シェーグレン症候群と似ているのでミクリッツ病の方も読んでください。
シェーグレン症候群の専門家といわれる臨床家はどのようにしてシェーグレンシンドロームという診断を下すのでしょうか?まず自覚症状的に、口が渇く、目が渇く、の二つがポイントとなり、さらに血液検査において抗SS-A/Ro抗体と抗SS-B/La抗体のふたつを調べて陽性であれば診断をつけます。このような症状を持った私の膠原病の患者は数多くいます。私はいつも説明しているように膠原病は近代文明が作った化学物質が体内に侵入し、人体の結合組織に沈着したこれらの異物を排除しようとするときに、IgGを用いて炎症を起こし、これが様々な症状として自覚され、これを病気と称しているだけなのです。たまたまこのような化学物質が目の涙腺や口の唾液腺などの結合組織に蓄積したときに、そこで炎症を起こせばシェーグレンと診断をつけているだけです。生命には全く関わりがないのですが、学者は愚かにもその原因を解明しようとせずに、新たに自己免疫疾患なる病気の概念を作り出して、ますます自分自身を袋小路に追い詰めてしまった一例です。
既に何回もくどいほど述べたように膠原病とアレルギーは同じ異物を敵として戦っているのです。実はアレルギー性結膜炎の敵とシェーグレン症候群の敵とは同じ異物なのであります。シェーグレン症候群に見られるドライアイは、実はアレルギー性結膜炎の間違った治療によってもたらされたものです。花粉症に見られる涙目とか痒みを抑えるために、リンデロンの点眼薬や抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤を投与することによって、アレルギーの症状は一時的に消失しますが、その結果ドライアイが生まれるのです。同時に免疫の働きを抑えることにより、つまりIgEを作る遺伝子の働きを変えることにより、IgEが作られない代わりにIgGに逆クラススイッチすることをさせているのです。この結果、アレルギー性結膜炎がドライアイとなり、かつシェーグレン症候群という膠原病が生まれたのです。つまり、例のごとくはじめからシェーグレン症候群があるのではなくて、アレルギー性結膜炎をいつの間にか膠原病に仕立て上げてしまったのです。近頃シェーグレン症候群も加速度的に増えだしたのは、まさに眼科医がリンデロン点眼薬などを安易に出し続けることによって生まれた医原病のひとつなのです。従ってシェーグレンを完治させるのもアレルギーにクラススイッチさせ、最後は自然後天的免疫寛容を起こせばよいだけなのです。
ところがシェーグレンについてのテキストをお読みになればお分かりのように、それこそ読めば読むほど訳のわからないことが羅列されております。患者が真剣に読めば読むほどシェーグレンと診断されただけで生きた心地がしなくなるほどです。原因は分からず、最後は死に至る病であると書かれています。私が既に何回も述べているように、この世に原因の分からない怖い病気というものはもはやありえないのです。人類発生以来、今もなお恐れるべき敵はウイルスだけなのです。ところがウイルスを含む感染症のほとんど全てがワクチンと抗生物質によって制圧されてしまったので、病気はなくなったといえるのです。ましてや死ぬ病気などというものはこの世から消え去ってしまったと言っても過言ではないのです。あなた方の周りを見て御覧なさい。あなた方の知り合いの若い人が死んだという経験をしたことがあるでしょうか?人類を長い間苦しめてきた感染症でさえ若い人の命を奪った例を見たことがありますか?自殺や交通事故ならばしばしばあるでしょうが、いわゆる若いときに病気で死ぬことがなくなったので日本は世界一の長寿国になってしまったのです。老人でも感染症で亡くなる人はほとんどありません。圧倒的な死因は癌と成人病だけであります。癌は生命の神と言ってもよい遺伝子の異常で起こり、これは外から入ってきた敵ではなくて、内なる生命の設計図が死を命じただけなのです。成人病もいわば贅沢病であり、人間が食欲という快楽を最大限に野放図に満たそうとしたために必要な栄養が過剰に摂取され、糖尿病になったり、それらが血管壁に沈着したために生じたものです。これも自分で作った過剰栄養によるものですから、贅沢をやめれば起こらない病気ですから何も怖いことはありません。
