリン酸化が行われます。リン酸化を受けたSTAT6はコンフォメーション(conformationと英語で書き、分子の立体構造のことであり、配座と訳されることもあります。)の変化が生じてホモ二量体形成および核内移行が可能となります。細胞核内に存在するDNA上にSTAT6(Signal Transduction and Activator of Transcription 6)が結合することでヒストンアセチルトランスフェラーゼ(histone acetyltransferase、略してHAT) 活性を有するCREB結合タンパク質(CREBP)を引き寄せ、DNAのアセチル化を行うことで転写調節を行うのです。

CREBPのCREは、“cAMP responsive element”の頭字語で、日本語で「サイクリックAMP応答配列」であります。cAMPのcはサイクリックであり、AMPはアデノシンモノホスフェイトです。CREBPのBPは、“binding protein”であり、日本語で「結合タンパク質です。CREBP全体の訳は「サイクリックAMP応答配列結合タンパク質」です。略してCREB(CREBP)といいます。CREB(CREBP)は転写制御因子のひとつであり、ゲノム上の遺伝子転写制御領域に存在するcAMP応答配列(CRE)を介した転写活性化に関わる中心的な核タンパク質であります。

転写制御因子は転写因子や転写調節因子と同義語であります。ちょっと前に転写制御因子(転写因子、転写調節因子)について説明したのですが難しいのでもう一回説明しておきましょう。転写制御因子は、ゲノムDNA上の特定の塩基配列に結合し、RNAポリメラーゼによる転写を促進あるいは抑制するタンパク質の一群であります。DNAに結合するドメイン(領域)と他のタンパク質などと相互作用し転写制御に関わる別のドメイン(領域)を有します。構造上の特徴により、いくつかのファミリーに分類されます。転写制御因子はリン酸化などの様々な調節を受け、個体発生から脳高次機能までの多くの過程を制御します。転写制御因子をコードすると推測される遺伝子はヒトゲノムにおいて約2000個存在します。遺伝子がタンパクを作らせるときに、最も大事なポイントは、転写なのです。転写の全てを理解すれば、遺伝子の全てを理解したと言っても過言ではないのです。

CREB(CREBP)は生体のほとんどの細胞で恒常的に発現しており、細胞の増殖や分化、生存を含む多様な細胞応答に関与しています。CREB(CREBP)の転写活性はさまざまなセカンドメッセンジャー経路を介して制御されており、神経細胞においては名前の由来であるサイクリックAMP依存的な活性調節に加えて、シナプス活性化にともなう細胞内カルシウム濃度上昇や神経栄養因子による受容体活性化などがCREB(CREBP)活性化の主要な因子として働いています。CREB(CREBP)の生理機能は脳神経系に関わる長期記憶の形成に必要です。また、記憶機能以外にも、アルコールや薬物などへの中毒、さらには鬱などの精神症状などの疾患にもCREB(CREBP)が関与しています。

免疫は化学物質・蛋白複合体を上で述べたように好中球や抗原提示細胞である大食細胞や樹枝状細胞に貪食させて殺し溶かそうとしますが、もちろん無生物である化学物質は殺せません。しかしながら、ヘルパーT細胞に抗原提示細胞である大食細胞や樹枝状細胞やBリンパ球は化学物質・タンパク複合体の断片を提示し、まずIgGを作らせます。ところがどんどんたまるIgGは行き場がなく、とうとう組織にいる肥満細胞(mast cell)と出会います。肥満細胞にはIgGに対するレセプターがあります。やっと行き場のなくなったIgGはこの肥満細胞のIgGレセプターと結びつく事ができるようになります。肥満細胞について少し勉強しましょう。

肥満細胞とは、哺乳類の粘膜下組織や結合組織などに存在する造血幹細胞由来の細胞です。ランゲルハンス細胞とともに炎症や免疫反応などの生体防御機構に重要な役割を持ちます。ランゲルハンス細胞にちょっと触れておきましょう。ランゲルハンス細胞は骨髄で作られ、皮膚の表皮と真皮、気道、消化管、尿路、生殖菅などの粘膜、そしてリンパ節などに存在しています。表皮内にいるものを、特にランゲルハンス細胞と呼ぶのです。樹状細胞の一種であるので、抗原を樹枝状の突起で取り込むと、リンパ管を通って特定のリンパ節に移動し、抗原をT細胞に提示する抗原提示細胞の仕事をします。元に戻りましょう。

肥満細胞という名前ではありますが、肥満とは関係が無く、膨れた様子が肥満を想起させることからついた名前であります。肥満はドイツ語でmastというので、肥満細胞はmast cellと言われます。また、顆粒を多く含んでいるので顆粒細胞とも呼ばれます。

ヒトの肥満細胞には機能が異なる2つのタイプがあります。すべての粘膜や結合組織には粘膜型と結合組織型があります。たとえば花粉症(自動車排気ガス症)などのアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎などでは粘膜型の肥満細胞が中心となります。アレルギーを起すのは粘膜型の肥満細胞であり、IgGからIgEへのクラススイッチを行うのは結合組織型の肥満細胞であります。まず、粘膜型の肥満細胞がどのようにしてアレルギーを起すのか見てみましょう。その後、クラススイッチを行う結合組織型の肥満細胞の働きを見ましょう。

アレルギーを起す肥満細胞はIgEによって生じるI型アレルギーを起します。(アレルギーについてはここを読んで下さい。)肥満細胞にはヒスタミンをはじめとした各種化学伝達物質(ケミカルメディエーター)があり、細胞表面に結合したIgEにアレルギー抗原が結合し2つのIgG抗体を結び付けると、これを抗原の架橋といいますが、それが引き金となり肥満細胞の細胞膜酵素の活性化が生じ、その結果、肥満細胞の内容物である特異顆粒であるヒスタミンなどが放出されます。これを脱顆粒といいます。脱顆粒とは、顆粒から脱出して放出されるという意味です。また、細胞膜酵素の活性化は、細胞膜にある脂質のアラキドン酸の生成と代謝を亢進させ始めます。これをアラキドン酸カスケードといいます。カスケードは滝と言う意味ですね、滝のように流れ出すように反応が始まるという意味ですね。どんどんアラキドン酸が代謝されていくとその代謝物であるロイコトリエン、血小板活性化因子(英語でplatelet-activating factorといい、略してPAF)、プロスタグランジン、トロンボキサンA2などを細胞膜から遊離します。

このように肥満細胞から遊離されたケミカルメディエーターのうち、ヒスタミンやロイコトリエンC4などは気管支平滑筋収縮作用、血管透過性亢進作用、粘液分泌作用などを持っており、アレルギーの1型の即時型反応を引き起こします。花粉のシーズンに花粉の蛋白と化学物質である排気ガスが結びついた複合体が鼻の粘膜につくとくしゃみや痒みや鼻水などの症状がすぐに即時的に、アレルゲンに免疫が反応して出ることは皆さん経験済みでしょう。一方、血小板活性化因子(PAF)やロイコトリエンB4などは遊走因子(ケモカイン)として好酸球や好中球などの炎症細胞をアレルゲンが侵入した反応した場所に呼び寄せるのです。このように免疫細胞を呼び寄せる事を遊走といい、その働きを持っているサイトカインを遊走因子といい、英語でChemokineといい、日本語でケモカインと読みます。アレルゲンが入ったらすぐアレルギー反応を起す反応を即時型というのに対して、好酸球や好中球などの炎症細胞を呼び寄せてからアレルゲンが入ってから遅れて生ずる反応を遅延型のアレルギー反応と名づけます。

 

以上、自然後天的免疫寛容を起こすIL-10、IL-4、TGF-βのそれぞれの話はこれで一応終わります。これからはTh2細胞の話をしていきましょう。

 

まずここでナイーブヘルパーT細胞がどのようにアレルギーのリンパ球であるTh2細胞に分化していくのか詳しく勉強しましょう。

Th2細胞とは何でしょう?発音はティーエイチ2細胞といい、英語でTh2 Cellと書きます。Th2細胞はCD4+T細胞(いわゆるヘルパーT細胞)の1種であり、1度も抗原タンパク質との接触経歴を持たないT細胞(ナイーブT細胞)がインターロイキン-4(IL-4)やIL-13などのサイトカインの刺激を受けるとTh2細胞への分化が誘導されます。CD4+T細胞のCD4+という意味は、抗原を認識するT細胞レセプター(TCR)の補助レセプター(co-receptor)としてCD4という糖蛋白を持っているT細胞です。ついでにCD8+T細胞があります。このCD8+T細胞のCD8+というのは、抗原を認識するT細胞レセプター(TCR)の補助レセプター(co-receptor)としてCD8という糖蛋白を持っているT細胞という意味です。

T細胞をはじめとした免疫系の細胞はサイトカイン産生能を有しているがTh2細胞により産生されるIL-4をはじめとしたサイトカインは特にTh2サイトカインと呼ばれ、Th2細胞が主につくるサイトカインはIL-4、IL-5、IL-6、IL-9、IL-10、IL-13などです。これらのサイトカインは全てアレルギーを起こすために使われます。インターロイキン9は、見慣れないサイトカインでありますが、マスト細胞やNKT細胞やTh2、Th17、Treg、ILC2などによって作られます。IL-4と同じくIL-9の仕事はアレルギーを起こさせることです。ILC2 も見慣れない専門用語ですが、ILC2は、2型自然リンパ球と訳し、英語で“Group 2 innate lymphoid cell”と言います。この細胞もアレルギー疾患の発症に関わっている細胞です。

Th2サイトカインはTh2細胞の他にもナチュラルキラー細胞(NK細胞)や好酸球、マスト細胞などの細胞からも産生されます。さらにIL-4はB細胞に働きかけることで免疫グロブリンのクラススイッチを起します。自然に生まれる自然抗体IgMからIgEおよびIgG1へのクラススイッチが起こり、アレルギーに関わる好酸球などの細胞を活性化することによりアレルギー反応を高めます。B細胞表面にはB細胞抗原受容体(BCR)を発現しており、BCRに抗原が結びつくとB細胞内に抗原を取り込み、分解を行った後にその断片をMHCクラスⅡ分子によって細胞表面に提示します。Th2細胞はT細胞抗原受容体(TCR)を介してB細胞のMHCクラスⅡ分子により提示された抗原断片を認識し、Th2細胞表面におけるCD40リガンド(CD40L)の発現や、Th2サイトカイン(IL-4、IL-5、IL-6、IL-9、IL-10、IL-13)の放出によりB細胞を刺激しアレルギーを起こす為に、B細胞やTh2細胞の増殖を促すのです。Th2細胞の放出するサイトカインはTh2サイトカインと総称され、IL-4、IL-5、IL-6、IL-10、IL-13、GM-CSFなどがあります。特にIL-4による刺激がB細胞に入ると免疫グロブリンIgGから免疫グロブリンIgEへの抗体のクラススイッチが行われIgEの産生が亢進します。アレルギー抗体IgEはマスト細胞(肥満細胞)や好塩基球などの細胞表面に結合してアレルギーを起すヒスタミンの放出が促進されます。また、Th2細胞により産生されるIL-10やTGF-βはTh1細胞の働きを抑制します。

Th1細胞はIFN-γ、IL-2、TNFの3つのTh1サイトカインを産生します。Th1サイトカインは、細胞内病原体や細胞外病原体の感染防御に関与しています。Th1細胞はTh2細胞と同様にナイーブT細胞から分化し、Th1細胞とTh2細胞は互いの機能を抑制しあっています。Th0細胞(ナイーブT細胞)からまずTh1細胞が作られ、殺しきれない敵だとわかれば、その後に殺しきれない化学物質を排除するためにTh2細胞が作られるのです。言い換えると、Th1細胞は細菌などを殺す為にIgG抗体を作るのですが、Th2は殺せない化学物質を排除するためにアレルギーを起こすIgE抗体を作って、化学物質を体外へ排出するのです。みなさん、免疫というのは賢いでしょう。このような免疫の賢い働きを全く知らずして創薬を行なっているのです。最近では、アレルギーを治すためにIgE抗体に対する抗体を作ろうとして、悦に入っている医学者がいるのは噴飯ものですね。アッハッハ!さらに免疫は賢い働きを発揮できます。その働きは、私が世界で初めて見つけた自然後天的免疫寛容です。この発見も免疫を抑えるステロイドを絶対使わない臨床と、ステロイドを使ってきたアレルギーの患者さんのリバウンド現象から学んだノーベル賞級の仕事ですが、他の医学者は誰も認めようとしないのです。残念ですね。人間は傲慢すぎます。自分の頭の良さ(AIには負けますが。アッハッハ)に惚れすぎて、なんでも支配できると考えすぎています。病気を治すのは38億年以上かかって出来上がった免疫の遺伝子の働きであるということを完全に忘れきっています。免疫の遺伝子は、命を守るために38億年以上の臨床経験から最高の学習を経て進化したにも関わらず、そのすごさを医学者や薬学者は全く気づいていません。人間は傲慢さのゆえに、いずれ自分が作ったAIによって滅ぼされ運命に気がついていません。残念ですね。

ところが更に、IgE抗体を作っても現代文明が作る人工化学物質は無限大ですから、しかもそれらの化学物質は人体に無害な物しか作ることが許されていないので、最後は自然後天的免疫寛容を起こして共存する道を選ぶのです。それではどのようにして自然後天的免疫寛容が起こるのでしょうか?先程述べたTh2細胞により産生されるIL-4、IL-5、IL-6、IL-9、IL-10、IL-13などのTh2サイトカインによりアレルギーを起こし、最後はiTregが作り出すTGF-βとIL-10によって免疫寛容を起こすのです。iTregは、ただ単に殺しのTh1細胞の働きを抑えるのみならず、自らを生み出したTh2細胞の働きまで抑制して、最後は自然後天的免疫寛容を起こすのです。

 

病気は38億年前に原核生物が生まれて以来、生命自身が実験を繰り返し、その成果を免疫の遺伝子に刻み込んでいます。症状はこの遺伝子という最高の医者が指令する薬によって、病気を治すために作り出した証拠なのです。もちろんその薬は38億年かけて進化した遺伝子の発現によって作り出されたタンパクそのものです。このタンパクこそが最高の薬であることを他の医者が気づいていないのは残念至極です。遺伝子の命令に逆らう医学や薬学は免疫の働きを抑えて新たなる病気を作っているだけなのです。その病気はヘルペスによる病気なのです。最後に残る病気の原因は、殺しきれないヘルペスを増やし続ける免疫抑制療法である西洋医学が作った薬であります。最高の薬は免疫の遺伝子が作る免疫を助けるタンパクであるにも関わらず、毎年毎年世界中で何百兆円の病気作りの薬が作られているのは、残念至極です。免疫を上げる薬は生薬である漢方薬しかないにも関わらず、医学の真実を知らない愚かな大衆を愚弄しきって、対症療法になんの疑問も感じない大衆を一時的に喜ばせるだけです。病気という言葉は無くすべきです。病気の語源は、病原体によってもたらされる苦しみを病気と名付けたのです。ところがワクチンと抗生物質で、全ての病気がなくなりました。

ただ一つだけ例外があります。ヘルペスです。全ての病気はヘルペスであるということを証明するために、この論文を書いています。遺伝子が突然変異をしてガンができるとガン学者は言い続けています。それではどうして遺伝子が突然変異するかについては誰も説明していません。突然変異は別名形質転換といいます。あらゆる人たちがかかっている8種類のヘルペスウイルスこそ、形質転換を起こさせるのです。まさにあらゆるガンの原因はヘルペスウイルスによる形質転換であることを証明するために、この論文を免疫の働きをできる限り詳しく書き始めているのです。いずれ白血病も骨髄でヘルペスに感染した増結骨髄幹細胞が突然変異を起こしたために生ずる血液のガンであることを証明してあげましょう。乞うご期待!

