アレルギー性鼻炎結膜炎 慢性頭痛 片頭痛・習慣性頭痛

片頭痛・慢性頭痛完治の症例報告Part1(コメントあり)更新2023.10.15

投稿日:2023年7月28日 更新日:

症例報告1例目

完治された病名1)蕁麻疹2)頭痛3)アレルギー性鼻炎

患者:40歳、女性

この方も交通事故のために頚椎の一部がずれて血管神経が過度に刺激され、血管の過剰収縮と拡張によって慢性頭痛が生じていたのです。私と同じ病気だったのです。ですがこの患者さんが当院に受診することになったきっかけは頭痛ではなく蕁麻疹でした。
2001年7月の土曜日未明、突然首筋に目が覚めるほどの激しい痒みが患者さんを襲い、首筋に大きな地図のような蕁麻疹が広がり、腫れては治まるのを繰り返しました。土日はどこも休みなので月曜日の朝、近くの皮膚科へ行って抗ヒスタミンを処方され服用するとしばらくは痒みも腫れも次第になくなっていきました。しかしあまりにも劇的に治ったため、患者さんはふとまた何度も同じようなことを繰り返すのではと思い、別の医師の意見を聞いてみたくなり、たまたまタウンページで載っていた松本漢方クリニックのことを知りました。翌火曜日にはもう蕁麻疹による痒みや腫れもほとんど無くなっていたのですが、松本漢方クリニックのことがどうしても気になり受診されました。抗ヒスタミン剤という名のステロイド剤の可能性があります。それはセレスタミンという名前です。

漢方薬の匂いと人の多さで戸惑っていましたが診察を行いました。患者さんが問診票に記入された項目を見ながら蕁麻疹の跡などを診て、「君は鼻炎か、頭痛もあるのか、交通事故に遭っていないか?」と聞きました。すると6歳の時にオートバイに跳ねられたことがありました。「治してあげる。鼻炎も治る。肩凝りもあるでしょう、それも治してあげる。薬を合わせてあげるから。」と患者さんに力強く確信を持って言いました。私がこのような医療が出来るようになったのも20年間も偏頭痛で悩まなければならなかったからです。
私が医者になったのはどの医者も私の偏頭痛の原因を突き止めることが出来なかったので、自分の病気の原因を自分で突き止めたかったからです。医学部の二回生の時に整形外科の助教授の診断で判明したのです。その原因は小学校の頃に眼に当たった硬球が右眼の高度視力障害を引き起こすと同時に、衝撃が第二頚椎のズレをも引き起こし、この二つの原因で激しい偏頭痛が生じるようになったのです。その後医者となり漢方との出会いがあり、漢方で偏頭痛をなくすことが出来たのです。この漢方の素晴らしさに目覚め、漢方を熟知していた岳父に漢方を教えてもらい、現在の治療法を確立するまでに至ったのです。従って頭痛持ちに対しては本能的な共感を感じ同じように治してあげたいと思ったのです。実を言えば私の20年に渡って続いた起床時の慢性頭痛の原因もそんなに難しいことではないのです。血圧調節や炎症を発現するのに関わるブラディキニンと平滑筋を強く収縮させるセロトニンが頭痛に関わっています。強いストレスや頚椎症による血管神経の病的圧迫等の原因で神経伝達物質であるセロトニンが大量に血管に放出されるとまず血管が収縮します。睡眠中に血管を開かせる副交感神経が優位になる上に頚椎症の為にさらに過剰に血管が開き、この時血液や組織に存在する蛋白分解酵素であるカリクレインがキニノーゲンという蛋白からブラディキニンを作り出します。できたブラディキニンはさらに血管を拡張し、毛細血管の透過性が上昇し、脳浮腫が局所に生じ、そこに溜まったブラディキニンがいつまでも知覚神経を強力に刺激して痛みが出るのです。このブラディキニンが血管に吸収される正午頃までは痛みが毎日とれなかったのです。漢方はこのような急激な血管の収縮と拡張を調整してくれるのです。

