症例報告1例目
完治された病名1)糖尿病2)橋本氏病
患者:43歳
2009年、心臓外科を受診された際に血液検査の結果、血糖関係の数値が異常だったため、内代謝科で再検査を受けるように言われました。そのまま検査を受けた所、「糖尿病1型」と診断されたのです。血糖値が異常に高く、Hb-Alc・CRP定量・FT3・FT4・TSH・γ-GTP等の数値が基準値を超えていたので糖尿病1型と診断されたそうです。患者さんの当時の体型は平均体重より14~5㎏あり、患者さん自身はそこまで肥満という認識はなかったので診断結果に戸惑いました。
その後、さらに詳しく検査するために検査入院を勧められたそうですが患者さんは日常生活に支障を感じていなかったため入院を拒否し通院治療を受けられていました。初めの頃はメトグルコ錠1日4錠のみの治療を受けておられましたが、一向に血糖値は下がらず、言われたとおりの食事制限と運動を続けていましたが、3ヶ月後にはインスリン注射も追加されました。
食前に1日2mlを3回ずつだったのが2年半後には朝8ml、昼12ml、夜10ml、寝る前12mlの1日42mlのインスリン注射とメトグルコ錠1日4錠に増え、当初に比べれば少しずつ数値が下降していきました。しかし肝臓の数値はあまり変化がなく、検査を受けてみると肝機能重度障害だとわかりました。医者からは糖尿病だから仕方ないという感じに言われたそうです。
治療を続けて3年近く経った後、全体的な数値が少しずつ下降する中、リウマチ因子の数値が上がり始めてきました。膠原病の検査の結果、慢性甲状腺炎(橋本氏病)と診断され、糖尿病による合併症とのことでした。担当医には軽度により今すぐ投薬治療を始めるレベルではないのでおいおい治療を始めましょうと言われたそうです。
病気が次々と現れて先々が不安になった患者さんは今後どのような症状が出るのか、何か治療はないのかと担当医に詳しく説明を求められました。しかし、遅かれ早かれ様々な膠原病の症状が現れ、将来、人工透析をしなければならないと担当医にそう言われたそうです。糖尿病は一生治らないから上手く症状をコントロールするしかないと事務的に言われ、患者さんは病気を治そうと親身になってくれていない担当医に不信感を持ちました。
そんな時に職場の人から松本漢方クリニックを紹介されたのです。当院を紹介された人は多発性筋痛症の治療を1年くらい続けられ、当初歩くこともままならなかったのが今ではほとんど支障もなく普通に過ごせるようになった方でした。
早速、当院で治療を始められました。漢方煎じ薬と鍼灸治療、炭水化物を取らない食事療法を続けてもらいました。治療を始めて1週間ほどはリバウンドを起こしましたが患者さん曰く想像していたよりもリバウンドは酷くなく、結構辛くても我慢できないほどではなかったと言われました。すると毎日、朝昼晩と寝る前の1日4回打っていたインスリン注射が1日1回わずか4mlだけになり、それから2週間後には2ml単位、1ヶ月後には3年間打ち続けていたインスリン注射を打たなくても血糖値が正常値に近いものになりました。他の数値も良好でした。
それから半年後、血液検査結果はほとんどの項目が正常値になりました。糖尿病はいわば贅沢病ですから、過量な食事を摂らないかぎりは糖尿病にもならないし、高脂血症にもならないし、肥満にもならないので成人病が生まれるはずがないのです。さらに欲のない人はストレスホルモンを出しすぎて免疫の遺伝子のみならず、全ての遺伝子の発現を無理矢理OFFにすることもないので、膠原病にもならないし、かつ免疫が落ちることがないのでガンにもならないのです!!アッハッハッハ!!!
