アトピー性皮膚炎 症例報告

アトピー性皮膚炎完治の症例報告Part17(コメントなし)更新2023.1.20

投稿日:2022年9月24日 更新日:

症例報告65例目

完治された病名1)アトピー性皮膚炎2)尋常性疣贅3)いぼ

患者:7歳

この患者さんは、生後6ヶ月からアトピーが全身にアトピーが出現し、小児科や皮膚科に8件も回られたそうです。いくつかの病院は、アトピーの名医と紹介されており、電車やバスを乗り継ぎ、時間をかけて行かれたそうですが、「アトピーは体質だから治りません」「ステロイドは治療に必要」と断言されたり、「子どものアトピーはお母さんの不安が原因」と平然と言う医師に繰り返し失望されました。治療をやっても、毎晩寝ている間もかゆくて、血が出てもガリガリと掻きむしり、起きている間も痒みで何事も集中できず、途方に暮れていた時に、インターネットで当院のことを見つけられました。患者さんが2歳半の時に初診で来られました。私は「絶対よくなるからね」と握手をして励ましました。

当院での治療を始めて患者さんが風邪や発熱、発熱後の喘息を起こすたびにお母様は患者さんと一緒に受診され薬をもらいにこられました。

また患者さんの足裏にイボ(ウイルス性疣贅)が出来た時には抗ヘルペス剤軟膏と中黄膏、紫雲膏を一緒に塗るように指導し、一緒に漢方煎じ薬も処方しました。イボを治すのに液体窒素でイボを何回も焼かれて物凄く痛がって号泣するということを周囲の人から聞いていたお母様は驚かれていました。

ちなみに疣贅とは「ゆうぜい」と読み、ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因です。小さな傷などからウイルスが入り込み、細胞にどんどん感染して増殖していき、皮膚の表面に盛り上がってきたものがイボです。周囲の皮膚にうつりますし、人にも伝染する原因となります。ちなみにタコ、うおのめは両方とも足底、手足の指の間、足関節など一定の場所に摩擦や圧迫などの刺激が繰り返し加わることにより、角質が増殖して皮膚が厚く硬くなる病気です。たこは圧迫の加わる場所が盛り上がっているもので胼胝(べんち)と呼ばれるのに対して、うおのめは、平らで魚の目のように見えるもので俗に鶏眼(けいがん)と呼んでいます。

毎日言われた通りに煎じ薬と塗り薬を続けていると、奥の方から黒い小さな転々が三ヵ所ほど現れ、日に日に褐色の芯が表に出てきました。始め1つしか無かった穴が三ヵ所に増え、同じように褐色の芯が出てきました。その後しばらくは症状に変化はありませんでしたが、ある日突然芯がなくなっていました。瘡蓋状の芯がとれて綺麗な状態だったそうです。それから間もなく他の箇所も知らない間に取れ、何事もなかったように綺麗になりました。苦しまず痛い思いもさせず完治させることができるのです。

それからもお母様は、来る日も来る日も漢方風呂、消毒、塗り薬の塗布を続けられ、小さい子ども達の世話をしながらということもあり、とても大変な作業だったといいます。漢方治療開始から4年経ち、まだ薬は必要ですが、真っ赤っかで見るからに可哀想だった頬、腕や脚の湿疹もあまり目立たなくなり、就寝時に痒みで眠れないという悩みも無くなりました。

