新型コロナウイルス 理論

なぜCOVID-19(新新型コロナウイルス)に対するワクチンができないのか 2020.6.4更新

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まずワクチンの目的はなんでしょうか?未来において、病気を起こすウイルスや細菌が侵入した時に、それらの病原体に対して、液性免疫である抗体を作ってくれる記憶B細胞を作ったり、細胞に侵入するウイルスや細菌を細胞もろとも殺すシステムを得るためです。ところが既に述べたように、ひとたび細胞に感染したヘルペスウイルスのように、エピソーム(円環状のDNA)でキラーT細胞に気づかれないように目眩しさせてしまうウイルスや、RNAウイルスであるレトロウイルスであるAIDZウイルスのように、細胞のDNAに隠れてしまうとキラーT細胞も打つ手なしとなります。しかもAIDZウイルスは免疫が落ちた時に再び細胞のDNAから脱出し、新たに全く新しいRNA(遺伝子)を作ってしまうので、この新しいRNAが作るタンパクを認識することができないので、免疫が殺すことができないのです。従って、ワクチンというのは、あくまでも新新型コロナウイルスが作るタンパクを利用してワクチンが作られるので、はじめに作ったタンパクとは違ったタンパクを作り出されると手も足も出なくなるのです。ちなみに一番効果のあったワクチンはジフテリア菌に対するワクチンでした。ジフテリア菌に対するワクチンがなかった時には毎年アメリカでは35万人以上がかかっていたのですが、今や年間に5人しかジフテリアになっていません。

それではどのようにして記憶Tリンパ球や記憶Bリンパ球や記憶キラーTリンパ球が生まれるのでしょうか?私の免疫学を理解しておられれば既にお分かりでしょうが、もう一度説明しましょう。

ウイルスや細菌が人体に侵入すると、樹状細胞(dendritic cell)がそれらの病原体や、病原体の断片ペプチドを消化して、近くの所属二次リンパ節まで移動します。そこで侵入者のタンパク由来の断片ペプチドをクラスⅡMHC分子と結びつけてBリンパ球やTリンパ球に提示します。従って樹状細胞のことをantigen presenting cell (APC)ということもご存知ですね。たまたまその所属リンパ節で運んできたペプチドを認識できる数少ないヘルパーTリンパ球と出会えば、そのヘルパーTリンパ球は増殖し始めます。

同じように、Bリンパ球のレセプターが二次リンパ節にリンパや血流によって運ばれてきたウイルスやペプチドを認識した時に、そのリンパ球は活性化されます。活性化するということは増殖するということです。つまり同じレセプターを持ったリンパ球を増やし続けるのです。ヘルパーTリンパ球は同じ敵を認識したBリンパ球に結びつけば、Bリンパ球は記憶リンパ球になるのです。ヘルパーTリンパ球の語源は、Bリンパ球が記憶リンパ球になる手助け(ヘルプ)をしているからです。

最近わかってきたことですが、メモリーTリンパ球とヘルパーTリンパ球が効率よく生み出されるのは、どんな免疫の細胞、例えばAPCとなりうる樹状細胞や大食細胞やBリンパ球がウイルスなどの病原体によって感染していないときでも可能なのです。後で述べますが、一方、メモリーキラーTリンパ球が生まれるのは、他のAPCになりうる樹状細胞やB細胞や大食細胞が病原体によって感染させられなければならないのです。

ここでしっかり確認してもらいたいのは、ウイルスのペプチド断片を摂取する(ingest)ことと、生きたウイルスが感染する(infect)とは全く違うということを理解してください。なぜならば、ウイルスのペプチド断片は死んだ感染力のないペプチド(抗原)であるので、決して隣の細胞に感染することがないのですが、一方、生きたウイルスが感染すると、その感染した免疫細胞であるAPCを利用し増殖し続け、利用し尽くした後その細胞を殺してしまい、さらに隣の様々な細胞に感染し続けるという違いがあるからです。ということは、APC(抗原提示細胞)が死んでしまうと、抗原をキラーT細胞に提示できなくなるからです。ということは、ヘルパーT細胞の働きや、Bリンパ球の働きよりも、はるかにキラーT細胞の働きの方が複雑であるということを意味しているのです。なぜならばウイルスなどは殺さない限りは永遠に生き続けて細胞を殺し続けることによって、最後は肺炎などで細胞のみならず人体をも殺してしまうからです。

現在、微生物から人体を守るためのワクチンを開発するのに利用される幾つかの違った方法があります。のみならず、さらに従来のワクチンと違って改良され新しいワクチンの設計図が治験されつつあります。例えば、阪大の森下教授が指導しているアンジェスはDNAワクチンを作ろうとしています。結論から言うと、DNAワクチンは絶対に成功しないと思いますが、アッハッハ!

例えば、現在1日に約6000人に感染しているウイルスであるHIV-Ⅰ(AIDSウイルス)に対するワクチンは、いろいろなタイプのワクチンが議論されていますが、果たしてHIV-Ⅰに対して役に立つかどうかはわかりません。さらに問題なのは、最後は安全で効果的なAIDSのワクチンを設計することは非常に難しい挑戦になることです。優れたワクチンができても、ワクチンの副作用のために患者が死んでしまえば全く意味がありません。

繰り返して言うように、AIDSのワクチンを作り出す道への一つの大きな障害は、どんなタイプの記憶細胞が必要とされるかが確かでないことです。先ほど言ったように、単にただ記憶B細胞を作り出して抗体を作るだけのワクチンで治験したとしても、その結果はたいして意味がないのです。なぜならば、AIDSウイルスは感染した細胞のDNAに隠れてしまうと記憶B細胞が作る抗体などはまるで役に立たないからです。実際にAIDSウイルスに感染し、その抗体ができていても、AIDSウイルスに抵抗するのに一番大事なのは、キラーT細胞に抗原を提示する必要があります。つまり、最も効果的なAIDSに対するワクチンは記憶キラーT細胞を生み出さねばならないのです。

残念なことに、記憶キラーT細胞(CTL)の産生には、ワクチンとして用いられる抗原は、先ほど述べたように、抗原提示細胞(APC)に感染することができるワクチンでなければならないのです。AIDSワクチンは抗原提示細胞(APC)に感染して初めてメモリーキラーT細胞を作ることができるのです。これが可能で安全なAIDSワクチンのタイプには、おのずから厳しい制限が出てしまうのです。この難題を乗り越えることは、おそらく現代医学では不可能だと思います。従って、新新型コロナウイルスにAIDS遺伝子を入れたことが人類を永遠に不幸にさせると私は考えています。

2020/06/04

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