リウマチ性多発筋痛症・線維筋痛症 症例報告

リウマチ性多発筋痛症完治の研究報告Part7-②(コメントあり)更新2022.3.15

投稿日:2022年3月15日 更新日:

前回の「リウマチ性多発筋痛症完治の研究報告Part7-①(コメントあり)」もありますので、読まれていない方は是非是非こちらを読んで下さい!

この3月末でご主人が退職されたので、一緒にHPを読み理解を得て、協力をお願いされました。私の理論は、何度読んでも難解でしたが、次のように理解しました。完璧な理解です。

リウマチ性多発筋痛症は、2つの病態が合併した病気であり、治癒へのプロセスはこうである。

①化学物質との戦いとherpesとの戦いである膠原病

毎日、化学物質は知らず知らずに摂取されていますが、ストレスのために、免疫が抑えられ抗体の逆クラススイッチ(IgEからIgG)が起こると、化学物質をアレルギーとして排泄すべきところ、化学物質を殺そうとする戦いが起こる。これが膠原病です。

IgEのしっぽに引っ付くのは、化学物質を痒みによって排除することができる肥満細胞、好酸球、好塩基球で、IgG抗体には大食細胞、好中球、NK細胞が引っ付きます。

逆に免疫を上げていくと免疫のクラススイッチ、つまりIgGからIgEへ抗体の作り変えが起こり、皮膚からも粘膜からも外部へ化学物質を排泄しようとするアレルギーが起こる。そして、最終的に免疫寛容を起こしアレルギーも治る。

②ヘルペスウイルスとの戦い

ストレスに耐えるため、自分の体の中の副腎皮質ホルモンからステロイドホルモンを出すと、免疫が抑制され、誰もが持っているヘルペスウイルスが神経細胞で増殖する。

ストレスから解放されると免疫が正しい働きを始め、ヘルペスウイルスと戦うと、炎症や痛みが起こる。そこで、抗ヘルペス剤でウイルスの増殖を抑え、戦いの規模を小さくする。ヘルペスウイルスを殺すのはあくまで自分の免疫です。ヘルペスウイルスに特異的なIgG抗体を作り、IgG抗体がヘルペスと結び付き、好中球、大食細胞、NK細胞で殺す。この時、殺しの炎症が起こり、耐え難い痛みがあるが、殺し切ればIgG抗体を作る必要がなくなって減っていく。痛みも収まっていく。

大学病院では、“治癒することはない”と言われたのに対して、松本漢方クリニックのHPには、“治る”と書いてあります。患者さんは「耐え難い痛みに本当に耐えられるのか。」「また、痛みがどの位続くのか」と不安が大きかったのですが、「治る道はこれしかない」と思い、松本漢方クリニックに電話をして、鍼灸の予約をしました。

そして、医院からFAXで送られた問診票に、発症から現在までの症状の経過、治療の経過等を記入し、持参することになりました。

7月31日、初めて松本漢方クリニックを受診されました。診察の前に、鍼灸室に呼ばれ施術を受けました。とても気持ち良く、ずっと受けていたい気分になったそうです。同行のご主人に、もぐさの丸め方や施術のやり方などを伝授しました。

私の診察が始まり、どうやってここを知ったか、ステロイドを徐々に減らして0にすること、リバウンドを覚悟しなければならないことを言いました。そして、「必ず、治るから!自分の免疫で治すんやで。」と言って力強く握手しました。血液検査を受け、漢方薬湯の入り方を説明して終わりました。

薬の処方は、抗ヘルペス剤を1日12錠、食前用・食後用の漢方煎じ薬、漢方風呂が週3回分、塗り薬でした。また、お灸用のもぐさも毎日してもらうように指導しました。

8月、早速、抗ヘルペス剤と漢方薬の服用を開始されました。煎じ薬は飲むには問題はありませんでしたが、お腹がゆるくなる上に、1日に3~4回もお通じがありました。ステロイド剤は、私の指示通り5日間は半錠に減らし、その後10日間は4分の1錠に減らし、その後は一切服用せず、完全離脱を目指すことになりました。

