アトピー性皮膚炎 気管支喘息 症例報告

アトピー性皮膚炎完治の症例報告Part12(コメントなし)更新2022.4.9

投稿日:2022年3月25日 更新日:

症例報告42例目

完治された病名1)アトピー性皮膚炎

患者:3歳

この患者さんは、生後2ケ月頃から顔に湿疹ができ始め、3ケ月たってもなかなか治らず、ジュクジュクになり始めました。近くの小児科を受診され「アトピーかもしれない」と言われる。医師は、ステロイドは塗りたくないでしょう、とアンダーム軟膏(非ステロイド性抗炎症剤)を処方し、塗り始め1週間で見た目はすっかり綺麗になりました。

喜んでいたのもつかの間、また湿疹が耳から頬にかけて広がり、再度病院に行くことになりました。次にでた薬は、抗アレルギー剤で、医師から1年間は飲み続けなければいけないと言われ、他の治療は何かないかと探されていたところ、たまたまご主人が当院のホームページをみつけられたのです。

5月11日、当院を受診。治療開始から1日目、漢方入浴1日目、生後5ケ月のお子様を1時間入れるのは大変だったので、まず45分ぐらい入浴させたそうです。風呂に上がってからは、濃い液をコットンに浸し、パックをしてもらいました。それから紫雲膏をすりこみました。すると、寝る時に今まで聞いた事のないような泣き声で掻き毟り、とても寝れる状態ではありませんでした。それから数日間は、夜中痒くて寝れないようで、何度も目を覚まし、なんとか抱っこして寝かせる・・・の繰り返しでした。朝起きると肌着は茶色に染まり、敷きタオルに、掻いたあとの皮がボロボロ落ちていました。

治療開始から2週間たった頃から、皮膚の表面がかさぶたになってきて、下から綺麗な皮膚が出できているようになりました。でも良くなったと思っても、また湿疹がでてきてひどくなるという状態が2週間サイクルぐらいでありました。それから2ケ月たった夏には、ほんとうにツルツルになりました。

現在は完治され、通院はしておりません。

症例報告43例目

完治された病名1)アトピー性皮膚炎

患者:6歳

この患者さんは、2歳になって春頃に手首に湿疹ができて、近所の小児科で塗り薬を処方してもらいました。薬を塗ると、すぐに治ったように見えていました。その後、たまに湿疹が出ていましたが、症状も軽かったので、そのままにしていました。夏にまた少しひどくなったので、病院に行ってステロイドをもらい、塗るとまた、すぐに治りました。春と夏の2回、それぞれ、2〜3日程使っていました。

すると秋に症状が急激に悪化しました。日に日に、ひどくなり、手首から腕全体へ、そして、足、首、顔、お腹等へと広がり、他の治療の方法をいろいろと探しました。馬油、プロポリス、酸性水、食事療法等、試してみましたが、効果はありませんでした。神戸に良い病院があると聞いたので行ってみましたが、ろくに診察もせず、治療の方法はというと、水を作るとても高価な機械を購入し、2歳の子供に何リットルもの水を飲ますという方法でした。その間の2ヶ月で、症状はどんどん悪化し、夜中じゅう、体のあちこちを掻きむしって、朝は布団が血だらけになりました。掻かないように包帯を巻いたりしましだが、かえって、掻けないから辛かったようで、大泣きしていました。そして包帯が体液で引っ付き、取るのが大変でした。

そんな中、お母様のご友人から当院のことを聞きつけて、受診されました。この時、患者さんは2歳10ヶ月でした。漢方煎じ薬と漢方風呂、消毒液、紫雲膏を処方しました。

漢方風呂より大変だったのは、お風呂に入る前の消毒だったそうです。アトピーの範囲が広かったので、消毒する箇所も多く、しかも、とてもしみて痛いといいます。毎日、泣き叫ぶお子様を力ずくで、消毒してから、お風呂に入れたそうです。1日2回、お風呂に入った日もありましたが、最低でも毎日1日1回は入るようにしました。

