ガン 潰瘍性大腸炎・クローン病 症例報告

潰瘍性大腸炎やクローン病完治の症例報告Part53(コメントあり)更新2022.9.2

投稿日:2022年9月2日 更新日:

症例報告124例目
完治された病名1)潰瘍性大腸炎
患者:40歳

世の中には、罰せられることはないが、自分の仕事に罪悪感を覚えながらも、生活の為に続けていかねばならない立場にいる人は結構多いものです。私の真実の医学により難病が治ったとしても、自分が使いたくない薬を作り続け売り続けねばならない立場にいる人がたくさんおられます。本当に私の正しい真実の医療が世界を席巻することになれば、世界中の製薬メーカーが潰れ、世界中の医者が失業してしまうことになってしまうでしょうね!ワッハッハ!!!私の医療は私の理論と証拠を完全に理解された方だけが受ける資格があるのです。

この患者さんが体調の異変を感じ始めたのは、2006年1月頃のことでした。2008年から工場を任せられるようになり、社内人間関係でのトラブルや、実家での遺産相続でのストレスから解放されて、ホッと一息付いた頃でした。

すでに何回も説明しましたが、ストレスから解放されて一息ついた時に病気が生ずる意味について述べておきましょう。生きることは他人と競争し戦い抜くことです。資本主義はまさに弱肉強食の世界です。その生きる戦いがグローバルに行われているのが現代の時代です。しかし戦うだけでは人間は生き続けることはできません。必ず休息が必要です。戦う時に戦う気力が必要です。この心の気力を支えてくれる神経は交感神経であります。
この交感神経が刺激されると脳や副腎髄質からアドレナリンが放出され、さらに副腎皮質からステロイドホルモンが放出されます。アドレナリンやステロイドホルモンはエネルギーを心に回して鬱にならないように心の戦いを支えてくれる一方、肉体の敵である異物との戦いを後回しにするために免疫を抑え続けます。心の葛藤が一段落したときに初めて免疫が回復すると共に、副交感神経が優位となり、副交感神経が支配する免疫の働きが復活し、改めて肉体の異物との戦いである病気を起こすのです。つまり病気とは異物が侵入していても、それを免疫が認識し戦った時に初めて生じるものなのです。とりわけ現代の異物は人を死に追いやるような異物は皆無です。ただ後に残された免疫の敵は風邪のウイルスとヘルペスウイルスと化学物質だけであります。免疫が回復したときにこの両者の戦いが始まるのです。免疫は風邪のウイルスは殺し尽くします。ヘルペスウイルスは神経の奥深い脊髄神経節に封じ込め、化学物質は共存するまで戦い続けます。

一日中咳が出て止まらなかったり、トイレに何度も行ったり、時々下痢を起こしましたが、おかしいとは思いつつも市販の下痢止めや消炎解熱鎮痛剤を飲んで適当に誤魔化していました。「酷くなったら病院に行って強い薬を飲めば良いだろう。」と、当時は知らないとは言え、とんでもないことを考えていたのです。
明らかに体の異変を感じ始めたのはその年の7月末くらいでした。排便時には必ず下血を伴うようになり、回数も1日4~5回に増えていました。「ひょっとして大腸癌にでもなったのではないか。」という不安から病院に行くのも億劫になり、毎日不安を抱えながら過ごしておられました。

癌は病気ではなく年寄りが遺伝子の命令により生じる生命現象の一つであり、若い人がならないようになっているのです。若い時に癌になる人は生まれつきなるべくしてなるのですが、滅多にないものですから、なれば交通事故で死ぬぐらいの運の悪い人であり、基本的には若いうちは癌の心配は一切する必要がないのです。逆に年寄りはいつ癌になって死ぬのも当たり前だと思うべきものです。私もいずれ癌になって死にますが、癌も死も恐れる必要はないのです。私が癌になって死んでしまうことを喜ぶ人がたくさん待っています。というのも、真実を求めるしつこいうるさい耳障りな人間が消えることで、快楽を得る人がゴマンといるからです。ワッハッハ!

心の葛藤が、つまり嫌なことを思い続けること自身が心の負担となり不幸であり、この不幸は肉体にも及ぶのです。さらに心は肉体の一部でありますから、肉体に支えられている面があり、肉体は心の苦しさを支え続ける為に、ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンのステロイドを出し続けます。そうでなければ苦しみのあまり全ての人が鬱や自殺に追いやられます。このステロイドは大量に長く出し続けると全ての細胞の遺伝子にいとも簡単に入り続け、その細胞の遺伝子の働きを異常にさせます。人間の1個1個の細胞の中には遺伝子が3万余りとあるといわれていますが、過剰なステロイドは3万個の1%に悪影響を与えることが分かっています。だからこそ人体が副腎皮質で作るステロイドホルモンの量は脳の視床下部で厳格に監視されているのです。ステロイドホルモンの産生は多くても少なくても人体にダメージを与えるのです。とりわけ高等免疫の中枢細胞であるリンパ球の遺伝子がステロイドホルモンによって変えられると、まずリンパ球の幹細胞が死んでいきます。ステロイドを長期に投与されてきた患者のリンパ球は正常な人の半分以下になっています。他にも癌細胞をやっつける仕事に関わる樹枝状細胞やNK細胞の遺伝子も変えられてしまい、働きが落ちていきます。このような状況を数年続けるだけでも、毎日毎日生じているであろうと思われる癌細胞が捕まえられなくなり、若くして本格的な癌細胞を作り上げることになってしまうこともあり得ます。これもストレスの強い人、つまりステロイドホルモンを出し続ける人が若くして癌で死ぬ理由の一つとなっております。

癌とステロイドの関係についてもう少し詳しく述べていきましょう。その前にどのようにして細胞が癌化するかについて述べましょう。まず発癌遺伝子とは何かについて述べましょう。発癌遺伝子は突然変異を起こすと、正常であった細胞の増殖を異常にさせてしまう遺伝子であり、癌を起こすのであります。このような発癌遺伝子は元来正常な細胞の増殖や分化を調節する働きに絶対必要な遺伝子なのです。この発癌遺伝子は正常である時には細胞を癌化させる作用はないために、癌の元になる遺伝子という意味で、一般に原癌遺伝子と呼ばれているのです。

ここでもう一度注意しておきたいことは、原癌遺伝子というものが元々あるのではなくて、生命活動を行うのに細胞が増殖分化するのに絶対に必要な細胞の遺伝子が突然変異を起こして癌を引き起こしてしまう遺伝子に変わってしまうという点であります。つまり何かのきっかけで本来正常な遺伝子であるこの原癌遺伝子が変異してしまうと、本格的な癌遺伝子に変わってしまい、放置するとこの癌遺伝子を持った細胞は癌細胞になってしまうのです。私が癌は病気でないというのは、生きる為に絶対に必要な遺伝子が癌を引き起こすからであって、生命に必須な遺伝子を除去することは不可能でありますから、癌は治らない病気と言っているのです。というよりも、癌は病気ではないと言っているのです。つまり正常遺伝子=癌遺伝子であるのです。つまり生まれたときに、既に生きるための遺伝子と同時に死ぬための同じ遺伝子を持っているという意味になるのです。従って遺伝子の働きという観点からみれば、癌で死ぬことは生きることと同義ですから癌を恐れることは全くないのです。生きることは死ぬことであるというのはまるで禅問答のようですね、アッハッハ!その通りなのです。

それでは次になぜ癌が老人の病といわれるのかについて説明しましょう。実は人間は生まれたときに原癌遺伝子だけを持っているだけではなく、生きる為に絶対必要なこの正常な細胞の原癌遺伝子が癌化しないように、別の遺伝子を人間は生まれた時から持っているのです。生まれてすぐに癌になって死んでしまうと困るからです。これを癌抑制遺伝子といいます。この癌抑制遺伝子と原癌遺伝子との戦いが細胞が生きている間、常に行っているともいえるのです。正常な遺伝子が癌遺伝子になろうとしたときに、癌抑制遺伝子はそれを排除しようとする働きを示すのです。

