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実名希望の徳弘徳子さん完治症例報告更新2021.11.19

投稿日:2021年11月19日 更新日:

病名:1)herpes性リウマチ性多発筋痛、2)ヘルペス性ブドウ膜炎、3)ヘルペス性メニエール病、4)ヘルペス性黄斑変性症、5)アトピー性皮膚炎、6)ヘルペス性皮膚炎、7)SLE、8)全身倦怠感、9)食欲不振、10)網膜剥離、11)網膜裂孔、12)黄斑部視野欠損、13)ヘルペス性歯肉炎、14)脱毛症、15)飛蚊症、16)リンパ腫、17)高血圧症、18)慢性頭痛、19)多型性紅斑、20)ステロイド性メラニン色素沈着症、21)ヘルペス性下痢、22)ヘルペス性吃逆、23)ヘルペス性耳鳴り、24)ヘルペス性無呼吸症候群、25)ヘルペス性味覚障害、26)ヘルペス性発作性高血圧症、27)ヘルペス性頻脈、28)ヘルペス性不整脈、29)ブドウ膜炎、30)ヘルペス性乳腺炎の合計で30の病名がありますが病名にかかわらずこれらのすべての病気の原因はherpesですから私のように大量のアシクロビルを服用すればすべてのヘルペスをエピソーム感染にして細胞に閉じ込めてしまうことによってすべての病気はよくなりました。ブドウ膜炎は余計な手術をされて予後に問題を残されています。

私が今までに出会った人物の中で極上の優れた資質のすべてを身に着けた最高に頭の良い方なので当院の理論を完璧に理解されており、あらゆる激越なリバウンド症状を乗り越えられ、自分の免疫で治すことができるほとんど症状は治っていますがあまりにも全身の組織の細胞にherpesが感染しているので抗ヘルペス剤を服用すると免疫が上がりすぎて喉頭と咽頭が痛くなるということで現在は一時的にストップしています。喉頭と咽頭の痛覚神経にherpesが感染しているからです。漢方煎じ薬は飲んでおられます。

患者:当時79歳、女性

下の写真はSLEの皮膚症状とよくなった皮膚の写真を掲載しておきます。

すべての現代の病気の原因は、ストレスに対処するために自分自身で作り出したステロイドホルモンによって免疫の働きを抑制するか、医者によってステロイド剤を大量に入れられて免疫を抑制されてherpesによる病気を発症させるかのどちらかであることを身をもって証明された方です。

患者さんの場合は、1993年5月頃に本来ならば入院してご主人の腎不全の介護がなされるべきであったのを、ご主人の我儘により、患者さんは51歳で退職を余儀なくされ、患者さん自身がご主人のために腹膜透析を1日4回自宅でやって上げざるを得なくなりました。と同時に身の回りの介護もすることになりました。1日3時間の睡眠で、生き地獄のような透析介護に明け暮れ、約7年間患者さん一人でやり切りました。ご主人を見送ったあと、1年間うつ状態になり、引きこもっておられました。そして10年後にリウマチ性多発筋痛の症状が起こったのです。

腹膜透析とは何でしょうか?腹膜には毛細血管が張り巡らされており、腹膜透析ではこの毛細血管を利用します。具体的には、お腹の中に透析液をいれることで、体内の老廃物や水分が毛細血管から透析液へ移動します。そして、この透析液を身体の外に取り出すことで、血液がきれいになるのです。

家庭でやれる腹膜透析は介護者の奥様が一人でが行い、通院は一切せず、透析液を一回ごとにバッグに入れ替えつなぐという仕事を一日に6時間ごとにやられ1回の治療は30分程度かかりました。上図のように腹膜透析を自宅でやる前に病院で腹部にカテーテルという細いチューブを埋め込む手術をします。病院での血液透析と比べ、自宅の腹膜透析のほうが残っている腎機能をより長く保つことができ、尿が出なくなる時期を遅らせることができます。奥様自身が1日3時間の睡眠で、生き地獄のような透析介護に明け暮れ、約7年間患者さん一人でやり切りました。

2011年6月頃、全身のだるさ、食欲不振、酷い耳鳴、関節痛、筋肉痛、左右肩回り、太腿部、指関節のこわばり、37.5℃前後の微熱とおよそ9つも異常が10日続いておりました。また心を慰めてくれる犬の散歩中に大出血と睡眠無呼吸症候群(SAS)によりマウスピースを着装するほどの重症でした。そして翌日、トイレに行こうと起き上がるとヨタヨタとしゃがみ込んでしまい、なんとか這って用をたすことができましたが、痛みで立ち上がれなくなってしまいました。それまでは枕や敷布団のマットを変えてみたり、かかりつけの鍼灸院に行かれたりしましたが痛みが良くなることがありませんでした。

その後、医大整形外科を受診し、リウマチ性多発筋痛症と診断され、痛みと炎症を抑えるセレコックスを処方されました。

セレコックスの主な効果と作用はherpesによる 痛みや発熱 の原因となる物質であるプロスタグランジンが作られるのを抑える働きがありますので、痛みや発熱をやわらげます。 プロスタグランジン (prostaglandin, PG) は、プロスタン酸骨格をもつ一群の生理活性物質で、アラキドン酸から生合成されるエイコサノイドの 1 つで、様々な強い生理活性を持ちます。プロスタグランジンとトロンボキサンを合わせてプロスタノイドと言いますが、プロスタグランジンは発熱と痛覚伝達作用はありますが炎症作用は持っていません。

前医での処方:セレコックス

約1年間、網膜剝離を2回、網膜裂孔を1回、眼内の底に水が貯留して自然治癒しか無く、レーザー治療ができず、結果、黄斑部視野欠損になり、物が歪んで見えるようになってしまいました。また肺炎も起こしたため、ステロイドの副作用で身体がパンパンに張ってしまい、鍼灸もできなくなってしまうほどでした。ステロイドが効いている間に家事を最低限にして行い、昼夜区別なくベッドに入って全身が痛み、起きたり座ったりして失意のどん底でした。

前医での処方:骨の薬としてアクトネル、ステロイド。

アクトネルはビスホスホネート系と呼ばれる骨粗鬆症の治療薬です。ビスホスホネートは破骨細胞が骨を破りつぶすことを阻害するので骨粗鬆症の進行を抑制します。に効果を表します。その機序はビスホスホネートが破骨細胞に取り込まれると、①破骨細胞のアポトーシス誘導、②前駆細胞から破骨細胞への分化阻害、③破骨細胞の活性阻害、④骨微細構造の変化、⑤抗血管新生などの作用を示しますが、顎骨の難治性壊死やほかの骨の病的骨折などの副作用があります。

患者さんは、ステロイドを服用すると5~6時間経過すると全身痛んでいたのが嘘のように消えてしまうことが不気味に思いました。医大整形で治療を続けてもステロイドの増減の繰り返しで良くなるどころかますます悪化していきました。右眼は網膜裂孔により中央が見えなくなり、お風呂上りは腕の痛みでバスタオルも重く感じ、上手に拭くことができないため、バスタオルを広げてその上に転がって拭いていたそうです。手に力が入らず、また感覚もなくなったために包丁や茶碗や皿なども握ったり、掴めなくなって落とすようになり、利き手である右手の人差し指と中指が絡まって上手く握れなくなり、冷蔵庫を開ける際は布巾を引っかけて口で開けておりました。このように日常生活がままならない状態に追い込まれ、挫折感と絶望環に打ちひしがれておりました。

しかし、患者さんは一人暮らしであったため、このままでは生活が成り立たないと思いインターネットを漁り回りました。そして「ステロイドは使用しない」と朱記された当院を見つけ、目に飛び込んできた時は地獄に仏とはこのことだと小躍りされたそうです。当院のホームページにある論文を寝食も忘れて読んでいただけました。ほとんどの患者さんは医学的な知識は全くありません。しかし、この患者さんも含めて、私の論文の論理展開がステップを踏むごとに論点に近づき、最後は命題の通りに成立しており1つ1つ納得ができる内容だと言われました。そして論文中の「松本理論を信じることは自分の免疫を100%信じると同義」の一行に引き付けられた患者さんは、今自分が何かできるのか、何をすべきか、切羽詰まった状態で一握りの望みを託して当院へ受診されることを決めました。

