大食細胞が感知するDanger signalとは何でしょうか?Danger signal(危険信号)とは病原体が人体に侵入した時に斥候であるマクロファージが最初に敵を認識した時に危険を他の免疫細胞に知らせる信号です。
免疫における「Danger signal 」とは、細胞が損傷を受けたり、ストレスにさらされた際に放出される分子で、炎症反応などの免疫初期応答を惹起するもので、DAMPs(Damage-Associated Molecular Patterns の略で、日本語では ダメージ関連分子パターン とか傷害関連分子パターン)とも呼ばれます。DAMPs(傷害関連分子パターン)はPAMPs(pathogen-associated molecular patterns、日本語で病原体関連分子パターン)と対比され、具体的には、Danger signalには細胞内成分である①ATP、②尿酸、③4DNA、RNA④熱ショックタンパク質(ヒートショックプロテイン、HSP)⑤HMGB1(High Mobility Group Box 1)⑥ベータアミロイド⑦酸化型LDLなどがDanger signalとして働き、免疫細胞に認識される物質で炎症反応を引き起こします。アルツハイマーの原因であるとされているベータアミロイドも実は脳の海馬体がヘルペスに攻撃されて脳細胞が損傷を受けた際に放出される脳細胞内成分で「傷害関連分子パターン」の一つである危険信号となっているのです。つまりベータアミロイドもヘルペスに攻撃されて炎症反応を引き起こし結果のDAMPs(傷害関連分子パターン)の一つなのです。
Danger signal とPAMPsとの違い:PAMPs(pathogen-associated molecular patterns、日本語で病原体関連分子パターン)は細菌やウイルスの構成成分で、自然免疫のセンサーであるPRRs(Pattern Recognition Receptors、日本語でパターン認識受容体)によって認識され、免疫応答を引き起こします。一方、Danger signal(危険シグナル)は、細胞が損傷を受けた際に放出される細胞内成分で、これもまたPRRsによって認識され、免疫応答を誘発します.
主なDanger signalについて:
①ATP:細胞質に豊富に存在するヌクレオチドで、細胞が傷つくと細胞外に放出され、免疫細胞の受容体に結合して炎症反応を促進します. 核酸のヌクレオチドは蛋白ではないのでペプチドにはならないので、抗原にはなれません。というのはヌクレオチドはDNAやRNAなどの核酸を構成する単位であり、ペプチドはアミノ酸が10個ほど結合したものです。つまり核酸にはペプチドは含まれていません。核酸は、DNAやRNAなどの遺伝情報を担う分子で、ヌクレオチドという単位が鎖状につながって構成されています。一方、ペプチドは10個前後のアミノ酸がペプチド結合でつながったもので、タンパク質の構成単位です。核酸とペプチドはそれぞれ異なる化学構造を持ち、機能も異なります。
②尿酸:遺伝子の構成成分であるプリン塩基の代謝産物で、細胞が壊死すると放出され、炎症を惹起します.
③DNA、RNA:細胞の遺伝情報を持つ分子で、細胞が損傷を受けると細胞外に放出され、免疫細胞のセンサーに認識されて炎症反応を活性化します。免疫細胞のセンサーとは、体内に侵入した病原体(ウイルスや細菌など)を検知し、免疫反応を活性化させるための分子のことです。これらのセンサーは、病原体の特徴的な分子パターンを認識し、免疫細胞に病原体の侵入を知らせる役割を担います。
④熱ショックタンパク質(ヒートショックプロテイン、HSP): ヒートショックプロテイン(HSP: Heat Shock Protein)とは、細胞が熱や化学物質、紫外線、ヘルペスウイルス感染などのストレスにさらされた際に発現が上昇するタンパク質で、細胞を保護する。熱やその他のストレスによって細胞内で生成される一種で、細胞を保護する働きがあります。損傷を修復する役割を担っています。HSPの主な働きは:①タンパク質の品質管理:HSPは、タンパク質の正しい立体構造を保つように働きかけ、異常なタンパク質を修復したり、分解したりする役割を担います。②細胞の保護:熱や紫外線、化学物質などのストレスから細胞を保護し、ダメージを軽減します。③免疫機能のサポート:HSPは、免疫細胞に異物の存在を知らせ、免疫反応を活性化する働きも持っています。 細胞が熱や化学物質、紫外線、ヘルペスウイルス感染などのストレスにさらされた際に発現が上昇し、細胞を保護するタンパク質。
⑤HMGB1(High Mobility Group Box 1):細胞の核内に存在するタンパク質で、DNAの構造変化や遺伝子の転写調節に関与しており、細胞外に放出されると、炎症反応を促進する炎症性サイトカインになります。
⑥ベータアミロイド: ベータアミロイドは、アルツハイマー病患者の脳に見られる老人斑の主要な構成要素であるタンパク質です。健康な人の脳にも存在しますが、通常は分解・排出されます。しかし、ヘルペス感染が原因で脳内に蓄積すると、神経細胞を死滅させ、アルツハイマー病の発症や進行がおこるのです。
⑦酸化型LDL: LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が活性酸素などによって酸化されたLDLで、血管壁に沈着しやすく、動脈硬化を進行させる原因の一つ⑧酸化リン脂質: リン脂質が活性酸素などによって酸化された物質のことです。リン脂質は細胞膜の主要な構成成分であり、生体内で様々な生理機能に関与しています。しかし、多価不飽和脂肪酸を含むリン脂質は、活性酸素によって容易に酸化され、酸化リン脂質を生成します。この酸化リン脂質は、細胞死や炎症反応など、様々な疾患に関与していることが近年明らかになってきています。
Danger signalと炎症との関係:Danger signalは、免疫細胞を活性化し、炎症反応を引き起こすことで、感染防御や組織修復に重要な役割を果たします。しかし、過剰なDanger signalや慢性的な炎症は、自己免疫疾患や動脈硬化などの病気の原因となることもあります.
