バセドウ病 甲状腺機能亢進症 症例報告

バセドウ病完治の症例報告(コメントなし)更新2022.8.30

投稿日:2022年8月30日 更新日:

症例報告1例目

完治された病名;1)バセドウ病2)眼球突出3)目の不調

患者:64歳、女性

最初に発症したのは目の不調からでした。眩しくて目を開けていられない、チカチカする、目やにが出る、瞼が腫れている、空の色の濃淡が左右の目で違う、墨を流したような線が現れるなどの症状がありました。本や新聞を読むことができず、瞼の腫れのせいで家族からは人相が悪くなったと言われるほどでした。当時、出張の多い仕事、夫婦関係の不和、実家の仕事の引継ぎなどで、数年前から続くストレスにより免疫が抑制されることが積み重なり、体に限界が来てバセドウ病の症状が起こったのです。

地元のかかりつけの眼科開業医によって、ただの目の病気ではないと言われ、すぐに大病院眼科と内科の受診を勧められました。受診の結果、バセドウ病と診断されました。TSH値が低く、FT3、FT4値が高いという結果が出たからです。大病院の内科ではメルカゾール服用を勧められました。目の不調は、結局バセドウ病による眼球突出ということで、東京の専門眼科を紹介され、そこの専門眼科でも3週間入院してステロイド治療することを勧められました。最初に眼科のステロイド治療を終えて、内科に移り、メルカゾールを服用しながら様子を見るという流れの説明を受けました。

バセドウ病専門眼科への入院を一週間後に控えて、どうしてもステロイド漬けになることに納得できなかった患者さんは、他のバセドウ病患者さん達はどういう治療をしているのか、インターネットで探し始めました。多くはステロイド治療でしたが、その中にステロイド治療を後悔した男性の手記が目に留まりました。そして、もし自分がステロイド治療を受ける前の状態に戻ったならば、「松本漢方クリニック」か「鳥取大学付属病院」へ行くと書かれているのを読み、即座に松本漢方クリニックのホームページを見たのが当院を受診するきっかけになったとのことです。私の論文はとてもとても難解ですが、とにかく大阪まで車を飛ばして当院に受診されました。

2020年4月10日、松本漢方クリニックに初めて受診されました。医学的にすべてを理解するのには難しすぎたそうですが「すべての病気の原因はヘルペスか化学物質である」という説明に納得され、アシクロビルを飲むことを決心されました。その日から、アシクロビル錠、ビタミンC、漢方薬を同時に飲み始めてもらいました。

月に一度、大病院へ血液検査に行くたびに医者からメルカゾール服用を勧められましたが、あくまでも患者さんの選んだ治療法を尊重してくれたそうです。

2か月後の6月にはFT4が正常値に戻りました。そして、8月にはFT3が正常値になりました。TSHはもう少し時間がかかり、正常値になったのは同年12月のことでした。その後、2021年5月にもう一度血液検査を受けるも、結果はすべて正常でした。

体調も良くなり、チカチカする、眩しいという症状はだいぶ良くなり、本も読めるようになりました。しかし、瞼の腫れは完全には治っておらず、現在もアシクロビル錠は半分に減らして様子を見ていますが、ゆっくり、確実に完治へ向かっています。

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