理論

アミロイド線維の蓄積が、アルツハイマー病、パーキンソン病、クロイツフェルト・ヤコブ病などの神経変性疾患を引き起こす原因となります。更新2025.10.18

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神経変性疾患とは、脳や脊髄の特定の神経細胞に、herpes感染症によって生まれた病気です。末梢からherpesウイルスが血行性、リンパ行性に、さらに神経線維性に脳や脊髄中枢神経にある細胞まで運ばれ脳や脊髄の特定の中枢神経にある神経細胞に感染して核のゲノムDNAにherpes自身のDNAを組み込んで組み替えてしまい、その結果、神経細胞の遺伝子を突然変異を起こさせ異常なタンパクを発現させてしまい原因不明と言われる細胞の障害のみならず細胞の死滅を徐々にもたらしてしまうことになるのです。

しかもherpesは殺すことができないどころか脳神経本体を支えている幹細胞を持っている3つのグリア細胞のアストロサイト、オリゴデンドロサイト、ミクログリアなどにも感染して分裂して増えて行くので病巣が広がっていき隣接する様々な中枢神経細胞に感染してしまうので進行性の病気となってしまうのです。グリア細胞とは、神経細胞以外の細胞の総称で、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ミクログリアなどが含まれます。アストロサイトは神経細胞の支持や栄養供給、血液脳関門の形成に、オリゴデンドロサイトは神経伝達の高速化を担う髄鞘(ミエリン)の形成に、ミクログリアは中枢神経系の免疫担当として働きます。

物忘れや運動障害など、神経細胞の機能低下に伴う様々な症状が現れ、殺しきれないherpesのために進行性で症状が拡大していき悪化することが特徴となるのです。①アルツハイマー病、②パーキンソン病、③筋萎縮性側索硬化症(ALS)、④脊髄小脳変性症、⑤ハンチントン病、⑥多系統萎縮症(MSA)などの難病と言われる神経性疾患が代表的です。

神経変性疾患の主な特徴
神経細胞の段階的な死滅:
脳や脊髄の神経細胞がherpesによる遺伝子突然変異により正常なタンパクが作れなくなりそれらが担っていた機能が失われ徐々に死んでいくのです。
原因:脳神経細胞のゲノムDNAにherpesが感染したために起こったherpes感染症が原因なのです。
進行性:症状が時間を追うごとに悪化していくのは増えたヘルペスは近くの脳神経の神経細胞以外のグリア細胞などにも感染して増えて行くので進行疾患になっていくのです。
異常なタンパク質の蓄積:アルツハイマー病におけるアミロイドβやタウ、パーキンソン病におけるαシヌクレインなど、異常なタンパク質が神経細胞内に蓄積するのはヘルペスによって死滅させられた細胞のガラクタです。

アルツハイマー病におけるタウ蛋白質とは、神経細胞の骨格を支えるタンパク質が異常に変化し、神経細胞内に蓄積して神経細胞死を引き起こす原因物質です。具体的には、正常なタウは微小管を安定化させ、物質の輸送を助ける役割を担っていますが、アルツハイマー病では過剰なリン酸化が起こり、微小管から離れて異常なタンパク質塊(神経原線維変化)を形成します。この蓄積が認知機能の低下につながります。健康な脳では、タウタンパク質は神経細胞の軸索(電気信号を伝える部分)に存在し、神経細胞の骨格である微小管(びしょうかん)を安定化させる働きをしています。微小管は、神経細胞内の栄養分や信号の輸送路として機能しており、タウはこの輸送システムが円滑に働くために不可欠です。

神経原線維変化とはリン酸化されたタウタンパク質が神経細胞内に蓄積し、異常な線維状構造を形成したものです。これは、アルツハイマー病を含む多くの神経変性疾患の病理学的特徴であり、タウタンパク質が微小管の安定化という本来の機能を失い、細胞の機能障害や細胞死を引き起こす原因となります。神経原線維変化とは、脳の神経細胞内に見られる異常なタンパク質の塊(凝集体)のことです。アルツハイマー病など、いくつかの神経変性疾患に特徴的にみられる病理的変化です。

