症例報告193例目
完治された病名1)クローン病
患者:29歳、男性
この患者さんも例に漏れず、仕事や人間関係によるストレス過多になったことが原因で自分自身からステロイドホルモンを出し免疫を抑えられてクラススイッチできなくなった患者さんです。朝早く出勤して夜遅くに帰り、食事はコンビニやファストフードに偏っていました。また付き合いで飲み会も多く、タバコもたくさん吸っていました。このような生活を続けていたため奥さんとも喧嘩が多く精神的にも肉体的にも疲れが抜けず、重くだるい状態を長く過ごされていました。そして逆クラススイッチにより常に下痢の状態が4~5年続くようになったのです。
ある日、患者さんが朝方に激しい腹痛で目が覚めてトイレに駆け込むも便は出ませんでした。その後も痛みは増すばかりでただの腹痛ではないと思った患者さんは奥さんと一緒に病院へ行き、造影剤を使ったCTを受け、診察の結果、腸炎の疑いと診断され即入院されました。腸の数カ所に腸閉塞と炎症している個所が見られたそうです。治療として絶飲食で点滴のみ行われました。痛みはその日の晩には気にならない程度になり、動けるようになりました。おそらく点滴にステロイドが入っていたのでしょう。それほどまでにステロイド剤の免疫を抑える力は強力なのです。発熱を起こしましたがカロナールを処方され服用して程なくすると熱はなくなりそのまま経過していきました。1週間ほどで退院できるだろうと主治医に言われていた患者さんは楽観視していました。しかしその後の大腸カメラ、小腸透視検査でクローン病と確定診断を受け、すぐに受け入れることができなかった患者さんは数日間考える時間をもらい、今後の治療方針などを先延ばしにしました。
家族の支えもあって落ち込んでいた気持ちを奮い立たせ病気を治すことを決心された患者さんは、たっぷりとあった時間を使いクローン病について調べ尽くしていきました。そして色々と調べていく中で私の松本漢方クリニックのホームページを見つけ出し、当時掲載されていた闘病手記と私のクローン病完治の理論と根拠を繰り返し読み込んでいました。私の書いた理論と根拠にとても納得された患者さんは退院したら必ず行くことを決められたそうです。
松本漢方クリニックへ行こうと決意してからはステロイド剤や免疫調整剤を飲まないと心に決めた患者さんは主治医と治療方針について話をしました。主治医はまずペンタサを飲んで状態を診てからレミケードにすることを勧めてきました。しかし患者さんはそれを拒否し、その後も色々とやり取りをして医師から飲むように説得してきましたが、私の理論を読んでいたので断固として拒絶し、結果たどり着いた治療方針はIVHのみで炎症が収まるまで絶食、飲み物は水とお茶は良いというものでした。それから約 2 ヶ月間入院し、最後の再検査では検査してくれた医者より「良くなってる、というよりかなり良くなってる。」と言われたそうです。腸の狭窄、浮腫はなく潰瘍のあった場所は潰瘍痕になっているとのことでした。
私は患者さんに自分の免疫で自分の病気は絶対に治ると毎回毎回言い続けています。生死を分かつような緊急事態以外には遺伝子を変えてしまうようなステロイドや免疫抑制剤を絶対に使ってはいけないのです。同じように手術も生きるか死ぬかの時にやらざるを得ないが、そうでなければ絶対に切るなと叫びたいのです。熱もなく痛いだけで、まるで伸びた爪を切り取るように腸管を気軽に切ってしまうことは許されるものではありません。切っても元の病気が治るわけではない上に、元の病気もさらに治りにくく、おまけに様々な後遺症で悩み続けなければならないからです。腸閉塞も一時的なものであれば絶食療法をやりIVHを投与すれば閉塞も自然に解除できる場合がほとんどですから、腸管を切るということは絶対にやってはならないのです。
徐々に食事とエレンタールを始めて退院した日、その足で家族ともども大阪へ行き松本漢方クリニックに来院してこられました。先に鍼灸を受けてもらい、診察を行いました。基本的には何を食べても良く、処方は漢方煎じ薬と漢方風呂、お灸、フラジール、アシクロビルを出しました。
自宅に帰ってすぐに処方された通りに実施されていきました。早速煎じ薬を飲んだ初日の夜、激しい腹痛に襲われました。患者さんは驚きましたが間違いなくリバウンドだと思い耐えました。その後も何度か腹痛に襲われたり熱や頭痛も出たりとリバウンドが起きましたがこれは良くなっている証拠だと思い全て耐え続けられたそうです。その度に私に連絡をして相談されていました。私も良くなっている証拠だと毎回伝えて患者さんを励まし続けました。
クラススイッチが起こり、アトピーの症状はやや肘の所がかゆくなった程度ですぐに良くなりました。のちに前病院に入院中、両膝周辺が非常にかゆくて掻きむしっていたことがあったそうです。私の理論を読んで入院中はステロイドや免疫調整剤を飲んでいなかったのでそのときからクラススイッチが始まっていたのです!