2012年4月中旬頃、車で空港まで急いで行き、大阪の高槻まで来ていただけました。当院に初めて受診される場合は家族の同伴が必要です。治療中にリバウンドが起きると一人ではとても治療を続けるどころか生活もままならなくなってしまうため、家族の協力が必要なのです。そのため、ご家族も患者さんと一緒に診察の内容と治療の説明を聞いていただきます。患者さんは一人暮らしで高齢だったため、当院へ行っても治療が受けられるのか、お薬をもらえるのか、あまりの不安と心配で患者さんは初めて診察された際の記憶がおぼろげなほどだったそうです。しかし、私と握手を交わした時の手の温もりは覚えており、ほっとしたとのことでした。その後、漢方風呂、赤い漢方塗り薬、リウマチに効く漢方煎じ薬を処方し、少しでも早く良くなるために鍼灸師に針やお灸を受けて、自宅でのお灸のやり方の説明を聞いてもらいました。

当院での処方:漢方風呂、赤い漢方塗り薬、リウマチに効く漢方煎じ薬。

翌日、患者さんは当院から帰宅してすぐに残りのステロイドを金づちで粉末状にし、庭の土に混ぜて絶対に使用できないようにされたそうです。それだけ麻薬のように魅力的で恐ろしい不気味な毒薬で危険を誘発する医薬品なのです。ステロイド錠剤、ステロイド点滴、ステロイド軟こうは麻薬そのものです。なぜならば麻薬より以上の離脱症状が出るのみならず増えたherpesが新たなる病気を作り出しているのを医者は一言も語らないのです。しかもその増えたherpesは人体で永遠に住み続けるからです。そして当院での治療が開始されました。午前2時頃になると両腕、肩、足に激痛が起こるので痛みを和らげるため、鏡を見ながら肩、腕、足とできる所にお灸を据えて痛みに耐えておりました。指の股にもお灸をしたり、足裏の痛みには丸太踏みもしてみたそうです。

5月半ば、再び当院へ来院されました。鼻水や口の中の粘りが出るために何回も出したり、耳鳴りやリバウンドによるリウマチの痛みが1日中起こり、ベッドに足を投げ出してクッションを置き、両腕を前にだらりと伸ばして頭を横にして痛みに耐えながら過ごされていたとのことでした。当院での治療を行って、今起きている病気は自分で作った病気なのだと考えを改め、この日からさらに私の論文にのめり込んで読み込んだとのことでした。まさに生き地獄のリバウンドを誰の力に頼らずにたった一人で私の理論を完全に理解され類まれなる忍耐力で乗り切られた偉人といっても過言ではないのです。私は30数年のステロイドを絶対に使わないで延べ何十万人の患者を診察してきた臨床歴で人を殺したことは誰一人としてなかったのです。なぜでしょうか?それはリバウンドで戦う敵は人間を殺すことができないherpesであること知っていたからです。逆に人間の免役の力もherpesを殺す力はないのですから平和共存するしかないのにもかかわらずステロイドを使って人間の免疫の力を落とすという隙を製薬会社や医者が見せつけるものですからherpesはこの弱みに付け込んで図に乗って無限大に増殖してしまい人間のすべての細胞に感染する能力を発揮してしまったのです。すでにあちこちにノーベル賞学者の本条先生が作った抗がん剤のオプジーボについて書きまくったようにPD1とPDL1は人間とherpesとが長年の進化の歴史の中で作り上げた平和条約ですがこの平和条約を破ったのは人間自身ですから、とりわけ人間が作ったステロイドですからどうにもなりません。PD-1とPDL-1はここを読んでください。

その後、上の写真で示したようにリウマチのIgG抗体がアトピーのIgE抗体にクラススイッチをして物凄いかゆみを伴うアトピー症状が起こりかゆみもひどくなり、リバウンドはますます悪化し、足から噴出するネバネバとしたherpesによる滲出液が垂れ流すので、足をタオルで巻いて上下を括りつけて靴下を履いていたそうです。足の爪、足裏、手のひらが捲れて滲出液が出てき、足の甲と足裏は亀の甲羅のように丸く剥がれて痛むためにそーっと泥棒のように歩いておりました。またテーブルの角にタオルを敷き、大根を通り越して聖護院大根までに腫れた両足を置いて、お盆に食事を並べて抱えながら食事をされていました。両耳から滲出液が流れ、歯痛も起こし、唇も紫色で唇の両端が切れて唾液でネバネバになっておりました。両手指が絡み、体前面、眼の周辺、胸、腹、腕、背面、背中、腰の周辺が痒くなりました。衣類の縫い目で擦れると猛烈に痒くなるため、裏返して着用し、体中の皮が捲れてベッドや患者さんが歩いたところにフケが舞っていたそうです。最低の家事をしてベッドで横になることしかできない日々だったのです。

7月半ば、この頃の患者さんは痒みが70%、痛みが30%な状態で患者さんがパニック状態になりながらも当院へお電話されました。私は「毎日でも電話しなさい」と患者さんを安心させ、患者さんの相談に答えてあげました。

それから6日後、血液及びリンパ管中に病原菌は侵入したためか夕方から38.8度前後の高熱と頻脈が3日間続き、フロモックス100㎎で対応しました。

8月頃、歯磨き粉で気分が悪くなるので塩で磨いていたそうです。両耳は聞こえにくく、両目まぶたが腫れぼったくなり目が潰れたような見た目になり、足の甲と足首はパックリと傷口が開いて滲出液が流れて入浴と歩行がより困難になっていきました。浴槽に何とか浸かれても浴槽から上がるのに一苦労され、足に力が入ると足の甲が切れてしまいました。口の周りやおでこに発疹が起こり、さらに頻脈で肩で息をし、ハァーハァーと息苦しくて横になれないほどでした。頻脈110前後で、体中が滲出液で濡れて気分が悪く悪寒もあり、全身着替えた回数は数え切れないほどでした。足のタオルも1時間も持たず、冷感と灼熱と頻脈の繰り返しでした。体重はむくみで17㎏増加して65㎏になりました。背中から首、頭にかけて真っ赤になっておられました。

8月終わり、まどろんだ状態で当院に受診されました。この時、私が患者さんに話しかけてやっと覚醒されたようでした。患者さん曰く、一人暮らしの患者さんにとって、私とのやり取りが精神を保つ唯一の支えだったのです。この方は家族のだれの力も借りずにすべてを自分で生き地獄のリバウンドを乗り越えたお方です。不可能を可能にされたお方です。私も16歳から悩みだした極度の右後部の偏頭痛や右目の視力障害、右手のしびれ、うつ状態、集中力障害、一日12時間以上寝なければ起床できない過眠症、気分がいつも不愉快、いつもいつも倦怠感が付きまとうという常に自殺を考えるばかりの異常な生活の中で気がふれてしまうのではないのかとまで地獄に落ちてしまったのです。医者になる前の話ですから気が本当に狂えば自殺すればいいのだと常に覚悟はしていたのですが、しかし自分の病気を誰も直せないのならば自分の病気を自分で治すしかないと一年発起して医者になったのがきっかけで宿命的な漢方と女性との出会いが突如として現れ今の元気な私がよみがえることができたのです。この患者さんは私と比べて短期間ではあったのですが死ぬよりも苦しい地獄を病気を治すためだけに最後は乗り越えられたのです。

9月半ば、漢方煎じ薬をアトピーに効くつまり皮膚の免疫を上げる煎じ薬に変更して様子を見てみることにしました。頭皮から始まり身体全体が猛烈に痒くなられました。頭髪や体毛はごっそり抜け落ち、両手とも掌の傷が切れて痛み、手足の爪も剥がれてきたために白い手袋を使い始めました。

それから7日後、午後1時にタオルの替えをしていた時、右眼は真っ赤な視界になり見えにくく痛み出したため、フロモックス100㎎を使ったそうです。耳がワーンと響くすごい耳鳴があり、患者さんの声やテレビや洗濯機や電子レンジや電話(最大音量)、仏壇の鐘を叩いているはずなのに音が全く聞こえなくなってしまいました。患者さん自身の声も聞こえなくなっていたので声の声量の調節ができなくなっておりました。足の滲出液がどれくらい出るのかビニール袋に入れて取ってみると片足30分で50㏄~70㏄ほど溜まったとのことでした。下肢の皮膚の細胞に莫大な数のherpesが感染していたので免役が上昇するとキラー細胞やNK細胞が激しくherpes感染細胞を殺しにかかり細胞が崩壊した後、細胞内の水分ががばーと出てきたのです。足に巻いていたタオルも新しいものに変えて早々に濡れて重くなり、また変えるを繰り替えておりました。スリッパも何足も変え、とうとう浴室洗いのゴム靴に変えられました。アトピーの症状に加えて大量に増殖したヘルペスウイルスとの戦いのにより、皮膚の痛覚神経にもヘルペスが感染しているので末梢神経のカバーになっているシュワン細胞にもヘルペスが感染しているので免役は外のシュワン細胞も殺しにかかりその結果、内側の神経細胞も傷つきヒリヒリ、ジリジリ痛みがと感じられたのです。と同時に表皮細胞が崩壊して大量の細胞内水分(リンパ液)が滲出しておりました。

