何故膵臓癌は「癌の王様」なのでしょうか?膵癌には膵管がん以外に他にどんな種類の癌がありますか?膵臓にできる悪性腫瘍は、一般的に膵臓癌と呼ばれますが、その中でも最も多いのは膵管癌です。しかし、膵臓には他にも様々な種類の癌が発生します。例えば、膵神経内分泌腫瘍や、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)、粘液性嚢胞腫瘍(MCN)などの嚢胞性腫瘍、さらには膵腺房細胞癌なども存在します。
膵臓癌は難治性の癌の代表で5年生存率は1割です。年間の罹患数羽4万4千人を超えていますが死亡者数も4万を超えるからです。膵臓がんは、膵臓に発生する悪性腫瘍で、膵管がんとも呼ばれます。早期発見が難しく、進行してから症状が現れることが多いのが特徴です。症状としては、腹痛、黄疸、体重減少、食欲不振などが挙げられます。治療法は、手術、化学療法、放射線治療などがあり、がんの進行度や患者さんの状態によって異なります。
膵臓にできる主な腫瘍の種類:
膵管癌:膵臓の管を構成する細胞から発生する癌で、膵臓癌の大部分を占めます。
膵神経内分泌腫瘍:ホルモンを分泌する神経内分泌細胞から発生する腫瘍で、膵臓癌とは性質が異なります。
膵嚢胞性腫瘍:膵臓内に液体や粘液が溜まった袋状の腫瘍で、IPMNやMCNなどが含まれます。
膵腺房細胞癌:膵液を分泌する腺房細胞から発生する希少ながんです。
これらの腫瘍は、それぞれ発生する細胞の種類や性質、発生頻度などが異なります。膵臓癌と診断された場合でも、正確な病理診断に基づいて適切な治療法を選択する必要があります。
膵臓には幹細胞がありますか?膵臓には幹細胞が存在します。膵臓は自己再生能力を持つ臓器であり、損傷や喪失した細胞を補充するために幹細胞が利用されます。これらの幹細胞は、膵臓の様々な細胞に分化する能力を持ち、膵臓の機能維持に重要な役割を果たしています。
膵臓の幹細胞について:
膵臓の自己再生:膵臓は、外分泌組織と内分泌組織の両方で自己増殖を維持しており、幹細胞がその再生を担っています.
幹細胞の種類:膵臓には、膵管上皮細胞に存在する幹細胞や、ES細胞、iPS細胞など、様々な種類の幹細胞が存在します.
幹細胞の利用:ES細胞やiPS細胞から膵臓の細胞を分化させる研究が進められており、糖尿病などの治療法開発への応用が期待されています.
幹細胞治療:幹細胞を投与することで、損傷した膵臓組織の再生・修復を促す治療法も研究されています.
具体的な例:
膵管上皮細胞からの分化:膵管上皮細胞に存在する幹細胞が、膵臓の様々な細胞に分化することが報告されています.
iPS細胞からの膵島細胞作製:iPS細胞からインスリンを産生する膵島細胞を作製し、1型糖尿病の治療に役立てる研究が進められています.
幹細胞による糖尿病治療:幹細胞を投与することで、糖尿病患者の血糖コントロール能力を回復させる治療法の開発も進められています.
膵臓がんは、膵臓に発生する悪性腫瘍で、膵管がんとも呼ばれます。早期発見が難しく、進行してから症状が現れることが多いのが特徴です。症状としては、腹痛、黄疸、体重減少、食欲不振などが挙げられます。治療法は、手術、化学療法、放射線治療などがあり、がんの進行度や患者さんの状態によって異なります。
膵臓がんについて
膵臓がんは、膵臓に発生する悪性腫瘍で、膵管がんとも呼ばれます。膵臓は、胃の後ろに位置し、長さ約20cmの臓器です。膵臓がんは、膵臓の細胞が異常に増殖して発生し、周囲の臓器や組織に浸潤・転移することがあります。
膵臓がんの症状
膵臓がんは、早期の段階ではほとんど無症状であることが多く、進行してから症状が現れることが一般的です。主な症状としては、以下のものが挙げられます:
腹痛:特に上腹部や背中に痛みを感じることがあります.