成人の人体には60兆以上の細胞があります。生まれた時の赤ちゃんの細胞が3兆個ぐらいあるといわれています。3兆個が大人の60兆個になるまでどんどん細胞は増殖していきますが、それにもかかわらず子どもには癌が少ないのはなぜでしょうか?答えは簡単です。ひとつめは、たとえ細胞が癌化しようとしても癌にならないように癌抑制遺伝子の方が強いからでしょう。ふたつめは、正常な細胞の遺伝子が突然変異を受けるチャンスが少ないからでしょう。例えば癌が促進されるのには発癌物質の影響を受ける量が少ないからです。子供の間は煙草を吸ったり、放射線を受けたりする量も少ないでしょうし、かつ飲食物から入ってくる遺伝子を変えるような変異性のある化学物質も少ないうえに、人体に住みつく発癌を促進するウイルスも少ないからであります。もちろん言うまでもなく、癌が発生するのには時間がかかります。それは突然変異が原癌遺伝子や癌抑制遺伝子に起こっても、1つ2つでは細胞は癌にはならないのです。ひとつの細胞の原癌遺伝子や癌抑制遺伝子が同時に4つ~8つ突然変異が起こらなければ、その細胞は癌にならないのです。このような可能性が生じるのにはとてつもない時間がかかるのです。なぜならば、本来遺伝子が変異するということが起こらないように設計されているからです。従ってひとつの細胞で同時に多数の遺伝子が変異するということはまず起こらないようになっているのです。つまりひとつの細胞に癌になるための突然変異が蓄積していく少ない可能性が実現しなければ絶対に癌は起こりえないのです。だからこそ細胞が癌になるのには時間が必要なのです。年をとった分だけ突然変異を起こす遺伝子の蓄積が徐々に増え続け、後は目に見える癌という病気になってしまうのです。これが癌が老人の病といわれる所以であります。

ところで新たなる問題が出ます。大量のステロイドは細胞の癌化を早めるかどうかという問題であります。どの書物を調べてもステロイドが発癌遺伝子の癌化を早めるかについての記載はありませんが、ステロイドは免疫を抑制することは言うまでもないことです。ここで新たなる問題が出ます。免疫のシステムは癌化した細胞を見出して癌細胞を殺してくれるかという問題です。この問題は極めて難しい問題でありますが、免疫の根本的な原理から考えると、次の結論だけは言えます。免疫器官であるリンパ節やリンパ管を流れている白血球に起こる癌である白血病やリンパ腫は免疫によって素早く処理される可能性があります。ところが癌の大多数を占めている固形癌に対しては、免疫は働きにくいといえます。

元来、免疫には下等な先天免疫と高等な後天免疫があります。以前から何回も言っているように、高等免疫、つまりリンパ球が抗体を作って敵を殺すという免疫の働きは、ウイルスをやっつける為に出来上がったものであり、癌に対して抗体が作られるようになったわけではないのです。何故かというと、人類の進化の中で人類が一番苦しめられたのは感染症であり、とりわけウイルスによる病気であり、感染症で若くして私たちの祖先は命を奪われたのです。先ほど述べたように癌は老人の病であるので、癌になる前に人間は感染症で死んでしまったので、免疫系は癌をやっつけるシステムを本格的に進化させる必要はなかったのです。必要が全ての進化の母親であるのです。

現代、癌の第4番目の治療法として免疫療法というのが盛んに行われていますが、進化の中で培われてきた人間の生来の免疫の仕事は癌を想定していなかったので、免疫療法はあくまでもついでにやる治療法といえます。いずれにしろ癌は病気ではなく、いわば遺伝子の命令でありますから、つまり人間が生きることは遺伝子の命令で生きているのでありますから、遺伝子が死ぬように命じれば死ぬ以外にないわけですから、生命が続く限りは癌を免れることはできないのです。つまり永遠に癌を治す根本治療はあり得ないと断言できます。癌は死ななければ治らない病といえるのです。

従って高等免疫は癌をやっつけることができないのですが、先天免疫の中に癌をやっつける仕事をしている細胞があります。それが大食細胞でありNK細胞であります。さらに免疫細胞ではありませんが、サイトカインであるTNF-αも癌細胞を殺すことができます。しかし、死ねという遺伝子の命令には勝てないのです。それではストレスやステロイドは癌を引き起こすのに一役買っている仕事は何でしょうか?それは原癌遺伝子や癌抑制遺伝子の遺伝子を変えることによって変異をもたらす可能性であります。癌細胞を殺してくれる可能性のある免疫系の働きを抑制するというよりも、細胞の様々な遺伝子を知らぬ間に変異させることによって原癌遺伝子が癌遺伝子になりやすく、かつ癌抑制遺伝子が人工的な変異をこうむって働きが阻害され原癌遺伝子の働きを抑制できない可能性が一番大きいと考えられます。

こんなことが起こらないように脳の視床下部は人体の副腎皮質が作るステロイドの量を厳格に制御しているのです。いずれにしろ、長期のストレスは人間の全ての細胞を異常にさせるために、それに耐えられなくなった人は鬱になったり悲劇的な自殺を決行するわけですから、これらのストレスに正しく対抗できる心の在り方を自学自習すべきです。とどのつまりはストレスを避ける最高で唯一の心の在り方は諦めであります。つまりできる限り自己の欲望を捨て去ることです。現実と欲望のギャップを素直に認めることです。どんな不本意な状況も心から自分の運命だと引き受ける以外に道はありません。この生き方はストレスを逃れるだけではなく本当の幸せをももたらしてくれるでしょう。

話が脱線しましたが、患者さんは病気に対する恐怖によりストレスでさらに免疫力を下げさせてしまいました。体調は日々悪化していき、10月下旬に奥さんの実家近くの病院で初めて内視鏡による検査を受け「潰瘍性大腸炎」と診断されました。患者さんは大腸癌ではないことにホッとされ、「大腸に潰瘍が出来たのか。」と軽い感じで説明を受けていましたが、医師から「この病気は一生直らない。」「大腸を全部取らないといけないかもしれない。」とすごい剣幕で言い、ご家族の方が相当心配してしまいました。その後、1ヶ月以上の長期入院を強いられました。ペンタサを毎日服用するように言われ、絶食もされました。下血は入院してから1週間ほどで治まりました。退院してからも薬は毎日服用し、厳しい食事制限の元、排便回数は1日1回ほどに収まっていました。病院も地元の病院に変えて、2週間に一度の通院生活を送っていました。

治る病気をすごい剣幕で「治らない」と言い放った医者に、私は逆にすごい剣幕でどやしてあげたいのです。「お前は治る病気を治らないと患者を脅かして何様のつもりだ!しかも治らない病気であればあるほど深い同情を持って優しく慰めてやるべきなのに、お前は医者なのか」と言いたいぐらいです。

私はクローン病の患者にしろ潰瘍性大腸炎の患者にしろ、食事制限を強いたことはありません。ただ強い香辛料は腸管の平滑筋の蠕動を良くしますので、下痢がさらにひどくなる時には避けてもらっています。結局、炎症性消化管疾患というのも、化学物質を排除しようとする正しい働きであるわけですから、化学物質が入る限りは食事制限しても意味がないのです。現代文明が化学工業を基盤とし、化学物質を作り続け、利便さを求め続ける限りは、アレルギーと膠原病の原因はなくならないので、結局ハプテンとなる化学物質と共存する以外に永遠に摂取される化学物質の処理の仕方はないのです。

