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関節リウマチ完治の研究報告Part2(コメントあり)更新2022.1.5

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こちらに症例集のみ記載されている「関節リウマチ完治の症例集(コメントなし)」もありますので、良かったら読んで下さい。

症例報告10例目の研究報告

治した病名:1)関節リウマチ、2)アトピー性皮膚炎、3)ものもらい、4)偏頭痛、5)滑膜炎、6)EBウイルス性肝炎7)口内炎8)黒皮症9)慢性疲労10)アレルギー性鼻炎11)慢性下痢

今まで大量のステロイド剤を服用し、辛いリバウンドを迎えましたが無事完治されました。

患者:当時23歳、女性

 2001年、この患者さんは、大学2年ぐらいから、度々指や顔に湿疹のようなものができることがあったので、たまに皮膚科に行き、強いステロイドを何度も塗っていたそうです。

皮膚科での処方:ステロイド軟膏

2003年7月末 、大学4年の夏休みに、ヒールを履きながら8時間立ちっぱなしの短期バイトをされ、2日目の途中から足が痛み出しました。左膝がまるで固まったように動きが鈍くなり、翌日には左膝が腫れたため、整形外科を受診されました。「水が溜まっているけど、量が少ないから、抜かなくても自然に治る。」と言われ、しばらく放置しますが、1ヶ月ほど経っても一向に腫れがひかないので、別の整形外科を受診されました。しかし、そこでも同じことを言われるだけでした。この医者たちが藪であるのはなぜ炎症の一症状である腫れの原因はherpesであることを知らないからです。

  2003年10月末、 相変わらず左膝の腫れはひかず、少し歩きにくくなってきたので、今度は大学の近くの整形外科を受診されました。ここでは水を抜くことになり激痛に耐えながら、検査の結果、滑膜炎と診断され、手術が必要かもしれないと言われ、御茶ノ水にあるN大病院を紹介され、精密検査をするように勧められます。この大学病院でもなぜ滑膜炎生じたかを説明できないのです。整形外科制外科も大学の医学部の先生も無知な医者だと言わざるを得ないのです。何故を説明できない医学は無用の長物です。

2003年11月 、 N 大病院では水を抜いた後、ステロイド注射を打たれたようですが医師からの説明はなかったそうです。精密検査の結果、やはり手術が必要と診断されました。医師は「手術といっても、組織を少し採って検査するだけだから、たいした事はなく、2〜3日入院するだけ。」と患者さんに告げたそうです。

N大病院での処方:ロキソニン、ケルナックカプセル 

 2003年12月上旬、検査のための簡単な手術と聞かされていましたが、手術の同意書には左膝鏡視下滑膜切除術と書かれていました。手術は数時間にも及び、結局は1週間入院され、退院後2〜3週間ぐらいは松葉杖の生活でした。その後、「かなり増殖していた滑膜をきれいに掃除した。」と聞かされ、患者さんは不信感が募ります。

N大病院での治療:左膝鏡視下滑膜切除術

2003年12月下旬 、突然ひどい下痢を発症し、その後2週間ほど下痢と体調不良が続き、高熱の出る日もあり、整形外科を受診。手術の生体検査の結果、消去法でリウマチかもしれないという仮の診断が出ました。薬は抗リウマチ薬であるリマチルに変わり、ボルタレン、ケルナックカプセルも処方されました。リウマチ因子は陰性であったため、薬を飲むことには少し抵抗感があったそうですが、医師の言葉を信じて飲み始めました。

整形外科での処方:リマチル、ボルタレン、ケルナックカプセル

2004年1月上旬、なかなか体調が良くならないため、同じ大学病院の内科を受診しました。血液検査の結果、肝機能障害を起こしていました。命に関わると言われ、即入院となります。患者さんはリウマチの薬が原因なのではと疑いましたが、診断の結果、EBウィルス肝炎の疑いが強いとのこと。念のためリウマチの薬は一旦中断することになりました。後で、患者さんは免疫を抑える様々な薬によって免疫力が低下し、EBウイルス感染も起こしていたという簡単な理由に気付くことになります。

