大動脈炎症候群 症例報告

大動脈炎症候群完治の症例集(コメントなし)更新2022.1.11

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また後で詳しい詳しい説明とコメントを載せた「大動脈炎症候群完治の研究報告(コメントあり)」を掲載しますので乞うご期待下さい!!

症例報告1例目

治した病名:1)大動脈炎症候群、

症状の原因が分からず、不安と苦痛の日々でしたが、当院を見つけて症状が完治されました。

患者:当時71歳、女性

2011年11月中旬から食欲がなくなり、肩、背中に痛みが出てきました。肩こりかと思った患者さんは鍼灸医院でお灸、針の治療を受けるもあまり変わりませんでした。当時患者さんは9月に自宅の工事が行った際に近所との関係、業者同士のトラブルとトラブルが起こり、かなりのストレスを抱えていました。また要介護5のご主人の介護が5年間続いていましたのも重なり、酷い疲労感とストレスを持っていました。

12月、頭痛も伴い、かかりつけ医で受診しCRPの値が高いと言われましたが、それ以外の異常は見つからず、それ以上の検査を受けることはなく、通院を数回し鎮痛剤のロキソニンを処方されるだけでした。

2012年2月頃、頭痛が徐々になくなっていきましたが、同年12月になると首、肩、背部、上腕、腕、臀部、大腿、下腿、耳の体全体の12~13ヶ所に痛みが出てきました。その後、次々に耳鼻科、脳神経外科、神経内科、心療内科、整体、整形外科と受診されましたがどこにも異常は見つからず、歩くと臀部、上腿、下腿が痛み、家の中の移動も不自由になってしまいました。首が痛み、自由に動かすことができず、寝返り、頭を動かすことにもひと苦労だったそうです。

最後に受診したのが整形外科でしたがここでも異常はないと診断されました。そこでは電気治療とマッサージを受けるように指導され3ヶ月間程通院されましたが、一向に回復の兆しは見られず、患者さんは自分でなんとかしなくてはと強く思い、ご友人の勧めで電気治療のヘルストロンを受けもあまり変わらず、病名も原因もわからず、不安は募る一方でした。

いろいろ見聞きするうちに、症状が繊維筋痛症と一致するとわかりましたがステロイド治療しかないと知り、病院に受診して治療を受ける気にはどうしてもなれなかったそうです。というのも患者さんのご友人でシェーグレン症候群を10年間患い、ステロイドの副作用で苦しんでいるのを直に見てきたため、ステロイドは絶対に使わないと決めていました。

しかし、はっきりとした病名を知りたいとも思い、今までのかかりつけ医とは別の内科を受診されました。そこの医師も症状から繊維筋痛症ではないかと診断され、近所の大病院を紹介され、受診、検査と続きました。結果前回と同様にCRPの値だけが高く、MRI、PET検査の結果、大動脈炎症候群(高安病)の病名がつけられました。入院するように言われましたが、介護の必要なご主人を受け入れてくれる施設がなかなか見つからず、通院でもいいとも言われました。しかしやはりステロイド治療を行うとのことで副作用が必ず出るため、勝手に服用を止めたりしないようになどいろいろ制約があり、一生服用しなければならないと言われました。少し考える時間が欲しいと言って即答はされませんでした。

後日、漢方治療受けるのでステロイド治療を断りました。ご友人や知人にも協力して調べてもらい、ようやく辿り着いたのが松本漢方クリニックでした。

2013年6月22日に初めて受診されました。今までの考え方がひっくり返ったようにビックリされていましたが、私が「絶対に治る、治してあげる」と言うと暗い顔が明るくなりました。私も大丈夫、絶対に治ると患者さんは強く確信されたそうです。

以下に血液検査の値を掲載します。

検査日6月9月11月1月3月
ヘルペスウイルス110.880.8115.899.6108.1
CRP(0.3以下)0.620.390.090.080.05

漢方煎じ薬、べルクスロン(アシクロビル)、漢方風呂、お灸を続けてもらい、3月のCRPの値は正常値になっていきましたが、ヘルペスウイルス値はまだ高い状態でした。

リバウンドにより下痢に始まり、発熱、体のだるさ、発汗、肩こり、アレルギー、手足のだるさ(特に手足の痒み、背中の痒み)があり、痒みは10月まで少し続いていました。私はご主人の介護がストレスの原因なので施設に預けないとストレスが溜まる一方で治りが遅くなると何回か説明しましたが患者さんにその気にならなかったようです。