時折ストレスでヘルペスとの戦いが起こり腹痛を起こすことがありましたが、2ヶ月程で下痢は治まり、クローン病の症状は出なくなりました。もう長らく当院には来られていません。
症例報告194例目
完治された病名1)クローン病
患者:22歳、男性
2013年4月頃、患者さんが大学入学のため引っ越しをしたばかりの時期に痔瘻を発症されました。近所の評判の良い肛門科の病院に受診したところ、クローン病と診断されました。真面目で優しい患者さんは今まで勉強や人間関係で長年頑張り過ぎていました。さらに追い打ちをかけるように大学入試を迎え、無事に合格してホッとし、今までストレスでステロイドホルモンを出して免疫の働きを抑え続けてきたため遺伝子を変えてしまい逆クラススイッチが起こってクローン病の症状を起こしたのです。
肛門科の医師からは「現代の医療は進んで治療法も色々あり、最近では免疫抑制剤の注射を受けながら活躍しているスポーツ選手もいます。上手く病気と付き合っていけば心配しなくても良いですよ」と言われたそうです。病気になったことのない医者は簡単に言います。当時、病気についての知識が乏しかった患者さんは免疫抑制剤を免疫療法と聞き間違えて自分の免疫を高める注射がありステロイド治療等より自然に近い治療法であると思っていたそうです。そんな薬があったら良いですが、もし製薬会社が免疫を高める薬を作って売れば医者も製薬会社も必要なくなり廃業するかもしれませんね!アハハ!!そんなものを金儲け主義の医者や製薬会社は作らないでしょうね。憤りを通り過ぎて残念ですね。後でいろいろ調べて患者さんが考えているような安全な治療法ではないことを知りました。ネットではどんなに検索しても悲観的な情報しかありません。また病院からもらった「食事についてのパンフレット」を見て食べても良い食事があまりにも種類が少なく消化に良いものばかりで逆に胃や腸がだんだん弱っていくのではないかと患者さんは感じられました。しかし、ひたすらあきらめずにきっと何か別の安全な治療法あるかもしれない、完全に治癒させたいと、ネットで「クローン病 完治」と検索した結果、松本漢方クリニックにたどり着いたのです。
肛門科の医師に断りを入れてから松本漢方クリニックに初来院されました。治療は漢方煎じ薬と漢方風呂、毎日のお灸と週1回の鍼治療を受けてもらいました。また食事はなんでも食べて良いと指導しました。クローン病や潰瘍性大腸炎の患者さんやそのご家族のほとんどはキツイ食事制限をして辛い思いをされてきた人がほとんどです。なので皆さん安堵した顔をされます。治療を始めて早速、リバウンドにより発熱がしばらく続きましたが、困った時はいつでも電話してくるように指示し、電話が来たら的確に患者さんに指示したので順調に熱が引いていきました。さらに漢方を飲み始めてすぐに下痢が止まり、食事も2~3週間は出来るだけ負担をかけないような食事を心掛け、その後はカレーのような刺激物以外はほとんど家族と同じ食事が出来るようになったそうです。また漢方風呂にも入っておられましたが、近くにラドン温泉があったので4~5か月通っておられたとのことです。
クローン病の症状が良くなってくると、クラススイッチが起こってアレルギー性鼻炎が出てきました。幼い頃からひどいアレルギー性鼻炎を起こしていたそうです。クローン病や潰瘍性大腸炎は10~20代と若い人たちが多く罹ります。それだけ現代社会はストレスが多い世の中になってしまったのです。頑張り過ぎないように適当にできたらいいのですが心の在り方を変えるのは一筋縄ではいきません。治療を続けて2年程でアレルギー性鼻炎も治まり、患者さんは当院を無事に卒業されもう通院されていません。
症例報告195例目
完治された病名1)クローン病
患者:27歳、男性
この患者さんは2009年から働き始め、朝から晩まで肉体的にも精神的にも酷使しながら生活していました。そして患者さんがストレスに耐えきれず鬱になったりしないようにストレスから脳を守るために副腎皮質からステロイドホルモンを放出し続けていたのです。そしてステロイドホルモンを出し続けること3年と少したった頃、2012年5月頃、食後に腹痛と胸やけが起こり徐々に酷くなっていき時には激しい下痢に襲われることもありました。何度か病院に受診し検査も受けられましたが、逆流性食道炎か潰瘍が出来ているとかハッキリとした診断が下りませんでした。