それでは最後に残った病気の原因は何でしょうか?言わずと知れたアレルギーと膠原病です。これらの原因はまさに金儲けと便利さと快楽を追求した結果生まれた人工の化学物質であります。5大栄養素と水と酸素以外に人間にとって必要なものはないはずですが、それらに化学物質が入り込み、それが免疫に異物と認識され、それを排除しようとするときに見られる症状を学者は病気といっているに過ぎないのです。この病気も文明の造ったおびただしい数の化学物質を作ること、使うこと、また摂取することをやめれば起こりえない病気なのであります。しかしながら人類は快楽を求めて営々として生き続けてきました。いまさらこの文明の所産を否定することはできません。私達はまさに食べ物を食べているのではなくて、農薬をはじめとする化学物質を食べて生きているといってもよいくらいに全ての飲食物に化学物質がたっぷり含まれています。
さて、このような文明の産物を体内に入れられたときに人体はどのように反応するのでしょうか?これらは人体に取り込まれると全身の結合組織に栄養と共にばら撒かれます。栄養は細胞に取り込まれますが、それ以外の不必要な化学物質は結合組織に蓄積せざるを得ません。人体は250種類の違った細胞と、結合組織から成り立っています。この結合組織は異なった細胞には関わりなく、ほとんど同じ性質の同じ成分の膠原線維から成り立っています。この膠原線維は線維芽細胞によって作られます。このような組織を結合組織とよびます。まさに細胞同士を結合させる役割を果たしているから結合組織とよばれるのです。人体はトータル的には細胞が50%、結合組織が50%から成り立っているといわれています。この50%のあらゆる結合組織に蓄積した化学物質は、異物をすぐに見極め貪食して処理しようとする大食細胞が待ち構えています。この大食細胞や血管から常にあらゆる結合組織に染みだして、敵を今か今かと首を長くして待っている番兵細胞ともいえます。全ての免疫活動の出発点は、この大食細胞が敵を認識し食べることから始まるのです。最後はIgGやIgEを作ることになるのです。免疫学はこの出発点から抗体を作る到達点までの極めて複雑な遺伝子の発現を精細に研究解明することなのです。現在は細胞分子免疫学といわれるほどに、ほとんどが解明されているといってしまっても過言ではないでしょう。最後に残された免疫学の分野は、どの遺伝子がどの免疫活動を支配しているかであります。優秀な免疫系の遺伝子を持った人は、異物を認識し様々な抗体を作る能力に優れており、これらの異物を排除しにかかります。これをIgEで処理しようとするとアレルギーになり、IgGで処理しようとすると膠原病になるのです。
さて、シェーグレンに見られる症状は実際にどのようにして起こるのでしょうか?人体は体中に粘液やホルモンを作り、分泌する組織を持っています。ホルモンを血管内に分泌する組織を内分泌腺といいます。粘液を結合組織に分泌する腺組織を外分泌腺といいます。ホルモンも粘液もそれぞれの作られる組織によって役割が異なります。しかしながら内分泌腺組織同士は類似の構造をしており、従って結合組織も似たような結合組織であると考えられます。同じように外分泌腺組織同士も似たもの同士であり、従ってそれらの細胞を支え結びつける外分泌腺の組織も似ているのです。とりわけこのような外分泌腺から組織に放出される粘液は粘着性が高くて、様々な異物を引っ付けてしまうのです。このようにして蓄積した化学物質を免疫が異物と認識し、このようなインベーダーとの戦いが始まります。
免疫を抑えない限りはこれらの化学物質は簡単にIgEで処理されるのですが、免疫を抑えると逆クラススイッチが起こり、IgEが作れなくなり、IgGの産生がさかんとなり、同じ異物をIgGを武器として用いれば膠原病となるのです。このIgGは化学物質と好中球や大食細胞と結びついて、これらの細胞から組織を傷つける炎症を起こし、外分泌腺で作られた粘液が作られても結合組織に出せなくなり、さらに角膜や結膜が乾燥したり、口の中が渇いたりして症状が出現し、この症状をシェーグレンと称しているわけです。