私の話を聞いた患者さんはびっくりされていました。何故なら患者さんも小学校の時あまりの激しい頭痛と不安に泣きながら帰宅して以来、頭痛で目覚めては鎮痛剤を飲まなければ日常生活を送ることができないほどでした。また突然の頭痛と吐き気で食事も取れず、鎮痛剤を飲んで寝る事もよくあったそうです。以前、脳波検査やレントゲン、CTスキャンなどの検査をしてもどこも悪くないと診断されていました。鼻炎についても、耳鼻科で処方してもらった抗アレルギー剤を症状が出れば飲み、治まれば止めるということを繰り返していました。

今回は皮膚に症状が出たら皮膚の消毒薬と塗り薬、そして煎じ薬を処方しました。のちに判明しましたが、あの当時、資格試験を受けていたため、そのストレスにより抑制されていた免疫が暑さと相まって急激に上がり、今まで様々な薬を長期に渡り無節操に飲んでいたことが蕁麻疹という症状になって発現したのです。蕁麻疹については、その後1度も症状が出ることは無く完治されました。

独特な苦味の漢方薬に最初の頃は苦戦されていました。2日目では飲んだ薬を吐いてしまうほどでしたが、「あの不快な頭痛が良くなるならば。先生も治ったのだから。」と思い続けて毎日飲んでいました。

飲み始めて3ヶ月くらいが経った時、患者さんの手に触ったご家族が「手が暑い。すごく暖かい。」と言ったのが変化の現れでした。私の漢方を飲むことによって脳の循環が良くなるのみならず、体全体の血流が改善された為に手足が暖かくなるのです。また3日に1度は頭痛で目覚めていたのが、1週間に1度になり、2週間に1度になり始めました。それでも頭痛はありましたが、頭痛で目覚めても煎じ薬を飲んで少し安静にしていれば、半日もすれば治るようになりました。その年の冬は、毎年の手足の冷えからくる辛さが少し楽になったそうです。漢方を飲むことによって脳の局所の鬱血が改善されると共に頭痛を起こしていた部位の組織に溜まっていた発痛化学物質であるブラディキニンも血管に吸収されて流れ去ったからです。漢方の効能の多くは血流を顕著に改善することなのです。

年も変わり2002年の春にはすっかり頭痛も減り、日中に頭痛になることは無くなりました。ついつい煎じ薬を飲むのを忘れがちになるほどでした。私がまだきっちり飲まないとあかんで!と指導してもう少しと飲み続けてもらいました。クラススイッチが起こり、以前から続いていた鼻水・鼻詰まりの症状がひどくなり始めました。すぐに顆粒の漢方薬を処方して飲んでもらうと症状が和らぎました。私は鼻炎の症状も簡単に除去できます!いつも鼻詰まりになると耳の閉塞感と中耳炎になっていましたがならずに過ごす事が出来ました。

夏には頭痛もほとんど無くなり、気持ち良い目覚めを得ることが出来るようになりました。10月末には完治され、頭痛の煎じ薬から、鼻詰まりの煎じ薬に変えて処方し飲み続けてもらいました。飲み始めた翌日から今までのような不快症状が軽減していることに気付き驚いていました。これまでの治療で免疫が上がったため鼻詰まりの煎じ薬を飲んで早々に良くなっていたのです。すべての症状を完治された患者さんは同年12月初旬を最後に当院を卒業されました。

 

症例報告2例目

完治された病名1)偏頭痛

患者:35歳、女性

娘さんのアトピー性皮膚炎の治療をきっかけに松本漢方クリニックを知った患者さんです。もちろん娘さんのアトピーも相当に良くなりました!当院のホームページに私が漢方薬で偏頭痛を治した経緯を書いていたので、長年苦しませてきた頭痛を治したいと思い私に相談されてきました。

