潰瘍性大腸炎・クローン病 症例報告

潰瘍性大腸炎やクローン病完治の症例報告Part79(コメントなし)2023.2.1

投稿日:2023年2月1日 更新日:

症例報告191例目

完治された病名1)クローン病

患者:27歳、男性

この患者さんは幼い頃から便秘、アトピー持ちで成長するにつれて肘、膝、上半身にアトピーが悪化していきました。まだステロイド剤の恐ろしさを知らなかった母親は皮膚科で処方されたステロイド剤を使って患者さんのアトピーの症状を抑制していたのです。

患者さんが高校時代の半ば頃から母親はステロイド剤の副作用を危惧するようになり、ステロイド剤を止めるようにと患者さんに提案し、患者さんもそれに従いましたがリバウンドが酷く今まで発症しなかった顔にまでアトピー症状が現れ、高校2~3年の時は部活を休むこともたまにありました。大学院まで進んだ時もアトピーが酷く、朝から晩までの研究生活の中でつらい時期があったもののステロイドの使用をずっと控えていたとのことです。

就活時期では気を引き締めていたことによりストレスで鬱にならないようにと副腎皮質からステロイドホルモンを出して免疫を抑えていたのでアトピーの症状が出てきませんでした。しかし免疫を抑えている間に神経節に潜伏感染していたヘルペスウイルスが神経に沿って腸や他の部位に出ていき、そこで増殖感染していたのです。その後、無事に研究職に就くことが決まり、卒業も終えて2014年に地元を離れて初めての一人暮らしを始めることになりました。

入社後も1年間はアトピーも現れず、入社して2年目に営業研修を迎えました。営業研修では営業マンとの繋がりや仕事内容を把握するために平日の週4日ほど飲み会が開かれていたそうです。患者さんはお酒に弱くさらにお酒を飲むと体が熱くなってアトピーが悪化してしまうため研修に対して非常に後ろ向きでしたが毎日気を張って研修に挑んでいました。気を張っている間にステロイドホルモンが出されて免疫を抑え、あちこちでばら撒かれたヘルペスウイルスがどんどん増殖していくのです。免疫を抑えられているので免疫とヘルペスの戦いは起こらないので症状も起こらないのは当然です。

便秘気味になったり、アトピーも酷くなることなく研修最終日を迎えると38度の発熱と粘液便を起こしました。研修がやっと終わるとホッとしてステロイドホルモンの放出が減り、今まで抑制されてきた免疫が上がったことで発熱を起こし、異物を排除しようと粘液便が出たのです。しかし医者からは「お腹は張っているが多分風邪ですね。」と言われ、患者さんもただの風邪だと思っていました。その後も38℃の発熱は続きましたが処方されたロキソニンを飲んでギリギリの状態で通常業務を行っておられました。

無理を通して仕事をし続けること1ヶ月後、再び39℃を超える発熱と粘液便が3日間続き、近くの病院に入院することになりました。血液検査の結果はCRPが17.9、白血球が19000と異常高値によりロキソニンと点滴を投与されました。40℃近くの熱は1週間続き、入院生活は非常に辛いものでした。

平熱に戻ると徐々に普通の食事に戻し、有給休暇もほぼ使い果たした患者さんは職場復帰をまだかまだかと待ち続けていました。その頃大腸の内視鏡検査を受けられ、病理の結果からクローン病であると告げられました。2015年9月のことです。治療にステロイドを注射し、今後ペンタサとエレンタールを使用する必要があること。また食事も脂っこい肉等は控えて鶏肉などを中心とした食事制限をしてくださいと説明をされたそうです。

「医師はクローン病については有名な先生です。」と看護師から聞いた患者さんはその後の生活を特に深刻にとらえず若干安心してとにかく早く職場に戻りたいと考えておられました。

一方母親は相当ショックを受け、ステロイドを使用する他に方法はないかと医師に問い合わせましたが、医師はあまりいい顔をせずに「じゃあ他の病院の紹介状を書きましょうか?」と言うばかりだったそうです。しかし母親は諦めず、患者さんの為に他の病院をずっと探し続けてくれていました。そして松本漢方クリニックにたどり着いたのです。患者さんも医師の対応に僅かながら不安感を覚え、当時松本漢方クリニックに掲載されていた患者闘病手記を読んで松本漢方クリニックならと思い、ステロイドを使用する直前に医師に断りを入れて3週間弱の入院生活を終えたのでした。その時のCRPは0.6でした。