さらにシェーグレンの合併症としてリウマチもよく見られるのは当たり前のことなのです。それは同じ異物が250種類の細胞組織の結合組織に散らばっているので、外分泌腺の結合組織で起こっていることが、たまたま関節の結合組織で生じても何も不思議ではないのです。しかも関節はある意味では外分泌腺と同じ役割をしているとも言えるからです。関節腔は滑膜から成り立っており、この滑膜には滑液を産生するA細胞、B細胞、C細胞の3つの細胞から成り立っており、ヒアルロン酸をはじめとする粘性の高いゼリー状の溶液を産生し、これを粘っこい滑液として関節腔に放り出し、骨同士の衝突の摩擦から骨を守っているのです。ここにも化学物質が入り込むと、これを処理するために戦いが始まり、リウマチとなるのも当然のことなのです。
ここで皆さんはお気づきになったと思いますが、病名というのは如何に曖昧なものかがお分かりでしょう。まずシェーグレンという病名がどのようにして付けられたかお話しましょう。たまたま1933年にシェーグレンという眼科医が口腔乾燥症、乾性角結膜炎などの、19例の症例を見つけ、それを報告したのにちなんで名づけられただけなのです。原因が何なのかは免疫学がほとんど発展していなかったので分かるはずもなかったのです。18世紀の後半に産業革命が起こり、化学物質が徐々に全世界にばら撒かれるようになりました。アレルギーも天然の異物に対してのみならず、人工の化学物質に対して増えていったのは、やはり産業革命以後でありました。アレルギーも膠原病も原因は同じですから、軌を一にして手を取り合って増えていったのは当たり前のことなのです。ところが病気の原因を追究する免疫学がここ20年で飛躍的に伸びたために、原因の分からない病気がほとんどなくなってしまいました。しかしながら現代の資本主義は金融資本主義でありますが、やはり化学物質を製造する産業資本主義が基盤であります。産業資本主義で儲けた有り余ったお金を金融に回して、金が金を生むという金融資本主義に変わっただけなのです。やはり化学物質は大量に生産し、世界にばら撒いてお金を儲けるのが基本です。このようにばら撒かれた化学物質が世界中にアレルギーや膠原病を広めている原因であります。ところが現在最後に残っている病気の原因、つまり人体に入り込む異物は化学物質であるということを医学会が認めることはとても許されることではないので、今なお病名を病気の原因によって正しく分けることができないのです。
高度に発達した現代文明社会に最後に残された病気の原因は、まさに化学物質汚染症であります。これを排泄するために見られる症状を、愚かにも臓器別に器官別に名前を付けて病気と称してお茶を濁しているだけなのです。もし病気の原因を明確に産業界が作った化学物質であると断定すれば、医学界は敢然と産業界を敵に回すことになります。なぜならば産業界は自分達が作った人体にとっての異物がアレルギーや膠原病の原因ということが科学的に証明されれば、PL法で莫大な賠償金を患者に払わざるを得なくなるからです。(PL法とはProduct Liability の略語であり、製造物責任法と言われるものであり、病気の原因を作った製造会社が責任を取らされて罰せられる法律であります。実は最近東京で訴訟がありました。東京に住んでいる喘息の患者さんの団体が日本のトヨタをはじめとする6大自動車会社を訴えました。自動車の排気ガスに含まれる窒素酸化物の粒子が喘息の原因であり、あなた方の責任であると訴えたのです。自動車会社はすぐに裏で手を打ちました。12~13億円の保証金を出して示談で終わらせたのです。このまま裁判になれば、花粉症もアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎も、自動車の排気ガスによって起こるものであるということが判明することが怖かったからだと推察されます。)
