オプジーボの副作用で癌が新たに発生することはないのです。何故でしょうか?
2014年7月4日から2019年10月31日までに生じたとされている251件のオプジーボ単剤の点滴静注による良性悪性及び原因不明の新生物(嚢胞及びポリープを含む)の中で、本当の癌がいくつ生じたかを詳しく調べましょう。つまり、オプジーボ投与中に確実に癌であると思われる癌の数を調べましょう。
急性白血病 1件
急性前骨髄性白血病 3件
膀胱癌 2件
乳癌 1件
慢性骨髄性白血病 1件
結腸癌 2件
喉頭癌 1件
結膜の悪性新生物 1件
悪性新生物 2件
膵癌 2件
悪性心膜炎 2件
直腸癌 1件
直腸S状結腸癌 1件
皮膚有棘細胞癌 1件
唾液腺癌 1件
アポクリン腺乳癌 1件
肝脾T細胞リンパ腫 1件
肝癌 1件
合計 24件です。約5年で3万人以上の癌患者にオプジーボが投与されて副作用として本当の癌と考えられる件数は24件ですから、1年平均に生じた癌は約5件であります。3万人に使って5件の割合でありますから、6千人に1件の癌患者が出たことになります。これは統計的にもオプジーボの副作用と考えにくいのです。
さらに、このような新たな癌と言われる癌の中には、オプジーボを使って7つの癌を治療中に元の癌が別の組織に転移した可能性をまず考える必要があります。次に、オプジーボを用いると癌を認識したキラーT細胞が確実にオプジーボを使わない場合よりも、殺されることはあってもオプジーボを使うがゆえに癌になりやすい根拠はどこにもありません。なぜならば、オプジーボはあくまでも活性化したキラーT細胞の膜に発現するPD-1に対する特異的な抗体に過ぎないからです。しかもオプジーボはタンパクで出来た抗体ですから必ず代謝されてしまいますので、この抗体であるオプジーボが新たに癌を作ることはまず考えられません。
さらにオプジーボを使って殺しているのはヘルペスが感染した細胞と、かつヘルペスが感染した癌細胞と、ヘルペスが感染していない癌細胞です。オプジーボを使う前に出来かかっていた癌がキラーT細胞が見逃してきた癌もこの合計24件に含まれている可能性があります。したがって、私の結論としてはオプジーボを使っている間に副作用として癌が新たにできたと考えるべきではないのです。
この長い論文のテーマの1つは、なぜオプジーボが癌を作るのかという題目でしたが、最初に、意気込んで漠然とオプジーボを使っている間に251件の癌が新たに発生したと決めつけていたことをお詫びします。やはり、オプジーボの副作用としては癌は新たに生ずることはないということです。
オプジーボの副作用については癌以外の副作用は、すべてキラーT細胞が殺さなくても良いヘルペス感染細胞を殺したために組織や器官を構成している大量の細胞を殺してしまったためにそれぞれの器官の機能が消失したために1400種以上の副作用が出てしまったためだと十分理解されたかと思います。最後に、癌を殺すためにオプジーボが発明されたにもかかわらず、新たなる癌ができると思い込んでいたのですが真上に書いて通りに実を言えば、私が勝手に誤解していたことに気づきました。オプジーボは絶対に新たに癌を作ることがないことを知っておいて下さい。