潰瘍性大腸炎・クローン病 症例報告

潰瘍性大腸炎、クローン病完治の症例報告Part37(コメントなし)更新2022.6.10

投稿日:2022年6月10日 更新日:

症例報告82例目

完治された病名1)潰瘍性大腸炎2)花粉症

患者:36

もともと春先になると鼻水やくしゃみが酷くなりました。たまたま大きな病院に行く機会があったのでついでにアレルギー検査をした受けたところ、花粉症と診断されました。本当は花粉が原因ではなく、花粉にくっ付いている化学物質に反応して免疫が働き、体外へ排除しようと鼻水やくしゃみが起こるのです。だって車がない時代に花粉症で苦しんでいる人が多くなかったでしょう?アハハ!正しい病名は自動車排気ガスと言い換えるべきですね!アハハ!

その時の検査結果は、ヒノキ、ブタクサ、杉のアレルギー度がMAX10のところ8だったそうです。花粉症は秋と春のシーズンに起こり、2~3年我慢し続けていました。2005年頃、鼻づまりや目のかゆみの症状が酷すぎるので近所の耳鼻咽喉科に通い、2010年には花粉症の症状がなくなっていました。患者さんは体質改善するにはビフィズス菌がいいと聞き、乳酸菌飲料を毎日夜に飲み、そして体質改善が成功して花粉症は治ったと勝手に思っていました。今回の患者さんもですが、この時に免疫を抑える点眼剤や点鼻薬、吸入器(ネブライザー)を使って症状を抑えると今は見かけ上、治まってものちのち倍々になって帰ってきた患者さんを多く見てきました。

2011年、2012年の健康診断で便血栓と貧血気味に引っ掛かり再検査するように通知が来ました。2013年3月、下痢と貧血が続くのでMクリニックで内視鏡検査を受ける。

4月13日に潰瘍性大腸炎と診断され、この病気になると一生治らないから早いうちに申請をするようにと担当医に説明されました。思いもつかない病名を突き付けられ、患者さんは何が何だかわからず、これからどうすればいいのか担当医に聞くと、「あなたは自分の体の症状を抑えてコントロールすることができないので、病院に通うしかない」「今の医療ではこの病気を治すことができないので、会社の人や家族の人に相談して体調の悪い時は、会社を休みストレスをためないように」と言われたそうです。

次に病院に行くまでの間に病気のことをインターネットで調べると、一生治らない病気で、症状が悪化すると大腸を取る人もいることを知りました。他のUC患者のブログとかを見て、患者さんは自分がもし大腸を取らなければならなくなったら、これから本当に生活していけるのかどうか?一人でいると涙があふれてくる毎日を過ごされました。そんな不安な日々を過ごしながら、一週間後に前回と違う担当医に変わり、これからの薬の処方の説明を聞きました。「この病気になると特定の薬を飲み続けなければいけない」「肝になる薬なのでこの薬から始めていきましょう」とアサコールを処方されました。

最初の3~4日は薬が効き、次第に薬が効かなくなり下痢と発熱を起こしました。明らかに症状が悪化していたので4月29日時点で患者さん判断で薬をストップされました。念のため翌日にMクリニックの医師に電話で相談すると薬をストップしておいてほしいと言われたそうです。

5月2日、改めて病院に行き、医師の診断を受けました。「薬に対するアレルギーが出たようなのでしばらく薬を飲むのをストップし、再来週から新しい薬に変えます。アサコールの成分が少し入っているものですがこの薬も、この病気の症状を軽減するのに肝になる薬ですので処方します。」この話を聞いた患者さんはゾッとされました。アレルギーが出ていると自分で言っているにもかかわらず、また同じ成分が入っている薬を飲めば、また結果は同じことになるのに平然と言ったのです。先生は自分がおかしいことを言っているのに気付かないのか、病院で処方できる薬がアサコールが入っているものしかないのかどちら何でしょうか?この時、患者さんは「この先生は私の病気を治す気がないのだろう」、「“症状を軽減させる薬を処方します。”しかし言ってもらえず本当にこの病院に通院する意味があるのか」とても不安になりました。

診察が終わって帰宅後、すぐにインターネットで調べ、そして松本漢方クリニックを探しあてることができました。当時掲載されていた患者さんの手記や私の論文を読み進め、患者さんと同じような症状が出た人や、なぜ潰瘍性大腸炎になってしまうのか論理的に書いてあります。潰瘍性大腸炎の原因をはっきりと述べ、かつ完治できるとホームページに載せている医師や医院は他にないでしょうね!アハハ!

