研究報告1例目
完治した病気:1)ばね指(弾発指)
患者:63歳、女性
ばね指(弾発指)とは何でしょうか?手の指を曲げる屈筋腱は、腱鞘(けんしょう)というトンネルの中を通っています。この腱と腱鞘が使い過ぎなどによって腱と腱鞘にストレスがかかりherpesが腱と腱鞘の細胞に観戦して炎症を生じ、ヘルペス性の腱鞘炎や腱炎が生じて狭くなったり、肥厚してしまいます。そうすると屈筋腱が腱鞘を通る時(特に指を伸ばすとき)に引っかかりスムースに動かなくなり急にひょいっと動いたりすることがありこれを弾発現象と言います。主に妊娠時,産後や更年期の女性に多く見られるのは黄体ホルモンがなくなるとステロイドホルモンであるコルチコステロンも減るのでその間に増えたherpesとの戦いが酷くなるからです。
治療法は?まず安静を第一としても意味がありません。
さらに痛み止めの内服や、治療はステロイドの局所注射や、切開術に至る事もあります。
最高の治療法は原因治療である抗ヘルペス剤大量投与と漢方免疫療法の二面作戦で治ります。
患者さんは2014年12月に左手親指が曲げられず痛み、日常生活に支障をきたしていきました。最寄りの整形外科で、痛み止めと湿布薬をもらいましたが、症状は改善されないままでした。朝の強張り感でリウマチをも頭に浮かべ、疑心暗鬼。整形医曰く、ばね指は中年女性に多く、手の酷使等により腱鞘が肥厚し狭窄性腱鞘炎が原因であると言われていますがそうではなくストレス性のヘルペスによる病気です。
ステロイドと聞いて、急遽、鼻アレルギーで治療中の松本漢方クリニックに電話し抗ヘルペス剤と漢方煎じ薬を処方され、約4ヶ月で完治しました。さむい北海道のストレスの強い閉経期の女性に多いのが特徴です。