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アルツハイマーを含む認知症も、全てヘルペスが原因である 2019.12.13更新

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 アルツハイマーを含む認知症も、全てヘルペスが原因であることをオプジーボの副作用から証明していきます。

 認知症のうち、50%はアルツハイマー型認知症で、20%がレビー小体型認知症、15%が血管性認知症であり、これらは“三大認知症”といわれ、全体の約85%を占めています。脳の細胞が潰れるのは全てヘルペスが原因であり、どの大脳の部位の細胞がヘルペスによって破壊されたかによって病名が変わるだけです。もちろんパーキンソン病もヘルペスによるものと考えています。

 私は16歳から原因不明の病気で悩みました。それが若年性アルツハイマーであることが分かり、本格的に治療を始めたのは、症状がひどくなった70歳からであります。今でもこのように論文を書けているのは、大量の抗ヘルペス剤を服用しているからです。50年近く続いた自分の病気を診断し、治療できるようになったのは医者になったからですが、私自身の人生は“人類に最後に残された病気は全てヘルペスであることを証明する”ことに費やされたと考えています。

 さて、アルツハイマーを含む認知症の全てに見られる症状は、大きく2つに分けられています。一つ目は中核症状と、二つ目は周辺症状であります。

 なぜ中核症状というのでしょうか?中核という意味は、核心であり、物事の中心にある重要な部分のことです。つまり、脳組織の中で中心となる機能を果たしている脳細胞のことです。この中心になる中枢神経の脳細胞は1兆個あります。しかもこの1兆個は、記憶力のみならず思考力、論理力、審美力、判断力、実行機能、認識能力、言語能力、問題解決能力、時間や場所や季節などを見て当てる能力(見当識能力)、簡単な行為ができる力など、様々な機能を持つ細胞に分かれています。これらの機能を果たす細胞が一つでも欠けてしまうとアルツハイマーのみならず認知症になるのです。

 それではこのような人間としての最高の機能を果たしている細胞を殺すのはなんでしょうか?まさにヘルペスウイルスであるのです。アミロイドベータ(Aβ)では決してないのです。ヘルペスなのです。ちなみにオプジーボはヘルペスが感染したガン細胞を直接殺すと同時に、ガンでないヘルペスが感染した脳細胞をも殺してしまったのです。その結果、脳の中核症状が現れたのです。従って中核症状は、正しくは、キラーT細胞によるヘルペス性脳細胞殺し症状というべきか、もう一つのヘルペス性細胞変性死症状というべきであります。

 次に周辺症状についてですが、なぜ曖昧な周辺症状というのでしょうか?周辺とはどういう意味でしょうか?周辺とは、中心より離れた周りの周囲のことですが、中心にある脳の機能がなくなったために、その影響を受けた患者の性格や心理や感情が表面に症状に出ることを言うのです。何故ならば、脳には性格や人格や心理や感情を決める脳細胞は何もないからです。従って周辺症状というのは、まさにアルツハイマーの本質的な症状ではないので、言い得ているのです。根本的(中核的)にはアルツハイマーの原因は、ヘルペス性脳細胞変性死であり、中核である脳細胞の機能がなくなったために中核症状が出現し、かつ中核症状の影響を受けた人間が、外部から見て観察される症状が周辺症状なのであります。

 近頃は、周辺症状の代わりに、もっとわかりやすい行動・心理症状という言葉が使われます。英語で“Behavioral and psychological symptoms of dementia”と書き、略してBPSDと呼ばれるようになりました。Behavioralは行動の、psychologicalは心理的な、symptomsは症状、dementiaは、本来は(アメリカでは)痴呆という意味でありますが、例のごとくカッコ良い言葉である認知症と訳しています。この訳も本当は大間違いです。正しい訳は不認知症ですね、アッハッハ!

