症例報告31例目
完治させた病名1)アトピー性皮膚炎
患者:35歳、男性
この患者さんは、小学生低学年の頃から、春と秋、イネ花粉にて、アレルギー性結膜炎に悩んでおられました。中学生になる頃には良くなり、特に悩まれなくなりましたが、時おり目が痒くなった時に、目薬をさすと症状がなくなるので、完治したと勘違いをされておりました。
25歳の秋、いきなり胸にアトピーが出てきて、痒さと痛みに悩まされました。皮膚科でステロイドの軟膏と内服薬を処方され、真面目に使用してしまいました。当院を受診されるまでの1年半で、ステロイド軟膏や、ステロイドの錠剤、ステロイドの目薬などを使用し続けられました。回復する様子がなかったため、インターネットを検索していると、当院のことを発見されました。
2001年の初め頃に当院に初診で来られました。周囲の方は、「お金が勿体無い」「大阪なんて遠すぎる」「確実に治るわけでない」「アトピーの本当の原因を探し当てる方が先だ」などと反対の声があったそうです。それでも、ネット上に当時掲載されていた当院の患者さんの手記を読み、私の理論は正しいと確信を持っていただけました。私はいつも患者さんに対して「絶対に治してあげます!」と大きな声で約束し、握手をします。この患者さんも、後のリバウンドの際、苦しくてめげそうになる毎に、私の握手を思い出してがんばることが出来たそうです。
《2001年年明け》
初めて、当院へ受診され漢方を飲み始める。最初の1ヶ月は、大きな変化がなく、湿疹も順調に無くなりました。
《2001年春》
漢方を飲み続けて、最初のリバウンド。しかし、これは2ヶ月程度であり、夏前には無くなりました。
《2001年夏》
夏場に入ると徐々に症状が出始めましたが、軽い症状が続く。
《2001年9月下旬~2001年12月》
最大のリバウンド時期。全身がボロボロの状態で、特に首がひどい状態でした。また、体からリンパ液が滲出し、体液を吸った服はドロドロになってしまいました。
《2002年春》
リバウンドのピークは過ぎ、局部的にアトピーが出ては消え、出ては消えの繰り返しとなりました。
《2002年冬以降~2008年》
アトピーの出る範囲がどんどん少なくなり、治療開始から6年経った頃にほとんど症状は無くなり、治療を終了しました。
現在は通院しておられません。
症例報告32例目
完治された病名1)アトピー性皮膚炎
患者:37歳女性とそのお子さん0歳
この患者さんは、もともと皮膚科でアトピーの治療でステロイド軟膏を使用しておられましたが、妊娠時に軟膏などもお腹の赤ちゃんに影響をあたえるのではないかと考え、ステロイドを止めたいと思っていたところ、当院を知り受診されました。
初診で、漢方煎じ薬、紫雲膏と中黄膏、消毒、漢方風呂を処方し、治療が始まりました。漢方風呂は入れる限り、何時間でも入っていたそうです。お腹の赤ちゃんもお風呂の間は活発に動いていたとのこと。漢方風呂に入ると、痒みも同時に増すのですが、掻いて良いと伝えているので、存分に掻きまくっておられました。出産を迎えるまでに徐々に症状が落ち着き、治療開始から1年ほどで、全くわからないような状態にまで回復しました。
その後、出産されましたが、産まれた赤ちゃんは、初めは何も肌に出ていませんでしたが、数ヶ月後、体と頬に出始め、徐々に全身にアトピーが出現しました。赤ちゃんには煎じ薬を飲んだお母さんの母乳を飲ませ、患部には軟膏を塗り、漢方風呂の入浴はビニール製のベビーバスで行ってもらいました。特に頬はジュクジュクしていて酷かったです。赤ちゃんの見た目が痛々しく思えることはありましたが、一度もアトピーが原因で泣いたり、ぐずったりすることはなかったそうです。
見た目にもわかるくらいの症状は、1歳くらいで無くなり、後は3歳くらいまで軽い症状が出る程度でした。それ以降、7歳まで全くアトピーは出ていません。
現在は完治され、通院はしておられません。