潰瘍性大腸炎・クローン病 症例報告

潰瘍性大腸炎、クローン病完治の症例報告Part19(コメントなし)更新2022.4.5

投稿日:2022年3月30日 更新日:

症例報告45例目

完治された病名1)潰瘍性大腸炎

患者:20

中学生の頃から腹痛と下痢に苦しみ、自宅の近くの内科病院で検査を受けて潰瘍性大腸炎であると言われました。その病院で処方された潰瘍性大腸炎の薬とステロイド薬を飲んでいましたが、症状は全く改善されず、それどころかステロイド薬の副作用で顔がむくむようになりました。

そんな時、母親がインターネットで潰瘍性大腸炎のことを調べていて松本漢方クリニックのことを知り、九州の自宅から藁にもすがる思いで遠路はるばる受診されました。その頃の症状は、腹痛が酷く出血の量もかなり多く、出血のせいで貧血にも悩みました。最初は、漢方薬を規定回数飲むことが難しくなかなか飲めませんでしたが、だんだんと飲めるようになり、症状が改善していきました。

高校1年、2年の時は、腹痛で学校を休むことが多く、出席日数は進級できるギリギリでした。しかし、高校3年になる頃には、欠席日数が減り、次第に勉強にも手がつくようになりました。高校3年の後半は普通の生活ができるようになっていました。

現在、大学を目指し浪人中ですが、集中して勉強できるようになりました。大学受験でまたストレスによりリバウンドが起こると思いますが、生き方を見つめ直し、頑張り過ぎない、他人に嫉妬しないように心がけてストレスをかけすぎないように気を付けてもらっています。

症例報告46例目

完治された病名1)潰瘍性大腸炎

患者:21歳、男性

潰瘍性大腸炎と診断されたのは2015年4月のことです。高校卒業して就職し転職して2ヶ月たったころでした。大きなストレスから解放され、やっと落ち着き始めた頃に下痢をするようになり、初めは『ウィルス性腸炎』と診断され、整腸剤などを飲んでおりましたが、良くならず血便となり大病院で検査し、全腸型の潰瘍性大腸炎と診断されました。その時のショックは計り知れませんでした。

母親はその後すぐにインターネットの情報を読み漁りましたが、息子さんの将来を考えると涙することしかできませんでした。難病であることはどこにでも書いてありましたが、何が良くて何が悪いと言う情報はさまざまでした。潰瘍性大腸炎と診断されてから3日後、当院で治療を受けて完治された方のブログに出会い、次の日には松本漢方クリニックへ来院されました。

潰瘍性大腸炎は以前にも述べたように、医者にステロイドを投与されるか、強いストレスに対抗しようと患者さんの体の中で副腎皮質がステロイドホルモンを出し続け免疫の細胞の中に直接入っていき、ステロイドがDNAの転写酵素に影響を与え、IgGからIgE抗体への遺伝子のクラススイッチができなくなってしまい、ストレスから解放されてホッとした時に今まで抑制されていた免疫細胞が活性化し、化学物質を殺しのIgG抗体が働いて潰瘍性大腸炎の症状が起こったのです。つまりストレスによって潰瘍性大腸炎の症状が出たことによって患者さんの生き方、心構えを変えなければならないとSOSを出したのですね。

漢方を飲み始めてすぐ便秘になり、1ヶ月後にはリバウンドがきました。腹痛と下痢と血便によりベッドとトイレを往復されましたが10日くらいで症状が落ち着き始めました。それからはひどいリバウンドは起こりませんでしたが、腹痛が続いたり、血便が出たりと良くなったり悪くなったりを繰り返しながら1年たちました。

抗ヘルペス薬と煎じ薬二種類(三種類のときもありました)お灸と、週1回の漢方風呂を続けてもらいました。煎じ薬の苦みとお灸の熱さと煙に耐えて治療を続けてこられました。

1年後、大病院で内視鏡検査を受けてみると結果は盲腸、上行結腸、横行結腸は血管透見像消失。下行結腸、S状結腸、直腸は正常になっていました。担当医からは「右側半分は悪くはなってないけどあまり変わらずで、左側半分は良くなりましたね」と言われました。確実に良くなっていることがわかり、ますます当院での治療に専念されましたがあまり頑張り過ぎないようにゆっくり体と心を休みながら治療に頑張ってもらいました。その後は完治され、当院にはもう来られていません。