現在は完治して通院はしておられません。

症例報告66例目

完治された病名1)アトピー性皮膚炎

患者:4歳

この患者さんは、平成18年7月に誕生され、生まれた時は肌が柔らかく、モチモチしていたそうです。ところが、生後3ヶ月の10月、顔に湿疹が出始め痒がるようになりました。母親の胸に顔をこすりつけ、イヤイヤをするように顔を掻き、仰向けに寝かせると、体をくねらせて床で背中を掻くしぐさをします。近所の小児科に連れて行くと、「アトピーですね」という言葉と共に使い方の注意点の説明もなく、ステロイドのチューブを大量に処方されました。しかし、ご両親はステロイドの怖さご存じだったため、一切塗りませんでした。アトピーのお子さんをお持ちのお母さん方の助言を聞いてまわり、小児科で貰った保湿用のローションと馬油をぬり、洗剤を変え、よもぎ石鹸を使い、と自分なりにステロイドを使わないで、なんとか良い方向に向かわないかと努力されておりました。けれど、だんだんと痒みがひどくなるお子様を見て、自分の考えのみでステロイドを塗らないのは、自分の傲慢ではないのか と、いつも葛藤されていたそうです。

5ヶ月の頃、いつも不安げに泣いてばかりいました。抱っこしている時だけ少し安心しているようでしたが、床に下ろすと泣き、誰があやしても笑わない子になっていました。全身に湿疹が広がり、手の届く範囲は掻きむしり、血が滲んでいました。耳の中も皮膚がカサカサとめくれているので耳垢がたまっているかのように見えます。人から注意されるのですが、耳かきをすると血が滲むのです。爪で傷をつけないように手袋をつけさせましたが、自分ではずしてしまうので、長い靴下を手にはめました。すると、当然のことながら、今度は指を使って物を掴む事が出来ないのです。

生後6ヶ月の2月に、小児アトピーに力をいれていると近所では評判の皮膚科に通院されました。血液検査では、まだ、小さ過ぎてアレルゲンが確定できないので、母親の除去食をするように言われました。ステロイドを塗ると痒みは少しおさまります。そうこうして過ごしているうちに1ヶ月目の診察になりました。皮膚科の医師はなかなか良くならないお子様の状態を見て、もっとステロイドを塗るようにと注意されました。かさぶたのできていた頭には他の部分より強いステロイドのローションが渡され、目には点眼薬が出されました。

そんな時、知人から当院の口コミを聞き、ホームページを見られ、早速診察に来られました。私は淡々と「大丈夫、治してあげるよ」と伝え、握手をして、「いつでも電話してきてください」と伝えました。その日から漢方での治療が始まります。

入浴薬を鍋で煮出し、濃くとったのを少し塗布用に残しお風呂にいれてもらいました。体が温まると痒くなるので、泣いて嫌がるお子様を抱いて入れていたそうです。入浴薬を塗布し、紫雲膏を塗り、そのまま服を着せるので、服はどれも色が染み込んでドロドロになっていきました。しかし、ステロイドの時のように自分を責める事無く、ぬり薬をすり込んでやれたといいます。ステロイドを使っていたので、リバウンドが始まり、患者さんは相変わらず痒がり、皮膚はリンパ液でジクジククしていました。市の10ヶ月検診に行くと、身体を診てくださった小児科の医師に、「ちゃんと治療はしているの?」と怪訝な顔をされたそうです。「漢方のお医者様に通っています」と答えると、まるで虐待でもしているかの様に注意されたそうです。その医師は偶然にも一番最初に診てもらいステロイドを大量に処方した小児科の医師でした。

患者さんは身体が小さく、発育状態が遅れていたので総合病院に通うことになりました。そこの医師にもアトピーの治療は漢方でしますと自分の方針を述べたところ、よく理解してくださり、漢方の治療を続けたまま発育状態だけを定期的に診て下さる事になりました。

生後11ヶ月、10ヶ月検診のときは、ひどい皮膚の状態だったのですが、1ヶ月間で急に痒みが減り、みるみるうちに皮膚の状態が改善されてきました。自然後天的免疫寛容はいつ起こるのかは予言できませんが、起こった時は一挙に症状が消えてしまうケースは多くあります。患者さんも笑顔を見せるようになり、体重も増えていきました。7月末のお誕生日の頃には、まるでアトピーであったのが嘘のように綺麗な皮膚が戻ってきました。夏の汗であせもができて、そこからアトピーが酷くなるのではと心配されましたが、それさえもありませんでしたので、治療を終了しました。定期的に診ていただいていた総合病院の医師も、声をあげて驚かれ、手を取り合って喜んでくださったそうです。

