前回の続きです!!前回の研究報告を読まれていない方は以下にリンクを貼っておくので読んでください!!
「リウマチ性多発筋痛症完治の研究報告Part16-①(コメントあり)」
「リウマチ性多発筋痛症完治の研究報告Part16-②(コメントあり)」
それではこの活動電位の発生による興奮の伝導を,髄鞘のない無髄神経繊維でみていきましょう。
①軸索の途中のある部位を刺激すると,その部位の膜電位は外側が-,内側が+に逆転します。
②興奮部では細胞膜の外側は-になり,その隣接している静止部は+なので,隣接部から興奮部へ(+から-の方へ)活動電流が流れます。
③興奮部では細胞膜の内側は+になるので,-の隣接部へ活動電流が流れます。
④活動電流が細胞膜内外で流れた結果,隣接部の細胞膜内外の電位が逆転し,隣接部が興奮状態になります。興奮はニューロン内(細胞膜の内側)の活動電位の発生として認識されるため,細胞膜の内側を伝わる活動電流と同じ向きに伝わります。このような変化を繰り返して,興奮が刺激された部位から両方向に次々と移動することになります。
活動電位について復習しましょう。
それではこの活動電位の発生による興奮の伝導を,髄鞘のない無髄神経繊維でみていきましょう。
刺激の情報や命令はニューロンの細胞膜上の電位変化により活動電流として伝えられます。これを細胞膜が興奮すると言います。活動電流は細胞膜にも細胞内にも流れます。しかし流れの方向は反対になります。
①上の図のように軸索の途中の細胞膜のある部位を刺激すると,その部位の膜電位は外側が-,内側が+に逆転します。電位は、電荷に係る位置エネルギーであり、ある2点の間の電位の差は、電位差という。電位差のことを電圧と呼び高い電位の+から、低い電位の-へ電流は流れます。
②刺激を与えられた興奮部では細胞膜の外側は-になり,その隣接している静止部は+なので,隣接部から興奮部へ活動電流が+から-の方へ流れます。
③興奮部では細胞膜の内側は+になるので,-の隣接部へ活動電流が流れます。
④活動電流が細胞膜内外で流れた結果,隣接部の細胞膜内外の電位が逆転し,つまり両隣接部が刺激され興奮状態になります。刺激による興奮はニューロン内(細胞膜の内側)の活動電位の発生として認識されるため,細胞膜の内側を伝わる活動電流と同じ向きに伝わります。このような変化を繰り返して,興奮が刺激された部位から両方向に次々と移動することになります。
次にこの活動電位の発生による興奮の伝導を,髄鞘のある有髄神経繊維でみていきましょう。
髄鞘のある有髄神経繊維では,髄鞘が電気を通さない電気的絶縁体として働くため,外から刺激を与えられた興奮部では細胞膜の外側は-になり,その隣接している静止部は+なので,隣接部から興奮部へ活動電流が+から-の方へ流れます。電流はすべからく+から-の方に流れます。
細胞膜の外側の活動電流は髄鞘の切れ目のランビエ絞輪の部分だけに流れます。
細胞膜の内側ではそれと反対方向の活動電流が流れるため,興奮はランビエ絞輪をとびとびに伝導していくことになります。これが跳躍伝導です。
そのため無髄神経繊維に比べて有髄神経繊維は,同じ軸索をもっているにもかかわらず,伝導速度が速いのです。髄鞘の有無で活動電流の速度が違い有髄神経の方が速いのです。
リウマチやリウマチ性多発性筋痛症や他の自己免疫疾患でみられる痛みはなぜ出るのでしょうか?
自己免疫疾患の原因である化学物質複合体やヘルペスウイルスを大食細胞や好中球が貪食したときに発痛物質を放出して痛みが出るのです。発痛物質は痛みを起こす化学物質であり侵害受容器からの痛みの刺激情報を伝達する神経の軸索の末端にある神経終末に痛みを感じ取れる受容体がありこの神経終末受容体に発痛物質が結合すると痛みとして脳が感じ取れるのです。発痛物質には大きく分けて①アミン類②ペプチド③脂肪酸の三つがあります。①のアミン類には、ヒスタミン、セロトニン、アセチルコリン、②のペプチドにはブラジキニン、サブスタンスP、バゾプレッシン、③の脂肪酸にはプロスタグランディンがあります。痛みについてもっと詳しく説明しましょう。
痛み刺激にはどのようなものがあり、かつ何で感知するのでしょうか?