 中核症状で一番中心的なのは、記憶障害ですね。まさにガンでない老人がアルツハイマーの初発の記憶障害は、ヘルペスに感染した記憶に関わる海馬の脳細胞が細胞変性死を起こすことによって生じたのです。混乱されないために付け加えて説明しておきたいのですが、オプジーボを使った時には副作用として認知症が出たりするのは、キラーT細胞が脳の海馬の細胞に感染したヘルペスもろとも殺してしまったためなのです。言い換えると、ヘルペス感染細胞が死に絶えるには2つあるということです。一つはヘルペスによる細胞変性死であり、二つ目はオプジーボによって元気が出すぎたキラーT細胞が、ヘルペスが感染した脳細胞を殺すという2つの方法があるということを確認してください。

 さて中核症状については既に少し述べましたが、もっと具体的に詳しく復習しましょう。脳の細胞がヘルペスによって殺された結果、脳の機能が低下することによって以下のような直接的に生じます。

 1)記憶障害 認知症では一番早くから見られる障害であり、新しいことを覚えられなくなり、聞いたばかりのことや、したばかりのことを記憶することが難しくなります。さらに覚えていたことも忘れることになります。しかしながら自分の子供の頃の記憶や昔の出来事は比較的覚えています。

 2)見当識障害 現在の年月や時刻、自分がどこにいるかなど基本的な情報などがわからなくなります。自分と他人との関係性もわからなくなります。

 3)理解と判断力の低下 理解するのに時間がかかり、目に見えないものが理解しにくくなります。善悪の判断もつきにくくなります。

 4)実行機能障害 物事を行う時に計画を立て、順序よく効率的に行えなくなります。何かをする時に必要な情報を統合して実行することができなくなります。

 5)言語障害(失語) 失語とは、言葉を忘れたり、正しく言えなかったり、言い違いをすることです。自分の思いを表現したり相手に伝わるように話すことが難しくなります。

 6)失行 失行は、身体能力と行う意思はあるにもかかわらず、かつて習得した運動課題を意図的に行うことができなくなった状態です。日常的に行なっていた動作や物の操作ができなくなります。

 7)失禁 失禁とは、大小便を抑制できずに漏らしてしまうことです。

 8)失認 自分の身体の状態や、自分と物との位置関係や目の前にあるものが何かなどを認識することが難しくなります。例えば半側空間失認では、自分の身体の左側とか右側が認識できない状態です。

 次に、周辺症状(行動・心理症状)についても具体的に書きましょう。脳細胞が消滅したために、脳の機能が低下したり消失した影響で、人によって異なる様々な症状が出ます。そして患者の性格や心理状態や、患者を取り巻く環境や育ち方や教養や文化などによって、様々な違った症状が出てくるのです。1)妄想、2)抑うつ、3)興奮、4)徘徊、5)不眠、6)幻覚、7)意欲の低下などの症状が出現してくるのです。

 従って、上記の中核症状と周辺症状とが相重なったものがアルツハイマーの症状となるのです。従って、個人によって症状は様々でありますが、その症状の重症度と発症の時期と罹病期間を組み合わせてⅠ)軽度(初期)、Ⅱ)中等度(中期)、Ⅲ)高度(末期)の3つに分けられます。それぞれの段階で見られる症状を列挙しておきましょう。

 Ⅰ)軽度アルツハイマー型認知症(発症から1~3年)この段階でアルツハイマー病と診断されます。アルツハイマー病が進行するにつれて、記憶障害は悪化し、他の認知能力の変化がはっきりとしてきます。以下のような具体的な変化が見られるので、同じ内容を繰り返すようですが、最後に記載しておきましょう。何故ならばアルツハイマーというのは、様々な具体的な症状が出ます。しかしながら具体的にアルツハイマーの重症度を認識することは難しいからです。アルツハイマーだと思われる人が身近におられるかどうかを、下記の文章を読んで勉強してください。

 1)迷子になる、2)お金の取扱いや請求書の支払いに問題が生じる、3)質問を繰り返す、4)普通の日常作業をこなすのに時間がかかるようになる、5)判断力の低下、6)物をなくしやすく、おかしな場所に置き忘れたりする、7)感情および人格の変化8) 時間の見当識障害(日時がわからなくなる)