実は自然の世界にも今なお摂取してはならない天然の化学物質は無限にあります。しかしながら人類は食べられるものと食べてはいけないものとを峻別して人体に不必要な天然の化学物質は経験的に摂取していないのです。知らないうちにこのような天然の化学物質を取り込んでも、免疫がIgM、IgGからIgEにクラススイッチをし、そしてIgEから自然後天的免疫寛容を起こして、これらの化学物質と共存が可能になるようなシステムが免疫の遺伝子に内蔵されているからこのような天然の化学物質も処理できるのです。

ところが免疫を抑える薬はIgM、IgGの働きを抑えるのみならず、クラススイッチや免疫寛容の遺伝子の働きも抑えていることに気がついていないのみならず、医薬品が人間にとって不必要な人工的化学物質であることを気がついていないのが現代の医療界や薬業界なのです。私は世界一頭の良い医者では決してないわけですから、この事実を知っている医者は世界中にわんさといるにもかかわらず、口に出して言えないのです。私は一介の開業医にすぎないので、私が如何に発現しようとも医学界や製薬メーカーに対する影響は、太平洋に一滴の涙を流す程度の波紋しか呼ばないからこそ真実を語り続けることができるのです。ワッハッハ!

現代の免疫学が細胞や分子や遺伝子レベルで解明されているので、免疫を邪魔しない薬、あるいは免疫の働きを手助けする薬、根本的に病気を治す薬だけを薬として認めるべきなのです。例えば漢方などはまさに免疫を高めることは明らかであるので、認めるべきものなのです。漢方が免疫を上げることができるのは私が証明しています。それは漢方を使えば必ず免疫の抗体であるIgGやIgEが上昇するからであります。

つまり病気を治すのは薬ではなく医者でもなく、全ての人に平等に与えられている免疫の遺伝子なのですから、遺伝子の発現を妨害しない薬だけを使うべきなのであります。毎日毎日新聞紙上にはある病気が起こるのに関わっている免疫の働きが解明されたと報道されていますが、この報道も正しくはふたつに分けるべきです。ひとつは、遺伝子病を起こす遺伝子の異常が解明されたことと、アレルギーや膠原病などの炎症を起こす遺伝子が見つけられたこととは区別すべきものなのです。なぜならば、本来遺伝子の欠陥のために起こる遺伝子病は、まさに不幸な病気でありますが、一方、炎症を示す潰瘍性大腸炎やクローン病などの膠原病は正しい病気なのです。潰瘍性大腸炎やクローン病は、何も遺伝子が異常で起こる病気ではないのです。従って遺伝子の働きを変えなくても治すことができるのです。それどころか遺伝子の働きを変えようとする薬を投与し続けるからこそ治らないのです。この患者さんも潰瘍性大腸炎であったわけなのですが、私がほとんど完治させてあげました。いや私が完治させたのではなくて、この患者さんの免疫が病気の原因である化学物質を処理するときにIgM、IgGからIgEにクラススイッチをして、後は免疫寛容を起こすように免疫の遺伝子は生まれつき備わっているのです。

ついでに言わせてもらえば、遺伝子病こそ遺伝子を変えるべきなのです。しかし神なる遺伝子は永遠に変えることは無理でしょう。なぜならば遺伝子は変えられないこそ遺伝子の資格があるのです。絶対に変えられないこそ遺伝子の資格があるのです。京都大学の山中教授を中心にiPSを用いて遺伝子を変えようとしていますが、変えられた遺伝子は必ず元に戻るでしょう。一時的に遺伝子を変えることによって症状が良くなり病気が治ったと見えても、実は根本的に病気を治しているわけではないのです。ちょうどステロイドが一瞬にして遺伝子の発現を変えることによって症状を消し去ることはできますが、さらにiPSを用いて遺伝子を変えることはステロイドの何百倍の悪影響をもたらすことになるでしょう。神の罰は罪に応じて大きくなるからです。

しかしそれから、別に何かストレスを感じたわけでもないのに、退院してから2ヵ月後、症状が徐々に悪化していき、排便時にどろどろとした多量の粘液が混じるなど、発病時にはなかった症状が出てきました。

長期に続いたストレスに対して戦うために患者さんが作り続けたステロイドが遺伝子の転写因子を異常にして抑えつけた免疫の遺伝子が修正されて、やっと症状が激しくなった分と、さらにペンタサで抑えきれなかった炎症が加重されて、さらに症状、つまり病気、つまり炎症が激しくなったのです。

病院に駆け込んだところ、内視鏡検査の結果、明らかに当初より病状が悪化していると言われました。「薬をきちんと服用していたのに何故?」と患者さんは頭の中が真っ白になってしまいました。病院の先生から新しくプレドニンという薬を渡され、1日に2錠(10mg)服用するように言われました。

ステロイドは世界中でもよく使われている薬であるにもかかわらず、この薬の副作用のメカニズムについてはほとんど研究されていないことが不思議です。既に分かっていることでありますが、人間の3万個という遺伝子の1%以上の働きを簡単に変えるということは分かっていますが、その働きを変えられた遺伝子の行く末については誰も本格的な研究はしていないのです。研究すればするほどステロイドはとんでもない毒薬だということが分かるので、いや分かっているので世間に出せないということなのでしょう。ステロイドがなければ嘘つき医療が崩壊してしまうからでしょう。しかしながらステロイドの遺伝子に対する機作を研究すればするほど、遺伝子と薬との関係も明確になり、ますます遺伝子の実態が解明されると同時に薬が如何に正しい遺伝子を傷つけているかが分かるので、痛し痒しの研究課題となってしまうのです。私が大学の医学部の教授であれば、総力を挙げてステロイドの全容を解明させるべく研究陣をフル活動させたいところですが、残念ながら私はその立場にいません。いやその立場にいてもおそらく研究は不可能でしょう。なぜならばはじめからステロイドが人体にとって多くても少なくても悪影響を及ぼすことは分かっているものですから、無駄な研究になることでしょうから。ワッハッハ!

人は難病と言われて初めてステロイドを使いだし、その怖さを知るのですが、実はステロイドはあらゆるアレルギーで日常茶飯に使われているのです。アレルギーと膠原病はまさに同じ敵を相手にしているだけですから、どちらにもステロイドが使われるのは当然ですが、一般大衆はその怖さについては全く認識していません。
現代の病気の原因は風邪のウイルスとヘルペスウイルスと化学物質だけであります。風邪のウイルスを殺すのは自分の免疫でありますが、ヘルペスウイルスも自分の免疫で殺すしかないのですが、ヘルペスウイルスを殺すどころか増やしているのが医者の出す薬であり、ヘルペスウイルスを増やし続けるのも医原病の一つであります。次に化学物質との戦いで見られるアレルギーと膠原病は治すことができるのに治さないようにしているのも医原病のたるものであります。言うまでもなくこの患者さんも潰瘍性大腸炎という膠原病でありますが、私を知るまではまさに医原病を徐々に徐々に深刻にしていったのです。この医原病を正しく治してあげたのが私なのです。いや、これは言いすぎです。患者の免疫を正常なレベルに戻してあげただけなのです。このように後に残された病気というのは実は医原病しかないのです。医原病が病気の99%を占めており、医原病がなければ私の仕事もなくなってしまうのです。ステロイドこそが医原病の最も大きな原因であり、ステロイドを他の医者が使うからこそ私の仕事も増えるのです。ありがたいことです。ワッハッハ!

