なぜシリーズ

なぜ日焼けが起こるのか?

投稿日:2019年11月21日 更新日:

皮膚を長い間、紫外線に暴露しすぎるとメラノソーム内のチロシナーゼの酵素活性を上昇させ、これによりメラニン産生が増加します。 紫外線暴露によってメラニンの量と濃さが上昇すると、皮膚は黒く日焼けした状態になり、身体を紫外線から保護するのに役に立ちます。また、メラニンはメラノソームの核帽を作って紫外線を吸収して表皮細胞のDNAを損傷から保護して、紫外線による損傷の直後に皮膚で起きるフリーラジカルを中和してしまいます。DNAの損傷に応答して、メラニン産生は増加しますが、メラニンを含むケラチノサイトが角質層からはがれ落ちると、日焼けの色も同時に消失します。日光照射後に皮膚の色が黒くなりますが、日焼けをして皮膚が黒くなるのは紫外線から皮膚を守るというメラノサイトの働きの結果なのです。

-なぜシリーズ
-, , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

坂口史文先生の業績がノーベル賞に値しないのは何故でしょうか?更新2025.11.1

坂口史文先生の業績がノーベル賞に値しないのは何故でしょうか?坂口史文先生の業績とは何でしょうか?彼の大したことのないノーベル賞の受賞対象にされた仕事を批判しながら解説しましょう。 坂口史文先生の主な業 …

no image

小腸の癌はなぜ少ないのか?更新2025.6.27

小腸の癌はなぜ少ないのか? 一番の大きな理由は、「小腸は癌を作るherpesを排除する免疫能が高いので癌が出来にくい」のです。 1)小腸の役割、2)小腸の構造、3)小腸の免疫の仕組み、4)腸内細菌、5 …

no image

オプジーボもノーベル医学賞に値する抗がん剤ではありません。更新2025.7.16

オプジーボもノーベル医学賞に値する抗がん剤ではありません。その根拠を論理的にかつ医学的に証明していきます。ノーベル医学賞をもらった本条先生は抗がん剤であるオプジーボを創薬したときに世界で初めてがんの治 …

no image

炎症とは何でしょう?更新2022.4.9

炎症とは何でしょう。 Herpesが人体に侵入して免疫と戦うと炎症で生体を刺激する化学物質が作られその化学物質に対して人体が示す防御反応であり、かつ炎症によって損傷した組織を治療していくプロセスのいち …

no image

癌と遺伝学(遺伝子)深い関わりは何でしょうか?更新2025.6.7

癌と遺伝学(遺伝子)深い関わりは何でしょうか? 癌はとりわけ遺伝学と深い関わりがあるのは癌が「遺伝子」の異常に起因する疾患であるからです。さらに癌のなりやすさが「遺伝」するという2点に集約されます。 …