2013年9月中頃から痛みはなくなり、食欲も増し、体調が良くなってきました。寒い時期は体の特に手足がこわばり、家事をしていてもすぐだるくなってしまうそうですが、以前に比べて嘘のように体調が良くなったとのことでした。

今では症状は完治され、当院に通院していません。

症例報告2例目

治した病名:1)大動脈炎症候群

17歳の時に大動脈炎症候群と診断され、それから10年、何の疑いもなく、処方されるステロイドを飲み続け、この病気とともに生きていくことが自分の運命だと思っていたそうです。当院に通院され、それが間違った思い込みであると気づけました。

患者:当時28歳、女性

最初の異変は当時高校2年生の17歳頃に起こりました。奥歯の根元と喉が腫れ、歯医者に行くも原因が分からず、近くの内科診療所で診てもらうも、「この病気はここでは診れないので、大学病院を紹介する」と言われ、紹介された大学病院で「大動脈炎症候群」と診断されました。「この病気は放っておくと血管の収縮が全身に広がる原因不明の自己免疫疾患だ」と言われ、ケガをしたり、激しいスポーツをしたりすると、体に負担がかかり、炎症が起こって病気も悪化すると言われ、患者さんがいつか挑戦したいと思っていたスキーやシュノーケリングも禁止されました。ステロイドを一生飲み続けなければならない、いつか妊娠する際にも体が炎症を起こすのでステロイドを増やして調節しなければいけないとも言われたそうです。処方されたプレドニンを服用すると、喉に感じていた腫れは何事もなかったかのように消え、それ以外の自覚症状は何もありませんでした。

毎日プレドニンを飲み続け、出先へ持っていくのを忘れると不安になるため、少なくなるといつも主治医にプレドニンをもらいに行ったそうです。医者に完全に任せきりになっていたので、結局ステロイドをどれぐらい飲んだのかハッキリ覚えていないそうですが、おそらく始めは20mgほど飲んでおり、徐々に様子を見ながら量を減らし、6mgにまで減らしましたが、足を打撲するなどケガをした時には血液検査の結果が悪くなるので、再び増やしたり減らしたりを繰り返していたそうです。

当初、主治医は10年飲み続けなければいけないと言っていましたが、10年経った時に、最低5mgは一生飲み続けなければいけないと、違うことを言うようになりました。そして自覚症状もないままステロイドを飲み続けていましたが、患者さんのお兄さんとお母さんが当院に通院しており、ステロイドを使う今の治療法は良くないから、一度松本先生に診てもらった方がいいと何度も説得されました。

しかし、当時患者さんは忙しい学生生活を優先しプレドニンさえ飲み続けていれば普通に過ごしていられるのだから、と抵抗し先延ばしにしてしまいました。また当時掲載していた患者さんの手記を読み、リバウンドにより何日も外出できない状態になったり、アトピーで皮膚がボロボロになることを知っていたので、今は動けなくなると困るので健康よりも学業を優先されたのです。

プレドニンを飲み始めて11年、とうとう患者さんの体に異変が起こりました。夏に子どもがかかると言われている百日咳にかかり、その秋には突然髄膜炎にかかり2週間の入院を余儀なくされ、退院後しばらくして生理不順になったため受診した産婦人科にて卵巣の腫れが見つかり、すぐに手術しなければいけないと言われました。体は強くないとは思っておられましたが、立て続けに病気にかかり、この時ようやく何かがおかしいと気づき始めました。大学病院の主治医に「病気にばかりかかるのはプレドニンを飲み続けていることと関係があるのですか」と聞かれましたが、「まったく関係ない」とバッサリ言われてしまいました。しかし、この時の主治医の様子はいつもと違って違和感があったそうです。これを機に今までの治療法に懐疑心を抱くようになり、ずっと先延ばしにしていた当院に受診する決心がついたのでした。

お兄さんから当院のホームページをよく読むように言われ、一度で理解するのは難しく何度も読み返したり、お兄さんが松本理論をわかりやすく教えてくれたり、またお兄さん自身が経験してきた治療とリバウンドについても教えてもらっていました。おかげで本当にステロイドをやめて大丈夫かどうかという不安が減り、当院へ行く勇気が持てたそうです。

