メニエール病 潰瘍性大腸炎・クローン病 症例報告

潰瘍性大腸炎、クローン病完治の症例報告Part39-⑥(コメントあり)更新2022.6.21

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前回の「潰瘍性大腸炎、クローン病完治の症例報告Part39-⑤(コメントあり)」の続きとなります。かなり詳しく詳しく解説をしているので大変難しいですが着いて来て下さい!まだ読まれていない方は以下から読んで下さい。
潰瘍性大腸炎、クローン病完治の症例報告Part39-①(コメントあり)
潰瘍性大腸炎、クローン病完治の症例報告Part39-②(コメントあり)
潰瘍性大腸炎、クローン病完治の症例報告Part39-③(コメントあり)
潰瘍性大腸炎、クローン病完治の症例報告Part39-④(コメントあり)

診察する際、いつものごとく「この世に治らない病気はないよ。必ず治してあげるからね。」と言って患者さんと力強く握手しました。私がこの言葉を患者さんに伝えたときに、彼女の美しい顔がさらに輝いて見え、その美しさに私も感動したことを覚えています。このとき彼女は全身全霊で潰瘍性大腸炎が治ることを確信したはずです。まさに私が感じたのは、久しぶりに本当に美しい心と高い知性と美しい姿をした女性と出会ったと思いました。このような素敵な人との邂逅がときに訪れるのも医者冥利に尽きる瞬間です。

そしてまだ半信半疑でいた患者さんに真実の医療と様々な病気で苦しんでいる患者さん達を例に挙げて話をしているうちに、患者さんは当院での治療を受けて病気を治したいという気持ちへ変わっていったのです。漢方による治療というよりも、実は自分の免疫で治したいと思うのが正しい道ですが、その正しい道を導くのは私であり、私の漢方であるので、このような言い方は許されるでしょう。病気は私が治すのではなく、私の漢方でもなく、自分の免疫の遺伝子で治すものです。免疫の遺伝子の邪魔をしない限りは、全ての病気は治ります。もちろん癌は病気ではないことを知っておいてください。

〇当院での治療法とその後の病状について

私の診察を終えた後、鍼灸を受けてもらい自宅でのお灸の仕方を教えました。その後、食前食後の漢方薬、発熱腹痛に効果のある薬、便秘に効果のある薬を処方し、その日は帰宅されました。初めて飲む漢方薬は、想像以上の苦さと何とも言えない不味さで飲むのに苦労されました。

(漢方の苦さはおそらく人間の免疫にとって異物と認識されるからです。免疫を上げることが可能なのはこの世には異物しかないからです。この世に道理で説明できない特別な存在はありません。もし特別な存在があるとすれば、人間が勝手に思い込んでいるだけのイメージに過ぎないのです。この世に神も仏もありません。ただあるのはエゴという欲にまみれた人間だけです。金儲けのためにずる賢い人間が愚かな人間をイメージを売り込んで偽りを真実だと思い込ませて支配しているだけです。

全ての人間は利己的な遺伝子の命令で生きており、自分の利己的な遺伝子の命令から逃れることは不可能であります。利己的な遺伝子は他の遺伝子に支配されるよりも、他の遺伝子を支配しようとします。利己的な遺伝子は他の遺伝子から快楽を得ようとします。この世は利己的な遺伝子同士の戦いであり、競争であるので、勝つためには他人の遺伝子を支配する必要があるのです。ところが人間社会は利己的な遺伝子だけでは生きられないので、生き続けるという事は他人の遺伝子に支配されることが多いので、常に自分の利己的な遺伝子が傷つけられないために、他人の遺伝子が自分の遺伝子を支配する根拠を探し求める必要があります。それは“なぜ”という言葉で探しだせます。例えば、“遠路から私の医院に来る目的はなぜか”と問いかけると、当然治らない病気を治してもらえるために、お金を払って私に身を任せることができるのです。それを保証するために、完全に私の理論を理解する必要があるのです。)

お灸(足、お腹、背中の3箇所)は、ご主人や義母にも手伝ってもらいながら、熱さと痛さに慣れるまで時間がかかったそうですが、それでも続けること約3日後には長年悩んでいた便秘が改善されたのです。この時はまだプレドニンを服用していたこともあり、患者さんの場合は漢方薬を飲む前も粘液便、血便の症状はありませんでしたが、便秘が改善されたということは今までに経験したことがなかったので、とても良い兆しだと思われました。