むくみがあるのはアルブミンが減っているのでアルブミンの原料であるアミノ酸と蛋白質を大量に摂取する必要があり、免疫が上がると血中のを大量に作る必要がありと免疫グロブリンとアルブミンがアミノ酸と蛋白質の取り合いをし、リウマチの炎症つまりherpesとの戦いを抑制せずそのままにするとグロブリンがどんどん作られ消費し、アルブミンが減りすぎて循環血流量が減少して急性腎不全の心配や栄養を運ぶ仕事も出来なくなるので、アルブミンの素材の肉、魚、大豆、卵、乳製品とアルブミンを作るビタミン、ミネラルが必要なので野菜、果物、海藻類に注意して取られていたとのことです。この頃は食欲があるものの身動きができなかったため、1日二食の給食宅配と週に1回の宅配を利用していました。宅配業者の人には患者さんがボケてお腹が一杯になる事が判らないと思われたらしく「弁当宅配取っていましたね」「お一人でしたね」と何度も聞かれたとのことでした。いくら病気と説明してもいつも心配そうな顔をして首を傾けていたそうです。ちなみに現在は当時の1/3も食していません。やっと買い物が出来るようになったので宅配も取っていないとのことです。

10月頃、食事をしてベッドに入って体を温めると猛烈に頭皮から体全身にかけて痒みが襲ってきました。夜間ベッドから滑り落ちるように出てキッチンへ行き、扇風機の弱い風を送り、スッポンポンで椅子に座り、異様な臭いを放つ熱い身体を乾かしながら両手で掻き毟っていたそうです。いつまでこんな作業が夜毎に続くのか?朝までに2~3回繰り返し起こる痒みに気違い沙汰、情けなくなり目頭が潤みました。それでも以前のような西洋治療には戻りたくないので当院での治療を必死に続けられました。むくんでパンパンになりジリジリ痛く荒れた肌に黄や赤の軟膏を摺り込み、滲出液の出る足にも黄や赤や抗ヘルペス剤(アシクロビル)の軟膏を塗りタオルを巻いてジリジリする痛みに耐えました。身体は寒くなると下着から一切着替えて、足から滲出液が滲み出るので毛布を簣巻のように身体に巻き、その上から掛け布団をして潜り込むことを繰り返されました。

眼は飛蚊症が酷くなり、視力低下で遠近両用メガネをかけて新聞が読めていましたが当時はルーペ併用でないと読めなくなりました。また耳は昼夜区別なく耳鳴りが酷く、滲出液がまだ出ていましたが聞こえが少々良くなりました。足の脛下の肌の突起が少し滑らかになりかけましたが、滲出液が出て痛みも変わりなく、歩行も極短時間しかできませんでした。食欲が落ち着いてきたので体重は58㎏と減少しました。

飛蚊症とは何でしょうか?

飛蚊症(ひぶんしょう)は、ガラス体の混濁により視界内に蚊や糸くずなどにも見える小さな薄い影のようなものが現れます。網膜上では特定の位置に影は存在していますが、眼球の運動による視界の移動により、この影は相対的に動き回っているように当人には感じらます。明るい場所で、白いものや空を見た場合などによく見えます。ガラス体は硝子体 (しょうしたい)とも呼ばれ、 水晶体 の後方にあり、硝子体の内腔は透明なゼリー状(ゲル状)の組織で血管はなく、99%は水で,わずかな繊維成分を含み無色透明、眼球の形の形状維持や光を屈折したり外力を分散させる作用もあります。. タンパク質(コラーゲン)やヒアルロン酸からできており、ヒアルロン酸は硝子体基底部に多く局在している硝子体細胞が産生を行っています。硝子体細胞は、硝子体をヒアルロン酸を産生することで再生できそして老廃物をガラス化することで浄化する能力を有するので、代謝機能を果たします。 硝子体の他の成分の中には、可溶性タンパク質(アルブミンおよびグロブリン)、糖(グルコース、ガラクトースおよびフルクトースなど)およびビタミンCであるアスコルビン酸も含まれています。 しかも、水性成分の内部には、ナトリウム、カリウム、塩化物および重炭酸塩を含む多数の電解質があり、水晶体,網膜などの代謝産物通路ともなっているのが硝子体ゲルです。硝子体ゲルでは、特定の細胞集団である硝子体細胞が、硝子体の周辺部レベルだけに比較的豊富に存在するのですが視神経乳頭および黄斑の近くには欠けています。それでは飛蚊症の原因は何でしょうか?病的ではない加齢や強度近視や打撲などによる後部硝子体剥離と病的な網膜裂孔や網膜剥離や、硝子体出血や、ぶどう膜炎の二つが原因と言われていますがそれ以外の飛蚊症の原因はがありますが硝子体細胞に感染したherpesなのです。Herpesはあらゆる細胞に感染することができるので視力にはほとんどかかわらない硝子体の周辺部にだけに豊富に存在する硝子体細胞だけに感染するだけですから増殖できる細胞が少ないので視力にはほとんど影響がないのです。さらに私は飛蚊症を抗herpes剤を投与することのよって何人かの患者さんを治した経験も持っているのです。細胞が存在するところにはherpesが感染しているといつもまず考えるべきなのです。

11月も変わらず痒みに襲われて夜遅くに起きていましたが、全身の着替えは1回で済むようになりました。足の滲出液はまだまだ流れ出て2~3回タオルを変えて巻いていました。11月下旬頃、心臓が痛み、無呼吸な状態が起こったとのことで、抗ヘルペス剤(アシクロビル)と漢方煎じ薬を大量に処方して飲んでもらうように指導しました。患者さんは、弱気になる時は他の患者さんの手記を読んで鼓舞していたそうです。

患者さんが心臓の痛みを訴えるときにはどのように対処すればいいのでしょう?先ず心臓が原因の痛みは、浅いところではなく深いところに起こります。浅いところの痛みは肋間神経や肋骨、軟骨の痛みのことが多いのです。心臓が原因の痛みで一番怖いのは心筋が虚血の状態つまり低酸素状態になりその結果の痛みが狭心痛です。この狭心痛は心筋が酸素欠乏に陥ると心筋細胞外液のカリウムイオン濃度が上昇し、かつブラジキニンやセロトニンや、ヒスタミンや、ATPなどの発痛物質を産生するとともにホスホリパーゼA2を活性化してアラキドン酸カスケードを経由して痛みを強めるプロスタグランジンを産生すると心筋に分布する交感神経の終末痛覚神経線維が興奮して脳に痛みを伝えるのです。したがって狭心痛以外は「胸痛=心臓病」ではなく、心臓とは関係のない原因で起こることも多いのです。「息を吸うと胸が痛い」場合、心臓ではなく肺の病気のことも特に深呼吸をすることで胸が痛む場合は、肺がその周囲の組織と擦れる時の痛みである発熱を伴う胸膜炎である場合も考えるべきです。浅いところの痛みは肋間神経や肋骨、軟骨の痛みであり原因はherpesなのです。まとめると強烈な胸や背中の痛みが続く時は怖い心筋の酸素欠乏を考え、チクチクする軽い痛みはherpesなのです。

12月も変わらず、部屋を温めると猛烈な痒み襲われ、暖房を切ったり入れたりしながら、扇風機に当たって脛下以外の所を止めどなく掻き毟っていました。眼も変わらず飛蚊症と視力低下があり、左目と顔面の神経がピクピクするようになっていました。頭にも一瞬ジーンと時々痺れるような感覚が起こりました。足の滲出液は減ってきましたが痛みは特に変化が見られませんでした。

年が明けて2013年1月~2月になっても体の痒みは変わらず、掻きすぎて腕が疲れ、横になってまどろんでいる状態でした。左耳は電子レンジや洗濯機やテレビなどの音が聞き取れるようになりましたが、右耳は滲出液が出て耳鳴りが酷い状態が続いていました。足はズキズキと痛み、滲出液も多くなってきたとのことで抗ヘルペス剤(アシクロビル)を増量しました。手と足の爪は縦に筋が入り横に縮んでいき、爪際のささくれが出来て痛みました。爪の厚さが親指で3㎜と分厚く、物を拾うこともできず、まともに掻けないため、爪の背で掻いていたそうです。皮膚はカバが泥沼から上がったようになり、掻くとフケが降ってきたとのことです。3月~2月、昼夜問わず痒みに襲われるようになり、掻き疲れて明け方までベッドの中でまどろんでおられました。患者さんは心身ともにくつろぎたいと思い、漢方風呂で2~3時間出たり入ったり仮眠を取ったりして過ごされていました。右耳はリンパ液が少々出ており耳鳴りも変わらず、眼の飛蚊症も目の前をギザギザや白い綿のようなものが左右に動いている酷い状態でした。足にはまだタオルを巻いている状態でしたが車に乗れないほどではなかったため、11カ月ぶりにマイカーで山を下り、近所のスーパーで買い物をと思われましたがすごく足腰が疲れてしまい、また痒みに襲われ、お手洗いに飛び込んで一頻り掻いてから急いで自宅へ戻ったとのことです。しかし、およそ1年近く自由に行動ができなかった患者さんにとってこの日の至福感は一生忘れられないものだったのでした。