ついでにiPSのつまらなさについて書き添えておきます。私がiPSがいかにつまらないものであるかと考える理由の一つに、創薬のためにiPSが使えるというふれ込みでiPSは世界を風靡していますが、遺伝子が作らせたタンパクが最高の薬であるにも関わらず、そのタンパクを抑える薬を作るのが創薬の目的ですから、生命の進化を否定しているということが腹立たしいのです。人類が滅びようとしている21世紀に、死ぬような病気は何もありません。病気の原因は化学物質と殺しきれないヘルペスしかありません。自己免疫疾患もないし、原因不明な病気もありませんし、病原体で引き起こされる病気も何もないので、病気という言葉をなくすべきなのです。いや、もとい一つだけ病原体による病気が残っています。それはヘルペスです。ヘルペスはあらゆる病気の原因になっています。にも関わらず、世界中の医者は誰も口にしません。悲しいですね。免疫を抑えてヘルペスを増やして病気の準備を用意し、免疫が上がってくるとヘルペスの戦いの症状が出て、初めて病原体による病気が出るのです。

それでは皆さん、なぜ病原体を殺すときに見られる発熱や腫脹や疼痛などの炎症所見が、いわゆる自己免疫疾患患者に見られるのでしょうか?これからの説明は、一言で言えば、免疫とヘルペスとの戦いぶりの詳細を説明するだけだと考えてください。現代文明が作った抗生物質とワクチンによって過去の病気は全てなくなってしまったのです。寿命が延びたのですが、不健康寿命が蓄積するばかりです。不健康寿命の一番大きな原因はアルツハイマーであり、あちこちの痛みであります。これも全てヘルペスとの戦いの結果見られる症状に過ぎないのです。アルツハイマーの原因も、パーキンソンの原因も、精神分裂症の原因も、てんかんの原因も全てヘルペスとの戦いで脳神経細胞に生じたヘルペス性脳炎に過ぎないのです。身体のあちこちの痛みも全てヘルペス性神経炎なのです。漢方と抗ヘルペス剤を大量に投与すれば、ヘルペスを殺しきることはできないのですが、ヘルペスを潜伏感染に追い込むことができるのです。もちろん患者自身がストレスに耐えるためにステロイドホルモンを出し続けると、ヘルペスはこっそり潜伏感染から増殖感染へと変貌を遂げるので、皆さんストレスから上手に逃げてくださいよ。

さて、本論に戻って、古典的な免疫の復習をすることになりますが、まず「炎症とは何か?」から復習を始めましょう。炎症は先天免疫の好中球や大食細胞やNK細胞や補体が成せるわざであることもご存知でしょう。炎症は、後天免疫である抗体によって起こるものではないことも確認しておいてください。そこでもう一度、詳しく3つの貪食細胞(食細胞)である好中球や大食細胞や樹状細胞(ランゲルハンス細胞)に加えて、NK細胞や補体がどのようにして炎症を起こすのかについて勉強し直しましょう。補体の話なしには炎症を語ることはできないのですが、完全に理解して全てを語ることは極めて難しいのですが、補体についてはこちらを読んでください。

貪食細胞には、マクロファージ(大食細胞)、好中球、樹状細胞(ランゲルハンス細胞)の3種類があります。貪食細胞は、広義には上の3つの食細胞を指すことが多いのですが、マクロファージだけを貪食細胞ということがあります。実は敵を食べるという意味では3つとも共通でありますが、少し性格が異なっています。樹状細胞は何よりも敵(抗原)を貪食して、その抗原の断片を所属リンパ節まで運んでT細胞に提示する特徴があります。一方、大食細胞は、抗原を提示する仕事もありますが、所属リンパ節まで運ぶことができません。最後の好中球は抗原提示する仕事は全くないのですが、殺し専門の食細胞といえます。しかしながら、3つの食細胞は上記の違い以外はほとんど同じ仕事をするので、まずは共通した特徴をまとめてお話ししましょう。以前書いた論文と重複することがありますが、我慢して下さい。

いずれも基本的には病原体を食べて殺すので、病原体に対する防御の最初の先天免疫として極めて大切なのです。これらの食細胞は多くのリソソームを含んでおり外来の異物の消化ができるのです。これらの細胞は、病原体、沈着物、死んだか死につつある細胞、さらに化学物質や化学物質・タンパク質複合体を細胞膜に包み込んで飲み込みます。これをファゴサイトーシスといい、細胞膜の包みをファゴソームといいます。細胞質内で消化酵素(タンパク質分解酵素)および酸素ラジカルを満たしたリソソームがファゴソームに融合してファゴリソソームを形成し、その中の物質を消化するのです。例えば皮膚が傷つけられると、損傷部位に最初に到着する食細胞は好中球です。好中球はその傷から入ってくる細菌や化学物質・タンパク質複合体に対してリソソームにある細胞毒性のある様々な顆粒を放出するのです。

病原体や化学物質・タンパク質複合体の貪食機能において、特別な3つの抗原提示細胞であるB細胞、樹状細胞、マクロファージは、細胞表面に、ファゴリソソームの中で消化されて得られた小さなペプチドをMHCクラスⅡ分子に結合させて提示することは既にご存知でしょう。ヘルパーT細胞(CD4+T)がその後これらの抗原を認識し、Bリンパ球に抗体を作らせたり、細胞性免疫であるキラーT細胞を活性化することができることもご存知でしょう。CD4+Tというのは、CD4というタンパクを持ったT細胞という意味です。

食細胞は正常細胞と腫瘍細胞のアポトーシス(細胞自殺)も誘導することができます。また、免疫に関わるあらゆる後天免疫の成分を産生することができるのです。例えば、補体因子、凝固因子、アラキドン酸代謝物、プロスタグランジン、ロイコトリエン、トロンボキサン、様々なサイトカイン、タンパク分解酵素、加水分解酵素、活性酸素なども産生することができるのです。私のホームページを読んでこられた人ならば、見慣れた医学専門用語ですね。

もう少し、殺し屋専門の仕事をしている好中球について詳しく書きましょう。後天免疫の方が高級で複雑で興味深いので、先天免疫の働きは軽んじられることが多いのですが、実は病原体の99%は知らない間に、先天免疫の細胞である好中球や大食細胞が殺してくれているのです。ですから、もう少し好中球を見直してあげましょう。好中球と膠原病の関係に着目しながら話を進めましょう。

好中球は、本来は殺すべき敵である細菌病原体と接触すると、細菌表面分子に対応する各種レセプター、例えばtoll like receptor、縮めてTLRといいますが、このTLRなどを介して細菌の成分を異物と認識し、接着結合するのですが、自己成分は細菌ではないので接着結合することはできません。ところが化学物質とキャリアタンパクの複合体は、補体と結びつくと、オプソニン作用を持っている補体は、好中球に接着でき、取り込まれてしまうのです。まず好中球に結合した細菌類や化学物質・タンパク複合体は、好中球の細胞膜(形質膜)がこれを包むようにして、好中球内に取り込みます。好中球内で細菌類を取り込んで丸め込んだ細胞膜の袋を食胞、英語でファゴソームといいます。細菌類や化学物質・タンパク複合体を取り込んだ食胞(ファゴソーム)は、ライソゾーム(リソソームとかライソソームとも発音します。)といわれる顆粒と融合し、ファゴリソソームになります。ライソゾームといわれる顆粒の内要物がファゴリソソーム内に放出されるのです。このライソゾームにはたくさんの加水分解酵素が含まれています。加水分解酵素というのは、高分子の異物である様々な物質を分解消化するために、極めて大切なのです。食物を消化吸収するときに用いられる消化酵素は加水分解酵素そのものであります。

顆粒内容物が放出された食胞内で細菌類は2つの手段で殺菌されます。1つは酸素に依存する機構により、NADPH酸化酵素系(NADPHオキシダーゼ)の働きで活性酸素や過酸化水素を発生させ食胞内にて殺菌します。酸化酵素の話は難しいので省きますが、O2とNADPHが酸化酵素によって反応し、NADPHからHが外され酸化されます。

式で書くと、NADPH + 2O2 ↔NADP+ + 2O2 + H+となります。2O2 の右上付き「」は、スーパーオキシドアニオンという意味です。スーパーオキシドアニオンとは、二酸素と同様にフリーラジカルであります。一般に活性酸素と呼ばれる化学種の一種であります。NADP+とNADPHの関係とその構造式をついでに書いておきます。

 

 

さらに好中球に含まれている顆粒のひとつであるアズール顆粒に含まれるミエロペルオキシダーゼは過酸化水素(H2O2)と塩素イオン(Cl-)から次亜塩素酸(HOCl)を産生します。様々な細菌は、ミエロペルオキシダーゼによる酵素反応で生じた次亜塩素酸(HOCl)により殺菌されるのです。もう1つは酸素に依存しない機構で、顆粒から放出される殺菌性酵素であるラクトフェリンやリゾチームやエラスターゼなどによって殺菌・分解されます。

細菌類を飲み込んだ好中球はやがて死亡し、死体は膿になって体外に放出されるか、組織内のマクロファージなどにより処理されてしまいます。ついでに好中球よりも大切といってもよい食細胞のひとつであるマクロファージについて勉強してみましょう。

 

1908年、食菌作用(貪食作用)の研究でノーベル生理学・医学賞をパウル・エールリヒと共同受賞したイリヤ・メチニコフが見つけた大食細胞にやっとたどり着きました。

 

マクロファージ(Macrophage, MΦ)は白血球の1種です。生体内をアメーバ様運動する遊走性の食細胞で、死んだ細胞やその破片、体内に生じた変性物質や侵入した細菌などの異物を捕食して消化し、清掃屋の役割を果たす。とくに、外傷や炎症の際に活発に働きます。また抗原提示細胞でもあります。免疫系の一部を担い、免疫機能の中心的役割を担っています。マクロファージは、別名、大食細胞、大食胞、組織球ともいいます。貪食細胞は、狭義にはマクロファージを意味しますが、広義には好中球を含む食細胞を意味します。

マクロファージは血液中の白血球の5%を占める単球(単核白血球)から血中から組織に出てから分化します。造血幹細胞から分化した単球は骨髄で成熟し、血流に出て、約2日間血中に滞在した後、血管壁を通り抜けて組織内に入りマクロファージになります。組織に入ると、マクロファージは細胞内にリソソームを初めとした顆粒を増やし、細菌を消化するための酵素を蓄積します。マクロファージは分裂によって増殖することができ、寿命は数ヶ月であります。

進化上ではかなり早い段階から存在し、脊椎動物・無脊椎動物を問わずほぼ全ての動物に存在しています。B細胞やT細胞等他の白血球はマクロファージから進化しており、面白いことに血管や心臓を構成する細胞とも起源は同じなのです。

マクロファージの機能は、食作用です。マクロファージが細菌、ウイルス、死んだ細胞等の異物を取り込むことを食作用と呼びます。炎症の初期は好中球が食作用の働きをしますが、後期になるとマクロファージが集まり、死んだ細胞や細菌を食作用により処理します。その処理の順序は、まず貪食された異物が食胞(ファゴソーム)に取り込まれます。次に食胞はリソソームと融合し、ファゴリソソームを形成、異物は酵素により破壊されます。最後に異物の残渣は細胞外に排出されたり、消化されます。化学物質を異物として取り込んでも消化しきれませんから、アレルギーや自己免疫疾患を起こす化学物質は、マクロファージで貪食されても細胞外に排出される部分が多いのですが、化学物質と結びついたタンパク質複合体を、後で述べる抗原提示細胞としてヘルパーT細胞に提示することができるのです。

マクロファージが貪食した異物は小胞(食胞、Phagosome)の形で取り込まれます。細胞内で小胞はリソソームと融合し、リソソーム中に存在する様々な加水分解酵素の作用により分解されるのです。この経過は好中球とそっくりですね。好中球と違って、マクロファージはサイトカインを作り、抗原提示の働きがあります。好中球は多彩な働きを持つマクロファージと違って、殺し専門の仕事をしているだけです。化学物質は好中球が取り込んでも殺すことはできないので、排泄する以外ないのです。もちろん抗原提示をT細胞にすることは全くできません。

先ほど述べたように、マクロファージは抗原を摂取すると、各種のサイトカインを放出し、特定のT細胞を活性化させます。マクロファージは、食作用によって取り込み、分解したタンパク質を含んだ異物をいくつかの断片にし、もともと細胞内に持っていたMHCクラスⅡ分子(MHCⅡ)と結合させ、細胞表面に表出します。これをマクロファージによる抗原提示と呼びます。マクロファージによる抗原提示のプロセスを説明しましょう。

マクロファージにより抗原提示されたヘルパーT細胞は、抗原を自分のT細胞受容体(TCR)に結びつけて、その情報をシグナルとしてヘルパーT細胞と呼ばれるリンパ球に伝達します。ヘルパーT細胞の表面には、CD4というヘルパーT細胞特有の表面タンパク質と、T細胞受容体(TCR, T-cell receptor)と呼ばれる受容体タンパク質が存在しており、それぞれがマクロファージのMHC-IIと、マクロファージによって提示された抗原と結合することによって、ヘルパーT細胞が活性化される。T細胞受容体の構造は、そのヘルパーT細胞ごとに異なっており、マクロファージによって提示された抗原断片とぴったり合う受容体を持つヘルパーT細胞だけが活性化されます。