初診時、私は「どっか自分は病気やから思ていたんと違う?絶対治したげるから!」と聞いて、とても緊張していた顔が柔らかくなりました。患者さんは自分でやりたいことをして忙しくしているのだから、多少体を壊してもそれは代償だと考えていました。しかし、その考え方は患者さんが勝手につくり上げたものであって、体を壊した原因は無理をし続けてきた自分自身にあったのだと気づいたのです。

治療初日、6mg飲んでいたプレドニンを2.5mgに徐々に減らしていくように指導しました。帰宅後、さっそく漢方薬を作って飲んだところ、その直後に頭痛と吐き気を起こしリバウンドの早さに驚かれました。また2.5mgのプレドニンを飲むとすぐに治まり、ステロイドの効き方の強さに恐怖を感じました。

当院で治療を始めて一週間後、もう少し減らすために今度は2.5mgから2mgまでプレドニンを減らしていきました。大きなリバウンドはありませんでしたが、少し息苦しいと感じること、便がたくさん出るようになったこと、冷え性のため夜中のトイレの回数が多かったのですが減少したこと、鎖骨の痛み、胃痛、口内炎などがありました。また、強い眠気に襲われて12時間以上寝てしまうということもありましたが、患者さんは眠れるだけ眠ってもらいました。そして、嬉しいことに3ヶ月間止まっていた生理が始まりました。

治療を始めて1か月後、プレドニンを2㎎から徐々に減らし0㎎にまで減らしていきました。この時にはプレドニンをよく飲み忘れたりするほどプレドニンの依存性が無くなっていました。体に変化が起こることが嬉しく、もっと出て欲しいと思うほどだったそうで、喉が痛かったり、目や鼻の皮膚がひりひりしたり、頬や唇にぷつぷつができましたがあまり気にならなかったそうです。

相変わらず眠気にも襲われてぼーっとすることが多かったそうですが、時間が許すだけ寝ていました。一週間に一度ほどヘルペスによる頭痛と吐き気がありましたが、ベルクスロン(アシクロビル)を飲んでもらい、早く寝てもらいました。

治療を始めて二ヶ月後、この頃からだんだんと指や膝がこわばり、リウマチが出始めました。階段を上り下りするのもつらく、指が上手く動かせなくなり、生活に支障をきたしました。それまでは温灸をしていただいきましたが、血流を良くして痛みのもとを流し去る百草灸の方にするように指示しました。百草灸は根性焼きのようになってしまいましたが、百草灸の熱さに耐えればリウマチの痛みは和らぎ、晴れ晴れしい気持ちになったとのことです。

辛いリウマチは半年ほどで出なくなりました。その後、アトピーが以前より激しくあちこちに出るようになりました。何かがひと段落した時にミミズ腫れのようなものができ、胴体や首の後ろ、足、指などに出ましたが早いもので一週間、長いものでも4ヶ月で出ては消え、出ては消えを繰り返しました。人目に触れる所に出るのは少し気にはなっておりますが、母親が「これが救ってくれる!」と励ましてくれたので悲観的にはなりませんでした。

最も驚いた変化は、患者さんは高校生の時から顔が丸く首が短く、元々そういった顔だと思っていたそうですが、ステロイドをやめてから半年ほどすると少しずつ顔と首がすっきりしていきました。まわりの人たちからは「痩せた、大丈夫?」と心配されることもあったそうですが、ステロイドの副作用によるムーンフェイスだっただけです。患者さんは自分の本来の顔がこういう姿だったのかと思うと今でも驚いてしまうそうです。

治療を始めて1年と3ヶ月後、リバウンドの波はおさまり、少しのアトピー以外には何も症状はありません。抗ヘルペス剤を服用し続け、頭痛や吐き気もなくなり、風邪も引かなくなり、快調で、血液検査の値も人並みに近づいてきていました。遠方のため、前医の大学病院の所で検査を受けると、以前、腫れがみつかった卵巣は見つかった時から変化はなく、「99%癌化はしない」と医者自身も言っていたそうで、体にメスを入れることを避けるためにも経過観察で押し通したそうです。

現在では症状が出なくなり完治したと患者さんに伝え、当院への通院はしなくても良くなりました。

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