メニエール病と耳鳴りの違いは何でしょうか?メニエール病は、1)激しい回転性のめまい、2)難聴、3)耳鳴り、4)耳閉感の四つの症状が同時に重なって繰り返す第8脳神経の内耳の疾患です。1)のめまいは突発的で立つことも出来ないほどの激しい回転性で、かつ数十分以上続くめまいで2)の難聴は特に低音域が障害されている難聴です。以上の四つの症状が同時に起き、症状が一旦治まってもその一連の症状を数日から数ヶ月の間隔で繰り返すのです。疾病名はフランス医師メニエール1861年に初めてめまいの原因の一つに内耳性のものがあることを報告したことに由来しています。皆さん、メニエール病が発見されてから160年も経っているのに原因がわからないのは医療界の怠慢だと思いませんか?私はメニエールで来られたすべての患者さんを治しているのはメニエールの原因はherpesですから抗herpes剤であるアシクロビルと漢方煎じ薬を患者さんの重症度に合わせて量を加減しながら、投与すればメニエールは治るのに、医療界は何を隠しているのでしょうか?もちろん自己免疫疾患もherpesが原因ですからですから患者さんの症状に合わせてアシクロビルと漢方煎じ薬を大量に投与すれば治ってしまうのに残念です。

メニエール病の本態は内リンパ水腫であるということは、わかっているのですがそれではこの内リンパ水腫がなぜ起こるのかの回答はherpesが内リンパ液の産生に関わる内耳のいくつかの細胞にリンパ液や血液から流れ着いたherpesが感染して内リンパ水腫を引き起こしてしまうのです。正常な内耳の働きを維持しかつ正常な内耳のリンパ液の量も維持してくれるのにかかわる細胞のすべてまず列挙しましょう。①血管条の血管内皮細胞と辺縁細胞と中間細胞 と基底細胞と線維細胞。②有毛細胞と有毛細胞の感覚毛。③内リンパ嚢の特殊化した上皮細胞。

①の血管条は、辺縁細胞・中間細胞・基底細胞の3種の細胞と、毛細血管から成り、辺縁細胞は1層の上皮細胞層を構成し、中間・基底細胞は、 ギャップ結合によってその外側にある螺旋靭帯の線維細胞と一体化しています。従って血管条は、 内層(辺縁細胞)と外層(中間・基底・線維細胞)の2層の上皮系細胞層から構成されているのです。血管条 は蝸牛内リンパの高カリウム濃度 の維持 と内リンパ直流電位 の産生に不可欠 です。血管条の働きは蝸牛に栄養や酸素を運びかつリンパ液を供給するのですが血管条の細胞のどれかにherpesが感染すると毛細管の通路が萎縮し,代謝が低下すると蝸牛を支える組織である基底板が石灰化したり,脂肪蓄積を起こしそのために蝸牛の機能が低下して聴力が低下するのです。

②の有毛細胞は有毛細胞の感覚毛が頂部に生えており、感覚刺激によって引き起こされる感覚毛のわずかな偏位を刺激として受容できる聴覚、前庭覚の刺激受容器細胞で 音、加速度、重力場での体軸方向などの感覚を電気信号に変換して、脳神経回路が感覚情報と大脳に伝えるのです。感覚毛を有する有毛細胞の頂上膜のみが内リンパ液に接しており、音刺激により内リンパ液のK+が有毛細胞に流入することによって蝸牛は、K+によって音刺激を電気シグナルに変えて大脳まで電気シグナルを伝えることができる極めて珍しい器官なのです。

③の内リンパ嚢の話になりますが、最近発見された内リンパ嚢はその特殊化した上皮細胞がが過剰な内リンパ液を吸収して血液中に流す働きをするという極めて大切な仕事をしているのみならず、内リンパ嚢は,内リンパ液の吸収,粘液多糖体などの分泌,異物処理などの機能を有し,内耳の恒常性維持や内耳の免疫制御を行っています。

 内リンパ腫という腫れを生み出すのは多すぎる内リンパ液を排泄する重要な働きが障害されて生じたメニエール病の一番大きな原因となっているのです。そのメカニズムは、内耳の膜迷路中の前庭にある卵形嚢球形嚢を結ぶ連嚢管がありこの連嚢管から内リンパ管が伸びていき、さらに側頭骨岩様部の前庭水管を進むと,内リンパ嚢に達するのです。内リンパ嚢に達した後、リンパはどのように血管やリンパ管に流れていくのかは不明です。内リンパ水腫が問題と思われるメニエール病などの病因に関して内リンパ嚢および周辺血管は重要な意義を持っているのは言うまでもありません。しかし,この部位は骨に囲まれ,その上,脳硬膜やS状洞との接点となっているため,その詳細は不明の点が多いのです。内リンパ嚢周辺血管は内リンパ水腫を起す原因として重要であり,代謝不全,動脈硬化,自律神経失調,ストレス,アレルギーなど種々の要因が前庭水管静脈圧を高め,内リンパ嚢周辺に側副血行路がなければ,この部の血流が障害され,内リンパ水腫を起すのです。

長期にひどいメニエールの症状が続いて耐えられない患者さんに行われているメニエールの手術(外科的治療)があります。その手術は内リンパ嚢開放術で、内リンパの水腫を減らすために中耳の横にある骨とその奥にある内リンパ嚢を切り開いて、この溜まり過ぎたリンパ液の排泄路を作る極めて難しい手術となります。内リンパ嚢から内リンパを排出する手術で恐ろしいことに手術中にリンパ嚢内にステロイドの粉末を入れます。ステロイドをわざわざ粉末を入れるということは、リンパ嚢内にherpesが感染していることを意味します。切開されたリンパ嚢は、しばらく経つとまた自然に修復されて切開の傷は塞がってくるため、再び内リンパ水腫が生じるので永続的な効果は期待できません。なぜならばステロイドの粉末を入れたのでヘルペスがどんどん増えてしまったためですから永遠にリバウンド症状が続くからです。これが世界中の眼科医がやっているおぞましい眼科の外科手術の一例です。かなしいですね。抗herpes薬のアシクロビルを保険適用すればメニエールという偽の難病もいちころなのに金が支配する資本主義はここまで行ってしまったのです。悲しい悲しいですね。下に上皮組織である血管条に見られる四つの細胞である基底細胞、辺縁細胞、中間細胞、繊維細胞と血管条の内層と外層の関係と血管条の中に血管があることと血管条の中は高カリウム、高ナトリウムでありNa+/K+-ATPaseという酵素を使って内リンパ液 — 外リンパ液間のkイオンを必要に応じて血管条の辺縁細胞と内リンパ液との間のやり取りと血管条の基底細胞、中間細胞と外リンパ液との間のやり取りをしている図を示します。下の図のKir4.1はK+チャネルの一つであり、上皮組織である血管条に強く発現していることを示しています。さらに詳しく説明していきます。

内リンパ液高電位の成立機構のメカニズムを説明します。難解なので理解を深めるために下に、4枚の図を掲載しますからじっくり見ながら本文を読んでください。

外界からの音は、外耳、中耳を通り、内耳蝸牛(図1)に到達します。蝸牛は3つの管腔(階)により構成されています(図2)。その三つの一つが図2で上の外リンパ液を入れている前庭階と二つ目は下の外リンパ液を入れている鼓室階で三つめはその前庭階と鼓室階の間にある内リンパ液を入れている蝸牛階とか中央階とも呼ばれる管腔(階)の三つです。上下の2つの管(階)には、通常の細胞外液と同じイオン組成(150 mM Na+, 5 mM K+)を示す外リンパ液が入っています。しかし中央階と呼ばれる真ん中の管腔は、細胞外液であるにも関わらず、150 mMの高濃度のK+を含む「内リンパ液」で満たされています(図2)。また、外リンパ液や他の体液を基準とすると、+80 mVの高電位を測定することができます(図2)。これらの電位とイオン環境は、ほ乳類では蝸牛にのみ観察されるものです。音の一次受容器である有毛細胞(図2, 3)は、感覚毛が分布する頂上膜のみを内リンパ液に浸しており、細胞体を外リンパ液に接しています。音が蝸牛に伝わると、まず前庭階の外リンパ液が振動して、その振動が中央階の「基底膜」とか「基底板」とか「蝸牛基底膜」とか「蝸牛基底板」呼ばれる膜(板)が振動します。次に、有毛細胞の頂部にある感覚毛が屈曲し、感覚毛の頂部に分布する陽イオンチャネル(K+イオンチャネル)が開口します。K+イオンチャネルを通じて内リンパ液のK+が有毛細胞内に流入することで、細胞が電気的に興奮します(図3)。すなわち、蝸牛は、陽イオンであるK+によってシグナル系が進む珍しい器官なのです。内リンパ液の高電位(+80 mV)は、-60 mVである有毛細胞との間に大きな電位差(140 mV)を産生することで、K+流入の加速を達成しているのです (図3)。これは、小さな音に対する聴覚の高い感受性をささえる仕組みの一つであり、高電位が失われると難聴になるのです。内リンパ液の高電位と高K+は聴覚に必須の要素です。