症例報告2例目
完治された病名1)糖尿病
患者:50歳、女性
この患者さんは膀胱炎の治療のため偶然、松本漢方クリニックに来られました。2013年、健康診断で糖尿病の予備軍だと言われ、どこの病院に行こうか悩んでいるうちに年月が過ぎて当院に流れ着いてきました。患者さんの父親も糖尿病でずっと薬を飲み続けていましたが一向に良くなる気配もなく、父親と同じように一生薬を飲み続けないと思うと簡単に病院に行けなかったのです。
当院での血液検査の結果は、血糖値:310(正常値140mg/dl)、HbA1c:13.2(正常値6.2%)、総コレステロール:278(正常値220 mg/dl)、中性脂肪:248(正常値149 mg/dl)とかなりの高値でした。
まず痩せる事と食事を見直すように指導しました。ごはん、麺類、パン、果物、お菓子などは避けてもらい、キャベツなどの野菜や豆腐、糸こんにゃく、肉や魚などを摂り、小腹が空いた時にはチーズやナッツ類を食べるように言いました。ごはん、麺類、パン、果物、お菓子などは患者さんの好物でしたが、数値を下げなければと必死になっていた患者さんは、この時ばかりは食べたいとは思わなかったそうです。
周りの人たちにも暖かく見守ってもらいながら3ヶ月が経過すると、体重が8㎏ほど減り、血糖値:107、HbA1c:6.9、総コレステロール:168、中性脂肪:68と数値が激減しました。その後もしばらく通院され、ほぼ完治されてからは当院に来られなくなりました。以下に患者さんの血液検査結果を掲載しておきます。
採血日 | 2015/8 | 2015/9 | 2015/10 | 2015/11 |
血糖値 (空腹時60~110mg/dl、食後100~140mg/dl) | 310 | 93 | 127 | 107 |
HbA1c(4.6~6.2%) | 13.2 | 10.7 | 8.1 | 6.9 |
総コレステロール (120~220mg/dl) | 278 | 239 | 182 | 168 |
中性脂肪 (30~149mg/dl) | 248 | 91 | 70 | 68 |
症例報告3例目
完治された病名1)糖尿病
患者:女性
15年前、健康診断で糖尿病と言われ、すぐに民間開業医に通院していました。しかし10年経っても一向に良くならず、痩せるばかりで体力もなくなっていきました。薬の量と種類が増え、食事制限も厳しくなっていました。その時に、娘さんの友達のお父さんから松本漢方クリニックを紹介されたのです。
当院に初めて来院された際は、待合まで匂う漢方の独特なニオイに少し不快感を持ったそうですが、私が患者さんの顔を見ていつものように「絶対に治してあげる」と約束すると、患者さんは私を信じて治療を受けることを決意されたとのことです。
それからは漢方を頑張って飲み続け、調子が良くなっていきました。痺れ、肩こり、冷え症はすっかり治まり、血糖値が260から160に下がり、HbA1cも7~8%から6%までに下がりました。初めの頃は漢方煎じ薬の独特な苦味に慣れるまでは下痢を起こしたり、気分を悪くしたりしていましたが、そんな時は当院へすぐに連絡し、漢方煎じ薬を送っていました。そしてやっとジュースの様に漢方を飲めるようになり良好な健康状態を維持することができました。完治した患者さんは当院での治療を卒業されました。
症例報告4例目
完治された病名1)糖尿病
患者:41歳、男性
幼い頃から食べることが好きだった患者さんは幼少時から肥満児であり、成人してからも肥満体型が続いておられました。仕事が忙しく、夜遅くに帰宅し、食事をしてそのまま寝るというような不摂生な生活を続けていたため、年に一度の会社の健康診断では血糖値およびHbA1cの値が年々上がっていきました。そして2015年7月の健康診断時には血糖値:269、HbA1c:11.3と高値になってしまいました。
すぐ会社の産業医から「すぐにでもインスリン投与をして治療をしないといけない」と言われましたが、自分自身の不摂生でまいた結果でしたが、患者さんはインスリン投与はしたくないと思っていました。そんな時に、奥さんが松本漢方クリニックのホームページを見つけてくれたのです。私が書いた論文や当時掲載されていた患者による闘病手記を読まれた患者さんは当院で診てもらうしかないと思い、当院に受診されたのでした。
「糖尿病は絶対に治る!」と私の熱い力説と口調を受け、患者さんは意欲が湧いてきました。糖質の高いものを摂らないようにし、糖質の低い食べても良いものの説明をして、「病気は自分で治す!」という強い思いを持つことが必要であることを指導して診察を終えました。
