理論

リバウンド時にアミノ酸や蛋白を特別に大量に摂取しなければならない理由

投稿日:2019年12月28日 更新日:

 血中には2種類の蛋白が含まれています。ひとつは免疫グロブリンといわれる主に、IgG抗体を含んでいる蛋白であります。もうひとつはアルブミンであります。このアルブミンの一番大きな仕事は、血管の中に水分を維持させる力であります。血管から水分がなくなると、血管の圧力がなくなり血流を維持することができなくなります。

 ところが、リウマチの炎症を自然クラススイッチ、さらに自然後天的免疫寛容を起こすまで抑制せずに続けていくと、グロブリンがどんどん作られ、消費され続けるにつれて、アルブミンがどんどん減っていきます。このアルブミンが減り過ぎると人血流量が減少し、そのために急性腎不全を起こすことがあります。ひどい時には透析を行わなければならないことがあります。このような事態になれば、取り返しのつかないことになります。さらにアルブミンは色んな栄養素を運ぶ仕事もしています。このアルブミンが減れば、人体にとって必要な栄養素が細胞に運ばれなくなり、栄養不良の状態になります。そうすれば、人体の新陳代謝が全て阻害され、単なる免疫の問題だけにはとどまらなくなります。言い換えると、アルブミンの高さは栄養状態の指標といえます。従って、常に不足すれば、アルブミンの元になるプロテインを補わなければならないのです。

-理論
-, , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

何故、膵臓癌は「癌の王様」なのでしょうか?膵癌には膵管癌以外にどんな種類の癌があります?更新2025.7.7

何故膵臓癌は「癌の王様」なのでしょうか?膵癌には膵管がん以外に他にどんな種類の癌がありますか?膵臓にできる悪性腫瘍は、一般的に膵臓癌と呼ばれますが、その中でも最も多いのは膵管癌です。しかし、膵臓には他 …

no image

急性中耳炎や慢性中耳炎の痛みはヘルペスである

 風邪をひいたあとに耳の周辺が痛くなって耳鼻科に行くと、耳鼻科の医者は「中耳炎、中耳炎」と言いまくりますが、彼らはどのようにして中耳炎が起こるかについてや、この炎症の原因についても絶対に一言も説明しま …

no image

ジェロン社(米)の「ES細胞の臨床試験から撤退する」という記事に対するコメント

ES細胞、事業化難しく 米ベンチャー1年で治験撤退(日本経済新聞)  世界に先駆けて胚性幹細胞(ES細胞)を使った臨床試験(治験)に取り組んできた米バイオベンチャーのジェロンが、再生医療から撤退するこ …

no image

STAP細胞について

 今日、1月30日の各種大新聞トップ記事から『理化学研究所(理研)の研究者である小保方晴子研究員がiPSよりも簡単に万能細胞を作り出した』というニュースが目に飛び込んできました。小保方研究員はマウスの …

no image

重症筋無力症 更新2025.7.7

重症筋無力症(Myasthenia Gravis: MG)は、神経と筋肉の間の情報伝達がうまくいかなくなることで、筋肉が疲れやすく、力が入りにくくなる病気です。自己免疫疾患の一つで、特にまぶたが下がっ …