初めて漢方浴療法をした時は、浴槽に20分間浸かったり5分間出たりを繰り返しながら、合計2時間浸かりましたが、少しのぼせてしまいました。次からは、コツを掴み、上手に入れるようになりましたが、準備から後片付けまで5~6時間かかるので、1日おきから週に1回に回数を減らしました。

灸はご主人に、毎日か2日に1度してもらっていました。近くの鍼灸師さんに、もぐさに近い効果のものを分けてもらっていたとのことです。15日にステロイドの服用を終了しました。

いつリバウンドが始まるのか、そしてどの程度なのか気になっていましたが、一番の悩みは、頭部の異常な大量発汗で、外出もままなりませんでした。

25日を過ぎた位から、少しずつこわばりや痛みが出てきました。特に掃除機をかけたり、拭き掃除をされた際には、肩や臀部が辛かったそうです。しかし、体力、筋力を落とさぬように、家事も時間をかけて、なるべく自分でやるようにされていました。それは、お腹がゆるいため、必ず自力でトイレに行きたかったからです。そして、趣味の習字やカラオケを今まで通り続けたいという一心からでした。

9月、肩の痛みが更に強くなり、布団を干そうにも重くて持てなくなりました。かぶりの上着を脱ぐ時は、両腕を交差させても力が出ないので、ご主人に手伝ってもらいました。臀部は1時間も座っていると痛く、立ち上がる時も歩き出す時も、とても痛かったそうです。また、2年位前から、夜寝る前に腹筋運動を続けていましたが、足の付け根の痛みが辛かったです。頭部の大量発汗も肩の痛み、肩こり、すべての痛みはヘルペスとの戦いで痛覚終末神経で殺している証拠です。

頭部の大量発汗は、涼しくなったために少し改善して、趣味の発表会にも出場されたそうです。

18日、松本漢方クリニックに再び来院されました。「病気を治すのは、自分の免疫だからね」としつこいぐらい言って、血液検査と鍼灸を受けてもらいました。体の痛みの割にCRPがあまり高くありませんでした。CRPが高くなるのは細胞で増殖して細胞外に大量のヘルペスの子供たちであるヘルペスビリオンが大食細胞や好中球に食べられたときに上がります。

10月、肩の痛みが強く、掃除機を二階から降ろす時、腕がちぎれそうな程重く感じました。電話診察の時、私にその事を話すと、抗ヘルペス剤を1日12錠から14錠に増量しました。

夜中は、肩などが布団に当たるため、疼痛のあまり熟睡できず、2時間毎に起きていました。痛みに耐え疲れて眠ってしまうことがありましたが、うめき声を出したり、ある夜などは「ギヤー」と叫び声を出したりして、御主人から起こされました。余程怖い夢でも見ていたのでしょうか。そのため朝はグッタリと疲れていて、なかなか起き上がれませんでした。御主人は毎日朝食の支度や洗濯干し、布団干し等を引き受けてくれて、本当に彼女はご主人に感謝でいっぱいでした。

11月、それでも一旦起きてしまえば、午後位から少しずつ体が動けるようになり、買い物やお稽古事にも出かけ、台所にも立ちました。なるべく御主人に負担をかけないようにと思って動いていましたが、それは何かあっても、いつも主人がそばにいてくれたからでした。何より心強いし有難いことでした。抗ヘルペス剤を増量した効果か、腹筋運動時に足の付け根に感じていた痛みが軽減しました。膝だけは、あまり痛くならず、ステロイド剤を8月15日に完全に止めてからも、正座だけはできていました。

12月、夜中の肩の疼痛は変わりませんでしたが、掃除機は2か月前ほど重く感じなくなりました。12月4日、松本漢方クリニックに3回目の来院をされ、血液検査と鍼灸を受けてもらいました。私は、「治して報酬をもらえるように医療業界を変えなければ患者さんの苦しみは永遠に消えないでしょう。」と言いましたが医療界が資本主義システムから責任主義システムに変わらない限り無理でしょうという話もしました。