1ヶ月ほどして症状は完全に落ち着きましたが、それから半年後、今まで体験したことが無いような、前回より更に酷い症状が出て、仕事どころではありませんでした。同時に、この頃から病院での治療に疑問を持つようになりました。以下に患者さんが納得できなかった事と一緒に私のコメントも書き示しておきます。

・どの医者もかぜ薬などの消炎鎮痛剤は症状を悪化させるので絶対服用するなと異口同音に言うにも関わらず、ペンタサ(消炎鎮痛剤)は、毎日しかも1日3回も服用しないといけない矛盾。

消炎鎮痛剤は症状を楽にするのですが、実は風邪のウイルスを殺す免疫の働きはこっそりと抑えていると言うべきです。この患者のようにとても賢い方でも誤解しております。風邪のウイルスがどのようにして殺されるかについて簡単にエッセンスを述べておきましょう。まず、先天免疫が風邪のウイルスに対抗する方法は7つあります。結局は後にウイルスにとどめを刺すのは後天免疫の抗体でありますが、抗体ができるまでに1週間近くの時間がかかります。それまでにウイルスに対抗できる先天免疫の戦略を述べましょう。

まず第1に、風邪のウイルスが体内に侵入すると、肝臓が作る血液や組織に大量に存在している補体というタンパクに捕まえられます。この補体と結びついたウイルスを大食細胞や好中球が食べてしまいます。第2は、この補体が風邪のウイルスに結び付いて、ウイルスの包みの表面に穴を開けて殺すこともできるのです。以上はウイルスが喉の粘膜の細胞に入る前の話です。ここまでは補体という先天免疫がウイルスを殺すことは極めて効果的ですが、ひとたび細胞に入ってしまうと、細胞の外にある補体の働きは無力です。それでは細胞の中に入ったウイルスはどのように処理されるのでしょうか?先天免疫の働きは限られますが、第3は、NK細胞がインターフェロンγを出して、さらに第4は、活性化された大食細胞がTNF-αを作り、インターフェロンγやTNF-αがウイルスが入り込んだ細胞に取り付いて、ウイルスが増殖する量を減らすことができます。第5は、活性化した大食細胞が作るTNF-αはまたウイルスが感染した細胞を殺すことができるのです。ちなみにTNFは実は癌細胞も殺すことができるのです。第6は、NK細胞が直接風邪のウイルスが感染した細胞を殺すことができます。第7が、活性化された大食細胞も直接ウイルス感染細胞を殺すことができます。ここまでが先天免疫の働きです。ところが風邪のウイルスはひとたび咽頭や喉頭の粘膜の細胞に入り込むと1個が何千、何万と増殖できるのです。この増殖したウイルスをやっつける為に、38億年の免疫の進化の中で抗体を作るリンパ球が生まれたのです。必ず人間の免疫の方がウイルスよりも強いので、人間は生き延びてきたのでありますが、この抗体がウイルスと結びついて、これを大食細胞や好中球に食べさせることによって殺しきることが可能になったのです。このとき抗体を作る力が低下している人、つまりステロイドなどを服用してリンパ球が減って免疫が低下している人は死ぬことが時にあるのです。ただこのような抗体を新たに作るのに1週間ぐらい時間がかかることが難点です。ちなみにワクチンを打つことはこの時間を短縮し、即座に抗体を作ることができるのです。

実は人間の大の敵は古来からウイルスであったのです。このウイルスを殺すためにリンパ球が作られたのです。一方、膠原病の敵は化学物質でありますから殺す必要はないのです。ところが免疫は化学物質が殺すべき敵であるかどうかは初からは分からないのですが、異物であることは紛れもない事実であるので、免疫を抑えられていない人で化学物質を異物だと認識できる優れた遺伝子を持った人はIgEで排除しようとするのです。一方、免疫を抑えられた人はIgM、IgGからIgEへのクラススイッチができにくくなっておりIgEが作られにくく、IgMやIgGでとどまって膠原病となってしまうのです。

クラススイッチがどのように起こるかについて簡単に述べておきましょう。IgM、IgGを作っているBリンパ球はヘルパー2Tリンパ球が分泌するインターロイキン4(IL-4)と結びつくと、AIDという遺伝子がONになって、Bリンパ球にIgEを作れと命令するのです。ところがステロイドなどを使うと、まずIL-4も作られない上に、AIDという遺伝子もONにならないのです。なぜIL-4も作られないかというと、ヘルパー2Tリンパ球の遺伝子も変えられてしまうからです。

・医師の言うとおり、薬を服用すると短期間だけ一時的に病状は治まるが、(特にプレドニンの場合)服用量を減らしていく段階で症状が徐々に悪化していきます。結局、恐い薬だと説明しておきながら、プレドニンの服用量は増加している点も矛盾している。

症状を一時的に除去する、いわゆる効果のある薬というのは全て免疫の遺伝子を変えるか、遺伝子の命令によって作られたタンパクの働きを変えるかのどちらかであります。このような薬を使ってはならない根拠は色々ありますが、結局は38億年かかって進化して作られた絶対的な神とも言える遺伝子を変えることが間違っている点であります。人間の心は不完全極まりないのですが、遺伝子で支配された人間の肉体、とりわけ人間の免疫の遺伝子は完璧であるので、この遺伝子の働きは理解することは許されても、絶対に変えてはならないのです。近年、脳の研究が盛んに行われていますが、例えば『進化し過ぎた脳』という本がありますが、この題名は正しくは『進化し過ぎた欲望を制御できない愚かな脳』か、あるいは『欲望を肥大化させ過ぎた脳』というタイトルにすべきです。つまり、脳は本来は真実を追究する道具であったのですが、真実は歴然と目の前にあるのにもかかわらず、その真実を捻じ曲げてお金を儲けて欲望を満たそうとする貪欲な脳を持った学者が多すぎるのです。

・原因不明の病気に対して、何故ペンタサ、プレドニン、イムラン等服用する薬は決まっているのか。特に大学病院の医者は原因が何か考えたことは無いのか。

原因不明などという病気はこの世にはありません。なぜならば人体に侵入していく異物で実体が不明であるような異物がないからです。さらに患者の病状が悪化しているのは薬が合っていないのではなくて、たまたま免疫の方が強くてその薬の量が免疫を抑えきれないだけなのです。“薬が合う”という言葉に相応しい薬は根本治療ができる薬だけなのです。この世に唯一“合う薬”というのは抗生物質とワクチンだけなのです。従って免疫と異物の戦いによって生じた病状を一挙に良くしようと思えば、大量のステロイドを注射でもすれば即座に免疫の力が0になり、免疫は異物を認識できなくなり、戦いが即座に終わり病状は完璧に良くなります。ステロイドこそ最大の医原病を作る準備をしているのです。

ちなみに人間の副腎皮質はプレドニン換算で1日5mgを作っているといわれています。従って症状を取るということは間違っていることに当時の患者さんは気がついていないのです。症状は正しいのです。病気は正しいのです。この世に自然な状態で、つまり医者が作った症状ではなくて、病気で死ぬ免疫の戦いなどはあり得ないのです。薬が合っているかどうかなどは問題外なのです。異物を殺すか共存するかへの正しい道を免疫が選択している時に見られる症状が病気に過ぎないのです。免疫の働きこそ、つまり働きが実践されている症状こそ万々歳なのです。この患者さんは受診のたびごとに優れた頭脳の持ち主だと思っていたのですが、このような頭の良い患者さんでも病気の認識のレベルがこの程度ですから、一般大衆は推して知るべきです。残念です。私の医療を完全に一般大衆に知ってもらうのに100年以上はかかるでしょう。ワッハッハ!いや、永久に理解されることはないでしょう。アッハッハ!