黄疸:胆管ががんによって圧迫されると、胆汁の流れが滞り、皮膚や白目が黄色くなる黄疸が現れることがあります.
体重減少:食欲不振や消化不良により、体重が減少することがあります.
食欲不振:食べてもすぐに満腹になったり、食欲がわかなかったりすることがあります.
腹部膨満感:腹部が張った感じがすることがあります.
糖尿病の発症・悪化:膵臓はインスリンを分泌する臓器であり、膵臓がんによってインスリンの分泌が低下すると、糖尿病を発症したり、既存の糖尿病が悪化することがあります.
膵臓がんの診断
膵臓がんの診断には、以下のような検査が行われます:
超音波検査:お腹に超音波を発する装置を当て、膵臓の様子を観察します.
CT検査:X線を使って膵臓の断面を撮影し、がんの有無や広がりを調べます.
MRI検査:磁気を使って膵臓の断面を撮影し、CT検査よりも詳細な情報を得ることができます.
内視鏡的膵管造影:内視鏡を膵管に入れて造影剤を注入し、膵管の様子を観察します.
血管造影:血管に造影剤を注入し、がんの血管への浸潤状況を調べます.
血液検査:膵臓の酵素や腫瘍マーカーを調べます.
膵臓がんの治療
膵臓がんの治療法は、がんの進行度や患者さんの状態によって異なります:
手術:がんとその周囲の組織を切除する手術が基本となります.
化学療法:抗がん剤を使ってがん細胞を攻撃します.
放射線治療:高エネルギーの放射線を使ってがん細胞を破壊します.
緩和ケア:症状を緩和し、生活の質を向上させるための治療を行います.
膵臓がんの予防
膵臓がんの明確な予防法は確立されていませんが、以下のことに注意することで、リスクを減らすことができる可能性があります:
禁煙:喫煙は膵臓がんのリスクを高めるため、禁煙することが重要です.
節度ある飲酒:過度の飲酒は膵臓がんのリスクを高めるため、節度ある飲酒を心がけましょう.
バランスの取れた食事:バランスの取れた食事を心がけ、肥満を避けるようにしましょう.
糖尿病の管理:糖尿病を適切に管理することで、膵臓がんのリスクを減らすことができる可能性があります.
定期的な検診:膵臓がんのリスクが高い方は、定期的な検診を受けることで早期発見につながる可能性があります.
膵がんとは膵臓から発生した悪性の腫瘍のことを指しますが、一般には膵管癌のことをいいます。膵管癌は膵管上皮から発生し、膵臓にできる腫瘍性病変の80-90%を占めています。全国統計では肺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がんについで死因の第5位でした。わが国の膵がんは近年増加傾向にあり、毎年3万人以上の方が膵がんで亡くなっています。膵がんの死亡数はこの30年で8倍以上に増加しました。60歳代の方に多く、やや男性に多く発症します。喫煙、膵がんの家族歴、糖尿病、慢性膵炎などとの関連が指摘されています。
症状について
膵がんは早期の状態では自覚症状がほとんどないため、なかなか発見することができません。もう少し進行してから腹痛、体重減少、黄疸等で気がつくことがほとんどです。そのため、膵がんと診断されたときには進行した状態で見つかることが多いのです。また、背中が痛くなると膵がんを心配する方がいらっしゃいますが、必ずしも膵がんに特徴的な症状ではありません。糖尿の方の血糖値コントロールが急に悪くなった時などは膵癌を発症している場合もあるので要注意です。
腹痛
膵がんは膵管から発生するため、膵臓の中の主膵管という膵液が集まる管が詰まってしまうことがあります。主膵管が詰まってしまうと作られた膵液の逃げ場が無くなり、内部の圧力が上昇し膵管が拡張します。膵管の拡張は膵がんの重要なサインの一つです。また、膵管の内部の圧力が上昇し、膵臓に炎症がおこります。これを随伴性膵炎といい、随伴性膵炎により腹痛や発熱を伴うことがあります。