初診から4か月の推移はCRPは、ステロイド剤中止後リバウンドで上昇し、その後減ってきています。また、コルチゾールやACTHなども副腎皮質ホルモンの働きが正常に向かって改善してきています。鎮痛剤もステロイド剤も使わずに、何とか介助も受けずに生活できるようになりました。最後は世界中の医者が治せない病気を自分の免疫で自分が免疫を低下させて作ったリウマチ性多発筋痛症病気を完治しました。以下にこれまでの血液検査の推移を掲載します。

CRPについて詳しく説明しましょう。CRPは、肺炎球菌という細菌が持っているC多糖体に反応し結合する蛋白、として発見されたため「C多糖体」に反応する蛋白として名前がついたのです。しかし後に、実際にはCRPという蛋白は細菌や真菌の細胞壁に含まれるリポ多糖中のコリンリン酸別名ホスホリルコリンという物質に反応する成分で、そのため肺炎球菌だけでなく、ホスホリルコリンをもつ細菌でも増加することがわかりました。

マクロファージは細菌やウイルスを貪食するとIL‐6を産生して肝臓の細胞に炎症の急性期タンパク質であるCRPとフィブリノーゲンとマンノース結合レクチンの産生を促進させます。CRPは英語で‐reactive proteinの略語であり、5個の同一サブユニットからなる五量体で、ペントラキシンファミリーに属しています。このCRPは細菌と結合するとオプソニン作用を発揮したりCRPは特異抗体なしに補体の古典経路による補体活性化を開始できるのです。又、CRPやマンノース結合レクチンは感染がないときは血漿中少量しかないが急性期反応が起こると1000倍以上に増加して約二日間は持続します。この二つのたんぱく質は人の細胞には結合しないが、病原体しかもっていない構造成分と結合できるのは自己と非自己とを区別しているからです。

この二つのCRPとマンノース結合レクチンは細菌の成分と結合すると補体を活性化できるのです。しかしherpes ビリオンはホスホリルコリンをもっていないので細菌と結びつかないので補体の活性化はできないにもかかわらずCRPが急性炎症期極めて高値になる目的は何なのかはわかりません。いずれ私は解明できると思っています。こうご期待!!

自己免疫性溶血性貧血の本体は何でしょうか。

Bリンパ球にはreceptor(BCR)以外に補体に対するco-receptorという補助受容体があります。この補助受容体とは何でしょうか?Bリンパ球の補助受容体は補体というリガンドが結合するためのB細胞表面タンパク質です。赤血球のすべてはcomplement receptor 1(CR1)という補体に対する受容体を持っています。しかも年取った赤血球のCR1に補体が結びついてオプソニン化されています。このオプソニン化されている赤血球がもっているCR1に、Bリンパ球の補助受容体に赤血球をオプソニン化した大量の補体が結合するとBリンパ球の受容体(BCR)の感度を増してさらに多くの赤血球をBCRに結び付ける働きが強まっています。

さて120日を過ぎた老いた赤血球は用が無くなった「ごみ」であり、いわば人体にとっては敵の抗原として補体には認識され、しかもこの赤血球という抗原には補体と結びつくcomplement receptor 1(CR1)があるので、脾臓などに住んでいる活性化されたBリンパ球のBリンパ球のFc領域に補体が簡単に結合します。さらに、たまたまほかの抗原が多くなって多くのIgM抗体に結合している補体が一斉に大量に赤血球CR1に結合すると同時に、Bリンパ球の補助受容体にも大量の補体が結合するとBリンパ球のIgM受容体(BCR)の結合感度が増して近くの抗原や周辺の正常な赤血球のCR1と結合しやすくなります。脾臓に多いマクロファージに赤血球と補体と分泌抗体IgMの複合体はどんどん貪食されていってマクロファージ内で溶血され最後は貧血をもたらすのが自己免疫性溶血性貧血の本体です。いまだかって解明されなかった自己免疫性溶血性貧血の機序です。

続きの「リウマチ性多発筋痛症完治の研究報告Part8(コメントあり)」もありますのでしつこいくらい詳しくなっていると思いますが是非是非読んで欲しいです!!!

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