アトピー性皮膚炎 潰瘍性大腸炎・クローン病 症例報告 関節リウマチ

潰瘍性大腸炎、クローン病完治の症例報告Part7(コメントなし)更新2022.2.27

投稿日:2022年2月27日 更新日:

症例報告20例目

完治された病名1)潰瘍性大腸炎

患者:23歳、男性

患者さんが潰瘍性大腸炎を発症したのは海外留学中の2015年2月ごろでした。始まりとしてはガスが頻繁に出て臭いも強く、それから数日して下痢が始まりました。更に数日後には激しい腹痛と下血の症状も出始め、市販の下痢止めの薬を飲まれましたが全く効きませんでした。近くの病院に行き、症状を説明しましたが、便の検査キットを渡されただけでした。検査の結果、特に異常なしと言われ薬局で薬を買うよう指示されただけでした。ろくな診断が受けられなかったのでその頃は潰瘍性大腸炎だとは思いもよらず、我慢されていると、だんだん落ち着いて2ヶ月ほどで症状がほとんどでなくなりました。

留学期間も終わり日本に帰ってきて数ヵ月経った頃にまた症状が出始めました。前回よりも腹痛と下血がひどく、トイレの回数も1日に十数回にまで増えました。我慢できない程腹痛がひどくなったので近くの胃腸内科病院に行き、そこでやっと潰瘍大腸炎だと分かりました。現在の医学では完治することは無く、一生付き合っていくしかないと医師に言われました。ペンタサを処方され飲みましたが1日だけ一時的に良くなっただけで、その後またひどくなりました。

なんとか完治させる方法はないかとインターネットで調べていたところ、松本漢方クリニックのホームページを見つけました。私の理論と患者会の患者さん達の手記を読んで、「これしかないっ。」と思い、受診することを決められました。直ぐに大阪行きの飛行機を取り、受診されました。診察時間自体は10分程でしたが、私と話して希望が湧いてきたそうです。

翌日から処方した漢方煎じ薬と抗ヘルペス剤を飲み続けてもらいました。しばらくして下血が激減し、便も少しずつ固形になっていきました。今では完治され、当院には通院されていません。

症例報告21例目

完治された病名1)潰瘍性大腸炎2)アトピー性皮膚炎3)関節リウマチ

患者:45歳、女性

患者さんは難産でご両親は医師より将来、障害が出る可能性が高いと言われ、後に脊髄空洞症と診断されました。神経質で車酔いを起こしやすく、小学生の頃にアレルギー性鼻炎になり、側湾症が見つかりました。中学生では足にしもやけのような炎症を起こし、手の握力がなくなって物を握ったり持つことが難しくなってしまいました。高校生の時に酷い便秘に悩まされ、年頃も相まってご両親に不満を感じストレスに感じるようになっていました。短大へ進学すると腕が細くなりペットボトルのフタが開けづらくなってしまいました。のちに社会人となって働き出すととても疲れやすくなり、栄養ドリンクを飲むのが日課になってしまいました。真面目で完璧主義だった患者さんは、展示会など大きなイベントの後には背中がチクチク痛み起きられず必ず会社を休んでいたそうです。

のちに結婚されましたが、25歳頃に旦那さんにストレスを感じるようになり、夜になると腹痛になり夜間救急に何度か行くようになりました。バリウム検査を受け、ガスが溜まっているのが原因だと言われました。顔にアトピーが出てくるようになりました。

3年後28歳の時、夜に腹痛を起こし、トイレに行くとトイレットペーパーに血が付くようになり、近所の病院で診てもらうも痔と診断されました。酷い口内炎が出てくるようになり、食べたり、飲んだり、しゃべるのも一苦労でした。1年後、大腸の内視鏡検査を受けると潰瘍性大腸炎と診断されました。それからは夜は不安で不眠症になってしまいました。レンドルミン・ペンタサを一日2回2錠を飲み始めました。

しかし、最初だけ良くなりましたが次からが薬が効かなくなり、1年後の30歳の時に気持ちが悪くなり、全身がだるく、自転車が重くて持てなくなるほど筋力が落ちました。のちにMRI検査で、脊髄空洞症(キアリ奇形)が見つかりました。