2004年2月、肝機能は正常に戻り、体調も一時回復したので、足の治療を再開しようと下旬に整形外科を受診されました。中断していたリマチル、ボルタレン、ケルナックカプセルを再開します。すると翌日、急に 39℃の発熱が出ました。患者さんはおかしいと思い、医師に相談すると「ボルタレンは、むしろ解熱作用がある」と言われ、服用を継続しますが、頭痛、倦怠感、喉の痛み、鼻水、胃痛、微熱などの症状が続いたので、風邪薬も同時に服用していました。このとき口内炎もできたので、ケナログという薬も塗りました。この頃の左足は、朝起きてから数時間はしびれて固まってしまったような感じで、昼頃になるとようやく動けるという状態でした。

2004年3月上旬、薬が、リウマトレックス、プレドニゾロンに変わりました。その後、肌が痒くなり、ミミズ腫れのようになったので、医師に相談すると、痒み止めのポララミン錠が追加されるだけでした。薬が変わっても、足の調子は変わらず、特に朝は大変だったようです。

整形外科での処方:リウマトレックス、プレドニゾロン、ポララミン

2004年3月下旬~4月上旬、ある朝起きると、左の頬の一部が肌荒れを起こし、あざのように黒く変色していたため、以前に通っていた皮膚科の薬を塗りました。この肌荒れは、痒みはないものの首のほうまで広がっていきました。 

大学を卒業され、入社を控えた前日の3月31日、整形外科の診察を受けに行くと、医師にリウマトレックスが効いていないので、また手術が必要かもしれないと言われます。患者さんは大きなショックを受けられ、悩んだ末に入社することを諦めます。会社を辞めたことを知った医師は、筋力をつけるために、自身が出張診察に行っている温泉病院への入院を勧めてきました。その頃から、左肘が真っ直ぐ伸びなくなり、血液検査の結果、膠原病の疑いがあると診断されます。

2004年4月下旬、膠原病内科を受診し、血液検査の結果、消去法でリウマチだと診断されます。このとき初めてMMP3の値を調べましたが、500以上ありました。右膝の腫れも出てきていたこともあり、患者さんは自分がリウマチであるということを受け入れたそうです。

2004年5月、何か良い方法はないかとインターネットで検索していたところ、私のリウマチに関する論文を発見されます。両親に連れられ、車で5時間かけてこられました。私の説明を聞いて、リウマチになったのは、幼少の頃から様々なアレルギー治療に使用した免疫抑制剤が原因であり、また薬を止めたころから左肘と右膝に症状が出てきたのはリバウンドによるものだということを認識されました。顔、首のアトピーは、漢方煎じ薬、漢方風呂、消毒液を処方し、リウマチには鍼灸治療も合わせて行うよう指導しました。プロテインは自分で買って、6杯飲んでもらいました。血液検査の結果、血沈:100、CRP:6.26

当院での処方:アトピーの漢方煎じ薬、漢方風呂、消毒液、抗ヘルペス剤。

帰宅後、すぐにお灸をしてみたところ、不慣れだったこともありものすごく熱くて痛みが伴い、これから毎日続けることに憂鬱になってしまうほどでした。また漢方煎じ薬も独特な苦味でかなり苦戦されたそうです。

両膝の状態はますますひどくなり、足を伸ばして寝ると、朝は曲がらない状態で、逆に曲げて寝ると、朝に伸ばすことができないので、朝起きるのが本当に辛かったそうです。歩行もかなり困難になり、階段の昇降もきつく、車椅子も検討しました。顔と首のアトピーもどんどんひどくなり、皮膚は黒く変色しました。入浴後は特に痒くて、アイスパッドを当てて鎮まるのを待ちました。顔と首のアトピーは、大学時に塗ったステロイドのリバウンドと、リウマチが一部クラススイッチして、痛みが痒みに変わったためと考えられます。

何故、皮膚は黒く変色したのでしょうか?ステロイドは免疫を下げるので増えたherpesはメラニン色素細胞に一番感染しやすく免疫が上がるとherpesが一番多く感染している表皮の細胞は表皮細胞自身が作るインターフェロンαやインターフェロンβによって自爆テロが生じて細胞がつぶれるとメラニン色素が表皮の細胞外マトリックスに沈着するので黒く見えるのです。