活性化したヘルパーT細胞は、インターロイキンやリンフォカイン等のサイトカインを生産することでマクロファージを活性化するとともに、T細胞が認識するものと同じ抗原を認識するB細胞を活性化させます。リンフォカインは、サイトカインの一つであり、抗原刺激を受けたTリンパ球及び一部のBリンパ球が産生する物質です。4つあります。1つ目が遊走阻止因子です。英語でMacrophagemigration inhibitory factorといい、縮めてMIFといいます。2つ目がγ-インターフェロン(IFN-γ)であり、3つ目がマクロファージ走化因子です。英語でmacrophage chemotactic factorといい、縮めてMCFです。4つめがインターロイキン1(IL-1)であります。

インターロイキン1(IL-1)には2つあります。IL-1αとIL-1βです。IL-1αとIL-はどこで作られるでしょうか?IL-1αは単核食細胞が産生します。IL-1βは線維芽細胞、ケラチノサイトが産生します。IL-1は、約90%がIL-1βです。IL-1の生理作用は多岐にわたります。IL-1は、肝細胞での急性期タンパク質(CRP)の産生を促進させます。IL-1αは、NFκBやAP-1を活性化することによってIL-8やIL-6などの発現を誘導しています。

一方、IL-1βは、B細胞を増殖させ、抗体産生を増強させます。さらに単球、マクロファージに作用して、TNF-α、IL-1、IL-6、IL-8の産生を誘導します。また、血管内皮細胞を変化させ、血管透過性を亢進させます。さらにIL-1βは、脳視床下部の温度中枢に作用して、PGE2(プロスタグランディンE2)の産生を亢進させます。PGE2(プロスタグランディンE2)は、発熱を引き起こす内因性発熱物質です。内因性発熱物質は英語で“endogenous pyrogen”といい、縮めてEPと言います。Endogenousは内因性であり、pyrogenは発熱物質という意味です。ちなみに内因性発熱物質作用(EP作用)を持っているサイトカインは、IL-1以外に、IL-6、IFN-γ、TNF-αがあります。IL-1の話はここで終わります。

リンパ球が産生するサイトカインはリンフォカインといいますが、単球やマクロファージが産生するサイトカインはモノカインといいます。サイトカインは、リンフォカインとモノカインを合わせたものです。活性化したB細胞は形質細胞に分化して増殖し、抗原に対応する抗体を作成し、放出します。ご存知のように、抗体は抗原に特異的に結合し抗体抗原複合体を作ります。マクロファージはこの抗体-抗原複合体に引きつけられ、そしてこの複合体を貪食します。抗体の結合した細菌やウイルスはマクロファージにとって非常に能率よく貪食することができるのです。この際、T細胞はリンフォカインを放出するなどしてマクロファージを活性化したり、B細胞の増殖、分化を助けます。

マクロファージはT細胞の生産するサイトカイン(リンフォカイン)を受け取ることにより活性化します。リンフォカイン(サイトカイン)とは、抗原と接触したT細胞及び一部の他の白血球が生産する物質のことで、主に働く標的はマクロファージであります。

マクロファージの活性化の分類は、現在少なくとも2種類存在しています。LPS(リポポリサッカライド)とIFN-γによる古典的活性化(M1)とIL-4やIL-13による選択的活性化(M2)があります。しかし、より最近の分類では古典的活性化マクロファージ、創傷治癒マクロファージ、制御性マクロファージの3つあるいはその中間的な活性化状態があります。

マクロファージは食作用以外にも色々な機能があり、マクロファージの一種である破骨細胞は、酸や加水分解酵素を分泌し骨を分解し、新しい骨を作らせます。脳に存在する小膠細胞(ミクログリア)にも様々な働きがあります。ミクログリアについては、後でアルツハイマーやパーキンソンについて説明するときに詳しく書きます。

皮膚に存在する組織球である表皮内大食細胞や、肝臓のクッパー(クッペル)星細胞や、肺胞に存在する塵埃(じんあい)細胞(肺胞大食細胞)もマクロファージの一種であります。

マクロファージは、人間が病原体による感染から身を守る感染防御の機構において、その初期段階での殺菌を行うとともに、抗原提示によって抗体の産生を行うための最初のシグナルとして働くことは既にご存知でしょう。

異物をマクロファージが処理できないときは、炎症壊死を起こした組織を覆い、肉芽腫を形成することがあります。マクロファージの役割の1つとして、血管壁にたまった変性コレステロールの処理がありますが、変性コレステロールが処理しきれないほど多く存在すると、変性コレステロールは、マクロファージは血管壁の下に潜りこんだまま泡沫化しその場に沈着したものがアテローム性動脈硬化の原因です。

また一部の病原細菌やウイルス(例えばAIDSを起こすHIVウイルスや、殺しきれないヘルペスウイルス)には、マクロファージによって貪食されても、その食作用を回避する機能を獲得し、いつまでも殺しきれないで細胞内に潜んでいる病原体があります。細菌としては、リステリア、赤痢菌、チフス菌、レジオネラ、結核菌などがその代表です。またウイルスでは、エイズの病原体であるヒト免疫不全ウイルス(HIV) が、ヘルパーT細胞とマクロファージに感染します。肉芽腫ではないのですが、骨髄にいるヘルペスウイルスは、骨髄の造血幹細胞に侵入し、白血病や真性多血症や炎症性貧血や特発性血小板増多症や免疫性血小板減少症を引き起こすことを知っておいてください。これについては後で詳しく述べます。ちなみに、マクロファージに感染するヘルペスウイルスは肉芽腫を起こすことはありません。必ず殺されてしまうからです。

マクロファージに感染し、マクロファージの殺菌作用を免れた病原体は、マクロファージの細胞内部に感染(細胞内感染)します。マクロファージ自体は強い殺菌作用を持っていますが、その内部には抗体やその他の免疫による攻撃が到達しないため、病原体が感染したマクロファージは却って病原体を保存したり、全身に運んだりすることで、その病原性を発揮させることになります。例えば、チフス菌は腸管に侵入した後、腸間膜リンパ節のマクロファージに感染して血流に入り込んで、全身性の感染(菌血症)を起こします。また結核菌やHIVでは、マクロファージ内に感染した病原体は長期に亘って潜伏感染し、感染後、長時間が経過してから重篤な病状が現れます。

マクロファージについて簡単にまとめましょう。マクロファージこそ食細胞の代表といってもいいのです。というのは、細菌、ウイルス、死んだ細胞等の異物を取り込むことがマクロファージの主要な機能です。このマクロファージの主な役割は、病原体を殺すことと、細胞死の残骸の処理であります。炎症の初期は好中球が担いますが、後期になるとマクロファージが集まり死んだ細胞や細菌を食作用により処理するのです。既に述べたように、マクロファージが貪食した異物や化学物質・タンパク質複合体は小胞(食胞、Phagosome)の形で取り込まれます。細胞内で小胞はリソソームと融合し、リソソーム中に存在する様々な加水分解酵素の作用により分解されることは既に述べました。ヘルパーT細胞やNK細胞が産生するインタ−フェロンγは、マクロファ−ジを活性化し、マクロファ−ジ細胞内のNADPH酸化酵素系(NADPHオキシダーゼ)などの酵素の作用で酸化窒素(スーパーオキシドアニオン(O2))をつくって殺菌作用を行います。好中球と同じように、マクロファージが持っているリソソームが含有する加水分解酵素群は酸性条件下で効率良く働く性質を持っており、リソソーム内部の水素イオン指数はプロトンポンプ(水素イオンポンプ)の働きによってpH5 程度と酸性に保たれています。酸性状態でない中性状態の他のマクロファージの細胞内区画ではリソソームが含む加水分解酵素は不活性となり、マクロファージの不必要な働きを防いで細胞の自己崩壊を止めているのです。

 プロトンポンプとはなんでしょうか?英語でProton Pumpは、生物体内で光エネルギーなどを利用して水素イオン(プロトン)を能動輸送し、生体膜の内外に膜電位やプロトン勾配(水素イオン勾配)を作り出す機能、またはそれを行うタンパク質複合体をいいます。プロトンポンプによって形成されたプロトン勾配はATP合成などに利用されます。エネルギー通貨であるATPを合成する酵素自身も逆反応として、エネルギーであるATPの加水分解によって生まれるエネルギーを利用してプロトンポンプとして働くことができます。胃酸の分泌にもこのATPをエネルギー源とするタイプのプロトンポンプが働いています。プロトンポンプが、細胞内のエネルギーを利用してプロトンを胃の内部へと輸送することで、胃の内部をpH1という強い酸性環境にしているのです。

リソソーム内腔には生体高分子であるタンパク質、脂質、糖質などを、人体の構成単位であるアミノ酸、リン脂質、糖、核酸などにまで分解できる約60種類の加水分解酵素が存在しています。プロテアーゼ(protease)、グリコシダーゼ(glycosidase)、リパーゼ(lipase)、ホスファターゼ(phosphatase)、ヌクレアーゼ(nuclease)、ホスホリパーゼ(phospholipase)、スルファターゼ(sulfatase)などがあり、多くは酸性域に至適pHを持つため、酸性加水分解酵素(acid hydrolase)と言われますこれらは水が加わると、A-B + H2O →A-H + B-OHという加水分解反応によってA-Bという基質を分解します。

リソソームに局在するプロテアーゼは20種類以上あり、それらはカテプシン(cathepsin)と名付けられ、A-Zまで存在します。リソソームにはカテプシン以外の名称のプロテアーゼも存在します。これらのプロテアーゼは活性中心のアミノ酸残基の違いから、システインプロテアーゼ、アスパラギン酸プロテアーゼ、セリンプロテアーゼに分類されます。ちょっと難しすぎることを勉強しましたが、私にとっては極めて興味深い話なのです。

ここまでなぜ長々と難しい話を書き連ねたかというと、化学物質・タンパク質複合体を、食細胞のリソソームに含まれる強力な様々な酵素や、活性酸素でも溶かしきれないので、それを結合組織に吐き出してしまいます。もちろん化学物質を殺すことははじめから不可能であります。ところが吐き出された側の結合組織は生命体そのものでありますから、これらの加水分解酵素によって傷つき、その結果、組織障害が起こり、炎症が起こるということを具体的に理解してもらいたいためであったのです。つまり膠原病で生ずる炎症というのは、自分の免疫が自分の成分を攻撃しているのではなくて、ただのとばっちりに過ぎないことをも理解してもらいたいのです。

今日はここまで更新です。2015/08/27

別の違った観点から自己免疫疾患がないことをさらに論証し続けましょう。まず自己免疫疾患は、臓器特異性自己免疫疾患と全身性自己免疫疾患に分けられていますが、仮にあるひとつの臓器において自己免疫疾患が起こるならば、つまり、その臓器だけを特異的に異物と認識するということが起これば、その臓器だけに免疫反応がとどまることは絶対にあり得ないのです。なぜでしょうか?答えましょう。人間はそれぞれに自分が自分であるという目印を持っています。この目印は、医学専門的な言葉を使えば、全ての人間は、自分は他人とは違うという目印を持っているのですが、その目印はMHCⅠという遺伝子によって作られたMHCⅠタンパク質であります。このMHCⅠという遺伝子は、一人一人の人間によって全て異なっているので、異なった遺伝子によって作られたMHCⅠタンパク質も全ての人間によって異なっているのです。従って、異なっているが故に、人間一人一人の違いが生まれるのです。いわば指紋が全ての人間を区別する違いと同じなのです。MHCⅠタンパク質は、細胞の指紋のようなものだと考えてください。従って人間の違いを区別するためには、指紋以外に人間の細胞のMHCⅠの遺伝子やタンパク質を調べてもいいのですが、指紋がない場合だけには価値があるのです、面倒極まりないですね。このMHCⅠという目印は臓器移植に際して極めて厄介な問題を起こすのです。臓器を提供する人(ドナー)のMHCⅠタンパクと、臓器をもらう人(レシピアント)のMHCⅠタンパクは全く異なるので、必ず拒絶反応が起こるのです。つまりレシピアントの免疫はドナーの臓器の成分に対して戦いを挑むのです。ところが自分の臓器を自分の身体のどこか移植しても絶対に拒絶反応が起こらないです。例えば自分の臀部の皮膚をやけどした別の場所に移植しても、絶対に拒絶反応が起こらず定着するのです。これは一体何を意味しているのでしょうか?MHCⅠが同じであれば絶対に免疫は攻撃することがないという生命の原理原則を示しているのです。同じ目印であるMHCⅠの免疫は、同じ目印のMHCⅠを持った成分を絶対に攻撃することなく共存できるという原則があるからです。私はこれはちょうどなぜ、ものには質量があるのかという問いに対して、答えは『あるからある』という答えしかないのと同じぐらいに説明不可能な原理だと考えています。未だかつてどんな医学者も証明したことがない原理です。

だからこそ、自己の臓器や細胞を仲間である自己の免疫の細胞が排除するには、自分の身体を構成する成分の細胞の核の中の、自己の目印であるMHCⅠ遺伝子が、何らかの突然変異で別のMHCⅠを持った細胞が生じるということがない限りは自己を排除するなどという間違いは起こりえないのです。逆に、自己の免疫の細胞が突然変異を起こして、免疫の細胞のMHCⅠが変わらない限りは、自己免疫疾患は起こりえないのです。従って自己免疫疾患などとは言葉の遊びです。言い換えると自己免疫疾患があるというのはちょうど『ものは下から上へ落ちる』というのと同じことになるのです。MHCⅠが同じである限り、異物と認識できないのです。もしこのMHCⅠが同じであるにもかかわらず、異物として自己の免疫が自己の成分を攻撃すれば、生命自身が成り立たないと言い換えることができます。

さらに書き加えると、この原理原則が貫かれる限り、万が一ある臓器が自分の免疫に攻撃されるとすれば、他の臓器も必ず攻撃されるはずです。というのは、免疫というのは自己免疫疾患を主張する偉い医学者のような気まぐれなことはしないからです。アッハッハ!何も免疫は臓器別に特異な免疫があるわけではありません。免疫の働きの原理原則は常に普遍的なものです。それは、アレルギー性結膜炎の機序とアレルギー性鼻炎の機序は臓器が違うからと言ってもメカニズムは同じものなのです。アレルギーや自己免疫疾患は、過剰反応を起こして免疫の原理原則を破って免疫の異常が起こしているわけではないのです。免疫の遺伝子の働きは絶対なのです。私は絶対なる免疫の遺伝子の働きの申し子なのです。申し子とはカッコ良過ぎますね!奴隷でした!