神経原線維の構成成分: 主に「タウタンパク質」と呼ばれるタンパク質が、過剰にリン酸化されることで構造が変化し、絡み合った線維状の塊となって神経細胞内に蓄積します。
タウタンパク質の役割: 正常なタウタンパク質は、神経細胞の骨格を支える「微小管」を安定化させる働きをしています。微小管は、栄養素や分子を細胞内で運搬する「線路」のような役割を担っています。
タウタンパク質の機能障害: タウタンパク質が神経原線維変化を形成すると、微小管の機能が損なわれ、神経細胞の内部構造が破壊されます。これにより、神経細胞間の情報伝達が阻害されたり、細胞が死滅したりすると考えられています。

神経原線維変化をもつ関連疾患:
①アルツハイマー病:
アルツハイマー病の主要な病理学的特徴の一つで、アミロイドベータ(Aβ)というタンパク質の異常な蓄積(老人斑)とともにみられます。
②神経原線維変化型老年期認知症: アルツハイマー病と異なり、老人斑はほとんど見られないものの、多数の神経原線維変化が海馬を中心に認められるタイプの認知症です。

神経原線維変化と老人斑との違い
アルツハイマー病では、「老人斑」と「神経原線維変化」という2種類の異常なタンパク質病変がみられますが、両者は以下の点で異なります。
老人斑: アミロイドベータが神経細胞の外に蓄積してできる病変。
神経原線維変化: タウタンパク質が神経細胞の内に蓄積してできる病変。
これらの異常な蓄積が、アルツハイマー病の神経細胞死と脳機能障害の原因に関わっていると考えられています。
詳細
神経原線維変化の原因タンパク質:主な原因はタウタンパク質です。通常は微小管を安定させる役割を持っていますが、アルツハイマー病などではタウタンパク質が過剰にリン酸化され、微小管から離れて異常な蓄積を開始します。
神経原線維変化の構造:高度にリン酸化されたタウタンパク質が、2本のフィラメントがらせん状に絡み合った構造(神経原線維変化)を形成します。
神経原線維変化の病理学的影響:
神経細胞の機能不全を引き起こします。
最終的に神経細胞の死(アポトーシス)を誘導し、神経細胞の脱落を招きます。
神経原線維変化の関連疾患:
①アルツハイマー病:
認知症の主要な原因の一つです。
②その他の神経変性疾患:アルツハイマー病以外にも、進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症、ボクサー脳症など、タウタンパク質が異常を起こす疾患(タウオパチー)で観察されます。
③正常加齢:進行した年齢の脳でも観察されることがありますが、疾患を伴う場合とは蓄積量や分布が異なります。

アルツハイマー病におけるタウの変化
アルツハイマー病を発症した脳では、タウに異常な変化が起こります。
過剰なリン酸化: 健康な状態でもタウはリン酸化されますが、アルツハイマー病ではこのリン酸化が過剰に進みます。タウ蛋白とはタウ蛋白は、神経細胞内で微小管(細胞の骨格)を安定させる正常なタンパク質です。しかし、アルツハイマー病などの神経変性疾患では、タウ蛋白が異常なリン酸化を起こして微小管から離れ、凝集して「神経原線維変化」という構造を形成します。この異常な蓄積が、神経細胞の機能を損ない、神経細胞死を引き起こすことが、認知症の原因と考えられています。

タウ蛋白の機能と異常
正常時の機能:神経細胞内の物質輸送を担う「微小管」を安定させる役割を果たしています。
異常時の機能:過剰なリン酸化により微小管への結合能力を失い、微小管から解離します。
蓄積:微小管から解離したタウ蛋白が凝集し、「神経原線維変化」という不溶性の構造体を形成します。
影響:神経細胞の機能障害や神経細胞死を引き起こし、アルツハイマー病などの認知症の原因となります。

