メニエール病 症例報告 関節リウマチ

メニエール病(めまい・耳鳴り・難聴)完治の症例報告Part14(コメントなし)更新2023.2.19

投稿日:2022年12月16日 更新日:

症例報告25例目

完治された病名1)メニエール病

患者:58歳、女性

2016年、当時、パワハラ被害に遭っていた患者さんは、それまで調剤室で入院患者に対する飲み薬の調剤に携わってきた小柄の患者さんに、男性がやるような力仕事を任されて仕事が多忙になりました。また上司からの暴言で、身体的にも精神的にも毎日かなり強いストレスにさらされていました。しかしこの時期に息子さんが医学部に入ってお金の為には仕事をやめるわけにもいけませんでした。こうして強いストレスにさらされていたことによって、まるでステロイド剤を使い続けてきたような状態になり免疫が抑制されていったのです。

最初に起きた症状はスポンジの上を踏んでいるかのようなフワフワ感からメニエール病の症状が始まりました。しかし、仕事のこともあり自分自身の体調や不調に気付かないふりをしてほったらかしにしていました。その後、右の耳に水が溜まったような感じになり、閉塞感、耳鳴り、低音難聴、リクルートメント現象(聞こえないくせに、金属音や食器の音、車のエンジン音などがキンキン響いて不快な症状)どんどん酷くなってしまい、勤め先の大学病院の耳鼻科を受診されました。

診断結果は、メニエール病でした。患者さんはやっぱりなと思うと同時にメニエール病が薬を飲んでも完治しないという事を知っていたので、絶望しました。仕事柄、大学病院の入院患者がステロイド剤を飲んで副作用に大変苦労されている様子を見て知っていた患者さんは、ステロイドを飲まずに治らないか服用を拒否されていました。しかし、「この治療しかない」と諦めて処方されたイソバイド、メチコバール、アデホス、プレドニンを飲んでいました。しかし、治療を続けても良くなるはずもなく、1年ほど不調のまま仕事を続けていました。

その後もどんどん症状は悪化し、精神的にも辛くなってきた患者さんは退職されました。退職してからも一旦症状がなくなりましたが、若干の耳鳴りや閉塞感が何度か起こり、その都度、イソバイドやメチコバールを服用して紛らわしていました。

事態が急変したのは2021年9月、新型コロナウイルス感染の第五波の真っ最中でした。その頃もあまり調子は良くなく、またこの頃はデルタ株が猛威を奮っていたため、こんな状態でコロナに感染したら大変だと思った患者さんは迷った挙句、ファイザーワクチンを2回接種されました。そこから地獄が始まったのです。

接種から2週間後、今までは耳の閉塞感、音の補充現象(リクルートメント現象)、耳鳴り、低音難聴で済んでいたのが、今回は回転系の酷いめまいに襲われました。頭を数センチ動かしただけでまるで地の底まで落下するような感覚だったそうです。この酷いめまいが3~4日に1度くらい起こるようになりました。鏡で自身の目を見てみると気持ち悪いくらいにグルグルと黒目が動いていたそうです。

受診した耳鼻科でメニエール病が再発したと軽い感じで言われたそうです。しかし前回とは違い、「中耳加圧療法」という新たな治療方法が出てきました。鼓膜に音と圧波をかける小型機械で朝夕にマッサージするような感覚で治療ができると言われ、早速レンタルしました。予約で3ヵ月待ちをしている間にネットで中耳加圧療法について調べてみたところ、改善したという人の声が多く、完治した人も何人かいたので患者さんは期待で機械が手に入るのを心待ちにしていました。

ところが、良くなるどころかますます症状は悪化していきました。耳鳴りはブルドーザーが6台くらいのゴォーと言う低音に加え、キーンという不快な高音が増えました。

耳の中に水が溜まって年中プールに潜っているような感覚。音が聞こえないのに特定の音が何十倍にも大きくなって響く。シャワーの水音さえ不快に感じる。中でも一番辛かったことは、食器のカチャカチャ音、車のエンジン音、患者さん自身の喋る声でさえ耳に響いて気持ち悪く、毎日辛くしんどい状態が続きました。