自己が自己であることを証明するMHCⅠがあるからこそ、非自己を認識できるのです。つまり自己のMHCⅠに非自己の異物であるアレルゲンや抗原を結びつけて初めて、敵である異物を認識できるシステムが免疫の原理システムであり、その結果アレルギーや膠原病が起こるべくして起こったのです。免疫のシステムは、ちょうど人間は自己を認識することができて初めて、他人をはじめ自分以外のあらゆる事物や現象を認識できるのと同じことです。デカルトの「我思う、故に我あり。」(Cogito ergo sum)(コギト・エルゴ・スム)と同じです。解説すると、自分を認識することができて初めて、自分の存在を知り、自分を通してはじめて他の存在をも認識できるという意味ですね。ちょっと哲学的で難しくなりましたね。ちょっと脱線しすぎましたね。ワッハッハ!

従って、免疫はひとたび敵と認識すれば容赦なく徹底的に相手を攻撃し尽くしますので、臓器別自己免疫疾患という概念さえも滑稽なものです。おそらく真実の自己免疫疾患があるとすれば、免疫は必ずや自分自身を殺すまで免疫の働きを弱めることはないのです。絶対原理主義者である免疫は、手加減することは絶対にないのです。免疫は異物を殺すか殺さないかのどちらかなのです。さらに付け加えれば、膠原病で死ぬということも実際にはあり得ないのです。結合組織に炎症が起こったからといって、死ぬ可能性があるとすれば、生命に直接かかわる臓器である肺と腎臓の膠原組織に炎症が起こり、炎症の波及が臓器の細胞にまで及び、細胞が死滅して臓器の機能不全が起こったときだけなのです。肺に間質性肺炎から、さらに肺線維症が生じ、息ができなくなったときは死ぬでしょう。腎臓もひとたび腎不全になれば死ぬのですが、現代は腎透析があるので生き延びることができるようになったのです。残念ながら肺胞が潰れて酸素と二酸化炭素を交換できないときは、肺透析はないので、生き延びるためには肺移植しかないのです。ちなみに言えば、一度傷ついた生命に直接関わる臓器は修復できません。その臓器、というよりも臓器を作る細胞は6つあります。心臓、肺、脳、腎臓、骨格筋、水晶体であります。これらの臓器は、一度傷つくと修復することはできません。何故ならば生まれたら死ぬまでこれらの臓器の細胞は分裂することができないのです。言い換えると、幹細胞がないと言えます。それでは生まれた時の小さい臓器はどのようにサイズが大きくなるのでしょうか?それは分裂によって細胞を増やすのではなくて、生まれた時の細胞の一つ一つを大きくしているだけなのです。英語でgrowといい、成長と訳します。細胞が増えることは英語でproliferateといい、増殖と訳します。

ついでに言えば、これらの6つの臓器はガンができないのです。何故ならば、細胞が増える時に遺伝子であるDNA(染色体)が倍増する時にミステイクが起こり、ミステイクが蓄積する老人になって初めてガンが起こるからです。ついでに言えば、世界中のガン学者は、ガンは遺伝子の突然変異だと言います。ところがなぜその突然変異が起こるかについては誰も知りません。私は現代の病気は化学物質とヘルペスだと言い続けています。ガンもヘルペスによる遺伝子形質転換によるものだと考えています。遺伝子形質転換は、実はヘルペスによる遺伝子の突然変異と同じことを言っているのです。ところがウイルス学者はヘルペスによる遺伝子の突然変異を形質転換というだけで、その意味については誰も口にしません。何故ならば抗ヘルペス剤を大量に投与すれば、ガンも治ってしまうからなのです(???)ところで分裂しない6つの組織にガンがないと言いました。確かに心臓ガンや骨格筋ガンや水晶体ガンは、みなさんは聞いたことがないでしょう。ところが脳腫瘍とか肺ガンや腎臓ガンとかは聞いたことがあるでしょう。私の言い分に矛盾を感じませんか?脳腫瘍は、脳の神経細胞ガンではないのです。肺ガンも酸素と二酸化炭素を入れ替える肺胞を形成しているⅠ型肺胞上皮細胞ガンでもないし、Ⅱ型肺胞上皮細胞ガンでもないのです。もしあるとしても、近くの細気管支から逡巡したガンだと考えています。腎臓ガンも腎臓で一番大事な実質細胞である足細胞ガンではないのです。腎臓ガンは腎尿細管上皮細胞(皮質近位尿細管)由来の腎細胞ガンが大部分を占めています。決して分裂しない足細胞のガンはないのです。

それではどうしてこのような臓器にガンが起こるのでしょうか?それはその組織を支えている間質細胞や支持細胞や上皮細胞などの分裂する細胞に起こるガンなのです。例えば、肺ガンは肺のどこから生まれるでしょうか?肺癌は、肺に発生する分裂する上皮細胞から由来する悪性腫瘍であり、その90%以上が気管支原性ガン (bronchogenic carcinoma)であり、つまり気管支、細気管支あるいは末梢肺由来のガンであるのです。決して酸素と二酸化炭素を入れ替える肺胞ガンではないのです。肺胞は、Ⅰ型の肺胞上皮細胞とⅡ型の肺胞上皮細胞から成り立っています。肺胞とは、肺の中にある小さな泡のような組織です。ガスをためる肺胞膣とそれを囲む肺胞上皮細胞からなっています。肺胞上皮細胞はI型とⅡ型肺胞上皮細胞に分類され、I型は肺胞内酸素と血液中二酸化炭素のガス交換を行い、Ⅱ型は界面活性剤である肺サーファクタントを分泌して表面張力を軽減させて肺胞の球形を縮まらないように維持しています。

白血病などというのは、骨髄で白血球が造血幹細胞から作られるのですが、白血球が骨髄球やリンパ球に分化する過程で免疫が抑えられ、その結果大量に増殖した骨髄にいるヘルペスウイルスがこれらの未熟な白血球に侵入し、さらに遺伝子に入り込んだ時に、急に先ほど言ったように白血球の遺伝子の突然変異(形質転換)が起こって生じたヘルペス性のガンに過ぎないのです。

感染症が抗生物質とワクチンで征服されて、今ときめいている病気はアレルギーと膠原病と癌であります。膠原病は別名、自己免疫疾患と呼ばれていますが、上に自己免疫疾患は存在しない論証をひとつ挙げたのですが、現在の間違った医学常識では、膠原病は自己と非自己を見分ける免疫の機能の破綻の結果生じるとされています。この自己と非自己を見分けるTリンパ球の働きは胸腺で教育されるというわけです。つまり、胸腺で自己の成分と強く結びつくものや、逆に結びつきの弱すぎるものは排除されます。これをネガティブセレクションといいます。自己の成分と適当にひっつくT細胞だけが生き残り、末梢へ出て行くというわけです。これをポジティブセレクションといいます。骨髄で作られたTリンパ球の97%が、胸腺で細胞自殺(アポトーシス)によって排除され、残りの3%だけが生き残るのは確かな事実ですが、これは何も自己免疫疾患を起こす97%のT細胞が自殺したのではないことも知っておいてください。

ここで、自己免疫疾患が起こるときに、Bリンパ球の役割はどうなるのかと思いませんか?Bリンパ球の受容体に自己の成分が結びついても自己免疫疾患が起こるのではないかという疑問です。この疑問については、頭の良い自己免疫論者は誰も答えを出そうとしないのです。実は、Bリンパ球は骨髄で作られ、骨髄で成熟するのですが、正常なBリンパ球、つまり正常なBレセプターを作れるのは生まれたBリンパ球の9個のうち、たった1つだけが生き残れるのです。言い換えると、1÷9=0.111…となり、たった10%しか生き残れないのです。後の90%はアポトーシス(細胞自殺)で死んでいくのですが、これも何も自己免疫疾患を起こさないために死んでいくのではないのです。不完全なBリンパ球であるために死んでいくだけなのです。正常なMHCⅠと正常なMHCⅡをも作れるBリンパ球が生き残るのです。それほど完全に正常なT細胞やB細胞を作ることは難しいのです。

もともとT細胞は骨髄で作られるときにMHCⅠ抗原分子を発現させられている上に、胸腺にある全ての細胞も既に自分の目印であるMHCⅠ抗原分子を保持しているわけですから、何も改めて自己と非自己を見分ける力を教育する必要はないのです。1人の持って生まれたMHCⅠの遺伝子は、その人のあらゆる細胞に共通であり、全て自分自身の細胞は同一人間の同一MHCⅠの遺伝子ですから、そもそも免疫の細胞と自己の成分は自分の仲間ですから、自分を殺すバカなことをするような免疫の働きはあるはずがないのです。自分の心を裏切る人間の心とは違って、T細胞が自己の細胞を殺すのはあり得ないので。仮に、自分の成分を殺すのはキラーT細胞しかないでしょうが、キラーT細胞が自己の細胞を殺すためには、何も自己の細胞の成分と強く結びついたり弱く結びついたりするという条件は全く関わりがないことなのです。さらに自己の成分とT細胞が結びつくのは、何と何がむすびつくのかについても一切説明がないのです。しかも結びつきの度合いの測定方法にも何も説明がないのです。この説明だけで頭の良い人ならば、自己と非自己を区別できるT細胞を教育する場所が胸腺であるという説明は噴飯ものであることがお分かりでしょう。アッハッハ!

ましてやT細胞がTCR(T細胞受容体)を通じて自分の細胞と強く結びついたからといって何の問題があるのでしょうか。さらにまた、T細胞が自分の細胞と結びつくのが弱すぎるからといって他の生き物の違ったMHC抗原分子を認識する働きとどのように関わりがあるのでしょうか。また、強く結びつきすぎたり弱すぎたり、あるいは適当に結びつくというのはどのようにして決めるのでしょうか。自己免疫論者はこのような疑問に一切答えようとしないのです。残念です。

ただ言えることは、骨髄で作られた未熟なT細胞のままでは、人体を外部の敵(病原体や化学物質)から守ることができないので、様々な身を守るための仕事ができるT細胞に成長させる必要があります。そのために、それぞれのT細胞の役割を決めるために、ただ単に正常なCD4(+)T細胞や、正常なCD8(+)T細胞に分化させるためだけに胸腺があるのです。CD4(+)T細胞はヘルパーT細胞になり、CD8(+)T細胞はキラーT細胞になっていくのです。CD4(+)T細胞は、CD4+T細胞と書くことがあります。CD4とかCD8とはなんでしょうか?co-receptorといい、補助レセプターといいます。T細胞は当然TCRというT cell receptorを持っています。このTCRは1種類だけ認識できる敵を結びつけることができるのですが、TCRだけでは敵を捕まえたという情報がT細胞に伝得ることが十分でないのです。そのためにCD4とかCD8のco-receptor(補助レセプター)が絶対に必要なのです。

もし、本当に自己を攻撃しないために絶対に胸腺が必要であれば、なぜ20歳前後に最も大きな30gという臓器になり、年をとればとるほど退縮し、脂肪組織に置き換わるという臓器になってしまうのでしょうか?それではBリンパ球も自己免疫疾患を起こさないために骨髄で教育されているといわれますが、骨髄は20歳前後に一番大きい臓器となり、歳と共に脂肪組織に置き換わっていくでしょうか?骨髄は死ぬまでナイーブT細胞やナイーブB細胞を毎日毎日何十億〜何百億単位で作り続けていると言われます。骨髄や胸腺が老化とともに脂肪組織に変われば、自己と非自己を見分ける教育ができますか?できるわけはないでしょう。もしできなければ、老人は全員自己免疫疾患の患者になってしまいますね、ワッハッハ!何故そんなつまらない屁理屈を医学者は恥ずかしげもなく大声で主張するのでしょうか?私には全く理解できません。ひょっとすれば私は天才的なバカかもしれませんね。アッハッハ!

それでは、なぜ胸腺は子供が成長すると共に大きくなり、最盛期を過ぎてしまうと小さくなっていくのでしょうか?その答えを出しましょう。皆さん、生命の38億年の進化はどのようにして起こってきたかお分かりになりますか?一言で言えば、天変地異に満ち溢れた地球という環境に適応できる変異を遺伝子に起こし続けた生命だけが生き残り、生き続けるという目的のためだけに進化し続け、その進化の最終産物が万物の霊長たる人間なのです。

それでは胸腺はいつ頃できたのでしょうか?リンパ球を持っている最も下等な動物は、軟骨魚類であります。軟骨魚類は本質的には哺乳類と同等の獲得免疫を持っていることがわかっています。つまり魚類は人間が持っている胸腺や脾臓や免疫グロブリンの遺伝子や、その他のαβTCRやγδTCRやMHCなどの遺伝子を全て持っているのです。TCRというのは、Tリンパ球の受容体のことです。この受容体にMHCⅡと結びついた異物とペプチドの複合体が結合するということは皆さん既にご存知ですね。ついでに言えば、Tリンパ球は2種類のTCRによって2つに分けられます。それがαβTCRとγδTCR であります。私たちがTCRというのは、αβTCRのことなのです。この2つのTCR違いについてはまたの機会に説明するつもりです。

ところで胸腺を持っているエイやサメも自己免疫疾患を起こして死んできたのでしょうか?今もエイやサメは海の中で自己免疫疾患を起こして苦しんでいるでしょうか?ワッハッハ!絶対にありえないことですね。ついでに毒舌を披露させてください。胸腺を持った人類は、いつ頃に自己免疫疾患を持つように進化したのでしょうか?ワッハッハ!人間は新たなる病気を作るために進化することは絶対にないでしょう。この進化の歴史のひとつを取っても、自己免疫疾患がないことはお分かりでしょう。

それではエイやサメや人間は、何のために胸腺を作るようになったのでしょうか?下等動物も人間にとっても、自分たちの生命に対する大敵はなんだったと思いますか?病原体です。ウイルスであり、マイコプラズマであり、あらゆる種類の細菌であり、カビであったのです。下等動物も実は感染症で死んでいったのです。さぁ、ここで考えてください。病原体が地球上からなくならない限りは、軟骨魚類から硬骨魚類、さらに高等な両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類も常に病原体と戦う必要がありますね。本当でしょうか?戦わなくても感染症をやっつけることができることはご存知ですか?なぜでしょうか?

