免疫療法とは何でしょうか?治療用抗体とは何でしょうか?
研究室で製造された抗体は、病気の治療に使用されています。一部の治療用抗体は、免疫サイトカインやがんの増殖因子である成長因子に結合し、これらのタンパク質のシグナル伝達を防ぎ癌細胞が生まれることを阻止します。他の治療用抗体は、破壊のために癌細胞にタグ(目印)を付けます。また治療用抗体は、チェックポイントタンパク質の作用をブロックしてがん細胞ができないようにするためにも使用できます。これにより、T細胞ががんと戦う可能性が高くなります。また、患者から除去されたT細胞は、がん治療として改変され、その患者に注入することができます。チェックポイントタンパク質とは、 細胞が細胞周期の次の段階に進む準備が整っているかどうかを監視し、異常な状態を検知した場合、細胞周期の進行を一時停止させる役割を担うタンパク質のことです。主要な役割は、①DNA損傷の検出、②染色体の整列の確認、③細胞周期の正当な進行の監視などです。細胞周期チェックポイント蛋白とは:細胞周期は、細胞の成長、DNA複製、細胞分裂など、一連の段階から構成されています。チェックポイントは、これらの段階が順調に進行しているか監視し、異常が検出された場合、細胞周期の進行を一時停止させます。
「チェックポイント」という言葉の意味は何でしょうか?英語の「checkpoint」の訳語として一般的に使われますが、医学における「チェックポイント」の訳語は、より具体的な意味合いによって変わってきます。主に、①細胞周期チェックポイント、②免疫チェックポイント③染色体の整列チェックポイント④紡錘体形成チェックポイントの四つがあります。
細胞周期チェックポイントとは細胞周期の進行を監視し、異常が認められた場合に進行を一時停止したり、細胞死(アポトーシス)を誘導したりする仕組みを指します。
- 免疫チェックポイントとは免疫細胞が正常に働いているかを監視する仕事をしているのです。ヘルパーT細胞の免疫応答が正常に働いているかも監視しているのです。この分野では、免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれる大間違いの薬が開発され、様々ながん治療に利用されていますが免疫を抑えることはヘルペスが作った癌の原因を増やすことになるので大間違いの説明です。免疫チェックポイントがあるからこそ免疫は役立っているのに製薬メーカーは免疫チェックポイントの働きを阻止する薬を作って癌を治すどころか癌死を促進させているだけです。だからがんで死ぬ人が激増し続けているのです。悲しいですね。
- DNA損傷チェックポイントとはDNA損傷が検知された場合、細胞周期は停止され、DNA修復が完了するまで進行しません。これにより、損傷したDNAが次の段階に進むのを防ぎ、遺伝的異常を最小限に抑えるから異常な癌細胞が作られないのです。主なチェックポイントタンパク質はChk1, Chk2でDNA損傷を検知し、細胞周期の進行を遅らせるプロテインキナーゼです。p53はDNA損傷を検知し、細胞周期の停止や細胞死を誘導する。
- 染色体の整列チェックポイントとは細胞分裂の際に、染色体が均等に分配される必要があります。染色体が正しく整列しているかどうかをチェックする機構で、整列していない染色体が見つかった場合、細胞周期は停止し、染色体の整列が完了するまで進行しません。
- 紡錘体形成チェックポイントとは細胞分裂の際に、紡錘体という構造物が形成され、染色体を均等に分配するために利用されます。このチェックポイントは、紡錘体の形成が正常に行われているか監視し、異常が検出された場合、細胞周期を停止させます。Mad1, Mad2は紡錘体形成チェックポイントに関与し、染色体の整列を監視する。
主なチェックポイントタンパク質について:①Chk1, Chk2:DNA損傷を検知し、細胞周期の進行を遅らせるプロテインキナーゼ。②Mad1, Mad2:紡錘体形成チェックポイントに関与し、染色体の整列を監視する。③p53:DNA損傷を検知し、細胞周期の停止や細胞死を誘導する。④サイクリン/CDK:細胞周期の進行を制御するタンパク質。⑤免疫チェックポイントタンパク質:免疫細胞の活性化を制御するタンパク質で、免疫反応の調整に重要な役割を果たします。免疫チェックポイントの制御異常は、免疫反応の低下やがん細胞の増殖につながることがあります。
現在、ヘルペスウイルスが原因である自己免疫やがんなどのヒトの病気を治療するために「免疫療法」を用いることに大きな関心が集まっていますが、すべて間違った治療が「免疫療法」なのです。本来の免疫療法はすべて、免疫系が通常どのように機能して私たちを感染から守る治療であるべきなのに実際の製薬メーカーが作った薬の「免疫療法」は反対に免疫を抑えるばかりの偽りの間違った高価な治療法であることを証明していきます。