症例報告47例目

完治された病名1)潰瘍性大腸炎

患者:26

2010年くらいにトイレで便を拭く際、紙に鮮血がつき驚いたのが始まりでした。その時は内核痔からの出血かと思い放置していました。しかし年々出血の頻度と量が増えるのと同時におならが臭くなり、おかしいなと思い始め、2013年に地元の有名な肛門科へ診察されました。患者さんは事前にインターネットで調べ最悪の場合、潰瘍性大腸炎であると言われる覚悟で受診され、一応肛門科で内視鏡検査を受けた結果、やはり非常に軽度の潰瘍性大腸炎の可能性が高いとの診察結果が出ました。

インターネットで調べこの病気は一生治らない花粉症のような病気であり、薬を飲み症状を抑えながら付き合って行くしかないとの情報を得ていました。内科医からの説明も患者さんが調べた内容と同じでした。ただし患者さんは小学校と中学校の授業で人間には免疫があり自然治癒するチカラがあると教えられていた為、一生薬を飲み続けるのは変だと思いました。

『潰瘍性大腸炎完治』などのワードを使い更にインターネットで詳しく情報収集を行いました。その結果、松本漢方クリニックに行った方のブログを見つけました。しかし当時通院するには遠いのとコストがかなりかかるという2つの理由により松本漢方クリニックの漢方のレシピを調べ自力で漢方の勉強をして、地元の漢方薬局に薬を依頼しました。

漢方や免疫に対し何の知識もなく、漢方と言えばゆっくり効果を出しながら症状を治していくというイメージがあった為、1年半ほど続けました。しかし患者さんの知識と信頼が薄い漢方薬局の先生の意見で続けることに疑問を覚えました。さらに痔ろうを発症し症状が悪化しているように感じたり、結婚を意識する歳になり焦りが出始めました。以上の背景により私の松本漢方クリニックのところに行こうと決意し通院を始めました。

(2015年11月8日通院開始時の症状)
①軽い下痢(状態:ペースト状排便頻度:一日1回か2回)
②下血(真っ赤な血が紙につき、たまに便器の水が少し赤くなる程度)
③頭皮、首、腕などの痒み
④痔ろう(痛みなし、いぼ痔のような腫れ有)

(2016年1月31日の症状)
①非常に軽い下痢(状態:やわらかめな棒状排便頻度:一日1回か2回)
②下血(一週間に3回ほど極薄いピンクの血が紙につく程度)
③かゆみ無し
④痔ろう⇒大腸の炎症が少なかった為、腫れ痛みなどはほぼ無し

首にアトピーを発症しては収まるというのを3回くらい繰り返し、その都度症状が少しずつ良くなっていきました。今では、普通の便が出るようになり出血も止まって痔瘻の痛みもなくなりました。今では当院に通われておりません。

症例報告48例目

完治された病名1)潰瘍性大腸炎

患者:21歳、男性

身体に異変が起き始めたのは2015年2月の半ば頃でした。就活を目前に控えた大学3年生の時でした。ある日、血の付いた少し下痢気味の便が出ましたが、たまたまお腹の調子が悪いだけですぐに治るだろうと思い、そのままにされていました。しかし、お腹の違和感は続き、翌日にはほぼ血まみれの軟らかい便が出ました。さすがにまずいと思い、近くの肛門科へ行くことにしました。

初めてのお尻の触診は激痛でした。そして「痔じゃないね。大腸の方に原因がある。大きい病院に紹介状を出そう。」痔かと思っていたので大変衝撃を受けました。その日はじめてご家族に相談しました。深刻なことだったので言い出すのに勇気がいりました。

それから数日後、近くの大きな市立病院でいくつかの検査を受けました。内視鏡検査の前に飲む下剤が不味くてすごく辛い思いをされました。「潰瘍性大腸炎の可能性が高いです。」と思いもよらない大きな病気であることを告げられました。そして「ほぼ完治できない難病に指定されています。」「酷くなる時期と治まる時期があって、薬を飲み続けて治まる時期をなるべく長くしていくのが今の治療法です。」という説明を受けました。それまでは健康で薬や病院とは無縁だと思っていたので、自分が一生治らない病気にかかったと言われてもすぐには信じられず「なんとかして治らないだろうか」と心のどこかで願っていました。それまでの当たり前の日常が遠のいていくような気がしました。

ペンタサ錠とビオスリー配合薬を処方され、毎食前に飲んでいました。薬を飲むまでは切れの悪い便が1日3~5回程あり、便に血が混じっていましたが、錠剤をもらってからは免疫が抑制され見かけ上の症状がなくなり徐々にトイレの回数が減り、日常への支障は軽減しました。しかし健康な便と言える状態までにはなりませんでした。また、日ごとのばらつきもありました。ひどいときは急に下痢が来て、下着を汚してしまったことも数回ありました。

「“潰瘍性大腸炎は治せる”と言っているお医者さんがいる」と母親がインターネットで調べて見つけ出しました。市立病院では一生治らないと言われたのに対し、当院は完治を宣言しているので行くことを患者さんに勧められました。