軟骨魚類から哺乳類に至るまでの脊椎動物は一度病原体に感染すると、二度とかからないシステムを進化させたのです。一言で言うと、いわゆる免疫がついてしまうのです。一度感染した病原体に打ち勝てば二度なし病になってしまうのです。つまり一度感染しても、死なない限りは、T細胞やB細胞にその敵を死ぬまで覚え続けることができるメモリーT細胞やメモリーB細胞を作ることができるようになり、病気にならないですむようになったからです。脊椎動物は二度なし病というシステムを進化させたのは、皆さんご存知でしょう。さらに万物の霊長たる人間は、病原体をやっつけるもっと賢いやり方をあみ出したのです。それがワクチンです。病気にかからないためにワクチンを作って、メモリーT細胞やメモリーB細胞を人工的に作るようになったのも皆さんよくよくご存知でしょう。ところが8種類のヘルペスウイルスだけは、ワクチンも意味がないし、二度なし病もあり得ないし、人類が消滅するまで永遠に人体にエピソームの形で潜伏感染といわれる姿で住み続けるのです。

古来から現代に至るまで、脊椎動物である人間が病気になって、かつ死ぬ敵は決まっていました。病原体でありましたが、新しい病原体というのは、実は古来から新たに生まれたわけではないのです。従って人間がこの世に生を受けて、病原体に出会うのは、生後間もなくから20歳ぐらいまでに、全ての病原体との出会いが終わってしまうのです。幼少期から成人期に至るまでは、全ての臓器や器官は未熟であります。胸腺も例には漏れません。だからこそ、幼少期は胸腺の大きさも重さも小さいのでありますが、成人期になると、充分に胸腺も成長しきり、重さも最大の30gにまで成長するのです。それまで生死に関わる全ての病原体とは接触があり、免疫がついてしまうので、死ぬまでに再び同じ病原体に出会っても、敵を記憶しているメモリーT細胞やメモリーB細胞が既に出来上がっているので、胸腺で新たに成長分化させるT細胞も必要でなくなってしまうのです。だからこそT細胞の成長分化のための胸腺は歳をとればとるほど必要でなくなってしまうのです。ちなみにメモリーT細胞はどこに住み着いているかご存知ですか?はっきりしていることは、胸腺でないことは確かなのです。どこに住んでいるかは、残念ながらどこにも書いていません。実は、リンパ管を動き回っているのですが、骨髄、胸腺、脾臓などのリンパ組織に一番多くリンパ球が見られます。いずれにしろリンパ球の流れに乗って、必要に応じて動き回っているので、どこに住んでいるかという質問は愚問かもしれません。

もし、胸腺が自己免疫疾患を起こさないために自己と非自己を区別できるT細胞を教育する場所とすれば、年をとればとるほど胸腺の働きが減弱していくので、骨髄で作られるT細胞の教育が不可能となり、自分の成分を攻撃するT細胞が増え、自己免疫疾患といわれる膠原病が飛躍的に増えるはずなのに、老人に膠原病が少ない理由はなぜなのでしょうか。それは、胸腺は自己免疫疾患を起こさせないためにあるのではないからです。

このように胸腺についての通説は矛盾に満ち溢れ、誤りだらけです。さらにマウスの胸腺を取ったからといって免疫の働きが落ちると言うことは知られていますが、いわゆる自己免疫疾患が圧倒的に増えたと言う実験結果を私はまだ目にしたことがありません。従って、胸腺は単純に病原体を含むあらゆる非自己である異物を処理するために必要なT細胞の分化成熟の場に過ぎないのです。そもそも医学者は面白おかしく新しい発見を誇大に宣伝しすぎます。毎日の新聞を読めば、医学者たちは新しい医学の新発見をしたというニュースが満載されています。しかもその新発見は、病気を治すために役立つと口では言うのですが、実は製薬メーカーに薬を作らせてお金を儲けるための新発見に過ぎないのです。病気を治すのは患者の免疫だけであり、医者でもなく薬でもないということだけが永遠の真実であるにもかかわらず、であります。何よりもこの真実だけが人間の病気を治すことができ、従って人間の免疫が偉大な医者であることを絶対に新聞に載せないのです。医学を知らないメディアを利用しているだけです。もちろんメディアも紙面を賑わせることによって一般大衆に期待を持たせることで生き続けることができるので、持ちつ持たれつの関係ですね。残念です。いずれにしろ矛盾だらけのこのように屁理屈をいろいろ並べ、ありもしない自己免疫疾患という衝撃的な理論を学者は好むのは、やはりお金儲けのためだといわざるをえないのです。残念です。

古来から快楽の源泉は富であったのですが、この真実だけは今も変わらないようです。人間より大事なお金が支配する資本主義社会は人類消滅まで続くと考えると、絶望以外に何も残りません。お金で買えない最高の快楽は病気、つまり苦痛を除去する最高の仕事が医療従事者であるにも関わらず、免疫を抑えてヘルペスを増やすだけ医療はいつまで続くのでしょうか?わかりません。

今日はここまでです。2015/09/03

パートⅢに書き始めた理論を補充する形になるのですが、ひらめいたことがあるので忘れないうちにここに書いておきます。できれば、パートⅢを読んでから、この部分を読んでもらえれば、さらによく理解できると思います。特に自己免疫疾患のうちで最大の難病といわれるSLEに関わることでありますが、間接的には全ての自己免疫疾患に通ずる真実であります。SLEは、Systemic Lupus Erythematosusの略語であり、日本語では、全身性エリテマトーデスとか全身性紅斑性狼瘡と訳されます。両頬が赤くなり、ときには鼻梁にまたがって赤くなり、典型的にはまるで蝶が両羽を広げているように見える紅斑の症状が見られるからです。

SLEを医者が診断するキッカケとして一番多いのは、顔に見られるこの蝶形紅斑であります。私は、誰が最初に蝶形紅斑がSLEの特徴的な症状だと言ったのかを知りたいのですが、もちろん世界の資本主義医療を支配しているアメリカの賢いユダヤ人の医者であったと推定できます。ワッハッハ!皮膚科専門医や膠原病の専門医は、蝶形紅斑を見れば、すぐにみなさんご存知の例の核関連抗体(ANA)を検査します。まず抗核抗体検査であります。英語でANA検査であります。ここで40以上の値がでると、SLEに特徴的だといわれる抗カルジオリピン抗体、抗Sm抗体、抗DNA抗体が高いか低いかを調べます。これがある値を超えると陽性であると判断され、それだけでSLEと診断されてしまいます。他の一切の臨床症状がなくても、この蝶形紅斑と核関連抗体陽性で一生治らないSLEと決めつけられます。しかも、おまけがつきます。必ずSLEは全身性の病気であるから、腎臓にも及ぶので、その結果、ループス腎炎になるので、腎生検をしなければならないと勧められます。この医者の勧めに驚愕して当院に来られる人が非常に多いのです。

そもそもあらゆる組織の生検は必要ないと考えます。癌を診断するための生検も、本当に必要であるかどうか私は疑問に感じています。それは癌であれば生検のあとの出血部位から、癌細胞が知らぬ間に他の組織に転移してしまうことがあるからです。ましてや、自己免疫疾患を診断するためにどうして生検する必要があるでしょうか?まずこの世に存在しない病気を診断するために健康な体の組織に傷を入れることは、人工的創傷を金儲けのために加えることになります。いつも言っているように、一度組織の細胞が生検によって永遠に生き返ることがない特定の器官の細胞が6つあります。脳、心臓、肺、腎臓、骨格筋、水晶体の細胞であります。言い換えると、これらも6つの組織は幹細胞がないということです。他の細胞は傷つけられ、かつ殺されてしまっても、幹細胞が残っている限り修復され、新たに組織の細胞が再生されるのです。ところがこの6つの組織の細胞は、生検で人工的に傷をつけられてしまうと、これらの組織の細胞は二度と修復されないのです。つまり医者のつけた一生傷として残ってしまうのです。とりわけ腎臓は一度傷が生ずると、その部分にあった足細胞が死んでしまい、穴があいてしまい、その傷穴から分子の大きなアルブミンや赤血球が漏れ出し、その結果、尿タンパクや尿潜血が一生出続けます。その傷跡は、あくまでも傷跡に過ぎないのですが、従って炎症が起こり続けている腎炎ではないのにもかかわらず慢性腎炎だと診断されて、余計な薬を飲まされたり、余計な食事をさせられたり、生活の活動を制限されて、一生不本意な生活を強いられることにもなってしまうのです。

本論に戻りましょう。それではなぜ蝶形紅斑ができるのでしょうか?これはヘルペスによる多形性紅斑か結節性紅斑か多形性滲出性紅斑か単純な紅斑であります。皆さん、なぜ私がこれほど確信を持って蝶形紅斑は全てヘルペスによるものだと断定できるかお分かりですか?いつも言っているように、この世の現象は、原因がなくて生じることは絶対にないのです。病気も同じです。病気という症状は原因があってこそ生ずるのです。その原因となる異物が体内に入って、それを好中球や大食細胞や樹状細胞や補体などの先天免疫が捕まえることから免疫の働きが始まります。これが先天免疫であります。これらの先天免疫で処理できなければ、後天免疫に敵が侵入したという情報を伝えます。その情報は後天免疫のリンパ球に伝えられ、さらにリンパ球の遺伝子に伝えられて、様々な遺伝子は敵を処理するために様々な免疫のタンパクを作り出します。それらのタンパクを用いて、敵は殺されるか、排除されるか、共存するかの3つの方法が決められていくのです。これらが決められるまでに、様々な症状が出ます。極めて多彩な症状が見られるのですが、現代の賢すぎてバカである医学者たちは症状を病気だと愚かな患者に思わせ、免疫を抑える薬を出して不愉快な症状をとれば、医者よりもバカな患者は、病気が治ったと思ってしまうのです。医者はお金は儲かるし、無知な患者も快楽が得られるので、症状を取る医療で納得します。ところが病気が治ったわけではないので、再び敵との戦いがいつまでも続くのです。だからこそ毎年医療費は1兆円ずつ増えて40兆円を突破してしまいました。財政赤字は世界一でありますが、医者も国民も他人事としてしか考えません、残念ですね。

さぁ、それでは現代の進んだ文明に見られる病気の原因となる異物には何があるでしょうか?極論すれば、子供の時に感染するいくつかのウイルスか、風邪のウイルスか、アトピーの人がかかる黄色ブドウ球菌か、化学物質か、ヘルペスしかないのです。黄色ブドウ球菌は抗生物質で殺すことができますし、化学物質は免疫寛容で共存できます。それでは免疫を抑えることで無限に増え続けるヘルペスは殺しさることができるでしょうか?共存することができるでしょうか?絶対に無理です。ヘルペス以外にこの地球に存在し続ける異物が他にありますか?どう考えても他には何もないのです。私よりも賢い人がいくらでもおられるはずですから、ヘルペス以外に人体に入り込み永遠に住み続け、かつ免疫が落ちるたびごとに増え続ける病気の原因があれば教えて下さい。アッハッハ!

従って蝶形紅斑の原因は風邪によるものでしょうか?違いますね。黄色ブドウ球菌でしょうか?違いますね。子供の時にかかるウイルスでしょうか?違いますね。さぁ、化学物質でしょうか?そうです。膠原病のひとつであるSLEの原因は化学物質なのです。それではSLEの蝶形紅斑は、化学物質を顔から排泄している症状でしょうか?そんなことは自己免疫疾患論者の誰一人言ったことがないですね。彼らのバカの一つ覚えは、SLEは原因がわからないと言うだけですからね。確かに化学物質をアトピーで排泄している可能性も実は否定できないのです。その可能性を保留したうえで、別に原因を考えてみましょう。原点に戻って、まず紅斑とは何かを考えましょう。紅斑とは、炎症に基づく赤い斑と定義されるものです。顔面の紅斑は頬部を中心に分布する蝶形紅斑とそれ以外の分布を示す紅斑に分けることができます。原因としては、全身疾患のSLEや皮膚筋炎の顔面にみられる皮膚症状である場合と、皮膚限局性の疾患である場合が考えられるのですが、元の原因についてはどんな本にも書かれていません。元の原因はなんだと思いますか?やはり、化学物質とヘルペスしかないのです。いや、紅斑を起こしている皮膚の部位の毛細血管にヘルペスが入り込んで、そのヘルペスウイルスを免疫が見出し、そこで、ヘルペスと免疫が戦い毛細血管炎を起こしているに過ぎないのです。もっと詳しく説明しましょう。

それでは免疫はどのような戦いを顔面にいるヘルペスと行って、顔面にこのような特徴的だと思われる蝶形をした紅斑を起こすのでしょうか?真剣に推論していきましょう。まず両頬や鼻根に近い鼻背は、毛細血管が多いということが知られています。かつ、表皮が薄いということも分かっています。それではヘルペスは顔面のどこに住んでいるのでしょうか?血管に住んでいます。血管のどこに住んでいるのでしょうか?血管神経であります。実は全ての臓器は自律神経である拮抗し合う交感神経と副交感神経によって支配されていると思われがちですが、例外もあるのです。どちらか一方の自律神経の支配しか受けない器官もいくつもあるのです。その一つが血管なのです。血管は交感神経だけで支配されているのです。毛細血管の一つ手前の一番細くなった動脈である細動脈は、交感神経活動が増えると収縮し、血流が減ります。しかし、副交感神経がそもそも支配していないので副交感神経活動を高めても血管は弛緩しないのです。一方、交感神経はどんなときでも活動しているので、交感神経の普段の活動をより少なくすることで血管は弛緩するだけです。つまり、血管の収縮の程度は交感神経の血管を収縮させる神経の活動の増減だけで調節されるのです。副交感神経は関係がないのです。さて、それでは顔の血管神経の交感神経に住んでいるヘルペスをNK細胞が攻撃し、炎症を起こしたり傷ついたらどうなりますか?交感神経の働きがなくなり、血管が拡張することになるのはお分かりでしょう。この血管に大量の血流が流れ込んだ結果が紅斑なのです。実は顔の血管神経だけにヘルペスが住んでいるのではないのです。従って体のあちこちの皮膚に単純性紅斑や多形性紅斑などが見られるのです。

以上の説明で、SLEの蝶形紅斑の正しい病名は、ヘルペス性多形性蝶形紅斑か、ヘルペス性結節性蝶形紅斑というべきものです。ですから、正しい治療は抗ヘルペス剤を飲ませれば治るのですが、このような真実をいまだかつて気がついた医者は世界中に誰もいません。残念です。

今日はここまでです。2015/09/17

ここまで読んでこられた皆さんは、「松本のおっさんは癌についてどう考えているのか?」と反論的疑問を感じられるでしょう。お答えしましょう。びっくりするでしょうけれども、癌は病気ではないのです。世界中の医者は最も難しい病気は癌だと思い込んでいますが、残念ながら彼らは病気の定義さえ知らないのです。病気の正しい定義を教えましょう。病気とは、異物が体内に入ってその異物を殺すか、共存するか、排除するか、封じ込めるかの4つの答えを出すための免疫との戦いの症状を起こしているだけなのです。癌は人体に入り込んだ異物でしょうか?断じて違います。それでは癌はなんなのでしょうか?

人間は生まれ、生き続けるために、受精卵に連綿として生命誕生以来受け継がれてきた遺伝子を持っています。まさに人間という生命は遺伝子なしに存在が不可能なのです。遺伝子がなければ生命はただの木石に過ぎないのです。それではこの遺伝子が正常でなくなった時に何が起きるでしょうか?これが癌なのです。生き続けるということは父母から受け継いだ遺伝子が正常に働くからこそ、私たち人間は癌になることはないのです。それでは、遺伝子がどのような異常を起こした時に癌が生じるのでしょうか?