関連する疾患
タウ蛋白の異常な蓄積が原因となる疾患群は、総称して「タウオパチー」と呼ばれます。アルツハイマー病、前頭側頭型認知症、進行性核上性麻痺、 皮質基底核変性症。
微小管からの分離: 過剰なリン酸化によって、タウは微小管から離れてしまいます。
神経原線維変化の形成: 微小管から分離したタウは、互いにくっついて線維状の塊(神経原線維変化)を形成します。
神経細胞の機能不全: このタウの凝集によって、微小管の構造が壊れてしまい、神経細胞内の輸送機能が滞ります。その結果、神経細胞が機能不全に陥り、最終的に死滅します。
1. タウの正常な役割
神経細胞の構造と機能:
タウタンパク質は、神経細胞の軸索にあり、細胞骨格を形成する「微小管」という筒状の構造を安定化させる役割を担っています。
物質輸送:微小管は、神経細胞内で栄養分やシグナル分子などを運ぶ「道路」のような役割をしており、タウは微小管が壊れないように安定させることで、この輸送を助けています。
2. アルツハイマー病での異常
異常なリン酸化:
アルツハイマー病では、タウタンパク質が「リン酸化」という化学的変化を過剰に受けます。
微小管からの離脱:過剰にリン酸化されたタウは、微小管への結合力が弱まり、微小管から離れてしまいます。
タンパク質塊の形成:微小管から離れた異常なタウは、細胞内で固まって「神経原線維変化」と呼ばれる構造を形成し、蓄積します。
神経細胞への影響:この異常なタウの蓄積は、神経細胞の情報伝達を妨げ、最終的に神経細胞の死につながります。
代表的な疾患
アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病、 脊髄小脳変性症、多系統萎縮症(MSA)。

パーキンソン病におけるαシヌクレインとドーパミンは脳の中脳にある黒質でつくられる神経伝達物質「ドーパミン」がヘルペスウイルス中脳の黒質産生細胞に感染することによって減少することによって発症します。

なぜドーパミン神経が障害されるのか: パーキンソン病では、ドーパミンを産生する神経細胞が選択的に変性・脱落します。ドーパミンを産生する神経細胞に感染したherpesウイルスがドーパミンを産生する神経細胞のゲノムDNAに感染してゲノムDNAのドーパミンを産生する遺伝子を突然変異させて神経伝達物質であるドーパミンを産生することができなくなったのが一番のパーキンソン病の原因なのです。さらにドーパミンとその代謝産物と、αシヌクレインの三者の相互作用が、ドーパミン神経に特異的な細胞毒性を生み出しているのです。又αシヌクレインは、異常に蓄積するとドーパミンを産生する神経細胞を障害し、ドーパミン不足を引き起こします。最終的にはこのドーパミンの不足が、パーキンソン病のような運動機能障害の原因となります。
ドーパミン:運動の調節や報酬、意欲などに関わる神経伝達物質で、中脳の黒質にあるドーパミン神経細胞で作られます。
αシヌクレイン:健常な脳にも存在するタンパク質ですが、パーキンソン病ではアミロイド線維と呼ばれる異常な線維状の構造物となり蓄積します。

αシヌクレインとドーパミンの主な関係性
αシヌクレインの凝集とレビー小体:
レビー小体の主要構成要素であるαシヌクレインは、パーキンソン病のみならずレビー小体型認知症に特徴的な神経細胞内の封入体である「レビー小体」の主要な構成タンパク質です。
凝集を促進するドーパミン: ドーパミンはαシヌクレインと相互作用することで、その凝集を促進する作用があるとされています。

なぜドーパミン神経が障害されるのか?
ドーパミン神経細胞特異的な障害:
パーキンソン病では、ドーパミンを産生する神経細胞が選択的に変性・脱落するのはヘルペスがドーパミンを産生する神経細胞に感染するからです。更にドーパミンとその代謝産物、そしてαシヌクレインの3者の相互作用が、ドーパミン神経に特異的な細胞毒性を生み出していると考えられています。

腸内での相互作用:
脳への伝播:
最近の研究では、αシヌクレインの凝集が腸内で形成され、迷走神経を介して脳に伝播する可能性が示唆されています。
腸内ドーパミンの役割: この腸内におけるαシヌクレインの凝集メカニズムに、腸内で産生されるドーパミンが重要な役割を果たしていることが報告されています。
相互作用の阻害による効果:
神経細胞の保護: ドーパミンとαシヌクレインの相互作用を阻害すると、動物モデルのドーパミン作動性ニューロンの変性が抑制されることが示されています。
これらの研究は、αシヌクレインとドーパミンの相互作用が、パーキンソン病の病態を理解する上で極めて重要であることを示唆しています。
αシヌクレインの蓄積が、ドーパミン神経細胞を減少させる大きな原因の一つと考えられています。