退院してそのままの足で、静岡から大阪の松本漢方クリニックに来院されてきました。食事制限のことを聞かれたのでファストフード以外なら何でも食べて大丈夫だと言うと、親子は共に胸を撫で下ろしていました。 遠方だったため遠隔治療を受けながら、月に1度のペースで通院してもらった結果、発症から半年以内にCRPは下がり、2016年時点で0.4~0.5の間を推移していました。クラススイッチが起こってアトピーが出てきたため、今度はアトピーを中心に治療を続けてもらいました。私の言ったとおりに無理をしない程度になんでも食べていましたが1年通してCRPは正常値をキープしていました。クローン病の治療にステロイドを使わなかったことで免疫を抑制せず、短期間でCRPが正常値に戻ってきたのです。何不自由なく生活を送れるようになった患者さんは無事に当院を卒業されました。

 

症例報告192例目

完治された病名1)クローン病

患者:23歳、女性

初期症状が出始めたのは2009年高校2年生の頃、口内炎がよくできて38度以上の高熱を出しその度に近所の病院で風邪薬をもらっておられました。毎回、夕方に熱が出て、朝には熱が下がっていたそうです。この時すでにガスの量が気になっていたそうですが、まだ腹痛と下痢は起こっていなかったので気になりませんでした。

そして週1回のペースで発熱を繰り返すようになり、大病院で診てもらうもレントゲンや血液検査結果に問題は見られず、ロキソニンだけもらったそうです。それから3年が経ち20歳になった頃から下痢と腹痛が出始め、初めて胃腸科の病院に行き検査入院をすることになりました。血液検査、CT検査、胃カメラ、大腸カメラを受けた結果、クローン病と診断され治療にペンタサとステロイドを勧められました。

患者さんは両親にクローン病と診断された事とステロイドを勧められたことをご両親に伝えました。するとクローン病について色々インターネットで調べ、漢方が副作用も少なくいいかもしれないと教えてくれました。この時まだ松本漢方クリニックのホームページには出会えず、他の漢方の病院に行かれました。その当時に症状は食べると激しい腹痛が起こりました。漢方の病院で狭窄があるかもしれないと言われ、とりあえず漢方を試してみる事にされました。高熱、口内炎、下痢はピタリと止まりましたが、激しい腹痛は続いたので小腸の検査をする事になり、やはり小腸に狭窄があることがわかりました。小指ぐらいに細くなっている、手術でしか良くならないと言われました。

毎日の腹痛でもう何もかもがどうでもいい気持ちになっていた患者さんでしたが、またご両親がインターネットで調べてくれました。そしてようやく松本漢方クリニックのホームページにたどり着いたのです。当院のホームページを最初に開いてもらうとすぐにクローン病をはじめとする全ての自己免疫疾患を自分の免疫で治すことが出来ると青文字で載せています。また各種疾患・治療方針に「クローン病 完治の理論と根拠」を誰でも読めるように無料で掲載しています。患者さんは最初はとても信じられませんでした。他病院ではずっと治らない病気だと言われ続けてきたからです。そして患者さんは信じられないまま、両親に勧められて松本漢方クリニックに来院されました。私を信じられないまま漢方、漢方風呂、お灸を続けてみる事にされました。しかし一年ぐらい信じないまま続けられましたが、狭窄の腹痛だけは治ることはありませんでした。当然ですね。私の理論をちゃんと理解し納得され私と自分自身の免疫を信じて治療を続けてきた患者さんは早くて半年~1年半でクローン病の症状を完治されてきました。他の病院でずっと治らないと言われて続けて心を閉ざしてしまい自分でステロイドホルモンを作って免疫を抑えてしまっている心の在り方を変えなければなりません。そうしなければ治る病気が治らないのです。