製薬メーカーに支えられた医学界も資本主義社会の重要な権力の一部でありますから、真実を語るのを躊躇します。私はどこの馬の骨かも分からない一介の開業医ですから、真実を語ることを許されますが、完璧に医学界は私を無視しきることができます。ましてや真実を語っているのは世界ただ私一人ですから、アホな医者として放置するだけで痛くもかゆくもないのです。ところが私には病気で悩んでいる患者さんがいつも目の前にいます。患者さんの病気を治すのは医者としての使命であり、その代わりに報酬を得ているのです。病気を治すためには原因が分からなければ絶対に治すことはできません。原因が分からずしてどうして治すことができるのでしょう。絶対に治療が不可能にもかかわらず世界中の医者は原因不明であるけれども臆面もなく治療と称して病気を日々拡大再生産しております。医学がこれほど発達したにもかかわらず、世界中に病気が増え、患者が増え、医療費がうなぎのぼりに高騰しています。
とりわけ膠原病に関して言えば、訳の分からない自己免疫疾患という概念を持ち出して、病気の原因を患者さん自身に着せてしまいました。自己免疫疾患というものはあり得ないことは既に論証済みですが、敢えて決定的な証拠を述べておきましょう。
間違って自己免疫疾患と称されている病気は、自己の免疫が自己の成分を攻撃しているという考え方です。それでは自己を食べる大食細胞や樹枝状細胞や濾胞樹枝状細胞が今まで学会で報告されたことがあるでしょうか?このような細胞が自己の一部を食べて、それをペプチドに分解し、クラスⅠMHCやクラスⅡMHCと結びついて、これらのペプチドをTリンパ球やBリンパ球に提示するという記事が一行も書かれていないのはどうしてなのでしょうか?大食細胞や樹枝状細胞や濾胞樹枝状細胞などは抗原提示細胞と言われます。この提示細胞の働きがなければ、絶対に抗体は作られることは不可能なのです。つまり、人体の中に人体の細胞や組織を食べる人食い提示細胞がなければ、自己免疫疾患は絶対に起こらないのです。しかしこの問題については全ての学者が口を黙して一言も触れようとしません。にもかかわらず、医学者は突然に馬鹿になって、100%非論理的な自己免疫疾患という言葉を捏造し、真実をねじ伏せてしまっています。こんな簡単な免疫の事実は医学生でも分かることなのです。
私は左目に当たった硬球のために、その後左目の強度視力障害と頚椎症のために、20年間棒に振りました。しかしながら死ぬことができないので社会に出ることを雌伏し、こっそり3つの大学に籍を置き、社会的モラトリアムをやり続けました。しかし最後に自分の病の原因を知るために3つめの大学である京都府立医大に入り直し、やっとこさ医者になった後に漢方の出会いがありました。それにより20年間苦しんだ偏頭痛が本当に良くなり、そこから再び人生をやり直しました。そして開業してからも博士号をとるために、10年間月曜木曜の休診日に府立医大に出かけ、博士号を取得しました。そして22年間のステロイドをはじめとする一切の免疫を抑制する薬を使わないで、のべ何十万人という患者さんを診てきました。この中であらゆる症状を持った患者さんから、医学の本質、病気の本当の原因、病気を治すのは患者の免疫であるということを骨の髄まで学び取ることができました。この間、発展著しい免疫学を自学独習し、いわば松本医学を打ち立てたのです。
松本医学とは何か?答えは極めて単純であります。病気とは何かというと、異物であります。この異物を処理する時に免疫が発動し、この異物と免疫の戦いが症状となり、この症状を古来から病気と称しているのです。とすれば、この病気というのはまさに入れてはいけない敵を排除する正しい戦いである訳ですから、怖がるどころか自分の免疫の凄さを称えるべきものなのです。この免疫の勝利の仕方は2つあるのです。1つはこの異物である敵を殺すことであり、この場合は感染症となります。2つめの勝利の仕方は異物と認識したときに、その異物が殺すべきウイルスや細菌でない限りはIgGで戦う場合とIgEで戦う2つの場合があるのです。IgGで戦えば膠原病となり、この膠原病をIgEで戦うように自然にクラススイッチを行わせ、IgEのアレルギーに変えてしまえば最後は共存するという勝利の仕方であります。言うまでもなくアレルギーだけの人はIgEの世界だけの戦いでありますから、膠原病を起こさずに直接に自然後天的免疫寛容を起こし、この異物と共存することが簡単にできるのです。異物に対しては殺すか共存するかの2つしか勝利はないのです。そのためには絶対に免疫を抑えてはならないのです。