痛み刺激はヘルペスや化学物質のように生体に有害な痛みを与える刺激である。これらの痛み刺激を感じ取る受容器には四種類あり特異的な刺激に対して反応する。刃物で切ると高閾値機械受容器が反応し、熱に対しては熱受容器が反応し、冷たさに対して冷受容器が反応し化学物質に対しては化学物質受容器が反応する四つです。冷たさところが機械的、熱、冷たさ、化学的物質のいずれにも反応する受容器もありポリモーダル受容器と呼ばれるのです。「ポリモーダル」の意味は「ポリ」が「多くの」であり「モーダル」は「種類の」であるので多種類のという意味になります。
このポリモーダル受容器は皮膚や内臓や内臓奥深くの感覚神経や運動器の運動神経や人体深部の筋肉や骨格筋の固有知覚神経や自律神経の交感神経節前線維、交感神経節後線維など全身に広く分布しています。更に侵害刺激にはならないレベルの機械的な刺激にも反応できるのです。これらの人体の見えない奥深い内部に無数に存在するポリモーダル侵害受容器の受容体はポリモーダル侵害受容体であり特定の形を持たないので自由神経終末と呼ばれます。自由神経終末はあらゆるherpesによる様々な侵害による傷を感知するために特定の形をもっていないともいえます。すべてのヘルペスがあらゆる組織にある痛覚の神経終末の受容器に感染すると発痛物質をさらにIL-αやIL-βがヘルペス細胞感染細胞を自爆テロで多くの細胞がヘルペスもろともアトポーシスさせて殺したりナチュラルキラー細胞やキラーもherpes感染細胞を殺せる限り殺してしまうと細胞がどんどん減っていくと様々な細胞の機能や関節や筋肉の機能もなくなっていくので、細胞の機能も一時的に発揮できなくなるので最後にはその組織の機能障害があらわれるのです。
自己免疫疾患のリバウンドで一番苦しむのは言うまでもなく痛みです。正常な生活ができなくさせるのは痛みだけでなく同時にヘルペスによる組織の機能不全が生じて普通の生活が一時的にできないときもあります。又筋肉をおもい通り動かせないのは筋肉細胞にherpesが感染すると同時に運動神経にも筋肉の知覚神経の神経終末にherpes感染しているからです。あるいは様々な神経軸索のシュワン細胞に感染したり軸索に直接感染して神経細胞の機能障害も起こります。
ヘルペスによる運動機能障害の例を挙げていきましょう。痛くもないのに思い通り腕が上がらない。服の脱着ができない。握力が無くなり握りこぶしができない。床に横になれない。椅子から立ち上がれない。床から起き上がれない。しゃがむことができない。階段の上がり下がりが困難になり一段毎に両足をそろえなければならない。浴槽に体を沈められない。首の筋力が弱くなり首を回転できない。首を前後に傾けられない。腰を曲げられない。車の運転ができない。
リウマチ性多発筋痛症は自分のストレスで最初は作った病気であることを理解されると、人生をもっとゆったりとして「おだやかな心」をもつこと、そして、頑張ら過ぎずに、人と競わず、人と争わず、まわりの人といつも楽しく、そして「利他の精神」で何事にも感謝の心で過ごせば自分の心で病気を治せると悟られた人もいます。性格は変えられないでしょうが、「人生観」の転換は自分の心と頭で変えられます。
そういう意味でこの病気に出会えてよかったと思っています。
1.発症からの6か月間
平成26年5月頃に首・背中・臀部のこわばりと激痛が起こり、日常生活を過ごせなくなりました。整形外科Aで視診・聴診・X線診断を受けるも異常なし。病名が特定できず、とりあえず痛み止め薬(「セレコックス錠100mg」朝夕1錠服用)を処方され服用されていました。薬が効いている間だけは、こわばり・痛みは50%程度軽減されました。
更に発症後1週間して上腕筋・股関節まわりの激痛が加わり、寝返りができなくなり、眠れない日々が続きました。服用を2か月続け様子を見ても一向に改善されませんでした。
平成26年7月、別の整形外科Bを受診。「骨ではなく筋肉の痛み。痛みを認識する脳と発生源の筋肉との痛みの回路を断ち切る」との事で「トリガーポイントブロック注射」を2か月間にわたり計6回行ったが改善しませんでした。「セレコックス錠200mg」と強い薬になり、なんとか日常生活を送るようになりました。全く良くならず途方に暮れる毎日、軽度の鬱状態になってしまいました。
セレコックスとはどんな薬でしょうか?よく使われる解熱鎮痛剤のロキソニンとの違いは何でしょうか?
痛みを強めたりや炎症の原因となるプロスタグランジンという物質があります。プロスタグランジンにはたくさんの種類があり、消化管を保護する働きがあるものもあります。
プロスタグランジンはアラキドン酸といわれる物質からCOX(コックス)という酵素によって生成されます。COXには正常な組織に存在するCOX1(コックスワン)と炎症組織で誘導されるCOX2(コックスツー)があります。セレコックスは炎症時に誘導されるCOX2を選択してブロックするため、痛みや炎症の原因となるプロスタグランジンの生成を抑えます。しかしロキソニンはCOX2だけでなく、COX1の働きもブロックしてしまいます。
そのためCOX1によって生成される消化器保護作用のあるプロスタグランジンの生成も抑えてしまいます。COX1の働きをブロックしてしまう多くの解熱鎮痛剤が「胃に負担がかかる」のはCOX1によって生成される消化器保護作用も無くなってしまうからです。
トリガーポイント注射とは何でしょうか?痛みの発生源に注射(ブロック)を行う治療法を トリガーポイント注射といいます。 筋肉が硬結していることで血流が悪くなり酸素不足になり痛みや炎症の元となる発痛物質(ブラジキニン)が出ます。 トリガーポイント注射を行うことにより血流、炎症を改善し疼痛緩和されていきます。
平成 26 年 11 月、大学病院Cの総合内科を受診。血液検査の結果「リウマチ性多発筋痛症」の診断をされました。しかし「ステロイド」を処方すると聞いて退散されました。早速、インターネット検索で「リウマチ性多発筋痛症」を見ていくと「松本漢方クリニック」がヒットし「ステロイドを絶対使わない」と書かれている理論に正直半信半疑だったそうですが、「リウマチ性多発筋痛症」患者の手記はどれも壮絶な闘病記で同志的共感を持ちました。「松本漢方クリニックに行けば治るかも」と思われ受診されました。
次で最後です!「リウマチ性多発筋痛症完治の研究報告Part16-④(コメントあり)」是非、最後まで読んでください!!