神経細胞が減少するとドーパミンが不足し、パーキンソン病特有の運動機能の低下が起こります。
αシヌクレインの蓄積が、ドーパミン作動性経路の調節にも関わることがわかっています。パーキンソン病におけるαシヌクレインは、神経細胞のシナプス前終末に存在するタンパク質で、異常な構造に変化して凝集し、神経細胞死を引き起こす原因となります。正常な機能はシナプス機能の調節や神経可塑性に関わると考えられていますが、パーキンソン病ではこのタンパク質が「レビー小体」や「グリア細胞内封入体」といった病的な凝集塊を形成し、神経変性や症状の進行につながります。

「グリア細胞内封入体」とはグリア細胞内封入体(glial cytoplasmic inclusion:GCI)は、主にオリゴデンドログリアと呼ばれるグリア細胞の細胞質内に見られる、繊維状のタンパク質凝集体です。この封入体は、多系統萎縮症(Multiple System Atrophy:MSA)という神経変性疾患に特徴的な病理学的所見として知られています。

グリア細胞内封入体(glial cytoplasmic inclusion:GCI)の主な特徴
構成成分:
GCI(glial cytoplasmic inclusion:GCI)の主な構成成分は、誤って折り畳まれ、凝集したα-シヌクレインと呼ばれるタンパク質です。α-シヌクレインは、パーキンソン病の病理学的特徴であるレビー小体の主要な構成成分でもありますが、GCIでは主にグリア細胞(特にオリゴデンドログリア)の細胞質に蓄積するのが特徴です。
多系統萎縮症との関連: 多系統萎縮症は、運動失調(小脳型)やパーキンソン症状(線条体黒質型)、自律神経障害(シャイ・ドレーガー症候群)などが組み合わさって現れる神経変性疾患です。GCIは、これらMSAの病型に共通して見られる病理像であり、MSAの診断に不可欠な病理学的指標とされています。

グリア細胞内封入体の形成のメカニズム: α-シヌクレインは、通常グリア細胞ではほとんど発現していないと考えられています。そのため、神経細胞で作られた異常なα-シヌクレインが支持細胞であるグリア細胞に取り込まれることでGCIが形成されるという説が提唱されていますが、実はグリア細胞は幹細胞を持っていますので増殖分裂が可能であるのでherpesが感染するとherpesもして増殖感染可能となりグリア細胞内封入体の封入体はヘルペスの増えた子供であるビリオンなのです。

GCIの形成の病態への関与: GCIの形成は、髄鞘を形成するオリゴデンドログリアの機能不全を引き起こし、神経細胞へのサポートが失われることで、神経変性を進行させると考えられています。

その他のグリア細胞の封入体
GCIはヘルペスウイルスとα-シヌクレインが主成分ですが、他のタンパク質を主成分とするグリア細胞の封入体もあります。例として、以下のものが挙げられます。
タウタンパク質: アルツハイマー病などタウオパチーと呼ばれる疾患では、アストロサイト(アストログリア)にタウタンパク質の封入体が見られることがあります。
John Cunninghamウイルス(JCウイルス): 進行性多巣性白質脳症(PML)では、JCウイルス感染によってグリア細胞の核内にJCウイルス封入体が形成されます。

進行性多巣性白質脳症(PML)とはJCウイルスが、進行性多巣性白質脳症(PML)の原因となるウイルスです。成人人口の8割以上に感染しているとされていますが、通常は症状を引き起こさず体内に潜伏しています。しかし、エイズや免疫抑制剤の使用などによって免疫機能が低下すると再活性化し、脳内でPMLを発症させます。JCの完全な英語はJohn Cunninghamでこのウイルスが初めて発見された患者さんのイニシャルに由来しています。

αシヌクレインの正常な機能
シナプス機能の調節:
シナプス前終末に豊富に存在し、神経伝達に関わっています。
神経可塑性への関与:神経細胞の可塑性(シナプス構造や機能が変化する能力)に関与しています。