31歳、JK医大にて8時間に及ぶ手術を受けられました。ICUで熱が出たり急に寒くなったりと精神状態が不安定になってしまったため、痛み止めの点滴を受けられました。潰瘍性大腸炎のため飲み薬はありませんでした。医師から40歳を過ぎたら車椅子になると言われ、あまり身動きがとれない状態でしたが、2週間後無理やり退院させられました。退院後は、全身の気だるさ、耳鳴り、首や肩の痛みで2年間ほぼ寝たきりの生活を過ごされました。

36歳頃になって体調が回復してきたため、妊娠するための活動を始めました。しかし、Kレディースクリニックにて体外受精に挑戦するも失敗され、体質改善、自然治癒力を高めるため鍼灸漢方クリニックへ受診されました。そこで薬は体にも赤ちゃんにもよくないと教わり、すべての薬を止めました。また体にいい食事を摂るため、玄米を主食に無農薬野菜を選ぶなど添加物はあまり摂らないようになりました。しかしこの間に潰瘍性大腸炎が2回ぐらい再熱したり、生理が1年間止まっておられました。

そして42歳と年齢により最後の体外受精に挑みましたが失敗してしまいました。

鼻水が酷い風邪になり、耳が痛かったので耳鼻科を受診されました。抗生物質をもらい鼻に二股のアダプターでステロイドを蒸気にして服用されてしまいました。それから3日後に潰瘍性大腸炎が再熱し、今までは2ヶ月くらいで治まっていた下痢や下血がなかなか治らなくなりました。しかし、病院で酷い症状だと訴えてもCRPが正常な数値で貧血もないのでペンタサ、痔の軟膏をもらうだけでした。すでに薬が良くないものと知っていたので薬は使われませんでした。その他にも、歯茎の痛み、足の裏の痛みが起こり、数ヶ月微熱や突然の高熱が起こりました。

2015年43歳の時、熱心に松本漢方クリニックを勧めていた友人のお陰で9月8日に初めて東京から受診されました。もちろん、事前に私の理論を読み理解されて来ました。今回の再発の原因は、耳鼻科でのステロイド吸引により免疫が抑制され潜伏感染していたヘルペスウイルスが原因で起こっている可能性があると説明しました。私の説明を聞いて患者さんの疑問が分かりスッキリした顔になりました。

1回目の血液検査結果により、リンパ球32.4、血沈12、水痘帯状ウイルス41.6とヘルペスの値が高いことがわかりました。CRPの値は正常値でした。

下痢を止める漢方と腸管の炎症をとる漢方煎じ薬の2種類と、鼻炎の漢方粉薬、抗ヘルペス剤(アシクロビル剤)を1日16錠、鍼灸、フラジール錠、塗り薬の紫雲膏と中黄膏を処方しました。リバウンドが始まると、1日10回ぐらいトイレに行き水樣便、どろ便、下血、アワ、ガスが出るようになり排便痛も起こりました。ひどいときはトイレに間に合わず漏らすこともあったそうです。あっという間に体重7kg減り、足先が氷のように冷く、足のすねと腰にアトピーが出てきました。しかし、以前の病院での治療とは違い、顔色がよくなり前よりも元気に過ごすことができたとのことです。

11月6日松本漢方クリニックに2回目の来院。2回目の血液検査結果、CRP異常なし、リンパ球28、血沈14、水痘帯状ウイルス49.5と前回より高値なっていました。

その後もリバウンドは続きました。足の指と指のすき間がないほどパンパンに赤く腫れました。脇の下や肩がナイフで刺されているように痛み、夜眠れなくなってしまいました。下血が気になるとのことで出血止めの煎じ薬を増やして処方しました。

2016年1月5日、コラムにて発芽玄米クリーム(ペースト)が免疫を上げると読まれ、すぐに取り入れられました。しかし、作るのが大変だったのでリブレフラワーで代用されました。