耳鼻科に行けば聴力検査で悪い方の右耳はどんどん聞こえなくなっていました。高音(4000Hz)は80dBまで落ち、低音(1000Hz)はスケールアウトするほど病状が進行してしまいました。また反対側の左耳までも聴力が低下していました。dB(Decibel)とは難聴の程度を示す音圧の単位であり、高音、低音ともに30dB以下が正常者の聴力となり、40dB以上は異常となります。またスケールアウトとは、機械から出せる最大の音を出しても反応が出ない、難聴以上のことを示します。

「両耳の聴力を失うのでは?」と最悪のケースが出てきてしまい、うつ状態になっていきました。ちょうど年末年始で帰省してきた息子さんもいましたが、ご飯は食べられない。テレビを見ても音が耳に刺さる。その刺さり方も「脳に突き刺さるような」という感じで、とても生活が出来る状態ではありませんでした。あまりにも辛く、メニエールは死にいたる病気ではないと言われていましたが、家族に「死んでしまった方が楽だ」と言ってしまうくらい辛くて悲しい年末年始になってしまいました。

そんな生活もままならない日々が続き、治りたい、楽になりたい一心でいつもの耳鼻科で医師の進めるとおりにステロイドを含む投薬が始まりました。しかし最初は簡単に症状が治まるも、ステロイドをやめるとまた同じ症状がやって来るのを繰り返しでした。この繰り返しを2021年11月から2022年2月初めまで続けていました。処方されたメリスロン、ジフェニドール、トラベルミンなど全て効かず、ほとんど寝てばかりの毎日になりました。回転系のめまいはほぼ毎日起こり、水も飲めない日々が続きました。それからも耳鼻科に行ってもステロイドを増やされるだけで、全く良くならず2021年の年末になりました。

そんな状態が続いて、ステロイドを飲むたびに聴力が落ち、症状が悪くなっていくことに疑問を感じ始めました。調子の良い時に「メニエール 完治」と検索して必死に調べてみると、「メニエールはウイルスが関係している」という内容の闘病体験記を見つけられました。そこから「メニエール ウイルス」で検索して松本漢方クリニックに辿り着いたのです。それからは患者会の体験談、私のブログ、全ての記事を何日もかけて何回も何回も読み返して、メニエール病が治ると確信されたのが2022年2月4日でした。

コロナ禍により初回の方でも電話診察を受けられると知り、翌日、早速当院へ電話診察を受けられました。遠方だったため、2日後の2月7日にアシクロビルと漢方の煎じ薬2種類を郵送しました。アシクロビル錠400mgを1日4回に分けて4錠ずつ服用してもらい、食前食後の漢方煎じ薬を1日3回に分けて服用してもらいました。かなりの薬の量と煎じ薬の手間暇で大変だったと思いますが、しかしこれで免疫力をアップできるならと患者さんは毎日薬を飲み続けたのです。

初めて漢方煎じ薬を飲んだ翌日、午後から耳の閉塞感が和らぎ、患者さんは大変驚きました。その後も閉塞感が和らぎ、2月12日に耳鼻科で聴力検査を受けてみると80dBまで落ちていた右耳、スケールアウトしていた左耳が50dBまで回復していました。これを機に1月半ばから行っていたBスポット治療(上咽頭に、塩化亜鉛液をつけて擦る。めまいや原因不明の症状に効くとされていて、ワクチン後遺症にも効果があると言われています)も止めました。

その後も閉塞感が改善されていき、聞こえも良くなってきた頃、急に耳が詰まった感じになり聞こえも一気に悪くなり、前から感じていた肩こりと首こりが酷くなりました。リバウンドが起こったのです。肩こりと首こりもヘルペスの仕業なのです。アシクロビル錠を追加し8錠を×4回/1日で飲んでもらいました。

特に変化は起こらず、2月19日に再び耳鼻科で聴力検査を受けました。右耳の高音が40dBまで少し改善されましたが、左耳の低音が40dBから動きませんでした。リバウンドが始まって、また聞こえが悪くなり、肩こりや背中痛が酷くなりました。「松本漢方クリニック患者会」に上がっている闘病手記を読んで治療に専念しました。