2004年6月 、2回目の血液検査にて血沈:185、CRP:6.98。電車で片道2時間半以上かかる当院に、週に 1 回のペースで通院されました。リウマチの痛みは足の指、足裏、右肘、手の指、首にも症状が出始め、徐々に痛いところが増えていきました。患者さんはこのままいってどうなってしまうのかという不安と体のだるさも加わり、かなり精神的に不安定な状態でした。顔と首のアトピーは、痒みはまだあるものの少しずつ肌の色が戻ってきました。足と肘が動きにくく階段の昇り降りはまだ困難な状態であったため、段差の大きいバスや電車を使うのも苦労したそうです。また人とぶつかるのが怖いので、いつも隅を歩いていたそうです。ご両親がお風呂用のテレビをプレゼントしてくれ、漢方風呂に30分ぐらいは入れるようになりました。煎じ薬は、3番煎じまで服用し、プロテインは、数回に分けて煎じ薬に混ぜて飲みました。出掛ける時もペットボトルに煎じ薬を入れて服用してもらいました。

手首、足首、足の付け根と、症状はどんどん広がっていくものの、7月に入ってから、少しだけ体が軽くなり、多少動けるようになりました。倦怠感も少しマシになり、右膝の曲がりも良くなってきました。顔と首の痒みがなくなり、今度は右手の薬指と小指にアトピーが出てきました。鼻炎も出てきたので、鼻炎の薬が加わりました。下痢がひどくなったので、漢方煎じ薬を食前から食後に変更しました。7 月の血液検査にて血沈:110、CRP:6.15、8 月の血液検査で血沈:90、CRP:3.81と徐々に減少傾向でした。

9月の血液検査で血沈:50、CRP:2.22となり、10月の血液検査で血沈:50、CRP:0.87 と血沈は変化がありませんでしたが、CRPは減少していました。

左膝も、少しずつ曲がるようになりました。徐々に痛い関節が減っていきました。次々に痛い個所が減っていき、朝を迎えるのが恐怖だったのが清々しく迎えられるようになっていました。しかし、油断はせず治療に励みました。10月になると、指のアトピーがひどくなってきたので、寝るときに、紫雲膏をたっぷり塗ってもらいました。

11 月の血液検査で血沈:49、CRP:0.28となり、12 月の血液検査で血沈:28、CRP:0.18と血沈とCRPともに順調に減少していきました。 

左目にものもらいができたので、抗生物質を処方しました。この後、1ヶ月に1回のペースで、3〜4回同じ左目にものもらいができました。またひどい鼻炎や、喉の痛みが度々出ます。偏頭痛も1ヶ月に1回起こるようになり、大学生の時によく頭痛薬を飲んでいたので、そのリバウンドを疑いましたが、2〜3日休むと治りました。体の方はどんどん軽くなり、足も順調で、正座ができるようになりました。12月は、ディズニーランドにも行くことができ、リウマチであることをすっかり忘れて楽しむことができたそうです。

血沈は3月から、CRP は1月から正常値に戻りました。指のあかぎれがさらに悪化し、痒みもひどくなっていきました。下痢がひどくなったので、煎じ薬の量を少し減らしました。一方、足の状態は良く、たくさん歩いても疲れにくくなりました。1月には、ついに小走りもできるようになりました。ちゃんと走れたのは、1年ぶりぐらいだったそうです。3月には、友達と旅行にも行けました。左膝以外で痛い部分はなくなっていました。

ひびわれ・あかぎれの原因は何でしょうか? なぜ冬に起きやすいのでしょうか?

湿度が低下すると、皮膚の水分は次第に蒸発し、カサカサし始めます。乾燥の初期症状として、かゆみを伴う「ひびわれ」が起こり、さらに乾燥が進むと、ひびわれが深くなって角層の下の真皮が破れた状態となり、これが痛みを伴う「あかぎれ」ですが全ての人がならないのはなぜでしょうか?それはherpesが表皮の細胞に感染しているかどうかなのです。つまりひびわれ・あかぎれの原因はヘルペスなのです。Herpesが原因なので炎症が起きて痛むのです。

2005年4月〜5月の間、診察後、そのまま京都へ旅行に行き、哲学の道など2日間でかなりの距離を歩きましたが、足が痛くなることはありませんでした。GW にはテニスができるようになりました。