ところが製薬メーカーは免疫を抑える薬しか作れないので、治る病気も治らなくなってしまうのです。もちろん製薬メーカーの作るワクチンと抗生物質は製薬メーカーの医療に対する最大の貢献であることはいうまでもありません。しかし、アレルギーと膠原病に関しては免疫を抑えるという全く誤ったとんでもない薬を作っているのです。この事実は一介の開業医である私だけが知っているわけではありません。さっき述べたように、大学の医学部の教授先生がこの真実を公表すれば、彼らは大学で生き続けることができないでしょう。世界の医療界は製薬メーカーが牛耳っています。研究費も学会の運営費も全て製薬メーカー持ちであります。いずれ松本医学が世界に認められる日が来ると思います。なぜならば早晩医療費がもたなくなるからです。早く来ることを祈っています。
本題に戻りましょう。シェーグレンにしろ他のあらゆる膠原病に分類される病気は、何も決して特別な病気ではないのです。ましてや自分の免疫が自分の外分泌腺の細胞を攻撃しているわけではありません。ちょうどそれはリウマチの患者さんの免疫が自己の成分である滑膜の細胞を食べて、それを攻撃しているわけではないのと同じです。攻撃しているのは細胞を支えている結合組織に留まっている化学物質なのです。私の患者さんにはシェーグレンもリウマチも多発性筋炎も同時に持っている患者さんがいます。全身的な結合組織の炎症が自覚症状として見られる患者さんをSLEと名づけたりします。日本語では全身性紅斑性狼瘡といいます。さらに別に様々な多くの膠原病を同時に持っている患者さんをMCTDとかオーバーラッピングシンドロームとも名づけますが、こんな病名は全て無意味な病名です。
なぜ無意味であるかというと、1つ目はなぜこのような症状が起こるかということを誰もが説明できない病名であることがいえます。2つ目は、病名というのは時代の流れの中でたまたまそのような病気を診ている学会の人たちが、勝手に無理やり付けた面があります。3つ目は、以前はドイツの病理学者であるウィルヒョウが19世紀に確立したといわれる組織病理学が最近は人気がないのです。それは病名に特異的な病理組織というものが実はなくなってきたからです。例えばアレルギーについて言えば、気管支喘息の粘膜の病理組織と、鼻炎の粘膜の病理組織とは特異的な違いがないからです。膠原病で言えば、リウマチの滑膜の病理組織と、潰瘍性大腸炎の粘膜の病理組織とは特異的な違いがないからです。というよりも19世紀のウィルヒョウの時代には免疫学が今ほど確立されておらず、病理学が免疫学によって意味づけられることがなかったからだと言ってもいいかもしれません。4つ目は、結局病気の原因は異物を排除する戦いであるということが分かってきたので、その異物はウイルスか細菌か、また化学物質か癌か成人病か、のいずれかであることが分かり、その戦いの場所によって病名が付けられているに過ぎないということが暴露されてきたからです。(癌は繰り返して言いますが、実は病気ではないのです。遺伝子の命令ですからこれは言わば後天的遺伝子病というべきもので、今後も癌を治すことは永遠に不可能なのです。わたしもいずれ癌で死んでしまうでしょう。年取ってがんで死ぬことに何の恐れを抱く必要もないのです。)
このようにシェーグレンの原因が分かってしまえば、少々不愉快な口の渇きや目の渇きのような症状があっても、死ぬことは絶対にないので何も心配することはないのです。特にシェーグレンの人はドライアイの症状で受診されることが多いのですが、既に述べたように、このドライアイも、実を言えば元来アレルギーがあってリンデロンの点眼薬や免疫を抑える薬を常用したために、アレルギーであったものが膠原病になった場合がほとんであるということ分かりました。アレルギーの治療をやっている間に口も渇いてきたという症例がたくさん見られるわけですから、やはりシェーグレンも医原病であると考えています。つまりIgEの免疫の働きを薬でIgGの働きに変えてしまったためです。