人体は210種類あまりの組織で作られています。それぞれの組織が相協力し、助け合って初めて正常な生命の維持が可能となるのです。それではある組織だけが大きくなりすぎて、他の組織を押しつぶして仕事ができなくなればどうなるでしょうか?これが癌なのです。なぜ特定の組織が増殖してしまうのでしょうか?それは、その特定の組織の細胞が増え続けるからです。これが癌細胞といわれるものです。それではなぜ正常な細胞が癌細胞になるのでしょうか?まずあらゆる細胞は癌細胞も含めて何に支配されていると思いますか?遺伝子です。癌細胞の遺伝子は自分の細胞だけが周りの細胞のことを一切気にかけずに、自分だけを増やそうとし続けるのです。もともと生まれた時はあらゆる細胞は癌細胞になるつもりはなかったのです。ところが何かのキッカケで、自分の細胞だけを増やそうとしてしまうのです。このような結果的に癌細胞になってしまった細胞の元の遺伝子を癌原遺伝子といいます。英語では、“proto-oncogene”といいます。ちょうど現代の世界中の国で例えれば、癌細胞はまるでアメリカみたいな細胞に見えますね。ワッハッハ!ところが癌化しようとしている癌細胞の遺伝子には、実は常に周りの細胞のことや組織や人体のことを考えて、正常に細胞を働かせようとしてくれる遺伝子もあるのです。ちょうどアメリカにもまともな人がたくさんいるようにです。ワッハッハ。このような遺伝子は癌原遺伝子が細胞を癌にしてしまうことを知ると、正常に戻そうとする仕事をするのです。これらの正義の遺伝子を癌抑制遺伝子といいます。英語では、“anti-oncogene”とか“tumor-suppressor gene”といいます。現代の世界では中国がその役割をしているかもしれませんね、ワッハッハ!

問題なのは、どうして今まで正常であった癌原遺伝子が変異を起こし癌遺伝子になるかという点です。実は人体は210種類の組織があり、それら組織は細胞からできており、その細胞の合計は60兆個になります。60兆個の細胞の一つ一つには、言うまでもなく遺伝子であるDNAがあります。これらの細胞は毎日毎日分裂と増殖を繰り返していますが、細胞の分裂増殖に際して、DNAも細胞が分裂する際に、自分と同じDNAを正しく繰り返し死ぬまでコピーする必要があります。

ところで60兆個の細胞が自分の遺伝子であるDNAをコピーする時に一生涯に一度も間違いを起こさないと思いますか?無理です。トータルで毎日毎日25000個の間違ったDNAを作り出していることが分かっています。それでは一生涯に何個の間違ったDNAを作ると思いますか?25000個×365日×80年=7億3000万個の異常な細胞を作り出すことになります。年をとればとるほどDNAのコピーの誤りが累積するので、癌は老人の病気だといわれるのは当然のことなのです。この数字を見れば、人間が癌にならないのが不思議なくらいでしょう。不思議でない理由があるのです。それが先ほど述べた癌抑制遺伝子が働くからです。つまり、7億3000万個のDNAが細胞を癌細胞にしてしまう可能性があるので、このような間違ったDNAを正常なDNAに戻してくれる修復遺伝子があるのです。その遺伝子を癌抑制遺伝子であることは既に述べました。ところが、この修復遺伝子も正しくコピーされる必要があります。間違ってコピーされてしまうと、異常なDNAが修復されなくなります。このような癌抑制遺伝子のコピーの誤りも、老人になればなるほど蓄積することもお分かりでしょう。従って、癌は老人の病気だといわれるのです。

現代の日本においては、2人に1人が癌になり、3人に1人が癌で死んでいるのです。ちなみに、人間を自動車に例えると癌原遺伝子はアクセルであり、癌抑制遺伝子はブレーキといえます。アクセルを吹かしていくらスピードを上げても、危険を避けるためにはブレーキを踏めばいいのですが、ブレーキが効かなくなったらどうなるでしょうか?どんどんアクセルが吹かされるばかりで、最後はスピードのコントロールが効かずに事故で死んでしまうのです。これと同じようなことが人体でも起こるのです。癌原遺伝子がどんどん増え続ける一方、癌抑制遺伝子が異常になった時に初めて本格的な癌が生まれるのです。そして癌が生まれた組織を超えて、あちこち身体中にこの癌細胞が増えていくのです。これが転移であり、最後には死を迎えることになります。癌については書きたいほどが山ほどありますが、いずれ詳しく書くことを約束します。しかしここでひとまず癌とは何かを正しく定義しておきましょう。癌とは病気ではなく遺伝子異常症というべきなのです。別名としては、後天的遺伝子異常症と言った方がいいかもしれません。

さぁ、ここまで読めば、病気と癌の違いがお分かりでしょう。少し病気と癌の違いをまとめてみましょう。

まず第1点の本質の違いがあります。病気は異物が人体に侵入しない限りは絶対に起こらないのです。従って、この世から人体に侵入する異物をゼロにしてしまえば、全ての病気を根絶することができるのです。ところが癌は遺伝子を持っている限りは多かれ少なかれ、誰も癌になりうるのです。生きている限りは癌から逃れることはできないということです。ただし、全ての人間が毎日毎日人体の遺伝子異常を25000回起こしているわけではないのです。どのようにすれば遺伝子異常を起こさないかという研究をする必要があります。さらに癌原遺伝子がどのようにして癌遺伝子にならないようにできるかという研究も必要です。もちろん癌抑制遺伝子が変異する原因も研究する余地があります。

2つめの病気と癌の違いはなんだと思いますか?過去の人類が殺されてきた敵は病原体でした。ワクチンと抗生物質で病原体による感染症という病気で死ぬことが先進国ではゼロとなりました。ただ殺しきれない8種類のヘルペスウイルスだけが死ぬまで体内に残り続けますが、ヘルペスとの戦いに負けて死ぬことは絶対にないのです。ところが癌もウイルスによって引き起こされると分かってきました。現在わかっている癌を引き起こす腫瘍ウイルスを羅列してみましょう。

発癌性があると分かっているウイルスが6種類あります。

1)EBウイルス(Epstein-Barr virus) – バーキットリンパ腫

2)B型肝炎ウイルス(Hepatitis B virus; HBV) – 肝細胞癌

3)C型肝炎ウイルス(Hepatitis C virus; HCV) – 肝細胞癌

4)ヒトパピローマウイルス16型(Human papillomavirus type 16; HPV-16) -子宮頸癌

5)ヒトパピローマウイルス18型(Human papillomavirus type 18; HPV-18) -子宮頸癌

6)ヒトTリンパ好性ウイルス1型(HTLV-1) – 成人T細胞白血病。

おそらく発癌性があると考えられているウイルスが3種類あります。

7)ヒトパピローマウイルス31型(Human papillomavirus type 31)

8)ヒトパピローマウイルス33型(Human papillomavirus type 33)

9)カポシ肉腫関連ヘルペスウイルス(Kaposi’s sarcoma herpesvirus; KSHV / Human herpesvirus 8; HHV-8) -カポジ肉腫

発がん性が疑われているウイルスが2種類あります。

10)ヒト免疫不全ウイルス(Human immunodeficiency virus type 2; HIV-2)

11)ヒトパピローマウイルス(16, 18, 31, 33型以外)

発癌性があるのではないかと疑われ始めたウイルスが2種類あります。

12)D型肝炎ウイルス(Hepatitis D virus)

13)ヒトT細胞好性ウイルス2型(Human T-cell lymphotropic virus type II)

今日はここまでです。2015/10/1

 

本論に入る前に、今年のノーベル生理医学賞についてコメントしておきましょう。まず、中国の屠呦呦(トウ・ヨウヨウ)先生が、古代から漢方薬として使われてきた黄花蒿という生薬から青蒿素という成分を抽出しました。この青蒿素がマラリアの特効薬として使われてきたキニーネよりもはるかに効果的な治療薬になりました。この青蒿素がマラリアを40%も減らすことができ、この人類への貢献が認められてノーベル賞を授与されました。

黄花蒿は、日本ではクソニンジンと呼ばれ、青蒿素は英語でアルテミシニンといわれます。さらに1973年に屠呦呦(トウ・ヨウヨウ)先生は、アルテミシニン分子のカルボニル基を調べ、ジヒドロアルテミシニンの合成にも成功しました。黄花蒿は青蒿素という生薬であり、これは漢方薬そのものですから、まずその話を始めましょう。

マラリアは、エイズ、結核を加えて世界三大感染症の1つに数えられています。しかもその中で最も感染者数が多いのがマラリアであります。年間2億人もの人が罹患し、その62万人もの人々が毎年命を落としています。しかしながら、この話は衛生状態が悪い南アフリカや南アジアや南米の話であります。先進国にマラリアは全く関わりのない話です。ちなみに、歴史上最高の英雄であるアレキサンダー大王は32歳で亡くなったのですが、何の病気で亡くなったかご存知ですか?まさにマラリアだったのです。漢方薬のクソニンジンと呼ばれる黄花蒿は、中国においては古来からマラリアに効くということが分かっていたので、アレキサンダーもクソニンジンを煎じて飲んでいたら、アレキサンダーはユーラシア大陸を完全にヘレニズム国家として統一していたかもしれませんね、アッハッハ!中国医学がいかに素晴らしいかは、このひとつを取ってもお分かりになるでしょう。

クソニンジンは東晋時代(317~420年)の葛洪(かっこう)の『肘後備急方』という本から「クソニンジンがマラリア治療に利く」という一節を見て発見したと屠呦呦(トウ・ヨウヨウ)先生は語っていますが、実は葛洪が直接マラリアの患者にクソニンジンを使ってマラリアを治したわけではなかったのです。中国古代からクソニンジンが訳のわからない熱病に効くということは知られていたので、葛洪は『肘後備急方』に書き記しただけなのです。

言うまでもなく、マラリアは中国の南部のベトナムに近いところで古来からいくらでも見られていたのですが、もちろん病名としてのマラリアという名前は存在しなかっただけの話です。皆さん『傷寒雑病論』という中国医学史において最高の書物を書いたのは、後漢(AD25〜AD220)末期の張仲景であることはご存知ですね。この傷寒という病気には、マラリア・インフルエンザ・チフス・コレラ・破傷風などの全ての熱病が含まれていたことを思い出してください。だからこそ屠呦呦(トウ・ヨウヨウ)先生はノーベル賞受賞の報を聞いて「ちょっと意外に感じたが特別な感想はない」と話したのですが、当然でしょう。クソニンジンがマラリアに効くということは3000年前から知られていたのですからね。アッハッハ!クソニンジンなどというのはニンジンの前に“クソ”がつくほど、どこにでも生えている“草”ですから、マラリアが多い土地で栽培して、それを煎じ薬として飲ませれば、タダでマラリアが治ることになっていたのですから。アッハッハ!

皆さん、覚えていますか?今も終息宣言が出されていない、エボラ出血熱ウイルスの増殖を抑える漢方薬があるのです。この漢方薬の名前は、シマハスノハカズラであり、この根から抽出したテトランドリンがエボラ出血熱ウイルスの増殖を抑えることが発見されたのです。この成分を抽出した人に、なぜノーベル賞をあげないのでしょうか?ワッハッハ!ノーベル賞はたいしたことがないからでしょうか?ワッハッハ!それはともかくとして、シマハスノハカズラのテトランドリンについてコメントしておきましょう。このテトランドリンを発見したのは、なんと日本人の研究員であったのです。その人は米テキサス・バイオメディカル研究所の桜井康晃さんです。桜井さんの研究チームは、エボラウイルスが細胞の中に入って感染にいたる仕組みを研究し、中国原産の植物シマハスノハカズラに含まれる成分の「テトランドリン」が、感染を防ぐことを発見したいきさつを書きましょう。まず、このシマハスノハカズラとう漢方生薬は、中国医学において古来から、いわゆる現代リウマチやリウマチ熱といわれる症状に対して使われてきたのです。この中国医学の経験に着目した桜井さんは、エボラ出血熱に効くのではないかと研究を始められたと思います。その研究の中でシマハスノハカズラの成分のひとつであるテトランドリンに目をつけられたのです。彼の論文によると、同研究所の高度安全実験(BSL4)施設で、致死量のエボラウイルスに曝したマウス7匹に、体重1kg当たり90mgのテトランドリンを2日に1回投与したところ、約半数の3匹が10日後も生存したのに対し、テトランドリンを投与しなかったマウス7匹は、8日後までに全て死亡してしまったのです。

皆さん、BSL4という意味はご存知ですか?英語の“Bio-safty level”の略語で1〜4まであります。正確な訳は「生物安全基準」と訳すべきですが、「高度安全実験」と意訳されています。レベル4が最高に危険な病原体を扱える施設であり、最も危険な病原体として9種類のウイルスが指定されています。9種類とも全てウイルスであります。⑴エボラ出血熱ウイルス、⑵ラッサ熱ウイルス、⑶クリミア・コンゴ出血熱ウイルス、⑷アルゼンチン出血熱ウイルス(フニンウイルス)、⑸ボリビア出血熱ウイルス(マチュポウイルス)、⑹マールブルグウイルス、⑺ヘルペスBウイルス、⑻黄熱病ウイルス、⑼天然痘ウイルス、の9つです。病気は感染症に始まり、感染症で終わるのですが、実は病気はウイルスから始まり、ウイルスで終わるのです。いやいや、ウイルスで終わるのではなくて、永遠にウイルスを退治することは不可能ですから、病気はウイルスがある限り続くというべきです。アッハッハ!

