うつ病 バセドウ病 リウマチ性多発筋痛症・線維筋痛症 潰瘍性大腸炎・クローン病 症例報告

線維筋痛症完治の研究報告Part1(コメントあり)更新2022.2.4

投稿日:2021年12月4日 更新日:

線維筋痛症完治の症例集Part1(コメントなし)」を元に極めて極めて詳細な説明とコメントも一緒に掲載していますので難しいですが、着いてきて下さい。

 

現代医学では繊維筋痛症をどんな病気と考えているのでしょうか?

線維筋痛症とは、3ヶ月以上の長期にわたって、身体のあちこちの広い範囲に痛みが出没し、身体の強いこわばりとともに、激しい疲労感、不眠、頭痛やうつ気分など多彩な症状を伴いますが、病気の原因はまだよくわかっていないとされているのですがherpesです。通常、さまざまな検査を行っても、特別な異常がみられないのはherpesは免疫から回避する優れた機構を持っているからです。わが国では線維筋痛症の診断が遅れることがしばしばで、関節リウマチより多い病気ですが、命にかかわる病気ではありません。Herpesによる病気で死ぬことはないからです。現在のところ線維筋痛症を完治させる治療法がなかなかないため、日常生活への影響が大きく、しばしば社会生活が著しく困難となることが大きな問題となるのは健康保険で抗ヘルペス剤を投与させないからです。病名を曖昧な線維筋痛症を明確に神経繊維筋痛症と正すべきです。となると神経に問題があるとなると神経に住み着きやすいherpesに目を向けることができるからです。すると原因不明な病気ではなくherpesが原因であるのではないかがわかるからです。病気の原因はherpesです。さまざまな検査を行っても、特別な異常がみられないのはherpesは免役と戦わずして感染した様々な細胞を崩壊させるので細胞機能がなくなるからです。この時にいくつかのヘルペスの抗体価値を見ていけば高くなっているのがわかります。痛くなるのはherpesが一番好きな感染細胞は脊髄周辺の痛みを伝える前根である神経根やせき髄神経節に住みたがるherpesが原因であるのです。この脊髄神経根に感染して増殖するとその神経が傷つき刺激されて筋肉が痛くなるように感じてしまうのです。治療法は抗ヘルペス剤と漢方を服用すれば治ります。

症例報告1例目の研究報告

治した病名:1)線維筋痛症、2)ストレス性バセドウ病、3)うつ病、4)不眠症、5)ヘルペス性統合失調症、6)脊椎関節炎、7)バセドウ病、8)橋本病、9)慢性疲労症候群、10)臼蓋形成不全

どこの医療機関に行っても袖にされ続け、激痛に耐え続けてきた患者さんの症例報告です。

患者:当時36歳 女性

この患者さんは、15年前(2008年)に、車(のちに欠陥車だったことが判明しました。)の運転中に単独事故を起こされ、体中が痛くなり病院を受診してムチ打ちと診断されました。すぐに入院するように勧められましたが、保育士の仕事が忙しく、入院を断って仕事を優先したそうです。病院や整体などに通っても痛みは取れず、首と腰にコルセットをつけながら無理をして仕事を続けられました。すると徐々に症状は悪化し、数ヶ月後には、痛みやだるさ、吐き気などに加え、さらには顔面痙攣まで発症してしまい、最終的には働くことができなくなり仕事を辞めることになってしまいます。痛みやだるさ、吐き気などに加え、さらには顔面痙攣はすべてherpesです。

病院でいくら検査をしても異常なしでしたが、仕事も家事もできず、家で寝たきりのような生活になってしまいました。この様にさまざまな酷い症状があるにもかかわらずしかも炎症所見が高くならないのは前根の神経根をはじめとするあちこちの感覚神経や自律神経にherpesがこっそり隠れながら神経を傷つけているからです。神経で病原体と闘うときは炎症所見はほとんど出ないのです。この真実も私が発見しました。不眠症にもなり知人からメンタルクリニックを勧められ受診され、まず眠剤が処方されましたが、さらに、痛み、だるさ対策に安定剤や抗うつ剤などを大量に出されるようになります。だるさや不眠症は自律神経にherpesに侵されているからです。体調は少し良くなったものの、震えや幻覚、幻聴などに悩まされるようなったり、気分の浮き沈みが激しくなり、自殺衝動が沸いてくることがあり、何度かリストカットもしてしまいます。震えや幻覚、幻聴、自殺衝動などはすべて自分では制御できない自律神経をherpesが侵害しているからです。

処方された向精神薬1) デパス、2)セルシン、3)マイスリー、4)ベンザリン、5)ノバミン、6)ウインタミン、7)ソラナックス、8)メイラックス、9)パキシル、10)レキソタン、11)レンドルミン、12)トレドミン、13)トリプタノール、14)ハルシオン、15)セロクエル、16)コントミン、17)ドラール、18)リーゼ、19)テルネリン、20)アキネトン、21)テグレトール、22)バレリン合計で22種類の向精神薬を飲まされています。まるで薬の治験をやられているようです。一つ一つの向精神薬の効能について記しましょう。

1)デパス一般名は、エチゾラムは、抗不安薬、睡眠導入剤であり、ベンゾジアゼピン系と同様の作用を持ちます。

2)セルシンは、一般名はジアゼパムとは、主に抗不安薬、抗けいれん薬、催眠鎮静薬として用いられ、ベンゾジアゼピン系の化合物で、筋弛緩作用もあります。

3)マイスリーは一般名は、ゾルピデムは、非ベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤に用いられる化合物で、脳のGABA受容体のω1サブタイプに作用するとGABA(ギャバ)の作用を強めるので眠りやすくなります。GABA(ギャバ)には、気持ちを落ち着かせる「抗ストレス作用」があります。 ギャバは、脳に存在する抑制系の神経伝達物質として、ストレスを和らげ、興奮した神経を落ち着かせる働きをしています。ドーパミンなど興奮系の神経伝達物質の過剰分泌を抑えて、リラックス状態をもたらす作用があるのです。

4)ベンザリンは一般名はニトラゼパムで、ベンゾジアゼピン系の中間型作用時間を持つ睡眠薬です。習慣性になる医薬品と指定されています。

5)ノバミンは一般名はプロクロルペラジンマレイン酸塩で強い不安や緊張感をやわらげ、統合失調症で起きる幻覚、妄想などをおさえます。吐き気をしずめるお薬でもあります。脳内の 神経伝達物質 であるドパミンの産生や放出を調整し、不安や緊張をやわらげます。

6)ウインタミンの一般名はクロル‐プロマジン‐フェノチアジン系の抗精神病薬です。精神安定剤として使われるときはメジャー‐トランキライザーに分類されます。メジャートランキライザーとは,抗精神病薬のことです.主に 統合失調症 の治療に用いられる薬剤で,定型抗精神病薬と、非定型抗精神病薬の2種類に分類されます。「非定型」の定義は、難治性の幻覚と妄想、高度な認知機能障害と錐体外路症状の減弱と陰性症状がある統合失調症です。陰性症状とは、感情の変化がなくなり意欲の減退、思考の低下などの症状です。

7)ソラナックスの一般名はアルプラゾラムは、ベンゾジアゼピン系の短期間作用型の抗不安薬および筋弛緩薬です。

8)メイラックス、一般名はロフラゼプ酸エチルは、ベンゾジアゼピン系の緩和精神安定剤、抗不安薬の一種です。

9)パキシルは一般名はパロキセチン塩酸塩水和物で、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)で、英語でSelective Serotonin Reuptake Inhibitorsで、うつ病では脳内のセロトニンなどの神経伝達物質の働きが不調となり、意欲の低下、不安などの症状があらわれるのでセロトニンを長くシナプス間隙にとどめておく薬です。ストレスが強い不安の多い世の中ですので最もよく使われています。

10)レキソタンは一般名は、ブロマゼパムは、ベンゾジアゼピン系の緩和精神安定剤、抗不安薬です。

11) レンドルミンは一般名はレンドルミン‐ブロチゾラムは、チエノトリアゾロ‐ジアゼピン系の睡眠導入剤、麻酔前投与薬の一種で短時間作用型です。

12)トレドミンの一般名はミルナシプランで、セロトニンやノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)と呼ばれ、英語で Serotonin & Norepinephrine Reuptake Inhibitorsで、抗うつ薬の1つです。

13)トリプタノールの一般名はアミトリプチリンは、抗うつ薬の中でも最初に開発された三環系抗うつ薬の一種ですが、神経痛や薬物乱用頭痛の緩和にも用いられます。三環系抗うつ薬(Tricyclic Antidepressants, TCA)は、抗うつ薬の種類の一つで初期のもので、化学構造中にベンゼン環を両端に含む環状構造が3つあるので三環式化合物であるので三環式といいます。三環系抗うつ薬は、ノルアドレナリン、セロトニンなどの神経伝達物質に関与する神経細胞受容体に作用し、遊離するノルアドレナリン、セロトニンを増やします。言い換えると、正確には神経細胞による再取り込みを阻害する働きをします。また、臨床効果が現れるのに飲み始めてから1~2週間はかかり、選択的作用が比較的低いのです。副作用(主に口渇、便秘、排尿困難など)を伴う場合があります。

一方12)のトレドミンは、脳内においてノルアドレナリン及びセロトニンの再取り込みを抑制し、シナプス領域(間隙)のモノアミン神経伝達物質が増えるようにします。モノアミンとは、アミノ基を一個だけ含む神経伝達物質で、セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、ドーパミンなどが含まれます。このうちノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミンはカテコール基をもつためカテコールアミンと呼びます。カテコール  は、フェノール類の一種で、ベンゼン環上のオルト位に 2個のヒドロキシ基を有する有機化合物でポリフェノールに含まれる構造です。