症例報告67例目
完治された病名1)アトピー性皮膚炎
患者:1歳

この患者さんは、2003年に生まれて、間も無く肌が荒れ始め、小児科でアトピーだと診断されました。ご友人から松本漢方クリニックのことを聞かれて、すぐに受診されました。漢方風呂と紫雲膏を処方し、漢方治療が始まりました。

治療を開始直後、2〜3回漢方風呂に入って、紫雲膏を塗っただけで、みるみる肌が綺麗になっていくのがわかったそうです。免疫寛容がいつ起こるのかは、予言することはできませんが、この患者さんの場合は、まだステロイドなどの免疫抑制剤を使っていなかったので、免疫寛容が早く訪れたようです。

わずか1ヶ月で完治し、治療を終了しました。

症例報告68例目

完治された病名1)アトピー性皮膚炎2)気管支喘息

患者:8歳

この患者さんは、生まれてから時々体のあちこちに赤い斑点が出ていて、アレルギーでは評判がいいと言われる病院で、抗ヒスタミンの塗り薬をもらっていたそうです。薬を塗ったらすぐに痒みと発疹が消えましたが、薬の効果が切れて、気が付くと、また痒みと発疹が戻っている様な感じでした。別の皮膚科に通院されましたが、ステロイド入りの塗り薬と、さらに抗ヒスタミンの飲み薬も追加で処方されました。状態は悪くなる一方で、リバウンドを繰り返すようになりました。あちこちかきむしるので両手に手袋をはめ、爪先に紙テープを張った事もあったそうです。食事も卵は禁止になり。保育園に行きだしても昼食は卵抜き、卵入りのおやつやケーキを食べることもできなくなりました。喘息も発症し、塗り薬のほかに喘息の薬も処方されました。

病院で処方されていた薬は以下の通りです。

ジキリオンシロップ0.02%

テラ・コートリル軟膏

ハロスミンドライシロップ400

プロペト

ビーソフテンローション

ケナルコートAG軟膏

いよいよ追い込まれた時に、インターネットで当院を見つけられて、受診されることになりました。

当院のホームページには、アトピー性皮膚炎がなぜ起こり、どのようにして治るのか。また免疫の働きや免疫寛容とは何か。現代医療の一般的な風邪薬や点鼻薬や点眼薬などは、見かけの症状を一時的に止める対症療法薬であり、ステロイドは決して使ってはならないことなど細かく書かれています。また、喘息、鼻炎、花粉症、蕁麻疹、にきび、中耳炎、リウマチなど、他にもあらゆる病気の理論が書かれています。また当時は、たくさんの患者さんの完治の体験記がたくさん掲載されていました。賢い患者さんであれば、一度読んだだけで、当院はこれまで受けてきた現代医学の対症療法とは全く違うクリニックであると見抜くことができるはずです。

初診に来られた夕方から漢方薬を飲ませようとしましたが、漢方が苦くて頑として飲まなかったそうです。次回の診察時に私がカルピス入りでも良いと言ったため、以来ずっとカルピス入りをいやいや飲んだそうです。お母様は、毎日朝一番に30分かけて1日3回分の漢方薬を煎じ、起床したら検温、両手、両足、股、他の傷口の消毒、化膿止め、塗り薬を塗った後、両手足はガーゼを紙テープで止める。朝食前にカルピス入りの煎じ薬を飲ませ、昼用のカルピス入り煎じ薬をペットボトルに入れ持たせる。(幼稚園又は小学校では先生にお願いし昼食前に飲んでもらいました)夕食前にカルピス入りの煎じ薬を飲ませ、消毒をして、入浴、化膿止め、塗り薬を塗った後ガーゼを紙テープでとめる。傷口の手当は傷の状態により処置の仕方は多少変わりますが30分から50分ほどかかり大変だったそうです。ガーゼを紙テープで止めるのは、止めるのも大変、剥がす時痛いので包帯に変えたり、伸縮性のある筒型の包帯に変えたりしたとのこと。漢方風呂は、一時間程度入るように指示しましたが、1時間以上かけて準備しても嫌がって5分と入らず、結局10回程度でやめてしまいました。しかし、漢方薬による治療を始めるまでは風邪を引きやすく、熱も良く出していましたが、それが少なくなり、喘息発作も無くなりました。