夏になると頻繁に悪寒に襲われるようになり、就業不能になるほどの倦怠感を覚えるようになりました。加えて食欲不振、体重減少など目に見えて異常が続いたため、インターネットで症状から病気を検索されました。その中でクローン病が浮き出て、病院で自らクローン病の疑いがあるので検査してほしいと申し出たのです。検査の結果、予想通りクローン病であることが判明され入院生活が始まってしまいました。
医師からはレミケードなどを投与する免疫抑制療法を薦められましたが、患者さんは疑問を感じて抵抗されエレンタールを中心とした栄養療法で凌いでいました。1ヶ月の入院生活の後、何とか職場復帰されましたが、程なくして再び体調が悪化し、自宅療養を余儀なくされました。同時に退職も促されてしまい、健康と職を一遍に失ってしまいました。
全てを失くし途方に暮れていましたが、10月に入りなんとかこの病気を、寛解維持ではなく完治させることができないかインターネットで調べ始めました。そして当時掲載されていたクローン病を完治させた患者さんの闘病手記と私が書いた論文を見つけることができました。最初は疑っていた患者さんも私が書いた松本理論と患者の手記を読むにつれて疑いから確信へと変わっていったそうです。元々、患者さんはアレルギー体質でしたが働き出してからはアレルギーの症状が治まり、その時は体質が変わったのかと思われたそうです。しかし松本理論を読んだことで過労によるストレスで排除のIgE抗体から殺しのIgG抗体に逆クラススイッチしてしまいアレルギーが膠原病に変わってしまったのだと理解されたのです。またステロイド剤の恐ろしさを理論的に説明しているのを読んだ患者さんは何故レミケードに疑問を感じたのかはっきりとわかり、遠方でしたが松本漢方クリニックで治療をすることを決意されました。
初めて受診する患者さんは今年で77歳のおじいの私のあまりにもパワフルで元気な姿に驚愕されます。アハハ!この患者さんも例に漏れず驚かれましたが、私がこんなに元気ならば絶対に治るに違いないと確信させられたそうです。そして「絶対に治る!」と私の強い言葉が患者さんの絶望を完全に取っ払ってくれたそうです。私は本当のことを言っているにすぎません。患者さんの病気を治すのは患者さん自身の免疫なのです。私はそれをヘルプしているにすぎません。
帰宅して早々に治療を始めましたが、家庭や身近の事情でなかなか治療に専念することができない日々が続き、中断せざるを得ない状況にもなっておりました。1日でも早く病気を治したいのに上手くいかない毎日に焦りや怒りを感じることもあったと思います。しかし患者さんはストレスはステロイド剤と同じように免疫を抑えてしまうと私の理論を読んで学んだので、なるべくストレスを抱え過ぎないように過ごされていました。その甲斐あってか患者さんは大きなリバウンドを起こさず、体重、食欲、体調が徐々に回復していきました。翌年の2013年の夏頃には激しいアトピーを発症しましたが、冬頃にはアトピーは落ち着き始め2014年の春頃では体重が10㎏以上増え、発病前の体重に近づいていきました。
それから1年半と少したった頃、食事は何も制限することもなく、発熱も倦怠感もなくなり、胸やけや腹痛も少なくなってきました。血液検査結果も当院治療前は1.8以下にならなかったCRPが基準値の0.3を下回るまでになりました。もうしばらく当院には来られなくなりました。
症例報告196例目
完治された病名1)クローン病
患者:22歳、男性
この患者さんは生まれつきアレルギー体質でした。赤ちゃんの時はアレルギーで母乳を飲むことが出来ず、小学生の時には気管支喘息や結膜炎に罹りました。また花粉症もあり、ずっと悩まされてきました。母親が妊娠中に優れた免疫を持った胎児へ大量の化学物質が放り込まれてしまい、生後の赤ちゃんの免疫は放り込まれた化学物質を排除しようとしてアレルギー反応を起こしてしまったのでしょう。
