ガン コラム なぜシリーズ メニエール病

何故ステロイドでムーンフェイスといわれる顔が腫れが出るのでしょうか?更新2022.4.13

投稿日:

何故ステロイドでムーンフェイスといわれる顔が腫れがでるのでしょうか?病気の一つにクッシング症候群があります。種々の原因により糖質コルチコイドが増加していることによって、引き起こされ体の中心である腹が肥満したり、満月の様な晴れた顔になるのです。同じように他の病気の治療で薬として飲まされた糖質コルチコイドであるステロイドでなるのです。糖質コルチコイドは文字通り糖を新しく作る作用があり、これを糖新生作用といいます。ところが糖が多くなりすぎると糖尿病になるのでインスリンは糖を減らそうとして、大量のステロイド剤を投与した時はインスリンの分泌が亢進し糖を脂肪にします。インスリンに対する感受性の強い顔面や身体には脂肪が沈着して、満月様顔貌や水牛肩を呈し、一方、四肢や肩などではステロイドの作用で皮膚の筋支持組織の委縮がおこり、皮膚に深い溝が出来るためしわしわが出来ることがあります。このように糖質コルチコイドとインスリンの感受性が組織によって異なるために脂肪の再配分が起こるのです。

自己免疫疾患の治療中やメニエール病にステロイドを用いたりステロイド離脱中に吐き気や嘔吐が起きます。更に抗がん剤を用いるときにも吐き気や嘔吐がみられます。このような時に何故、どのようにして吐き気や嘔吐が起こるのでしょうか?

まず嘔気、嘔吐が起こるメカニズムについて説明しましょう?

嘔気、嘔吐が起こるキッカケはいくつかありますが、最終的に延髄の嘔吐中枢と呼ばれる部分が化学物質によって刺激される事で起こります。それではその嘔吐中枢が刺激される原因についてみていきます。

延髄第四脳室底にある化学受容器引き金帯(chemo‐receptor‐trigger zone略してCTZ)は血液中の様々な刺激物により刺激を受けると、延髄の嘔吐中枢は刺激されます。chemo‐receptor‐trigger zoneのchemoは「化学の」でありreceptorは「受容器」でありtrigger は「引き金であり」zoneは「帯」で「化学受容器引き金帯」と訳されます。化学受容器引き金帯(CTZ)にはドパミンD2受容体やセロトニン5-HT3受容体などが存在し、これらのドパミンD2受容体やセロトニン5-HT3受容体が麻薬のモルヒネ、ジギタリス製剤等の薬物や、ドパミン、セロトニン、サブスタンスP等の神経伝達物質により刺激を受けるとその刺激が嘔吐中枢に伝わります。

実はセロトニン、サブスタンスP等の神経伝達物質はherpesが人に感染して痛みを感ずるのは侵害受容器であるポリモーダル受容器の先端にある自由神経終末であります。ポリモーダル受容器はヘルペスと免疫が戦って炎症が起きます。その炎症のためにその周辺の細胞や組織が侵害を受け障害を被ったり崩壊してしまい様々な化学物質がまき散らされてしまいます。その化学物質の中にセロトニンやサブスタンスPが含まれているのです。このセロトニン、サブスタンスP等の神経伝達物質が化学受容器引き金帯(CTZ)に存在するドパミンD2受容体やセロトニン5-HT3受容体などを刺激すると、その刺激が嘔吐中枢に伝わり吐き気や嘔吐が起こるのです。

更に前庭平衡感覚を司る前庭に存在するヒスタミンH1受容体やムスカリン受容体が、メニエール病の原因であるヘルペス等により刺激を受けるとそれが化学受容器引き金帯(CTZ)に伝わり、続いて嘔吐中枢に伝わります。御存じのようにメニエールもherpesが内耳の前庭や三半規管の神経に感染して起こる病気です。メニエールの時に嘔吐や吐き気が起こるのは化学受容器引き金帯(CTZ)にヒスタミンがヒスタミンH1受容体に結合してその情報が嘔吐中枢に伝わるからです。

末梢癌においては抗癌剤等により消化管のセロトニン5-HT3やドパミンD2受容体が刺激されると、迷走神経や交感神経を経由して化学受容器引き金帯(CTZ)にまた直接、嘔吐中枢に刺激が伝わることで嘔気や嘔吐が引き起こされます。実は抗がん剤も免疫を大いに抑制するのでヘルペスが増えまくります。癌だと診断されたときには全く痛くなかった癌患者さんは痛みを感じ始めます。Herpesの感染があちこちに広がると痛みを感ずるのは侵害受容器であるポリモーダル受容器の先端にある自由神経終末であります。ポリモーダル受容器はヘルペスと免疫が戦って炎症が起きたためにその周辺の細胞や組織が侵害を受け障害を被ったり崩壊してしまい様々な化学物質がまき散らされてしまいます。その化学物質の中にセロトニンやサブスタンスPが含まれているので、このセロトニン、サブスタンスP等の神経伝達物質が化学受容器引き金帯(CTZ)に存在するドパミンD2受容体やセロトニン5-HT3受容体などと結びついて刺激すると、その刺激が嘔吐中枢に伝わり吐き気や嘔吐が起こるのです。難しすぎる話でしたが最後までついてきてくださって感謝します。病気で吐き気や嘔吐が起こる以上のメカニズムを初めて発見したのは私が世界で初めてです。多くの世界で初めての多くの発見を私ができるのは二つの理由があります。一つ目はヘルペスが現代のすべての原因であることを知っているのは私だけだからと、私の病気の治し方を教えていただいたのは延べ優に十数万人を超える正直で素直な賢い患者さんであったからです。

-ガン, コラム, なぜシリーズ, メニエール病
-, , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

オプジーボが一番効くガンであるメラノーマとメラニン細胞について 2019.11.21更新

副作用発現状況(全体集計) 集計期間:2014/07/04~2020/1/5_小野薬品工業株式会社 オプジーボ投与による華々しい副作用の一つ一つについて詳しく書くつもりでしたが、実はオプジーボが一番効 …

no image

レチノイン酸と腸管の免疫寛容について 2018.11.8更新

レチノイン酸はビタミンAの代謝産物であり、このレチノイン酸が腸管の樹状細胞から作り出され、Bリンパ球からIgAの産生を促進します。さらにレチノイン酸が腸管にいる形質B細胞にIgAを分泌させたあと、他の …

no image

IgM抗体は一体何者なのでしょうか?更新2023.7.2

IgM抗体は一体何者なのでしょうか?    ご存じのように、Bリンパ球が形質細胞に分化して作られるImmuno-globulin(略してIgで、訳して抗体として働く蛋白)には5種類(クラス)があります …

no image

IgA腎炎はなぜ起こるのか?Part1更新2024.2.13

IgA腎炎はじめあらゆるタイプの腎炎の原因はherpesですからヘルペス性腎炎と言うべき感染症ですから完治させることが出来ます。IgA腎炎はなぜ起きるのか?またIgA腎炎以外の一般の腎炎はどのようにし …

no image

リウマチ性多発筋痛症完治の研究報告Part5(コメントあり)更新2022.4.15

研究報告11例目 完治させた病名①メニエール病②リウマチ性多発筋痛症③アトピー性皮膚炎④慢性頭痛⑤主婦湿疹⑥目の慢性のかすみ 患者:48歳、女性 患者さんが松本漢方クリニックに受診されたきっかけはやは …