約2週間後にプレドニンの服用を止めるように指示すると、数日後には顔の頬と両手に湿疹が出てきました。顔に痒みはなかったようですが、手は痒くてたまらなかったようでした。

ご主人が「もうクラススイッチしたのかな?にしてもプレドニンを長年飲んでいたわりには早いなぁ。」と言われたそうですが、病状がアレルギーに変わったということは、免疫が上がり、正常な働きになった証なので、後は免疫が化学物質との戦いを止め、自然後天的免疫寛容を起こし炎症がなくなり、潰瘍性大腸炎が治るのを待つだけです。

(クラススイッチを行う場所は人体に3000箇所もあるリンパ節においてであります。患者さんはすぐにアトピーが出ると、全面的にIgGがIgEに変わり、IgGがなくなりIgEだけが残っていると考えたがりますが、そう簡単に変わるものではありません。けれどもアトピーに変わることはどこかのリンパ節で部分的にクラススイッチが行われているので、ますます免疫を抑制しなければしないほど、その後クラススイッチがしやすいという予兆になり、喜ぶべきことなのです。ワクチンと抗生物質と胃薬とその他成人病の薬以外のほとんど全ての薬は免疫の遺伝子の発現を抑えることによって、遺伝子を傷つけてきただけですから、この遺伝子の傷がどれだけであるかは神のみぞ知るであります。従って実際に今まで使ってきたステロイドやペンタサをやめて遺伝子の修復がどれだけ必要であり、従ってリバウンドがどのように、どれだけ出るかはやってみなければわからないのです。)

しばらくして、湿疹の症状のほかに、頭痛と吐き気、肩こり、身体のしんどさが度々起きるようになりました。この症状は社会人になってからも時々起きていたことだったらしく、最初は私にお話していなかったのですが、私の方から「最近、頭痛や肩こりはない?」と聞いたとき、正に症状が出ていたときだったので、とても驚かれていました。頭痛や肩こりは全てヘルペスが原因なのです。その証拠に血液検査結果でも、免疫を抑え続けてきたことによりヘルペスが通常数値の50倍にもなっていましたが、処方した薬(ベルクスロン錠)を飲むとすぐに頭痛や肩こりもなくなりました。

(ヘルペスウイルスが世界中に闊歩していることを初めて見つけ出したのも私です。どのようにして見つけ出したかについて述べておきましょう。もちろん私の病気に対する理論がこの発見のキッカケとなりました。私は常々述べていますように、病気は、つまり自覚症状は、免疫と異物との戦いにおいてのみ生ずるものであるという松本医学の根本原理から見つけ出したのであります。頭痛にしろ吐き気にしろ身体のしんどさにしろ、全て神経に関わる自覚症状です。ということは神経で免疫が敵と戦っている症状であるわけです。しかもこのような症状は免疫が抑制されている交感神経優位の戦いの間に生じるのではなくて、副交感神経優位の免疫の復活において見られる症状であることが分かったのです。つまり元気になった免疫が神経に潜んでいるヘルペスを見出し、それを殺すために炎症、つまり病気が生じたのです。それでは神経にいつまでも巣食っている敵は何でしょうか?それは優れた現代免疫学に従えばヘルペスウイルス以外にありようがないのです。

皆さん、めまい、耳鳴り、難聴を主な症状とするメニエール氏病をご存知でしょう。これはまさにストレスの後に免疫が回復し、内耳神経の支脈である前庭神経や蝸牛神経に潜んでいるヘルペスが免疫に攻撃されて炎症が起こり、メニエール氏病が起こるのです。それでは突発性難聴はどうして起こるのでしょうか?これもストレスがかかった後や、ハードワークを強いられた後や、睡眠不足があった後に起こるものです。何処でなぜ起こるのでしょうか?内耳神経の支脈である蝸牛神経に潜んでいるヘルペスを元気に回復した免疫が見つけ出し、殺そうとするために生じた炎症症状なのです。