 蝸牛についてまとめましょう。内耳は側頭骨に彫られた骨迷路と言われる溝のような 構造です。ヒト の蝸牛は2回転半しており、頂上の部分が最もアブ ミ骨から離れています。骨迷路には液体(外リンパ) が満たされており、その中には入れ子のように膜で 覆われた構造(膜迷路)があって、膜迷路の内部は外 リンパとは組成が異なる内リンパで満たされていま す。蝸牛における外リンパ腔は頂部で繋がった前庭階と鼓室階であ り、内リンパ腔は蝸牛管(中央階)です。この内リンパ腔 (蝸牛管)内に感覚器(コルチ器)があり、蝸牛管と鼓 室階は基底板で境されています。音波は中耳のアブミ骨底 板から前庭窓(卵円窓)から前庭階の外リンパに伝えられ、これが蝸牛管の基底板をの振動させます。この振動は進行波と呼ばれる 特殊な波を形成し、ピークは左図の振動数の少ない低い音(20Hz)でアブミ骨 から遠い頂部に近くにあり、振動数の多い高い音でアブミ骨の真近くにある前庭窓)にあります。この現象によって 蝸牛内で音波の周波数分解がなされ蝸牛基底板進行波を生み出すのです。

簡単に周波数について復習しましょう。音は主に空気などの疎密が周期的に変化して波となり伝播する現象です。耳から取り込んだ音波を蝸牛で電気的な波に変換し、蝸牛内で音波の周波数分解がされた後電気的な信号に変換され大脳に伝えられます。波の繰り返しが速い場合、私達は「高い音」として認識します。一方、音波の繰り返しが遅い場合、私達は「低い音」として認識します。

一般に、この波の繰り返しの速さは周波数と呼ばれています。

図1 内耳蝸牛の模式図
図の如く縦切りにすると、蝸牛の断面図(図2)となる
図2 蝸牛の断面図
有毛細胞を興奮させたK+は、血管条を介して、内リンパ液と外リンパ液の間を循環する。
図3 有毛細胞
有毛細胞は、感覚毛を有する頂上膜のみを内リンパ液に接する。音刺激により、主に内リンパ液のK+が細胞に流入する。
図4血管条とその輸送分子
NKCC, Na+,K+,2Cl-共輸送体; IS, Intrastrial space; TJ, Tight junction

内リンパ液高電位の成立には、基底細胞があるので上皮組織であると同時に血管も含んでいるので支持組織でもある特異的な「血管条」が中心的役割を果たし、更に、血管条を介した内リンパ液 — 外リンパ液間のK+循環が深く関わっています。K+チャネルの一つであるKir4.1が、血管条に強く発現し、内リンパ液高電位の成立に必須の分子であります。K+チャネルであるKir4.1が、中間細胞の頂上膜に局在しているのです。血管条は、すでに述べたように辺縁細胞・中間細胞・基底細胞の3種の細胞と、毛細血管から成ります(図4)。辺縁細胞は1層の上皮細胞層を構成し、中間・基底細胞はギャップ結合によってその外側にある螺旋靭帯の線維細胞と一体化しています。従って血管条は、 内層(辺縁細胞)と外層(中間・基底・線維細胞)の2層の上皮系細胞層から構成されているので上皮組織と言われるのです。(図4)。内・外二層には、同じように、頂上膜にK+ チャネル(内層はKCNQ1/KCNE1チャネル)、基底側膜にはK+取込み輸送体(Na+,K+-ATPaseとNa+,K+,2Cl-共輸送体)が分布しています。血管条内部の細胞外空間は、K+イオンを収容するだけですから幅が15 nmと非常に狭く、 細胞外空間は (英語でIntrastrial space 略してIS)と呼ばれます。Isはあくまでも細胞外空間であるにもかかわらず、細胞内空間と訳します。ややこしすぎますから本来、血管条細胞内空間と訳すべきだったのですが残念です。

IS(細胞内空間)を満たす細胞外液は、低K+濃度と+80 mV^~ +90 mVの高電位 (IS電位) を示します。蝸牛のK+循環が、血管条のK+濃度を調節し、ひいては内リンパ液の高電位の維持に深く関わり、これらIS(細胞内空間)の環境と内リンパ液高電位との関連の詳細を述べれば①IS(細胞内空間)の高電位が内リンパ液高電位の主要素であり、②外層の頂上膜を介した細胞内外のK+濃度勾配を活用してK+イオンチャンネルのKir4.1がK+拡散電位と呼ばれる膜電位(平衡電位)を大きく発生し、それがISの高電位の主体であり、③通常は少ない内層の頂上膜を介したK+濃度勾配が、条件によっては拡大し、K+チャネルであるIKSを発生させるK+拡散電位も増大して内リンパ液の電位に貢献するので、内リンパ液高電位は、血管条の2つのK+拡散電位の和なのです。(図3)。

因みにギャップ結合とは隣り合う上皮細胞をつなぎ、水溶性の小さいイオン分子を通過させる細胞間結合のひとつです。基底細胞同士や辺縁細胞同士が結合するのはタイトジャンクション(英語で tight junction略してTJ訳して密着結合)であり、隣り合う上皮細胞をつなぎ、さまざまな分子が細胞間を通過するのを防ぐ、細胞間結合のひとつであります。

以上の論文は新潟大学医学部の内耳聴覚研究班の日比野浩教授の「人生をかけるに値する研究は内耳だけだと思いませんか?」という素晴らしい論文を完全に理解して解説を加えながら解説しました。しかし彼は臨床家ではないので自分の研究が難聴やメニエールをはじめとする内耳の病気にはあまり関心がなさそうですが、臨床家としての私の興味は何よりも病気を治すことです。結論を言ってしまえば、内耳の正常な働きがどのようなのかを知らずして内耳疾患を治すことはできないので彼の論文を読了することで彼から多くを学ぶことはできたことは感謝しています。しかし現代の病気の原因はとりわけ神経の難病はすべてherpesであるという理論とかつ治した証拠をどっさり持っている臨床家としては医者押しては「人生をかけるに値する研究は内耳の病気だけだと思いませんか?」とお伝えしたい気持ちでいっぱいです。日比野浩先生有難うございました。

Herpesはあらゆる細胞に感染できるスパイク蛋白を持っているので内リンパ水腫によって前庭蝸牛の感覚細胞が障害され、突発的で激しい回転性のめまいと同時に、耳鳴りや難聴などの蝸牛障害症状の発作が繰り返します。 内リンパ水腫は内リンパ液の産生と内リンパ嚢における内リンパ液の吸収の不均衡により生じるのです。内リンパ水腫は主に片耳の一側性であり、両耳に移行する場合も20%から30%存在します。内リンパ水腫の発生する機序は内リンパ嚢の細胞に感染したヘルペスが内リンパ嚢の細胞の正常な機能つまり内リンパ液の排泄の機能を奪い取ったからです。疫学的にメニエール病の発症にはストレスが強く相関しているのでストレスホルモンを出し過ぎて増やしたherpesが原因であるのです。

同じことになりますがめまいや聞こえの症状の機序を復習を兼ねながら勉強しましょう。内耳はカリウムに富んだ内リンパ液で充填された膜迷路と呼ばれる器官と、骨迷路と膜迷路の間をいっぱい満たしているナトリウムに富んだ外リンパ液に別れています。メニエール病の本体である内リンパ水腫はherpesが原因で、膜迷路に内リンパ液が過剰に貯まり、膨らみ腫れた内リンパ種による内リンパの内圧上昇により内リンパと外リンパを隔てている膜が膨張し、ついには破裂したり傷つくと、カリウムに富んだ内リンパとナトリウムに富んだ外リンパが混合し、平衡や聴覚をつかさどっている感覚細胞が異常な化学的刺激を受けたり、あるいは異常な物理的な刺激を受けることなどが、激しいめまいや聞こえの症状として感じられるのです。内リンパと外リンパを隔てている膜は短時間で閉鎖しますが、ヘルペスが内耳の様々な細胞に巣食っている限り、再度内リンパ液が貯まるとまた膨張と破裂を繰り返し、めまいや聞こえの症状も繰り返すのです。感覚細胞が刺激を受けることが重なると、感覚細胞の機能がだんだん劣化し、様々な症状が常態化するようになりめまい発作時以外に聴覚の様々な症状が出るのは、内リンパ水腫によりリンパ腔内圧が上昇し、聴覚細胞が圧迫されることによることもあります。

耳鳴りとは、何でしょうか?