結局、病状が酷かったため、地元の病院を無責任にも放り出され、地元近くの大学病院で入院して、1ヶ月に渡る絶食をし、プレドニンの服用量は60mgにまで増えてしまいました。

病状がひどいということは、毎日摂取される飲食物に含まれる化学物質を免疫が認識し、それを排除しようとする力が高まっているだけなので、いいことなのです。異物との戦いにおいて免疫の方が敗北し死んでしまうというような敵である異物、つまり化学物質は文明国には一切ないのです。もちろん殺虫剤や枯葉剤は細胞を殺すものでありますが、虫や雑草に比べて遙かに細胞数が多いので、人体はたとえこれらの農薬が大量に侵入したとしても、死ぬことがないのです。ベトナム戦争のときにアメリカはベトコンが隠れているベトナムの密林を完膚なきまで枯らそうとして用いた有名な枯葉剤のオレンジエイジェントという極めて猛毒の農薬を用いました。そのために密林が枯れ切ったのみならず、オレンジエイジェントを摂取した妊婦が出産した数多くの子供たちに奇形が多く生まれ、今なおそのような子供たちが苦しんでいることはご存じでしょう。当然植物の細胞の遺伝子も根本的には人間の細胞の遺伝子と成り立ちは同じでありますから、細胞が極めて少ない受精卵や卵割期や胚胞期の細胞は数個ですから、簡単にオレンジエイジェントなどの枯葉剤によって遺伝子が変わるのは当たり前なのです。にもかかわらずアメリカは今でも奇形が生まれたのはオレンジエイジェントのためではないと言い張っているのです。この傷ついた遺伝子を持って生まれた赤ちゃんの一人がベトちゃんドクちゃんであります。アメリカがいかに悪いことをしたかについても彼らは謝ろうとしません。自分たちの兵士の中にもオレンジエイジェントの悪影響のために悩んでいる退役軍人がいるにもかかわらずであります。

ついでに言えば、最近の子供たちに自閉症やアスペルガー症候群や他の脳の障害を持って生まれる子供たちがますます多くなってきたのは、細胞が少ない胎児の初期に様々な化学物質に晒されたためであります。大人は完成された60兆個の細胞を持っているので化学物質の影響は少ないのですが、1個の細胞である受精卵や卵割期の卵や胚胞期の卵は数個しかありません。このような分裂しようとする卵に農薬を入れたらどうなるでしょうか?害虫や雑草の細胞が死んでしまうように、この卵も遺伝子が突然変異を起こし死んでしまうか異常を残し、出産後に異常な遺伝子を持った子供として生まれるのも当然でしょう。私が農薬や他の遺伝子に影響を与える化学物質が人類をいずれ破滅させるという根拠はここにあります。例えば大人に飲ませてもよい薬のほとんどは妊婦に飲ませてはいけないのは、まさにほとんどの薬が遺伝子に突然変異を起こし、異常な遺伝子を持った奇形の赤ちゃんが生まれてしまう可能性があるからです。

一般に用いられている農薬を異物と認識する能力は免疫の優れた人に与えられるものであります。この毒薬である化学物質を除去しようとするこの患者さんの症状が見かけ上ひどくなっても、死ぬことはないのですが、彼を入院させていた地方の病院の医者たちは病気の意味を全く知らずに地元の大学病院へ放り出したのですが、大学病院の医者も無知極まりないヤブ医者の集団ですから、結局は正しい免疫を抑える悪のステロイドであるプレドニンを投与する以外に知恵はないのです。

地方の病院は自分たちよりも優れたと思いこんでいる大学病院に紹介すれば責任は逃れられると思い、間違った治療の後始末をついでに大学病院に任せられるという間違った安心感を持って紹介するのですが、また大学病院の医者たちも地方病院の医者の身内ですから、間違った医療を指摘されることはないという確信を持って大学病院へタライ回しをされているのはこの患者さんだけではありません。身内同士がかばい合うというのは官僚の世界だけの特権ではありません。医療の世界は身内以外に外部から一人も入ることができないのです。私も医療界の身内の一人でありますが、何も私は医療界の悪事を密告しているのではありません。ただ淡々と真実を述べているだけなのですが、生まれつき血の気の多い人間であるのでこのようなコメントを書くことは、結局は身内の悪事を告発しているという風にとられてもいたしかたないことでしょう。

患者さんは怒りを通り越して呆れて、奥さんは医師に対して怒りを覚えていたそうですが「医学に合掌」とかいう信念を持つ患者さんの母親は、薬剤師の免許を持っているにも拘らず、大学病院の医師に洗脳されてしまい「いざとなれば大腸を全部取れば良いから。」とか周囲にも平気で漏らすようになり、そのことも患者さんにとって大きなストレスを与えていました。

この方のお母さんは人間を100%信じているようでありますが、権威や権力にとっては最も好都合な素晴らしい人ではありますが愚かな母親の典型です。このおばあさんは自分の心を権力の心とが同じだと思っているところが愚かなのです。しかしこのおばあさんの心のように良心で満たされている人は近頃は少なくなっているのですが、人を心から信じることができる人は素晴らしい人だとも言えます。権力は常にこのおばあさんのように従順な人を求めます。今の医療もやっていることは患者のためではなくて医者自身が自分のためにやっていることをこのおばあさんは気付いていないところが愚の骨頂です。

無知無力である人が有力な人に身を任さざるを得ない状況では、資格を持っている有力な医者に全てを任さざるを得ないので、信じること以外にやりようがないこともわかりますが、このような人が多すぎるので全ての分野において世の中がずる賢い支配者たちに好きなようにされているのです。

世の中はずる賢さや権力や資格が支配してはならないのです。真実だけが支配することを許されるべきものなのです。人間の肉体、人間の免疫は利害に全くかかわらない真実一路の道を進んでいるのです。

結局殆どの患者は破綻していくことになります。大学病院などで大腸を全摘出された殆どの患者が、その後どれだけ悲惨な人生を送っているのか、インターネットで調べれば直ぐ分かることです。

この患者さんも私と出会わなければ、人間をモノ以下としか考えない医者たちに腸管を何回も切り取られて後は薬という毒薬によって殺されてしまっているかもしれません。実際当院に来られる患者さんの中には、現代医療で殺されてしまうということに気がついて、HPで必死に情報を探し出して私をやっと見つけてきた人が数多くいます。しかしながらメスを入れられ、腸管をチョッキン・プッチンされた人体は私の理論通りになかなか進んでくれません。外科医の仕事は切ることですから、しかも切らないと仕事がなくなるのですから、まるで人間の腸管を牛や豚の腸管と同じようにすぐに切ることをやってしまうのです。残念です。ちなみに私はステロイドは使うなと何万回も言い続け書き続けてきました。ここでさらに一つ加えておきたいのです。腸管は切るな!ステロイドを使ったり腸管を切る時は、生死を分かつ時だけであるということを知っておいてください。実際生死を分かつような状況というのはほとんどないのですから。

約2ヶ月の入院生活から開放されたと同時にこの病気に対して、医者の言うことなど鵜呑みにせず、自分で真剣に勉強しないといけないと思うようになりました。その時、偶然目に留まったのが“安保徹先生”の“薬をやめれば病気は治る“という本でした。自信たっぷりなコメントの割に、患者の臨床データが無いことなどに多少の疑問を感じられましたが、潰瘍性大腸炎で処方されている薬は、実は症状を抑えるだけで免疫力を低下させ、病気を難治化させていることが分かったのは大きな収穫でした。
新潟大の安保先生の基本的な考え方は正しいのですが、彼は残念ながら基礎の学者にすぎません。一番間違っている彼の考え方のひとつは、リウマチとアレルギーが別の病気であるという点です。この言葉だけで彼はクラススイッチの理論を全く理解していないことが読み取れます。一事が万事です。彼は臨床をほとんどされていないので、医学の真実の教科書である患者さんから学ばれることがほとんどないので、あちこちで証拠のない思い込みの理屈を述べていることがしばしば彼の書いた本に見られますが、免疫を抑えるのは間違っているという原理は正しいのです。それでも一番彼の滑稽な間違いは、免疫を抑えなければ癌は治るというような考え方です。癌は免疫を超えた遺伝子の命令ですから、癌そのものを治すことはできないことを彼は気がついていないところです。その他独善的な学者らしくない言説があちこちに見られるのが残念です。私もいずれ松本医学を世間に公開するつもりでありますが、このHPでお分かりのように医療界に対する怒りが強すぎる上に口が悪いので、書物を書く前に誰かに殺されているかもしれません。ワッハッハ!