それではなぜステロイドを入れるのでしょうか?まさに免疫の働きを抑えるためです。なぜ恐ろしいことなのでしょうか?それは敵であるヘルペスウイルスがステロイド点滴で免疫を完璧に押さえられている間に、ますます増殖させているからです。まさに病気を作っているのです。しかしどうして症状は良くなり、患者は騙されるのでしょうか?もちろん免疫の戦いができなくなると症状はなくなるからです。ちょうど自己免疫疾患などという病気はないことは私だけが知っているのではないのと同じ図式です。私が世界で一番頭の良い男ではないのです。だって彼らのやっていることは論理的にも臨床的にも破綻していることは誰でも気がつくのです。このような小学生でも理解できる壮大な嘘は、いずれは明るみに出ることでしょう。

それではなぜこのような嘘をつき続けるのでしょうか?これも私が答えを出しておきましょう。実はヘルペスと免疫の戦いにおいて見られる症状は、原因不明とされる症状のほとんどを占めているからです。私がヘルペスと診断して良くした症状の全てを思うままに書いておきましょう。頭痛、偏頭痛、顔面神経麻痺、三叉神経痛、耳鳴り、難聴、突発性難聴、熱性痙攣、熱中症、メニエール病、めまい、吐き気、立ちくらみ、車酔い、船酔い、慢性疲労症候群、脳脊髄減少症、脊髄空洞症、五十肩、四十肩、肩こり、首こり、更年期障害、加齢性黄斑変性症、ラムゼイ・ハント症候群、ベル麻痺、Bリンパ性白血病、寝汗、異常な汗かき、倦怠感、口内炎、口唇炎、口角炎、しわがれ声、慢性的な喉の詰まり・違和感、こむら返り、顎関節症、舌痛、歯周病、歯肉炎、筋肉の痙攣、目の結膜の痛み・違和感、目の奥の痛み、ブドウ膜炎、目の強膜炎、緑内障、自律神経失調症、関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症の筋肉の痛み、線維筋痛症の筋肉の痛み、漢方で梅核気といわれる喉の詰まる症状、熱の出ないあらゆる種類の腹痛、自己免疫性肝炎、悪性Bリンパ腫、キャッスルマン病、アルツハイマー病、パーキンソン病、てんかん、統合失調症、慢性活動性EBV感染症(CAEBV)、クローン病、潰瘍性大腸炎、あらゆる自己免疫疾患、いつまでも続く喉の痛み、慢性的な喉の詰まり・違和感、などなど、あげれば全ての原因不明といわれる病気の全ては、ヘルペスと免疫との戦いに症状に過ぎないのです。真実は常に足蹴にされているのです。彼らが上に述べたような症状はヘルペスによるものだという事を認めない限り、原因は分からないままに続くのです。それでは私の特別な目だけにこのような因果関係が見えるのでしょうか?もちろん無理です。それではどうしてこのような症状がヘルペスであることを私が発見することができたのでしょうか?答えを下に書きましょう。

私は20年以上もアレルギーのステロイド離脱によるリバウンド症状の全てを治してきました。その途上で無数の患者さんが“皮膚がピリピリする”“皮膚がヒリヒリして痛くて寝られない”“皮膚からリンパ液が出て寝られない”という症状の原因がヘルペスであることをまず知ったのです。この時に抗ヘルペス剤であるゾビラックスやベルクスロンなどを投与すると、その症状も消え去り、と同時に以上に述べた症状も消え去ることに気がついたのです。そのうちにアトピーでなくとも、以上の症状を持っている人も抗ヘルペス剤でよくなることに気がついたのです。しかも症状のきつい人は、単純ヘルペスや水痘帯状ヘルペスの抗体価を調べることによって、抗体価が高いという証拠も握ることができたからです。

それではこのような症状はどうしてはびこっているのでしょうか?それは医者が出す薬の全てが免疫を抑える薬であるからです。痛み止め、解熱剤、ステロイド、プロトピック、高価な生物製剤などの全ての薬はヘルペスにとって最高の食事であるのです。このようなヘルペス天国を生み出したのは間違った現代医療の責任であると断罪せざるをえません。しかしながら、このような様々な原因不明の症状が生まれるのは医者や薬だけの責任ではないのです。現代という資本主義における大人の金と地位の取り合いや、子供の場合は受験勉強によるストレスが多くなったためです。ストレスに耐え、頑張り続け、戦い続け、さらに負けないために、また鬱にならないために、自分の副腎皮質でどんどん副腎皮質ホルモン、つまりステロイドホルモンを大量に出し続けざるをえないからです。自分で作ったステロイドで免疫を抑えている間、ヘルペスはあらゆる感覚神経に増殖し、はびこっていくのです。