αシヌクレインとパーキンソン病との関わり
異常なタンパク質の蓄積:
神経細胞内で正常な構造から異常な構造に変化し、他の正常なαシヌクレインを巻き込んで病的な凝集体を形成します。
病巣の形成:この異常凝集体が「レビー小体」として神経細胞内に蓄積します。多系統萎縮症では、グリア細胞に同様の封入体が形成されます。
神経変性:凝集したαシヌクレインは細胞毒性を持ち、神経細胞の変性や死滅を引き起こし、パーキンソン病の症状を招くと考えられています。細胞毒性とは物質が細胞を傷害したり死滅させたりする能力のことです。これは、細胞膜の損傷や細胞死(アポトーシスやネクローシスなど)、細胞増殖の阻害といった様々な形で現れます。
遺伝的要因:特定の遺伝子変異(SNCA遺伝子のミスセンス変異など)が、遺伝性パーキンソン病の原因となることが知られています。この遺伝子変異は黒質に感染したヘルペスによって起こされたのです。パーキンソン病におけるαシヌクレインとは、主に神経細胞のシナプス前終末に存在するタンパク質で、異常に凝集して毒性を持つようになり、神経細胞を死滅させる原因物質と考えられています。

αシヌクレインの正常な役割
シナプス機能の調節:
健康な脳では、αシヌクレインは神経伝達物質の放出に関わるシナプス小胞の働きを助け、シナプスの機能調節や可塑性に関与しています。

パーキンソン病におけるαシヌクレインの役割
レビー小体の主要構成成分:
パーキンソン病やレビー小体型認知症患者の脳では、αシヌクレインが異常な構造に変化して凝集し、「レビー小体」と呼ばれる塊を形成します。
神経毒性: 異常に凝集したαシヌクレインは神経細胞にとって毒性があり、細胞の機能障害や死を引き起こします。これは、以下のようなメカニズムによると考えられています。

異常に凝集したαシヌクレインの神経細胞にとって毒性になるメカニズムとは?
①ミトコンドリアの機能障害
②小胞輸送の妨害。
小胞輸送とは、細胞内の小胞(膜に包まれた袋)を介して、タンパク質や脂質といった物質を細胞内外の特定の場所へ運ぶ仕組みです。この仕組みは、細胞小器官の間や細胞膜と小胞体などの間で行われ、細胞の機能維持に不可欠な役割を担っています。輸送は、送り側の膜の一部が出芽して小胞を形成し、小胞が細胞内の骨格に沿って移動した後、受け手側の膜と融合することで完了します。
③細胞膜の損傷
④酸化ストレス。
酸化ストレスとは活性酸素はストレスになることです。活性酸素が体にとってストレスになるのは、その強い酸化力によって、体内の正常な細胞や組織を傷つけてしまうためです。活性酸素が過剰に発生し、体内の抗酸化作用が追いつかなくなると、細胞が酸化(サビる)し、さまざまな機能障害を引き起こします。これが「酸化ストレス」の正体です。

活性酸素がストレスになるメカニズムは活性酸素は、不安定で反応性が高い分子です。この不安定さから、安定した状態になろうと、周囲の分子から電子を奪い取ろうとします。

①細胞膜の破壊細胞膜は脂質でできています。活性酸素がこの脂質を攻撃して酸化させると、細胞膜が傷つき、細胞の機能が損なわれます。これが皮膚の老化につながると、シミやシワ、たるみなどの原因となります。②DNAの損傷活性酸素が細胞の核にあるDNAを傷つけると、遺伝情報が正しく伝わらなくなり、細胞のがん化につながる可能性があり、遺伝子の突然変異を引き起こすこともあります。③タンパク質の変性体内の酵素やコラーゲンなどのタンパク質は、活性酸素によって酸化されると変性して、本来の働きができなくなります。これにより、動脈硬化や糖尿病といった生活習慣病につながることがあります。④炎症の悪化慢性的な炎症の部位では、活性酸素が大量に発生します。この活性酸素がさらに細胞にダメージを与えることで、炎症が悪循環に陥り、症状を悪化させることがあります。しかし 症状を悪化させることは免疫の働きが高まることになるので良いことなのです。