6月の血液検査では血沈、CRP、アルブミン/グロブリン比、ZTT ともに基準値を保ち、MMP3も基準値に入りました。MMP3が正常値になったのは、滑膜切除手術のときにできた傷の修復が終わったということです。

偏頭痛やものもらいは全く出なくなり、指のアトピーはまだ少し残ってはいるものの、顔と首のアトピーは外見からは全くわからなくなりました。関節の方は、疲れるとたまに指や肩が痛くなることはありますが、お灸をすれば1日で治りました。滑膜除去手術をした左膝の違和感は、まだ少し残っているようです。手術をしていなければ、もっと良くなっていたと思います。リハビリとしてお灸を継続するよう指導しました。

今では左膝の違和感もなくなり完治され、当院には来られていません。

ものもらいの種類は下の絵図でお分かりのように三種類あります。

 まつげの毛根や、そのそばにある汗を出す汗腺(かんせん)、脂を分泌するマイボーム腺に起こる異常のことを一般的に「ものもらい」と呼んでいます。ものもらいは、大きく分けて「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」があり、原因や治療方法が異なります。

麦粒腫は、原因は細菌感染によるものです。汗を出す腺や、まつげの毛根に感染した場合を「外麦粒腫」、マイボーム腺の感染を「内麦粒腫」と呼びます。 マイボーム腺は、目のまわりのまつ毛の内側に上下60個くらいもある腺です。油を分泌して、涙が蒸発するのを防いでいます。マイボーム腺の開口部が目のふちのところにほぼ一直線に並んでいるのですが、鏡で見ても肉眼で見分けるのはちょっと難しい。油(脂質)を分泌していて、この油がまばたきで涙の表面にひろがり、涙が蒸発するのを防いでくれています。

霰粒腫は、マイボーム腺という皮脂腺が詰まることにより、中に分泌物がたまってしまい、その刺激でまぶたにしこりのような塊ができます。麦粒腫とは異なり細菌感染によるものではなくherpesが原因です。時にherpesによる炎症が起こり急性化膿性霰粒腫へと変化することがあります。急性化膿性霰粒腫の場合は、赤みや痛みや目やになど麦粒腫と似た症状が起こることもあります。

 マイボーム腺の細胞にherpesが感染すると機能不全となりマイボーム腺が詰まり、涙の表面に蒸発を防ぐための油の膜もきちんとできません。このようなドライアイの重要な原因はherpesなのです。自己免疫疾患と言われるシェーグレン症候群のドライアイをはじめとする症状はすべてherpesが原因です。

 

症例報告11例目の研究報告

治した病名:1)関節リウマチ、2)動悸、3)めまい、4)耳鳴り、5)倦怠感

知人の紹介で当院を受診し、初期のリウマチだったため3か月程度で完治された患者さんです。

患者:当時59歳男性

この患者さんは、2013 年の秋に、左足小指の付け根の関節周辺に少しの腫れと違和感があり、いくつかの病院を受診されました。しかし、どの病院でも異常なしと診断されます。自身でリウマチを疑われ、地元の有名なリウマチ専門医を受診されます。血液検査を受けた結果、ほんの初期のリウマチと診断されました。医師は2種類の薬を処方しますが、薬についての説明は特になかったようです。服用後、体に違和感を覚えたため中止。翌日に薬を変更してもらいますが、これも服用後に気分が悪くなり、同様に中止。結果、病院を変えることにしました。

その後、患者さんがよくお世話になっている自然食品の店のご主人から口コミで当院のことを教えてもらい、私の論文を読まれて新幹線で来院されました。リウマチの病状は初期で軽く、漢方煎じ薬の服用と漢方風呂、お灸をするように指導しました。また動悸、めまい、耳鳴り、倦怠感といったその他の体の不調が多かったので、これらの神経症状に対しては抗ヘルペス剤を処方しました。

足の違和感は3日目でなくなり、関節の腫れも3ヶ月程度でなくなりました。現在もリバウンドは全く出ていない状態で、普通の生活ができるようになりました。簡単に治療終了となりました。

