「 投稿者アーカイブ:matsumoto25 」 一覧

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核酸とToll様受容体/Toll like receptor(TLR)の仕事について 2019.1.10 更新

2018/12/31   -コラム

前回は、ヘルペスウイルスが人体の免疫系の裏をかくための4つの機序をまとめましたが、それだけでは十分理解できないと思いますので、今日はヘルペスウイルスがどのようにして人間の免疫を逃れるのか、もっと詳しく …

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なぜヘルペスが免疫から逃れることができるのか 2018.12.28更新

2018/12/29   -コラム

「なぜヘルペスが免疫から逃れることができるのか」について5年前に書いた論文がありますが、それから現在までに、全世界の免疫学者が明らかにした研究成果をもとに、どのようにしてヘルペスが宿主である人間の免疫 …

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オプジーボについて_その2 2018.12.21更新

2018/12/21   -コラム

私のこの論文のテーマの一つである「オプジーボはなぜ取り返しがつかない副作用を起こすのか」を理解するために、絶対に必要な3つの条件があります。しかも、世界中の医者の誰一人も気が付いていない3つの免疫学の …

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オプジーボについて_その1 2018.12.13更新

2018/12/06   -コラム

まず、ノーベル賞を受賞された本庶佑先生がおっしゃられていたように、オプジーボは免疫の働きを利用した全く新しいタイプの抗ガン剤であり、かつガン治療薬において細菌病原体に絶滅させた嚆矢となったペニシリンと …

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リンパ球はどのようにして炎症巣まで運ばれるのか 2018.11.22更新

2018/11/22   -コラム

11/8更新分では、自然免疫の血球の代表である好中球がどのようにして血管から炎症巣まで運ばれるかということを詳しくしました。今回は高等免疫の血球の代表であるリンパ球(Bリンパ球とTリンパ球)がどのよう …

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免疫細胞が炎症巣に出ていくためには? 201811.8更新

肝臓の細胞で蓄えられているレチノール(ビタミンA)は、胆汁酸によって小腸に運ばれ、小腸の壁(粘膜固有層)の中にいる樹状細胞(樹枝状細胞)がレチノイン酸を作るのに必要な原料となるのです。もう一度復習して …

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レチノイン酸と腸管の免疫寛容について 2018.11.8更新

レチノイン酸はビタミンAの代謝産物であり、このレチノイン酸が腸管の樹状細胞から作り出され、Bリンパ球からIgAの産生を促進します。さらにレチノイン酸が腸管にいる形質B細胞にIgAを分泌させたあと、他の …

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IgAがどのように腸管にいる細菌と共存しているか 2018.11.1更新

免疫グロブリンの中に含まれているIgAが腸管免疫の中でどのように腸管にいる200兆個の細菌と共存しているかという話をしましょう。 まずIgGとIgAはどこが違うのでしょうか?いつもいつも言っていますよ …

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免疫グロブリン(immuno globlin)とは何か? 2018.11.1更新

2018/11/02   -コラム

まず、何のために免疫は抗体を5種類も作ったと思いますか?抗体は細菌やウイルスを殺す特異的なIgGだけで十分ではないかと思いませんか?残念ながら生命が生き続けるためには敵を殺すだけでは生き延びることはで …

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共生細菌が粘膜固有層に侵入するとどのように対応するのか 2018.10.26更新

今日は、commensal bacteria(共生細菌)が、腸腔内から腸管のLamina propria(粘膜固有層)に紛れ込んだりした時に、どのように対応するのかについて話しましょう。左下の絵を見な …