適度な活性酸素は必要 活性酸素は、体にとっては有害な側面ばかりではありません。免疫細胞が体内に侵入した細菌やウイルスを攻撃する際にも、活性酸素の酸化力が利用されます。
活性酸素が問題となるのは、過剰に発生した活性酸素を処理しきれない状態です。適度な量であれば問題になりませんが、紫外線、喫煙、ストレス、激しい運動などによって大量に発生すると、細胞を傷つける「ストレス」となるのです。

パーキンソン病の進行: 異常なαシヌクレインは、神経細胞から隣の神経細胞へと「伝播」していくと考えられています。この伝播が、病気の進行に伴って脳内の広範囲に病変が広がっていく原因と考えられていますが間違いです。パーキンソンの根本原因は黒質のドーパミン産生細胞に先ずherpes感染が起こり細胞のDNAの遺伝子が突然変異が起こりドーパミンが産生できなくなったためです。

パーキンソン病の遺伝的要因: 特定の遺伝子(SNCA遺伝子)の変異や重複は、αシヌクレインの凝集を促進し、家族性のパーキンソン病を引き起こすことが知られています。

SNCA遺伝子とはSNCA遺伝子の正式名称はsynuclein alpha(シヌクレインα)この遺伝子によってつくられるタンパク質もα-シヌクレインと呼ばれます。
この遺伝子とタンパク質は、主に以下の細胞で発現します。

synuclein alpha(シヌクレインα)の主な発現細胞
①神経細胞(ニューロン)
SNCA遺伝子は脳内の神経細胞で豊富に発現しており、特に神経細胞の先端にあるシナプス前終末に多く存在します。α-シヌクレインは、神経伝達物質の放出に関わるシナプス小胞の適切な供給を維持する役割を果たしていると考えられています。また、ドーパミン神経伝達の調節にも関与し、随意運動や不随意運動を制御する上で重要です。
②グリア細胞(オリゴデンドロサイトやアストロサイトなど)でも発現が見られますが、ニューロンほど豊富ではありません。パーキンソン病や多系統萎縮症のようなシヌクレイノパチーでは、グリア細胞にもα-シヌクレインの凝集体(グリア細胞質内封入体)が形成されることがあります。
③血液細胞ニューロンだけでなく、赤血球や血小板などの血液細胞でもα-シヌクレインは豊富に存在します。血液中のα-シヌクレインの発現量とパーキンソン病の病態との関連性も示唆されています。
④その他の組織脳での発現が最も顕著ですが、心臓や筋肉など、他の組織でも少量が確認されています。

synuclein alpha(シヌクレインα)の遺伝子とは?
パーキンソン病やレビー小体型認知症といった神経変性疾患の原因タンパク質であるα-シヌクレインをコードする遺伝子です。この遺伝子の変異や、遺伝子産物であるα-シヌクレインの蓄積・凝集は、これらの疾患の発症メカニズムにおいて中心的な役割を担っているとされています。

SNCA遺伝子(synuclein alpha遺伝子)の主な特徴
コードするタンパク質:
α-シヌクレインは、主に脳の神経細胞に存在する140アミノ酸からなるタンパク質で、シナプス小胞の輸送調節などに関与しています。シナプス小胞とは、神経伝達物質を貯蔵し、シナプス間隙に放出する、神経細胞の軸索終末にある小さな袋です。神経細胞が興奮すると、シナプス小胞は細胞膜と融合して内部の神経伝達物質を放出し、次の細胞に情報を伝えます。放出後は、再利用されるために回収・再充填されます

シナプス小胞の機能と仕組み   ①神経伝達物質の貯蔵:神経伝達物質は小胞の内部に高濃度で蓄えられています。②放出(エキソサイトーシス):神経細胞の興奮によって細胞内にCa2+が流入すると、シナプス小胞がシナプス前膜と融合し、内容物である神経伝達物質が放出されます。この過程は、シナプトタグミンやSNAREタンパク質(シナプトブレビン、シンタキシン、SNAP-25など)によって制御されます。③再利用(リサイクリング):放出後、小胞膜はエンドサイトーシスというプロセスで回収され、再び神経伝達物質が充填されます。このリサイクリング機構により、持続的なシナプス伝達が可能になります。④シナプス小胞のサイズ:直径約40ナノメートル40nmほどの小さな袋状の構造です。⑤蓄積:多数のシナプス小胞がシナプス前終末に密集して存在し、電子顕微鏡では顆粒状に見えます。⑥再形成:放出された後、再び神経伝達物質を充填し、再利用されるために常に再形成されています。