症例報告12例目

病名:関節リウマチ

ご家族にリウマチになった経緯があり、ステロイド剤を使わない当院を見つけました。

患者:当時43歳 女性

この患者さんは、2011年11月に第1子を37歳で出産されましたが、おむつを変える時に指が痛いと感じるようになりました。徐々に朝に指がこわばるようになり、症状が悪化してきたため、2012年の10月に近所の整形外科を受診しました。血液検査の結果、基準値40倍未満の抗核抗体が2560倍という数値で、リウマチと診断を受けました。医師からはすぐに抗リウマチ薬での治療を勧められました。この患者さんのご家族もリウマチになった経験があり、今なお現代のステロイドをはじめとする免疫抑制剤による治療の影響で、今なお苦しんでおられるため、抗リウマチ薬は服用せず、漢方での治療を望まれました。同月、東洋医学を取り入れている総合病院を受診されますが、漢方と抗リウマチ薬と両方を使用しなくてはならないということで、断念されました。

どうしてもステロイドを使わずに治療をしたいと思われ、インターネットで「リウマチ」「ステロイド使わない」をキーワードに検索をしていたところ、当院を発見されました。

リウマチ治療の根本治療法を読み、当時ホームページに掲載されていた手記も読み、漢方と漢方風呂と鍼灸で免疫をあげて化学物質によるIgG抗体をクラススィッチをしてIgEに変えた後で化学物質を後天的免疫寛容を起こし、さらにリウマチという自己免疫疾患は存在せずherpesとの戦いで炎症が起こっているので抗ヘルペス剤を服用してくださいという説明を十分理解されました。

平成25年8月に家族に子供を預け、東京の自宅から3時間以上かけて来院されました。私が「リウマチは必ず治ります。」と言って笑顔で握手しました。近所の整形外科の医者の言葉と、私の言葉を聞いた時には同じ医師なのにこんなにも違うものだと、自分の免疫で治ると聞いて本当に喜びでいっぱいになったそうです。そしてこの時、必ずリウマチは治るのだとスッと心に入ってきて、病気への恐怖が無くなったそうです。子供が幼稚園に入園すると通院が難しくなるので、それから1年ほど毎月東京から松本漢方クリニックに通院しました。漢方を飲み、漢方風呂に入り、お灸をして1ヶ月ほどたったころ、右膝横に松本理論通りにアトピーがでてきました。ステロイド治療をしていなかったためかリバウンドはひどくなく、両手が上にあがりにくくなる程度でした。2015年の子供が入園するころには、痛みがほとんどなくなり、漢方を飲むのを忘れるくらいになりました。2016年は、患者さんのリウマチよりも子供のアレルギーの咳の漢方薬を処方してもらうことが多くなるくらいでした。今では子供のアレルギーも完治され来院されていません。

当院での処方:漢方煎じ薬、漢方風呂、お灸、抗ヘルペス剤。

症例報告13例目

治した病名:1)関節リウマチ、2)リウマチ性多発筋痛症3)五十肩

前医にリウマチと診断され難病で完治が難しいと宣告されショックを受けましたが、当院のホームページを見つけ、当院にて治療を受けると難病のリウマチが完治されました。

患者:当時59歳、男性

2015年6月頃、両太もも裏側の膝に近い部分に違和感を覚えましたが、筋肉痛だと思いそのままにされました。しかし、家の草刈りや体を動かすようなことを何もしていなかったので疑問に感じていました。日が経つにつれてだんだん悪化していき、乗用車に乗り込むときに体がストンと運転席に落ちるような感じになったり、和式トイレで用を足す時にしゃがみ込むことができなくなったりと、体を支える力が足りなくなってきました。

同年8月3日、近くのT病院の整形外科でレントゲンを撮るも異常は見当たらなく、ロキソニンを処方され様子を見ることになりました。ロキソニンを使うと痛みが取れ、軽快に動けるようになりましたが、長続きはせず薬の効き目が切れれば痛みがぶり返しました。患者さんは痛み止めを使うことに元々抵抗感があり、万が一の予備として持ち、できる限り使わないようにされていました。