しかし、患者さんはにわかには信じられず「すぐに行こう」とは思いませんでした。なにより、その時は市立病院で言われたことをそのまま鵜呑みにされ「大きな病院の先生が言うのだから、言われた通りにするしかない。」と何も疑うことをせず、他に治せる方法を探そうなどとは思いつきもしませんでした。

ペンタサを飲み始めて約3ヶ月経った6月の初め、試しにということで松本漢方クリニックに行ってみることにしました。医院の独特な空気と漢方煎じ薬の匂い、さらに特に一番強烈だったのは現代医療は38億年かけてできた病気を治す素晴らしいシステムである免疫細胞を抑制し、むしろ病気を作って増やしていると説明を受けて大変驚愕されました。しかし、西洋医薬の服用を止めて免疫を抑え込むのをやめて、本来持っている自分の体の中にある免疫力を高めて病気を治すということに納得し、当院での治療を開始しました。診察後に鍼灸を受けると少し体がポカポカ、すっきりして軽くなるような不思議な感覚になりました

漢方煎じ薬と抗ヘルペス剤とお灸を毎日続けてもらいました。また、患者さんは2年前からニキビが出てきていたので塗り薬の紫雲膏と中黄膏も処方し一緒に塗るように指導しました。

当院に来る少し前に皮膚科に行き、ニキビの塗り薬を使いましたそうで、1度治まった後、しばらくしてまた出てきました。ニキビも免疫が化学物質を外へ出そうとするときの症状であって、これを薬で無理やり抑えると悪いものが体内に残ったまま溜まっていき、薬の効果が切れて免疫が活性化された際にさらに症状が悪化または肌以外の腸や関節に炎症が出てきてしてしまうのです。

早速それまで飲んでいた錠剤は全てやめ、漢方薬と抗ヘルペス剤に切り替えました。最初は苦くてシロップを入れないと飲めませんでした。煎じるのも手間がかかるし、錠剤のほうが楽でいいやと思うこともありました。しかし一生、薬に依存して病気の悪化におびえながら生きるのと、しばらくの間だけ耐えて健康な体を取り戻すことのどちらがいいかを比べ、考え直しました。

薬を変えたことでリバウンドが起こり、体に大きな変化がありました。便は多い日で8回ほどになり、食後は必ずお腹がグルグルと鳴りトイレへ駆け込みました。便器の中が一面真っ赤になる下痢が出たこともあります。発症当初と同じかそれ以上の辛さでした。「悪いものを出し切っているんだ」と思いなんとかやり過ごしました。

しかし1週間もしないうちに回数は減り、日常生活が脅かされることはほぼなくなりました。1ヶ月もすると便に少し血はついているもののほとんど1日1回のペースになり、おなかの違和感・痛みなどもなくなりました。ちょうど就職活動の時期でしたが、下痢や腹痛が原因で活動に支障が出たという記憶は特にありません。

漢方薬を飲み続け3ヶ月ほど経ったある日、血の付いていないきれいな便が出ました。母親と2人で喜んだそうです。その後もほぼ快便といっていい状態になりました。私は一度便秘になると完治の合図だと説明しました。今のところはほとんど毎朝出ています。便のサイクルは潰瘍性大腸炎発症前よりも良くなっていました。漢方煎じ薬は食物繊維が豊富ですから便秘の人は快便になるのです。

10月には漢方をニキビによく効くものに変えると徐々にニキビ跡が薄くなってきました。今では以前よりもきれいな肌になっています。

私は「必ず治る」といつも患者さんに言います。その言葉に多くの患者さんは心強く感じ、希望を持てることができたと言われてきました。もし言われるままに市立病院にかかり続けていたら、どうなっていたでしょうか。きっと何も改善されず、漠然とした絶望の中で過ごしていたでしょう。

また時間に融通が利きやすい大学生の時期に病気にかかったこと、発症からあまり経たないうちに松本漢方クリニックにかかり、薬を漢方薬に切り替えたこと、家から松本漢方クリニックが比較的通いやすい距離であったことなどの幸運が重なり、患者さんが受けた苦痛は同じ病気の他の患者さんに比べると軽いもので済みました。ストレス社会のため、潰瘍性大腸炎やクローン病や関節リウマチなどの自己免疫疾患の患者は増加傾向にあります。 何度も私が言った「自分の病気を治すのは自分」という言葉を肝に銘じ、病気の完治後も患者さん自身の生まれ持った免疫力を大切にする生活を心がけています。あまり頑張り過ぎるとまた症状がぶり返すのでストレスを溜め過ぎないように気を楽にして免疫を抑制させない生活を送られています。

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