このときから患者さんは病院には内緒でプレドニン、更にはペンタサの服用量を減らしていき、2008年の2月、丁度一年前に病院から処方される薬の服用を止めました。薬を止めてから体調は約3ヶ月毎に良くなったり悪くなったりと長期で安定することは無かったそうですが、以前のように仕事が出来ないほど症状が悪化するようなことはなくなりました。
病院から出されている薬を自分でやめて、患者自身が自分の病気の医者になるという皮肉な現状が現代の医療界なのです。この患者さんは賢い方なので、病院の治療を客観視し勉強もされ、医師免許を持たないにもかかわらず、敢然と医師免許を持った医師に反逆し、自分で薬をやめるという蛮行を決行したのです。医者が溢れかえっている日本においてこのような暴挙を敢えてやらざるを得ないというのが日本の医療、いやアメリカに支配された世界の医療の現実なのです。

薬をやめたらどのようなリバウンドが起こるのかも充分に知らず自分で引き受けるというのは勇気がいることです。しかも薬をやめることは正しい医療であるという点が逆説でありますが、これこそパラドキシカルな真実なのです。病気を治すのは薬でも医者でもなく、患者の免疫のシステムなのです。その免疫のシステムを解明し、その免疫のシステムに従って病気を治すのが医者の仕事でありますが、全世界の医学者は反対のことやるのです。そうでなければ全ての難病は簡単に患者の免疫によって治ってしまい、薬も医者も必要となくなり、製薬メーカーがつぶれ、医者が失業してしまうからです。仮に誰かに医療費を払おうとすれば、患者の免疫系にお金を払うべきものなのです。38億年かけて進化してきた免疫系に感謝し、それこそ免疫系にお金を寄付すべきです。
毎日毎日医学者たちは免疫系の遺伝子を明らかにしていますが、そのような発見の解説の後に常におひれがついています。『この遺伝子の発見によって病気の原因がわかり、この遺伝子の働きを抑制すれば治らない病気が治ることになるでしょう』と。笑わせるなと私はいつも思っています。病気の原因は異物であり、遺伝子が原因ではないのです。この遺伝子の発現のおかげで全ての病気が治るのにと言いたいのです。遺伝子の働きは絶対に一時的にも変えたり抑制してはいけないのです。いや、変えることはできないのです。一時変えたとしても必ず遺伝子は修復しようとしますから必ず元に戻るので無駄なことなのです。いや、戻らなければ遺伝子病として後はひどい目にあうのです。遺伝子は神の命令で絶対で最高なのです。全ての人が持っている遺伝子に差異はあるのですが、それは個性というものです。免疫の遺伝子にも個性はありますが、全て人間の生命を守るために働いているのです。

それと同時に、白血球のバランスデータ(顆粒球(好中球)とリンパ球の割合)を取り始め、ご自身の免疫力の低さに驚き、免疫力の低下と共に体調が悪化しているのが分かりました。しかし、薬は止めたはずなのに免疫力が上がらないのは何故と、たまに出る不快な症状に顔をしかめながら考えておられました。

好中球はもっぱら細菌やウイルスを殺す仕事だけしかしないのです。殺す以外に仕事がないので死刑執行人といえます。ところがリンパ球は高等動物である脊椎動物だけしか持っていないのです。リンパ球にも様々な種類があります。殺すことに力点を置いているNK細胞やNKT細胞、抗体を作るBリンパ球、Bリンパ球を助けるヘルパーT細胞、後に免疫の戦いを終わらせるさプレッサーT細胞(別名レギュラトリーT細胞や制御T細胞や抑制T細胞とも言われます)の5種類があります。安保先生は人間を好中球型とリンパ球型と分けておられますが、このような分類の仕方は間違っているのです。人間の免疫系は状況に応じて好中球やリンパ球の数をいくらでも変えていくことができるからです。

仕事の関係上、薬局周りをしている内に、潰瘍性大腸炎を治せる医者がいるという噂をちらほら耳にするようになり、患者の臨床データがある(信頼できる)医者をネットで探している中、当院のHPにようやく辿り着きました。
私が治せない病気などというのは実は何もないのです。もっと言わせてもらえば、治せる病気とか治せない病気という表現自身が間違っているのです。というよりも、病気という現代のコンセプト自身が間違っているのです。病気の成り立ちを考えればすぐに分かるように、病気は良いことなのです。悪いのは病気を引き起こす原因である異物なのです。その原因である異物を除去しようとする免疫の働きは救世主なのです。

人類発生以来、人間は長い間無知であり続けたので病気の本質を理解せずむやみに病気を怖がってきたのです。つまり病気の原因と病気の症状と病気の治し方を人類は最近まで全く気がつかなかったので、相も変わらず愚かにも漠然と病気を怖がっているのです。私は病気の意味や実態を世界で初めて解明しました。だからこそ潰瘍性大腸炎も治すことができるのです。何回も病気の本質について私の論文であちこち書いているのですが、ここでまとめておきましょう。

まず病気の定義から始めましょう。病気とは、異物とそれを排除しようとする人間の免疫との戦いにおいて見られる症状にすぎません。病気を治すということが何であるかを定義をしましょう。病気を治すのは異物を殺すか共存するかあるいは封じ込めるかの3つしかありません。殺したり共存したり封じ込めるまでに免疫系が戦い続けるときに見られる症状を今まで病気と言ってきたにすぎないのです。

それでは現代の異物はどのようなものがあるでしょうか?まず一つ目は感染症を起こすウイルスであり細菌でありカビであり寄生虫などでありますが、毒性の強いウイルスと細菌に対してはワクチンが出来上がり、ほとんど征服されているのでもはや恐れる敵ではないので考慮に値しません。過去の話です。次に寄生虫に関しては衛生状態が良いのでこれも考慮に入れる必要はありません。カビに関しては水虫程度ですから、これも取るに足りません。それでは残ったのは何でしょうか?風邪のウイルスとヘルペスウイルスだけです。これらも人の命を奪うものではありませんから恐れるに足るものではありません。以上は病気としては感染症に属するものです。

さて二つ目の異物は何でしょうか?化学物質です。免疫がこれと戦うときにIgEを用いればアレルギーとなり、IgGを用いれば膠原病となるだけです。IgEを用いて戦うとアレルギー性皮膚炎(アトピー)、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性咽喉頭炎、アレルギー性気管支炎(気管支喘息)、これらの症状で命が奪われることはありません。これらの病気も間違った治療を続けるからこそ永遠に治らない病気になるだけであり、症状がひどくなるだけです。

同じ敵をIgGを用いて戦うと膠原病になります。膠原病の種類については、関節リウマチ、全身性エリトマトーデス(SLE)、混合性結合組織病(MCTD)、強皮症、皮膚筋炎、結節性多発動脈炎、リウマチ熱、シェーグレン症候群、ベーチェット病、間質性肺炎、などであります。これらの病名はどの組織の結合組織で異物とIgEが戦うかによって名称が違うだけであり、病名そのものに大した意味があるわけではありません。