 中核症状としては、近時記憶の障害(他の刺激を受けた後まで、新しいことを覚えておくことができなくなる)、実行機能障害(抽象的な思考や、複雑な行為の計画・実行・中止ができなくなる)、時間の見当識障害(日時がわからなくなる)

 周辺症状(行動・心理症状)としては、やる気、自発性の低下(アパシー)、物盗られ妄想が起こります。

 Ⅱ)中等度アルツハイマー型認知症(発症から5〜9年)

 言語や論理的思考、感覚処理および意識的な思考を制御する脳の領域に障害が起こります。

 1)記憶障害や錯乱が悪化する、2)家族や友人を認識しにくくなる、場所、人物の見当識障害(今いる場所や、自分が誰なのかわからない)、3)新しいことを覚えられない、4)複数の手順による作業、例えば着替え等が困難になる、失認(対象を認識できない)、6)幻覚、妄想およびパラノイアが見られる。パラノイアとは、ある妄想を始終持ち続け、妄想の主題は、誇大的で、かつ被害的で、かつ恋愛的なものなどさまざまあります。日本語では偏執(へんしゅう)病とか、妄想症と言います。7)衝動的行動

 中核症状としては、遠隔記憶(数年から数十年の記憶)の障害、場所、人物の見当識障害(今いる場所や、自分が誰なのかわからない)、失認(対象を認識できない)、失行(簡単な行為ができない)、失語(言語使用ができない)

 周辺症状(行動・心理症状)としては、鏡兆候(鏡に映った像を自分と認識できない)、徘徊、迷子、興奮、多動があります。

 Ⅲ)高度アルツハイマー型認知症(発症から10年〜)

 他人とコミュニケーションをとることができなくなり、自身の世話を他人に完全に依存するようになります。最終的には、身体機能の低下に伴い、ほとんどをベッド上で過ごすか寝たきりになる場合があります。よく見られる症状は以下の通りです。

 1)コミュニケーション能力の喪失、2)体重減少、3)痙攣発作、4)皮膚感染症、5)嚥下困難、6)うめき声をあげる、7)睡眠時間の増加、8)排便・排尿障害

 中核症状としては、記憶障害(全般)、人格の変化、失外套症候群(寝たきりで行動・発話がない)。失外套症候群とは、英語で“Apallic syndrome”といい、大脳皮質の損傷によって大脳皮質の機能が完全に失われてしまった状態です。眼球運動、体動、発語が障害されます。睡眠と覚醒の調節は保たれ、通常通り起床することは確認できますが、この状態でも、刺激に対する反射は残っていますが、自身が置かれた状況の把握や自発的な行動は全く出来なくなっています。アルツハイマーでは大脳皮質の機能がヘルペスによって完全に失われてしまったからです。

 周辺症状(行動・心理症状)としては、不潔行為(便をさわる)などがあります。 みなさん、一度アルツハイマーを発症してしまうと、なぜ重症度がだんだん高度になっていくのでしょうか?さらになぜ罹病期間が長くなればなるほどアルツハイマーの症状がひどくなるのでしょうか?2つの理由があります。脳には既に述べたように1兆個の細胞があり、それぞれの脳細胞に特有な中核機能を持った脳細胞が、一度ヘルペスによって脳細胞が破壊されると二度と再生できないことが一つ目の理由です。二つ目は、免疫が落ちるばかりの老人は、ヘルペスを殺しきることが不可能であるどころか増殖するばかりで、次の脳細胞に感染していくからです。時間が経てば経つほど、さらにヘルペスによって脳神経細胞は細胞変性死やキラーT細胞に殺されたり潰されたりする脳細胞が多くなっていくので、脳の機能障害がひどくなり重症度が強くなっていくのです。言い換えると、時間が経てば経つほど、その脳の機能障害が修復されないで蓄積していくので、アルツハイマーの症状がどんどんひどくなっていくのです。一度、アルツハイマーと診断されると、抗ヘルペス剤で抑制し、かつ漢方煎じ薬でヘルペスを殺さない限りは絶対に進行を止めることはできないのです。

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