アトピー性皮膚炎 症例報告

アトピー性皮膚炎完治の症例報告Part7(コメントなし)更新2022.2.25

投稿日:2022年2月25日 更新日:

症例報告28例目

完治させた病名1)アトピー性皮膚炎

患者:28歳、男性

この患者さんは、高校生の時から顔を中心に赤く腫れあがり、痒みによる引っ掻き傷で常に血や浸出液にまみれた状態でした。当時はステロイドの塗るといった、いわゆる現代の標準治療を行っていました。しかし、塗っている間はひとまず落ち着きますが、薬が切れるとまたかゆみと浸出液が現れるといった調子で根本的な解決になっていませんでした。

大学生の時に全身に酷く症状がでたため、塗り薬では追い付かなくなり、ステロイドの内服治療が始まりました。これも一時的な効果であったため、社会人になられたタイミングで当院を受診されました。

漢方を煎じるための電子ポットにより、特に負担もなく簡単に続けることができたそうです。漢方を始めてからリバウンドが始まり、落屑が明らかに酷くなりました。しかし私の理論や院内に掲載していた手記を読んでおられたため、これは悪化というよりも完治に向けて必要な反応だと理解されていましたので、真面目に蚊の包治療に励まれました。

当院の治療を始めて4~5 年ほどで首と手のひらに赤み・痒みが残っている程度で、ほとんど症状は無くなりました。現在は通院はされていません。

症例報告29例目

完治させた病名1)アトピー性皮膚炎

患者:29歳、女性

この患者さんは、小学校1年生の時にアトピー性皮膚炎と診断されました。一番ひどかったのは、小学4年生の夏だったそうで、色々な民間療法も試されましたが、効果はなかったそうです。中学生になると、自然に症状はなくなり、アトピーのことを忘れるほどになりました。

そしてアトピーの症状が再度現れたのは、就職をして夜勤をするようになってからでした。子供の頃の症状とは違い、手首から先だけにひどい症状が現れました。手のひらも手の甲も、両面がひび割れ、皮膚のシワも無ければ、血管も見えない程腫れて、浮腫んでいました。バンソウコウ、包帯、綿手袋、ゴム手袋をしながら仕事をしており、夜も痒みで熟睡できなかったそうです。この時は別の漢方の病院へ通っておられましたが、勤務が変則的で、きちんと煎じ薬を服用できず、通院もできず、治療に専念できなかったそうです。

仕事を退職すると、手の症状は治まってきましたが、今度は、顔や耳、胸部などに症状が現れるようになりました。症状に波がありましたが、徐々に症状が広がり、悪化していったそうです。この頃から、四国の別の病院で、食事制限や塗り薬で治療されておられました。症状は軽くなりましたが、なかなか薬を手放すことはできませんでした。また、食事の制限がある為、ストレスも多く病院にも通わなくなったそうです。

出産されてから一年後くらいに、急激に悪化し始め、近くの皮膚科でステロイドを処方されましたが症状はよくならず、その頃に当院のホームページを発見されました。ただ他のアトピー患者さんの手記を読まれてあまりの闘病記に圧倒されて治療に踏みだせなかったそうです

2002年8月、意を決して当院での治療を決断され、来院されました。微熱があったので、抗生剤の内服から始まり、煎じ薬を服用してもらいました。2~3日で熱が落ち着いてきたので、漢方風呂を開始。顔、首は赤く腫れ、弱い所はひび割れ、リンパ液がにじんでいました。発汗多量でしたが、クーラーにあたると、ピリピリと痛く、首には、ガーゼとタオルを巻いて過ごされていたそうです。

治療開始から1週間後、両足に赤い湿疹がでて痒く、顔や首の症状も相変わらず耐えがたい痒みがありました。首は、空気に触れるだけで、ピリピリと痛かったそうです。動くのが辛く、日中もうたた寝することが多くなりました。リンパ液の匂いが臭く、全身がヒリヒリしています。入浴後、皮膚が剥がれても、下の皮膚も赤黒い状態です。治療開始後1ヵ月経つまでこのような状態が続きました。その後は、首の腫れが軽減してきたが、やはり皮膚は赤黒く、他の症状も、あまり変化がありませんでした。

治療開始から1ヶ月半、9月半ば、5分ばかり外を散歩するまでになった。季節が秋になり、過ごしやすくなると、症状は軽くなっていきました。この頃ひどかったのは足の付け根で、シワに沿って、ほとんどがひび割れて、リンパ液がにじんでいました。痒みも辛いのですが、トイレの時にしみて痛く、トイレを我慢してしまうほど苦痛だったそうです。この症状は、3ヶ月間ほど続き、冬になった頃ようやく普通の生活を送ることができるようになってきました。