私は以上列挙したアレルギーと膠原病の全てを治してきました。治りにくいのは私の医院に来られるまでにどれだけスステロイドをはじめとする全ての免疫抑制剤を使って免疫の遺伝子を変えてきたかによって決まります。だからこそステロイドを使うな、痛み止めを使うな、生物製剤を使うな、抗リウマチ薬を使うなと叫び続けるのです。現代の免疫を抑制する薬は全て免疫の遺伝子を変えているので、それを修復するのにリバウンドという激しい免疫の戦いが始まるからです。いつにリバウンドが始まり終わるか、さらにどれだけリバウンドが強烈になるかは神のみぞ知る、遺伝子のみぞ知るのです。

私の理論を直ぐには理解できずとも、患者さんの言うことを多少なりとも理解してくれると思った患者さんは周囲の反対を押し切り、2008年8月末に九州から大阪の病院まで足を向けてくれました。2種類の漢方薬(煎じ薬)を処方し、自宅でお灸をすることを指示しました。最初は漢方薬を服用し、お灸をしても、何の効果も無かったことに対し、私の治療法に対して疑いを持っていました。「絶対に治る。」とまで言い切ってあげた患者さんでも疑いを持つというのが人間の特性です。なぜ私がこれほど自分の医療に確信を持っているのかお分かりになりますか?それは患者さんの免疫の遺伝子を信じているからです。絶対唯一の遺伝子を信じる以外に何を信じればよいのでしょうか?

ただひとつ免疫の遺伝子を信じる際に気をつけなければいけないことがあります。それは免疫の遺伝子に影響を与える人間の心であります。人間の心ほど信じることができないものはないのです。この心はストレスによって簡単に変わってしまうからです。ストレスとは現実と願望とのギャップがもたらす心の葛藤であります。もともと膠原病になるのはこのギャップによって引き起こされたストレスによって免疫を抑えて、IgEで戦う敵をIgGで戦うようになったことが原因ですから、免疫を抑えるストレスを除去することができなければ、免疫のクラススイッチや免疫寛容が起こりにくいからです。

既に述べたように、膠原病になる理由と、膠原病が治りにくい理由は同じであり2つあります。ひとつは、どれほど医者の薬により免疫の遺伝子を変えてきた量と、2つ目は、心のストレスによって免疫の遺伝子の働きをどれだけ抑え続け、かついつまでも抑え続けるかであります。私は人の心を支配することはできません。思うようにいかない他人の生活に私は一切介入できません。患者自身が現実と欲望のギャップに気づいて自分の過剰な欲を捨て去るか、現実を諦めて受け入れるかであります。すると心の葛藤はなくなり、免疫は一切抑制されることはないのです。これは自分自身を知ることに通じます。この境地に達すると葛藤は消えます。この心の状態では新たに免疫を抑えることはなくなりますが、上げることはできません。さらに常に喜びを感ずることができれば免疫は上がっていきます。私自身が実践している免疫を上げる方法を教えてあげましょう。なかなか実行することは難しいのですが、言葉で語れば極めて簡単です。自分よりはるかに優れた人の幸せを共感することです。それは日によって変わります。今をときめく野球選手の大谷選手やゴルフの寵児である石川遼や、世界のファッションを征服せんばかりのユニクロの柳井正さんです。つまり妬みのエネルギーを幸せに変えるという特技が要ります。現実の世界は嫉妬と妬みと嫉みと憎しみと恨みと不満と不安と不幸が充満しているのです。この邪悪な世界は心が生み出しているのです。この世でも怖い敵は実は現実の人間の心なのです。人間が怖いのではないのです。人間の心が一番恐ろしいのです。

心の持ち方はただ単に免疫を高めて病気を治す道であると同時に、物欲にまみれた人間の心を不幸から幸せに導くことが出来る唯一の方法でもあります。その意味で膠原病を治すことは正しい心の在り方に気づくことであり、この心は病気を治すのみならず幸せの第一歩を踏み出させてくれるのです。ついでに述べておきますと、変形や手術の跡は正常に戻りにくいのは言うまでもないことです。手術の跡は永遠に元に戻らないからこそ手術はやってはならないのです。

しかし、患者さんの場合、累計で約5,000mgとステロイドの服用量が多く、なかなかクラススイッチは起こりにくいことを思い出しながら漢方の服用とお灸を毎日続けておられました。

4年間でステロイドが5000mgというのも非常に多い量です。にもかかわらずこれだけ良くなったのは、後で分かるように、心が免疫を上げたからです。素人の患者さんは如何に私の理論を理解されている人でも、理論と実際の臨床とは大きな違いがあることを知りません。例えば現代の免疫学を分子レベルまで理解しているのは、免疫学の基礎の先生たちです。医者でなくとも細胞分子生物学を専攻している学者の中で優れた人たちで免疫学を完全に理解している人がいます。しかし一人も患者を診るという臨床をやった人ではないので、病気の実際については無知そのものです。私のように英語で免疫学の先端を理解し、かつのべ何十万人もの患者を診るという臨床の経験があってこそ、「絶対に治る。」と言い切ることができるのです。さらに私の治療を始めてどのような臨床経過を取るかは千差万別であることは既に述べたとおりです。

10月中旬、お風呂に入るとき、足全体、特に膝から下に強烈な痒みが起こりました。足が赤い斑点だらけになり、ようやく抗体のクラススイッチ(IgG抗体⇒IgE抗体)が起こったのかと患者さんが喜んだのも束の間、潰瘍性大腸炎の症状はなかなかなくなりませんでした。

医学の中で一番難しいのは免疫学であります。この患者さんも簡単に“アトピーが出れば潰瘍性大腸炎も治る”と考えていた節があります。5000mgもの大量のステロイドを服用してきた意味も理解していない上に、クラススイッチが実際に人体内でどのように起こるかをイメージすることはとても無理なことなのです。

私は近頃全ての病気の症状が、例えば風邪のウイルスが、あるいは連鎖球菌が、ブドウ球菌が人体でどのように免疫系のリンパ節で認識され、その免疫系がどのように刺激され、増殖し成熟し、どこへ移動するのかについてイメージができるようになりましたが、ステロイドによってどのような遺伝子が傷つけられているかまではわかりません。結局のところ、ステロイドを止めることによってリバウンドを起こす患者さんの症状を見続けることによってしかリバウンドの症状の真実を知ることはできないのです。免疫の症状は絶対的なものであり、それを正しく解釈することが許されるだけであり、その症状を疑うことは許されないのです。症状は出るべくして出ているのです。症状は神である遺伝子の命令であるのです。

私が延べ何十万人もの様々な症状や病気を持った患者さんを診てきたという意味は、この患者さんの免疫の働きの変化の絶対性を診てきたからこそ、他の医者よりもはるかに沢山の真実を知るようになったのです。例えば私がこの世に怖い病気は何もないとか、この世に原因が分からない病気はないとか、免疫を抑えることは絶対に許されないとか、遺伝子を変えることも許されないとか、治らない病気はないとかを絶対的な自信を持って豪語できるようになったのも、何十万の患者さんを診察し、さらに患者さんという病気の教科書を学ばさせてもらったからなのです。学者の書いた教科書から学ぶのは、彼らの教科書が如何に間違いが多いかということでありました。もちろん基礎の免疫学者から数多くの真実を学んだことは言うまでもありません。

体の内部、腸管で潰瘍性大腸炎、体の外部、皮膚表面ではアトピーというおかしな状態が2ヶ月ほど続きました。腸管でなかなかクラススイッチが起こらない、つまり免疫がまったく上がらないことに、患者さんは苛々していたそうです。