腹痛が治らない事で漢方を続ける事が嫌になり、何もしなくなってしまいました。そして、だんだん食べ物が通らなくなり、2015年11月入院し1月に手術をする事になりました。11月~1月まで絶食のみ行い、手術は無事に成功し小腸を50cmぐらい切除してしまいました。しかし腹膜が炎症してなかなか退院できず、手術後2ヶ月入院されていました。腹膜の炎症が治まり、食事をしても発熱、腹痛などの症状がなくなったので退院する事になり、エレンタールを処方されました。退院して2週間後、突然の発熱、腹痛が出て再入院になり、また絶食が始まりました。再び検査の結果、手術後の腹膜の炎症が原因ではなく、クローン病の症状だと言われ、レミケードを勧められました。しかしレミケードの副作用などを聞くうちに怖くなり、今度は患者さん自身で他の治療法を調べました。

入院しながらベッドの上で毎日インターネットでクローン病について調べられました。そして松本漢方クリニックのホームページも何度も読み理解していきました。とても難しいので全てを理解する事はできなかったそうですが今度は信じてやってみたいと思い、そして退院した日に松本漢方クリニックに来院されたのでした。私は最初は突然私の治療を無断でやめて挙句の果てに小腸を切除してしまったことで完治することが難しくなったことを怒鳴ってしまいましたが、患者さんは今度こそ松本漢方クリニックに通いクローン病と向き合う事を決意された顔を見てもう一度患者さんのクローン病を治そうと決めたのです。

松本漢方クリニックで処方した漢方煎じ薬と漢方風呂を続けてもらいました。さらに食事療法に主食を発芽玄米に変えて続けてもらいました。退院して1ヶ月ぐらいたった頃、腹痛が出てきたとの連絡が入り、抗ヘルペス剤の薬を出して服用してもらうと1週間ぐらいで腹痛は治まっていきました。とにかく心の在り方を変えてストレスをなくしてもらいました。食事にも気を付けておられました。毎日、発芽玄米を主食に無農薬の野菜、添加物のないものを選ぶようにされていたそうです。ストレス解消に軽い運動も取り入れておられました。そして退院して3ヶ月後、CRPなどに異常は見られず症状も落ち着いていました。まだガスが溜まったり腹痛を起こしたりしていましたが、フラジール錠と漢方煎じ薬と抗ヘルペス剤を一緒に飲み続けてもらうと症状がましになっていきました。私はいつも「自分の免疫が病気を治す」と言って患者さんを励まし、自身の免疫を信じて必ず完治すると前向きに治療を続けてもらいました。その甲斐があり、今では以前の様に普通の生活を送れるようになりました。今度はちゃんと通院しなくても大丈夫だと太鼓判を押しました。アハハ!

 

-潰瘍性大腸炎・クローン病, 症例報告
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

中耳炎完治の研究報告(コメントあり)更新2022.2.5

症例報告1例目の研究報告 治した病名:1)アトピー性皮膚炎2)難聴3)耳閉塞感4)頭痛5)急性中耳炎6)片腎性慢性膀胱炎7)ストレス除去 患者:当時28歳、女性 2015年6月に、アトピー性皮膚炎(ま …

no image

歯肉炎、歯槽膿漏完治の症例報告(コメントなし)更新2023.3.29

症例報告1例目 完治された病名1)歯肉炎2)歯槽膿漏 患者:64歳、女性 ある朝、口の中がねばっこくて気持ちが悪く、鏡で見てみると歯茎が赤く腫れていました。すぐ歯科医院に受診されると、歯肉が炎症で赤く …

no image

クローン病の完治の理論と根拠

(クローン病は潰瘍性大腸炎が、より進展した病気ですから根本的には同じ膠原病であるので同じ理論となります。潰瘍性大腸炎の方は『クローン病』を『潰瘍性大腸炎』と読み替えてください。また同じ膠原病であるリウ …

no image

潰瘍性大腸炎やクローン病完治の症例報告Part62(コメントなし)更新2022.10.28

症例報告142例目 完治された病名1)クローン病 患者:38歳、男性 2016年3月頃より体調が悪くなり始めました。背中の痛みから始まり、貧血、腹痛、下痢、倦怠感、体重減少、微熱が続くなどの症状に悩ま …

no image

リウマチ性多発筋痛症完治の研究報告Part19-③(コメントあり)更新2022.5.15

前回の続きです。前回分をまだ読まれていない方は以下のリンク先から読んで下さい。「リウマチ性多発筋痛症完治の研究報告Part19-①(コメントあり)」「リウマチ性多発筋痛症完治の研究報告Part19-② …