症例報告26例目
完治された病名1)気管支喘息
患者:8歳
喘息と診断されたのは息子さんが2歳半頃、風邪をひくとヒューヒュー・ゼーゼー音がするようになりました。小児科でキプレスを処方され就寝前に1回を30日分どさっと渡され、この薬を毎日飲み続けて大丈夫なのか、一体いつまで飲み続けるのだろうと母親は不安になりました。風邪をひくうちに咳はひどくなりパルミコートを処方され、吸入器も買わされ喘息に備えました。この頃、息子さんの肌がガサガサしているのも気がかりでした。
息子さんが4歳になり、東京に引っ越すことになったのですが、環境の変化や大気中の汚染物質によって急激に喘息の症状がひどくなり慌てて小児科へ連れていきました。ホクナリンテープ・メプチン・インタール・パルミコートを処方され1日3回吸入しないと肺炎になりますと脅され、吸入をしなくてはいけないと思い込んでしまいました。皮膚がかさかさしているところにも、「すごく弱いステロイドだからあまり心配せずに塗りなさい」「症状がよくなったと思ってやめてしまうからまた症状が出てくるのです。綺麗になってもその箇所に3週間は塗り続けて、根本からアトピーを退治しましょう。皮膚の組織は根が深いのですよ。」と言われました。しかし母親の判断で塗り薬は使わず捨てていたそうです。
それは母親が中学生の頃にアトピーになり、当院で完治されたことからステロイドを塗ってはいけないことは身に染みていたからです。しかし、母親はアトピーと喘息が同じ原因だということを知りませんでした。喘息はステロイド吸入をしないといけないけれど、アトピーにステロイド軟こうは塗ってないから大丈夫だと思い込んでいました。
数少ない小児アレルギー専門医だと言われていたそうですが、病院へ行くたびにどっさりと薬が出て、ステロイド吸入に抵抗があるにもかかわらず吸入させられていました。このままではいけないと思い、その病院での治療をやめました。しかし次に薬をあまり出さないと言われている小児科に行っても実際には大差なく、症状がひどい時に連れていくと、「吸入とテープと薬とフルコースで行きましょう」と簡単に言われ、この医者は自分の子供にも同じセリフを言えるのだろうか、これだけたくさんの薬を使用するのだろうかと思った母親は怖くなって行くのをやめました。
母親は自分と同じように松本漢方クリニックで息子さんのアトピーを治してもらおうと思い当院のホームページを見ました。そして喘息も治せると知り夏休みで帰省する際に受診することを決意しました。今まで息子になんてことをしてしまったのかと後悔の念を抱き早く行きたいという焦る日々を送りました。
やっと受診することができましたが、当たり前なのですがステロイド吸入がいいわけがないのです。絶対にステロイドを使ってはいけない。そんな当たり前なことを言われて母親はすごくホッとされたそうです。このとき、喘息を発症してから2年も過ぎていました。
夏前から発作は起きていなかったのでキプレスしか服用していなかったのですが、キプレスを止めて翌日の明け方には息子さんの喉からヒューッと音がしました。母親はすごく動揺し、慌てて私の携帯に電話をかけました。早速リバウンドが始まったのです。母親は怖くて動揺していましたが、もうステロイドは使わないと決意しステロイドへの依存を断ち切ることと闘っていました。そして1週間もしないうちにその症状はなくなりました。
息子はまだ5歳でしたが毎日頑張って漢方を飲んでいました。秋になり風邪をひく季節がきました。風邪をひいてしまうと咳がひどく夜ぐっすり眠れず、一日中咳とゼーゼーがおさまらず母親は心配と不安で押しつぶされそうでした。何をしてあげたらいいのかわからず、漢方煎剤を飲ませ2番煎じをお茶代わりに飲ませ、葛根湯を飲ませ、次の漢方の時間が来るのを待ち詫びて一日を過ごしていました。背中をさすったり、腹式呼吸をしたり、空気を入れ替えたり、咳が出て眠れないとなれば、ソファに座らせ抱っこするように眠らせました。早く朝がくることを願っていました。
4,5日で咳が治まっていたようです。その後も何回か風邪をひき、少しずつ回復するまでの日数が短くなってきているようでした。しかし母親は風邪をひく度にこのまま呼吸が止まってしまったらどうしようと本気で心配で怖い思いをずっとされていました。
6歳の春、花粉の季節になると咳が出てきました。粉薬を処方して飲んでもらうと症状が治まりました。秋になり、母親は心配で少し咳をするだけで気が気じゃありませんでした。息子さんに咳をしないでと言ってしまうほどイライラしたり不安定になっていました。しかし風邪をひいても去年のように1日中苦しそうに咳をしなくなりました。漢方を飲むとスーッと症状が治まっていくようでした。2、3日もあれば回復する感じでした。
7歳の春、花粉による咳が出るものの粉薬を飲めば治まりました。ひじと肩のアトピーが痒く掻き毟るので漢方の軟膏をぬってもらうと症状はすぐに落ち着きました。秋~冬、風邪をひいて咳が出てもゼーゼー音がしないほどになっていました。冬にインフルエンザにかかった時は、久しぶりに咳は出ていましたが苦しくて夜眠れないなんていうことはありませんでした。