SNCA遺伝子の変異と疾患との関連:SNCA遺伝子の変異は、遺伝性パーキンソン病の原因として初めて報告されたものであり、α-シヌクレインの凝集・蓄積が多くの神経変性疾患の根本的な原因とされています。
凝集したα-シヌクレインは、パーキンソン病で特徴的に見られる「レビー小体」の主要な構成成分です。
パーキンソン病とドーパミンとは、脳の黒質でつくられる神経伝達物質「ドーパミン」が減少することによって発症します。ドーパミン不足により、手足のふるえや筋肉のこわばり、動作の緩慢さといった運動症状が引き起こされます。治療では、不足したドーパミンを補う薬剤(L-ドーパ製剤など)が中心となります。

パーキンソン病とドーパミンの関係
ドーパミンの役割:
ドーパミンは、脳内の神経細胞間で情報を伝える役割を担い、体の動きをスムーズに調節しています。
ドーパミンの減少:パーキンソン病では、脳の「黒質」という部分にあるドーパミンを生成する神経細胞が減少します。
神経細胞の減少:健康な人でも加齢に伴い神経細胞は減りますが、パーキンソン病の患者さんはその減少のスピードが非常に速いことが特徴です。
症状の発症:ドーパミンが正常の20%以下になると、運動調節がうまくできなくなり、ふるえ、こわばり、動作の緩慢さといったパーキンソン病の運動症状が現れます。
その他の症状:ドーパミン不足は運動症状だけでなく、意欲の低下や気分の落ち込みなど、精神的な症状を引き起こすこともあります。
薬物療法:
ドーパミン補充療法:
体内でドーパミンに変わるL-ドーパ製剤などが、症状の改善に最も効果的です。

神経変性疾患とは
神経変性疾患とは、herpes感染によって宿主の脳や脊髄の神経細胞のゲノムDNAの遺伝子が変異して脳や脊髄の神経細胞が徐々に、そして進行性に機能不全に陥ったり死滅したりしていく病気の総称です。中枢の神経細胞(ニューロン)は幹細胞がないので通常、再生や自己修復ができないため、一度ダメージを受けると体の機能が失われていきます。
神経変性疾患の特徴
進行性:
時間の経過とともに症状が悪化します。
不可逆性: 現在のところ、根本的な治療法はなく、症状の進行を遅らせることが治療の中心となります。
多様な症状: 障害される神経細胞の部位によって、運動機能の障害(運動失調)や認知機能の障害(認知症)など、さまざまな症状が現れます。
神経変性疾患の主な疾患
①アルツハイマー病:
認知機能の低下が主な症状で、アミロイドベータやタウと呼ばれる異常なたんぱく質が脳内に蓄積することが関係しているとされています。
②パーキンソン病: 手足の震え、体のこわばり、動作の遅さ、歩行障害などが特徴で、脳内のドーパミン神経細胞が減少することで発症します。
③筋萎縮性側索硬化症(ALS): 運動神経細胞が障害され、手足や呼吸の筋肉が徐々に動かなくなる病気です。
④ハンチントン病: 遺伝性の疾患で、不随意運動、認知機能障害、精神症状などを引き起こします。
⑤脊髄小脳変性症: 運動の協調性を司る小脳や脊髄が変性し、歩行時のふらつきやろれつが回らないなどの症状が現れます。

神経変性疾患の原因多くの神経変性疾患の原因はすべてherpes感染症による遺伝子の変異です。
①遺伝子変異: ハンチントン病など、遺伝子の変異が原因で発症するケースがあります。
②異常なたんぱく質の蓄積: 多くの神経変性疾患では、特定の異常なたんぱく質が神経細胞内に蓄積することで、細胞の機能障害や死を引き起こします。
③環境要因: 農薬や特定の化学物質への長期的な曝露が、遺伝子変異を起こすことがあるので発症リスクを高める可能性が指摘されています。
④加齢: 多くの神経変性疾患は、加齢とともにストレスが蓄積されてヘルペス感染細胞が増加するので発症リスクが高まります。

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