1月12日3回目の血液検査結果は、CRP正常、リンパ球44、水痘帯状ウイルス44.0でした。玄米クリーム(ペースト)を始めてから劇的にトイレの回数は減り便も軟便になり、急いでトイレに駆け込むことがなくなりました。下血のみ残り、アトピーも治まってきました。しかし大腸が良くなると同時に足が痛み歩きづらくなりました。この頃から、歩くとフラフラして安定感がないため、外出時に杖を持つようになりました。頭がピリピリするようになり、何とも言えない倦怠感。夜眠れないとのことで眠剤トリアゾラムと生理が止まっていたので更年期障害の粉薬を処方しました。

3月22日、松本漢方クリニックのホームページにあった「積極的に運動するほうが免疫力は高まりますか?」という質問を患者さんが見つけ、免疫力を高めるためには安静にして体を休めることが重要だと私が回答したのを読み、その日から更に安静を心がけるようにしました。

7月6日、4回目の血液検査結果、CRP正常、リンパ球34.4、水痘帯状ウイルス45.7、EBウイルス5.8とサイドメガロウイルス33.5が高く、一番厄介な2つのヘルペスウイルスにかかっていることを説明しました。免疫が一番上がる漢方薬に変え、リウマチ、関節の髄液の代謝を促進する煎じ薬2種類、アシクロビルを1日20錠に増やしました。

煎じ薬を変えると下血が治まっていきました。便は軟便か普通便になり、トイレも1日1回~3回と減っていきました。足の指先がすべて反って、突っ張っている状態になり、階段を上ると足の指先が痛みました。かかとが盛り上がり地面の感覚がわからなくなっていました。背が伸びたような感覚を覚え、靴下がはきづらくなり、靴が履けないのでスリッパをはいていましたが歩きづらかったそうです。目が疲れやすく小さな蚊と黒い点と網みたいなものが見えるようになりました。ひどいときには、赤と青のシマシマ模様の線が光って見えスマートフォンが長く持てなくなりました。顔の左右のバランスが悪くなり、目がはれてきました。

2017年1月、漢方入浴剤が増やし、関節の代謝を促進する煎じ薬を止めました。入浴剤は体が温まり気持ち良くなられました。痛みが軽減され、翌日は少し動きやすい感じになりました。アシクロビル1日28錠に増やしました。

同年5月、ハマグリを食べてお腹を壊してしまいました。下痢になり少しの血がトイレットペーパーにつく程度でした。フラジールを処方すると2週間くらいで治まりました。

同年6月、微熱と酷い鼻水と咳きを起こしました。風邪の粉薬と熱に抗生物質を処方し、患者さん希望によりアシクロビル1日30錠に増やして処方しました。

同年7月9日、5回目の血液検査結果、CRP正常、血沈21以上、リンパ球24.8以下、水痘帯状ウイルス40.9、EBウイルス6.0、サイドメガロウイルス580以上と出た時は患者さんと二人して目を疑いました!当時の私と同じくらいの数値でした。1年ぶりの受診でしたが顔が明るく変わり、目がキラキラしていました。患者さんに伝えるととても嬉しそうにされました。患者さん希望にそってアシクロビル1日40錠に増やしました。ちなみに私は当時は50錠くらい飲んでいました。

松本漢方クリニックを受診して2年後、便は安定してきましたがガスは少したまりやすくなっていましたが後少しの辛抱ですね。体重がちょっとずつ戻っていき、生理も毎月くるようになりました。まだ眠剤は必要でしたが15年近く悩んでいたのがウソのように良くなっていくので目から涙が流れそうになったそうです。

肌はビニールのようになり、歩きづらい足と歯茎の痛みが残り、唾液が絡んで少ししゃべりにくいようですが、それ以外のあらゆる症状は気にならなくなりました。

食事はリバウンドしながらほぼ毎日3食作れていました。また自分の時間に合わせて無理なく家事もやっておられました。自分を大切にできると他人に優しくなれるような気がしてゆとりを持てるようになりました。

ストレス解消に相棒の漢方とアシクロビルを持って栃木や千葉に新潟に京都に(松本漢方クリニックも含め)車で小旅行に行けるまでに良くなっておられました。

今では完治され、当院にはもう来られていません。本当に良いことです!

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