研究報告1例目
完治させた病気1)尿蛋白正常値
患者:24歳女性
タンパク尿とはなんでしょうか?(Proteinuria)、タンパク質を高濃度に含んだ尿であり、病的なものと生理的なものがある。タンパク尿だけが問題になるのは生理的なものがほとんどあるのですがherpesがそこに絡んでいることがあります。つまりヘルペスは人の免疫がすこしでも低下すると細胞を傷つけて増えようとするからです。その傷の穴を免疫を上げて修復してくれるのが漢方煎じ薬であるのです。
患者さんの夢は客室乗務員(スチュワーデス)になることで、高校ではアメリカへホームステイに行かせてもらい、大学ではドイツ文学科で文化を専攻し、ドイツに短期留学もしドイツ語と平行して英語の勉強にも力を入れ、中学と高校の英語の教員免許も取得するほどの熱の入れようでした。面接対策を専門に特訓するスクールに入学しTOEIC受験、手話、ボランティア、部活動、客室乗務員に合格するためにプラスになると思ったことは、思いつく限り片っ端から全てやりつくしました。患者さんの大学生活の半分以上は、「客室乗務員合格」という夢に賭けていたと言っても過言ではありません。大学4年生の8月になり、かねてからの第一志望、大本命の航空会社の最終選考に残ることができました。スクールの先生にも、「あなたなら絶対大丈夫!自信を持ってがんばってきてね!」と送り出されて行った最終選考当日、私は予想外に、尿検査の再検査を行われてしまったのです。
そして尿検査で尿蛋白が出てしまいました。万全に準備したはずなのに、大きな落とし穴があった・・・合格できないかもしれない!!!患者さんは青ざめ、半泣き状態で、次の日すぐに近くの病院に行きました。そこで検査薬の反応結果の見方を教えてもらってわかったのですが、二次選考から三次選考、そして今日の尿検査でも全て同じ、蛋白+++と潜血+の反応が出ていました。医師に相談したところ「プラス反応が出てるから、あなた落ちますね。」とあっさり言われ、あまりにも緊張状態だったので患者さんはショックで泣き出してしまいました。もっと詳しく検査したいなら、と、その医師から腎臓専門のクリニックを紹介してもらえたので、さっそく次の日に行きました。そのクリニックでは、尿検査、超音波検査、蓄尿検査を行ってもらいました。診断結果は、「腎機能正常」でした。しかし、「尿蛋白が出ているので、薬を出して加療する」と言われました。患者さんは、「腎機能は正常であるという診断書を書いて下さい。」と医師に頼みました。それを会社に提出すれば、もしかしたら選考結果が変わってくるかもしれない、と、かすかな希望を持っていたからです。しかし、「薬を出すのだから加療するのであって、健康であるとは書けない。」と拒否され、出来上がった診断書を見て患者さんは唖然としました。「病名、慢性腎炎」。健康であると証明してほしいのに、「病気です」って証明したら意味がありません。患者さんは絶望しました。でもどうしてもあきらめきれず、もう一度その医師のところに行き、診断書を書き直してくれるよう頼みました。すると、「蛋白尿に対し、加療開始」と表現を改めてくれましたが、「腎機能正常」、とはどうしても書けないと言われ、そんな診断書を会社に提出しても選考に逆効果としか考えられないので、あきらめて心静かに選考結果を待つことにしました。もう絶望して落ち込み切っていた患者さんは、なんでこんな薬を意味もわからず長期間飲み続けなければいけないんだ、と毎日のように泣いていました。そして選考結果発表の日。一緒に最終選考に挑んだ4人の友人には次々に内定を知らせる電話が鳴りました。そしてついに患者さんの電話は、結果発表期間の最終日にも鳴ることはありませんでした。意味のわからない薬を飲んで一ヶ月、第一志望の会社にも落ち、直接腎臓に効果があるわけではないのにその薬を長く飲み続けるのは体が変になる気がしてすごく嫌悪し、薬を飲むのをやめました。そして他社の客室乗務員の最終試験に進み、10月末にまた尿検査が行われることがわかりました。途方に暮れている患者さんを見て、もう長い間当院に受診されている母親が、「あんたも松本先生のところに行ってみる?」と声をかけてくれました。
尿蛋白の量は以前より減ったものの、正常値にはなっていない、でももうあの薬は飲みたくない、でももう次の最終選考は目前に迫っている・・・。患者さんはどうしたらいいか本当にわからなくなっていたので、私の松本漢方クリニックのところに行ける!というのは、夢へ向かって固く閉ざされたドアが少し開いて光が見えた感じがしました。母親から幾度となく松本先生の素晴らしさやユーモアなお人柄を聞いていた患者さんは、なんだか「雲の上の天才先生様に会いに行く!」ということに、それはもう大変な緊張をしていました。母親に言われた通り、慢性腎炎の方などの手記を読み、これまでの検査の経緯を紙にまとめて、何回か練習してからいよいよ松本漢方クリニックに行きました。初めて私に会った瞬間、あまりのパワーに圧倒され、ただただびっくりされていました!満面の笑顔と大きな声で出迎え、緊張でしどろもどろになってしまった説明も一瞬で理解して、「大丈夫!!僕が治してあげるから!!!漢方の免疫で尿たんぱくが出なくなるので心配しなくてもいいよ。」と大きな手で力強く握手しました。夢をあきらめなければならない、と思いかけていた患者さんは、本当に心強く、ありがたく思い、本当に感動されました。
私から煎じ薬を頂き、一番煎じと二番煎じを作って飲み始めました。相当飲みにくい味なのかな、と覚悟して飲んでみたところ、そんなにびっくりするほど飲みにくいものではなく、「このお薬が私の夢を叶えてくれるんだ!」と思うと、おいしいと思えるほどでした。自宅で市販の検査薬を買って継続的に尿検査を行っていたところ、どんどん正常値に近づき、12月の最終選考の尿検査では、全てマイナスの正常値でクリアすることができました。外資系航空会社の客室乗務員に合格したのですが、志望度が低い会社であったことや待遇面などで不安があるなどいろいろな事情があり、自宅から通えるシステム系の会社でシステムエンジニアとして社会人生活の第一歩を歩むことに決めました。この時、「新卒で力いっぱい悔いなく客室乗務員試験に挑み続けてきた。精一杯やったのでこれで終わりにして、システムエンジニアとして一生懸命がんばろう」と、気持ちを入れ替えました。そして一年が経ち、仕事にも慣れてきてきた頃、偶然友人から、大本命だったのに尿検査で最終落ちした、あの航空会社の客室乗務員の大量募集が出たことを教えてもらったのです。しかも、対象は既卒。新卒の時に入社を熱望していた気持ちが蘇り、「もう一度本気を出してチャレンジしてみよう!」と思い立ちました。そして、見事合格。本当に、人生のどんでん返しには信じられないものがありますが、これも私に出会い、信頼できる漢方薬を飲むことができたおかげで体調も精神も安定し、落ち着いてしっかりと選考に挑むことができたからです。長年の夢が叶い、これからの未来に期待と希望でいっぱいで頑張っておられます。先日の入社前健康診断の尿検査は全てマイナスでクリアできました。この患者さんのチャレンジ精神に乾杯!!!!!この患者さんに続こう!!!!