14)ハルシオンは一般名はトリアゾラムとは、ベンゾジアゼピン系の超短時間作用型の睡眠導入剤であり翌日への持ち越し効果がないので使われ過ぎて 、世界中で乱用されたので有名です。

15)セロクエルの一般名はクエチアピン‐フマル酸塩で第二世代の統合失調症に対する抗精神病薬(非定型抗精神病薬)になりますが、抗精神病薬は基本的にどれもドーパミンのはたらきを抑えるという作用があります。それは 統合失調症の原因の1つに脳のドーパミンが過剰になっているからです。そのため、ドーパミンのはたらきを抑えるお薬は統合失調症に効果があるのです。セロクエルは統合失調症の幻聴や妄想や興奮といった陽性症状に対する効果はマイルドですが、陰性症状である意欲減退や感情鈍麻症状や認知機能の改善にも効果があります。さらにセロクエルは、気分の安定にも効果もあります。統合失調症の症状には幻聴や妄想や興奮といった陽性症状と陰性症状である意欲減退や感情鈍麻の二種類があります。因みにうつ病と躁病が同時にある精神障害を双極性障害とか躁うつ病と言います。

16)コントミンの一般名はクロルプロマジンは、フェノチアジン系の抗精神病薬です。精神安定剤としてはメジャートランキライザーに分類されます。クロルプロマジンは、薬理作用として脳内の中枢神経系で、興奮や妄想を生み出す統合失調症を起こすドパミンを遮断することができます。神経伝達物質ドパミンのD2受容体の回路を遮断する事ができるクロルプロマジンの発明が、統合失調症における薬物治療の幕開けと、かつ精神科病院の閉鎖病棟を開放する、大きな動機づけとなったことは良く知られています。商品名はウインタミン、コントミンとして出されています。精神安定剤としてはメジャートランキライザーに分類される。

17)ドラールの一般名はクアゼパムで、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬のひとつで、中時間作用型です。

18)リーゼは一般名はクロチアゼパムで抗不安薬であり不安感を取るおくすりで、安定剤、精神安定剤とも呼ばれます。リーゼは非常に緩やかな作用を示し持続時間が短いという特性を持っています。チエノゼアゼピン系という種類に分類されます。リーゼは、非常に穏やかに作用し、筋弛緩・睡眠作用の少なさから、老人患者には絶大な人気があるようです。

19)テルネリンは一般名がチザニジンで、筋肉の緊張と凝りをほぐす筋弛緩薬です。中枢のα₂-アドレナリン作動薬に分類されます。アドレナリン作動薬は、アドレナリン作動性神経を刺激した時と同様の作用を示す薬物で、アドレナリン作動薬の作動薬の意味はアドレナリンと同じ働きがありますという意味で、多くの場合は交感神経系シナプスに作動するため、これらは交感神経作動薬と言います。

テルネリンは多発性硬化症、ALS、痙直型両麻痺、背部痛、脊椎や中枢神経系の障害を原因とする痙攣、こむら返り、筋肉の強張り、線維筋痛症はすべてherpesが原因であるのでテルネリン(一般名がチザニジン)はまるで対症療法としての抗herpes剤であると錯覚しそうになります。ステロイドほどテルネリンは副作用がないのでテルネリンは自己免疫疾患に使えそうな気にさせます。

20)アキネトンは一般名がビペリデン塩酸塩で、ビペリテン  は、抗コリン型の抗パーキンソン病薬です。

抗herpes剤でパーキンソン病もよくした経験を持っているのでherpesが原因であることは既によく知っているのですが脳の働きに対処療法としてパーキンソンに効果のあるアキネトン(ビペリデン)の作用機序を述べながら原因はherpesであることを論理的に証明しましょう。パーキンソン病では、脳内のドーパミン産生に関わる脳の中の黒質と呼ばれる場所に存在するドーパミン神経が脱落してなくなっていってしまう病気でドーパミン神経細胞が死滅してしまいます。進行性の病気で、一旦発症すると自然によくなったり治ったりすることはありません。そのためにドーパミン量が減少していきますが、それに伴ってアセチルコリンの量は増えていきます。もともと、ドーパミンとアセチルコリンは拮抗し合う関係にあります。ドーパミンを抑制すると、コリン作動性神経の抑制がはずれてしまうそのため、ドーパミンが増えるとアセチルコリンは減り、ドーパミンが減るとアセチルコリンが増えるようになります。つまり、アセチルコリンによるバランス変化によってもパーキンソン病の症状が表れるようになるといわれていますがなぜ黒質のドーパミン神経細胞が死滅する原因については一切触れられてはいません。しかも進行性であるのはなぜですかについても述べられてはいません。答えは簡単です。黒質のドーパミン神経細胞に感染したherpesが増殖するたびに細胞を破壊し続けるからです。さらに進行性であるのはherpesはひとたび脳神経細胞に関すれば死ぬまで生き続け長生きすればするほど老人の免役が落ちていくのでherpesは増えるばかりなのです。

21)テグレトールは、一般名はカルバマゼピンで、気分安定薬や抗てんかん薬です。双極性障害(躁うつ病)や、三叉神経痛の治療薬としても用いられています。その他の気分安定薬や抗てんかん薬と比較しても、テグレトールは副作用が全体的に多く、無顆粒球症や重症薬疹といった重篤な副作用やまた、聴覚変化といった特有の副作用もあり、患者さんによっては非常につらい症状となります。

22)バレリンは一般名はバルプロ酸ナトリウムで 痙攣などの 発作 をおさえます。バレリン錠は、抗てんかん薬のデパケン錠のジェネリックとして 脳の神経の過剰な興奮をおさえる働きがあります。脳内の 神経伝達物質 (γ‐アミノ酪酸、略してGABA)の神経伝達を促す働きにより、各種てんかんの小発作や焦点発作や精神運動発作ならびに混合発作及びてんかんに伴う性格行動障害の不機嫌や易怒性等の治療、さらに.躁病及び躁うつ病の躁状態の治療にも使われます。ついでにデパスとセルシンも使ったようですので追加の説明もしておきましょう。

23)デパスの一般名はエチゾラムは、チエノ‐トリアゾロ‐ジアゼピン系に属する抗不安薬、睡眠導入剤であり、ベンゾジアゼピン系と同様の作用を持ちます。

24)セルシンの一般名はジアゼパムで主に抗不安薬、抗けいれん薬、催眠鎮静薬として用いられ、筋弛緩作用もあります

以上24種類の抗精神病薬の作用と適用される心の病気も結局は異常な神経細胞の働きを抑制するものばかりです。しかもその神経細胞の異常がなぜ起こったかについては何の説明も一切されていません。

 その後、2005年に結婚されましたが、体調はさらに悪化していきました。顔面痙攣を治すために受診した大学病院で、医師から痙攣は薬が原因なので直ちにやめるようにと強く指示され、断薬をするも、体調が急激に悪化し、過呼吸発作が何度も起こるようになります。他の大学病院をいくつも受診されますが、異常なしと診断され、精神的な問題と片付けられてしまいます。ご主人だけは患者さんの気持ちを全て理解してくれていたので、それだけが支えだったそうです。

全身の痛み、だるさの症状以外に、この頃から筋力が著しく落ち、手に力が入らなくなります。箸でご飯を食べたり、ペットボトルも開けたりできなくなり、重い扉も一人では開けられなくなってしまいます。握力検査は、左右ともに7kg程度でしたが、日常生活には問題なしと診断されてしまいました。なかなかはっきりした診断をしてもらえないため、ご自身で自分の症状について調べ、脳脊髄液減少症ではないかと疑うようになり、専門病院を受診されます。検査の結果、脳脊髄液減少症に間違いないと診断されました。やっと病名が付いたと思い、ブラッドパッチという治療を受け、約1カ月の入院治療をされますが、体調はさらにひどくなってしまいます。全身の痛みはむしろ以前よりも激しくなりました。2008年になり、半年後の再検査で医師は、脳脊髄液減少症は完治したが、おそらく線維筋痛症になった可能性が高いと言いました。脳脊髄液減少症の治療の副作用で発症する人が少なからずいるとのことでした。毎晩、過呼吸の発作の後、全身が硬直状態になってしまい、硬直後に手足に猛烈なしびれが襲ってきて、あまりの激痛に失神することもしばしばあり、ご主人やご両親に明け方まで必死に看病してもらう日々が続いたそうです。

脳脊髄液減少症とは、脳脊髄液が脳脊髄液腔から漏出することで減少し、頭痛やめまい、耳鳴り、倦怠など様々な症状を呈する疾患であり日本の篠永正道らの医師によって提唱された新たな疾患概念であり、国際疾病分類には記載されておらず、現状では保険病名でもありません。そもそもこんな病気はありえません。漢方と高herpes剤を投与して直した経験がありますからいずれ症例報告をします。何種類かの神経に感染したherpesによる病気を篠永先生が間違って提唱されたのです。

この頃から、左足が動かなくなり、杖をつかわないと歩けなくなります。病院の検査では相変わらず原因不明で、ストレスや精神的な問題と片付けられるため、ご主人は病院治療に見切りをつけ、東洋医学などの自然治療に目を向けるようになります。ご主人の提案でカイロプラクティックや鍼灸治療、ホメオパシーなど、いろんな治療を試されました。どれも痛みにはとても効果があったそうですが、その効果は一時的なもので終わってしまうか、あるいは1つの症状がおさまったと思えば別の症状が出るといった状態が続いたようです。ただ服用されていた抗うつ剤や眠剤などは少しずつ減らすことができるようになり、最終的にほとんどの薬を断ち切ることに成功されました。