治療開始から3ヶ月が経過し、症状はリバウンドがあり、山有り谷有りと行ったところですが、次第に山がだんだん低くなっているようでした。リバウンド時期は両手両足に発疹が出て、強烈に痒がり、かきむしっている状態でした。

治療開始から半年経ち、2010年10月以降はカルピス入り煎じ薬を飲み、痒い箇所と症状が緩やかになってきたため、痒い所に紫雲膏を塗るだけで、消毒もやめ、包帯もしなくてよくなりました。引っ掻いて皮膚が破れるほど掻くことは少なくなり、皮膚が強くなってきた感じがします。

治療開始から1年10ヶ月、全ての症状が完全に無くなり、治療を終了しました。

症例報告69例目

完治された病名1)アトピー性皮膚炎2)気管支喘息

患者:2歳

この患者さんは生後3〜4ヶ月の頃からアトピーの症状が出始めました。首回り、体に赤い湿疹が広がり、そのうち強く痒がるようになっていきました。ご家族はご主人もアトピー持ちであり、ご主人は小さい頃からいくつかの病院に通いましたが症状は一進一退。やがて社会人になり、仕事のストレスからアトピーが悪化し始め、その頃に会社の先輩から紹介されたのが松本漢方クリニックだったといいます。ご主人は治したい一心で私を信じ根気よく頑張り、少しずつ結果が出てきて、やがてアトピーだと分からなくなるくらいまでになりました。治療は本当に大変だったようですが、そのおかげで今では全く体調に問題はないようです。そうした経験をお持ちであったので、当然お子様も当院に通院されるようになりました。

生後4ヶ月の赤ちゃんに対しての漢方治療は正直大変だったそうですが、私の言葉やご主人の助けもあり、漢方風呂も頑張られ、患者さんの症状は日に日に良くなっていきました。リバウンドも2〜3ヶ月で起こさなくなりました。また、小児科に行かなくなったため、風邪薬などの西洋薬を飲まさなくなってからは、風邪も引きにくくなったようです。

治療開始から半年経った頃、まだ少し膝の裏を痒がりますが、朝晩の紫雲膏だけで済むようになり、生活には全く支障がなくなりました。現在は親子ともども完治し、通院はしておられません。

症例報告70例目

完治された病名1)アトピー性皮膚炎2)気管支喘息

患者:5歳

この患者さんは、生後3ヶ月の頃、顔に赤い湿疹が出てきました。初めは乳児湿疹かと思い、あまり気にしてなかったそうですが、日に日に湿疹がひどくなり、全身に出てきました。たまたま、患者さんのお婆さまが松本漢方クリニックを知っていたので、受診に来られました。私は初診で「絶対に治してあげます。」と力強く伝えました。

その日から、漢方風呂に入り、消毒をし、漢方薬を煎じた濃い液を塗り、紫雲膏を塗るという作業をしてもらいました。漢方治療を始めて5ヶ月が経った頃から、徐々に肌に変化が現れ、きれいになっていきました。治療中のある時、水疱瘡になってしまい、全身湿疹だらけになりました。抗ヘルペス剤と漢方を続けてもらったところ、水疱瘡は2週間ほどで治ってしまいましたが、それと同時に、アトピーも全く出なくなってしまいました。

漢方治療を始めて、半年経過後に、完治を伝えて治療を終了しました。

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