整形外科による処方:ロキソニン錠

8月8日、お盆前に薬の処方と血液検査も兼ねて再度病院に行かれました。ロキソニンを追加で2週間分もらい、血液検査の結果はお盆明けに聞くことにして帰宅されました。

8月21日、血液検査の結果を聞きに整形外科を受診されました。血液検査の結果、CRPが5.01(正常値0.5)、MMP-3が202(正常値36.9~121)とリウマチの疑いありと診断されました。リウマチが難病で完治することは難しく、長期にわたり痛みで苦しむ病気だと、当時患者さんは知識としてすでにリウマチについて知っていたため、リウマチの疑いと診断されショックを受けたことを今でも鮮明に覚えていると患者さんは言っておりました。この頃、普段している指輪がきつくなっており、両手がむくんでいました。また、握りこぶしを力いっぱい握ることができなくなっていました。

リウマチや免疫に関する本を読みながら、インターネットでも調べました。そして当院のホームページを見つけたのです。当時掲載していた患者さんの手記と松本理論を読まれて、人間の免疫が38億年かけて進化してきた素晴らしいものであり、その免疫系を抑制するステロイドや痛み止めなどは病気を治すためではないので一切使用しない当院の治療方針に半信半疑であったものの当院に受診されました。

8月28日、当院へ来院されました。診察を受ける前に鍼灸を受けていただき、また自宅でもお灸をしてもらうためにお灸のやり方を説明しました。その後、診察と血液検査を受けてもらいました。ロキソニンの服用を止めて、当院で処方した漢方煎じ薬2種類を1週間分、抗ヘルペス剤1週間分、塗り薬の紫雲膏、もぐさ、入浴剤2回分を処方し、1週間後に血液検査の値がわかるのと治療の経過報告のため、当院へ電話するように指導しました。また、何かあればいつでも連絡ができるように私の携帯電話の番号も渡しました。患者さんは遠方だったため、電話でいつでも相談が出来る仕組みにとても心強く感じていたそうです。

当院での処方:治打撲一方と大防風湯の2種類の煎じ薬を1週間分、抗ヘルペス剤(アシクロビル錠)を1週間分、塗り薬の紫雲膏ともぐさ、入浴剤2回分。

9月2日、初診から1週間経ち、当院へ患者さんから電話が入りました。血液検査の結果、リウマチと診断し、同時にヘルペス値が93(正常値2以下)と高く、リンパ球の数値も26%(正常値18~59%)と低値でリンパ球が少ない状態でした。早速、リバウンドにより夜間から明け方にかけて両腕の上腕部分の痛みがきつくなっていました。しかし、前医に処方されたロキソニンは飲まないように念を押して指示しました。処方は前回と同じ煎じ薬と抗ヘルペス剤と入浴剤を2週間分ずつ処方しました。

9月9日、T病院のリウマチ科で血液検査をおこなったところ、リウマチ抗体は検出されなかったため、リウマチ性多発筋痛症の疑いがあると診断されました。確定診断のため、抗核抗体の検査も受けられました。また、間質性肺炎(肺)や腎臓や心臓肥大も見られず、内臓病変が出ていなかったのはherpesは関節の細胞には感染していただけで他の内臓の細胞にまで感染していなかったということです。ということは今まで治療でステロイドは使っていなかったのでリウマチの治りが早くなるのでべリイグッドです。血沈が60分で44(正常値は0~10)と上昇し、炎症反応も上昇していました。担当医にはステロイド剤を投与しながらステロイド剤の量をコントロールしつつ徐々に減らす治療を勧められたそうです。しかし、MMP-3と血沈の値を考えれば膠原病とリウマチに間違いないのです。ステロイドは絶対に使ってはいけませんとアドバイスしておきましたので拒絶されました。

9月13日、この頃から両腕上腕部分の筋肉痛のような痛みに加え、両足太ももの筋肉痛のような痛みが顕著になってきました。筋肉痛はヘルペスが原因であるため、抗ヘルペス剤(アシクロビル)を朝昼夕・寝る前の4回に分け、4-3-4-3に増やしてもらうように指示しました。

9月16日、抗核抗体の結果を聞きにT病院へ受診されました。結果、抗核抗体の検査は陰性でした。担当医からMMP-3、血沈ともに陽性だが、抗CCP抗体は陰性であり、当時患者さんが59歳と年齢も考慮され、リウマチ性多発筋痛症と診断されました。前回の診察時と同様にステロイド療法を勧められ、患者さんはその場で治療を拒否されました。