さらに抗SS-A/Ro抗体と抗SS-B/La抗体は、症状がなくても他のリウマチの膠原病の患者さんで高い人はいくらでもいます。膠原病自体がその原因が化学物質であるということですから、その化学物質自体が人間を死に至らしめない限りは何も怖くはないのですから、シェーグレンも恐るるに足らずというのが結論です。ましてや漢方で目の渇きなどは簡単に取れますから、わいわいがやがやと言う程の取るに足らない症状にすぎません。ただ、いつも言っているように、当院に来られる前にどれだけ免疫を抑えてこられたかが、リバウンド現象を苦しむ度合い、クラススイッチをするのにかかる時間、免疫寛容を起こすのにどれだけ長く苦しむかを決めるファクターとなります。現代は製薬メーカーの作る薬の90%以上は、全て免疫を抑えて、症状を一時的に消すだけですから、それをやめた時に出現する離脱症状はまさに医原病に他なりません。
なぜステロイドが症状を一挙に消し去ることができるのに、ステロイドをやめた後のステロイド離脱症状を簡単に取れない理由を説明しましょう。答えは極めて簡単です。ステロイドを投与すれば一挙に免疫細胞の核の中にある遺伝子に入り込んで、一瞬にして遺伝子の働きを変えてしまい、免疫の働きが止まります。ステロイドは遺伝子をころすことはできないのです。なぜならば遺伝子は生命でも無生物でもないのです。言わば機能的な暗号装置といえます。この装置のシステムを一時的にステロイドは間単に変えてしまうことができるのです。ところが、このように遺伝子の発現がステロイドで変えられてしまうと、それを元に戻すのが極めて時間がかかります。言わば傷ついた暗号装置を自分で修復することが必要なのです。この遺伝子の異常が多ければ多いほど修復に極めて長い時間がかかってしまうのです。とりわけリンパ球の遺伝子が変えられると、リンパ球の幹細胞が減ってしまうことがあるのです。リンパ球の数が減ると、クラススイッチや免疫寛容を起こすリンパ球も少なくなり、ますます異物との共存が困難になってしまうのです。さらに免疫細胞の遺伝子だけが異常になるのではありません。あらゆる細胞の遺伝子が変わり、様々な組織の変形や変性が起こってしまいます。これを戻すのに大変な時間がかかり、これらの細胞の幹細胞も減ってしまうと、元に戻すのが極めて困難になってしまうのです。
ちなみにマイケルジャクソンの白斑症について述べましょう。これは同時に彼が50歳と言う若さで早死にした理由にも関わりがあります。マイケルジャクソンはどのようにして皮膚を白くしたのでしょうか?答えは簡単です。皮膚のメラニン色素産生細胞の遺伝子をステロイドで変えてしまったのです。おそらくそのステロイドはリンデロンだと考えられます。ステロイドを塗り続けたり飲み続けると、神経細胞由来であるメラノサイト(メラニン細胞)の幹細胞は遺伝子を変えられてしまい、その結果メラニン色素を作ることが減ってしまいます。何とか減ったメラニン色素を増やすために、幹細胞自身が普通のメラニン細胞に代わりメラニンを作り続けます。ステロイドが多ければ多いほど、この幹細胞はさらに普通のメラニン細胞となり、ますます幹細胞が減り、最後はメラニン細胞自身が作られなくなってしまいます。これはちょうど元金と利子の関係に似ています。元金が幹細胞であり、利子が普通の細胞であります。利子が少なければ元金に手を付けることになり、最後は元金も利子もなくなっていくのと似ています。お金がなくなったからといって直接生命には関係ありませんが、マイケルジャクソンの場合は、体中の皮膚の隅々に住んでいる生きたメラニン幹細胞を永遠に0にすることはできないので、ときに黒くなる皮膚に対してステロイドを塗り続けざるを得なかったのです。ところがステロイドで遺伝子を変えられるのはメラニン細胞やメラニン幹細胞だけではありません。皮膚から染み込んだステロイドは全ての細胞や幹細胞を傷つけます。結局彼は、最後は若くして命と元金も捨てざるを得なくなったのです。いずれにしろ遺伝子を変える薬はまさに毒薬なのです。
ちなみが2つ続きますが、もうひとつちなみに話をしてあげましょう。今わが母校の京大で華々しい人気者がいます。山中信弥教授です。彼はiPSを作り出したことで時代の寵児になっていますが、遺伝子を変えようと頑張っています。ところが彼が皮膚の幹細胞から作った人工万能細胞は、癌化する可能性が取りざたされています。当然のことだと思います。遺伝子を変えられた細胞による逆襲ともいえます。癌はまさに遺伝子の異常ですから、遺伝子を変えられるということは癌も治せるはずなのに、彼は決して癌を治せるということは言いません。それどころか皮肉にも癌を作っているのです。
