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ノーベル賞2018について 2018.10.4更新

投稿日:2018年10月5日 更新日:

何回も書きますが、世界で唯一の医療を自信を持ってできるのは、理論がどうのこうのというわけではなくて、漢方免疫治療を行う為に開院して以来33年間、免疫を抑える薬は一切使わずに、患者の免疫だけであらゆる病気を治すことをしてきたからです。言うまでもなく手伝いの道具は、免疫をヘルプしてくれる濃度の濃い濃い漢方煎じ薬であります。薄い漢方薬はあまり意味がありません。

生命発祥以来、全ての生命の病気を治してきたのは自身に与えられている免疫の遺伝子に基づいた免疫の働きであり、その武器は免疫の遺伝子が作るタンパク質(薬)だけであるのは、皆さんご存知でしょう。もっと具体的にいえば、自分の免疫の遺伝子が最高の医者であり、免疫の遺伝子が作らせるタンパク質が最高の病気を治せる製薬メーカーであるのです。残念ながら、現代の製薬メーカーが作る薬は2つを除いて全て免疫を抑える毒薬と言うべきものです。免疫を抑える現代の製薬メーカーの薬は、症状は取れても絶対に病気を治すことはできないのです。ちなみに2つの例外は言わずと知れた、抗生物質とワクチンだけであることもご存知でしょう。

さて、今年のノーベル生理医学賞は、小野薬品と協力してオプジーボを作った本庶佑先生でありました。免疫の働きを利用して作ったという触れ込みでありましたが、実はガンを殺してくれるキラーT細胞が作ったPD-1という細胞表面タンパク(レセプター)の働きをオプジーボで阻止すれば、何かよくわからないけれどもガン細胞が死んでいったという話です。何もガンの全てを治す薬ではないのです。

私はキラーT細胞がPD-1というレセプターを作ったのは、当然免疫の働きとして必要であったからだと考えています。残念ながら今の所、PD-1の働きについては何もわかっておらず、いずれPD-1の作用のメカニズムはわかるようになると思いますが、私はガンはどんなに研究しても絶対に治せない病気だと考えています。本庶佑先生はオプジーボは抗生物質の先駆けであったペニシリンになると断言しておられましたが、そんなことは絶対にありません。なぜならば、ペニシリンは人体の外から入ってくる細菌を殺すことができる抗生物質でありますが、残念ながらガンは外部から入ってくる異物ではなく、生命が死ぬまで絶対に必要な遺伝子に老化による異常が生じたものであるからです。

一人のガン患者にオプジーボを1年間使えば、1750万円かかるようですが、現代日本には100万人強の患者さんがいます。PD-1を阻止する薬の原理を考えれば、全てのガン患者に治らないとしても使える可能性があります。仮に全てのガン患者さんにオプジーボを使えば1750万×100万円=17兆5000億円かかります。現在は資本第一主義であり、生命第一主義ではないのですから、老人の病気であるガン患者にこの巨額のお金を使えば誰が払うのでしょうか?もちろん若い人たちです。人口が減っているにもかかわらず、医療産業は毎年1兆円近く伸び続ける成長産業です。しかも国家の財政はヨーロッパの経済のガンであるイタリアよりもはるかに借金だらけです。あらゆる種類の社会保障がうなぎ登りに増えていきますが、老人を大事にして未来の子供達を犠牲にするのは果たして許されるのでしょうか?私も73歳のクソよぼガキジジイですが、いつ死んでもいいように腹をくくって死ぬことが最後の最後に残る仕事だと考えながら生きています。生きている限り生き甲斐のある仕事、つまり病気を治すという仕事は一生続けていくつもりです。今このような勉強をしているのも、非力ながらこの世から直せる病気を全て治してしまうまで真実の医学を語り、実践し終わって死にたいと思っているからです。今日もまさに若者に一番多い炎症性大腸炎のクローン病と潰瘍性大腸炎(IBD)がいかに治りやすい病気であるかを理論的に証明するために、努力しているところです。

今日のテーマは、1000種類の細菌が100兆個〜200兆個も住み着いている大腸と小腸で起こるはずの炎症が普通の人では起こらないのはなぜか、という根拠をまず示すことです。大腸や小腸が他の組織と違った解剖学的特殊性と、免疫学的特殊性を持っている意味を十分に詳しく述べます。それを述べた後、日本に30万人いると言われるIBDの若い患者さんのみならず、世界に2000万人以上と言われる若い患者さん自身が、自分の免疫でIBDを治すことができるプロセスを十分以上に書き切って、世界中の医者たちが治らないという病気を治すことができるという希望を与えたいと考えております。それ以上に、治る病気を根拠もなしに治らないと言い続けている医者にも、私のIBDを直せる方法を知ってもらいたいと思って書きます。私はどんな医者も病気を作ってお金を儲けようとする人はいないと信じています。ただ、私の理論と実践が日本のみならず世界中に広まっていないことがネックになっていると考えています。ただ、権威と権力で作られた標準医療というガイドラインが真面目で立派な医者たちを惑わせているだけだと考えています。