中学生からバスケットボールを始め、高校・大学と続けてこられました。特に高校・大学の時はともに全国大会出場を掲げるところに属しており、毎日厳しい練習や土日の試合とハードな練習環境で心身を酷使する学生時代を過ごしてきました。また患者さんは真面目に努力することを大事にしてきたこともあり、無理をしてでも頑張ることが当たり前の生活を送っていました。勉強も疎かにしたくない患者さんは、高校は進学クラスに進学し、部活と学業の両立に励んできました。大学3年生の時も就職活動により面接・テストなどのプレッシャーを受け続ける大変な期間を過ごしてきました。このような生活を長年続けてしまったことで患者さんの副腎皮質からステロイドホルモンを分泌され続けたことにより遺伝子が変わってしまい、殺しのIgG抗体が大量に作られて化学物質との戦いが生じ、クローン病の症状が起こってしまったのです。患者さんがクローン病の初期症状が起こったのは就活が無事に終わってホッとし少し経った頃でした。
お腹を下した時のような痛みではなく、筋肉痛に似た痛みが右足の付け根の少し上くらいの辺りにやってきました。その時は筋トレによる筋肉痛だと思い、すぐ治ると思っていましたが、いつまで痛みが続き、同じ頃に下痢になることも増えたため、近所の病院へ診てもらいました。CT撮影、超音波、内視鏡検査と様々な検査を受けられましたが、具体的な原因を見つけられず、別の大病院でもう一度検査を受けて下さいと言われたそうです。
近くの病院に通い始めて1ヶ月後、下血も始まってしまいました。トイレットペーパーに多少つく量でしたが、この時に何か大きな病気になったのではと考えるようになり、不安になった患者さんは実家に住む親に連絡してみました。
話を聞いたご両親はインターネットで色々調べ始め、クローン病の症状と似ていることがわかり、そしてこの時に偶然、松本漢方クリニックのホームページを見つけ、翌日ご両親が実家から飛んできて一緒に松本漢方クリニックへ来院されてきたのです。
初診察にて患者さんから症状を聴取した結果、クローン病と診断しました。そして、この病気を作った原因は部活や勉強を頑張り過ぎてきた患者さんの心のあり方により、ストレスを溜め続け、精神的に追い詰められてうつ病にならないようにするため、ステロイドホルモンを放出し続けて免疫を抑制した結果、逆クラススイッチが起こって殺しのIgG抗体により化学物質を殺し尽くそうと戦うことで炎症が起こったのです。免疫を落とさないためにも真面目過ぎず、頑張り過ぎず、他人に嫉妬せず、むしろ他人の幸せを自分のことのように思えるようになることを指導しました。最後にこの世に治らない病気はない!!と何度も繰り返し、患者さん親子を安心させました。
早速、食前後の漢方煎じ薬、抗ヘルペス剤、お灸を始められました。毎日、寝る前にお灸をして免疫を上げ、苦い漢方煎じ薬を毎日飲むと、すぐに下血が止まりました。次は下痢止めの漢方を処方して毎日飲んでもらったところ、下痢も徐々に良くなり普通の便になっていきました。腹痛はなかなか良くなりませんでしたが、12月に部活を引退してストレスフリーな生活を送っているうちに腹痛はなくなり、下痢は便秘ぎみになり、クローン病の症状はほとんどなくなり完治することができました。
患者さんは当初、初診察時に自分で病気を作ったと言われショックを受けてすぐには受け入れられませんでした。松本理論をしっかり読まずに来てしまったのもありましたが、今まで頑張ってきたことが否定されたような感覚になり、半信半疑になっていました。しかしその考え方は症状が治ったことをきっかけで間違っていたことに気づかされたのです。
2014年3月に大学を卒業され、4 月から社会人になりました。クローン病を再発させないように、真面目過ぎず、頑張り過ぎず、他人に嫉妬せず、むしろ他人の幸せを喜び、ストレスを溜め過ぎないように心のあり方を意識しながら、平穏に社会人生活を送れるようになりました。