症例報告1例目
治した病気1) アトピー性皮膚炎2)アレルギー血管炎3)アレルギー性紫斑病4)中耳炎
さて2)アレルギー性血管炎と4)アレルギー性紫斑病とは同じ病気です。何故ならば血管の内皮細胞にherpesが感染して近隣の内皮細胞に増殖感染していくと毛細血管の内皮細胞が破れて外から紫斑の紫に見えるだけなのです。しかも二つともアレルギーという病名がついていますが全くアレルギーとは関係のない病気なのです。正しくはherpes性血管炎とヘルペス性紫斑病と変えるべきです。
患者:当時38歳、女性
患者さんである娘(当時小1)さんは、2004年秋、保育所で、毎日運動会の練習をしていた頃、いつもと違う症状が出てきました。足首の所に、いくつも小さな赤い点々が出てきたのです。その後、紫色の内出血が2,3日の内に増え、腹痛や関節痛も訴える様になりました。Herpes性の腹痛ヘルペス性の関節痛です。子供の腹痛や関節痛はほとんどがヘルペスです。心配で仕方がなくなり、一度パソコンで調べる事にしました。紫斑病に似ているとも、思われましたが、血小板が減少したり、腎臓も悪くなったり、重症なものもあり、とても怖くなってしまわれました。
とにかく、本当にそうなるのか、調べてもらわないと思い、地元から一駅離れた大病院で、検査を受ける事にされました。尿検査と血液検査と、診察を受けました。病名は「アレルギー性血管炎」だと言われました。その日受けた尿検査、血液検査も異常がなかったのです。しかし怖い病名だけはつけられてしまいました。「もう一度、次の週の火曜日に来なさい。」と言われました。「一過性のものかもしれないし、そうでないかもしれないだろうし、入院しないといけないかもしれない。」と言われ、ショックを受けました。元気に産んだはずなのに、こんな事になってしまってと情けない気持ちで、いっぱいになりました。「これから、どうなって行くのだろう」という不安と、「絶対にステロイドを使う治療なんて受けたくない!!」という気持ちもありました。ステロイドを使った経験のある母親は、麻薬のような薬で、身体を駄目にしてしまうと思っておられたのですがその通りです。
母親は当院にアトピーで受診されたことがありとにかく、信頼して相談できる人は、私しかいないと考えられ、パニックになりながらも、病院にいる間中、何度も私に電話をされました。私は、「病院の医者は、すぐ患者の不安をあおって脅かすよ!!」とすごく怒りまくり、「病気の原因はヘルペスだから心配しなくていい。大丈夫。そういう治療は絶対よくない。」という事を言いました。でもあまり私が強く言うと、問題にする人達がいるので、最終的には自分で決めるように言いました。母親も次に病院に行くということは、ステロイドを打ちに行くようなものなので、もう絶対に行かないでおこうと思われました。あの時、電話で私と話が出来て、本当に心強く思われました。
その後アトピーと同じ治療(漢方の飲み薬、入浴剤)で、一ヶ月程で、紫斑が消えていきました。また出るのではないかと心配されましたが、アトピーはでても、紫斑は出ていません。あの時、間違った治療をうけていたら、娘さんの身体はどうなっていたのでしょう。医者の好きな病気つくりが死ぬまで続きのです。
母親が常々思っておられることは、なぜ、患者にとってよくない治療があたりまえのようにされているのか、とても不思議に思っています。又医者も、その治療が正しいと思ってやっているのでしようか。それとも西洋医学では、他に治療方法が見っけられないのでしょうか。母親はこの頃、医者の言っている事が信じられず、いろいろ疑ってしまわざるを得ないと言っておられました。哀しいですね。
私は、一人で頑張ってステロイドの悪と戦っています。他の医者は患者さんの病気を治すために医者をやっているのではなく無責任に生業のためにやっているだけです。命は二の次になり患者の立場で考えている医者はほとんどいません。本当に悲しいことに、日本中にいる医者の多くは、患者の立場に立たず、ステロイドを万能薬のように思っているのです。
耳鼻科でも、娘さんの中耳炎で、鼓膜を切開しないといけないかもしれないと言われた時、私に救いを求められたときも「中耳炎は、いくら外から薬をぬって、治療しても、切開しても駄目なこと。抗生物質や免疫を上げる漢方煎じ薬を飲んで、症状がなくなるまで飲めばいい。」と言いました。その通りしていると、症状もなくなってしまいました。病気は自分の免疫でしか治せません。
今は当院には通われておりません。
症例報告2例目
完治された病名1)アレルギー紫斑病
患者:8歳、男の子
この患者さんの初期症状は腹痛でした。もともとよく腹痛を起こし、そのたびにビオフェルミン(整腸剤)を飲んで症状を抑えていましたが、ある日の夜中、患者さんがのたうち回るほどの腹痛が起こりました。夜間救急へ向かい、診察を受けられましたが他に症状がなられなかったことからストレスによるものと診断され、最後に浣腸をされて終わったそうです。
数日、激痛を訴えながらも耐え続け小康状態になるとまだ幼かった患者さんは外で元気に遊び回りました。しかし夜になると、足の膝下を痛がり足を引きずって歩くようになり、足に盛り上がった痣の様な紫斑が現れました。
腹痛も再発し、近所の小児科にかかったところ「血管性紫斑病」と診断されました。原因不明の何かに対して体がアレルギー反応を起こし、胃や腸の血管壁がもろくなって皮下出血してしまい、現在は特効薬もなくただアレルギーが治まるのを安静にしてただ待つしかないと説明を受けられました。腹痛がきつければ入院してステロイド、かなりの確率で腎炎を併発するらしく患ってしまうと数か月の入院、そして食事制限、運動制限とも言われました。
まだ幼い患者さんに安静は難しく、しかし何の治療薬もなく、腎炎になってしまうとステロイド漬けの入院が待っている。そのステロイドも根本的な治療ではなく痛みを誤魔化すためのもの。母親は、次男が喘息だった時にかかっていた松本漢方クリニックに患者さんを受診させました。
紫斑病は、皮膚や粘膜内の出血によって肌の上にできる赤紫色の斑(まだら、むら)を紫斑といい、血液が血管の外に漏れ出る状態の程度によって、小さな点状紫斑から大きな斑状紫斑まであります。皮下出血をおこすと、血腫の状態になります。血腫は赤紫色ですが、皮膚表面に近いところの出血では赤みが強く、深いところの出血では青みを帯びてみえます。そして、時間がたつにつれ、褐色から橙黄色、淡黄色へと変化し、やがて薄らいでなくなります。このような紫斑が主症状となる病気を紫斑病といいます。ステロイドを子供にも用いるのは大間違いなのです。
私の説明を聞いて母親は肩の力が抜けて安心されました。処方した漢方煎じ薬を飲み続けてもらうと次第に激しい腹痛は治まっていきました。足の紫斑が消えて、元気いっぱいに運動が出来るまでには数か月かかりました。日によって症状が悪かったり良くなったりを繰り返してキツイ期間でした。腹痛も紫斑病も完治され、以前よりも元気になったため、当院での治療を終了しました。