6月から施行された悪法で、免疫で治すヘルプをして病気を治してくれた患者さんの手記が一切出せなくなったことは、血の涙が出るぐらいに残念です。残念ながら、私の理論はそう簡単には理解できるわけではありません。ただIBDが治る証拠として書いてもらった患者さんの手記が、医院としての私のサイトに出せなくなったことは涙が出るほど残念です。何も私は金儲けのために患者さんに手記を書いてもらったわけではなく、免疫でしか病気は治せないという真実を伝え、かつ自分の免疫で難病と言われているIBDも治るという証拠を患者さんに見せたかっただけにもかかわらず、悪法ができて患者さんの手記が一切出せなくなったことが残念で残念でたまりません。

私が今まで見た最も若いIBDの患者は10歳でした。一生治らないと宣告された10歳の子供自身、親はどんなに苦しんだことでしょうか?しかも治らない根拠は一切言わないのです。その子供のIBDが治ってしまうのです。誰が治したのでしょうか?患者自身であるのです。なぜ根拠もなくIBDという病名をつけてしまうと一生治らないと医者は言うのでしょうか?残念です。実はその答えは自分たちが免疫を抑える薬を使うからです。

ちなみに今年のノーベル化学賞はどのような業績に対して与えられたかご存知ですか?3人の学者に与えられたのですが、3人とも進化の仕組みを創薬に応用して素晴らしい薬を作るきっかけを作ったという業績に対して与えられました。皆さん、あらゆる創薬とは何かを知っていますか?免疫を抑えるための薬なのです。免疫を抑えて一時的に症状は良くするのですが、お金がかかるだけで一生病気は治らないどころか新たなる病気が生まれるだけなのです。今年のノーベル化学賞は、タンパク質を人工的に改変する技術などを開発した米カリフォルニア工科大のフランシス・アーノルド博士、米ミズーリ大学のジョージ・スミス博士、英MRC(医学研究会議)分子生物学研究所のグレゴリー・ウィンター博士の3人が受賞されました。この先生がたはどんな業績を残したのでしょうか?

1人目のアーノルド博士は進化の仕組みを真似て、たんぱく質の一種である酵素の機能を目的に応じて高めることに成功したと言うわけです。それではなぜ人間が病気を治すために作っているあらゆる免疫に関する酵素を作り、最後は私の言う免疫寛容を起こすTGFβを人工的に作ってしまえば、すぐに全ての自己免疫疾患と言われる膠原病やアレルギーも治すことができるのに、なぜTGFβのタンパク質を作ろうとしないのでしょうか?

2人目のスミス博士は、たんぱく質が病気の原因となる物質、例えばアレルギーや自己免疫疾患を起こす化学物質などにくっつくときのメカニズムを網羅的に調べられる「ファージ・ディスプレイ」という手法を開発したのです。3人目のウィンター博士は、このファージ・ディスプレイを利用して免疫が作る様々なサイトカインやタンパクに対して人工的な抗体を作成する道を開き、その結果世界中で使われている病気を治せない(?)生物学的製剤という免疫を抑える治療薬の開発に繋いだという業績が認められたのです。その結果、クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患(IBD)や関節リウマチなどの全ての自己免疫疾患といわれる病気に使われるようになり、永遠に治らない病気にしてしまったのにもかかわらず、その先生方がノーベル化学賞をもらったのです。

それでは実際にどんな免疫を抑える毒薬(?)を作られたのかいくつか羅列しましょう。まず免疫の働きで一番大事なTNFαの働きを抑えてしまうTNF阻害薬であるレミケード、エンブレル、ヒュミラ、シンポニー、シムジアがあります。いずれにしろこれらの生物製剤は異物が人体に侵入した時に、その異物を大食細胞が貪食している間に、その敵を殺すために作り出した一番最初で、かつ一番大事な敵が侵入したという警告となるサイトカインの働きを完全に抑制してしまったのです。つまり38億年かかって進化した免疫の働きを一切なくしてしまうのです。命を守る免疫を殺すという何と残酷な薬であるのでしょうか!!その薬を作ることに貢献した人にノーベル賞が与えられたとは!!空いた口が塞がりません。残念です。