外界からの音がないはずの状態で感じてしまう音の感覚をさします。耳鳴りは疾患名ではなく「症候(兆候)」です。耳鳴りは難聴に伴うことが多いのですが、不安障害睡眠障害でも外部からストレスがある限りherpesが増えるのでしばしば認められます。そのほかにも慢性的な痛みや薬の副作用や女性ホルモンによって免疫が下がりherpesが増えたあとに免役が戻って増殖したherpesとの戦いが始まり耳鳴りの原因になります。耳鳴りとは、何でしょうか?外界からの音がないはずの状態で感じてしまう音の感覚をさします。耳鳴りは疾患名ではなく「症候(兆候)」です。耳鳴りは難聴に伴うことが多いのですが、不安障害睡眠障害でも外部からストレスがある限りherpesが増えるのでしばしば認められます。そのほかにも慢性的な痛みや薬の副作用や女性ホルモンによって免疫が下がりherpesが増えたあとに免役が戻って増殖したherpesとの戦いが始まり耳鳴りの原因になります。

聴覚補充現象(リクルートメ ント)とは何でしょうか?

神経節ント)が起こります。聴覚補充現象とは、音の大きさの変化に対する感覚が、通常よりも著しくて、音が少しだけ大きくなっただけでも、とても大きい音になったように感じるので聴覚過敏症ともいわれます。内耳の蝸牛階にある有毛細胞は4列あって、外側にある3列の有毛細胞は外有毛細胞で、音の大きさや小ささ、質感を調整します。内側にある1列の有毛細胞は内有毛細胞で、単純に音を感じ取ります。ヘルペスに感染した外有毛細胞の毛が部分的に抜けてしまうと音がゆがんだり、大きく響く等の上に述べた聴覚補充現象(リクルートメント現象)が起こります。老人性難聴メニエール病突発性難聴内耳炎薬物中毒騒音性難聴、原因不明の進行性難聴などに見られます。これらの病気はほとんどがherpesが外有毛細胞に感染しているからです。音源が多くなると音が混線して何を言われているかがわかなくなります。原因疾患には難治であるものが多いので[治療法は分かっていないと言われていますが原因がherpesなのでステロイドを使用する前に抗ヘルペス剤と漢方煎じ薬を服用すればよくなります

後迷路性難聴(こうめいろせいなんちょう)とはなんでしょうか?

蝸牛神経の細胞体は蝸牛内にあり、ラセン状に巻いているのでラセン神経節と呼ばれます。ラセン神経節細胞は双極性の神経細胞で,末梢側では有毛細胞とシナプスを形成して有毛細胞からの刺激を受容し,ラセン神経節の興奮した細胞から蝸牛神経によって脳の中枢に入り脳幹の蝸牛神経核に伝わりさらに→上オリーブ核→下丘へと伝わりさらに視床の内側膝状体を経て大脳皮質 の聴皮質に伝わり、脳は音として感じ取ってくれるのです。因みに脳幹におい て聴覚神経路の多くは反対側に交差することが知ら れており視交叉と似ています。 内耳より先の、聴神経や脳の問題で起こる難聴(聴神経や脳に損傷がある場合)。聴神経に損傷があると、脳に電気信号が伝わらず、また、脳に損傷があると電気信号を正しく認識することができないのです。こうした原因で起こる難聴を後迷路性難聴と呼びます。後迷路性難聴は、ほとんどの場合、きこえを回復することができないと言われています。内耳性の感音性難聴に伴う老人性難聴メニエール病突発性難聴内耳炎薬物中毒騒音性難聴、原因不明の進行性難聴などがあります。

内耳の神経 前庭神経 蝸牛神経 螺旋神経節

螺旋神経節はイメージができにくいので上の図で示します。蝸牛神経節が螺旋神経節と言われる所以は一本ずつの螺旋神経をまとめてみると全多として螺旋状になっているからです。

最後になりましたが、内リンパ水腫を起こす一番の原因は内リンパ嚢の細胞にherpesが感染したからです。内リンパ嚢は、内リンパ液の吸収、粘液多糖体などの分泌,異物処理などの機能を有し,内耳の恒常性維持働き以外に内リンパ嚢上皮にマクロファージやリンパ球が存在しているので内リンパ嚢は,内耳の免疫制御も行っていますがストレス後強い人は免疫が確実に低下しますのでかつ内リンパ嚢は免疫が強力になるほど免疫の細胞や抗体をたっぷり運ばれるほど脈管系は発達していないのでリンパ液や血液から運ばれてきたherpesが内リンパ嚢の細胞に感染してしまうと一生治らないと言われるメニエールになる人もいるのです。ちなみに現代医学のメニエールの治療と言えば最終的にはさまざまな危険を伴う難しい内リンパ嚢を切開して内リンパ液を通り道を作って排泄するのですが根本治療ではないので完璧には治らないのです。メニエールの症状が出はじめたらすぐに抗ヘルペス剤のアシクロビルと漢方煎じ薬大量にを服用すると同時にストレスホルモン出させるストレスを解消する必要があります。

書き忘れたのですが、卵形嚢球形嚢も直接前庭神経とつながっており球形嚢は垂直方向の直線加速、例えば下りエレベーターの降下を感知し、一方、卵形嚢は前後左右の水平方向の加速を感知し球形嚢と卵形嚢は共同して人体の平衡感覚をつかさどっているのです。中耳の耳小骨のアブミ骨は蝸牛の入り口である前庭窓に連なっています。耳の蝸牛の入口で耳小骨と連絡しているのが前庭窓、別名が卵円窓で、耳の蝸牛の出口が蝸牛窓、別名が正円窓です。

5月14日、足の滲出液が出なくなったため、泊りがけで当院に来院されました。しかし、前日の空港ホテルで一泊していた晩、入浴時に床で滑り、反射的に横にあった便座に掴まって右側のあばらを打ってしまったため、漢方を追加で処方しました。自宅に帰ってもあばらが痛んで俯いて物を拾うことができなくなり、しゃっくりやくしゃみや咳や息をしても痛んだため、処方した漢方を飲んでおられました。あばらが痛むせいで腕を上下することも苦痛で痒い所に手が届かない状態でした。仰向けになりたくても右側あばらが引きつり一層痛んだとのことです。

吃逆しゃっくり)はどうしておこるのでしょうか?

横隔膜は 骨格筋 かつ 随意筋 であるので、横隔膜筋とも言います。従って随意筋であるので横隔膜肺呼吸の頻度をある程度ながら意図的に制御できます。吃逆は,求心性もしくは遠心性の横隔膜筋を神経支配する横隔神経の刺激,または呼吸筋,特に横隔膜を支配する延髄呼吸中枢の刺激の後に起こります。横隔神経は、主にC4から起こり運動神経、感覚神経、交感神経の繊維を含みます。 横隔膜筋は、この横隔神経のみで運動と感覚を支配されています。感覚神経は、腱中心からの情報を受け取ります。吃逆の原因は一般に不明であると言われていますが横隔膜筋や横隔神経に感染したヘルペスが原因です。

右耳の滲出液はまだまだ出ており、耳鳴りも変わらず酷い状態で、眼は目ヤニが酷く見えにくくなっておりました。顔、手のひら、手の甲もアトピーが出て掻くと汁が出てくるので水仕事に困りました。足の滲出液が止まった所からアトピーを出始めたそうです。

