アトピー性皮膚炎 症例報告

アトピー性皮膚炎完治の症例報告Part10(コメントなし)更新2022.3.9

投稿日:2022年3月9日 更新日:

症例報告36例目

完治された病名1)アトピー性皮膚炎

患者:38歳 女性

この患者さんは20才頃からアトピーの治療で10年以上当院に通院されていました。当時通っていた鍼治療の医師に、アトピーは鍼だけで治せると説得され、当院の治療を止めておりました。

そんな時、2016年2月から背中が痒くなり始め、皮がボロボロ剥け、段々全身に広がっていきました。体も赤くなり、夜も痒くてたまらなくなりました。鍼治療にも通っておられましたが、日に日に悪くなるばかりでした。4月16日に突然大量の目やにが止まらなくなり、失明するかもしれないという不安を感じたため、翌日の4月17日に5年ぶりに当院を受診されました。

血液検査の結果、リンパ球の値が低すぎることに加え、ヘルペスの値がかなりの高値でした。早速当院での治療を再開。毎日の煎じ薬を飲むこと、抗ヘルペス剤を服用する事、漢方風呂に入る事、紫雲膏と中黄膏、傷口に抗生物質の軟膏を塗る事を徹底してもらいました。仕事に関しては、目やにが酷く、目が半分しか開かなかったので、2週間程お休みされました。

治療開始して4日ほどで目やにがおさまってきました。お風呂は3時間程入ったそうです。体は足と手と腰の酷い部分が熱を持っていて熱くて気持ち悪かったそうです。

治療開始して2週間ほどで、顔の腫れと赤みが引いてきました。再度通院されてから 2ヶ月程で少しず体の赤みが引いてきました。まだヘルペスのブツブツが全身に出てきている状態なので、抗ヘルペス剤の服用は徹底してもらいました。

治療開始して半年で完全に良くなり、治療を終了しました。

症例報告37例目

完治された病名1)アトピー性皮膚炎

患者:38歳 男性

この患者さんは、社会人になってから腰に出来た汗疹の治療のため、皮膚科でステロイドを処方されていました。その後、一時的な改善は見られても、しばらくすると他の範囲でも同様の湿疹が出てしまっていたが、医師の指導で使用を続けられておりました。その結果、顔も赤く腫れてしまい、インターネットを当院のホームページを見つけられました。初めて当院を受診されたのは、2010年の3月19日で、漢方治療をスタートしました。

漢方煎じ薬の服用を開始して1週間後ぐらいから、リバウンドが始まりました。リバウンドを乗り越え、綺麗な肌に戻るまでにかかる時間は人それぞれですが、ステロイドを使用していた長さやトータルの使用量に比例します。またどれほどストレスがかかっていたかも関係します。この患者さんの場合は、ステロイドを使い始めたのは社会人になってからで、使用期間が短かったこともあり、おおよそ3ヶ月ほど経った頃には、掻きむしることもなく肌もしっとりしてきました。2010年の7月で一旦治療を終了しました。

2013年は大量のPM2.5と花粉のシーズンが重なったことで症状が少し出現しました。また2016年は仕事が忙しくなってストレスがかかり、再び免疫が抑制されたことによって、ヘルペスウイルスが増殖し、ピリピリした痛みとかゆみが出てきました。

いずれも漢方煎じ薬と抗ヘルペス剤の服用で3ヶ月ほどで症状が消え、治療を終了しました。

症例報告38例目

完治された病名1)アトピー性皮膚炎

患者:2歳

この患者さんは、生後一ヶ月も経たない頃、顔や背中に発疹が出来て、赤くなり、一ヶ月検診で診てもらった時には、「乳児湿疹」と診断され、塗り薬を処方されました。しかし、日がたつにつれひどくなり、3ヶ月のころには掻いてただれてしまう。病院にいくとステロイドの入った薬を処方され、「ひどいときだけ使えば大丈夫だから」と言われて使っていました。塗ると一時的には治りますが、また出てきての繰り返しで6ケ月経ったそうです。

6ケ月で保育所に入所したときに風邪をひき、抗生物質や乳酸菌の入った薬を処方されます。すると、飲ませてしばらくたったときに呼吸困難になり、アナフィラキシーショックになってしまいました。急いで救急車を呼び入院という事態になります。薬があわなかったのだろうということで、違う抗生物質を飲み、しばらく入院されましたが顔はパンパンにはれあがり、腕は掻いてただれてしまいます。