Danger signalと自然免疫と獲得免疫との関係: Danger signalは、主に自然免疫の活性化に関与しますが、自然免疫と獲得免疫は相互に作用しあうため、Danger signalによる炎症反応は、獲得免疫の誘導を起こします。
活性酸素は、体内で細菌やウイルスを撃退する免疫機能の一部として、抗ウイルス作用を持っています。しかし、活性酸素が過剰に発生すると、細胞を傷つけ、老化や病気の原因になるため、そのバランスが重要です。活性酸素は、体内で細菌やウイルスを撃退する免疫機能の一部として、抗ウイルス作用を持っています。しかし、過剰に発生すると、細胞を傷つけ、老化や病気の原因になるため、そのバランスが重要です。
活性酸素が過剰に発生する主な原因は何でしょうか?強い紫外線、強いストレス、喫煙、大気汚染、過度な飲酒、激しい運動、過剰な食品添加物などです。これらの要因が、体内の酸化ストレスを高め、細胞を傷つけることで、老化や様々な病気の原因になるとされています。
活性酸素が過剰に発生するメカニズムと何か?
1. 強い紫外線:紫外線は、皮膚の細胞内で活性酸素を大量に発生させ、コラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみの原因となります。
2. 強いストレス:ストレスによって分泌されるコルチゾールが、活性酸素の一種であるヒドロキシルラジカルを生成します。
3. 過剰な喫煙:タバコの煙に含まれる有害物質が、肺胞マクロファージに活性酸素を大量に発生させます。
4. 大気汚染:大気汚染物質は、皮膚から出た汗や皮脂に溶け込み、活性酸素を発生させます。
5. 過度な飲酒:アルコールは肝臓で分解される際に活性酸素を発生させます。
6. 激しい運動:激しい運動は、酸素摂取量を増やし、活性酸素の発生を促進します。
7. 食品添加物:食品添加物や酸化されやすい脂肪を多く含む食品は、活性酸素を増やす原因となります。
活性酸素の過剰な発生が引き起こす影響は何か?
1.老化:シワ、シミ、たるみなど。
2.生活習慣病:糖尿病、動脈硬化、脂質異常症など。
3.がん:活性酸素によるDNAの損傷が、がんの発生原因となる可能性があります。
4.認知症:脳の細胞が酸化されると、認知症のリスクが高まります。
活性酸素の増加を抑制する方法とは何か?
1.抗酸化物質の摂取:ビタミンC、E、ポリフェノールなど、抗酸化作用のある栄養素を積極的に摂取する。
2.バランスの取れた食事:偏った食事は避け、規則正しい食生活を心がける。
3.適度な運動:激しい運動は避け、ウォーキングや軽いストレッチなど、適度な運動を継続する。しかし激しい運動を繰り返すスポーツマンが癌になり易い話は聞いたことがないのは何故なのでしょう?
4.ストレスを溜めない:ストレスを解消する方法を見つけ、ストレスを溜めないようにする。
5.質の良い睡眠:睡眠不足は活性酸素を増加させるため、質の良い睡眠を心がける。
活性酸素の抗ウイルス作用のメカニズムとは何か?
1.免疫細胞の活性化:活性酸素は、白血球などの免疫細胞が細菌やウイルスを攻撃する際に生成され、これらの病原体を分解・無力化するのに役立ちます。
2.細胞間シグナル伝達:活性酸素は、細胞間の情報伝達にも関与し、例えば、傷ついた細胞の修復を促すシグナルを他の細胞に伝える役割も担います。
活性酸素の注意点は何か?過剰な活性酸素は、細胞を酸化させ、老化や様々な病気の原因となる可能性があります。活性酸素は、体内で適度に発生している分には、免疫機能をサポートする有益な働きをしますが、過剰になると悪影響を及ぼすことが有ります。しかし癌とは関係がありません。
活性酸素を抑制する抗酸化作用とは何か?