早速、患者さんは言われたとおりに実行に移されました。昼食はどうしても外食となってしまいましたが、それ以外は糖質の高いものは食べないようにし、また患者さんもインターネットや本で何がどれくらいの糖質量があるのかを調べて気を配っていました。外食に行ってもお米は食べず、付け合わせ野菜でもカボチャやサツマイモ、ジャガイモといった糖質の高いものは残しました。米好きな患者さんは寂しい思いもされましたが、その代わりにチーズを食べて紛らわせていたそうです。他にも肉や魚、野菜(糖質の低いもの)、豆腐等の大豆製品、チーズ等、食べてよい物を食べ過ぎないように楽しんで食事制限をされていました。もちろん処方した漢方煎じ薬も煎じたものを水筒に入れて会社に持っていき、食前に飲んでいました。また運動の為、休みの日や早めに退勤出来た日の夕食後に小1時間ウォーキングをされていました。
食事に気を付け出してから治療開始頃は1週間で1㎏ぐらいのペースで体重がみるみる減っていきました。そして当院で治療を始めて2日目の血液検査の結果、血糖値が206から116、HbA1cが11.1から9.1へと前回に比べて激減されていました。(体重81.6→76.1㎏)3回目の検査でも、血糖値:94、HbA1c:6.9(体重71.5㎏)まで減り、4回目の検査では血糖値:9.5、HbA1c:5.8(体重70.1㎏)まで減り、当院で治療を受けてから約3ヶ月で正常値になりました。
症例報告5例目
完治された病名1)糖尿病2)潰瘍性大腸炎3)硬化性胆管炎
患者:男性、21歳
患者さんは病気に苦しみ、どこに希望を見出せれば良いのか分からず、絶望の淵にいましたが、免疫学にも深く精通している私の理論に基づく治療を受けたことで症状が改善されました。
患者さんは小さい頃からよく風邪を引き、心配性な母親はその度に病院に連れていきました。この時に薬を飲み続けた結果、免疫を抑制してしまい12歳の時、体の倦怠感や口渇(こうかつ)を訴え病院へ行くと、1型糖尿病と診断され入院されました。
主治医からは原因不明の病気であり、一生インスリン注射が必要になると告げられたそうです。この時、インフルエンザワクチンは打ったかと聞かれ、「打ちました」と答えたやり取りが心に引っ掛かっていました。その答えはのちほど分かります。以後、数年間はインスリンを毎日打っていましたが、血糖値は下が30、上は400まで乱高下しHbA1cは8%台でした。主治医からは「Ⅰ型糖尿病の患者においてHbA1cが7~8%台であることはよくあることで、一般人の様に低く保つことは不可能だ」と言っていたそうです。
この時の患者さんは、自分が1型糖尿病であり普通の人とは違うという劣等感、当時は慣れてしまいそれが普通の事だと感じていた血糖値の大変動、高血糖による体の倦怠感や低血糖、そういった悩みを抱えて鬱屈とし、次第に人間関係も上手くいかなくなりました。
高校1年生の時、腹痛を感じて病院へ行くと、便潜血があることと、血液検査でCRPとALPとγ-GTPが高値であることを指摘され入院することになりました。大腸カメラ、肝生検、内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査、小腸造影、胃カメラを言われるままに受け、その結果として潰瘍性大腸炎、硬化性胆管炎と診断されました。患者さんはどの検査もとても苦痛だったと言っていました。潰瘍性大腸やクローン病患者のような腸管内が炎症を起こしているところに胃カメラを入れられる痛みだけに限らず検査を受けるのが苦痛だという患者さんは多いのです。病気は原因不明であり一生治らないと告げられ、脂肪分をできる限り摂らない食事制限を指導され、ペンタサとウルソ(肝・胆。消化機能改善剤)を処方されました。大腸の炎症は比較的軽かったため血糖値に影響するステロイドは処方されませんでした。また毎年大腸カメラをし、肝生検を5年に1回することが一般的だということで主治医の言うとおりに従いました。
母親が作ってくれた食事制限を厳格に守った食事(糖質を多くし、肉は鶏のむね肉とささみだけ、魚も白身だけ)を食べていました。友達と外食する時も、みんなと同じ食事ができないことによる自己嫌悪、食事制限により食べてはいけないものを食べている罪悪感が募りました。大腸カメラを何度も受けられましたが症状はたいして改善せず、むしろ少し悪化しているとまで言われたことがあったとのことです。主治医に「言われたとおりにしているのにどうして改善しないのか」と問うても、「わからない」を繰り返され、「そういうものだ」と言われ、さらにある時は「今まで親にしか言っていなかったが、あと5~10年で肝臓が50%の確率でダメになり、そうなれば移植も考えなければならない」と言われ不信感をつのらせていきました。
どうしたら良いのかもわからず病気による劣等感や体の倦怠感から自分はまともな人間じゃないと思い、また人間関係も上手くいかず、自己嫌悪がさらに募っていきました。