生後8ケ月、2004年6月に、お父様の会社の方から当院を紹介いただき受診されました。まずは漢方風呂で治療を始めました。また、離乳食から血液検査でひっかかっていた乳製品や卵を除去されていたのが、わたしは「何でも食べさせなさい。掻いてもいいからね」と伝えました。漢方風呂に入り始めてから、少しずつ痒がるのがましになり、夜中に痒がって起きることが少なくなりました。冬に向かい、乾燥でまた痒がり始めましたが、以前よりはましでしたし、また春になると少しずつおさまってきました。

治療開始から1年後、見違えるようにきれいになりました。漢方風呂に入らなくても肌はきれいで、ぐっすり夜も眠ることができたそうです。ケーキもアイスクリームも卵焼きも何でも食べられるようになりました。冬は乾燥してか少し痒がりましたが眠れないほどではなく、漢方風呂を処方するとおさまりました。

初診から2年が経過し、治療を終了しました。

症例報告39例目

完治された病名1)アトピー性皮膚炎

患者:1歳11か月、男性

この患者さんは、2003年9月に誕生され、11月頃から頭にかさぶた状のものができ、髪の毛と共に剥がれ落ちるようになり、口の周りや、おしりがかぶれやすくなっていました。乳幼児健診で、脂漏性湿疹と診断され、アンダームを処方されます。

2004年3月に耳の周りのかぶれがひどく、血がにじむようになり、小児科で受診。ステロイドの軟膏を処方される。この時アレルギーの血液検査も行い、卵(加熱・非加熱とも)に反応がありました。

2004年7月から、お母様が当院にアトピーで通院され、お子さまの傷口にも一緒に紫雲膏を塗り始めました。

2004年11月、あいかわらず口・耳の周り、おしりがかぶれやすい状態です。お母様が育児休暇を終え9月に職場復帰したため、患者さんが保育園へ通い始めるとそれまで風邪を引かず丈夫だった患者さんは度々風邪を引くようになりました。風邪が長引くと咳が続き、胸がゼロゼロと鳴るようになり、小児科を受診されます。喘息があると言われ、抗生物質、抗ヒスタミン薬、気管支拡張薬などが処方されました。小児科への通院は中止し、お子様も当院で治療することとなりました。

皮膚症状はそれほどひどくなかったので、喘息症状のほうを先に除去しようということで、葛根湯、喘息の煎じ薬と漢方風呂を処方しました。「アトピーも喘息も、アレルギー疾患ですが、全身の皮膚が対象となるアトピー性皮膚炎より、気管支という限定した部分に限られる喘息のほうが治りやすい。」と伝えました。

2種類の煎じ薬は、毎食後と、寝る前の処方でしたが、夕食後と、寝る前の時間が近かったので、夜中、目を覚まして泣いたときに飲ませていたとのこと。食後、満腹すぎると飲みきれないこともあったが、嫌がることなく飲んでくれたそうです。胸のゼロゼロという音は、煎じ薬服用後から2日目には気にならなくなったそうです。

風邪が回復してから、二日に一度、漢方風呂に入ってもらいました。眠くなるとぐずり、1時間以上浸かることは大変難しく、30分が限界だったそうです。浴槽内で立ったまま座らないため、下半身は浸かっていても、肝心の上半身はでてしまっていたので、湯を浸したタオルを患部に当てたり、手桶ですくってかけたそうです。朝(保育園に行く前)と、晩(風呂上り)に取り置きした煎じ液を塗布。紫雲膏は、日に何回も塗ったそうです。保育士さんにも事情を説明され、紫雲膏を塗ってもらっていました。

治療開始から4ヶ月、2005年3月、 耳の周りとおしりは、あいかわらず症状は出ていましたが、口の周りのアトピーは治まってきました。両肘の内側、背中の首の付け根あたりが、新たにひどくなり、掻き毟って、時には血がにじんでいる状態でした。3月末に引っ越されて、新しい保育園でも、同じように紫雲膏を塗ってもらってもらい、2日に一度の漢方風呂と、朝晩の塗布。患部のジクジクがひどい時は、抗生物質の軟膏も塗ってもらいました。

2005年6月、耳の周り、首すじの状態が悪化。治療を根気強く継続してもらいました。

2005年7月中旬、皮膚は赤黒く、浸出液がにじみ、痛々しい状態だった。保育園ではやっていたとびひが感染し、発熱。抗生剤(内服、塗り薬)をしばらく続けてもらいました。水疱の痕は目立ったが、一週間ほどで完治しました。

その頃から、ジクジクした皮膚が急にきれいになり始めました。皮膚の色は若干赤黒く、カサカサした感じはあるものの、引っ掻いても傷にならなくなった。日に日に治っていく様子が見て取れました。周囲の人からも、随分きれいになったと言われるようになったそうです。つい一ヶ月前まで血がにじんでいたとは思えない、きめ細かい肌になりました。

現在は、完治され、通院はされていません。

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