9月18日、左右の肩から肘にかけての部分と前腕部分、両手の筋肉が明らかに落ちていきました。足の筋肉も落ちていきました。去年6月の発病前には身長182㎝、体重85㎏あったのが、体重は70㎏台前半まで痩せてしまいました。また、肩、肘、手首、膝の関節にも少し痛みを感じるようになってきました。

10月3日、当院へ2回目の来院です。尿検査と血液検査を受けてから診察を行いました。患者さんはリウマチとヘルペス性多発筋痛症が同時に発症しており、痛むのは免疫細胞IgGがヘルペスと戦っている証拠だと説明しました。ヘルペスが感染し増殖している末端の痛覚神経細胞に感染して痛みとして傷が脳に伝えられるのです。同時に免疫細胞が筋肉や皮膚の細胞周辺でherpesと戦って炎症が生じているため、筋肉や皮膚が痛んだり、ピリピリした症状が起こるのです。化学物質との戦いは後天的免疫寛容を起こせばいいのですが、細胞外にいるヘルペスは好中球や大食細胞に貪食されれば殺されるのですが、生き残ったヘルペスは神経根や神経節へ隠れてしまい、見つけ出せなくなるため戦いは発生せず、痛みも生じなくなるのです。T病院の血液検査結果からリンパ球が順調に増えていました。ステロイドを使ってしまうとせっかく増やしたリンパ球の遺伝子が変質させられてしまい、免疫が抑制され、ヘルペスは増殖していきます。そしてステロイドの効き目が消えると抑えられていた免疫が活性化し、増殖したヘルペスを見つけて戦いを起こし、ヘルペスが感染した部位から症状が出てくるのです。引き続き同じ薬を処方して経過観察を行いました。

1週間後、当院で行った血液検査の結果のため、患者さんから連絡が入りました。結果、若干ではあるものの前回に比べて値が改善していました。しかし筋肉通などの症状は変わらず、ベッドの上で寝返りが打てなかったり、床に寝転ぶこともできない状態が続いていました。

当院での実施日8月28日10月3日
MMP-3244.4124
リンパ球(%)26.634
CRP4.230.95
水痘帯状ヘルペス93.169.8

10月30日、足の屈伸、靴下を履くときの姿勢など、若干だが改善が感じられたそうです。体重も減少せず止まっている状態でした。ちなみにこの日の体重は76.0㎏でした。一方、肩から肘にかけて痛みを覚え、拳を握りきれない状態が相変わらず続いていました。

11月27日、体重は76㎏付近の推移で変わりませんでした。左肩から上腕にかけての痛み、両手ともこぶしを握りきれない状態は変わらず続いていました。また、当院で処方した漢方煎じ薬を飲み始めてから便が緩く、夜間トイレに2回行くことが続いていました。

12月5日、当院へ来院して3回目になります。最初に鍼灸を受けてもらい、血液検査と血圧を測定しました。元々、収縮期110前後と血圧は高くなかったのですが、去年の6月に発症以来、血圧が少しずつ高めに推移してきたことに患者さんは気にかかっておられました。その場で測定の結果、142/76だったため、問題がない事を患者さんに伝えて不安を取り除きました。

1週間後、血液検査の結果、MMP-3が59.4、リンパ球が28%、CRPが0.22、血沈が5とリンパ球が減っていましたが、他の値は改善されていました。

2016年1月19日、朝にカレッジリングと結婚指輪をはめてみたところ、両方とも装着できたとのことです。発症して以来、むくんで装着ができなくなってから初めてのことでした。

それからも順調に少しずつ症状が解消されていき、2017年5月1日時点ですべての症状が完治されました。寝返りも打てるようになり、床に寝転ぶこともできるようになりました。拳を握りきることもできるようになり、不自由だったことがすべて完治されました。しかも、今回の症状が出る前から苦しんでいた五十肩の症状も治まっていました。症状がすべて完治されたため、今では当院に通われていません。

以下に、当院での血液検査の結果を載せておきます。

当院での実施日8月28日10月3日12月5日
MMP-3244.412459.4
リンパ球(%)26.63428
CRP4.230.950.22
水痘帯状ヘルペス93.169.8 
血沈  5

-アトピー性皮膚炎, アレルギー性鼻炎結膜炎, リウマチ性多発筋痛症・線維筋痛症, 片頭痛・習慣性頭痛, 症例報告, 関節リウマチ
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