この患者さんは、私と同じでとってもせっかちな人です。自分の性格の欠点を良く知っていらっしゃる患者さんですが、同時に私と同じぐらいとっても正直な人です。クラススイッチが起こっただけでも喜ぶべきであるのに、その時点でもう既に自然後天的免疫寛容が起こっていないことに苛立っておられるのは結果を求めすぎる欲望が強すぎるからでしょう。アトピーが起こっている時点で既に免疫が回復し、人体の3000ヶ所のリンパ節の一部でクラススイッチで行われているにもかかわらず、免疫が上がっていないと苛立つのも論理的ではありません。素人ですから致し方のないことなのでしょう。

患者さんは自身の性格を考えて、嫌なことがあるとなかなか頭から離れず、一日中そのことばかり考えている人でした。プライドが高いためか、気に障ることを多少言われただけで、直ぐに頭に血が上り、いつも他人を非難していました。薬を止めさえすれば免疫力は直ぐにでも上がると容易に考えていましたが、潰瘍性大腸炎を含めた“膠原病”は全て心の病であり、大腸はストレスから来る体の不調を全て引き受けてくれたに過ぎなかったということに本当に気付かせてくれたのは、年末に目を通した一通の手記でした。当時、掲載していたリウマチだった患者さんの手記でした。

精神免疫学を体現してくれた患者さんです。精神である心と肉体である免疫がお互いに相互作用を持ち、精神と人体は全く一つであり、双方に影響を及ぼすものであります。肉体に有形の異物が入った時にそれを排除しようとする戦いを、無形の心が影響を与えて膠原病が悪くなったり良くなったりするということをそのリウマチ患者さんは証明してくれたのです。ちょうど免疫が異物を消化吸収して殺すか共存するか封じ込めるかを決めるように、心がストレスという心の異物を消化吸収してしまう心の在り方をマスターしている点において、その方が所属している『意識の流れ』の人たちに勝る人はこの世にいないでしょう。不幸を幸せに変える心の在り方こそが免疫を上げるのみならず幸せももたらすものであることを実践されている『意識の流れ』の人たちに敬意を表します。

正月休みは何度も繰り返し手記を読んでいたそうです。読んでいく内に今までの患者さん自身の考え方が間違っていたことに気付くことができたのです。

私の医院には膠原病の患者さんがおそらく日本で一番多く受診されています。あらゆる病名を持った膠原病の患者さんを見ていますが、やはり治りにくい人は自分の心の在り方が免疫を抑えていることに気がつかない方です。欲望がある限り現実とのギャップが生じストレスは続くものでありますが、今までの心の在り方の間違いに気づいて、そのストレスを正しい心で完全に消化吸収してしまうことができる人は、クラススイッチも自然後天的免疫寛容も起こりやすくなります。もちろん治療中の心の在り方のみならず、女性ホルモンの影響、過去の治療の影響、家族の理解や支援の有無なども免疫を大きく左右する要素でありますが、それでもそのような状況を引き受けるのも心でありますから、そのリウマチ患者さんのように心が体を支配できた人は治りが早いのです。

年が明けてからは不快な症状(下血や下痢)が出た際には、体に変なストレスを与えていないか考え直し、「全てを引き受けてくれてありがとう、今後は注意するよ。」とお腹をさすっていたとのことです。すると不思議なことに症状が少しずつ消えていきました。

リウマチ患者さんの様に症状に対して心から“ありがとう”を言えるようになったのです。するとどうでしょう、肉体の免疫は初めて心に感謝されたことに喜びを感じて敵との戦いである症状を一つ一つこなしていったのです。現代の医療はまさに免疫を敵と考え心と免疫を仲たがいさせ、治る病気を治らなくさせているのです。どんな症状が出ても現代の文明社会では命を奪うほどの敵は存在せず、かつ免疫が敵との戦いで負けることはないので、どんな症状が出ても恐れることはないのです。免疫は人体を滅ぼそうとして症状を起こしているのではなくて、人体に入れてはいけない敵を排除しようとして戦っているにすぎないのですから、症状を起こした免疫に対しては感謝する以外に何もないのです。次のように免疫に語るべきです。『私の免疫よ、入れてはならない化学物質をたっぷり入れてごめんなさい。この化学物質は共存できる異物ですから、いずれ分かってもらえるまで頑張ってください。共存できる化学物質しか入れてないことは分かってくださいね。』と。

トイレに行くのも朝の2回程に落ち着いてきました。嫌なことがあると“般若心経”を唱え、心を落ち着かせていたそうです。

自分の病気が治ると確信するだけで、既に免疫は上昇し、正常に戻っていきます。もちろん治る病気を治ると言っているだけですから、後でうっちゃりを食うこともありません。私は松本教という宗教をやっているのではなくて、真実を伝えるだけです。真実を理解すればおのずからその真実を信じる心は自然に生まれるものです。信じることは無理やりにしてはならないのです。自分で納得すれば自然と信じることができるようになるのです。私の治療を受けるのも、私の理論と証拠である症例報告や患者会の記事を読むことによって、私の治療を自分で選択し、受けることを決断し、後は自分で責任を取ってもらえばよいのです。自分で責任を取るということは、自分の免疫を信じて自分で病気を治すということなのです。病気を治すのは医者でも薬でもありません。自分の免疫に責任を取ってもらえば治るのです。

1月末に奥さんがお世話になっている地元の産婦人科で血液検査をしました。リンパ球の割合が30%に、更には3月中旬ではリンパ球の割合が33%に達していました。

この患者さんはリンパ球にこだわっておられますが、リンパ球が全てではないのです。ステロイドをやり過ぎた人は、ステロイドによる遺伝子の障害によってリンパ球の幹細胞がアポトーシスを起こし、永遠に正常にならない可能性もあります。もちろん遺伝子を変えられたリンパ球の幹細胞のいくつかは修復される可能性もありますが、この研究は誰もしていないのでどれだけリンパ球が戻るかは遺伝子だけが知っているだけです。副腎皮質ホルモンをはじめ、全てのホルモンが脳の視床下部によって厳格にコントロールされているのは、結局は遺伝子が傷つけられないためなのです。つまり取り返しがつかない細胞の死をもたらす可能性を回避するためにステロイドホルモンの量を厳密に脳で制御しているのです。

しかし、炎症反応の値(CRP)は0.6とまだ若干の炎症が残っているようですが、様々な不快な症状を乗り越え、免疫力が向上していたことに患者さんは大きな自信になりました。

常に症状、つまり病気に感謝すべきです。もっと正確にいえば、免疫が異物を排除しクラススイッチをし、自然後天的免疫寛容を起こし、後はこの異物と共存できるように神によって定められているものですから、このような免疫の働きに感謝するのは当然のことなのです。憎むべきは現代文明の化学工業が作り出す化学物資なのです。しかしながら化学物質がなければ人類はこのような繁栄を謳歌することはできなかったでしょう。このような化学工業が作った異物が人体に入るということを思いもしなかった免疫は、最初は化学物質を排除するためのIgGを用いる膠原病という戦いを行いますが、最後はそのような異物とも共存できるシステムまで、38億年の免疫の進化の中で内蔵するようになったことを感謝すべきでしょう。

この世に病気という概念がなくなれば人々はもっと幸せに生きられるでしょう。異物が存在する限り免疫の戦いは続くのですが、この時に生ずる症状、つまり病気は感謝すべきものであり、喜ぶべきものなのであります。従って私は次のスローガンを提唱したいのです。『病気になれば怖がるのではなくて一緒に喜びましょう。病気を怖がらせる医者をこの世の中から退出してもらいましょう。』このスローガンを世界中のテレビで流し続ければ、間違った病気の概念も消え去ってしまうでしょう。しかしこのテレビの放映代を出してくれる人は世界中に誰もいないでしょうが。松本医学が世界を支配する日を心待ちにしながら私は毎日の臨床に精を出すつもりです。

-ガン, 潰瘍性大腸炎・クローン病, 症例報告
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