早速5月11日に当院を受診。漢方煎じ薬と抗ヘルペス剤を処方し毎日続けてもらいました。患者さんの症状は見る見るうちによくなっていき、今では下痢をすることはほとんどありません。粘液と下血も徐々に減っていきました。もう当院には通院されておりません。

症例報告83例目

完治された病名1)潰瘍性大腸炎

患者:33歳、女性

2013年11月に潰瘍性大腸炎の疑いありと診断されました。2012年に出産し、10か月後に仕事復帰。しかし娘さんと二人暮らし。しかも地元から遠く離れた場所へ異動したこともあり見知らぬ土地での生活でした。患者さんは仕事に不慣れな中、子どもを保育園に預け、夜は夜泣きとの戦い。毎日2~3時間の睡眠で家事、育児、仕事をこなす日々でした。肉体的・精神的にあまりに大変な毎日だった為、その1年後には実家近くに再度異動されました。以上の経緯により症状が顕著になったのは、これで生活がだいぶ楽になったと落ち着きだした頃のことでした。

出産後から出血があり痔かと思い、市販の薬を使うも全く効かず、それが昨年10月後半ぐらいからどんどん出血の量が増え、便意を感じてトイレに入っても出血しか出ないという状態になりました。出血量も増えていき、便もだいぶ緩くなっていきました。

これはいけないと思い、近くの肛門科で見てもらうと、腸から出血しており潰瘍性大腸炎の可能性もあるとのこと。すぐに別の胃腸科で検査を受けました。担当医に「潰瘍性大腸炎の可能性が高いと思います」と言われて病気の詳しい症状と治療について説明を受けられました。患者さんはその時「やっぱり自分の体が弱っているのだ」と思いました。というのも、それまでに子宮内膜症になったり、目の涙腺のあたりに膿がたまったりする病気にかかっており、粘膜系が弱っているという感覚があったからです。子宮内膜症の時も一生つきあう病気と言われましたが、元々生理も軽く滅多に病気にならなかった患者さんは「これは今、体力が弱っているからこんな病気になるんだ」と信じて市販の漢方を飲んだり、できるだけゆっくりと休んだりしました。そして今では全く症状がありません。

なので、潰瘍性大腸炎は一生付き合う病気。薬も一生飲み続けないといけない。と言われた時も半信半疑だったそうですが、診察室の雰囲気と担当医を目の前にして、薬を飲まないともっと悪くなるような気にさせられ、薬(アサコール、ペンタサ)を3日間飲み続けました。しかし4日目に入ると気分が鬱々としてだるく、朝から気分が悪くなりました。勝手に飲むのをやめ、その旨を病院に連絡されました。そして医師との相談により出血も少なくなっていることから下剤だけになりました。それが11月初旬のことです。

1ヶ月後の12月初旬に内視鏡検査をすることになりました。そこで症状が深刻ならば薬を飲み続けないといけないと言われ、患者さんは焦りました。あと1か月で良くならなければ一生薬を飲む人生になってしまい、そんなことをしたら、どんどん自分の体が弱っていくと思ったからです。そんな時に松本漢方クリニックのHPを見つけたのです。

当時掲載されていた手記を読み進み、患者さんの励みになりました。それに免疫力を上げなければいけないと強調されているのにも合点がいきました。専門的な部分は難しかったと思いますが私の論文をプリントアウトして何度も読み返し、手記の膨大な数や今までの臨床の結果で治してきた経験があり、そしてなにより膨大な患者の手記から患者さんが私を信頼し、私もまたその信頼を裏切らない理論や治療をしているのだということが見て取れたとのことです。それは患者さんが「よし、受診してみよう」と思わせるのに十分なものでした。

片道1時間少しかけて当院を受診。診察にて、今までの経過を聴き、ずばり患者さんに出てきた症状は出産による免疫低下によるものであると説明し、12月の内視鏡を受ける必要もないことや、それまでに治ると断言しました。患者さんも産後不調によるのが原因だと思っていたので私の説明を聞いてほっとした顔になりました。実際に出血も漢方を飲みだした直後からなくなり、腹痛も起こりませんでした。そして現在もその状態は続いています。12月の内視鏡の結果はまだ直腸のあたりに炎症が少しみられるものの、出血の跡もなく11月に比べると格段に改善していたとのことです。

完治するまでそう時間はかかりませんでしたが、特に治療のスピードを急いでいたわけではありません。患者さんが自分の体と心にゆっくり向き合いストレスをかけることなくすぐに良くなったのです。患者さんは私の理論を理解され治療に専念してきたのです。患者さんは私と話していると今までベールに隠されていたものが一枚ずつはがされて物事の本質が見えていくようで楽しかったそうです。アハハ!そして患者さんは無事完治され、当院を卒業されました。

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