黄疸
肝臓から総胆管という管が膵臓の頭部を貫いて十二指腸に流れており、肝臓で作られた胆汁という消化液を十二指腸に運んでいます。膵がんにより胆管が圧迫されることがあり、胆管への圧迫が進むと、胆汁の流れがさまたげられ、全身が胆汁により黄色くなる黄疸という症状が出現します。黄疸が進行すると全身の皮膚が黄色みがかり、かゆみなどが出現しますが、黄疸の初期症状では尿の色が濃くなることや、目の白目の部分(眼球結膜)が黄色味をおびます。膵頭部にできた膵がんは大きさが小さい段階でも総胆管を圧迫し黄疸が出現することがあり、早期発見につながります。尿の色が黄色っぽくなる、目の白目の部分が黄色くなるなどの症状を自覚された際には専門病院での精密検査をお勧めします。
体重減少
膵臓は胃、大腸、十二指腸などに接しています。膵臓に腫瘍ができると接している臓器を圧迫して、食事がとれなくなる場合があります。その場合、体重減少という形で症状が現れることがあります。また膵臓はたべものを消化し吸収し易くする膵液という消化液を分泌しております。膵がんにより膵液の流れがとどこおるとたべものの消化吸収する力が弱くなり、栄養をとりこめなくなり体重が減少することがあります。
糖尿病
もともと糖尿病を患っている方で突然、血糖値の値が不安定になったり、今まで、糖尿病ではなかった方が、初めて糖尿病と診断されたりしたときに、精密検査を行うと膵がんが発見されることがあります。膵臓はインスリンという血糖値を下げる働きをする内分泌ホルモンを分泌しています。膵がんにより膵臓の内分泌機能が落ちて、インスリンの分泌量が低下、糖尿病の悪化、出現という形で症状が出るためです。
膵臓の膵管の細胞は幹細胞があるか?
はい、膵臓の膵管には幹細胞が存在し、膵管上皮細胞を供給しています。
膵臓の膵管は、膵液を十二指腸に排出する役割を担っています。膵管上皮細胞は、膵液を分泌するだけでなく、膵管の再生や修復にも関与しています。研究により、膵管上皮細胞の中に、分化能を持つ幹細胞が存在することが示されています。これらの幹細胞は、膵管上皮細胞を供給し、膵管の恒常性維持に重要な役割を果たしています。膵臓の発生や再生において、膵管上皮細胞の幹細胞がどのように機能するかの詳細なメカニズムは、まだ研究段階です。
関連する情報:膵臓には、膵管細胞以外にも、消化酵素を分泌する腺房細胞や、ホルモンを分泌するランゲルハンス島(膵島)細胞など、様々な種類の細胞が存在します。ランゲルハンス島には、インスリンを分泌するβ細胞や、グルカゴンを分泌するα細胞など、複数の種類の細胞が含まれています。これらの細胞は、血糖値の調節など、重要な生理機能に関与しています。
膵臓が産生する消化酵素は、主にアミラーゼ、リパーゼ、トリプシン、キモトリプシン、カルボキシペプチダーゼなどがあります。これらの酵素は、それぞれ炭水化物、脂肪、タンパク質の消化を助けます。
膵臓は、外分泌腺として、消化酵素を膵液として分泌します。膵液は、十二指腸に送られ、消化を助けます。主な消化酵素は以下の通りです。
アミラーゼ:炭水化物を分解する酵素です。
リパーゼ:脂肪を分解する酵素です。
トリプシン、キモトリプシン、カルボキシペプチダーゼ:タンパク質を分解する酵素です。
これらの酵素は、それぞれ異なる種類の栄養素を分解する役割を担っています。膵臓は、これらの酵素を適切に分泌することで、食物の消化を効率的に行っています。
膵液は、膵管を通して十二指腸内へ送られます。 この膵液は糖質を分解するアミラーゼ、たんぱく質を分解するトリプシン、脂肪を分解するリパーゼなどの消化酵素、核酸の分解酵素を含んでいます。 また、膵臓のランゲルハンス島細胞からは、糖の代謝に必要なインスリン、グルカゴン、ソマトスタチンなどのホルモンが分泌されます。