7月7日から漢方煎じ薬を変えて様子を見てみると、明け方に足に異常な痒みを伴う痛みが起きました。ベッドから起きて見てみると、脛下から足全体に500円大の多形紅斑が水疱疹に変わっていたそうです。半日で身体全体がむくみ体重が4㎏増量し、尿は出るもの極々少量しか出なかったようです。患者さんは一時的な腎不全と判断し、水分補給を多めに取りました。終日食欲が出なかったものの、スイカとポカリスエットと牛乳などを摂りました。多形紅斑が水疱疹に変わっていました。水痘帯状ヘルペスによる多形紅斑は、最後はherpesが満載されている水泡で終わるヘルペスの皮膚感染の代表的な症状で赤く盛り上がった斑状の病変を特徴とする炎症性皮膚疾患ですが皮膚科の医者はなかなか誰も認めません。多形紅斑は通常は感染症(一般的には単純ヘルペスウイルス)に対する反応によって引き起こされます。典型的な症状としては、中心部が紫色から灰色で全体としては赤色の中心部は紫色になっていることが多いので「標的状」または「虹彩状」病変と呼ばれます。小さな水疱がみられます。手のひら、足の裏、腕、脚、および顔面の皮膚に突然現れた後、全身に広がっていきます。初めに出したこの患者さんの写真を見てくだされば多型紅斑や「標的状」または「虹彩状」病変がよく分かります。多くの患者で口内炎が生じます。診断は標的状病変を確認することで下されます。症状に対する治療としてコルチコステロイドを使用するのは原因がherpesであるからです。頻繁に症状が現れ、ヘルペスウイルスが原因なので、再発予防に抗ウイルス薬が有用ですが皮膚科の医者はなぜか出し渋ります。

7月8日午後1時頃、38℃の発熱が起こりました。食欲はないのにも関わらず胸が苦しくなり、尿は変わらず水便だったそうです。しんどくても煎じ薬と漢方風呂をいつものように作って飲み、夕方に漢方風呂に浸かってみると発汗せず、悪寒と倦怠感が出たのでフロモックス100㎎を服用されました。

7月9日午後10時20分頃、39.7度と熱が上がり、終日悪寒と気分の悪さが続きました。夕方に漢方風呂に入ると昨日と同じく発汗しなかったそうです。しかし夕方から尿は少し出始めました。

7月10日午前12時26分、38.7度と少し下がってきました。足の潰れた所に激痛が走り、まぶたも腫れて痒みがあり、頭痛、耳鳴り、尿量が変わらず少量でした。

7月11日午後4時、38.4度と少しずつ下がってきている様子でした。体温は夕方から明け方まで高い状態でした。顔や胸や頭皮やその他全体に500円玉大の多形紅斑が出て痒みがあったそうです。口の中がカサカサし、舌もツルツルし、唇は黒く変色し、口の両端が切れて口を大きく開けられず痛みがあったようです。尿は普通に出始め10回前後トイレに行くようになりました。

7月12日午前3時49分、37.8度と順調に熱が下がっていました。右首、足の股のリンパ腺に痛みが起こっていました。また体全体の皮が剥け、爪以外の体から皮が剥けていき、汁が垂れて脱皮した状態になったとのことでした。痛みが伴いましたが、それでも痒いのでシャツの上から掻いておられました。足の滲出液は3時間に1回タオルの交換を行わなければならなくなり、歩行がお預けになりました。

7月13日、平熱に戻りました。体中がズキズキと痛み、痒みもありました。まるで因幡の白兎のように体が真っ赤になったとのことでした。眼がギザギザや水玉が左右に走り飛蚊症も酷かったようです。

7月25日、猛烈な痒みに襲われ、漢方風呂に入ってまどろんでいたためか、午後4時30分に入ってから午前4時と約12時間入っていたことに驚かれたとのことでした。

例年以上の猛暑だった8月を終えて、9月頃に息子さんが久しぶりに帰省することになりました。患者さん曰く、息子さんがリバウンドの酷い状況を見て、無理矢理近くの病院へ連れていかれるようなことになれば今まで努力が水の泡になる恐れがあると思い、帰省することを禁じていたのです。隣人にも顔を合わせないように気をつけておられました。

高血圧と頻脈の発作に悩まされるようになり、10月22日午後11時10分、血圧216/99となり、夜分遅くに申し訳ないと思われたようですが私に連絡し快く降圧剤を処方しました。

10月25日午前4時、血圧182/89高血圧に頻脈が起こり、カルスロット錠20とトーワミン錠25を服用されました。発作が起きると横になれないため、落ち着くまで明け方までベッドに足を投げ出して毛布を被って座っていたとのことです。

以下に発作した月日を載せます。

10月29日、31日、

11月2日、7日、15日、18日、22日、25日、

12月2日、12月29日

カルスロット錠20とトーワミン錠25を服用しておられました。

体は足、腰、腕、腹が痒く水疱が乳下や脇などにバラバラと出てきましたが、4~5日で消えてはまた出てくるのを繰り返されました。右眼が見えにくく、紙面を読んでいたり、見ている時に多形紅斑は、赤く盛り上がった斑状の病変を特徴とする炎症性皮膚疾患で、それらの病変はしばしば標的のような形をしていて、通常は全身に対称的に分布します。

多形紅斑の発作は2~4週間続くことがあります。発作は一度のみの人もいますが、複数回再発する人もいます。再発がよくみられ、特に原因が単純ヘルペスウイルスの場合はその傾向が強くなります。再発の頻度は時間の経過とともに減っていくのが通常です。通常、多形紅斑は突然現れ、赤くなった膨らみが腕、脚、および顔面に生じ、その後環状に拡大します。発疹はしばしば手のひらや足の裏にもみられます。赤くなった部分(紅斑)は体の両側に対称に生じます。しばしば紅斑の内部に淡色のリングが現れ、中心部は紫色(「標的状」または「虹彩状」病変と呼ばれます)で、小さな水疱がみられます。赤い斑は症状を伴わない場合もありますが、ときに軽度のかゆみやヒリヒリ感を伴うことがあります。痛みを伴う水疱や糜爛が、しばしば唇と口腔内の粘膜に生じ、まれに眼にも生じます。

多形紅斑の診断は特徴的な外観から下されます。しかし、スティーブンス-ジョンソン症候群でも早期には多形紅斑と非常に似た状態になることがあるため、スティーブンス-ジョンソン症候群も原因はherpesです。

目のブドウ膜炎のために若草色の唐草模様が入り見づらく、中心に視野欠損があり、物を書いていると何行にも見えて目が疲れてしまうようになりました。右耳はリンパ液が出て耳介が切れ、髪もリンパ液で濡れるほどでした。足は重く、部屋の中を歩くのもしんどい状態でしたが、買い物には無理をして行かれておりました。

また年が明けて2014年1月1日午後11時18分、血圧207/104と高値で高血圧に頻脈とめまいが合併し、絶不調でトイレに行くにもふらつき伝え歩きでなんとか行かれておりました。

2月29日午前3時9分血圧213/106と高値、頭痛も起こり、カルスロット錠20とトーワミン錠25を服用しました。発作の日は夕方も血圧が上昇気味だったとのことうです。当時は高血圧だけの時は、カルスロット錠10とカルスロット錠20で対応してもらうように指導しました。両脚が夕方にかけてジンジンして痛み、むくんで重く感じられました。

3月5日午前12時9分血圧210/101と変わらず高値でした。まだベッドで横になって起きている間に頻脈の発作が起こり、初めてのこともあって胸が一回ドキッと脈を打って気持ち悪くなってしまいました。カルスロット錠20とトーワミン錠25を服用してしばらく落ち着くまでベッドに座っておられました。

4月頃、足、腰、お腹、腕、まぶた、頭皮などに痒みはあるものの、一頻り掻いて3~4時間は安眠できるようになり、以前のような睡眠を妨げるほどではなくなりました。高血圧と頻脈は変わらず高値であり、時々めまいと立ち眩みを起こしていたとのことです。ブドウ膜炎のために視力低下で右眼視野欠損と歪んで見えている状態が継続して起こっていました。飛蚊症も変わらず目の前にギザギザや白い綿や水玉が移動してちらついていたそうです。聴力は低音と弱音聞き取りにくく、耳鳴りは風呂上りが特に酷い状態でした。口内は渋柿を食べたようにザラザラして味覚も鈍っていました。いつも首肩は凝っている状態ですが、頻脈の発作が始まる予兆で肩首、背が凝り、右こめかみから上がって頭痛を起こした後、スーッと気分が悪くなり発作が起きていたそうです。発作が起きた後に歯も浮いたように痛み、口全体が渇きました。時には喉や胃も痛みステロイド性メラニン色素沈着症や耳鳴りも酷くなりました。顔はステロイド皮膚症で黒く変色し、足はむくんでいつも重く夕方になると特に重くなりました。体重は46㎏と標準に戻りました。