朝からテレビがうるさいほどよく聞こえ、両耳の耳鳴りがガリガリ、ガサガサとすごくうるさかったそうですが、音が聞こえることに患者さんは喜ばれました。

3月2日、当院で2週間分の薬を処方する。眼が痒くて辛い症状が続いていると聞き、追加分として粉薬を処方し服用してもらうと1週間もしない内に眼の痒みが消えたそうです。しかし、この頃から状態は好転せず、耳の閉塞感、リクルートメント現象や目眩がまた再発し3月末まで続きました。

4月になると、閉塞感、聞こえは良い状態になりましたが、目眩はまだ良くならずほとんど寝たきり状態で精神的にもしんどいものでした。アシクロビル錠を9錠×4回/1日に増やし、漢方薬も2度ほど変えたところ、5月頃には回転系の目眩は激減されましたが、頭の中を何かが流れるような不快なユラユラが続いていました。

6月に入って暖かくなってきたためか、少し調子が良くなったそうです。しかし、それでも生活に支障のあるユラユラ感が続いており、いつ回転系の目眩が起こるのか不安で1人では外出もできませんでした。家事も健康だった時の倍以上かかっていました。どうしても「一生このままなのか?」と悲観的に思う事もありましたが、患者会の闘病手記を読んだり、「閉塞感は軽くなった!聴力もかなり良くなった!」と自分を奮い立たせておられました。

また、2回目に変えた漢方薬を飲むのが苦くて辛くなったり、暑くなってきて漢方を煎じる事が億劫になったりとストレスになってきてしまいました。大量の漢方薬2種類を2時間以上かけてガス台で煎じていたため、リビングの気温がかなり上がってしまい汗だくになっていたとのことです。漢方の臭いは強烈なので窓を開けて煎じていたため、エアコンをつけていてもまったく涼しくなりませんでした。

精神的負担になっていたのでアシクロビル錠だけの服用にして様子をみてみました。精神的に、経済的にもストレスがかなり激減したのか、どんどん回復していきました。当院の治療を続けて10ヶ月経過し、最後にはメニエール病になる以前の聴力が元に戻るまでに完治されました。またメニエール病の症状以外にも肩こりや首こり、また冷え症もなくなっていたそうです。現在も予防投与を続けていますがほとんどの症状は現れず、以前の様に旅行や食事を楽しんでおられるようです。普通の生活を送れるようになってなによりですね。

症例報告26例目

完治された病名1)メニエール病2)めまい3)関節リウマチ

患者:56歳、女性

この患者さんは2008年頃にホットフラッシュ、不眠、イライラ、めまい、耳鳴りと更年期障害の症状が出てきました。ホルモン療法により、エストロゲンとプロゲステロンを毎朝1錠ずつ飲み続け2~3日で症状が消えました。プロゲステロンはステロイドと同じように免疫を抑制する作用があるため投与してすぐに症状が消えたのです。それから5年半薬を飲み続け、薬をやめて半年くらいたったある日の夜中に猛烈なめまいが起こりました。ホルモン剤をやめたことでリバウンドが起こったのです。しかし当時の患者さんは何が原因なのか分かりません。冷汗、耳鳴り、吐き気、座っていられない程の回転性のめまいで、今まで経験した事のない症状に強い不安を感じられました。

近所の病院へタクシーで行き、非ステロイド系の点滴を受け、メリスロン等の鎮暈剤をもらいましたが効果はありませんでした。それから3日間は水分を摂るのもやっとで、家で寝たきりになっておられました。めまいを起こして1週間後、今度は逆回転のめまいが起こりました。症状が治まるのに1ヶ月かかられました。その間、耳鳴りもずっと続いていました。

症状が治まって4ヶ月後、今度は手のこわばりと右膝キリキリした痛みが出てきました。このキリキリした痛みの原因はヘルペスウイルスなのです。免疫で抑制されていた間に増殖しまくったヘルペスウイルスと薬をやめて上がった免疫力が戦ったことにより、ホルモン剤などの薬によって遺伝子が変えられ逆クラススイッチが起り、殺しのIgG抗体が右膝に蓄積された化学物質とヘルペスウイルスを殺し尽くそうとリウマチの症状が起こったのです。