8歳の頃、1日4回飲んでいた漢方を2回にして飲んでみました。ずっと症状が落ち着いていました。そのうち1日一回にして、最終的には0回にしてみました。風邪をひいたとき久しぶりに喘息が出ましたが1日で治りました。そして喘息、アトピーが完治され日常を落ち着いて過ごせるようになり、当院での治療を卒業されました。
症例報告27例目
完治された病名1)気管支喘息2)アトピー性皮膚炎
患者:5歳
4歳の息子さんが気管支喘息で初めて入院したのが2006年9月のことでした。治療にステロイド点滴を投薬され5日後には退院できましたが、その1ヶ月後に再び発作が起こり深夜に病院へ行き吸入で治まりました。病院では発作が出ないように予防目的で治療していきましょうという話になり、退院後はしばらくテオドールの内服を処方されました。
実は息子さんは喘息になる前、生後4ヶ月ごろからアトピーを起こしており、そのため大量のステロイドを使い続けて免疫が低下してしまい、気管支の細胞で化学物質やヘルペスウイルスといった異物が増加し、免疫が上がった際に異物との戦いが起こって喘息がおきたのです。
最初にアトピーが起きた時は小児科で処方されたワセリンを1日に何回も塗るようにと指導され、母親は指示通りにベタベタと息子さんに塗っていました。しかし余計に湿疹が増えていきました。本当にこれでいいのか?と不安と疑問が出ていた頃、たまたまその病院にきていた患者から別の皮膚科を薦められ、早速、紹介してもらった皮膚科に行きました。しかし、すぐにステロイド(リドネックスコーワ軟膏)が処方されました。このときはステロイドに関して、まるっきり無知だった母親は1年8ヶ月の間、毎日、朝晩と塗り続けていきました。
ステロイドの他に、ザジテン(アレルギー性疾患治療剤)、フラビタンシロップ(補酵素型ビタミンB2製剤)を投薬し続けましたが、治るどころかますます炎症が広がっていることに気づいた母親は急いで今まで使ってきた薬がどんなものなのか調べました。そしてアメリカでは2歳以下には2週間までと、決められたとても強いお薬だということがわかりました。それを2年近くも服用されていたことにショックを受けました。ステロイドの副作用についても調べていきました。母親がもっとも恐ろしく思ったのがリバウンドでした。失明して医療裁判までなったケースも見つけました。アトピーの炎症を対症療法で抑えているだけなのでステロイドを塗っても治るはずがないのです。
母親は無知だった自分にも、薬の説明もろくにしない医者にも本当に腹が立ちました。しかも、薬が効かなくなるので炎症が広がるどころか薬ももっと強いものになってさらに炎症が抑えられてしまいます。炎症が起こるのは決して悪いことではないのです。むしろ免疫が異物を排除しようと戦っている証拠なのです。
いろんな脱ステロイドの話を読んだ母親は、今やめなければ子供がもっと後で苦しむことになると思い、薬を断つことを決意されました。ちなみに皮膚科の医師にもっと弱い薬に変えていくことはできないのかと電話で相談するも「こんなことは電話で話せることじゃない」と激怒されたそうです。それどころか当時プロトピックという小児向けの治療薬の認可がおりるからとその薬を薦められました。
このままではプロトピックもいつものように処方され、病気が永遠に治らないと思った母親は病院を去りました。薬をやめて3日後、リバウンドが起きて全身に湿疹が現れ、顔は腫れ、まぶたもはれ上がって一重になってしまいました。これに動揺した母親は、ほかの皮膚科に行って一番弱いステロイドをもらい、炎症を止めました。
10日間ほどステロイドを塗り、のちに本当にステロイドを絶ったそうです。半年くらいは痒みで夜中2時間おきに起きては泣いている状態でした。母親のほうもストレスにより免疫が下がって口内炎がなかなか治らなくなっていました。
ヨモギ風呂に息子さんを入れてみたところ、ひどかった炎症は治まっていきましたが、3ヵ月後にはまたリバウンドが起き、顔は完熟トマトに赤く腫れ、身体は浸出液が出る状態が3~4ヶ月は続きました。
シーツやパジャマは血だらけで毎日洗濯。パジャマは浸出液でびしょびしょで一夜で2~3回交換。お風呂に入れないくらいのすさまじさだったそうです。この期間は全くお風呂には入れずにいました。リバウンドのピークを過ぎて徐々に顔も白い部分が戻り始め、1年間は一進一退で顔の炎症が続きました。
以上のアトピーの経緯により、アトピーの二の舞にはならないように喘息になって入院してしまった時はどんな治療なのか調べました。発作が出ないように薬でコントロールしていくということがわかりました。しかし発作のレベルに応じてステロイド吸入があることもわかりました。
アトピーでのリバウンドの経験のこともあり、もし喘息でステロイド服用によるリバウンドが起こってしまった時、どうなってしまうのだろうと恐怖を覚えました。息子さんはまだ中程度のレベルでステロイド吸入までには至っていませんでしたが、だんだん薬が効かなくなってステロイド吸入になってしまった時の不安もありました。