私はこの世に神がいるとすれば、遺伝子が神だと考えています。自己の運命を死ぬまで決めているのは、生まれたときに与えられた遺伝子であります。この遺伝子は生命の誕生の際の64兆種類の選択の中から1つ決められてしまった運命と言えます。
なぜ64兆種類の選択の中の1つであるかを説明しましょう。生命は38億年かけて営々と親が子に伝えてきたのです。この生命は遺伝子によって操られているのです。人間はまず父と母から23種類の染色体の組み合わせで、新たなる染色体を与えられます。つまり、1人の親からの染色体の組み合わせは2の23乗=800万種類あります。2人の親からの染色体の組み合わせは800万×800万=64兆あります。そのたった1つをもらい、自分の運命を決めるのです。このような想像を超えた運命を傲慢な人間が変えようとするのは、まさに神を超える仕業であります。私がいつも言っているようにこの世に治らない病気というものは遺伝子病しかないのです。治らない病気などというのはこの世に存在しないのにもかかわらず、なぜ遺伝子操作を続けようとするのでしょうか?神の定めた運命である遺伝子病さえも治すことができないのに、遺伝子病でも何でもない勝手に人間が作り上げた病気に対して再生医療と称してなぜ遺伝子を操る必要があるのでしょうか?浅はかな人間の知恵は38億年かけて作り上げてきた神の仕業である遺伝子をもてあそぶことは許されないことだとなぜ気づかないのでしょうか?
山中先生に伝えてあげたい。彼は神戸大の整形外科の先生であるときに、リウマチが治らないと軽はずみに思い込んで、基礎の研究者になったようですが、リウマチなどというのは免疫を抑えない限り簡単に治る病気ですよと。原因もみな分かっているのですよと。
原因が分からないのに治療をしてはなりません。原因が分からない病気というのは全て遺伝子病であります。この世に原因が分からない症状というのは本当は何もないのです。膠原病の原因は化学物質であり、共存することができるのです。この事実も山中先生に伝えておきたい真実なのです。
最後に一言触れておきたいことがあります。シェーグレンでも特殊な抗体である抗SS-A/Ro抗体と抗SS-B/La抗体が高値であるので、シェーグレンだと言われてくる人がいますが、実はこの抗体を調べる試薬が一体何であるかが分からずして何となく試薬として使われているだけなのです。例えば抗核抗体というのを調べる際も、この血液検査屋の試薬が一体本当に人体の細胞にある核を用いているかどうか、それさえはっきりしないようです。現代の医学は検査医学であり、まるで人体を研究の為にもてあそんでいる側面が強いのです。現代の医学は病気の原因を追究し、病気を治すということをしていないので、真実の医学とはいえません。病院に行けば病気は治ると思い込ませ続け、最後は免疫を抑える毒薬によってドツボに患者を陥れるのが関の山が現代医学といえます。病気を治すのは医者でもなく薬でもなく、人体に生まれつき備わっている異物を正しく処理できる免疫だけです。本当の名医は全ての人が備えている免疫だけなのです。私は決して名医ではないのです。ただ免疫という名医の働きを妨害しないだけなのです。妨害しない限り免疫が感染症も膠原病もアレルギーも全て治してくれるのです。現代の病気の原因は感染症以外は全てが化学物質であります。しかもその化学物質は、はじめから使用量が決められているので、死ぬことがないということが分かっている化学物質なので、何も病気を起こす怖い原因というのはこの日本には皆無なのです。朝から晩までマスコミは“病気は怖い、病気は怖い”とがなりたてるので、一般大衆は病気を得体の知れないものと思わせられているのですが、これも医療界、薬業界の宣伝によって作られた風潮です。一番正しい大衆に対する宣伝は、「この世に怖い病気は何もない、この世に怖い病気は何もない、この世に怖い病気は何もない、この世に怖い病気は何もない、この世に怖い病気は何もない・・・」と朝から晩まで放送することです。