ここで、7番目のヘルペスBウイルスは、私がいつも言っているヒトのヘルペスウイルスとは直接は関係ないのですが、間接的には関わりがあるのです。関わりが少しはあると同時に、むちゃくちゃ興味ある名前ですから、ちょっと勉強しておきましょう。

ヘルペスBウイルスは、1933 年にポリオ研究者がアカゲザルに咬まれ、脳脊髄炎を発症して死亡したあと、その原因を調べるためにその研究者の脳が解剖されました。すると脳の神経組織から新しいウイルスが分離されました。この患者の名前にちなんでBウイルスと命名されたのです。学問的な正式名称はCercopithecine Herpes Virusであり、その頭文字をとってCHV−1と名付けられたのです。Cercopithecineはオナガザルという意味があり、アカゲザルはオナガザル科のサルに属するからです。1がついたのは、サルのヘルペスウイルスの仲間が人間と同じようにたくさんいると推測され、最初に見つけられたので1がつけられたのでしょう。しかもヒトの単純ヘルペスウイルスと同じアルファヘルペスウイルスに分類することができるウイルスなので、ヘルペスウイルスという名前も付け加えられたのです。従って、別名はHerpes simiae 、Herpesvirus simiaeともいいます。Simiaeというのは、サルという意味です。

ついでにいえば、このヘルペスBウイルスの直径は160〜180nmの粒子でエンベロープを有します。ちなみにヒトのヘルペスウイルスの直径は100〜150nmの粒子であります。このヘルペスBウイルスは、ヒトの単純ヘルペスウイルスと同じく神経節に潜伏し、サルの免疫が落ちるとサルの神経細胞で増殖し、サルの免疫が復活した時に、人間と同じように症状が出るのです。この意味はわかりますか?サルも人間と同じくサル同士の戦いがあり、ストレスが人間と変わらずに存在することを意味しているのです。サルも人間と同じくヘルペスBウイルスで死ぬことはないのですが、QOLがヘルペスBウイルスのために低下していることを思うと、サルにも同情を感じたくなりますね。サルが人間の祖先であるということも理解できますね、アッハッハ!

ところがこのヘルペスBウイルスはヒトに感染することがあり、致命的なBウイルス病という病気を引き起こすことがあるのです。人畜共通のウイルス感染症のひとつになるのです。従って研究者のB氏は脳髄膜炎を起こして死んでしまったのです。ニホンザル等との接触の機会が多い人は注意してくださいね。特に京大の霊長類研究所の頭のいい人たちがBウイルス病にならないことを祈っておきます。アッハッハ!

さて本論のテトランドリンに戻りましょう。桜井研究員は、「今後、サルなどでテトランドリンの効果を確認し、エボラ出血熱の薬の開発につなげたい」と話していますが、何も研究しなくてもエボラ出血熱ウイルスにかかった患者の治療は簡単にできるのです。シマハスノハカズラの根を煎じて、エボラ出血熱ウイルスに感染した患者に飲ませれば、タダで治療できるのです。ちょうど皆さんが、私の生薬を煎じて飲んでいるようにです。それは既に中国では古来から行われていることなのです。

なぜわざわざ研究が必要なのでしょうか?それは製薬メーカーが金を儲けるためです。なぜでしょうか?というのは、製薬メーカーが新しい薬を見つけた時に、それが天然に存在しているものであれば、新しい優れた薬であっても一切特許料を取ることができないのです。今現在使われている漢方薬は、まさに特許料を取られずに使うことができるのですが、資本主義国家は病気で苦しんでいる人の病気を治すよりも、製薬メーカーは金を儲けることが一番大切であるので、中国の天才医学者たちが3000年にわたって作り上げた漢方薬に関しては、アメリカをはじめとする白人たちは生薬の良さを絶対に認めようとしないのです。生薬に含まれている成分をいじれば新しい薬と認められ、何十年間も薬の特許料を稼ぐことができるので、生薬の成分をいじくりまわして新しい化合物だと言い張るのです。それに加えて、生薬をいくら栽培しても特許料が一銭も入らないどころか、免疫を上げる生薬だけで病気が治ってしまうと医薬業界が破滅してしまうからです。だからこそ目の前にエボラ出血熱で死んでいく人がいるにもかかわらず、彼らは金が儲からないので、中国で既に行っているシマハスノハカズラの煎じ薬を飲ませることをさせないのです。3000年使われてきた他の生薬と同じく、安全であるからこそ中国で認められているにもかかわらず、であります。しかもシマハスノハカズラはどこでも誰でも栽培できるのです。白人は漢方の良さは絶対に認めようとしないのです。中国文明がどんなに偉大であるかを絶対に認めようとしないのと同じです。とりわけアメリカという国は文明の歴史が全くないので、さらに中国文明の偉大さを認めたくないのです。残念です。私も中国文明圏である東洋に生まれて幸せというべきでしょう。アッハッハ!

その結果、今なおエボラ出血熱は西アフリカのリベリア、シエラレオネ、ギニアを中心にくすぶっています。2015年6月17日付けの世界保健機関(WHO)の情報によると、エボラ出血熱の発生状況は以下のとおりです。エボラ出血熱の患者数は27,341人、死亡者数は11,184人になりました。残念で残念でたまりません。ところで生き残った人はどのようにしてエボラ出血熱ウイルスをやっつけたのでしょうか?答えは簡単です。優れた免疫の遺伝子と、免疫の遺伝子が作った優れたタンパク質を薬として用い、自分の免疫でエボラ出血熱ウイルスを殺してしまったのです。病気は自分の免疫の遺伝子でしか治すことができないことも、もう一度確認しておきましょう。ここで屠呦呦先生のクソニンジンの話は終わりです。2人目のノーベル賞受賞者である大村先生の話に戻りましょう。

彼は、アベルメクチンという成分を1974年に静岡県伊東市のゴルフ場の土から発見した微生物から取り出しました。これを基にして熱帯地方の風土病である河川盲目症の決定的治療化学物質となったイベルメクチンという抗生剤を作り出したことでノーベル生理医学賞を受賞したのです。やはり抗生物質は製薬メーカーが作り出している薬の中で唯一の病気を治す薬であることも、ここでもう一度再確認しましょう。

河川盲目症は、別名オンコセルカ症というのです。オンコセルカ症は、回虫である回旋糸状虫による感染症であります。オンコセルカ症という病気は急流の川で繁殖するメスのブユによって人に感染するので河川盲目症と呼ばれるのです。どのようにして人に回虫の感染が生じるのでしょうか?まずブユにミクロフィラリアと呼ばれる回旋糸状虫の前期幼虫が感染した後、この前期幼虫はブユの体の中で幼虫となります。このブユが人間を刺すと、幼虫が皮膚から侵入します。幼虫は人間の皮膚の中に入り、こぶ(小結節)をつくり、そこで12~18カ月かけて成虫となります。メスの成虫はこの小結節の中で長ければ15年生存します。オスとメスが同時に感染していれば、生殖後、メスの成虫は卵を産み、これがミクロフィラリアとなり、感染した人の体内に放出されます。ミクロフィラリアという名前がつくのは、大きさが250マイクロメーター(ミクロメーター)であり、極めて小さいミクロの世界の虫であるからです。成虫は一日に1000匹のミクロフィラリアを産み出します。数千のミクロフィラリアは皮膚や眼の組織内を移動して、病気を引き起こし始めます。重症になると回旋糸状虫のミクロフィラリアが眼に集中し、失明に至る眼障害を発症します。失明の原因となる眼の症状が引き起こされるので、河川盲目症と命名されたのです。

河川盲目症は、トラコーマと並び、世界上位の失明原因と言われています。皆さんはトラコーマという名前を初めて聞いたでしょう。日本でもトラコーマという目の病気は50〜60年前は存在していたのです。トラコーマはクラミジア・トラコマチスという性感染症を起こすクラミジアの仲間によって引き起こされます。先進国ではほとんどありませんが、発展途上国では毎年600万人の感染者が見られます。河川盲目症は、サハラ以南のアフリカの熱帯気候の農業を中心とする地域で多く見られます。2011年のCDCの発表によると感染者の99%がアフリカ30カ国に集中しています。残り1%はイエメン、および、ラテンアメリカ(ブラジル、ベネズエラ)の主にヤノマミ族で確認されています。2011年には、世界中の37カ国で3700万人が感染しているのです。

ここで現代世界に最後に残された原始人(?)といわれるヤノマミ族について勉強しておきましょう。ヤノマミ族はアマゾンの熱帯雨林からオリノコ川にかけてひろく居住している南米の先住民族の一部族であり、狩猟と採集を主な生活手段にしています。「ヤノマミ」とはヤノマミ語で「人間」という意味です。ブラジルとベネズエラの国境付近、ネグロ川の左岸支流とオリノコ川上流部に住んでおり、人口は1990年時点でブラジルに1万人、ベネズエラに1万5000人の計2万5000人ほど、現在合わせて約2万8000人といわれています。

今日はここまでです。2015/10/08

ここで、CDCという言葉が突然出たのですが、新聞を毎日読んでいる人ならば、常に出会う言葉ですから、その重要性について説明しておきましょう。まずCDCは、“Centers for Disease Control and Prevention”の略であります。文字通り訳せば、「疾患管理予防センター」であるべきですが、様々な言葉で訳されています。例えば、「米疾病対策センター」とか、「疾患予防管理センター」とか、「疾患対策予防センター」とか、「防疫センター」とか、「アメリカ疾病管理予防センター」と称されています。このセンターは、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタにある保健福祉省所管の感染症対策の総合研究所であります。ここから出される文書は、非常に多くの文献やデータの収集結果を元に作成、発表されるため、アメリカが押し付ける世界共通ルールとみなされるほどの影響力を持っています。

ここで現代世界に最後に残された原始人(?)といわれるヤノマミ族について勉強しておきましょう。ヤノマミ族はアマゾンの熱帯雨林からオリノコ川にかけてひろく居住している南米の先住民族の一部族であり、狩猟と採集を主な生活手段にしています。「ヤノマミ」とはヤノマミ語で「人間」という意味です。ブラジルとベネズエラの国境付近、ネグロ川の左岸支流とオリノコ川上流部に住んでおり、人口は1990年時点でブラジルに1万人、ベネズエラに1万5000人の計2万5000人ほど、現在合わせて約2万8000人といわれています。

発がん性のある13種類のウイルスの中で、まずEBウイルスから話を進めましょう。

1)EBウイルス(Epstein-Barr virus) – バーキットリンパ腫です。このEBウイルスは、ヘルペスウイルスの4番目のウイルスです。このウイルスは、単純ヘルペスや水痘帯状ヘルペスよりもはるかにはるかに人間に悪性の度合いが高い癌のみならず、難病を引き起こすのです。原因不明といわれる病気の原因は、実はEBウイルスである場合が多いのですが、どういうものか研究が十分にされていないのです。なぜでしょうか?答えを出しましょう。

実は、私が常々述べていますように、文明世界に最後に残る病気の原因は絶対に殺しきれない8種類のヘルペスウイルスと文明が便利さのために作った異物である人工化学物質だけであります。ちなみに人工化学物質は近代科学が発祥してから250年間に5000万種類〜7000万種類も作られました。みなさんご存知のように、一時エイズウイルスが世界的なトピックになりました。しかしながら、近頃はエイズの感染者は増えてもエイズで死ぬ人はほとんどいなくなりました。なぜでしょう?エイズを引き起こすHIVウイルスの増殖を完全に抑えきる様々な抗HIVウイルス剤ができたからです。同じように、8種類のヘルペスウイルスのうち、水痘帯状ヘルペス(VZV“varicella zoster virus”)と単純ヘルペス(HSV“herpes simplex virus”)を完璧に抑えきる、抗ヘルペス剤が30年以上前に作られていたのです。かの有名なソリブジンであります。現在使われている唯一のVZVやHSVに対する抗ヘルペス剤であるアシクロビルの2000倍以上の増殖抑制力を持っていたのです。このソリブジンが医薬業界から強い圧力のために医薬業界から葬り去られてしまったいきさつについては、既に書きました。ソリブジンという抗ヘルペス剤が使われ続けていれば、現代文明に生きている全人類の体内を跳梁跋扈しているVZVとHSVを殺すことはできないけれども、完全に神経節に閉じ込めることができていたのです。世界中の医者たちが原因不明だと言っているほとんどの病気がなくなってしまっていたのです。また、ヘルペスについては「ヘルペスのコーナー」を読んでください。なぜHIVウイルスの増殖を抑制できる抗HIVウイルス剤を葬り去ることはしないで、ソリブジンだけを葬ってしまった理由はなんだかご存知ですか?みなさんに考えてもらいたいのですが、私が答えを出していきましょう。

資本主義においては文字通り金が全てを支配します。アメリカがここ何十年もの間、世界を牛耳ってきたのは世界一お金を持っているからです。さらにアメリカの中でユダヤ人が一番金を持っているので、ユダヤ人がアメリカを支配しているといってもいいのです。もっと正しい言い方は、端的に言えば、ユダヤ人が世界を支配していると言ってもいいのです。アッハッハ!私はユダヤ人になりたい!ワッハッハ!

ところが世界に冠たる文明を築いた中国は、近代の帝国主義の先端を切っていたイギリスにアヘン戦争(1840年)を仕掛けられ、敗北してから第二次世界大戦に至るまで、転げ落ちるように世界の食い物にされ続けました。1948年に共産主義国家を興したのですが、共産主義で金を儲けることは不可能であったのです。これに気づいた鄧小平が、1978年に「経済が他の一切を圧倒する」という方針で国家資本主義をやり始めると、たちまち40年も立たないうちに世界第2位の経済大国となり、アメリカや日本が嫉妬し始めました。全ての人間は嫉妬をエネルギーの源泉として他人を凌駕し、支配する努力を行うように、国家も集団として嫉妬をエネルギーとして偉大な中国文明の歴史を背中に背負っている中国を、まずアメリカがいじめ始めました。中国もアメリカに負けないように、いかにして金を儲けるかを日夜腐心し続けています。中国の製薬メーカーも、3000年も続いた中国文明が築いた漢方と鍼灸で免疫を上げる医療をやっていては金が儲からないので、日本やアメリカに負けずに免疫を抑える医療や医薬品を金儲けの手段にし始めました。

それではここでもう一度皆さんに問いたいのです。医療で金を儲ける方法には7つの大原則があることはご存知ですか?それでは資本主義的医療の絶対に金が儲かる医療の7つの大原理はなんでしょうか?第一原理は、治療と称する行為中に患者を殺さないことです。第二原理は、治療と称する行為によって、患者の病気を治すことをしないことです。第三原理は、新たに病気を作り続けることです。第四原理は、病気の原因は不明だと言い続けることです。第五原理は、患者の症状だけを除去してあげることです。第六原理は、新たなる怖い病名をたくさん作り続けることです。第七原理は、自信を持って患者に嘘をつき続けることです。第八原理がありました。絶対に松本医院に受診させないことです!松本を嘘つき呼ばわりし続けることです。ワッハッハ!その意味を解説しましょう。

第一原理の“患者を殺さないこと”について解説しましょう。患者を殺してしまえば、医療機関は仕事がなくなってしまいます。現代文明社会には病気で亡くなるような原因はなくなってしまったので、病気で死ぬのは医者が殺すしかないのです。例えば、エイズの患者さんが死んでしまえば受診しなくなりますから、儲けはここで終わります。ところが、抗HIV剤はエイズを治すことはできませんが、一生治すことができないので、死ぬまでエイズ患者は受診してくれます。しかも製薬メーカーは抗HIV剤を死ぬまで製造し続けることができ、生かさず殺さずの治療を続けられるので、これほど金のなる木はないのです。しかも製薬メーカーと医療機関は、患者さんと一般大衆の両方から感謝されます。なぜならば、病気が治らなくても生き続けているということの方が、はるかに価値あるからです。

第二原理の“病気を治さないこと”について解説しましょう。例えば、HSVやVZVによる病気は絶対に死ぬわけではないのですが、殺しきることはできません。神経節に追い込むことだけが病気を治すことになります。ソリブジンは簡単にHSVやVZVを神経節に追い込むことができますが、アシクロビルは非常に時間がかかります。なぜならばソリブジンはアシクロビルよりも2000倍もHSVやVZVを神経節に追い込む力があるからです。さらにHSVやVZVとの戦いで死ぬことは絶対ないので神経節に追い込むことをできるだけさせないようにすればお金が儲かります。ソリブジンに比べて1/2000というはるかに弱い効力しかないアシクロビルさえもが、最大1週間分しか出せないという取り決めをしているのも、実はヘルペスによる病気をできる限り治さないようにするためなのです。弱いアシクロビルでも大量に長期に服用させれば現代の病気の大半が治ってしまうのです。それを知っている医療界のお偉い方は、患者の病気を治すよりも医薬業界が儲かる最高の努力をし続けているのです。アッハッハ!患者の皆さん、何のために毎月高額な健康保険料を毟り取られているのでしょうか?病気を治すためでしょうが、実は医者が儲けるために国民皆保険があるのです。アッハッハ!