治療をスタートしてしばらくすると、まず進行が止まりました。治療開始から1ヶ月後、ボロボロの皮膚ばかりだったのが、少し普通の皮膚が見え始めました。治療開始から3ヶ月後の春ぐらいから、劇的に変わっていきました。酷かったアトピーが、顔から綺麗に治っていきました。次に首も治り、お腹も治っていきました。梅雨時や秋頃の乾燥し始める季節は、少し悪くなったりしましたが、順調よく治っていきました。

治療開始から1年後には、アトピーの出ている箇所は、両手の手首と肘の裏、両足の膝の裏を残すだけになりました。そこから、だいだい、4ヶ月で左足の膝の裏が治り、さらに、もう4ヶ月で右足の膝の裏が治るというようなペースで、4ヶ月ごとにアトピーが残っていた箇所が1箇所ずつ治っていきました。お風呂も毎日から1日置きになり、そして、2日置き、3日置きへとなっていき、そして、1週間に1回のお風呂になっていきました。

そして、治療開始から約1年半、4歳の時の夏に、妹さんが生まれました。妹さんも生後3ヶ月でアトピーが出現したので、すぐに漢方治療を始めました。そこから、1年間、毎日漢方風呂に、今度は兄妹で入ることになりました。

治療開始から約3年、患者さんが6歳になる頃に兄妹共に完治と伝えました。

症例報告44例目

完治された病名1)アトピー性皮膚炎2)気管支喘息

患者:4歳

この患者さんは生後半年から乳児アトピー性皮膚炎と診断を受け、皮膚科に通ったり、卵アレルギーで1歳半までは卵の除去をしたりしていました。1歳の頃にアトピーの症状がきつく出て、当時はせっせとステロイド軟膏を塗って包帯を肘のところや膝のところにして保育園に行っていたそうです。

その後、2歳のときはアトピーもましにはなってきましたが、悪化が始まったのは3歳の2011年11月末からでした。当時、お子様の保育園のクラスで水疱瘡が大流行し、その後、治癒の過程でかさぶたができる頃に痒みがかなりひどくなり、アトピー性皮膚炎が悪化してしまいました。鍼灸院に連れて行かれたのですが、血流が良くなり免疫が上がったことでリバウンドにより気管支喘息になってしまいました。

小児科と併行してその後2回ほど鍼灸院にも行きましたが、お子様は全く良くなりませんでした。小児科では咳止めの水薬を2種類ほど処方され、最初は咳をおさえていた薬もだんだん効かなくなってきました。小児科の医師は喘息に準じて対応するということで、喘息日記やお子様の生後からのさまざまな問診の用紙を記入するように言われました。気管支拡張剤は多用すれば心臓に負担をかけると聞いていましたが、咳止めの水薬が効いている兆しはまったくなく、夜中に咳き込みがとまらない日が続いたそうです。朝方や夕方、そして夜中から明け方、薬を飲んでいても3時間は咳をするのを見かねて、ネットでいい医師がいないか探されたところ、当院を見つけられました。

2012年の2月頃に初診で漢方煎じ薬を2種類処方しました。1日に4回、2種類の漢方薬を服用するのは、まだ3歳になって間もないお子様にはなかなか辛かったでしょう。それでも頑張って服用してもらいました。漢方薬を嫌々ながらも飲み始めると、2週間以内で効果が出始め、1ヶ月を過ぎる頃にはずいぶんよくなりました。3ヶ月ほどで気管支喘息がほぼ治ってしまいました。

気管支喘息が完治してから2012年5月に受診に来られ、そこからアトピーの漢方煎じ薬を処方しました。アトピーの煎じ薬を飲む頃には、患者さんもやっと味に慣れていたようです。服用開始から4ヶ月経った頃、アトピーもほとんど治ってしまったので、完治と伝えました。