患者さんは小学生の頃から頭痛で苦しみ、思春期以降は吐き気を伴うような強い偏頭痛が起きるようになりました。結婚後は少し落ち着いていましたが出産後、また頭痛が出始めたのです。年に3回程度、偏頭痛が起こっていましたが、年中頭が重く感じ、何かシコリの様なものを頭の中に飼っているような不快感と鈍い痛みがありました。ひどくなるとめまいが起きたりもされました。子育てで忙しい中、ちょっとしたきっかけ(例えば、乗り物の揺れ、視界が眩しい、飲酒、眠りが浅い、風邪気味など)ですぐに頭が痛み、後頭部と眼の奥がキーンとして、胸が気持ち悪くなってしまうので忙しい生活を切り回していくのは本当に辛いものがありました。

娘さんのアトピーの時と同様に「治してあげます。」と力強く言い、頭痛の煎じ薬を処方しました。早速3日目から明らかな変化が現れました。以前の「ズキッ」「キーン」といった感じが消えて、「何となく頭が重いなぁ。」程度にまで回復していました。頭痛に伴う吐き気も無くなっていきました。シコリの様な不快感も軽快し、すぐに横になりたくなる慢性的な疲労感も楽になっていきました。

ストレスが溜まるとまた症状をぶり返すで、あまり頑張り過ぎず、ほどほどに諦めて、他人に嫉妬しないようにしてストレスを溜め込み過ぎないように指導しました。それからは無事に完治され、しばらく当院には来院されていません。

 

症例報告3例目

完治された病名1)慢性頭痛

患者:39歳、女性

この患者さんは10年ほど慢性頭痛に悩まされて来ました。月に1・2回頭痛が起こり、首筋から頭の右半分がうずき、吐き気がして日常生活を過ごすのが困難になることがありました。

しかし免疫を抑制する薬は飲みたくなかった患者さんは頭痛に効くというツボを押したり、冷やしたり、温めたり、アロマセラピーの精油でマッサージしたり、それさえする気力もない時はただひたすら耐えて治まってくれるのを待つといったことをして病院で薬をもらったり市販の頭痛薬を使わないようにされていたそうです。

そんな患者さんが松本漢方クリニックを知ったきっかけは頭痛ではなく妊娠してから起こった手荒れのことで来院されました。私は手の荒れと頭痛に漢方煎じ薬を処方しました。すうと2週間分の漢方煎じ薬を飲んだ9月半ばの頃、いつもの頭痛の兆候がきましたが酷くなる手前で治まったのです。さらに翌月も同じように頭痛が起こる手前で治まり、そして12月頃には頭痛の兆候もなくなり平穏な生活を送れました。また繰り返したときは漢方煎じ薬を処方することを伝えてこの患者さんの治療を終了しました。

 

症例報告4例目

完治された病名1)偏頭痛

患者:28歳、男性

中学生の頃に偏頭痛で悩み始めたそうです。その当時は歯並びが悪かったことから歯科医に「噛み合わせが悪いからだ」と言われ、歯の矯正によって歯並びは綺麗になりましたが頭痛はまったく良くなりませんでした。

高校に上がると頭痛が頻発するようになり、患者さんは肩こりから来るものだと考え3週間に1度鍼治療を受けてみたところ、完全とはいかずとも頭痛が治まっていました。しかし、高校を卒業して大学に通うようになってから鍼治療にいかなくなるとまた頭痛が再発しました。高校受験を無事に終えて大学にも慣れてきたことで今まで受験によるストレスで免疫を抑制されていたのがなくなり、免疫が活性化し頭痛として症状が起こったのです。この時は市販の頭痛薬を1週間に1回の頻度で服用されていました。社会人になってからも酷い時には毎日頭痛を起こしていたため市販薬を毎日飲んでいたとのことです。

そんな日々を過ごし続けていたところ転機が訪れました。2005年9月のこと、会社の先輩から松本漢方クリニックについて聞いたのです。当初はアトピー性皮膚炎で受診するつもりでしたが当院のホームページをよくよく読んでみると偏頭痛も治ると知りすぐに受診されました。