しかし、炊事も庭掃除もできるようにまで回復され、自宅で四季の移ろいを楽しみながら草むしりができるようになり、天気が良くまた体調の良い日にはマイカーの運転も再開でき、買い物もできるようにまで回復されました。発作性高血圧、頻脈、不整脈も3年余りを要しましたが2015年11月13日を境に症状が起きなくなりました。睡眠無呼吸症候群(SAS)も忘れたようになくなったようです。現在ではリウマチやアトピーの症状がなくなり、すべて症状は落ち着いて普通の生活はできるようにはなっていますが、ブドウ膜炎による目の不都合だけが残っています。右眼の中心暗点の部位がモヤのように白く見えるようになられました。この症状が死ぬまで解消されないブドウ膜炎の症状の一つです。最後にブドウ膜炎(Uveitis発音はユービアイタス)について書き終わればこのものすごかった患者さんの症例報告を一応終わりましょう。

最後に難病中の難病であるブドウ膜炎の勉強をしましょう。ぶどう膜炎(Uveitis発音はユービアイタス)は虹彩毛様体脈絡膜、の三つをまとめてぶどう膜と言い、このブドウ膜にherpesが感染して炎症を起こす疾患です。実はぶどう膜炎自体は一つの疾患概念ではなく、様々な疾患が同時に起こることが多いのでしかもヘルペスが虹彩毛様体脈絡膜、の三つの器官の細胞に感染したので生ずる炎症であることをヘルペスが原因であることを認めないので一つの表現形で三つの病気をまとめてブドウ膜炎と病名をつけただけなのですが他のヘルペスによる不明な病気や自己免疫疾患を持っている人にブドウ膜炎も合併することが多いのです。実はアレルギー性結膜炎などの治療でステロイドが含まれているのを知らずに使ってきた人はそれぞれ独立して虹彩炎と毛様体炎、脈絡膜炎が存在することもあり得るのです。この様々な疾患の原因のすべてがherpesなのです。しかし眼科医はこの真実を認めようとはしないのは眼科の治療というベールにかぶせてステロイドを使っている間は症状は出ないので患者は安心して医者を信頼するのですがこの病気の原因であるherpesはこっそり大喜びで増えてぶどう膜炎を治すどころか現代病のすべての病気の原因であるヘルペスを増やしている真実を知らないのでわたしが知らせようと頑張っているのです。

私はなぜこんなに76歳になっているのにも熱心にヘルペスがすべての病気の原因であると言い続けているのでしょうか?病気の歴史を見ればわかるように寄生虫がまず日本の衛生状態や公衆衛生道徳もよくなったので絶滅してしまいました。かつペストやコレラや天然痘などの死に至る怖い感染症もワクチンと抗生物質により完全にと言ってもよいくらいに絶滅しました。従って病原体による細菌やウイルスによる感染症で死ぬ人もいなくななりました。その代わりに長生きが可能になり老人が多くなり病気の原因がわかる生活習慣病は増えています。しかしそれ以上に一生治らないといわれる原因不明な病気や絶対に有り得ない難病の自己免疫疾患が急速に増えされ続けられています。しかも病気を治せない高価な免疫を弱めて症状を一時的に楽にするだけの研究されつくされた資本主義的薬剤がアメリカを中心とする欧米で作られています。このような病気は治せない不必要な薬がますます増えるばかりです。原因不明の病気やありもしない自己免疫疾患という病名をつけられて間違った免疫を抑えるステロイドや目が飛び出るほどの高価な生物製剤を使用されて新たなる病気を作られて苦しんでいる無知な人たちが増えるばかりです。何故こんな事態が生じたのでしょうか?それは感染症のすべてが征服されたわけではないからです。ヘルペスに対してはワクチンは効かない、ヘルペスはウイルスですから抗生物質も効かないし、唯一効くのは抗ヘルペス剤しかないのですが世界中のいかなる国でも何故か国民健康保険は抗ヘルペス剤には適用されないのです。しかも人間の免疫では、殺せないのに拘わらず、一方ヘルペスはすべての人類に感染できる、感染したら人体のあらゆる細胞に感染できる、免疫が落ちたら増える、免疫が上がると免疫から隠れる、人間が死ぬまで死なない、限局的にも全身性にも症状は出る、あらゆる症状が出る、ステロイドしか効かない、寛解と再燃を繰り返すなどの他の病気では見られない症状が出ます。私たちにとってはストレスがいっぱいの資本主義のシステムの中で大金持ち以外はストレスだらけの生活を強いられて生きるためにはステロイドホルモンを出しながら否が応でも免疫を下げざるを得ない現代社会ではヘルペス天国となっています。

このようにヘルペスが地球上最後の病気の原因であるという真実を知らないために苦しまざるを得ないすべての無知でありますが善良なすべての人々に病気を治せる特権を独占させてもらっている医者として真実を語る責任を果たしたいのです。さらに私が医者になって治した何万にの患者の治った証拠である症例報告と理論を世界に伝えなければ私が20年も、30年も苦しんできた病気をどの医者も診断できなかった私の病気がはherpesであったことを伝えなければ、しかも抗ヘルペス剤と漢方を飲めばこのように良くなるのだという真実を同じような原因不明と言われている病気で苦しんでいる人に伝えなければ私の苦しんできた人生は何の意味もなくなってしまいます。悲しすぎます。自らが苦しんできた自分の病気を大量の抗ヘルペス剤を投与してこの様に元気で76歳の今も尚、現役の医者をやれるのもherpesが私の病気の原因であった証拠でありいかなる難病でも自分の免疫で治せるという真実を是が非でも全世界に伝えたいのです。どの医者も知らないこの真実を伝え、しかも、お金では治せないherpes疾患による難病をなおすために老体に鞭打っているのです。好き放題、感染しまくる地球上で最後の最後まであらゆる病気を起こすウイルスがヘルペスウイルスである真実を何がなんでもすべてに人類に伝えたいのです。

続けてブドウ膜炎について語りましょう。

充血、眼痛、比較的急激に視力障害をきたす。またその原因は、ヘルペスによって生じた自己免疫疾患の全身疾患が診断された後にブドウ膜までヘルペスがブドウ膜まで感染が波及して生じることが非常に多いのです。自覚症状としてはヘルペスによって三叉神経が刺激されて充血、羞明、疼痛、流涙、視力低下、飛蚊症、目の調節障害であり他覚所見としては毛様体充血、前房の炎症、前房蓄膿、縮瞳、硝子体混濁、乳頭浮腫、白内障、眼圧上昇、緑内障などのヘルペスによる症状が見られます。

炎症の様式により下記の二つの分類があります。

1)肉芽腫性ぶどう膜炎 サルコイドーシス原田病交感性眼炎ヘルペスウイルス感染症、などです。結核梅毒トキソプラズマ症、レプトスピラに同時感染するのは、これらの感染症は免疫が落ちた時に感染しやすい感染症でありherpesも増えているからです。トキソプラズマ症とは、トキソプラズマによる原虫感染症であり世界中で見られる感染症で、世界人口の3分の1が感染していますが、有病率には地域で大きな差があり衛生状態が優れている日本では見られません。レプトスピラ症は、病原性レプトスピラ科スピロヘータの感染による人獣共通感染症で日本では見られません

2)非肉芽腫性ぶどう膜炎 ベーチェット病強直性脊椎炎関節リウマチReiter症候群潰瘍性大腸炎クローン病糖尿病に合併して見られますがすべて免疫が落ちたヘルペスによる病気ですが肉芽腫性ぶどう膜炎よりも軽度な非肉芽腫性ぶどう膜炎と診断されるのですが同じ病気です。糖尿病でも重症化すればするほど免疫が落ちることを知ってください。

炎症の部位による四つの分類もあります。

1)前部ぶどう膜炎 主に虹彩に起きるものを虹彩毛様体炎や虹彩炎などと呼ぶこともあります。

2)中間部ぶどう膜炎

3)後部ぶどう膜炎

4)びまん性ぶどう膜炎

治療は、原因はherpesですから抗ヘルペス剤を出せば病気が治ってしまって医者が困るのでと勘繰りたくなるのですが失明直前になって初めて抗ヘルペス剤の点滴を余儀なくせざるを得なくなった患者さんを何人か見たことがありますが時すでに遅すぎます。そのあと手術したりしても視力が出ない患者さんを本当に多くみました。何故ぶどう膜炎と診断したらすぐに抗ヘルペス剤を点滴でも錠剤でもいいのですが投与しないのか私にはわかりません。 ぶどう膜炎は眼の局所の炎症が起こっているため、ステロイドの点眼、内服、点滴や非ステロイド性抗炎症薬の点眼を行うのですが間違った治療であることは言うまでもありません。炎症が高度な場合、眼圧上昇が出たり、虹彩の水晶体への癒着することがあり眼圧上昇すれば抗緑内障薬、後者には予防や治療のために散瞳剤を使用することもあるらしいのですが抗ヘルペス剤が最高の薬であるのに残念です。

此処で長い長いこの方の症例報告は終わります。

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