東洋医学とは、東洋起源の伝統医学を指す。東洋が指す範囲が多様であるように、東洋医学に含まれる範囲も一様ではなく、文脈・視点によって異なる。現在日本の伝統医学業界では、古典医学書に基づく薬物療法・漢方医学と、経穴などを鍼や灸で刺激する物理療法・鍼灸医学、両者を合わせて東洋医学と呼んでいます。

カイロプラクティックカイロプラクティック(Chiropractic)は、1895年にアメリカのダニエル・デヴィッド・パーマーによって創始された手技療法。名前の由来はギリシャ語で、”カイロ” → “手”、”プラクティック” → “技術” を意味する造語[です。世界保健機関(WHO)は補完代替医療]として位置づけています。アメリカやイギリス、カナダやオーストラリア、EU諸国の数か国など、約40か国が、主に筋骨格系の障害を取り扱う、脊椎ヘルスケアの専門職として法制度化しています。日本は、カイロプラクティックのみを対象にした法的な資格制度が存在せず、民間療法として誰もが自由に開業、医療関連法規に抵触しないことを前提に施術が事実上可能です。カイロプラクターが用いる手技療法は、ストレッチや持続圧、また特定の関節のマニピュレーションにまで及びます。通常手を使い、素早く穏やかに圧をかけることがあります。マニピュレーションの目的は、関節の動きと機能を改善することです。マニピュレーションは脊椎に対し最もよく行われますが、体の他の部分にもこの方法で治療することがあります。

ホメオパシーとは同種のものが同種のものを治すことができるというのがホメオパシーの原理です。ホメオパシー創設のころマラリアを治療するのに広く使われていたキニーネを自ら大量投与したところ、マラリアと同じような症状を引き起こしたと主張しすべての病気はその症状に似た状態を健康な人の体にもたらす薬によって治療することが最善であるという結論を導いて生まれたのがホメオパシーです。この結論は免疫を抑制することを止めるリバウンド現象が出現して初めよりも強い症状が出るという点は興味をそそられますがそれ以外は全く理論がありませんので興味も全くなくなります。

体の痛みはどんどん悪化し、特に股関節が万力で締め付けられたり、尖ったガラスの破片でグサグサ刺されているような激痛に襲われます。痛みで夜眠れない日も多く、明け方になって気絶するように寝るか、ひどいときは2〜3日間一睡もできず、ひたすら痛みに耐え続けることもあったそうです。効果があった自然治療も全く効かなくなり、家の中は杖で移動し、外出は車椅子、一日のほとんどを布団の上で過ごすという日々が3年ほど続いたそうです。ご主人と疑わしい病名を調べ、いくつも専門病院をめぐって検査を受けられました。そして疑いも含め、線維筋痛症、脊椎関節炎、バセドウ病、橋本病、慢性疲労症候群、臼蓋形成不全などの病名がつけられました。線維筋痛症、脊椎関節炎、バセドウ病、橋本病、慢性疲労症候群もすべてherpesが原因です。

脊椎関節炎とは何でしょう?

脊椎や仙腸関節といった背骨などの体軸関節や手足などの末梢の関節の付着部と呼ばれる腱や筋の付け根に炎症をきたす疾患です。代表的な疾患として強直性脊椎炎、乾癬性関節炎(関節症性乾癬)、反応性関節炎(感染症の後に生じる関節炎や付着部炎)、炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎)に伴う脊椎関節炎、若年性脊椎関節炎などが含まれ、HLA-B27遺伝子との関連性が高いことが知られています。さらに眼、皮膚、消化器、泌尿器・生殖器、心臓など関節以外の症状を伴うことがあります。これらの病気のすべてはherpesが原因です。

強直性脊椎炎は、とくに背骨および骨盤を中心に全身の腱や靱帯に原因不明の炎症が起こり、長い年月の中で「強直」して運動制限が生じる病気です。脊椎関節炎(spondylo‐arthritis略してSpA)という疾患群のひとつに分類されます。下の図1をみてください。初期には背骨や骨盤の関節に付着する腱・靭帯がherpesのために炎症を起こしますが、進行すると腱・靭帯が変性編成してしまいその腱・靭帯に石灰が沈着して骨のように硬くなり、背骨が曲がらなくなってしまいます。この原因は背骨や骨盤の関節に付着する腱・靭帯に感染したヘルペスが結合組織である知覚神経に感染して痛みが出るのみならず結合組織である腱・靭帯を構成するコラーゲンを崩壊させてしまうからです。因みに腱は、骨格筋が骨と筋肉を結合させている結合組織であり骨と骨とを結合させているのは靭帯です。人体の中では最大の腱はアキレス腱です。さらに、強直性脊椎炎では、多くの患者さんがHLA-B27という遺伝子を持っています。

HLA­B27とは何でしょうか?

HLA-B27という遺伝子はすべての細胞にあります。HLA-B27という遺伝子によって発現された蛋白は細胞に感染したヘルペスなどの病原体の持つペプチドと結合するとHLA-B27蛋白-ペプチド複合体となりこの複合体を細胞膜に運ばれ免疫が上がるとそこでヘルパーT細胞やキラー-T細胞に提示してこのペプチドを認識したキラー-T細胞によって細胞もろともヘルペスも殺してしまう仕事をしているのがherpesのペプチドと結びつきやすいHLA­B27の遺伝子であるのです。従ってHLA­B27の遺伝子を母親と父親とから受け継いでいるストレスがかかりやすい人はherpesが増えやすい上に殺しきれないherpesに勝てるわけでもないのに戦うという無駄な戦いをして自己免疫疾患になりやすいのです。図1で示したように反応性関節炎(ライター関節炎)や強直性脊椎炎ではまさにherpesが関与し原因となっているのです。HLA­B27陽性の細胞ではヘルペスウイルスが細胞内に長期間存在し、組織に炎症を起こしたり、細胞で増殖すると体内のあちこちの細胞に自分の子孫であるherpesビリオンを人体に散布することによって新たなる病気を作っているのです。

もう少しHLAについて詳しく説明しましょう。

HLAの遺伝子は第6染色体の短腕にあります。HLA(Human Leukocyte Antigen略してHLA訳してヒト白血球抗原)は、赤血球に血液型があるように免疫にかかわる白血球の血液型として発見され、頭文字をとってHLAと呼ばれます。HLAのAはAntigenのAで抗原の意味ですが、なぜ抗原になりHLA訳してヒト白血球抗原となるのでしょうか?それはじぶんの白血球を他人に入れると他人の免疫がHLAの遺伝子が作った蛋白を自分の蛋白ではないので異物である蛋白と認識するので蛋白抗原とすべきを簡単に抗原という言葉で済ましているのです。

HLAは白血球だけにあるのではなく、ほぼすべての細胞と体液に分布していて、自分と他人とはHLA遺伝子が異なるので、そのHLA遺伝子は臓器移植のように他人のHLA遺伝子で作られた蛋白を持った細胞や組織が侵入してくると免疫の働きとして自分の組織に合わない敵の異物蛋白と判断してその異物としての蛋白を排除しようとする役割を持った組織適合性抗原を見分ける遺伝子としてとして働いているのです。

此処で気が付いてもらいたいことはHLA(ヒト白血球抗原)が特殊な二つの役割を持っていることです。一つ目はこの抗原は他人にとっては異物として認識される抗原として働き二つ目は外から侵入する病原体などを異物と認識できる免疫の働きもあるのです。

ひとつずつの遺伝子の型はすべて父親と母親から普通は異なった遺伝子の型を貰っていますから二種類の異なった遺伝子型を持っており染色体は父と母から貰った相似た相同染色体の2本が一対になって1つのセットを形成しすべての染色体の合計は23対であります。父親から貰った染色体の遺伝子型と母親から貰った遺伝子型は異なっているのでそれぞれの異なった染色体レベルの遺伝子型を互いにアリルといいます。染色体という大きな世界ではないのですが、小さな世界の免疫にかかわる特定の蛋白の設計図になるHLAも多種類の遺伝子から成り立っているのでそれぞれの遺伝子型があり2つの型があります。それは、父親と母親のHLAの型を1つずつ受け継いでいるからです。そのためにHLAも同様に両親から受け継いだ2つの型が一対となっており一対となったone setのそれぞれを「HLAハプロタイプ」と呼びます。ハプロタイプ(haplotype)とは、英語の”haploid genotype”(半数体の遺伝子型)の略で単倍型とも訳されます。HLAはA,B,C,DR,DQ,DPなど六つの抗原蛋白を指定する遺伝子の組み合わせで構成され、さらにこの六つのそれぞれがさらに細分化された遺伝子から成り立っておりその細かいそれぞれ遺伝子が更に数十種類の異なるタイプ(アリル)の遺伝子をもっているので、HLAハプロタイプの組み合わせは、数万通りもあります。

HLAはHLA遺伝子とHLA蛋白との二つの意味でつかわれるのでどちらの意味でつかわれているのか分からなくなるうえにHLAの概念を理解するのは遺伝子の成り立ちの理解も必要なので簡単には理解しがたいのでHLAや遺伝子についてまとめておきます。HLAはヒトの体の中で重要な免疫機構の遺伝子としてさらにその遺伝子によって作られたHLA蛋白抗原として働いており、自他を認識し区別して自己でない他である病源体を殺したり自己でない化学物質を排除できるのはまさにHLA遺伝子が作ったHLA蛋白(蛋白抗原)なのです。HLA蛋白(蛋白抗原)を決定する遺伝子であるA,B,C,DR,DQ,DPなど蛋白抗原を決める六つの遺伝子の組み合わせで構成され、さらにそれぞれのA,B,C,DR,DQ,DPの六つが数十種類の異なるタイプ(アリル)をもち、ハプロタイプの組み合わせは、数万通りとなります。

