コラム

必要な薬は抗生物質と抗ヘルペス剤とワクチンだけである

投稿日:

(インフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチンは不要)

世界的に寿命が延びている理由は結局のところ世界的に感染症を封じ込めることができたからです。いろいろ寿命が延びた理由が挙げられます。栄養状態がよくなったとか衛生状態がよくなったとか上水道が完備したとか各国の国民の健康意識が高まったとか色々と言われますが帰するところは結局は全て免疫を上げることができるからです。この免疫の正常化は感染症に対して大きな貢献を果たすからです。

 この感染症の撲滅にさらに大きなヘルプをしているのは感染症になる前の予防薬であるワクチンの投与であります。ワクチンの投与はまさに免疫をすぐにあげるという仕事をしています。ウイスルや細菌に会えばたちどころにIgGを作ることができるのです。抗生物質は免疫の大きな仕事である殺菌作用を代わりにしてくれるものですから、まさに免疫を上げるどころか免疫の仕事そのものの代わりをしてくれているわけです。それ以外の薬はあまり意味がありません。例えば成人病である糖尿病、高脂血症、肥満症、高血圧症、動脈硬化症による脳卒中や心筋梗塞は全て人間が勝手気ままに飲み食いした結果に過ぎないわけですから、本当の病気とは言えません。飲食欲という欲望に対して節度を持てば根本的に治ります。従って食べるな飲むなということを実践させるほうが高脂血症や糖尿病の薬を飲むよりもはるかに大切なのです。これらの病気は脂肪や血糖を落とす以上に飲み食いし続ければ絶対に治るわけではないのですから意味がありません。

 血圧に関しても自分の器量以上に努力したり求められ過ぎたりしてストレスを感じないためには心の諦めが必要です。この問題は生き方にも関るものですからそう簡単には血圧は下がるものではないでしょうから、あえて言えば、降圧剤も必要悪として飲む価値があるかもしれません。

 さらに精神病の薬について言えば、一番多い抗うつ剤というのはいわば精神に対するステロイド剤のようなものです。脳の働きを抑えて何も感じない何も考えないようにする薬ですから、ちょうど闇雲に免疫を抑制するステロイド剤と変わりありません。なぜかというといずれも病気の根本原因を除去するものではないからです。近頃メタボリックシンドロームというような新しい病気を医学会は作り出そうとしています。これも根本治療は簡単です。食べ過ぎないようにすると同時に適度の運動をやれば簡単に治せる病気です。この病気も何もメタボリックシンドロームというようなかっこいい病名をつけなくとも過剰飲食過小運動病という名をつければ本質を示しているので治すことも簡単でしょうに。自分で治せる病気である上に長生きもさらにできるでしょうに。

-コラム
-, , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

エピジェネティックについて

 全ての細胞の生命の設計図である遺伝子は、同じ遺伝子であるのにもかかわらず、その遺伝子が細胞によって発現されたりされなかったりする違いを「エピジェネティックな違い」といいます。分化とは、とどのつまりは …

no image

リンパ球はどのようにして炎症巣まで運ばれるのか 2018.11.22更新

11/8更新分では、自然免疫の血球の代表である好中球がどのようにして血管から炎症巣まで運ばれるかということを詳しくしました。今回は高等免疫の血球の代表であるリンパ球(Bリンパ球とTリンパ球)がどのよう …

no image

CRPとは何か

 今日は、膠原病の病気の患者さんがご存知であるCRPも、実は補体と関わりがあるのでCRPの話から始めましょう。ご存知のようにCRPは、炎症の度合いを示すものですね。ところが炎症というのは一体何であるか …

no image

膠原病とは何か?

 改めて膠原病とは何かについて言いましょう。それを語る前に“膠原”という意味について説明しましょう。人体は60兆の様々な細胞から成り立っています。細胞は外から酸素を摂取し、栄養を取り入れ、かつ老廃物を …

no image

漢方煎じ薬について 2018.9.20更新

 人類発祥以来、気づかずに使われてきた免疫をあげる唯一の薬はなんだと思いますか?漢方の煎じ薬だったのです。植物が光エネルギーと水と二酸化炭素で3大栄養素を作ってきたのは、何も私たちに食料を与えるために …