私はいつものごとく「絶対に治したるから、まかせろ!」と患者さんを安心させ、漢方煎じ薬を処方しました。患者さんは毎日欠かさず食事前に漢方煎じ薬を飲まれました。独特な苦味にも慣れてきたところで二番煎じまで煎じて飲み続け、3ヶ月で頭痛が完治されました。また頭痛が治っただけでなく、朝なかなか起きれなかったのが目が覚めて普通に起きれるようになったそうです。

 

症例報告5例目

完治された病名1)片頭痛2)喘息

患者:15歳、男性

当時中学一年生だった患者さんは朝起きるとズキンズキンとする頭痛が起こり、一日中痛みで辛い日々が続いていました。病院に行くにも頭痛が酷い時には車の揺れや光、音の刺激でさらに悪化してしまうほど重症でした。

患者の母親は何とか頭痛を治してあげたいと思い、病院を転々とし大量の鎮痛剤を出されたり、医者でダメならとオステオパジという整体や接骨院にかかったりされましたが、どれも一時的に良くなっても完治にはいたりませんでした。整体の治療は6ヶ月くらい効いていましたが今度は眩暈の症状が出てきてしまいました。

インターネットで虱潰しに探し回わるなか、松本漢方クリニックのホームページを見つけました。中学三年生6月頃に当院へ来院され、早速漢方煎じ薬を始めてもらいました。漢方煎じ薬を飲み続けると頭痛が治まっていきました。すると今度は患者さんの母親が強いめまいを起こすようになり、親子にそれぞれ煎じ薬を飲んでもらうと患者と同じように母親のめまいも治まっていました。のちに患者も頭痛が治まった後めまいを起こしましたがそれも漢方煎じ薬で無事に完治されました。

当院で治療を始めて1ヶ月半ばくらいで良くなって完治したことにも患者の喘息も一緒に良くなっていた事に驚かれていました。しばらくして高校受験のストレスからまた頭痛を起こしましたが同じ煎じ薬で治まりました。

 

症例報告6例目

完治された病名1)慢性頭痛

患者:12歳、女性

この患者さんは友人の紹介で2016年7月頃に診察に来られました。

小さい頃から頭痛、腹痛は当たり前で頻繁に風邪をひき、砂場を裸足で歩いた翌日には歩けないほど足の裏が腫れ上がるなどで毎週のように病院に罹っておられたそうです。

そして小学5年生から頭痛が頻繁に起こるようになり学校を休むことが多くなりました。最初のうちは効いていた痛み止めも効かなくなり、病院で痛み止めが効かない事を訴えても違う痛み止めを出されるだけで何が原因なのかわからず、当院に初めて受診された頃には1ヵ月のうち3、4日しか学校に行けなくなっていました。

今まで病院で処方された薬や自宅で使っていた市販の薬によって患者の免疫が抑制され続け、その間に潜伏感染していたヘルペスウイルスが莫大に増殖して血管から血液を介して全身に流れたもののうち、三叉神経にたどり着いたヘルペスウイルスと患者の免疫が戦っている証拠として頭痛が起こっているのです。頭痛の原因を説明すると患者の母親は驚かれましたが理解して納得されたため、処方した漢方煎じ薬と抗ヘルペス剤を持ち帰りました。

物凄く苦い漢方薬を必死に我慢して飲み続けること1週間、頭痛はまだ続いていましたが全身の倦怠感がなくなり、顔つきも目に見えて穏やかになっていきました。患者の中にはどうしても苦くて漢方煎じ薬を飲まない人もいます。ですがこの苦みが患者の免疫を上げるので飲んで頂かなくてはいけません。

その後、頭痛が減っていく代わりにリバウンドによってアトピーが広がっていきましたが漢方の塗り薬を塗ると綺麗に元の皮膚に治りました。頭痛が良くなって驚かれたようですが親子で大喜びされていました。頭痛が減りまた倦怠感もなくなったので学校にも通えるようになりました。

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