理論

なぜマイケル・ジャクソンの肌は白くなったのか

投稿日:2019年12月31日 更新日:

 皆さん、マイケル・ジャクソンがいつの間にか白人になってしまったことを知っていますね。遺伝的にメラニンが全く合成されない人をアルビノといい、もちろん黒人の中にも生まれつきアルビノがいますが、マイケル・ジャクソンはアルビノではありません。

 マイケル・ジャクソンの皮膚が白くなったいきさつについての本を読むと、彼はいつの間にか人生の途中でアルビノになったと書いてありますが、これは全くの嘘だと考えています。では、マイケル・ジャクソンはどのようにして皮膚を白くしたのでしょうか?これは同時に彼が50歳と言う若さで早死にした理由にも関わりがありますが、その答えは簡単で、皮膚のメラニン色素産生細胞の遺伝子をステロイドで変えてしまったのです。おそらくそのステロイドはリンデロンだと考えられます。

 ステロイドを塗り続けたり飲み続けたりすると、神経細胞由来であるメラノサイト(メラニン細胞)の幹細胞は遺伝子を変えられてしまい、その結果メラニン色素を作ることが減ってしまいます。減ったメラニン色素をなんとか増やすために、メラニン色素細胞の幹細胞自身が出来る限り多くのメラニン細胞を作り続け、メラニン色素を作り続けます。ステロイドが多ければ多いほど、この残った幹細胞はなんとかしてさらにメラニンを産生する皮膚のメラニン細胞となりますが、ステロイドのために幹細胞の遺伝子が異常になるとともに、幹細胞自身が修復されなければますます幹細胞が減り、最後はメラニン産生細胞自身が作られなくなってしまいます。これはちょうど元金と利子の関係に似ています。元金が幹細胞であり、利子が普通の細胞であります。利子が少なければ元金に手を付けることになり、最後は元金も利子もなくなり、元金もパァになっていくのと似ています。お金がなくなったからといって直接生命には関係ありませんが、マイケル・ジャクソンの場合は、体中の皮膚の隅々に住んでいる生きたメラニン幹細胞を永遠に0にすることはできないので、ときに黒くなる皮膚に対してステロイドを塗り続けざるを得なかったのです。

 ところがステロイドで遺伝子を変えられるのはメラニン細胞やメラニン幹細胞だけではありません。皮膚から染み込んだステロイドは全ての細胞や幹細胞を傷つけます。結局彼は、最後は若くして命と莫大な元金も捨てざるを得なくなったのです。いずれにしろ遺伝子を変える薬はまさに毒薬なのです。

 ステロイドがどのようにメラニン幹細胞の遺伝子を変えるかについては、「ステロイドが、どのように細胞に入り込み、遺伝子の発現を狂わせるか」のコラムをお読みください。

-理論
-, , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

うつ病や慢性疲労症候群も原因はストレスによるherpesの青斑核感染症でおこる。抗ヘルペス剤を飲めばよくなります。更新2023.5.31

うつ病や慢性疲労症候群も原因はストレスによるherpesの青斑核感染症でおこる。抗ヘルペス剤を飲めばよくなります。 うつ病は慢性ストレスによって誘発される免疫低下でherpesが青斑核に感染して起こり …

no image

エピジェネティックについて

 全ての細胞の生命の設計図である遺伝子は、同じ遺伝子であるのにもかかわらず、その遺伝子が細胞によって発現されたりされなかったりする違いを「エピジェネティックな違い」といいます。分化とは、とどのつまりは …

no image

骨がん以外にも、エジプトのミイラから前立腺がん、乳がん、多発性骨髄腫、白血病、直腸がん、頸部がん、精巣がん、皮膚がんなどが発見されています。更新2025.10.15

骨がんは骨がん以外にも、エジプトのミイラから前立腺がん、乳がん、多発性骨髄腫、白血病、直腸がん、頸部がん、精巣がん、皮膚がんなどが発見されています。これらの多くは、ミイラ化の過程で軟部組織が失われやす …

no image

誤嚥とは何でしょうか?更新2022.4.13

誤嚥とは何でしょうか?まず嚥下とは食べ物を飲み込み、食道・胃へと送ることを指します。口へんに燕(ツバメ)という難しい漢字で、ツバメがエサを丸呑みする様子が由来です。誤嚥(ごえん)とは、本来は食べ物の通 …

no image

多発性硬化症はherpesが原因ですから免疫を上げる漢方煎じ薬と大量の抗ヘルペス剤を服用すれば良くなる。更新2023.6.3

多発性硬化症はherpesが原因ですから免疫を上げる漢方煎じ薬と大量の抗ヘルペス剤を服用すれば良くなる。 多発性硬化症は中枢神経系の脱髄疾患の一つです。私達の神経活動は神経細胞から出る細い電線のような …