また後程、詳しい説明とコメントを掲載しますので乞うご期待!!
症例報告1例目
治した病名:1)更年期障害、2)アトピー性皮膚炎
更年期障害を発症したことをきっかけに当院に受診され、長年悩まれていたアトピー性皮膚炎も完治された患者さんです。
患者:当時60歳、女性
この患者さんは、60歳の主婦の方で、1995年に更年期障害を発症されました。当院には漢方を扱っているということで、たまたま口コミでこられましたが、当院にこられたときに、目の周りが異常に黒く、ステロイドを使った形跡があるとすぐにわかりました。
以前にステロイドを使用したかどうかを聞いたところ、子供の頃から、ステロイドを皮膚科に行って使用していたそうです。日焼けをして少し皮膚が赤くなったり、手や首が金属に負けたりすると、すぐに皮膚科に行き、塗り薬や飲み薬をもらっていたそうです。ステロイドを使えばすぐに症状がなくなるのですが、止めるとまた元のような状態になり、皮膚科を転々と変えていました。また風邪をひきやすく、内科や耳鼻科にも1ヶ月に1度は通院し、しっかりと薬を服用していました。病院でもらう薬の中にステロイドが入っていることなど夢にも思っていなかったそうです。
アトピーと更年期障害に有効な漢方煎じ薬と、漢方風呂を処方し、治療を始めました。治療開始から1週間で、少しずつ額と眉毛の下が赤く腫れだし、ステロイドで抑えられていたリバウンドが始まりました。
治療開始から2ヶ月で、顔・耳・首・手等パンパンに見るも無残に腫れあがり、首は動かすのさえ痛くなり、発熱もあり、その状態に家族や周囲の人達もびっくりするほどでした。不安になった時には、私に電話をするように伝えていましたので、電話で何度か励ましました。辛ければステロイドを使いますか?と質問すると、とんでもない!とまた頑張ることができたそうです。
漢方風呂から上がると痒みとの戦いです。腫れ上がったところを何度も何度も掻きむしり、塗り薬を塗り、漢方煎じ薬を必死に飲み続けました。このリバウンド状態は6~7週間繰り返しました。一度リバウンドがおさまり、もうこれで終わりかと思っていると、また出て来ての繰り返しでした。
治療開始から3〜4ヶ月が経った頃、リバウンド状態を乗り越えて、やっと目の周りの黒さもとれ、イヤリングやネックレスをつけても荒れない皮膚になりました。化粧せずに歩けるような自然な皮膚に戻ってきました。更年期障害の症状もほとんどなくなってしまいました。
現在は完治され、通院はしておられません。