もちろんヘルペスウイルスは神経で増えるだけでは症状は出ません。症状が出るのは、ストレスが去り、その後に回復した免疫がヘルペスを見つけ出して戦いを始めだしたときに初めて症状が出現するのであります。実は免疫はヘルペスウイルスを殺しきることができないので、ヘルペスウイルスとの戦いは永遠に終わることはないのです。それはヘルペスウイルスは免疫が強くなればなるほど、神経の奥深くに退却をはじめて、ひっそりとあらゆる神経の神経節に身を潜めるからです。神経節に潜んだヘルペスウイルスは免疫には手が出せなくなるのです。ヘルペスはなんとずる賢いウイルスなのでしょうか。相手の弱みに付け込んで増殖は堂々と続けるのですが、相手の免疫が強くなればさっさと隠れ家に逃げてしまうというウイルスですから、エイズのウイルスとは違った意味でウイルスの王様といえます。まるでずる賢い人間のようです。)

その後も8月中頃までは、湿疹は出たり出なくなったりと症状が続きましたが、9月頃ではそのような症状も表れなくなりました。頭痛や肩こりもなくなりました。

(私の理論どおりに免疫のIgGからIgEへのクラススイッチが起こると同時に、ヘルペスを殺す戦いで見られた頭痛や肩こりも消えてしまったのです。つまりこの患者さんの体内のヘルペスが減ってしまったという事です。もちろんこっそり神経節に隠れているヘルペスウイルスはいるでしょうが。)

そして、今まで経験したこともないお通じの良さは現在でも毎日続き、粘液便、血便は漢方を始めてから全く出なくなりました。

(漢方の原料は植物の草・根・木の幹・木の皮で構成されていますから、大部分が繊維で成り立っています。繊維はセルロースからできており人体は消化吸収できないので、腸管の蠕動を便に排泄されるまで刺激し続けるので、腸管の動きが良くなり、その結果、快便となります。

女性は元来便秘になるべく運命づけられています。それは生理のときに子宮の平滑筋を激しく動かして、増殖した子宮粘膜をはがそうとするときに、腸管の平滑筋の蠕動も同時によくなるからです。この生理の期間だけ便秘が改善し、このときだけほとんど全ての女性の便秘もよくなるようになっているのです。逆に日ごろ便通のよい女性は、生理中は下痢になってしまうので、この間、栄養が十分に腸管から吸収されないという事になり、今ほど豊かでない物資が少ない過去においては、栄養不良になることを防ぐために便秘が女性に通有のものとなったのです。このために漢方煎じ薬を服用している女性の患者さんにはいつも大いに感謝してもらえるわけです。)

血液検査の結果も良好で患者さんに「もうすぐ治るよ。」と順調に完治へ向かっていることを伝えました。

(既に遺伝子を変えてしまった免疫の働きが、これから先の治療経過の中で免疫の遺伝子が修正され、再びリバウンドが出ることがあるかもしれません。しかしながらリバウンドで死ぬことはないので、死なない限り必ず免疫のクラススイッチは起こり、免疫寛容が起こり、化学物質である異物と共存できるように遺伝子が運命づけられているので、安心して治療を続ければよいのです。ただし、これにも1つ2つ条件があります。患者さん自身がリバウンドの辛さに肉体的・精神的に耐えられるかどうかということと、これに耐えられるだけの家族のヘルプが十分にあるかどうかであります。痛いからとか、高熱があるからとか、栄養状態が悪いからとか、夜眠れないからとか、しんどいからとか、気分が悪いとか、などの症状で人が死ぬわけではありません。極論すれば、人が死ぬのは息ができなくなったときだけです。そんな状況は膠原病の私の治療では起こりようがないのです。

全ての症状の原因さえ常に明確にしておけば、病気つまり症状はあくまでも免疫と異物との戦いの結果生まれたものであり、免疫が異物に倒されるということもなく、何も怖がることはないのです。現代医療は原因を究明せずに闇雲に医者も患者も症状だけのひどさにパニック状態になり、精神的にも症状が悪くなり、新たなる薬が加わり、さらに間違った医療が続けられ、ますます混沌の世界へと落ち込み、原因不明の病気にしてしまっているのです。