1.抗酸化作用とは:抗酸化作用とは、活性酸素の働きを抑制したり、活性酸素によって酸化された細胞を修復したりする働きのことです。
2.抗酸化物質とは:ビタミンC、ビタミンE、β-カロテンなどの抗酸化物質を摂取することで、体内の活性酸素を減らし、老化や病気の予防に繋がります。β-カロテンとは緑黄色野菜に含まれる色素成分で、体内でビタミンAに変換されるプロビタミンAの一種です。抗酸化作用を持ち、免疫機能や視力維持、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。β-カロテンは、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草などに多く含まれています。
3.抗酸化作用のある食品:緑黄色野菜、果物、ナッツ類、お茶などに含まれる抗酸化物質は、活性酸素の働きを抑える効果が期待できます。何故ズバリ活性酸素の働きを抑える効果がありますと断定できないのでしょうか?嘘なのでしょうか?
4.活性酸素と運動:適度な運動は、活性酸素の発生を促す一方で、抗酸化防御機能を高める効果もあります。そのメカニズムにつては書かれていません。
活性酸素は、体内で免疫機能の一部として抗ウイルス作用を発揮しますが、過剰になると老化や病気の原因となるため、バランスが重要です。抗酸化物質の摂取や適度な運動によって、活性酸素の過剰な発生を抑え、健康を維持することが大切です。
何故人は酸素がないと絶対に生きられないのにいわば酸素を利用した後の廃棄物のがらくたである二酸化酸素と活性酸素を処理しなければならないのは当然です。しかし二酸化酸素は完ぺきに外に廃棄されるのに活性酸素は何時までも体内に残ってしまい癌まで生み出すと言われていますが本当でしょうか?癌(増殖過剰細胞)はこの世にないのでヘルペスが生み出した増殖関連遺伝子の変異によって生まれた増殖過剰細胞にすぎないのに何故活性酸素がDNAを長い時間かけて傷つけて癌が生まれると言われるようになったのでしょうか?しかも癌の原因は増殖関連遺伝子の増殖遺伝子と増殖抑制遺伝子の二つともが突然変異して起こることで癌になることやDNAの損傷の積み重ねの結果癌になると癌学者は口をそろえているのですが本当でしょうか?私は大いに疑問に思っています。
DNAの損傷には塩基損傷とDNA鎖切断の二つに分けられます。細胞のあらゆる種類のDNA損傷を事実上100%治す力がありますが遺伝子の損傷に対しては遺伝子修復系は存在し無いのでどこに遺伝子の損傷があることさえわからないのです。というよりも遺伝子の正常な配列は神のみぞ知るという世界なのです。備わったDNA修復系はすれば必ず修復されるのに増殖関連遺伝子は絶対に修復されることはないのは細胞には遺伝子修復機構が存在し無いからです。何故でしょうか?それは細胞のいかなる機構もヌクレオチドの配列に対しては偶然に任すしかないからです。つまりヌクレオチドの配列である遺伝子の設計図は神のみぞ知るという世界であるからです。
DNA鎖切断についてはDNA鎖切断は、修復が遅れると細胞死や遺伝子変異を引き起こす可能性があるため、致命傷になる場合もあります。しかし、多くのDNA損傷は細胞内で速やかに修復されるため、必ずしも致命傷になるとは限りません。
DNA鎖切断は、DNAの二本鎖が両方とも切断される「二本鎖切断」と、一本が切断される「一本鎖切断」に分けられます。二本鎖切断は、特に細胞にとって脅威であり、すぐに修復されないと遺伝情報の消失や染色体転座、細胞死につながるのです。
一方で、DNA損傷は常に細胞内で発生しており、細胞は様々なDNA修復機構を備えています。これらの機構により、DNA鎖切断は多くの場合、速やかに修復されます。例えば、放射線によって生じたDNA損傷も、修復時間の経過とともに減少することが実験で示されています。しかし、修復が追いつかないほどの損傷や、修復機構に異常がある場合は、致命的な状況になる可能性があります。長い間放置しておけば癌になるとかならないレベルの話ではないのです。
原因がなんであろうが遺伝子の変異は進化と直接かかわっているのにもかかわらず進化の過程で必ず起こった遺伝子の突然変異が癌を起こして種が死に絶えることがなかったのは何故でしょうか?
DNAの損傷と増殖関連遺伝子の変異は、一見無関係に見えるかもしれませんが、実際には密接に関連しています。DNA損傷が蓄積すると、それが原因で増殖関連遺伝子に変異が生じやすくなり、結果として癌のリスクが高まります。とされていますがその論拠の誤りを正していきます。例えば小児がんとは、15歳未満の子供に発生する悪性腫瘍のことです。白血病や脳腫瘍、リンパ腫などが含まれます。大人のがんと異なり、生活習慣が原因となることは少なく、遺伝的な要素が関わる場合もあるといわれますが、15歳未満の子供に発生する悪性腫瘍は生まれてからDNAの損傷が10年~15年蓄積したわけでもないのになぜ小児癌になるのでしょうか?誰も答えを出していませんから私が一つ一つの癌について小児癌もすべての成人の癌の発生と同じようにヘルペスが感染した細胞の核のゲノムDNAに侵入して部位特異的遺伝子組み換えという遺伝子の突然変異を起こしたからなのです。