さらにこのような薬を使っている間、免疫が一切なくなってしまうので、その間に最後に人類の敵として残る殺しきれないヘルペスがどれだけ増え続けることになるかご存知ですか???このような薬は一度使うと絶対にやめられないのはなぜかもご存知ですか?やめた途端、無限に増え続けたヘルペスとの戦いが免疫ゼロから始まってしまうのです。免疫が徐々に上がるにつれてどれほど全身に痛みのみならず様々な説明不能な症状が出るかご存知ですか?このような薬を作ってノーベル化学賞やノーベル生理医学賞を授与される悲しみは誰が背負うのでしょうか?患者さんです。悲しいですね、悲しいですね。何の為にノーベル賞があるのでしょうか?わかりません。いや、病気を治す為でしょう。

過去のノーベル賞に関する悲しいエピソードをひとつ書いておきましょう。精神分裂症の薬が作られていなかった1930年代の話です。ポルトガルの神経科医アントニオ・エガス・モニスは、脳内白質を切断する専用の器具を開発し、前頭前野と視床をつなぐ神経線維の束を物理的に切り離すロボロミーという手術をしました。ロボトミーを受けた患者の大部分は、緊張、興奮などの症状が軽減しましたが、無気力、受動的、意欲の欠如、集中力低下、全般的な感情反応の低下などの症状も多く現れました。しかし、長期的なロボとミーによる手術の悪影響は必ず出たにもかかわらず、こうした副作用は1940年代には広く報じられませんでした。世間にはロボトミーが幅広い成功を収めたとして報じられ、モニスは1949年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。ところが1950年代半ばに入り、精神病患者の治療や症状緩和に効果的な薬が普及すると、ロボトミーはほとんど行なわれなくなったのです。皆さん、この事件はどんな意味を持っているかわかりますね?元の精神疾患よりも、さらに悪くなる病気をロボトミーがもたらしたのですが、その反省は現代にも全く生かされていないのです。残念ですね、残念ですね!

最後に阪大の総長であった岸本忠三先生と中外製薬が作った抗IL-6受容体抗体であるアクテムラもとんでもないお薬です。この薬は訳のわからない病名であるキャッスルマン病という自己免疫疾患で使われています。もちろんこんな薬を使っても誰もキャッスルマン病を持った患者の病気は治りません。

ちょっと寄り道しますが、日本人が作った抗IL-6受容体抗体ですから、IL-6について勉強しておきましょう。IL-6はT細胞やB細胞、線維芽細胞、単球、大食細胞、血管内皮細胞、腎臓の細胞であるメサンギウム細胞などの様々な細胞により産生されます。マクロファージはTLR細胞表面のToll様受容体を介して、グラム陰性細菌が細胞膜に持っているリポポリサッカライド(LPS)の刺激を受けることによりIL-6をはじめとした様々なサイトカインを分泌することが知られています。

寄り道は終わりにして、本論に戻りましょう。ただ今週はもう時間がなくなりました。腸管の免疫がいかに免疫寛容を起こしやすいかの話は次回に回しましょう。乞うご期待!

ただ残念なのは、私のホームページに数千人の患者さんの手記が載せられなくなったことが残念でたまりません。真実を語る言論の封殺ではないかと思いませんか??真実を語る情熱が減ったことは確かです。にもかかわらず死ぬまで医学の真実を語り続ける覚悟です。

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  1. Tomoko より:

    こんばんは。
    私は診察室で先生にお会いするのをいつも楽しみにしている女性です。いつもありがとうございます。

    最近ずいぶん更新されているんですね。
    パソコンやスマホで文字を読むと、途端に強い頭痛と腰痛が起きてしばらく読むことができずにいましたが、最近リバウンドが大分おさまってきたので、初めてコメントしてみました。

    ある日、医院のホームページを見つけたことで先生に出会うことができ、長く苦しんだ病から解放されつつあることに今、大きな喜びを感じています。
    先生にお会いできなかったら、病気というものがどういうものなのか、真実に気づくことなく、頭痛に苦しみ続けて一生を終えていたでしょうから、私は本当に幸運です。ありがとうございます?

    私は、私に何かを与えてくれた人には感謝の気持ちをきちんと伝え、そしてそれにきちんと応える‥ということを、いつもどんな小さなことに対してもしているつもりです。
    大げさかも知れませんが、それが私の生き方です。
    それに、何を返したらこの人は喜んでくれるだろうかを考えるのも楽しい時間です。

    だから病気が良くなってきたら、どんなことでお返しをしたら先生が喜んでくださるかいつも考えていました。
    私に何ができるだろうかを考えていました。

    そして今日はまず、松本医院と同じく全国から患者さんが来る、箕面のカイロプラクテック治療院の先生に、施術中のうちの短い時間ですが、松本先生のことを話しました。
    このサイトも読んでくださいともお願いしました。
    カイロの先生は普段から医者のことを批判されているし、ヘルペスの話に興味を示されたからです。
    次は、これから大勢の患者さんに少しずつ話していただけるようにお願いするつもりです。

    今までも友人などにはたくさん話していますが、まだブログはできない私のこれは小さな第一歩です。

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