症例報告6例目
完治された病名1)全身性エリテマトーデス
患者:28歳、女性
患者さんが中学生の頃、顔が赤ら顔になり、倦怠感がずっと続くようになり、喘息のような咳が出るようになりました。お風呂にあがると身体中に蚊に噛まれたような痒みの伴う湿疹が出てきたりと、原因不明な症状に患者さんは一人悩み続けました。さらに大学生になると倦怠感が酷くなり、周りの人と同じように物事をこなせなくなってしまい、自分を責めるようになり精神的に追い込まれ1年休学されたこともありました。
最も倦怠感が酷かったのは妊娠中と産後でした。日常生活できなくなるくらいの倦怠感に襲われながら、周りと自分を比較して周りと同じ事ができない自分を責めておられました。症状は悪化していく一方で、胃炎も激しくなっていき、胃カメラを飲むと胃に赤いぶつぶつが大量に出来ていたそうです。授乳の時期が終わると、妊娠中に治まっていた赤ら顔が少しずつ出てくるようになりました。そして、色々大変なことが一段落してホッと一息ついた時、2010年頃に今まで最も酷い湿疹ができました。溶岩の様な湿疹で外にも出て歩けなかったそうです。
市立病院に通院しておられましたが、ネリゾナという非常に強いステロイド剤を塗るしかなく、体のだるさも最もひどい状態になりました。将来のことを想像して不安になりながらも、絶対に直さなければならないという強い思いから、市立病院に通うのをやめて、松本漢方クリニックで治療を始められました。
当院の治療を始めてリバウンドによりアトピー、喘息が出てきました。ご実家が近所にあったため、母親に漢方煎じ薬を作ってもらったり、食事も作ってくれたりと身の回りのことをしてもらっていました。リバウンドは医者からステロイドを入れられたり、ストレスがかかって免疫が抑制したことが一度でもあると免疫が元に戻ろうとより激しい戦いが起こって相当な症状が出てきます。リバウンドが起こると、寝たきりになったり、食事やトイレに行って用を足すことも難しく、生活が成り立たなくなるのでご家族の協力は必要不可欠になります。なので、当院では初診時には必ずご家族も患者さんと一緒に診察を受けてもらっています。
漢方煎じ薬と抗ヘルペス剤、お灸を毎日欠かさず続けてもらうと、少しずつですが全身性エリテマトーデスによる皮膚や体全身にあらゆる症状がマシになっていきました。また病気になった原因が何であるかを認識でき、心の持ちようも大きく変わりました。これまでは体のだるさに振り回されて一日が始まったかと思えば虚しくなり、一日が終わる時には力尽き、夜も眠れずにゆっくり休むこともできませんでした。病気になって松本漢方クリニックに通って良くなったことで、また人生をリスタートできるように感じ、これからの人生をどう過ごすかとても楽しみに思えるようになれたと言われました。
また当院に通い始めて生活の仕方が変わっていきました。髪を染めることをやめる。歯磨き粉や台所洗剤、シャンプー、トイレ用洗剤を石鹸のものや重曹を使う。肉食がかなり減って無農薬の玄米や野菜を多く食べるようになる。自家製のぬか漬けを作ったり、化学調味料の入ったものではなく出汁を一から取るようになる。化粧品はオーガニックのもしか使わなくなった。子育てにもおおらかな気持ちで子供と接することができるようになった。
しかし家の中だけで外食までこだわるとかえってストレスになるので、どれも無理をせず、手抜きもするようにされていました。 今では顔の湿疹や全身の症状がすっかり治まって完治に近い状態になりました。体調や湿疹を完治しただけでなく、病気をきっかけに考え方も大きく変化し、ストレスを溜め込み過ぎず、頑張り過ぎないように心の在り方を頑張って変えて肩の力が抜けて精神的にとても楽になったことで毎日が楽しく過ごされています。
症例報告7例目
完治された病名1)全身性エリテマトーデス
患者:29歳
2011年頃から起き上がる時に辛さを覚えるようになり、だんだん手がこわばるようになりました。10月頃からレイノー現象が出るようになったため近所の病院へ行くとリウマチ科を紹介され、そこで血液検査をしたところ全身性エリテマトーデスと診断されたのです。治療にはステロイドを使うことになると聞き、ステロイドの怖さや副作用を母親から聞いて知っていたため治療を断りました。
症状は進行し、しゃがんだり階段の昇り降りに痛みを感じるようになり、衣服の着脱にも時間がかかるようになりました。同時に母親はインターネットで病気のことについて調べ、ステロイドを使わない松本漢方クリニックを見つけられました。
2011年4月初めに当院に初受診されました。病気の原因は仕事が過密なのに加え、職場の人間関係にも悩んでいたことがストレスとなり、さらに過食症や不眠症になって生活が不規則になってしまいさらにストレスとなって溜まり免疫が抑制され続けてしまい、病気を引き起こしてしまったのです。自身により病気を作ってしまったことにショックを受けられましたが、私は「絶対に治したるから!」と力強く言ってやると少し不安が取れた顔つきになりました。
漢方煎じ薬2週類と抗ヘルペス剤、漢方風呂と鍼灸を毎日続けてもらいました。4月下旬にリバウンドにより高熱が出始め、1週間ほど続きました。
患者さんは仕事を退職され、本格的に治療に専念されました。
5月上旬、アトピーが出始め、首、胸元、全身にかゆみが出るようになりましたが、日が経つごとに痒みが治まっていき、アトピーも徐々に引いていきました。
6月~10月にかけて症状が取れていき、こわばりや関節の痛みも少しずつ緩和していき、しゃがんだり、階段の昇り降りができるようになりました。
11月、当院での血液検査結果により数値が下がって正常値に近くなりました。ステロイドを一切使わず、またゆっくり体を休めて治療に専念したのでこんなにも早く症状が良くなったのです。