最後に対立遺伝子とハプロタイプの違いと遺伝子型とHLAハプロタイプについて復習しておきましょう。アリルは英語でalleleで、アレルとも言われ日本語訳は「対立遺伝子」で、一種類の遺伝子で父と母とから貰った異なるタイプが二つあるのでそれぞれの遺伝子をアリルといいます。複数の対立遺伝子で、それぞれについてどちらの親から受け継いだ遺伝子かで分けたときに、片親由来の遺伝子の並びをハプロタイプと呼びます。このように染色体は、両親由来のものが2本1組で構成され、それぞれの遺伝子座の遺伝子(対立遺伝子)の組み合わせにより発現する表現形質が決まります。この対立遺伝子の組み合わせを遺伝子型と呼び、実際に発現する形質を表現型と呼びます。例えば、血液型のA型は、AAもしくはAOの組み合わせ(遺伝子型)があり、A型の表現型を示しているのです。さらにHLA遺伝子の組み合わせをのセットのことをHLAハプロタイプと言いますが、それぞれのHLA遺伝子の場所は遺伝子上の互いにとても近いところにありますので、そのため組み換えなどが起こらずその”セットのまま”親から子へ受け継がれる特徴があります。これを連鎖不平衡と言います。連鎖不平衡は英語でlinkage disequilibriumと書き同一染色体上に存在する遺伝子(アレル)の多くはそのまま親から子に伝わることを連鎖と言いますが,世代を経るにしたがって組換えによって、そのまま伝わることが減っていきます。これを相関が弱くなるといいます。このようにアレル間の相関が保たれた状態を連鎖不平衡と呼び.ゲノム内のSingle Nucleotide Polymorphism頭文字をとってSNPと言い日本語で一塩基多型と訳します。連鎖不平衡の程度やゲノム内の構造は集団ごとに異なっているのは当然のことなので.これを連鎖不平衡と言います。

下の図に脊椎関節炎(SpA)の概念図を掲示します。

上図に脊椎関節炎(SpA)の概念図を掲示します。
この概念図のほんとうの意味は脊椎関節炎(SpA)にはいろいろ違った病名は含まれますがこのような関節炎の原因はherpesです。さらに症状だけでは分類不能な脊椎関節炎もありますが似た病気ですがHerpesが原因ですと暗示しているのです。

痛み止めを飲んでもあまり効果がないため、できる限り飲まないようにされていたそうですが、リリカ、ボルタレン、ノイロトロピン、セレコックス、レリフェン、カロナール、ツムラの漢方薬、ブシ末などをたまに服用していました。医師に相談するとプレロンというステロイドを処方され、服用するとほんの数分だけ痛みが和らいだもののすぐに悪化し、その後は拷問のような強い痛みに苦しめられたそうです。リリカは一般名はプレガバリンであり、ヘルペス性神経障害性疼痛に用いられ、原因がherpesであることを医者が知っている薬です。欧州連合ではてんかん(部分発作併用療法)、全般性不安障害 (GAD) の承認もあるのは、てんかん(部分発作併用療法)、全般性不安障害 (GAD)の原因はherpesであることを証明してくれています。また、股関節の異常については臼蓋形成不全と診断され、医師からは、この病気は生まれつきのものだから治る見込みは薄く、今のうちに手術で人工股関節にしたほうがいいと勧められました。この頃から、自然療法にも限界を感じた患者さんと、あくまで自然医療系で治療を望むご主人と、治療方針について主意見が食い違うことが多くなっていったそうです。

乾癬性関節炎(関節症性乾癬)脊椎関節炎の一種です。 乾癬性関節炎は、 関節リウマチ と似ていますが、関節リウマチに特徴的な抗体は産生されません。 乾癬性関節炎の、 乾癬 は鱗のような赤い発疹が起こり爪が厚くなって小さなくぼみができ、それが繰り返される皮膚の病気で、乾癬性関節炎の患者の約30%に発生します。 特定の遺伝子( HLA-B27 )をもつ人と、この病気にかかった家族がいる人は、脊椎の乾癬性関節炎のリスクが高まります。 乾癬性関節炎の原因はヘルペスです。

反応性関節炎は脊椎関節炎の一つで、消化器や泌尿器生殖器などの感染症の後に生じる炎症性疾患です。ライター症候群とも呼ばれ関節炎、尿道炎、結膜炎の三徴が特徴です。関節炎の多くは2~3ヶ月で自然軽快するが持続することもあるのはherpesによるものです。膝や足関節などの非対称性少関節炎)、腱付着部炎、腱炎、あるいは関節外病変として角結膜炎、ブドウ膜炎、結節性紅斑などが現れることがあります。関連する病原性細菌は、サルモネラ、赤痢菌、エルシニア、カンピロバクターやherpesもあり、泌尿器生殖器感染症後の反応性関節炎ではクラミジアが一般的です。膀胱癌に対するBCG膀胱内注入療法後に生じることもあります。自己免疫疾患と考えられており、HLA-B27との関連性が指摘されているのもまさにへるぺすがげんいんであるからです。

若年性脊椎関節炎(関節付着部関連関節炎)は慢性の関節の炎症(関節炎)、骨に腱や靭帯が付着する部位の炎症(付着部炎)を引き起こします。 主に下肢、時には骨盤と椎体の関節に起こる仙腸関節炎では臀部痛、椎体炎、背部痛)が見られます。 若年性脊椎関節炎はHLAB27陽性者の場合はそうでない人より病気になりやすいのが特徴ですから若年性脊椎関節炎の原因もherpesです。

急性前部ブドウ膜炎は片目に突然発症する、繊維素の析出を伴う炎症の強いぶどう膜炎です。 主に前眼部に限られており、虹彩炎(前房の炎症のみ)、虹彩毛様体炎(前房および前部硝子体の炎症)の一方または双方を言います。 主に、程度は様々ですが目の痛み、充血、羞明、視力低下が起きます。 この病気の特徴として、「強直性脊椎炎」などの全身病に伴って起こることがあるので当然ながらります。急性前部ブドウ膜炎も原因はherpesです。

臼蓋形成不全臼蓋形成不全とは、骨盤に存在する臼蓋と呼ばれる部分が不完全な形状を示す状態です。 臼蓋は、 大腿骨 が骨盤にはまり込む部分ですが、この凹みが浅いのが形成不全で、大腿骨がきっちりはまり込むことができなくなります。 臼蓋形成不全では股関節の痛みや疲れ、さらには 変形性股関節症 の発症に至ることがあります。臼蓋形成不全は基本的には乳児の時に超音波やX線(レントゲン)で診断される画像上の診断名なので、臨床的に問題となるような症状はありません。

2011年10月に、ご主人がインターネットで当院のことを発見されました。私の理論を読んで理解され、その概要を体が動かない患者さんに丁寧に伝えたそうです。距離と金銭的な問題で通院を躊躇されましたが、ご主人の可能性があるならすぐに行くべきとの強い説得で、2週間後にご両親からお金を借りて埼玉から来院されました。

埼玉から大阪まで新幹線を使われましたが、途中痛みで席に座っていられなくなって特別室を借りたり、ちょっとした段差に苦労したり、慣れない車椅子での電車移動でかなり苦労されましたが、それでも当院へ来られました。

初診ですぐにヘルペスウイルスが原因で様々な症状が起こっていると診断しました。線維筋痛症もその1つであります。1日3回の漢方煎じ薬と、2日に1回最低1時間の漢方風呂、そしてお灸を痛む箇所を中心にできる限りたくさんやるように指導しました。またお灸は途中でもぐさの火を消さず最後まで焼き尽くした方がいいとも伝えました。手足や股関節は患者さん自身でやり、背中や腰はご主人に据えてもらったそうです。これで治るなら頑張るということで、毎日お灸を数百ヶ所もされたそうです。さらに抗ヘルペス剤を処方し、毎日大量に服用してもらいました。以前から服用されていたバセドウ病の薬のメルカゾールはひとまず継続してもらい、鍼治療も受けるように指示されていたので、地元の鍼灸院に通って鍼治療も受けるように指導しました。バセドウ病も実はherpesが原因なのです。

バセドウ病は甲状腺機能亢進症を起こす代表的な病気で、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、動悸や息切れ、手足の震え、疲れやすさやだるさなどさまざまな全身症状が起こり、20~50歳代に発症することが多く、中でも30~40歳代の患者が多く男女の比率は男性1人に対して女性6人程度と女性に多くみられます。バセドウ病の原因は自己免疫性疾患のひとつであるといわれていますが嘘です。

それではこの世に存在しない自己免疫性疾患はどのように定義されているのでしょうか?通常は細菌やウイルスなどの外敵を攻撃・排除する免疫細胞が作る抗体が、何らかの原因で自身の体の組織を外敵とみなし、自己抗体を作って誤って攻撃して起こる病気であるとなっています。。バセドウ病の場合、何らかの原因で甲状腺組織に対する自己抗体が発生し、これが刺激となってホルモン合成が亢進することで発症するとなっています。なぜ抗体が作られてしまうのか原因は分からないうえにどの様に抗体が作られるのかも全く説明されておらず免疫のきわめて大切なT細胞やB災防の働きもすべて不明であるにもかかわらず遺伝的な要因のほかストレスや喫煙、過労などと関連があるとされている噓八百の病名です。自己免疫疾患を作り出した現代医学は学問の名に値するものではありません。 