症例報告45例目
完治された病名1)アトピー性皮膚炎2)気管支喘息
患者:3歳、女の子

2007年の年末、この患者さんは、生後1カ月で、顔や体に赤い発疹が出始めました。1カ月検診で乳児発疹と診断されます。家族にアレルギー体質の人がいるので、アトピーを発症するかも知れないと言われ、アレルギーに良いということは次々と試されました。母乳を飲んだ直後に顔と体にまだらな赤い地図のような発疹が浮かびあがるので、食物アレルギーがあることは明らかでした。お母様が食べたものを詳細に記録し、お子様の発疹の出具合との関連を分析されました。すると卵、牛乳、小麦粉という代表的なアレルゲンに反応していました。患者さんの湿疹は徐々に悪化して耳の根元も切れて、アトピーの典型的な症状だと言われるようになりました。生後一カ月から三か月にかけては夜泣きもひどく、寝ていても枕に顔を擦り付けながら寝ていました。昼間も体をかきむしって泣くことが多かったようです。

そして2008年3月、顔から体中が発疹でやけどをしたように真っ赤になってしまいました。近所で評判の良い小児科に行かれると、抗アレルギー剤とステロイドの塗り薬を処方され、抗アレルギー剤は体に蓄積されない安全な種類であること、ステロイド剤は使い方を間違えなければ怖い薬でないと説明されました。帰ってお母さんがお子様の体に、言われたとおりステロイド剤をごく薄く塗ると、やけどをしたように真っ赤だった全身が、次の日にはつるつるピカピカになっていたのです。その後、発疹は完全に完治はしませんでしたが、真っ赤になるという事もなく、食べ物によっては少し出てまた引くという状態でした。

ところが抗アレルギー剤とステロイドを使うようになってから咳がひどくなり、のどをゼロゼロと鳴らすようになりました。2008年4月末、夜中12時頃に苦しそうに息をされていたので救急病院に行くと、ぜんそく性気管支炎と診断されました。5月に入ると耳垂れも出て耳鼻科にもかかるようになりました。抗アレルギー剤を食前、食間と日に何度も服用していました。

そして2008年5月18日、ご主人の後輩の奥様から当院を紹介していただき、数日後、生後7カ月の時に来院されました。食べ物も除去食をせずに何でも食べるように伝え、薬は漢方風呂と紫雲膏、消毒液、熱が出たときの抗生物質を処方しました。漢方治療を始めてから、ステロイドと抗アレルギー剤をやめた激しいリバウンドで、お子様の顔と体は以前よりもっと真っ赤にただれ、ひどい火傷でもしたような状態になりました。見知らぬ人にまで病院に行きなさいと声をかけられる程でした。それでもご主人の協力もあり、わたしを信じて漢方風呂と紫雲膏を続けました。抗アレルギー剤は一切やめていたので、お子様が風邪をひいたときは小児科で処方された鼻水や痰の薬は飲ませずに、当院で処方した煎じ薬を飲ませました。

お子様の皮膚は治療開始から1〜2ヶ月程度、6〜7月にかけてちょっとずつですが良くなっていました。耳垂れだけが何度もぶり返すのは、耳鼻科で耳垂れを綿棒でふき取る時にステロイドを塗っているからだとわかりました。そのことを電話診療で伝えてからは、耳鼻科にも行かず、耳垂れを綿棒できれいにして消毒して、紫雲膏を塗りこみました。すると数日で耳垂れも完治し、それから3年間一度も再発しませんでした。

皮膚の症状は治療雨開始から3ヶ月ほど経った頃、8月末にはほぼきれいな状態になりました。食べ物によっては蕁麻疹がでることはありましたが、漢方入浴剤も必要なくなりました。

1歳を過ぎた頃から3歳7か月になる現在まで、アレルギー症状はほぼありません。よっぽど添加物の多いものを口にした時に、口のまわりが一瞬赤くなる程度です。皮膚にいたっては、ひどいアトピーだったと信じてもらえないほどキレイです。小児科、耳鼻科、救急病院に通っていたのが、嘘のようにまったく病気をしなくなったそうです。現在は完治して通院はされておりません。

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