2003年の春、また症状が出現しました。今度は、リンパ液は出ませんでしたが皮膚の痒み、乾燥、赤みが主でした。夏にかけて、どんどん酷くなり、全身の皮膚が、軽い火傷をしたような状態。正常な皮膚のようにしなやかさがなく、関節を動かすと皮膚が伸びないので、体を動かすたびにヒビ割れてヒリヒリと苦痛だったそうです。この年は、前年よりも体重の減りが激しく、38kgまで落ち、プロテインを飲んでもらいましたが、全く体重は増えませんでした。この間、漢方風呂はずっと入り続けてもらいました。毎日、古い皮膚が剥げるのに、次の日には、また皮膚が剥げる、の繰り返しだったそうです。

2003年11月下旬頃、症状が落ち着いてきました。皮膚も剥がれなくなり、12月には、漢方風呂を卒業し、普通のお風呂に入ることができました。

2004年春、症状は落ち着いていました。しかし花粉症になり、くしゃみ、鼻水、目の痒み、目ヤニ等の症状が現れました。処方はアトピーの煎じ薬から、花粉症の煎じ薬へと変えました。花粉症の煎じ薬を服用すると、急速に鼻詰まりが治まり、すぐに楽になったそうです。5月に入ると、花粉症の症状は無くなりました。

また、治療を始めてから、生理も止まっていましたが、正常に戻り、二人目のお子様も妊娠されました。2004年の夏に治療を終了しました。

現在は完治され、通院はしておられません。

症例報告30例目

完治させた病名1)アトピー性皮膚炎

患者:34歳、女性

この患者さんは、生後数ヶ月よりアトピーと診断され、小学校に入るまでに症状がひどくなっていました。最初は膝の裏、肘の裏など関節部分に湿疹が出ていたそうです。皮膚科でもらった薬を塗れば治るからと言われ、塗り続けていましたが、一向に治りませんでした。それどころか塗っている箇所の皮膚がだんだん薄くなり、その後、関節部分にだけ出ていた湿疹が、関節以外のところにも出てくるようになりました。夜中に掻いて朝目覚めると血だらけという日々が続きました。また、ステロイドを塗る手の皮膚も薄くなり、拍手などで手を叩くだけで血が出てきたりもしていました。

病院を転々とされていましたが、どこに行っても出される薬はステロイドで、ステロイドのチューブ2〜3本がなくなったら貰いに行くという繰り返しだったそうです。お兄様の2人も同じようにアトピーだったのですが、面倒くさがってステロイドを塗らなかったそうです。そんなお兄様2人は小学生ぐらいで治り、真面目にステロイドを塗り続けていた患者さんだけが結局30歳までアトピーと付き合うこととなりました。

中学生になると、顔にも湿疹が出るようになりました。ステロイドの塗り薬を塗っても治らないので、皮膚科医が内服のステロイドを処方してきました。1日3回、食後にステロイドの錠剤を飲むと、一気に症状が出なくなりました。アトピーは出なくなりましたが、副作用で顔が一気に膨らみムーンフェイスになってしまいました。

そのステロイドを飲み続けて1年ぐらい経った頃、ある本には、ステロイドの塗り薬はまだいいけど、内服ステロイドは糖尿病になりやすくなるとか、骨折しやすくなるのでダメだとか書かれていて、内服ステロイドを止めようと思われました。その情報を公開されていた病院での治療を希望され、食事制限と大豆を発酵させた粉末とルイボスティーの粉末を飲むという治療をされました。効果のほどはよくわからなかったそうですが、内服ステロイドをやめた後、大きな症状も出ずに帰ってこられました。大学進学後もその病院に通院されましたが、ステロイドと思われる塗り薬を処方されることもあったそうです。

29歳の時に、再度症状が酷くなり、特に手のひらがきつかったそうです。そんな時、口コミで当院のことをご存知になり、来院されました。

治療開始から、すぐにリバウンドが始まり、3ヶ月目ほどでピークを迎えました。漢方煎じ薬を服用し、漢方風呂に毎日入り、風呂上がりに中黄膏と紫雲膏を塗ってもらいました。耳の下、手、足、お尻の付け根が特にひどい状態でした。風呂上りには手が一番ひどかったので、半年間ぐらいは綿の手袋をつけて生活していたそうです。

煎じ薬を飲んで、掻いて、傷を治す。これを続けて、治療開始から半年後にはすっかり元気になられました。リハビリで職業訓練の学校に通い、就職され、社会復帰もできました。ちなみに、IgEはピーク時に5000ぐらいあったのですが、治療終了時点で908でした。

現在は完治され、通院されておりません。

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