正座ができなくなり、酷い時にはザクザクと痛みが増していました。母親がリウマチだったため、ネットで調べてみたところ、松本漢方クリニックを見つけられました。

患者さんの母親は逝去した父親の介護の後、尋常性乾癬を起こしステロイドを塗ったり止めたりを繰り返していき、20年程してリウマチの症状が出てきたのです。

2015年の2月18日に初受診。ホルモン剤を5年半も飲んできたのでリバウンドがどれくらいになるのかわかりませんが、リウマチで死ぬことはないから頑張ろう。自分の病気は自分の免疫で治すのです。私はそのヘルプをしているだけです。患者さんを勇気づけて握手をしました。血液検査と鍼灸を受けてもらい、毎日漢方煎じ薬とアシクロビル錠、お灸をたくさんするように指示して診察を終えました。

アシクロビル錠1日8錠を4回に分け、漢方煎じ薬は1日3回に分けて飲んでもらいました。お灸は毎晩されていたとのことです。

治療が始まって半月ほどして右膝の痛みが強くなりました。特に夜中にキリキリ、ザクザクとして眠れないほどした。寝返りをうつのも難しくなり、階段の昇り降りも両手で手すりにすがらないといけませんでした。しかし日中は比較的楽だったため、重労働以外の仕事を続けながら治療をされていました。

治療を続けて3ヶ月後、右膝の痛みがキリキリという程度に治まり、朝の手のこわばりも気にならなくなりずいぶん楽になったとのことでした。

しかし多忙と気苦労があった後、明日から4連休になるという日にめまいと吐き気の症状が出て職場を早退することになりました。すぐに私の所に連絡を入れました。明日から休みだとホッとしたために免疫が上がって内耳に潜んでいたヘルペスウイルスを見つけ出し戦っている証拠だと患者さんに説明し、アシクロビル錠を増やして飲むように指示しました。すると症状は1日で治まり、ちょっとしたふらつきが2~3日続く程度に治まりました。 その後、症状はだんだんと落ち着いていき、耳鳴りも気にならなくなり、膝は全くと言っていいほど痛くなく、階段を走って上がれるようになりました。また漢方を毎日飲んでお通じが良くなり少し痩せて身体も顔もスッキリしてきました。順調に快方へ向かい、完治された患者さんはもう当院には来られていません。

症例報告27例目

完治された病名1)メニエール病

患者:58歳、女性

この患者さんは20年前から耳鳴り、短時間の回転性めまいを患っておりましたが、2013年ぐらいから長時間(4~14時間が3日間連続)の激しい眩暈と嘔吐の発作を何度も起こすようになりました。めまいで有名な診療所に行ってみたところ、メニエール病と診断されました。ステロイド剤は処方されず、体内の水分調節の液体薬を処方されたそうです。

治療方法を探すためネットで色々調べてみましたが、「メニエールは治らない」「聴力を失う」「三半規管がダメになったら脳が平衡感覚を補填するから歩けるようにはなる」など、絶望的な言葉ばかりが出てくるばかりでした。そして漢方での治療方法を探している中、松本漢方クリニックに辿り着きました。

私の理論を読み、仕事や人間関係で疲れることがあってスストレスをかけていると後から発作が起っていることに気づき、松本漢方クリニックを受診することを決心されました。

めまいだけでなく、ずっと悩まされてきた頭痛や肩こりの治療も合わせて漢方煎じ薬と抗ヘルペス剤とお灸で治療を行ってもらいました。

治療を始めてから2か月間はリバウンドにより激しい発作が続きましたが、リバウンドが落ち着くと大きな発作が起きなくなりました。頑張り過ぎて疲れ果ててストレスが大きかった時や台風などの気圧変化が激しかった時にはまだぐらりとめまいを起こすことがありますが、病気になる前のように普通の生活を過ごせるようになりました。

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