白血球除去療法を提案され、どうにかしたいと思った患者さんは10回受けましたが、症状はあまり改善されませんでした。この時、どういう効果があるのか主治医に尋ねたら「良くは分かっていないが免疫に何らかの刺激を加えることで症状が改善することがある」と説明され、“よくわかってないの?”とさらに不信感を覚えたとのことです。
糖尿病については高校生の中頃、HbA1cが8%台ではまずいと思った患者さんはインスリンを多めに打ち、下がり過ぎたら補食することを繰り返し、HbA1cを6%台に保っていました。
何をしても病状が改善しない中、インターネットで松本漢方クリニックのサイトを見つけられたのです。私が書いた論文を見て患者さんがずっと疑問に感じていた自己免疫疾患の原因や、免疫を高めて病気を治すという答えを理論的に説明しているのを読んで当院に受診することを決心されました。
実は、1型糖尿病の原因は不活化インフルエンザワクチンによるものなのです。不活化インフルエンザワクチンは人体に投与してもホルマリンで殺してしまったウイルスを使っているので複製(コピー)することが出来ず感染しないというワクチンです。ただ複製できなくなっても2種類のスパイク状のウイルス膜表面タンパク質であるHAタンパク(ヘマグルチニン、英語でhemagglutinin、haemagglutinin、略してHA)やNAタンパク(ノイラミニダーゼ、英語でNeuraminidase)はワクチンに残っています。HAは感染しようとする細胞に結合し、ウイルスを細胞の中に取り込む働きを持ち、NAは感染した細胞とHAの結合を切って、複製されたウイルスを細胞から放出させる働きを持ちます。
ワクチンを投与すれば人体はそれに対して抗体を作ることはできるのです。この15種類のHAに対する抗体を作ったり、9種類のNAに対する抗体をワクチンによって無理やり作らせると、この抗体とクロスリアクション(交差反応)する膵島のβ細胞の膜の糖鎖を生まれつき持っている人、つまり遺伝子を持っている人はこの抗体が付着し、細胞もろとも大食細胞やナチュラルキラー細胞が食べてしまうことがあるのです。なぜクロスリアクション(交差反応)というのかを説明しましょう。交差反応とは、抗体が作られる元となった抗原とは別のよく似た違った種類のタンパクの抗原に対して結合し反応を起こしてしまうことをいいます。この場合は、インフルエンザワクチンに含まれているHAタンパクやNAタンパクと、膵島のβ細胞の膜の糖鎖の分子構造がよく似ているため、この違った2種類のタンパクに対して1種類の抗体が反応するので交差反応と呼ばれるのです。そうするとβ細胞でインシュリンが作られなくなり、幼くしてⅠ型糖尿病となり、生涯インシュリンを打ち続けなければならなくなるのです。Ⅰ型糖尿病の原因を論述しているものがあるので興味のある人はここを読んでみて下さい。
生まれたときからⅠ型糖尿病になっている人はいません。ほとんどがインフルエンザウイルスをはじめ、その他の細菌感染症の後に起こるのです。全てが今述べたウイルスや細菌に対して作られた抗体が膵島のβ細胞の膜に引っ付き、クロスリアクション(交差反応)を行い大食細胞やナチュラルキラー細胞に食べられてしまうからです。このようなⅠ型糖尿病も自己免疫疾患のためであり、原因が分からないと学者は言い続けていますが、間違いです。
ペンタサとウルソをやめてもらい、漢方煎じ薬を処方しました。また今までやってきた食事制限は止めて糖質と糖新生を控える糖質制限を勧めました。潰瘍性大腸炎の診断の際に指導された糖質を多く摂る食事制限は糖尿病を悪化させるものだったのです。
患者さん独自で調べた著書を参考に糖質制限を取り入れ、食事での糖質を少なくし、注射するインスリンを減らして正常な血糖値を目指しました。1日に食事と食事の間や寝る前など計6回血糖値の測定を行い、その度ごとに血糖が高ければインスリンを打ち、値が低ければ補食をして、血糖値によって毎回食事とインスリンの量と体調によって調節しておられました。結果、血糖値は75~100の間を目標として調節されていましたが、50~140の間を変動し、またに30~180ほどになることがありました。
糖質制限をしてしばらくすると体重が7㎏ほど減少しましたが、それ以上に倦怠感が減り、頭がすっきりし、気分がとても良くなりました。
漢方煎じ薬を飲み続けると、ステロイド剤を使ってこなかったからかリバウンドはほとんど起こらず、毎日固形便が出るようになり、腹痛もなく、クラススイッチが起きて顎のあたりにブツブツができるようになりました。また肝臓の値も安定していました。
当院で治療を始めてからしばらく経った頃、突然吐き気に襲われ、患者さんは私の理論や手記を読んでherpesの症状だと思い、私と相談したうえでアシクロビルを飲み始めました。しばらく飲み続けると吐き気は治まりました。その後、潰瘍性大腸炎が完治されてからは当院には来られなくなりました。