現代の免疫が戦うべき敵は4つしかないのです。化学物質・風邪のウイルス・ヘルペスウイルス・細菌だけなのです。この世には原因不明の病気などは何一つ存在しないのです。結局はほとんど全ての薬は人間の免疫の正しい遺伝子の働きをOFFにしてしまうので、異常にされた遺伝子を正常に取り戻し、と同時に免疫の遺伝子で4つの敵を処理していくのです。

このときに見られる免疫回復現象のひとつがリバウンドであり、このリバウンドは異常にされた遺伝子を正常に回復しつつある現象なのです。これを私は過去30年近くの臨床の中でやってきたことです。私の治療を受ける限り、必ず徐々に変えられた遺伝子を修復する遺伝子が力を発揮し、必ず病気が治るように運命づけられているのです。この際に見られる様々なリバウンド現象をいかに乗り切らせてあげるかが私の仕事となるのです。常に患者さんに死ぬような病気ではないと伝えて励まし、真実を語り続け、免疫を上げる中国医学の全てを駆使し、患者さんの免疫をヘルプしてあげることを伝え、心の免疫を上げてあげることが私の仕事なのです。ただ残念なことには、異常になった組織の遺伝子の数が多大であり、かつ異常になった遺伝子を修復する修復遺伝子も異常になれば、正常な組織を取り戻せないという悲劇もあるのです。しかし息ができないという事がない限りは絶対に死ぬことはないと保証できるのです。

現代医学の致命的な欠陥は、正常な生命の働きの全てを支配している遺伝子を悪者扱いにしている点にあります。とりわけ病気に関しては、異物と戦うためにONになった正しい免疫の遺伝子をさらに痛めつけることをやり続けるために、治るべき病気も治せないどころか、さらに正常な遺伝子を傷つけ、新たなる病気を作っているという恐ろしい過ちを犯している点であります。この事実は私だけが気づいている訳ではないのです。たとえ学者が知っていて明々白々の真実であっても口に出すことはできないのです。残念です。

近頃、私は強く思うことがあります。医者ほど楽な仕事はないと。それは医者の仕事は患者の免疫がやってくれるからです。また、医学ほど簡単な学問はないと。なぜならば、真実だけを明らかにするだけでいいからです。つまり病気の原因は簡単に特定できるし、治すのは患者自身の免疫でありますから、医者は患者の免疫を信じる限りは簡単に病気を治す事ができるからです。私がほとんどあらゆる難病を治す事ができるのは、患者の免疫の遺伝子の発現の邪魔をしていないからだけなのです。いかなる病気も医者が手を出していない病気である限り、リバウンドが起こりえないので苦労は何もする必要がないのです。

ただ患者さんの免疫を信じることができるにはいくつか条件があります。それは、自分の心でストレスホルモンであるステロイドホルモンを出し続けないことと、肉体のハードワークをしすぎてストレスホルモンを出しすぎることがない2つの条件であります。これは医者としての仕事よりも、患者さん自身の仕事になってしまいます。ところが、現代資本主義社会は生きるためにますます複雑で利害が絡み、競争が激しくなっていくので、免疫の働きを妨げるストレスで満ち溢れています。人が幸福になれるよりも不幸になる条件が満ち満ちています。世界中がグローバル化し、生き続ける為に金銭獲得競争がさらに激しくなっていきます。豊かであった日本も中国をはじめとする後進国に追い上げられています。何もこれは日本に限ったことではありません。ヨーロッパやアメリカなどの先進国も金儲けの経済がおかしくなりつつあります。だからこそ世界中に撒き散らされた化学物質と、文明社会に特有なストレスのために膠原病がはびこっています。

生命科学が目標としているのは遺伝子を解明し、金儲けをするためでありますが、残念ながら遺伝子の全てを解明することはまず不可能でしょう。最近、人間の30億対の塩基配列は解明されましたが、これはあくまでも静止している塩基の配列を決めただけであって、機能的で、かつダイナミックで、かつ有機的な遺伝子の働きについてはまるで何も解明されていないのです。遺伝子はDNAでできていますが、DNA自身が遺伝子ではないのです。DNAの中には遺伝子でないDNAが人間のような60兆個ものの多細胞生物においては半分以上を占めているといわれています。遺伝子があってもその遺伝子をONやOFFにするのには別の因子がいるのです。その因子もDNAでできており、このDNAが集積している領域を調節領域と呼んでいます。この領域には遺伝子とは違ったDNAがゴマンとあるのです。