絶対にステロイドは使いたくないと思い、漢方で治せる所がないかインターネットで片っ端から病院をさがし、松本漢方クリニックにたどり着いたわけです。早速、2006年10月15日に新幹線にのって松本漢方クリニックを受診されました。
喘息と風邪の煎じ薬、漢方風呂、アトピーの傷口に菌が感染しないように消毒液や抗生剤などを処方しました。この当時、息子さんは当時、39度近くの高熱を出していたので漢方煎じ薬などを受け取ってすぐに帰宅されました。次の日も熱がなかなか下がらなかったため、漢方煎じ薬を飲ませてみるとなかなか下がらなかった熱が下がっていきました。
当院の治療を始めて3日後には喘息の咳もほとんど治まってしまいました。その2日後に頬が赤くなってきましたが1週間後には顔の赤みはとれました。喘息の煎じ薬は2週間飲ませたところ、咳はまったく出なくなりました。風邪をひいた時は咳が出ることがたびたびありましたが、漢方煎じ薬を飲むとすぐに治り発作は出ませんでした。
もうこのまま喘息は治ったように思えましたが、2007年9月に入り風邪がきっかけで久しぶりの発作がでました。救急で病院行って吸入(インタールとメプチン)を受けて、3時間後にもう一度病院に行って吸入されましたが、去年のように入院するほどではありませんでした。
その2週間後、夜に突然咳き込みましたが、漢方を飲ませていたので発作には至りませんでした。
アトピーのほうもだいぶ落ち着いていき、寝つきも良く8~9時間一度も起きず眠れていました。アトピーに関しては夏にトビヒになるも、ネオヨジンで消毒するとすぐに治まり、顔や腕や足も良くなっていきました。順調に快復していき、完治された息子さんは普通の生活を送れるようになったため、当院の治療を終了しました。
症例報告28例目
完治された病名1)気管支喘息
患者:20歳
幼い頃、喘息により前医からステロイド剤を処方され、顔は青白く、瘦せて弱々しい感じの子供でした。その後、松本漢方クリニックにて小学5年生~中学3年生の5年間治療を行いました。治療を行っていた間は喘息の発作が全く起こらなくなりました。前医で使っていたステロイド吸入薬をやめてもらうと顔色が良くなり、中学の3年間で身長が30㎝も伸び、運動部に所属していたこともあり、体もすごく丈夫に男性らしい頼もしい体つきになりました。
この後も高校・大学でも発作は起きず、大好きなテニスを続け、勉学、アルバイトにも精を出し、理学療法士をめざして勉強し、就職活動をされていました。一時、就職活動でのストレス、運動から遠ざかっていたことで軽い発作を起こしてしまいましたが、患者さん自身で対処され、なんとかやり過ごしたそうです。
当院で治療を受けてから10年間発作を起こさず、子供から大人へ成長という大事な時期をとても有意義に過ごさせたと親子共々喜んでいました。やりたいことをやり、夢を持って努力することの大切さも学んで、自身をつけて巣立っていきました。無事に完治され普通の生活を送れてうれしい限りですね!
症例報告29例目
完治された病名1)気管支喘息2)アレルギー性鼻炎
患者:23歳
2013年に松本漢方クリニックを受診され、喘息とアレルギー性鼻炎の治療をされていました。症状が良くなってきたため、治療を中止されました。しかし2年後、2ヶ月に1回風邪のような症状が出るようになり、体調が良い日がなかなか続かなくなっていました。また、胸にしこりのようなものができ、再び松本漢方クリニックを受診。診察の結果、胸のしこりは良性でリンパ腺が腫れてできたものだとわかりました。これもヘルペスウイルスが大量に感染、増殖したのが原因です。その後、漢方煎じ薬と抗ヘルペス剤を服用し続け、また日常生活を調子よく送れるようになったため、当院での治療を終了しました。
症例報告30例目
完治された病名1)気管支喘息
患者:26歳
当院に受診する前までは2010年からステロイド剤を服用されていました。しかし、毎年冬の季節になると気管支喘息の症状が出ており、治る様子もなく悩んでいたところ、知人から松本漢方クリニックを紹介され、2013年11月頃に受診されたのです。
処方された漢方煎じ薬を3ヶ月飲み続けていただいた結果、吐きそうなくらい咳が出て辛かったのが嘘みたいに咳が止まりました。患者さんは今まで飲み続けていたステロイド剤では治らなかった喘息が治って本当に驚いたそうです。
その後、翌年の冬には喘息の症状が出ませんでしたが、年末に風邪を引いてしまったきっかけでまた再発してしまいました。咳は寝てる時も出たり、涙目になるくらい激しい咳が出てどうにもならなくなり、再び松本漢方クリニックへ来院されました。前回の治療で免疫を上げているので、漢方煎じ薬を飲み始めて2週間くらいで症状が飲み始める前に比べて夜中に咳が出て起きることもなくなり、涙目になる程咳が出ることも少なくなりました。それ以降は当院に受診されることはなくなりました。