初診から1週間後、血液検査の結果は、CRPは異常なしでしたが、単純ヘルペスの値が116.5(正常値2.0未満)と高く、ヘルペスが原因でまず間違いありません。単純ヘルペスの値が116.5(正常値2.0未満)は私が見た患者さんの最高値でした。非常に多くの細胞にherpesが感染しているということです。また、甲状腺の状態を示す抗サイログロブリンの数値がやや高めで109(基準値は28未満)、THSも少し高く5.64でした。線維筋痛症の症状が、数値で示されたのは初めてだということで、とても喜ばれ、ますます治療に励むとおっしゃっていました。

ただ、検査結果が出てまもなく、リバウンドが起こり、それまで以上のひどい激痛が全身に広がりました。患者さん曰く、体にガラスの破片がグサグサ刺されるような痛み、全身(背中・手・足・首・肩など)にピリピリする痛み、股関節を鉄板でプレスされているような痛みなど、掛け布団が身体に触れるだけでも痛みが走るような状態で、痛くて気が狂いそうになったそうです。痛みと倦怠感で歩くこともできず、トイレにも這いつくばっていくような状態でした。食事もまともに取れず、休憩しながらなんとか食べたそうです。間違った医療を無責任に長い間、されていると病気のストレスもますます高まりろくでもない免疫を抑える薬の副作用でこのような苦しみを乗り越えなければ治らないのです。

治療開始から1ヶ月経過すると、背中にアトピーが出現しました。1~2mmくらいの小さな赤い発疹が脇腹、腹、尾てい骨あたりにまで広がりました。アトピーが出現するということはクラススイッチが進んでいるという証拠であります。また股関節の激痛が半減し、それまでとは比べ物にならないくらい生活が楽になったそうです。たったの1ヶ月でかなり改善が見られたので、患者さんもびっくりされたそうです。

治療開始から半年、体調はさらに改善されました。股関節の一部と首以外、痛みの大部分が消え、ある程度家事ができるくらいに回復されました。全く力の入らなかった手足も力が徐々に戻ってきて、お箸でご飯も食べられるようになっていきました。バセドウ病の症状も出なくなったため、メルカゾールも中止しました。このときの血液検査では、単純ヘルペスの値は115.1、他の値は異常なしで、甲状腺の状態を示す抗サイログロブリンの数値は28以下、THSは2.23と、どちらも基準値にまで下がりました。

メルカゾールとは何でしようか?メルカゾールは一般名はチアマゾールです。甲状腺ホルモンが作られ過ぎる病気である甲状腺機能亢進症を治療する薬が商品名メルカゾール(一般名チアマゾール)です。過剰な甲状腺ホルモンの生成を抑制できる薬です。甲状腺ホルモンはヨウ素が不可欠です。ヨウ素を含む化合物が腸から吸収されると、ヨウ素化合物からヨウ素を取り出すための酵素がペルオキシダーゼです。ヨウ素化合物からヨウ素を取り出すペルオキシダーゼを阻害すれば、甲状腺ホルモンを作り出すために必要なヨウ素が供給されなくなります。その結果、甲状腺ホルモンの生成ができなくなるのでメルカゾールを抗甲状腺薬と言います。ちなみにペルオキシダーゼによって取り出されたヨウ素はアミノ酸の一種であるチロシンにヨウ素を結合させていき、チロシンに対して、1つヨウ素を結合させた化合物をモノヨードチロシンと呼び、2つヨウ素を結合させるとジヨードチロシンと呼びさらに、ヨウ素が3つ結合した化合物をトリヨードチロニン(トリヨードサイロニン:T3)、4つではチロキシン(サイロキシン:T4)と呼びます。特に、トリヨードチロニン(トリヨードサイロニン:T3)とチロキシン(サイロキシン:T4)が甲状腺ホルモンとして新陳代謝を活発にさせるのです。 

バセドウ病の症状も出なくなったため、メルカゾールも中止できたのはバセドウもherpesが原因であるので抗herpes剤と漢方生薬を服用し続けると治ってしまうのです。直る病気を治せない薬を大量に飲ませる医療が最先端の医療を標榜しながら実は病気づくりの最高峰に君臨するアメリカの真似をせざるを得ない日本の現状が残念でなりません。なぜならば最先端を行く最高度に免疫を抑える薬を性懲りもなく限りなく製造し続け病気を治すどころか新たなる病気を再生産しているのはアメリカであるからです。その証拠を見せましょう。新型コロナワクチンはバンバン作り打ちまくっているのにも関わらず朝日新聞によれば11月27日時点で、アメリカの新型コロナの患者総数は4812万人6574人であり死者総数は77万5797人であり、いっぽう全世界の白人たちが挙っていじめ、けなしまくっている新興国である中国の新型コロナの患者総数は11万1077人でありであり死者総数はたったの4849人であります。この二桁違いの歴然過ぎる悲劇の差はいったい何を意味するのでしょうか?しかもアメリカの人口は4億3500万人に過ぎないのに中国の人口は14億人ですよ。この大きすぎる悲劇の差に対する答えはどちらの国の社会システムが一人一人の人間の命を大切にしているのかの優劣の差なのです。人間を大事にするかお金を大事にするかの差です。科学技術の精華である医学が中国のほうがアメリカのほうがはるかに勝っていると思いますか?そんなことは絶対ないでしょう?医学が進んでいない中国のコロナの感染者数も死者数も二けたも少ないのはなぜかを自分で考えてください。

治療から1年経過、2013年の3月には、体調もさらに改善し、ウォーキングをしたり、短い距離であれば走ることもできるようになりました。走ったのは10年ぶりぐらいだそうです。車の運転も出来るようになり、股関節の激痛はほぼ完治されました。生理前だけはまだ少しだけ痛みがぶり返すことがありますが、普段は全く痛みが出ない状態にまで回復されました。激しいリバウンドを乗り越え治療をやりきることができたのは、ご主人やご家族のサポートがあったからです。治療終了後は、念願であった子供を授かることを目標に元気に過ごしておられます。この地球に原因のわからない直らない病気は何一つありません。私が患者さんの免疫の手伝いをして癌以外のどんな病気も直してあげましょう。

症例報告2例目の研究報告

治した病名:1)線維筋痛症、2)バセドウ病、3)睡眠障害、4)リウマチ反応陰性脊椎関節炎、5)掌蹠膿疱性骨関節炎、6)レジオネラ肺炎、7)うつ病、8)自己免疫性膵炎、9)慢性疲労性症候群

15年以上、不調と激痛に蝕まれ、当院で治療して全ての症状が良くなった方です。

患者:当時49歳、女性

上記の10種類の病名のうちレジオネラ肺炎以外はすべてherpesが原因です。

すでに述べたようにバセドウ病は甲状腺ホルモンが通常より過剰に分泌され、様々な症状を引き起こす自己免疫疾患と言われています。甲状腺の組織は、さまざまな直径の甲状腺濾胞と呼ばれる球状の袋がびっしりと詰まっています。 濾胞と濾胞の間の腔には「コロイド」と呼ばれる、甲状腺ホルモンの原料であるサイログロブリンが主成分として蓄積されています。濾胞の壁は濾胞上皮細胞と呼ばれる細胞が一層に並んでおり、この濾胞上皮細胞で甲状腺ホルモンが作られその甲状腺ホルモンを分泌する細胞です。濾胞内にはコロイドと呼ばれるゼラチン状の物質が蓄積されています。コロイドの主成分はチログロブリン(サイログロブリン)と呼ばれる甲状腺ホルモンの前駆体です。濾胞上皮細胞でサイログロブリンから甲状腺ホルモンに作られた後、完成した甲状腺ホルモンは今度は濾胞の外側に放出されて血中に出ていくのです。

因みに橋本病(慢性甲状腺炎)は慢性甲状腺炎とも呼ばれこの慢性炎症によって甲状腺組織が少しずつ壊され、バセドウと違って甲状腺ホルモンが作られにくくなり、甲状腺機能低下症が生じます。バセドウは甲状腺組織は破壊されないのですが橋本病は濾胞上皮細胞に感染したherpesのために甲状腺組織が破壊されてしまうのです。どちらの病気もherpesが原因ですが甲状腺組織のどの細胞に感染するかの違いが全く反対の病気にしてしまうのです。橋本病の場合はサイログロブリンから甲状腺ホルモンを作る濾胞上皮細胞にherpesが感染して濾胞上皮細胞を破壊してしまうので徐々に徐々に甲状腺ホルモンが作られなくなって甲状腺機能低下症になるのです。

掌蹠膿疱性骨関節炎 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは、手のひら(手掌)、足のうら(足蹠)に、膿疱と呼ばれる膿がたまった小さな水疱が多く発生する慢性の皮膚疾患です。10代から60代まで幅広く発症しうる疾患ですが、皮膚疾患だけでなく、関節炎を併発することがあります。病気の原因はherpesです。

レジオネラ肺炎とは何でしょう。

レジオネラ肺炎は、どの種類のレジオネラ菌でも引き起こされる非定型肺炎のひとつです。症状は咳、息切れ高熱筋肉の痛み、頭痛で、吐き気、嘔吐、下痢もでることがあります。これらの症状はレジオネラ菌感染後の2日から10日後に現れます。レジオネラ肺炎になると、全身性倦怠感、頭痛、食欲不振、筋肉痛などの症状が始まり、乾性咳嗽、38℃以上の高熱、悪寒、胸痛、呼吸困難が見られるようになります。傾眠、昏睡、幻覚、四肢の振せんなどの中枢神経系の症状や下痢がみられるのが本症の特徴です。胸部X 線所見では肺胞性陰影であり、その進行は速く重症化の因子として肺の崩壊の度合いはKL-6の測定を行えばがわかります。

何故バセドウ病が起こるのでしょうか?

バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。甲状腺の機能が普通以上に高まってしまい、「甲状腺機能亢進症」になります。それでは甲状腺ホルモンが何故、過剰に分泌されるのかの答えを説明しましょう。甲状腺疾患の中でも特に多く、20~30代の若い女性に多いのです。男女比は、女性が男性の4倍以上で、圧倒的に女性に多い病気です。それは男尊女卑の男性優位の社会では女性が男性よりもストレスが強いからです。強いストレスがあると耐えるために視床下部でCRHホルモンを出して下垂体前葉を刺激してACTHを出させて最後はステロイドを副腎皮質に出させるのはみなさんご存じでしょう。このCRHホルモンを男性よりも出し過ぎ続けるとこのTSHというホルモンはThyroid stimulating hormoneの略で甲状腺刺激ホルモンでありACTHと同じく脳下垂体前葉から分泌され,甲状腺濾胞(ろほう)上皮細胞の膜受容体に結合して,甲状腺の機能を促進させ甲状腺ホルモンCRHホルモンが多ければ多いほどTSHというホルモンが過剰に産生されてしまうのです。

下図に正常な甲状腺ホルモンの分泌と調整の仕組みを示します。①視床下部は、血液中に甲状腺ホルモンが少なくなると「甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)」を放出し、「下垂体へ甲状腺刺激ホルモン(TSH)」を分泌するように促します。また甲状腺ホルモンが直接下垂体にはたらいて、TSHの分泌をコントロールします。②脳下垂体でTSHが作られます。③TSHが甲状腺を刺激して甲状腺ホルモン(T3・T4)が合成され、必要な量が分泌されます。④甲状腺ホルモンは、いったん濾胞(ろほう)細胞という“貯蔵庫”に入り、そこから血液中に分泌され、血流に乗って全身の細胞に運ばれていきます。この際、ホルモン分泌量が調整され恒常性が保たれるのは、TSHの指示を受けて甲状腺が正常に調整するからです。正常な人では血中の甲状腺ホルモン濃度が低くなってきたときには、脳下垂体がそれを察知して、TSHをたくさん作るポジティブ・フィードバックを行い、甲状腺も刺激されて、甲状腺ホルモン(T3・T4)が多く作られます。逆に、正常な人では血中の甲状腺ホルモン濃度が高くなると、TSHの分泌は抑えられネガティブ・フィードバックが生じて、甲状腺で合成されるホルモン量も少なくなるのです。ところがいつまでも強いストレスが続いてCRHホルモンを出し過ぎ続けるとこのTSHというホルモンをいつまでも過剰に作ってしまいネガティブ・フィードバックが働かなくなるのです。その結果いつまでも甲状腺ホルモン(T3・T4)が合成されてしまい甲状腺機能亢進症のバセドーになってしまうのです。

それでは何故バセドウ病で眼球突出が起こるのでしょうか?

TSH受容体は甲状腺のみならずリンパ球、線維芽細胞、眼窩後部の脂肪細胞などにも発現しているのです。眼窩後部には支持組織があり特に目に前から強い外力が当たっても眼球が変形しないように目の奥にクッションとなる脂肪を作る脂肪細胞があります。この脂肪細胞にTSH受容体があると増えたTSHと結合するとこの脂肪細胞が増殖して眼球を前に押し出し眼球突出症となるのです。ストレスが減ってT3・T4が高くなる甲状腺機能亢進症がよくなっても眼球突出症が同じようによくならないのは増えた脂肪細胞は簡単には減らないからです。

脊椎関節炎とはなんでしょう。

椎関節、胸鎖関節や仙腸関節などの体軸関節(いわゆる体幹部の関節)と手指関節などの末梢関節(肩や股より先の関節)に炎症が生じる疾患です。若年男性に発症しやすいとされています。ヒト白血球抗原の一つであるHLA-B27という遺伝子のタイプに関連すると考えられています。脊椎関節炎(spondyloarthritis: SpA)は更に、強直性脊椎炎、反応性関節炎、乾癬性関節炎、炎症性腸疾患を伴う関節炎、ぶどう膜炎関連脊椎関節炎などのタイプに分類されます。

炎症性腰背部痛(40歳以下で発症し、3ヶ月以上続き、安静で軽快せず運動でむしろ改善する腰痛・背部痛)が脊椎関節症に特徴的な症状の一つです。また手指や肩などの痛みや腫れ、こわばりといった症状も伴います。炎症のため発熱、倦怠感を伴うこともあります。更に、患者さんによっては尿道炎、乾癬、クローン病や潰瘍性大腸炎、ぶどう膜炎といった関節以外の症状がみられることもあります。進行すると関節の動きが悪くなり、背中が曲がらない、首が回りにくいといった症状を呈します。関節の柔軟性がなくなることなどから骨折をしやすくなります。

血液検査では、関節リウマチに特徴的なリウマチ因子や抗CCP抗体は陰性で、HLA-B27やCRPが陽性となることがあります。脊椎や仙腸関節、末梢関節などのレントゲンやMRI、関節エコー検査では、骨の変形や炎症がみられることがあります。進行すると靭帯の石灰化により背骨がまるで竹のようにくっついてしまいます。

患者さんは幼い頃から強度のストレスをかけ続け、体が弱く、2000年に第1子を出産してから頭痛、めまい、倦怠感、不眠、肩こり、痺れ、腰痛などの様々な不調が起こり、それぞれ内科や神経内科や脳外科や整形外科など各科に通院されていました。仕事に育児に家事にと精神的にも肉体的にも限界の状態が続きました。

2003年にバセドウ病と診断され、投薬治療を受けられていたそうです。

2004年5月、旦那さんが出張中に朝起きると今まで感じたことのない疲労感に襲われ、同時に手足の筋肉がこわばり、歩行困難になってしまいました。その後、1週間入院されいろいろな検査も受けられましたが、異常は見つからず、心療内科を紹介されました。退院後、なんとか歩けるようになったものの、体のあちこちに激痛や鈍痛が走るようになりました。いろいろな病院を渡られましたが全て原因不明と言われて続けたとのことです。

針を体中に何千本も同時に刺されたような痛み、突然斧で切り付けられたような鋭い強い痛み、杭を体に打ち込まれているような痛み、脈打つような激しい痛み、歯が1本だけどんな痛み止めを使っても効かない強烈な痛み、足の指1本だけが気を失いそうなほど酷い痛みなどが24時間、患者さんの体のいたるところに起きていたのです。医者からどこも悪くないと言われても身体中に常に激痛が走っていました。痛みのすべてはherpesが原因ですが世界中の医者は誰も認めません。何故でしょう?すべての現代の病気は免疫を抑える薬しか製薬メーカーは作れないので症状をとるしか製薬会社は術がないのです。しかも免疫抑制剤は必ずヘルペスを増やしてしまうのでヘルペスがすべての現代の病気の原因だと認めるわけにもいかないのです。しかもこの間違いを医者が指摘しないのも永遠に地上から病気がなくならないのも医者にとっても都合がよいのです。だって永遠に仕事がなくならないからです。哀しい世の中ですね。患者さんの苦しみを減らすことが医者の仕事なのに残念ですね。

誰にもこの痛みを理解されてもらえず、ましてや仮病だと思われたこともありました。仕事中では痛みに耐え、顔にも出さないように努めては、自宅に帰っては泣いて旦那さんやお子さんに心配をかけていたそうです。お子さんも一緒になって泣いていました。

いついかなる時にどこにどんな痛みが襲ってくるのか分からない不安と恐怖の生活に加え、酷い倦怠感と少し動くだけでも辛く、さらに睡眠障害でゆっくり休むこともできませんでした。

2005年8月、地元の総合リウマチ膠原病科を受診され、血液検査ではリウマチ反応は出ませんでしたが、腰のCTで仙腸関節に石灰化が見られた事と体の圧痛点の検査からリウマチ反応陰性脊椎関節炎とそれに伴う線維筋痛症の合併型と診断されました。リウマチであればリウマチ反応がすべて陽性になるわけはないのです。リウマチと診断されようが、新しい繊維筋痛症と診断されようが真実が明らかにされてわけではないのです。だって治療はまたまた免疫を抑える薬ですから患者さんの病気の原因であるヘルペスが増えるばかりであるからです。ところが患者さんはひそかに今まで原因不明だった症状に病名がついたことに喜ばれたとのことです。消炎鎮痛剤、ステロイド剤、精神安定剤が処方されましたが、今までの経験で鎮痛剤を使っても痛みが消えない事とステロイド剤の副作用が怖くて消炎鎮痛剤とステロイド剤は飲まず、精神安定剤のデパスだけは筋肉が緩み、痛みも少し和らぐことから服用されていました。

地元の総合リウマチ膠原病科による処方:消炎鎮痛剤、ステロイド剤、精神安定剤(デパス)、3つの内、精神安定剤のみ服用。

しかし、2006年5月、自己免疫性膵炎にかかり、翌年には肩、鎖骨、胸骨、背中、腰などの骨が熱をもつような激痛が起こりました。激痛で手も上げられない、箸を持つことさえできない、息を吸うだけでも痛み、寝返りが打てない、一人で起き上がれない状態にまでなってしまいました。

2008年11月、同じような痛みがビオチン治療で良くなったという情報を知人から聞き、早速治療を受けビオチン、ビタミンC、整腸剤を8時間おきに飲む治療を4年ほど行われました。骨の状態が正常値に戻ったと診断され完治と宣言されたそうですが、骨の痛みや体の痛みは依然と残っており、首、背骨、胸骨、仙腸関節に酷く炎症が見られたことから新しく掌蹠膿疱性骨関節炎と病名を付けられただけのようでした。その後もビオチンと精神安定剤を飲み続け、痛みに耐えながら毎日を乗り切っておられました。