この調節領域のDNAの働きを原理的に解明することは極めて難しいのです。それこそ環境の変化によって人間が生き続けるために、瞬時に遺伝子をONにしたりOFFにしたりする自由自在な対応をしなければならない調節領域のDNAの働きを解明することはほとんど不可能だと考えております。さらに、遺伝子や遺伝子を調節する領域のDNA以外に、イントロンといわれる意味のないDNAについても解明していかなければならないのです。さらに遺伝子や調節領域のDNAとは違って、エピジェネティックスといわれる遺伝子ではない働きもDNAには含まれていることが分かっております。これらの全てのDNAの意味が仮に完全に見つけられても、理解することは許されても、それらを変えようとすることは絶対に許されないことなのです。38億年かかってDNAが進化してきたのですが、このDNAを短期間で変えようとしても必ずDNAや遺伝子の修復作用によって元に戻るか、そうでなければ異常になるか、細胞が死に絶えるか、ガンになるかのいずれかになる運命が待ち控えているからです。ちょうど薬で調節領域や遺伝子のDNAを変えることによって、治療と称して間違った新たなる病気を作ることと何も変わらないのです。それをさらに深刻にするだけなのです。人間の知恵は38億年の神なる時間には勝てないのです。科学は万能であるように言われていますが、今の科学はせいぜい要素還元主義的なレベルで終わっているのです。個々の要素を一緒に考えたときに、互いの要素がお互いにどのような作用を及ぼし合うのかを知ることは不可能なのです。ましてや生命という瞬間瞬間に変化しつつあるダイナミックな要素を全て正しく何一つ間違いなく理解することは不可能であるからです。人間の知恵は静止的な分析能力は優れていますが、動的に有機的に瞬時に総合しきることは不可能であるからです。生命は瞬間瞬間に変化している動的な存在ですから、人間の頭脳を超えた存在であるからです。ましてやそのような存在は遺伝子も瞬間瞬間の命令によって動いているものですから、瞬間瞬間を完璧に認識できないのに、それを変えることによって病気を治していると思い込むことは傲慢以外の何者でもありません。

ここに一つの例があります。漢方を科学することができるかという問題です。つまりなぜ漢方は免疫を上げるのかという問いであります。私は10年かけて漢方の研究で医学博士号を取得しましたが、結局何が分かったかというと、総合医学自然医薬品である漢方を科学できないという事でありました。それは、漢方は多くは何十種類の生薬から成り立っていますから、何が免疫を上げているのか分析できないのです。まずひとつひとつの生薬の成分を分析することが不可能であることが第一の難点であります。従ってひとつひとつのどの成分が免疫に寄与しているかがわかりません。ふたつめは、成分の分析が不可能な生薬を混合して煎じるときに、どのような成分が抽出されているのも分かりません。かつ個々の成分が煎じている間にどのような化学反応を起こすことによって、人体の免疫にどのような作用を及ぼすのかも分かりません。ましてや様々な生薬を混ぜれば混ぜるほど、ますます漢方薬は不可解なものとなります。従って漢方は永遠に経験医学の枠から出ることは不可能でしょう。ただひとつ臨床的に実証できることは免疫を上げることができることです。

今恐ろしい時代が近づきつつあります。科学の名において人間の遺伝子を変えて人間でなくしてしまおうという意図なき過ちです。これはちょうど科学が核分裂や核融合の原理を利用して、原子爆弾や水素爆弾などの核兵器を作って人類を破滅の危機に瀕させていることと同じことなのです。人間はいずれにしろ欲にまみれた愚かな存在です。人間は必ず傲慢な大脳によって変えてしまった遺伝子の復讐を受け、人間が滅びることになるでしょう。)

いよいよ次でラストです!脱線しまくりましたが全て大切な事なので頑張って着いて来て下さい。以下に続きを載せておきます。
潰瘍性大腸炎、クローン病完治の症例報告Part39-⑦(コメントあり)

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