第三原理の“新たに病気を作り続けること”について解説しましょう。愚かな患者は症状=病気と考えています。従って医者は病気の本質は一切語らず、症状だけを取る薬を投与すれば愚かな患者を喜ばせて、まずお金を稼ぐことができます。もちろんその薬は全て病気を治すことができる免疫の働きをストップさせたり、免疫の遺伝子の働きを止めたり、免疫の遺伝子が本能的に作り出す最高の薬であるタンパク質の働きを止めるものばかりです。その代表がまさにステロイドであります。ステロイド以外のあらゆる薬の大半は、病気を治す人間の力を貶めるだけの化学物質であります。このステロイドや他の化学物質も免疫の遺伝子を変えてしまうので、一言で言えば見えない遺伝子の異常を引き起こすことにもなります。ステロイドの副作用については「ステロイドの副作用のコーナー」を読んでください。しかもこれらの薬は全て人間にとって異物でありますから、新たなる病気を作ります。この異物が人間の免疫の敵となるからです。この新たなる病気は、皆さんがご存知のように、薬の副作用といわれる様々な症状であり様々な病気であります。この新たなる副作用という病気を治すことができないにもかかわらず、新たなる病名がつき、従って新たなる別の薬が出されて、死ぬまで続くのです。医薬業界が永遠に成長産業であり続ける根拠はお分かりになりましたか?

第四原理の“病気の原因が不明だと言い続けること”について解説しましょう。病気の原因はアホな患者に分からないと言い続けることです。原因が分からないにもかかわらず、免疫を抑え続ける薬を投与されると症状がなくなると愚かな患者は大喜びですから、ますます医薬業界は繁栄し続けます。それでは病気を起こす原因はどうなるでしょうか?いつも言っているように現代文明の病気の原因は人工化学物質とヘルペスだけですから、それを処理する免疫の働きがなくなると、原因はいつまでも体内に残り蓄積されていきます。免疫をいじめる薬の効果がなくなると、再び症状(病気)が現れます。これをまた医者たちは「病気の再発」とか「病気の再燃」とか「病気が治っていない」とか宣い続けます。実は、いじめられ続けた命を守る免疫の働きが戻っただけに過ぎないのです。だからこそ病気の再発や再燃はいいことなのです。なぜならば患者の免疫しか病気を治すことができないからです。このときも医者たちはさらにお金を儲けるために大量の免疫を抑える毒薬(麻薬)を延々と出し続けるのです。私が診察した患者さんで最も多い種類の薬を飲まされてきた人は35種類、二番目が30種類、20種類前後はザラです。だからこそ医者になれなかった人は製薬メーカーに勤めましょう。ワッハッハ!

第五原理の“症状だけを除去すること”について解説しましょう。重複しますが、全ての病気は自分の免疫でしか治すことができませんから、病気を治したければ、絶対に免疫と敵との戦いで生じる症状を、免疫を抑えて取ってはいけないのです。あくまでも病気が治って初めて症状が消えてしまうのが、病気が治ってしまうという意味なのです。現代の病気は化学物質とヘルペスの2種類の敵と戦う免疫の働きによって症状が出るだけですから、免疫が負けて死ぬことはないのです。なぜならば普通の生活の中で人体に侵入してくる化学物質やヘルペスのために死ぬことはないからです。従って症状は、最後になくすために症状が出ているだけなのです。言い換えると、病気を治すために病気になるのです。この表現は面白いでしょう?なぜこんな言い方が生まれるのでしょうか?愚かな大衆は、愚かな医者も含めて病気と症状を同一視しているからです。実は病気と症状は区別すべきであることは何十回も述べています。

それでは、病気の本質についてもう一度復習しましょう。病気とは人体にとって異物が侵入したときに、その異物を4つの方法(⒈殺すこと、⒉体外に排除すること、⒊共存すること、⒋神経節や細胞内に封じ込めること)で処理しようとする免疫の働きによって起こります。症状とはその際に免疫と異物の戦い(炎症)によって生じる現象です。この現象は、異物を4つの方法で処理するときに多かれ少なかれ必ず見られるものであり、免疫が病気を治すためには絶対に必要な現象であります。従って症状は病気を治すためには絶対に必要なのです。ちょうど生きるためにはいやな勉強が絶対に子供達に必要であるのと同じです。いや、勉強は死ぬまで必要なのですが、麻薬である遊びだけが子供や大人に蔓延しているのが今の医療と極めて似ていると思いませんか?私は麻薬である遊びがいやですから、休みの日もこのように勉強した成果を皆さんにお伝えしているのです。もちろん私は遊びが悪いと言っているのではないのです。遊びばかりして勉強しない子供や大人に対して、「もっと勉強しなければ、賢い大人に騙されますよ」と忠告しているだけなのです。

実は、免疫が病気を治しているときに、どうしても毒薬(麻薬)が必要なときがあります。それは免疫と病気の原因とが激しい戦いをしている最中に、滅多にないことですが人体が死ぬような状況が見られることがあります。とりわけ、ステロイドを始めとする免疫抑制剤を長期に大量に使ってきた人たちが、これらの薬をやめるときに見られるリバウンド症状に際して見られることが極めて稀にあります。このようなときには一時的に戦いをやめさせるためにステロイドを使わざるを得ないときがあるのです。つまりステロイドを始めとする全ての免疫抑制剤は、病気を治すための薬ではなく、死ぬか生きるかのときに用いざるをえない必要悪であり、必要な毒薬といえます。生死に全く関係ないときにステロイドは絶対に使ってはならないのです。このような生死に関わるようなリバウンド現象を起こさないためにも、病気の始めからステロイドを始めとする毒薬は絶対に使うべきではないのです。私は30年以上もステロイドを使わない医療をやっていますが、誰も医療事故で殺したことはありません。今後も医療で人を殺すことがないように、今まで通り常に患者さんと携帯電話を通じて密接なコンタクトを取り続け、いざという時に対応ができるようにし続けます。

第六原理の“新たなる怖い病名を作り続けること”について解説しましょう。現代の病気の原因が8種類のヘルペスウイルスと現代文明が250年かけて作り続けた何千万種類の人工化学物質であることは、何千回も書きました。つまり、病気の原因としては2種類しかないのにもかかわらず、世界中で公式に認められている病名は22000種類以上もあります。化学物質を処理する免疫の方は、IgEを作ってアレルギーにするか、IgGを作って膠原病にするかによって2種類の正しい病名がつけられます。さらにその2種類の病名は、人体のどの組織で戦うかによっていくつかの詳しい病名をつけることが可能です。アレルギーであれば鼻炎、結膜炎、気管支炎(気管支喘息)、アトピーになります。ところが医者たちは気管支喘息とアトピーは全く別の病気としているのです。残念です。一方、ヘルペスは、神経にいるヘルペスと免疫が戦うか、あるいは、あらゆる上皮細胞に潜んでいるヘルペスと免疫が戦うかの病気に対して、2種類の正しい病名をつけることが可能です。例えば、神経で戦う時には、戦う神経の場所や種類により三叉神経痛、顔面神経麻痺、肋間神経痛、頭痛(脳血管神経炎)、だるさ(第十脳神経炎)、難聴(蝸牛神経炎)、めまい(前庭神経炎)など無数の正しい病名をつけることができます。ところがこれらの病気の原因はヘルペスであるにすぎないのに、全て原因不明とされています。残念です。神経細胞以外の上皮細胞に潜んだ他のヘルペスの仲間たちと免疫が戦う時に別の病気を引き起こしているだけなのです。その仲間の名前はEBウイルスであり、サイトメガロウイルスであるのです。この2つのウイルスについては詳しく下に書きます。

第七原理の“無知なる患者に自信を持って嘘をつき続けること”について解説しましょう。日本列島は全ての業界において嘘で満ち溢れています。まず代表的なものは政治の世界です。安倍首相は、戦争法案であるのに平和法案と言いくるめ、日本中のお偉い権力者や支配者や経営者に、自分の後に続けと言わんばかりに嘘の模範を示してくれています。アッハッハ!だからこそ新聞は嘘で満ち溢れています。東芝の嘘、東洋ゴムの嘘。一流企業である東洋ゴムは3度も大嘘をついています。もちろん今バレていない嘘はまた露見するかもしれません。三井住友不動産の嘘、旭化成の嘘、政治家の献金の嘘、並べたらキリがありません。スポーツ界においてもFIFAの幹部たちの金儲けのための不正と嘘。スポーツ界に嘘をもたらす巨人軍の野球賭博。さらに世界的にはトヨタと一二を争う売上高を誇るフォルクスワーゲンの嘘です。2007年から8年間もバレない嘘をつき通してきましたがやっとバレてしまいました。嘘の全てを書き記すのには一生かかりますからここでやめますね。アッハッハ!

なぜ世界中の資本家たちは嘘をつくのでしょうか?答えは極めて簡単です。金儲けです。資本主義は、嘘つき資本主義と改名した方がいいようですね、ワッハッハ!みなさん、なぜ嘘が良くないのかご存知ですか?この資本主義の世の中に誰もが欲しがる快楽の源泉があります。金です。金こそが生活の糧であり、幸せの元であります。自分だけの幸せを独占するために嘘をついて他人の幸せを奪い取り、他人を不幸せにしてしまうから、嘘は良くないのです。つまり、人の幸せを奪い取ってしまうからです。この地球上に生きている73億人の誰一人として金が欲しくない人はいません。自分だけの快楽の欲望を満たすために金の奪い合いを日々やっているのが資本主義の人間の生活です。一言で言うと、人間は金儲けのためにだけ生きていると言っても言い過ぎではないのです。資本主義は別名、拝金教という宗教を実践する社会といっても良いかもしれません。アメリカにいるユダヤ人はこの拝金教の元祖なのです。人間のエゴなる遺伝子は金を儲けて快楽を実現するために生き続けるので、その目的を達成するために人間の頭脳はあらゆる手段を取り続けます。嘘はその手段の一つに過ぎません。いや、嘘はバレない限りは最高の手段です。アッハッハ!

私が今書いていることは、世界でただ一人病気を治すことは自分の免疫だけであり、患者が生まれ持った免疫の遺伝子だけであり、最高の薬は免疫の遺伝子が作るタンパクだけであるという真実を伝えようとしているだけなのです。こんな真実を世界中の医者の誰一人として言わないものですから、まるで私が嘘をついているように見えませんか?アッハッハ!しかしながら、私は真実以外を語るつもりは全くありません。だからこそ、免疫を抑える薬しか作れない製薬メーカーの悪事と、そのような薬しか出さない悪事を暴いているだけなのです。ただし残念ながら医者は、最高裁判所の裁判長も最高検察庁長官も医学に関しては完璧に無知ですから、永遠にバラされることなく好きなだけ嘘がつけます。バレない限り永遠に医薬業界は繁栄し続けるのです。みなさん、医学部をもっと作ってもらって医者を大量生産し、頭のいい人も悪い人も医者になって、金儲けできるようにしましょう。そうなれば日本は永遠に繁栄しつづけるでしょう。ワッハッハ!

さぁ、ここから本格的にヘルペスウイルスの仲間である、EBウイルスとサイトメガロウイルスについて詳しく勉強していきましょう。これほど進んだ医学でも、病気の原因がわからないという病気が何千とあります。その中で治りにくいとされている原因不明の病気を難病と指定されています。実を言えば、この難病の原因の大半はEBウイルスとサイトメガロウイルスなのです。もちろん、難病とされている病気の原因のいくつかは、単純ヘルペスと水痘帯状ヘルペスであることは言うまでもありません。EBウイルスとサイトメガロウイルスは、単純ヘルペスと水痘帯状ヘルペスよりもはるかに悪性度の高い手強い敵であります。だからこそ、今日からEBウイルスとサイトメガロウイルスについて最新の知見を勉強しながら、私自身の最新の臨床に基づいて深く探究していきましょう。

EBウイルスの発見のきっかけは、1958年、デニス・バーキットは中央・西アフリカの子供の顎のリンパ節によく見られる悪性リンパ腫を記載したことから始まります。デニス・バーキットは、これをバーキットリンパ腫と名付けました。現在も悪性リンパ腫は原因不明と言われていますが、実は、EBウイルスがBリンパ球やTリンパ球やNK細胞に入り込んで、これらのリンパ球がリンパ節で増殖して起こすリンパ腫であります。リンパ腫というのは、人体に600個以上あるといわれているリンパ節が腫れることです。従って、リンパ腫には癌でない良性リンパ腫と癌である悪性リンパ腫があります。それでは、どうして良性リンパ腫と悪性リンパ腫が生じるのでしょうか?一般には、リンパ腫は全て悪性であるといわれていますが、本当でしょうか?このような難しい問題も書き進むに連れて明らかにしていきたいと思います。

さらに1964年に、マイケル・エプスタインとアイヴォン・バーはこの腫瘍の細胞培養に成功し、その細胞内に電子顕微鏡でヘルペス型ウイルス粒子を発見しました。その後、徐々にこのEBウイルスの疫学や、生物活性が明らかにされ、この2人の発見者にちなんでエプスタイン・バール・ウイルス(EBV)と呼ばれるようになったのです。

今日はここまでです。2015/10/22

 

-コラム, 自己免疫疾患はない

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