ビオチン( biotin)は、ビタミンB群に分類される水溶性ビタミンで、ビタミンB7(vitamin B7)とも呼ばれるが、欠乏症を起こすことが稀なため、単にビオチンと呼ばれることも多いのです。補酵素として糖、アミノ酸、脂質などのエネルギー代謝に関わっています。いずれにしろ痛みがビオチン治療で良くなるわけはないのです。

他院での処方:ビオチン、ビタミンC、整腸剤。

しかしさらに悪いことが続きました。2014年、温泉でレジオネラ菌に感染してしまいレジオネラ肺炎になってしまいました。3週間で肺炎は治りましたが、体力は落ち、酷い疲労感と倦怠感でとうとう仕事もできなくなり、休職されました。この症状から慢性疲労性症候群とうつ病と診断されましたが、患者さん自身は絶対うつ病ではないと確信をもっていましたが、抗うつ剤が線維筋痛症にも効くと勧められてしまい、しばらく服用されていました。しかし、朝から夕方まで起きられずまるで廃人のような生活になってしまったので服用を中止されました。その後、7ヶ月後に復職されました。

しかし2015年1月、肩や首や胸骨の痛みが悪化し、漢方薬局で漢方薬やサプリメントを調合してもらうも劇的に良くならず、1ヶ月で15万円も費用が掛かったため、金銭面的に飲み続けられなかったそうです。

10年以上辛く苦しい生活を続け、自問自答した結果、患者さん自身の心の在り方の問題に行きついた頃、当院のホームページに辿り着いたのです。藁にもすがる思いでご主人と一緒に当院まで来られました。

2015年4月、当院を受診されました。最初は私に圧倒されてとても緊張された様子でしたが私が強くでも優しく握手をすると患者さんはすごくホッとされたようでした。漢方煎じ薬と漢方風呂とお灸、抗ヘルペス剤を1日12錠から飲み始め、その後、痛みが酷くなってから1日16錠へ増量しました。

当院での処方:漢方煎じ薬、漢方風呂、お灸、抗ヘルペス剤1日12錠から16錠へ増量。

漢方煎じ薬は独特な苦味がありますが患者さんには漢方煎じ薬は甘く、美味しく服用されていたとのことです。抗ヘルペス剤を飲み続け、徐々に1日中起きていた激痛が減り、痛みのない時間が増えていきました。無理をしたり、疲れたりしてストレスを感じると、痛みや倦怠感が起こりますが、以前では考えられなかった痛みがない普通の生活を送れるようにまで完治されました。漢方煎じ薬は甘く、美味しく服用されていたということは彼女の体は免疫を上げる漢方せんじ薬を欲していたのです。

症例報告3例目の研究報告

治した病名:1)ヘルペス性線維筋痛症2)医者の作った精神疾患3)倦怠感

学生時代に全身に痛みと倦怠感に襲われ、他院で治療を受けても悪化していくばかりでしたが、当院を受診された翌日にはほとんど完治されていた患者さんです。

患者:当時20歳、男性

2012年頃から急に体が痛くなり、体がだるくなり学校にも通うことが出来なくなりました。しかしどの病院へ行っても原因不明、線維筋痛症の一種で精神疾患だろうと言われたようです。線維筋痛症による精神疾患という病気はありません。無知な患者に何を言っても許される傲慢さはいったいどんな気持ちから出てくるのでしょうか?線維筋痛症が自己免疫疾患である嘘と同じレベルの話です。この世に原因不明の病気は何一つありません。原因不明という医者のいう病気はすべてherpesです。しかし世界中の医者は病気の原因はヘルペスだとなると抗ヘルペス剤と漢方煎じ薬を飲めば全部治ります。病気がすべて治ると医薬業界は崩壊してしまいます。精神的に病んでいるわけでもなかったので半信半疑で医者の言うことを信じて治療を始めたのですが、その後二年間、体の痛み、倦怠感、無気力などの症状と戦いながら、無駄な精神安定剤を飲みつづけたのですが、全く症状が改善しなかったのです。そればかりか、だんだん症状がひどくなっていったのです。そこで藁にもすがる思いでインターネットで他の病院を調べていたところ、当院を発見されました。免疫とヘルペスとの戦いでいろいろな原因不明の疾患が起こると書いてありましたが初めはヘルペスなんて、関係ないだろうと思って読み進め、難解な理論に最初は四苦八苦されていたそうですが、当時掲載されていた患者さんの手記や私が書いた詳しい説明を読まれて、患者さんにことごとく当てはまることが多いことに気づき、早速当院に受診されることを決意されました。世界中の医者は口が裂けてもherpesについては口に出しません。それは製薬メーカーの製造している薬は免疫を抑えるだけですから必ずヘルペスをこっそり増やし病気つくりの手伝いに医者も加担しているからです。

診察時に、病気の原因がヘルペスであることを説明し、ベルクスロン(別名アシクロビル)という抗ヘルペス剤と免疫を上げる漢方を処方しました。診察後に早速薬を飲み始めと少しずつ症状が治まりだし、翌日にはもうほとんど症状がなくなりました。二年間かけて、全く変わらなかった症状が一日であっけなく消えたのです。実際に起こっていることが少し信じられなかったようです。これで、患者さんの症状は完璧にヘルペスウイルスによるものだと確信されたようです。そして二年間、激痛、倦怠感などあらゆる症状と戦ってきましたが、繊維筋痛症は、ヘルペスによるものであると同時に原因のわからない病気などこの世にないと私は教えることが出来ました。完治してしまい縁がなくなり当院へ来院されておりません。精神疾患の薬は免疫を抑えないので2年もの長い期間飲んでいてもherpesは増えないので簡単に治ったのです。

症例報告4例目の研究報告

治した病名:1)線維筋痛症、2)眼瞼下垂、3)クローン病、4)歯茎炎、5)羞明(まぶしさ),6)複視、7)ろれつが回らない、8)頭痛、9)痺れ、

当院で治療を受けて、心穏やかな状態にすると免疫が最大限に働いてくれることを身をもって認識された方です。

患者:当時34歳、男性

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、先天的理由、後天的理由(眼筋疾患・加齢・コンタクトレンズ装用・自己免疫疾患等)により、上眼瞼(上まぶた)の機能に障害が生じ、瞼が開きづらくなる疾病の一つ。眼筋疾患による眼瞼下垂は、筋肉疲労により症状が出現し、休息により回復するのが特徴。片側性の場合非対称なので容易に気づきうるが、両側性の場合は対称性の変化なので、診察時に気づかれない場合がある。軽度の眼瞼下垂の場合、あまり自覚症状がないが、重症化すると、視界が制限された状態になるので、怪我や転倒、自動車事故などを誘発しうる疾患でもある。両眼性眼瞼下垂が長期にわたり放置されると、視力はあるのに、目が開かない状態で、機能的盲目に陥ることがまれにある。対症療法では治癒することはなく、原因となる疾患や行為に対処しないかぎり慢性的に進行する。軽度の眼瞼下垂でも頭痛、頚部痛、目の奥の痛み、鬱などの症状がでることもある。眼瞼下垂も先天的理由を除けば一番よくみられる原因はherpesです。

2017年1月、風邪を引いて1週間ぐらいで症状は良くなりましたが、その後両側の奥歯の歯茎から上顎にかけて麻痺しているような、痺れているような感覚になりました。2~3日症状が続き、今度は外の冷たい空気に歯が触れるとズキンとした痛みが起こりました。さらに奥歯の感覚異常が出現してから1週間後、両足のふくらはぎからつま先にかけて痺れが出始め、さらにその2日後の1月14日、朝起きると手首から指先にかけて痺れが起こり、距離感が分かりづらくなっていました。鏡で患者さん自身がの目を見てみると、通常明るい場所では小さくなっているはずの瞳孔が大きくなっている状態だったそうです。ライトの光を目に当ててみても大きくなった瞳孔は小さくならずそのまま大きいままでした。また太陽光が眩しくて目が開けられず、外の景色を見ると距離感がわからないのに加えて見るものすべてが2つに見えていたそうです。歩く人や車や電柱や家やビルや木などすべて2つか2重に見えて、同行してもらったお母さんの補助なしでは1人で歩くことさえできない状態でした。

患者さんは以前、クローン病で当院の治療を受け完治されていたのですぐに当院へ受診されました。念のため、脳に異常が起きているかもしれないと思い、不安と恐怖の中、脳神経外科を受診して脳のMRとMRAを撮ってもらったそうです。受診の結果、MRI、MRA共に異常なし。担当医から「今まで見たことがない。原因がわからない」と言われ、脳に異常がない事に安堵されました。担当医から大学病院で精密検査を受けるよう指示されましたが、当院の治療を受けたかった患者さんは断りました。

会社関係、家族に脳の異常がない事を伝え、当院で治療したいことを伝え、翌日、奥さんと一緒に当院へ来院されました。症状の原因はヘルペスであり、頑張り過ぎて激しく重い深刻な心のストレスを溜め込んでいたとのことで、頑張り過ぎないようにしてもらい、原因不明の病気はない!必ず治ると言っていつものように握手をしました。患者さんは私に会うと緊張されるそうですが、いつもパワーをもらって元気になるそうです。「今まで見たことがない。原因がわからない」と医者が言う病気はすべてherpesです。なぜ世界中の医者はherpesを毛嫌いするのでしょうか?答えはきわめて簡単です。すべての病気がherpesであることが分かれば医者がいらなくなるからです。私もいらなくなるでしょう。わっはっは!!!!!

当院での処方:目に効く漢方煎じ薬、抗ヘルペス剤(アシクロビル錠)1日28錠。

治療に専念してもらうため、休職してもらいました。

翌日、リバウンドにより首から腕にかけてのこわばりと両足のこわばりが強くなってきたそうです。痺れも全身に広がり出しました。

それからは腕や足に力が入りにくくなり、布団から起き上がろうとする手や腕の力が入らなくなったり、舌が動きにくくなって、呂律が回らなくなったり、口もこわばった感覚になり、口が開きにくくなったり、話し声も鼻に抜けるような開鼻声になって聞き取りにくい声になってしまいました。

口が開きにくくなったため、食事を上手く噛めなくなってしまいました。飲み込むときも喉に引っかかりやすく、むせてしまったり、食べ物が喉に残っている感覚になったり、水分でむせたり、飲み込むときに鼻から水分が逆流する状態になってあまり食べられなくなってしまいました。

左瞼が下がって目を開けようとしても瞼が上がらなくなってしまいました。そして上顎から目の奥、後頭部にかけて今まで経験したことのない強烈な頭痛に襲われました。体のこわばりと力が入らない症状はさらに強くなり、同じ姿勢で寝ていると体が痛くなり、30分くらいしか寝られず寝不足になっていきました。どんどん体のあらゆる部分が動きにくくなり、力が入らなくなっていくのが怖くなってきた患者さんから当院へ連絡が来ました。私は患者さんがやっとストレスから解放されてほっとし、患者さんの体の中の免疫が上がってきて起きた症状だから心配はしなくて大丈夫と言い、また何かあればいつでも連絡してくるように患者さんへ伝えました。

その後もリバウンドはどんどん悪化していき、体に力が入らず自力で立てなくなりました。また眼球も上下左右に動かすことが出来なくなり、着替える時や体を拭いてもらう時やトイレに行くときは奥さんの介助が必要になりました。仰向けで寝ると舌が口の奥の方に落ちてきて何度もの息を詰めそうになりました。呼吸も深くできなくなり、呼吸筋や横隔膜の動きが弱くなっているように感じられました。1番辛かったのは、お腹に力が入らず2~3日便を出せなかったことだったそうです。しかし患者さんは、今は自分の中の免疫細胞が必死にヘルペスと戦っているところだから絶対大丈夫!と何度も自分自身に言い聞かせておられました。

治療を始めてから11日目~20日目が過ぎた頃、少しずつ腕に力が入るようになって自分で起き上がったり、自力で立てるようになりました。同時に首や肩や腕などのこわばりが少しずつ取れていき、首や腕の可動域が広がっていきました。伝い歩きですが奥さんの補助なしで部屋の移動ができるようになりました。また上顎から目の奥にかけて強烈な頭痛や口腔内感覚異常も少しずつ良くなっていきました。そして朝、鏡で患者さん自身の顔を見てみると、左瞼が少し上がるようになり、瞳孔の拡大が小さく元に戻っていました。眼球も少しですが上下左右に動くようになっていきました。食事ではむせることや鼻に逆流することがなくなり、呂律も回るようになり、舌の動きも元に戻りました。お腹にも力が入るようになり、便がスムーズに出せるようなり、体が良くなってきていることが目に見えて分かることが増えていき、患者さんは大変喜ばれました。

日に日に体が動かせるようになっていきましたが、両手両足の痺れはまだ強く残り、両手は手袋を2枚重ねているような感覚と腕枕をずっとした後のような感覚が続いていました。両足も長時間正座をした後の痺れのような感覚が続きました。眼瞼下垂も改善していきましたがまだうまく目を開けることができず、眼をパチパチしていました。瞳孔は小さく戻っていたのですが、明るくても暗くても小さいままで外の光はまだ眩しい状態でした。眼は1~2メートル先であれば正確に見えるようになりましたが、斜め前や横、上下は2重に視えていました。

当院で治療を始めて25日目、患者さん1人で入浴できました。転倒しないように手すりを持ちながら慎重に入っていましたが、リバウンドが発症してからは奥さんに身体を拭いてもらったり、洗面所で頭だけ洗ってもらったりしていたので、久しぶりの入浴で気分爽快になったそうです。心も体も余裕が少し出てきて、私の論文や患者さんの手記を真剣に読んでいたそうです。専門用語や内容が難しいので全部は理解できなかったようですが、ストレスに対応しようと患者さんの副腎皮質からステロイドホルモンを出したり、他の病院で受けたステロイド剤や免疫抑制治療でヘルペスを大量に増殖させ神経細胞感染する8種類もあるヘルペスウイルスの怖さや、特にEBウイルスやサイトメガロウイルスの怖さを勉強してもらいました。同時にそのヘルペスを殺す免疫細胞は重要な役割があって、どれほど大切であるかを学びました。絶対に免疫を抑制させてはいけないと患者さんは思われました。そして病気の原因や免疫の役割を理解することは患者さんの心の安定にもつながったとのことです。

30日目には、立って家の中を歩く、トイレをする、整容する、入浴する、更衣する、食べるといった身の回りのことが何とか患者さん自身で出来るようになりました。しかし、目が2重に見える複視はなかなか改善しなかったので、焦りや不安、恐怖、安心などいろんな感情が入り乱れて、落ち込む日もありました。妻や子供を養っていけるか、仕事に復帰できるかなどいろんなことを考えてしまう日がありました。その度に私の論文や患者さんの手記を読んで勇気づけられましたとのことでした。

当院の治療を始めて37日目、当院へ来院される道中、周りの物や建物や通行人の全てが2重に見えて斜めになったり、揺れていたりして見えていたため、眼を開けることが苦痛でした。奥さんの補助により当院へ辿り着きました。患者さんの診察を行ってみて、一度処方を変えてしばらく様子を見ることにしました。

処方:漢方煎じ薬、抗ヘルペス剤(アシクロビル錠)1日28錠

今回の来院から4日経過した朝、いつも2重に見えていたものが少し見やすくなっているようになっておられました。また翌日も、洗面所で患者さん自身の顔を鏡でみると2重に見えていた患者さんの顔が1つになってはっきり見えるようになっておられました。1ヶ月半ぶりにはっきりと見えるようになり患者さんは歓喜されました。その日を境に少しずつはっきり見える距離が長くなり、最初は1~2メートルだったのが徐々に5メートル、10メートル、そして多くの山まではっきり見えるようになりました。しかし、少し正面から横に視線をずらすと2重に見えてしまう状態でした。また両手両足の痺れも少しずつ治ってきていました。

当院で治療を始めて50日~64日目、今までは自宅の中だけの生活でしたが、眼がはっきりと見えるようになり、患者さん一人で外を歩くことが出来るようになりました。また少しずつですが斜め前も見えるようになっていきました。しかし視界が揺れる感覚はまだ残っていました。両手両足の痺れは歩いているとボワーンと少し痺れが体に伝わる程度にまで減少していきました。両手の痺れはほとんど感じない程度まで回復していました。

治療を始めて70日目、散歩をしていると再び2重に見える症状が出現されました。その後、徐々に2重に見えるようになっていき、最初に症状が起きた時に戻ってしまいました。また瞼の奥や目の周りが時々ズキンズキンと痛むときがありました。再発してから3日後に当院へ受診され、再発した症状については、ヘルペスウイルスは体中のあらゆる神経細胞に潜伏感染しており、また同じような症状が出てくることは当然であることを患者さんに説明しました。患者さんの場合、眼に関する神経部分にヘルペスウイルスが増殖感染し、免疫細胞がヘルペスと戦っているため、2重に見える症状が起こっていたのです。

治療を続けて77日目、眼のリバウンド症状がますます悪化していきました。視界の全てが2重というより2つに見えていきました。また、両手両足の痺れも増えていきました。ヘルペスと免疫の戦いが激化していたのです。

この頃、リバウンド症状が良くなってきたので患者さんは早く仕事に戻らなければいけないと思い始め、かなり焦り、不安になってストレスとなり、そのストレスに対して患者さん自身の副腎皮質からステロイドホルモンが過剰に作られ免疫の働きを抑えていたのではないと患者さんは思い至りました。

また、患者さんは今まで仕事でも人間関係でも完ぺきを求めすぎたために自己否定を繰り返して何事も頑張り過ぎてしまい、膨大なストレスを長年溜め続けてきて今回の病気を起こしたことを思い出しました。

実はもうすでに周りの人たちや家族は患者さんの能力や個性を認めてくれていたり、たとえ認めてもらえていなくとも何とかなるだろうと思えるようになられました。やっと患者さん自身が自分の心と体をずっと傷つきてきた結果として病気を起こしたのだと理解されたのです。

治療を始めて81日目、少しずつですが2重に見えることが減ってきました。午前中だけよく見えていたのが、午後も見えるようになり、そして夜も良く見えるようになりました。両手両足の痺れも減少していきました。

さらに95日目(発症して3ヶ月経過)、2重に見えなくなり、車にも乗れるようになりました。しかし、目の周りが重い感じがあり、特に左目の周りはまだピキピキという痛みや鈍痛がしばしば起こっていました。手足の痺れはかなり減少して痺れという感覚から違和感を覚えるように変わってきました。受診にて抗ヘルペス剤(アシクロビル錠)を1日32錠に増量して経過観察を行いました。

現在は、左目の疲労感と時々起こる鈍痛とピリピリした痛みは全て解消されました。両手両足の痺れも取れ、完治されたのです。当院へは風邪を引いた時以外は通われておりません。今では普通の生活を幸せに感じ、以前のように頑張り過ぎないように楽しみながら日々を送られております。

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